2020/11/12

2020年11月12日(木)昨日11日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年11月12日(木)昨日11日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


為替相場は、タカ派のNZ中銀に上昇したNZDを除き、ドル全面高。GBPは英EU通商協議の進展が見られず弱く、EURはラガルドECB総裁のハト派発言も加わり弱く、JPYも9日の安値を一時更新。TRYは経済成長戦略+通貨防衛策に続伸。


ベテランズデーの米国市場、債券市場は休場の中、株式市場は通常通りの取引で新型コロナワクチンの成功効果は薄らいだのか、ダウは小幅失速する反面、Nasdaq+S&Pは上昇傾向を維持。原油価格は一時43.06ドルまでの上昇から失速し41.50台で推移。


USDJPYは、米国市場に入り上値の重かった105.50~55を上回り、一時9日の高値105.65若干ながら上回り105.676まで(90日MA=105.67)上昇しようやく上げ止まり、105.50割れで推移している。バイデン次期大統領への期待=大規模追加経済対策、新型コロナワクチン利用期待=景気回復期待と、2大楽観材料に、積極的にJPYを買う理由が見当たらないとの判断でJPY売りとなっている。ただ、そう簡単に完全にリスク回避ができるのだろうか?


GBPUSDは、欧州市場で瞬間上昇した1.3313を高値に米国市場では1.3191まで続落し安値圏で推移している。英EU通商協議は来週19日のEU首脳会議までに妥結できるかが焦点となっているが、コーブニー・アイルランド外相から今週の決着は困難で来週に持ち越され、交渉がまとまらない可能性が指摘されたこともあり、GBP買いの反動が強まっている。ただし、個人的には通商協議の合意を期待している。


EURUSDは、米大統領選の決着+新型コロナワクチン利用期待以降から続くEUR売りに1.1780~1.1843のレンジで取引が続いていたが、欧州市場に入り下限を割り込み、ラガルドECB総裁のPEPPやTLTROの拡大や、為替レートがインフレ過程にネガティブな影響を与える可能性も指摘されたことで一時1.1746まで続落しようやく下げ止まり、1.1780近辺で推移。


NZDUSDは、アジア市場でNZ中銀が政策金利0.25%の据え置きと資産買い入れ規模1000億NZドルの維持と、あらたに資金供給プログラム(FLP)を発表し直後は一時0.6809まで値を下げるも声明で経済の回復力が強調され、オア豪中銀総裁からマイナス金利は時期尚早であり、来年3月までは据え置くことが表明され、0.6904まで急伸した流れを継続し、欧米市場では0.6863をボトムに高値圏での取引が続いている。