2020/11/19

2020年11月19日(木)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年11月19日(木)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


国内を含め世界的に新型コロナ感染拡大は止まらず。感染阻止にむけた経済活動の停滞が危惧される中、ファイザーの新型コロナワクチンによる緊急使用の期待感が強まるも、市場への反応は限定的。為替相場はリスク回避にJPY買いの流れは変わらず、英EU通商協議の妥協期待にGBP買いも強く、予想外に強いカナダCPIにCADも堅調。


米株は軟調で、米債利回りはコロナワクチン使用期待もあり0.877%(+0.017)と小幅上昇。原油価格は41.89ドル(+0.46)と小幅上昇。


ファイザーとビオンテックは、新型コロナウイルス感染症ワクチンの臨床試験(治験)で95%の予防効果が確認され、重篤な副作用も見られなかったとする最終結果を発表し、明日19日にワクチン候補として緊急使用許可(EUA)をFDAに申請する。


米債利回りは上昇しこの報道を受けた反応は意外にも限定的で米株は上昇から下落へと変化し、米10年債利回りが上昇するも0.9%台に届かず。USDJPYは104.10まで戻すのがやっとで、米国市場に入り103.65まで下落とJPY買いの流れは変わらず。市場のリスク回避の動きは変わらず。


GBPUSDは、ドムブロフスキス欧州委員会副委員長が

「我々は、英国との通商合意の最終段階に差し掛かっている」との発言もあり、19日のEU首脳会談でなんらかの期待感は残る。米国市場に入り一時1.3312まで上昇し1.3270台まで上昇幅を縮めるも、上昇傾向を確りと維持。


EURUSDは、何といったらいいのだろうか? 一日を通じて大枠1.1850~90のレンジで動けず、クロスではやや軟調地合いとなっている。周知のとおり2021~27年のEU予算と復興基金の採択はハンガリーとポーランド反対しまとまらなかったが、EUR売りは見られず一安心するもやや尾を引いているようにも思える。一方、トランプ氏のスタッフの突然の解任と議会承認が不要な代行人事、表面化しなかったがイラクへの強硬姿勢など外交戦略の混乱を危惧したヘッジのEUR買いも強いようで、EURの先高期待も消えず。