2017/05/26

2017年5月26日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

2017年5月26日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

FOMC議事録の発表も終わり、材料の乏しい木曜日。来週月曜日(29日)のメモリアルデー祝日を控えてポジション調整の動きが続いていた。その中で、相場が変動したのは、原油価格の急落+米株の続伸+米債利回りの上昇。気になるのは、米連邦高裁はまたしても大統領令の入国制限を否定。

原油価格は、OPEC総会で協調減産の延長を予想通り決定するも、期待した減産枠の拡大はなく、失望売りに原油価格は急落し影響度の高いAUDとCADは下落、AUDUSD-0.68%、USDCAD+0.60 %、EURAUDも+0.61%と変動幅が大きかった。逆にEURUSD-0.07%、USDCHF+0.00%と横ばいで推移。

米株価は6連騰、ダウ+70.53(+0.34%)、S&PとNasdaqも続伸し最高値を更新。米7年債入札の結果を受け、米2年債利回りは前日1.282→1.294%へ上昇、10年債は2.25→2.254%と横ばいで推移。

GBPUSDは、欧州市場で英第1四半期GDPの発表直前に一時1.3010台へ上昇するも、結果は前年比2.0%(予想・前回2.1%)と弱く急落。1.2960台を戻り高値に1.2930台まで下落するも、何とか1.2900の大台を維持。

USDJPYは、主体性は乏しいが底堅さが目立った。一日を通じてアジア市場の111.50近くをボトムにし、欧米市場では111.95近くまで上昇、米株高+米短期金利の上昇に112円台は試せず、111.50~112.00円のレンジで収束。円クロスでは原油価格の下落の影響もあり資源関連通貨で円高、他の主要通貨で円安と別れる。

EURUSDは、欧州市場の1.1250を高値に欧米市場では改善した米新規失業保険申請件数時や、米債入札後に一時1.1200の大台を割り込み、前日のFOMC議事録スタート水準となる1.1190台まで値を下げるも、続かず。戻り高値も1.1250台と上値の重さも残る。

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OPEC総会=協調減産を2018年3月まで9か月延長することで合意。しかし、減産規模は変わらず、期待していた減産枠の拡大はなく原油価格は50ドルを割り込み一時48.45ドルまで下落。

米7年債入札(280億ドル)=高値:2.060%(前回2.084% 発行時2.058%)、入札2.54、間接入札61.2%、直接入札17.2%(2014年8月20.43%以来の高水準)。

パパデモス元ギリシャ首相=自動車内に爆発物が爆発し負傷。

ゴールドマン・サックス=米第GDP成長見通しを下方修正、第2四半期3.0→2.8%、第1四半期1.1→1.0%へ。

ブレイナードFRB理事=世界経済の改善により、FRBの米経済見通しに対するリスクが低下。

ムニューシン米財務長官(上院議会証言)=税制改革は成長目標に対して大きな役割を果たし、税制改革は簡素でより競争力のあるものにする。トランプ大統領の目標は3%成長。

米連邦高裁=入国制限に関する大統領令の差し止めを命じた地裁決定について、取り消しを求めたドナルド・トランプ大統領の訴えを退けた。

トランプ大統領はメイ首相から苦情を受けていた、マンチェスターで起きた自爆テロの捜査に関す情報が米マスコミに流れがことで、捜査情報漏えいで調査を指示。