2020/11/22

今週の主な材料(11/23~27日)

 今週の主な材料(11/23~27日)


23日(月)は日本が勤労感謝の日で休日、26日(木)は米感謝祭で共に休日となり、翌27日はブラックフライデーで米国市場は短縮取引。4連休を決め込む市場参加者も多く、今週は市場がフルで稼働できる時間も限定的。


注目材料は、①足元のコロナ感染の再拡大とコロナワクチン期待、②ECBの追加緩和期待と復興基金の承認の動き、③BOEの追加緩和期待とブレグジット交渉の動き、④米財務長官を含むバイデン次期側近の人事とFRBの追加緩和期待。この動きが今週を含めて、相場にとって非常に重要な材料となっている。


世界的に新型コロナ感染の再拡大に経済活動が規制され、第3四半期に上向いている景気拡大も、第4四半期に成長が鈍化する恐れが強まっているが、ファイザーなど有望なワクチンの早期提供の可能性に、市場のセンチメントの悪化を何とか防いでいる。


米国は26日に感謝祭で休日となり、27日の金曜日はブラックフライデーの短縮取引で多くの市場は午後1時で取引を終える。というより、感謝祭から4連休を決め込む市場参加者も多く、例年ならこの日から米国はクリスマスムードが一段と強まるが、コロナ禍の今年はどのように変化するのだろうか?


12月前半に集中する主要国の金融政策の行方は非常に重要で、それを前に中銀関係者の発言や、だれが次期米財務長官に指名されるのか? それによる相場変動には十分注意が必要となっている。ちなみに、財務長官の感謝祭後に発表される予定で、ブレイナードFRB理事の指名を望む声も多いが、仮に彼女に決まれば円高リスクが高まることも心配でもある。


25日(水)にはFOMC議事要旨の発表が予定されているが、市場の注目度は今一つ盛り上がらない。12月に予定されている主要国の金融政策発表の日程は、12月1日に豪中銀、12月9日のカナダ中銀、12月10日のECB、12月16日のFOMC、12月17日のBOE、12月18日の日銀と、これだけを考えても、12月の相場変動を期待したくなる。


EU英通商協議は、譲らぬ強硬姿勢のジョンソン英首相の発言は気になるが、双方の担当者が表でも裏でも休日返上で協議を続けているらしく、一部の報道では今週中に合意する可能性を指摘しているが、どうなるのだろうか? 最近のGBP相場を見ても何らかの合意を期待したくなるが? 


さて、今週の経済指標や要人発言の発表予定を見てみよう。

11/23 (月)

ユーロ圏各国、英国、米国の総合・製造業・サービス業PMI速報値

ベーリーBOE総裁発言


11/24 (火)

独IFO業況総合指数

米ケース・シラー米住宅価格指数

米CB消費者信信頼感指数

デベル・豪中銀副総裁発言

ラガルドECB総裁発言

ウイルキンス・カナダ中銀上級副総裁発言

クラリダFRB副議長発言

レーンECB専務理事兼チーフエコノミスト発言発言


11/25 (水)

米耐久財受注

米第3四半期GDP・改定値

米週間新規失業保険申請件数

米個人所得、個人消費

米ミシガン大学消費者信頼感

FOMC議事要旨


11/26 (木)

レーンECB専務理事兼チーフエコノミスト発言


11/27 (金)

ユーロ圏 経済信頼感

シュナーベルECB専務理事発言


詳しくは別表をご覧ください。


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