2020/11/07

直近のIMMデータから見えること(11/7)

 直近のIMMデータから見えること(11/7)


米大統領選の投票日11月3日が集計日のIMMデータを見ると、通貨のロングは大きく減少しドルが選好されるも、平時の変動範囲内で、相場以外にも冷静。


集計日が10月27日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨を見ると、ネットポジションでは180,107→157,166(-22,941)コントラクトの減少となっている。


ただし、9月29日から通貨ショートは減少し始め、過去5週間で84,434コントラクト(ドル換算で約70億ドル弱)の減少で、約1か月強をかけて調整していた。


今回のデータの特徴としては、円が+10,205ロングとなったが、NZドルを除き、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドルは前週比でショートが拡大しており、特にユーロ(-15,206)、豪ドル(-10,204)の減少幅は大きく、豪ドルはネットでロングからショートへと転落している。


ユーロの絶対的ロングポジションは変わらないが、9月29日から5週連続してロングの減少は止まらず、この間50,473コントラクト(約25%)減少している。ただし、EURUSDの終値を比較すると、9月22日1.1777、11月3日1.1711で、週末は1.18909とEUR買いが復活しており、調整が終わった可能性もつい意識してしまう。


ロングポジションに占める割合はユーロ51%、豪ドル14%、円13%、ポンド7%で、ショートポジションに占める割合はユーロ27%、豪ドル23%、カナダドル17%、ポンド16%で、豪ドルのショートの増加が目立っている。


詳しくは別表を


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※