2017/05/04

2017年5月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き

2017年5月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き

FOMCは6月の米利上げ期待が高まり、ドルは全面高。強い米ADP雇用統計+米PMI+米ISM非製造業景況指数もあり、米金利は上昇しドルは続伸。

為替相場はFOMC直後に一時ドル売りへと動くも逆にドル全面高へ。目立ったのは予想外のAUDUSDの大幅下落で前日比-1.49%。NZDUSD-0.83%、USDJPY+0.66%、GBPUSD-0.56%、EURUSD-0.44%と続く。

AUDUSDは、買い変化が期待したが、豪州株が-1%近く急落していたこともあり、アジア市場で前日の安値0.7510と0.7500を割り込みストップの売りが加速。欧米市場では強い米経済指標とFOMCの結果を受け、1月11日来の安値となる0.7420まで下落。EURAUDは+1.08%、AUDJPY-0.86%と、特に弱さが目立っている

USDJPYは円売りが止まらず。東京市場が休場のなかで、アジア市場では111.90台を底値に、欧米市場では112円台を維持しながら強い米経済指標が続き112.50を試す動きへ。112.50の売りの上値は重く、しばらく112.20~50のレンジで推移したが、FOMCを受けた米株の買い戻しと米金利の上昇に、112.50を上抜け112.70台へ上昇。4日の早朝も一時112.80まで上昇するなど、円売りの流れは止まらず、上値達成感は感じられず。

EURUSDは1.0900を割り込み下落へ。週末の仏大統領選の決選投票はマクロン氏が有利ながら、想定外のリスクは完全に無視できず。また、独失業者数の減少や、強さを維持したユーロ圏第1四半期GDPにも、EUR買いへの反応は鈍かった。逆に強い米経済指標が続き、FOMCで6月利上げ観測が強まる米金利の上昇に、1.0900の大台を割り込み、1.0883まで続落へ。

米金利は上昇。10年債利回りは前日2.28→2.318%へ、2年債利回りは前日1.258→1.2939%と1.3%を目指し、終値ベースでは3月29日来の高水準へ。米株は弱いが底値から値を戻す。ダウ+8.01(+0.04%)、S&P500-3.04(-0.13%)、Nasdaq-22.82(-0.37%)。

米ADP全国雇用統計=17.7万人(予想17.5万人 前回26.3→25.5万人)。米総合PMI・確報値=53.2(予想 前回52.7)。米ISM非製造業景況指数=57.5(予想55.8 前回55.2)


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FOMC=政策金利1.0%(誘導目標値0.75-1.0%)の据え置きを決定、予想通り。

FOMC声明=米第1四半期の成長減速は一時的の可能性が高い。インフレ鈍化にほとんど懸念せず「2%の長期目標に近い水準で推移している」の見解をしめす。経済成長が減速したが、労働市場の拡大は続いた → 6月の利上げ確率70%を織り込み、ドルは全面高。

FOMC声明=家計支出の小幅な増加にも、消費の継続的な伸びを支えるファンダメンタルズは依然として底堅かった。バランスシートを巡る議論の詳細に全く言及はい。→ さらなる情報は24日に議事録を待つ必要がある。

 ティラーソン米国務長官=北朝鮮の行動が追加制裁を正当化すると判断した場合、追加制裁を行う用意がある。

トランプ大統領と米共和党下院の穏健派議員=新たに向こう5年で80億ドルを投じ、既往症のある人々の保険料を補助する修正案を提示。新たに修正を加えた医療保険制度改革法(オバマケア)改廃法案で、トランプ大統領が支持を表明。下院を通過する可能性が高まった。

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