2017/05/31

2017年5月31日(水曜)昨日30日、海外市場の動き

2017年5月31日(水曜)昨日30日、海外市場の動き

米金利は低下、米株も小幅低下し、ドルは主要国通貨で全面安。ブレイナードFRB理事のハト派発言や、FRB公定歩合議事録(4月24日)もやや気になる。

米10年債利回りは前日2.247→2.208%、2年債も1.294→1.286%へ低下。ダウ-50.81(-0.24%)、S&PとNasdaqも小幅低下へ。

NZDUSDは一時0.7100台を達成するなど強く3月2日来の水準で+0.60%上昇、USDJPYも一時110.60台へ下落し-0.38%低下し上位2強。 EURUSD+AUDUSD+USDCHFでもドルは下落、USDCADだけは弱い経済指標+原油安に+0.06%と小幅ながらドルが優勢。

米個人所得は=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、個人消費支出=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.0→0.3%と、予想通りながら前回より上昇、逆にコアPCE価格指数=前年比1.5%(予想1.5% 前回1.6%)と弱く、CB消費者信頼感指数=117.9(予想120.0 前回120.3→119.4)と、弱さが目立つ。

GBPUSDは、6月8日の英総選挙の世論調査が引き続き注目材料。前日まで意識されたメイ首相の与党支持率の低下も昨日は材料にされず、欧州市場に入り、月末のポンド需要や、JPモルガンが総選挙では保守党が優勢でポンド・ポジティブと予想。GBPの買い戻しが強まり1.2880へ、そして、オプションカットでは1.2890へ上昇し、これを高値に1.2830台まで値を下げるも、前日比で強さを維持。

EURUSDは、1.1100台を底値に予想を上回る仏GDP、逆に予想を下回るユーロ圏の景況感調査や、独CPIにも底堅く推移しオプションカットでは1.1200台まで一時値を戻し高値圏で推移。EURGBPも0.8650台→0.8705まで上昇。

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JPモルガン=6月8日の英総選挙でメイ首相の保守党が有利でポンドに対してはポジティブ。

ブレイナードFRB理事=利上げはおそらく早期に行われる。最近の軟調なインフレ指標が継続すれば、FRBは利上げを遅らせることが望ましい。過去数カ月間でインフレが2%に向かう動きがみられないことが最も懸念。

FRB公定歩合議事録(4月24日)=カンザスシティーとリッチモンドの2連銀のみが、5月のFOMC前に公定歩合の引き上げを支持していた。4月下旬の時点で利上げへの支持が広がっていなかったことを示唆。

ロシアゲート疑惑(ABCニュース)=大統領選へのロシア介入疑惑に関する議会の調査で、トランプ大統領の顧問弁護士のマイケル・コーエン氏が調査の対象。