2020/11/21

2020年11月21日(土)昨日20日、海外市場の動き

 2020年11月21日(土)昨日20日、海外市場の動き


出てくる記事は、コロナ感染拡大とワクチン利用期待、トランプ氏逆転勝利の可能性低下と、バイデン次期米大統領の人事の話題。欧州では、いつものEU英離脱協議と、EU予算と復興基金の合意遅れ。それと、予想外に強いカナダと英国の小売売上高、弱いユーロ圏消費者信頼感。


また、米財務長官はバイデン氏の足を引っ張ろうとしているとの批判や、FRBの反対にも関わらず、FRBのコロナ向け緊急支援プログラムの一部の打ち切りを示唆。


米株は軟化しダウは-0.75%の下落で、健闘していたNasdaqも終盤にかけ値を上げ-0.42%の下落。米債利回りも終盤にかけ軟化し10年債利回りは0.831%(-0.004)と前日とほぼ変わらず。原油価格は終盤にかけ強含み42.17(+0.43ドル)と上昇。


米国市場の為替相場は、週末の金曜日、日本が3連休前、ちょっとはやいが26日の米感謝祭の休暇を前して、重要な経済指標や発言も見られず動きは緩慢。


その中で、GBPUSDはコロナ感染拡大のリスクとBOEの追加緩和を織り込み、いつもながら英EU通商協議のネガティブ・ポジティブ発言に上限変動し、大枠1.3250~00のレンジを抜け出せず、ただし何らかの合意期待感だけは変わらず。 


EURUSDも、コロナ感染拡大のリスクとECBの追加緩和を織り込み、EU予算と復興基金の採決では、法的支配の規定を望むハンガリーなどの合意を得られず、1.1850~80のレンジで動けず。今週に入っての動きも1.18~1.19のレンジに収まる。


USDCADは、米国市場の序盤では、カナダ小売売上高が1.1%(予想0.2 前回0.5%)と強く出たことで、一時1.3040近くまで下落。ただし、18日の1.3030台の安値を割り込めず、これをボトムに週末のショートカバーなのか米国市場の終盤にかけて1.3090台まで値を戻している。


USDJPYは、大枠103.70~85の15ポイントレンジでいうことなし。引き続き11月9日にコロナワクチンの利用期待に盛り上がりリスク回避の巻き戻しに急伸した流れの調整局面中。「連休時=円高」の思惑は残るも過去3日間は円高圧力も弱まっている。




2020/11/20

2020年11月20日(金)17:15時頃の動き

 2020年11月20日(金)17:15時頃の動き


国内のコロナ感染拡大と予想通りながら弱さが目立つ日本CPI。それに、米財務長官によるFRBの金融融資プログラムの一部打ち切り報道もネガティブ材料に。


日経平均株価は軟調推移するも、上海総合は0.44%上昇するも、ダウ先物は-0.64%と軟調に推移。米10年債利回りは0.832%と軟調に推移し。


為替相場は、全体的にドル売りの流れを維持し、前日NY市場の高値を試しながらも加速できず逆戻り。基本は大きな変化は見られず。


USDJPYは、103.70~90の20ポイントレンジで動けず。水準としては104円以下にとどまり、円高方向の期待感は続いている。特に、日本が月曜日休日で3連休となることもあり、【休み中の円高】のイメージが強いこともあり、下値を試すことを期待する投機筋も多いことだろう。


EURUSDは、1.1865~90のレンジと1.1900の壁を試す位置にとどまっている。市場では米国の投資リスクを考えてEURに向かっているとの観測もあるが、どうだろう。過去の水準を見て1.1810~1.1900のレンジにとどまっており、そろそろ動きだすことを期待したくなるが。


2020年11月20日(金)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年11月20日(金)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


IMF&G20は世界的なコロナ感染拡大に景気を心配、カプラン氏はリセッションへの逆戻りを危惧。


「共和党のマコネル氏が追加経済対策の協議に戻ることで合意」との報道もあり、ダウは終盤にかけプラス圏を回復、Nasdaqの強さが目立っている。米債利回りは軟化し10年債は0.852%(-0.02)で動きは緩慢、原油価格は終盤にかけプラス圏を回復し41.92ドル近くで推移。


為替相場は、欧米でのコロナ感染再拡大+景気回復へのリスクを危惧した流れとなり、米国市場に入ってから米債利回りが軟化し、米株がマイナスでスタートし、回復する中でEUR+JPYが主導したドル売り傾向が続き、米追加経済対策の協議再開との報道も値動きからはドル売りへ作用。


USDJPYは、欧州市場に入り一時104.22までショートカバーが強まるも、90時間MA=104.20台を超えられず再び円高へ。しばらく、104円を中心とした狭いレンジの動きとなっていたが、米国市場に入りコロナ感染拡大による景気へのリスクが強く意識され、米債利回りの軟化に103.70台で推移。米追加経済対策の協議再開との報道にも動かず。


GBPUSDは、1.3200~70のレンジから、20日のEUのバルニエ主席交渉官のEU加盟国に対する最新の動向説明の発表予定を気にしながらも、フィンランドのトゥプライネン欧州担当相の交渉は「重要な段階にあり、妥結は可能」との発言もある一方、オランダ、フランス、ベルギー、スペインなどは、英国と交渉している欧州委員会に対し「合意に達しなかった場合に備えた新たな緊急対策を策定」するよう要請している。終盤にかけて米追加経済対策の協議再開の期待もあるのか1.3280近くまで上昇している。


トルコ中銀は政策金利を予想通り10.25→15.0%に引き上げを決定。南ア中銀は3.5%に据え置くも、次回は利上げするぞと示唆。


米週間新規失業保険申請件数は74.2万件と予想外に増加。フィラデルフィア連銀製造業景気指数は26.3、米中古住宅販売は前月比4.3%と前月あらの伸びは低下するも予想を上回り強く出ている。CB景気先行指数は0.7%と変わらずとなっているが、最近のコロナ感染の再拡大に景気の腰折れを危惧する声も多い。



2020/11/19

2020年11月19日(木)22:15時頃の動き

 2020年11月19日(木)22:15時頃の動き


欧州株はボトムからやや値を戻すも前日比では下落基調は変わらず。米債利回りは軟調で10年債は0.855%(-0.017)と弱い。原油価格は41.57ドルと若干値を下げている。


肝心の為替相場だが、主要通貨に対して前日のNY市場から続くドル高の流れを継続中で、前日からの下げ率だけを見るとAUD+NZDが目立ち、AUDUSDはアジア市場で発表された豪雇統計が強くでるも、0.7300近辺を高値に欧州市場では0.7255まで値を下げている。


GBPUSDは、バルニエEU主席交渉官が来週火曜日のEU向けのブリーフィングを取りやめ、ややGBP買いへと動くも積極的な動きは見られず、前日終値からは値を下げている。ただし、何らかの合意案を期待したくなる。


USDJPYは、103.70台をボトムに、欧州市場に入ると104円の大台を上回り104.20台と、1時間MA=108.23を抜けきれず104.00近辺で推移。特に下値トライの達成感も感じられず。


EURUSDは、ラガルドECB総裁は超緩和的な政策の維持を改めて表明。7500億ユーロの復興基金設立は半バリーとポーランドの反対で実行が遅くなりリスクがあるも、1.1816をボトムに何とか下げ止まっている。


結局は、米国市場の株式と債券相場の動きと、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、中古住宅販売件数、景気先行指数の発表待ち。


2020年11月19日(木)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年11月19日(木)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


国内を含め世界的に新型コロナ感染拡大は止まらず。感染阻止にむけた経済活動の停滞が危惧される中、ファイザーの新型コロナワクチンによる緊急使用の期待感が強まるも、市場への反応は限定的。為替相場はリスク回避にJPY買いの流れは変わらず、英EU通商協議の妥協期待にGBP買いも強く、予想外に強いカナダCPIにCADも堅調。


米株は軟調で、米債利回りはコロナワクチン使用期待もあり0.877%(+0.017)と小幅上昇。原油価格は41.89ドル(+0.46)と小幅上昇。


ファイザーとビオンテックは、新型コロナウイルス感染症ワクチンの臨床試験(治験)で95%の予防効果が確認され、重篤な副作用も見られなかったとする最終結果を発表し、明日19日にワクチン候補として緊急使用許可(EUA)をFDAに申請する。


米債利回りは上昇しこの報道を受けた反応は意外にも限定的で米株は上昇から下落へと変化し、米10年債利回りが上昇するも0.9%台に届かず。USDJPYは104.10まで戻すのがやっとで、米国市場に入り103.65まで下落とJPY買いの流れは変わらず。市場のリスク回避の動きは変わらず。


GBPUSDは、ドムブロフスキス欧州委員会副委員長が

「我々は、英国との通商合意の最終段階に差し掛かっている」との発言もあり、19日のEU首脳会談でなんらかの期待感は残る。米国市場に入り一時1.3312まで上昇し1.3270台まで上昇幅を縮めるも、上昇傾向を確りと維持。


EURUSDは、何といったらいいのだろうか? 一日を通じて大枠1.1850~90のレンジで動けず、クロスではやや軟調地合いとなっている。周知のとおり2021~27年のEU予算と復興基金の採択はハンガリーとポーランド反対しまとまらなかったが、EUR売りは見られず一安心するもやや尾を引いているようにも思える。一方、トランプ氏のスタッフの突然の解任と議会承認が不要な代行人事、表面化しなかったがイラクへの強硬姿勢など外交戦略の混乱を危惧したヘッジのEUR買いも強いようで、EURの先高期待も消えず。