2017/05/12

2017年5月12日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年5月12日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、米国市場で発表される、米小売と米CPIが最も重要な相場の変動要因となっている。アジア市場では、日経平均株価は-77.65(-0.39%)下落するも、中国株の上昇が目立ち、欧州株は総じて強含みで推移。日本10年債利回りは0.047%へ低下。

EURUSDやGBPUSD共に200時間MAを割り込み下げ圧力が続き、上昇機運は冷め、USDJPYも上値の重い展開となり、GBPJPYの下げ幅が目立っている。

EURUSDは1.10の大台で達成感があったのか、ECB内でハト派意見が増え、フォワードガイダンスの変更やテーパリングの期待も薄れ、テクニカルにも、マクロン氏が仏大統領に当選し、ギャップを空けて上昇した1.0800の重要なポイントを狙える水準まで下げている。この水準を継続的に(継続して)割り込むと1.0750までの窓を埋める動きも考えられるが、はたして下げ止まることができるのか?

GBPUSDは、1.30の大台を試すことはできず、1.29台の上値が重くなり、1.2800の重要なポイントを維持できるか? EURUSDよりも下げ幅は弱いが引き続き調整ムードが続いている。

USDJPYは、114円台の重さが感じられる一日となった。昨日の海外市場で113.50円のポイントを短時間割り込んでか値を戻したものの、114円台を回復できず、引き続き113.50円以下のストップを狙いやすい位置で取引が続いており、113.00~20円をボトムとして維持できるかを注目。


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ロス商務長官=通商拡大法232条(国防条項)に基づき、米国の鉄鋼・アルミ産業に対する調査に着手。調査の結果次第でトランプ政権は半導体についても輸入規制を導入する可能性がある。