2020/11/11

2020年11月11日(水)昨日10日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

 2020年11月11日(水)昨日10日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)


コロナワクチン提供期待を受けた二日目の海外株価は、欧州株は続伸し、ダウは終盤にかけても強さを維持し上昇するも、NasdaqとS&P500はネガティブ。市場は期待優勢ながら利食いの売り、セクターによる違いや実用化への不安が混在。


米債利回りは強く、10年債は0.962%(+0.028)と小幅ながら上昇傾向を維持。原油価格は強く41.40ドル(+1.11ドル)と上昇へ。為替相場はGBPの上昇を除き大きな変化は見られず。


経済指標では、アジアで中国CPIの弱さが、欧州では英雇用統計とZEW景況感の悪化が、米国ではJOLT労働調査で穏やかな回復が示された。


GBPUSDは、英議会で変化している英EU離脱協議(9日に英上院は下院が可決したEU離脱協定の条項を一方的に修正する権限の削除を可決)で今後の未透視は不明ながら、気になる。この動きや深刻なコロナ感染に悩む中でワクチン提供期待の動きなのか、一時1.3278まで上昇するなど買いが強く他通貨に対してもGBP買いが目立ている。


USDJPYは、「コロナワクチン提供=リスク選好の円売り」期待は残る。ダウの上昇や米金利上昇の中で、欧米市場で105.10~50の狭いレンジから抜け出せず。前日の高値105.65(この水準は90日MA近くにあたります)を意識した動きで、ダブルトップになるのか? クロスでもGBPJPYが138.30→139.77まで急伸するなど買いが目立った以外は大きな変化も見られず。


EURUSDは、コロナワクチンの提供期待は変わらず。1.8兆ユーロ規模の予算と景気刺激策の取りまとめに向け前進、失業リスク緩和緊急支援(SURE)の財源調達に向けた2回目の債券発行手続きを行う動きがあったが、欧米市場ではEURGBPの売りに下げたボトム1.1780~35のレンジと1.180を中心とした動きにとどまる。