2017/05/31

2017年5月31日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年5月31日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-27.28(-0.14%)と小幅低下し、小幅ながら4日続落となった。

為替相場は、GBPUSDは前日の終値比-3.0%と下げ幅は目立っている。昨日、月末要因もあり強含み推移していたが、NYタイムズで調査会社ユーガブが6月8日の英総選挙の世論調査では、保守党の議席が過半数を16議席下回る可能性を示唆。上値の重い展開となり、選挙の結果を見るまでは上昇力は限定的となっている。

EURUSDは上昇気味で、EURGBPは0.8710台→0.8730台へ上昇。ただし、仏下院選挙を6月11日に控えマクロン氏の閣僚から、①フェラン国土団結相、②サルネーズ欧州問題担当相らの不正行為疑惑が相次いで浮上しており、EURUSDの上昇力を削いでいる

NZDUSDとAUDUSDは、中国の製造業と非製造業PMIは前回からの低下が予想されていたが、予想外に強い数字にシドニー株式市場は上昇し、直後は豪ドルとNZドルの買いが強まるが、これを契機にNZDUSDの上昇とAUDUSDの下落という流れが続いた。

AUDNZDは1.0530台→1.0480台へと下落、その後も売り圧力が続き、NZDUSDは、半期に一度の金融安定化報告で、金融安定化システムのリスクを軽減したことが協調され、一時3か月来の高水準となる0.7110台まで上昇し、底堅い値動きは変わらず。


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NZ中銀半期に一度の金融安定報告=世界的な不確実性は依然として残っているものの、金融システムのリスクを軽減したことを強調。NZDUSDは3か月来の高水準まで上昇。

仏下院選挙を6月11日に控え、マクロン政権の閣僚を巡る不正行為疑惑が相次いで浮上=①フェラン国土団結相は、健康保険基金を運営していた6年前に不適切な金銭取引があったと報道。本人は不正行為を否定し辞任要求にも応ぜず。②サルネーズ欧州問題担当相は、欧州議会議員としてアシスタントを採用する際の不正行為を否定する声明を発表、サルネーズ氏は極右政党・国民戦線(FN)のメンバーを名誉棄損で訴えることを計画。

NYタイムズ30日(ユーガブの世論調査)では、保守党の議席が過半数を16議席下回る可能性を示唆。それまでは保守党が大差でリードしながらも、徐々にその差を縮めていた。