2017/05/14

今週の主な材料(5月15日~19日)

今週の主な材料(5月15日~19日)

米国と北朝鮮の不確実性が為替相場の不安材料となっている。突然の辞任劇となったコミー前FBI長官の議会証言が16日に予定されている。また、14日の早朝にも弾道ミサイルを発射した北朝鮮の不確実性のリスク要因は変わらずで、今後の動きが気になる。

さて、今週の経済指標や発言からは米国発の最重要な発表は少なく、他の主要国発の材料で相場が動く可能性が高くなっており、以下は国別の主な材料で注目度は比較的高いものを挙げてみた。


≪ユーロ圏・英国≫
5/15(月)ギリシャ第1四半期GDP・速報値は、ユーロ相場への影響度は少ないと思われるが、国際債権団と改革案で合意しているが、ギリシャ支援融資の再開に向けて個人的に引き続き注目している。

5/16(火)4月の消費者物価指数・小売物価指数は、BOEが公表した先週の四半期インフレ報告で、インフレ率見通し、2017年2.4→2.7%引き上げていることもあり、共に前年比の予想値2.3%と3.4%を達成できるか注目したい。

5/16(火)ユーロ圏第1四半期GDPは速報値で、通常サプライズは少ないが、先週に欧州委員会がユーロ圏2017年 GDP伸び率予測1.6→1.7%へ上方修正していることもあり、前年比が予想通り1.7%に届かない場合のインパクトは大きい。

5/17(水)英雇用統計は、失業率はOILベースで4.7%の予想で、失業者数増減の予想値はないが、平均賃金の伸び率と合わせ相場が動くことも多く注目している。

5/17(水)ユーロ圏消費者物価指数は確報値で、通常は大きな変化は見られないが、前月予想0.4% 前回0.8%、前年比予想1.5~1.9% 前回1.9%と弱さが目立つ予想となっている。

5/18(木)英小売売上高は、前月比1.0% 前回は-1.8%で、除く自動車燃料を含め改善が予想されている。


≪豪州・NZ≫
5/15(月)NZ第1四半期の小売売上高は、予想値は確認できなかったが、四半期比のデーターで変動が大きいことが多く注意したい。

5/16(火)豪中銀議事録(5月2日分)では、豪中銀が政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定していたが、経済成長について楽観的な見方を示し一時AUDUSDは上昇するも、賃金の伸びは「当面の間」鈍い状態が続くと予想の一文が追加となり、上値が重くなった経緯を意識したい。

5/18(木) 豪雇用統計は、失業率5.9%と変わらずの予想で、就業者数は減少が予想されている。いずれにしても、直後の変動率は高いので注意したい。


≪中国≫  
5/15(月)中国小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資と、重要は経済指標の発表が続く。基本的に予想から大きくかい離することは少なく、サプライズ時の豪ドル相場への影響を注意。


≪カナダ≫
5/19(金)カナダ消費者物価指数と小売売上高の発表があり、カナダ発の経済指標としてはともに重要で、同時刻に米国の経済指標の発表もなく、カナダドルに限定するが相場変動リスクの高い可能性がある。


≪米国≫
5/18(木)米国の新規失業保険申請件数はいつもながら注目度は高いが、反応にはむらが多い。

5/18(木)米10年物インフレ連動債入札(110億ドル)リオープンは、市場のインフレ見通しの動向を判断する上で注目している。

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詳細は別表をご覧ください。
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