2017/05/06

2017年5月6日(土曜)昨日5日、海外市場の動き

2017年5月6日(土曜)昨日5日、海外市場の動き

米雇用統計の反応は? 6月の利上げ期待大は高まるも、米金利は予想外に動かず、米株は小幅上昇、ドルは直後の上下変動から下落、円クロスで円安が目立った。

USDCADは昨年2月来のカナダドル安水準の1.3790台を超え11日目にしてようやく下落(カナダドル上昇、前日比-0.76%)、1.3640台と久々に下げ幅は大きい。

EURUSDは昨年11月のトランプ大統領の勝利時に並ぶ一時1.1000の大台へ上昇。明日7日の仏大統領選でマクロン氏の勝利を十分織り込み、最近の強いユーロ圏の経済指標+ECBの緩和策解除期待も背景にあり、強さが目立つ。1.1000の大台達成で反落するのか? それとも上昇が加速するのか? 期待は緩やかな上昇。

GBPUSDは昨年9月の水準を超え、一時1.2980台と1.3の大台直前へと上昇。強い経済指標が特に目立ち、総選挙の実施により政局の安定を強め、EU離脱交渉に臨む姿勢を評価。ただ、交渉自体は紆余曲折が予想されるが、GBPUSDの安定した上昇は長期的な変化を予感。

NZDUSDは前日比0.68%上昇し、特にNZDJPYは1.14%の大幅上昇へ。AUDUSDと同じく商品価格、原油価格の下落の影響を受けているが、乳製品価格の上昇が下支えし、AUDNZDは下落しNZDをサポート。

USDJPYは113円台載せから下落し、ロス米商務長官の対日貿易赤字の拡大を憂慮する発言に円高へと動くも、112円台を維持。米雇用統計後に上下変動するも、クロスでの円売りもあり上昇、112.80の上値を抑えられているが、円安水準を維持。

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ウィリアムズSF連銀総裁=4月の米雇用統計は強く労働市場の過熱化リスクを回避に年内あと2、3回の利上げを実施する必要がある。経済が過度に長期間過熱し、それを過度に容認すれば将来に一段と大きなリスクをもたらす。米インフレ目標に新たな仕組みが必要。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=将来的に景気後退に見舞われれば、量的緩和を実施する必要が生じるのは不可避。今年下半期にはバランスシートの縮小に着手する必要がある。

ブラード・セントルイス連銀総裁=年内の利上げは、あとさらに1回実施すれば十分。FRBは利上げより4.5兆ドル規模のバランスシートの縮小に注力する必要があり、最終的に2兆ドル程度におよそ半減へ。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=必要に応じて資産買い入れを実施できる能力を維持すべきだが、買い入れの必要性を回避するため、現時点では、米経済をできる限り強固にすることを主要目標とすべき。

イエレンFRB議長=金融政策には触れず。

JPモルガン=米第2四半期GDP予測値3.0%を維持。

米FF金利先物は、米6g津利上げ確率79%を織り込み、ゴールドマンサックスは90%を予測。