2017/05/05

2017年5月5日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年5月5日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場はこどもの日で休場。前日のUSDJPY113円台までの上昇は一体何だったのであろうか? ロス米商務長官の鶴の一言! 円相場はこの手の発言に弱いが、米雇用統計を今夜に控えどもまで円高が進むのか疑問。

USDJPYは、アジア市場で一時112.65まで値を戻すも、ロス米商務長官が対日貿易赤字を憂慮する発言をし、さらに、商品価格は続落、原油価格は後に値を戻すも一時43ドル台まで下落。結果として、クロスを含め円の全面高となり、USDJPYは前日の安値112.30台を割り込み円の買い戻しが加速。一時112.09まで値を下げやや反発。

EURUSDは、昨日の高値1.0987を超えて一時1.0990まで上昇するも、7日の仏大統領選、決選投票のリスクと、米雇用統計のリスクが気になり、1.100の大台は達成できず、1.0950台まで下落。

GBPUSDは、逆に、週末の仏大統領選のリスクヘッジなのか、EURGBPの売りが強い。アジア市場では一時1.2900まで下落するも、何とか1.2900の大台を維持し、欧米市場では、ファンド筋からGBPの買い戻しが強く、1.2940台まで上昇、買いの流れが続いている。

AUDUSDは、豪中銀四半期金融政策報告を受け(強弱が混在するも、インフレと成長の加速を予測、強いAUD売りになったのがよく理解できず)、昨日の安値0.7380台を割り込み一時0.7360台まで続落。中国株は弱く、豪州株は(豪S&P/ASX200)は商品価格と原油価格の下落に、4日間続落。週間ベースでは2月上旬来の大幅下落へし、AUD売りの要因となる。欧州市場に入ると買い戻しが強まり、0.7400近辺で推移している。

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原油価格(WTI)はアジア市場で一時43.77ドルまで急落、のちに45.80台まで値を戻す。

上海総合指数は下落=前日比-24.33(-0.78%)下落、一時3,100の大台を割り込む。

豪州株は(豪S&P/ASX200)は商品価格と原油価格の下落に、4日間続落。週間ベースでは2月上旬来の大幅下落へ→ AUD売りの要因となる。

ロス米商務長官(4日)=メキシコと日本を名指しし、貿易赤字が憂慮すべきスピードで増加。→ 麻生財務相は1日にロス米商務長官と会談したが、そんな話はなかったと発言。

黒田日銀総裁=物価を大幅に上昇させることが段階的に可能であることを強く確信。日本経済は過去2四半期で強い回復基調を示し、GDPと潜在産出量の差を示す「産出量ギャップ」は縮小、労働市場は引き締まり、インフレ率は徐々に2%まで上昇するだろう。

豪中銀四半期金融政策報告=今後2年間の経済成長を楽観視し、追加利下げを考慮せず。2018年半ばのGDP見通しは2.5~3.5%→2.75~3.75%へ上方修正。理由は、世界の成長見通し、コモディティー価格の上昇。2016年第3四半期のマイナス成長は一時的。

豪中銀四半期金融政策報告=2017年6月まで1.5~2.5%、2018年半ば2.75~3.75%、2019年6月までの成長は2.75~3.75%へ加速。インフレ率は2017年半ば1.75%と穏やかに上昇、2019年半ばには2~3%に達する。失業率は、2017年半ば5.75%、2019年半ば5~6%を予想。

ロウ豪中銀総裁=現在家計債務が高水準となっている」ことを踏まえると、将来的な消費の伸びを予想することは難しい。住宅価格に大幅な調整が入った場合、家計の支出が将来的に大幅減少するリスクがある。

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