2017/05/02

2017年5月2日(火曜)昨日1日、海外市場の動き

2017年5月2日(火曜)昨日1日、海外市場の動き

週明け月曜日、週明け早朝から米政府機関の閉鎖回避に一時ドル買いに動くも続かず。多くのアジアと欧州市場がレーバーデーで休場動きが鈍い中で、弱い米経済指標が続き一時ドル売りへと動くも、オバマケア代替法案で週内の下院採決の見通しや、ムニューシン米財務長発言を受けた米金利の急伸に、ドル売りも限定的。

ダウは-27.05(-0.13%)と小幅低下、米10年債利回りは前日比で、2.28→2.3198%へ、2年債も1.26→1.2739%へ上昇。WTIは48.74へ低下。

弱い米国発の経済指標が目立った。個人所得、個人消費支出、製造業PMI、ISM製造業景況指数、建設支出と重なり、短期金利先物市場では6月の米利上げ確率が71%→66%へ低下するも、逆に年内2度の利上げ確率は50→51%へ上昇。

プリーバス大統領補佐官は、オバマケア代替法案=週内に下院採決の見通しと発言、コーン国家経済会議委員長も実現に楽観的な見通しを示す。
ムニューシン米財務長官は、投資適格級の社債発行や来週の10年債および30年債入札の規模を拡大する可能性がある。

USDJPYは、弱さが目立ち前日比0.28%上昇し、円クロスでもGBPJPYを除き
円安傾向が目立つ。特にNZDJPY+0.98%、AUDJPY+0.80%と大幅に上昇し、今までのEURJPY+GBPJPYの上昇がリードする円安から、主役が交代。

欧州市場では、3月31日の高値111.78円を超え一時111.90台まで続伸するも、112円手前の売りに押され上げ渋り、弱い米経済指標が続き一時111.40台まで下落へ。しかし、ムニューシン米財務長発言を受けた米金利の急伸に111.90台まで再上昇し、高値圏で推移。連休直前に上値を試す動きは止まず。112.20~30円を超えられるかを注目。


AUDUSDは、本日の豪中銀金融政策の発表を前にして、NZDUSD0.75%上昇と共に独歩高で前日比0.5%上昇。円クロスでも大幅に上昇し、0.75台を回復し一時0.7540台へ上昇、今日の豪中銀の金融政策の結果で、さらに上下変動が強まる可能性も。特に目立った買い材料を確認できないが、引き続き0.7520台を維持している。メインはクロスでの買戻しと思われ、EURJPYはもちろんのことながら、GBPAUDは1.73→1.71まで急落している。今後の0.75台を維持できるかを注目。


GBPUSDは、AUDUSDと逆の動きで上値は重く、前日比では-0.47%下落している。欧州市場が不在で特に材料は見当たらないが、クロスを含めてポンドのロングポジションを切らす動きに思えてならない。1.2900の大台を割り込んだことで1.2840近辺までのリスクがあるも、1.2800が大きなポイントでこの水準を割り込むまではポンドのブル相場の変化は期待できず。


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プリーバス大統領補佐官は=オバマケア代替法案=週内に下院採決の見通し。コーン国家経済会議委員長もインタビューで、オバマケア見直し実現に向け楽観的な見方を表明。

トランプ大統領=インフラ開発の原資の手当てに、連邦ガソリン税の引き上げを検討。

トランプ大統領=銀行大手の解体を積極的に検討→ グラス・スティーガル法の復活を後押しする可能性も。

トランプ大統領=適切な状況下で北朝鮮の金委員長と会談する。

ホワイトハウス=トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談を検討するには、前提として北朝鮮が多くの要件を満たす必要がある。

スパイサー報道官=北朝鮮が挑発的な行動を即時に控えることを米国は確認する必要があるが、現時点でこうした要件が満たされていないことは明白。

ムニューシン米財務長官=投資適格級の社債発行や来週の10年債および30年債入札の規模を拡大する可能性がある。

ムニューシン米財務長官=税制改革や規制緩和で、2年間で3%の経済成長を達成することは可能。税制プランは我々の雇用対策。

ロス米商務長官=北朝鮮問題のる支援で、米国は中国に雇用で譲歩する意図は全くないと思う。貿易に関しても中国と極めて建設的な話し合いを進めている → 最近のトランプ大統領の発言では、その見返りの可能性を指摘しており、発言内容が異なる。

CMEのフェドウォッチ=短期金利先物市場では、弱い米経済指標が続き、6月の米利上げ予想確率が4月28日の71%→66%へ低下。ただし、年内2度の利上げ確率は50→51%へ増加。

マクロン仏大統領候補=企業寄りの労働改革方針を維持。退職金に上限を設け解雇や雇用をしやすくする改革を提唱、数年間10%前後で推移する失業率へ改善が必要。

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USD 3月 個人所得=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.4→0.3%)、個人消費支出=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.1→0.0%)、個人消費支出(PCE)価格指数=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想 前回2.1%)、コアPCE価格指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.2%)、前年比1.6%(予想 前回1.8%)、実質消費支出(インフレ調整後)=前月比0.3%(予想 前回−0.1%)→ 個人所得は予想と前回を下回り、前月分が下方修正。個消費も弱く、コアPCE価格指数の前月比はマイナスで、前年比も予想と前回を下回る。

USD 4月 製造業PMI・確報値=52.8(予想52.8 前回52.8)→ 速報値と予想と変わらず、前月比では昨年9月来の低水準

USD 4月 ISM製造業景況指数=54.8(予想56.5 前回57.2)→ 雇用と新規受注が弱く、予想を大幅に下回り昨年12月来の低水準

USD 3月 建設支出=前月比-0.2%(予想0.4% 前回0.8→1.8%)→ 予想外のマイナスとなるも、前月分は大幅に上方修正へ

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