2017/05/07

今週の主な材料(5月8日~12日)

今週の主な材料(5月8日~12日)

ゴールデンウィークも終わり、目の前にはメインイベントの仏大統領選の決戦投票が待ち構えている。想定通りマクロン氏が勝利するのか? それとも、ルペン氏が想定外の勝利を収めるのか? 英国のEU離脱、トランプ米大統領の誕生に続き、柳の下に三匹目のドジョウがいるのであろうか? 結果は、日本時間の7日午後から投票が始まり、8日未明には大勢が判明する。


≪金融政策≫
5/11(木)に、NZ中銀理事会が金融政策を発表する。政策金利1.75%の据え置きが予想されており、直近では雇用者数が予想外に増加し、NZDドルの上昇が目立ち、声明の内容の変化を期待したくなる。

5/11(木)に、英中銀の金融政策委員会が金融政策を発表する。従来の政策金利0.25%、資産買い入れ枠4,350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを8対1で決定することが予想されている。

前回は予想外にフォーブス委員が0.25%の利上げを支持し、何人かの委員が「利上げが必要となる期間が近い」と判断したことで、ポンド買いが強まったことが思い出される。議事録は即公表され、四半期インフレ報告も併せて発表となり、いずれにしてもポンド相場が動くことになりそうである。

≪米債入札≫
引き続き、為替相場は米金利に敏感に反応しており、米国債の入札結果で金利が動きドル相場が動く可能性は高い。
5/9(火)米3年債入札(240億ドル)、
5/10(水)米10年債入札(230億ドル)
5/11(木)米30年債入札(150億ドル)

≪中国発の経済指標≫
最近は中国発の経済指標の鈍化が目立っており、特に豪ドルへの影響を気にしながら今週の以下を注目したい。
5/8(月)中国貿易収支、予想355億ドルで前回239.3億ドルから大幅拡大を予想。
5/10(水)消費者物価指数、前年比予想1.1%と前回0.9%から低下を予想。

≪米国発の重要な経済指標≫
今週も多くの米国発の経済指標が発表され、予想外の結果にドル相場が変動することは避けられないが、今週は特に12日に集中する以下を注目したい。
5/12(金)米小売売上高、前月比とコア前月比ともに上昇を予想。
5/12(金)米消費者物価指数、前月比0.2%と前回の-0.3%から上昇を予想。

≪ユーロ圏発の重要な経済指標≫
今週もユーロ圏発の経済指標の発表は多数あるが、特に12日のドイツ発の以下を注目したい。
5/12(金)独第1四半期GDP速報値、前年比予想は1.7%と前回1.2%から大幅な上昇を予想。
5/12(金)独消費者物価指数、前年比は2.0%と前回と変わらずの予想。

≪発言≫
今週も主要国の政策担当者による発言は多く、特に連銀総裁の発言は多い。重要度から言えば、ドラギECB総裁の議会証言、バルニエ欧州委員会主席交渉官(英国のEU離脱)の講演、ダドリーNY連銀総裁の講演を注目したい。
5/8(月)ブラード・セントルイス連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁。
5/9(火)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁
5/10(水) ドラギECB総裁オランダ議会で証言、ローゼングレン・ボストン連銀総裁。
5/11(木)バルニエ、英国・EU離脱の欧州委員会主席交渉官、ドリーNY連銀総裁。
5/12(金)エバンス・シカゴ連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁。


詳細は別表をご覧ください。
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