2020/11/14

2020年11月14日(土)昨日13日、海外市場の動き

 2020年11月14日(土)昨日13日、海外市場の動き


米大統領選はバイデン氏勝利を前提とした動きとなり、新型コロナウイルスワクチンは近く接種可能との前提ながら安全性や流通にやや疑問が残り、EU英通商協議は公平条件と漁業権で溝は埋まらず、16日の再開待ち。


昨日の、パウエル、ラガルド、ベイリー各氏の話や今日の中銀関係者の話も同じで、新型コロナワクチンの期待感を示しながらも、警戒感を継続と変わらず。


ユーロ圏第3四半期GDPの改定値は速報値から若干下方修正され(前年比-4.3→4.4%)。独経済相から11月はロックダウンの経済への打撃を心配、16日からメルケル首相と各州首相は現行措置を再検討へ。


米国では、11月ミシガン消費者マインド指数の速報値は81.8→77.0へ予想外の減速で、新型コロナと米大統領・議会選の不透明感が影響しており、今後は改善する可能性も。


日没近いトランプ政権では中国に対する風当たりを強めているのか、ポンペオ国務長官は「台湾は中国の一部でない」と発言し、中国外務省は反撃するも具体的な内容には触れず。


米国市場では、ダウが+1.37%、S&P500+1.36%、Nasdaq+1.02%と強さを維持。米10年債利回りは0.891%と0.007と小幅上昇となった。原油価格は40.18ドルと-0.94ドル低下するも40ドルの大台を現時点では維持。


肝心の為替相場はドルが全面安で、特にGBPとAUDの上昇が目立っており、CADが例外的に弱い。


USDJPYは9日のコロナワクチン期待に急変した相場の反動が続き104.56まで一時値を下げているが、半値戻し(104.43)まで届かず。取引量が膨らんだ105.50台からの円高へと動きの乖離は大きく、大口の買いが入らない限り105.50円の上値は重くなっているように思えるが、反面、円高期待にロングで損失を被った市場参加者は安値圏では積極的に動けず。


GBPUSDは、目の前に迫ったブレグジット! 難航する通商交渉にも関わらず、1.3100をボトムに1.3200直前まで続伸。BOEの追加緩和の期待は何のその、いつもながら何らかの合意を期待したくなる。


EURUSDは、1.1800のボトム→1.1837まで底値を切り上げ続伸となったが予想外に小幅な動き。過去に取引が拡大している水準も1.1810近辺で現在地とほぼ変わらず。大まかに言えば、コロナやECBを意識しても9月以降は1.16~1.19のレンジで変わらず。本音を言えばこの水準からどちらに動くかよくわからず。


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