2020/11/28

2020年11月28日(土)昨日27日、海外市場の動き

2020年11月28日(土)昨日27日、海外市場の動き


ブラックフラーデーで米市場は短縮取引。米株は続伸、米債利回りは低下し、為替相場は揺れる英EU離脱協議に弱いGBPを除きドル全面安。JPYはGBPとUSDを除き強き相変わらず弱く強さも限定的。


ダウは+0.13%(+37.90ドル)と小幅高で、Nasdaqは+0.92%と上昇して終了。米債利回りは軟化し10年債は0.846%(-0.040)と低下し、ドル売りの一因となっている。原油価格は45.52ドル(-0.19ドル)と小幅低下。


ユーロ圏の経済信頼感は87.6と予想を上回るも、コロナ感染防止の制限措置に7か月ぶりに前月(91.1)から低下している。また、仏CPIは前回を若干上回り、GDP前期比は速報値から上方修正されている。


GBPUSDは、ドル売り相場の中で1.3300を割り込み弱い。英EUの通商協定は、何らかの合意期待感は残るも、英国水域での漁業権、公平な競争条件(国家補助金)、ガバナンス(紛争解決手続き)が主な争点となり交渉が難航。ジョンソン首相が国内の緊急使用向けに審査するよう正式に要請している、英アストラゼネカとオックスフォード大学と共同開発中のワクチンの有効性評価が疑問視され、追加で世界的な治験をする可能性も。「通商合意期待=GBP高期待」のロングの調整が二日続いている。


EURUSDは、独感染者100万人突破で1日の死者は過去最高など、止まらぬコロナ感染拡大やECBの追加緩和を織り込み、EU予算・復興基金のごたごたをも飲み込む(ハンガリーとポーランドから「法の支配」の順守条件に反対し拒否)。EURGBPの0.9%近くの急伸もあるが、上昇トレンドが続き主要通貨の中で上昇が目立っている。終値ベース(6時現在)では1.1960台で2018年5月以来の水準となり、1.16~1.20の長期的なレンジの上限を試す動きは止まらず。


USDJPYは、一日を通じて103.90~30で上値は重い。いったい上下どちらの方向に行こうとしているのだろうか? トランプ氏が事実上敗北を認めバイデン次期大統領の道筋は明るいものとなっているが、市場では財政赤字やコロナをリスク要因(ワクチン接種期待はありますが)として挙げJPY高支持者も相変わらず多い。トレンド的にはJPY高が継続しているが103.90が大きな壁となっている。個人的には90日MA105.30を上回るまでは円高圧力が続いていると見ているが。あまりにもスロー!