2018/03/31

2018年3月31日(土曜)昨日30日、海外市場の動き

2018年3月31日(土曜)昨日30日、海外市場の動き

グッドフライデーで、ロンドン・NY市場を含め海外の主要市場は休場となり、債券・株式市場の取引もなく、金曜日で期末の為替相場は、連休前にして北朝鮮リスクを気にする必要もなく突発的な材料も見当たらず動きは超閑散。

米国市場は3連休、欧州市場は4月2日がイースター・マンデーのため4連休となり、おまけに期末の金曜日で大方の短期投機筋は偏ったポジションの調整済みと思われ、特に目立った変動はみられず。

しいて言えばドルは小幅安で円は小幅高の傾向を維持。USDJPYは前日比-0.14%で、アジア早朝の106.54を海外では106.12を安値に下げ止まり106円の大台を何とか維持し高値も106.20~30と鈍い。

EURUSDは前日比+0.16%、アジア市場の1.2292をボトムにして結果的に海外市場では1.2300を割ることなく1.2330台まで上昇するも、それまで。結局は1.2310~30のレンジで変化なし。

GBPUSDは前日比+0.09%、欧州の時間帯で一時1.4060まで上昇するも、結局は一日を通じて1.4010~60のレンジで1.400の大台を維持。

AUDUSDは前日比+0.05%で0.7673~0.7707のレンジ。NZDUSDは前日比+0.10%で0.7120~0.7248のレンジ。USDCADは前日比+0.07%で1.2860~1.2900のレンジ。


2018/03/30

2018年3月30日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月30日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

イースターホリデーで東京市場が終わると、NY市場とロンドン市場を含めて主要国市場はお休み状態で金融市場の取引は超閑散となりことが見込まれる中、ロングウィークエンドのリスク回避なのか小幅ながら流れは円高+スイスフラン高へ。

東京市場では、朝方発表の東京都区部CPIは予想外に弱く、インフレ圧力が弱まることが示される中で、日経平均株価は前日比+295.22(+1.40%)と大幅高。

為替市場は当然ながら動きは閑散で、弱いながら「日本株高=円高」と昨日と同じ動きへ。USDJPYは106.14~54のレンジを維持しドル安値圏で推移。EURUSDは1.2291~1.1318と相変わらず1.3000を中心に上下するだけ。GBPUSDも1.4010~1.4040の狭い動きで1.4000の大台を維持しながらも上昇力は鈍い。リスクに敏感で資源価格と連動性の高いAUDUSDとNZDUSDも小幅高。AUDUSDは昨日の高値0.76895を上抜け底堅く推移している。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

8:30    JPY 2月 雇用統計: 失業率予想2.6% 前回2.4%、有効求人倍率=予想1.6 前回1.59

8:30    JPY 3月 東京都区部消費者物価指数=前年比1.0%(予想1.8% 前回1.4%)、除く生鮮・前年比0.8%(予想0.9% 前回0.9%)、除く生鮮エネルギー・前年比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)→ 予想を下まわる

8:50    USD 2月 鉱工業生産・速報値=前月比4.1%(予想5.0% 前回-6.8%)、前年比1.4%(予想2.4% 前回2.5%)→ 予想を下まわる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【欧州】
イタリア大統領=同国の政党との政権樹立に向けた協議を4月4─5日に行うと発表

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018年3月30日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

2018年3月30日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

イースター前のロングウィークエンドを控えて動きは緩慢で、米株は強く米債利回りは低下し、為替相場は資源関連通貨が強く、流れはリスク選好ながら逆に円の買い戻しも見られる。

為替相場は、USDJPYは前日の北朝鮮リスク軽減に107円まで急落しながらも、早朝の109.93を高値に実需ベースの円買いに上値は重く、米債利回りの低下とともに106.27まで下落。円はクロスでも円高傾向が強く、GBPJPYは-0.7%台と弱さが目立っている。

資源価格とリスク敏感なAUDUSD+NZDUSDは安定し0.2%台と小幅上昇し、AUDUSDは前日の安値を割り込みながらも早朝に0.7643をボトムに終盤にかけては0.7690まで小幅上昇。USDCADは弱いカナダGDP発表後につけた瞬間的な高値1.2939から一時1.2862まで下落するなど、上下変動しながらもカナダドル買いが続く。

EURUSDとGBPUSDは、欧州4連休前で市場参加者の同意は少なく、M&A絡みの動きなど今週前半に盛り上がり上昇し流れの反動に経済指標にも反応は鈍いが強さが見られず。EURUSDは一日を通じて1.2330台を高値に上値は重く、1.2300の大台を何度も割り込み米国市場では一時1.2280台まで値を下げるも結局は1.2300を中心に上下。GBPUSDは欧州市場の序盤につけた1.4096を高値に米国市場の1.4011をボトムに続落し、1.40の大台を試す動きが続く。

反応は鈍いものの経済指標を見ると、米新規失業保険申請件数は45年ぶりの水準へ改善、米個人消費は前月比が弱く前年比が強く、シカゴPMIとミシガンも弱い。カナダ月次GDPは予想外のマイナスにもカナダドル高傾向を維持。

米株は強く、ダウ+254.69(+1.07%)、NasdaqとS&P500も1.4~1.6%近く上昇へ。欧州株も強く、EUROSTOXX600は+0.17%、独DAXは+1.31%と大幅上昇し、英FTSE100も+0.17%と小幅上昇。

米債利回りは短縮取引の中で低下気味で、米10年債は2.742%(-0.043)、2年債も2.270%(-0.024)と低下。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.5万件(予想23.0万件 前回22.9→22.7万件)→ 予想より改善し45年超ぶりの低水準へ

21:30    USD 2月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、個人支出=前月比予0.2%(想0.2% 前回0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.5%)→ ほぼ予想通りながら、前回より若干強さがみられる

21:30    CAD 1月 月次GDP=-0.1%(予想0.1% 前回0.1→0.2%)、前期比=予想 前回1.7%、前年比2.7%(予想2.9% 前回3.3→3.4%)

21:30    CAD 2月 鉱工業製品価格=前月比0.1%(予想 前回0.3→0.4%)、原材料価格指数=前月比-0.3%(予想 前回3.3→3.4%)→ 前回を下回る

22:45    USD 3月 シカゴ購買部協会景気指数=57.4(予想62.3 前回61.9)→ 予想・前回を下回る

23:00    USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=101.4(予想102.0 前回102.0)→ 予想・前回を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=今年はあと2回計3回の利上げが適切。米税制改革や財政支出のプラス効果を踏まえ、今年の米成長率が約2.6%、来年は2.4%になると予想。インフレ率は来年末までにFRBの目標である2%に向け上昇するとの見通し。

米トランプ政権の経済政策の司令塔である国家経済会議(NEC)委員長が、ゲーリー・コーン氏から経済評論家のラリー・クドロー氏へと交代

トランプ米大統領(28日)=シュルキン退役軍人長官を解任し、後任に大統領医務官のロニー・ジャクソン海軍准将を指名し

【欧州】
投資会社メルローズは部品メーカーのGKNを80億ポンドで買収

ルノーは日産自動車と事業統合し新会社を設立する計画

クノット・オランダ中銀総裁=非常に遅いペースの政策正常化リスクに警鐘。目覚しい経済成長やインフレ回復継続で、刺激策縮小の余地がある。ユーロ高は、堅調な域内景気動向などに伴うもので、さほど大きな懸念材料でない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018/03/29

2018年3月29日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月29日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日のイースター前のロングウィークエンドを控え、経済指標は多数発表されるも動きは緩慢。中国・北朝鮮の首脳会談は終了し、南北朝鮮首脳会談は4月27日に決まりリスク後退の流れにも動きは緩慢。

為替市場は、米国3連休、欧州4連休を前にした週末リスクを回避する流れもあり、前日の円安から株安=円高と動き、USDJPYはアジア市場の106.93を高値に107円の試す動きも見られず106.30台まで続落。円はクロスでも全面高で、特にGBPJPYが-0.5%超の下落、逆にCADJPYは0.0%と前日とほぼ同水準で推移。

EURUSDとGBPUSDは共に、欧州市場4連休を前にして、経済指標の発表が多くなるも動ぜず。EURUSDは1.2296~1.2335のレンジで上下するだけ。GBPUSDもMEがNEX買収で合意との報道にも反応鈍く1.4035~96のレンジで上下変動が続く。

AUDUSDは予想外に底堅くアジア市場の0.7640台をボトムに米国市場に入り0.7687まで続伸。USDCADは弱いカナダGDPを受けた瞬間芸のカナダドル売りに、一時1.2939まで上昇するも続かず。逆に1.2860台まで下落しカナダドル買いが目立っている。

アジア市場では日経平均株価は21,031.31-286.01(-1.34%)と弱く、アジア・中国株も下落。欧州株はEUROStoxx600+1.86(+0.50%)、英FTSE100 +24.99(+0.35%)、独DAX+139.54(+1.17%)と上昇。米株も強く、ダウは+143.90(+0.60%)、S&P500 とNasdaqも上昇へ。

米10年債利回りは軟調で、2.761%(-0.0236)と、独・英10年債利回りも軟調に推移。原油価格(WTI)64.58+0.20(+0.31%)と小幅上昇へ。

経済指標は多く発表されるも、いずれも動きは緩慢。英GfK消費者信頼感は予想よりマイナス幅が縮小、英ネーションワイド住宅価格は弱く、独失業率は改善し失業者数の減少幅は拡大、英GDPは前回・予想と変わらず変化なし、独CPIの前年比は前回を上回るも予想に届かず。米新規失業保険申請件数は予想より改善、米個人支出・PCE価格指とコアPCE価格指数は予想通りながら前回より弱い。カナダ前月比GDPは予想外のマイナスでCAD売は続かず、シカゴPMIは弱く、ミシガン大学消費者信頼感指数も予想に届かず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

6:45    NZD 2月 住宅建設許可=前月比5.7%(予想0.2% 前回0.2%)→ 予想を大幅に上回る

8:01    GBP 3月 GfK消費者信頼感=-7.0(予想-10 前回-10)→ 予想よりマイナス幅が縮小

15:00    GBP 3月 ネーションワイド住宅価格指数=前月-0.2%(予想0.2% 前回-0.3%)、前年比2.1%(予想2.6% 前回2.2%)→ 予想を下回る

16:55    GER 3月 雇用統計: 失業率5.3%(予想5.3% 前回5.4%)、失業者数-1.9万人(予想-1.5万人 前回-2.2→-2.3万人)

17:30    GBP 第4四半期GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)→ 予想・前回と変わらず

17:30    GBP 第4四半期 経常収支=-184億ポンド(予想-240億ポンド 前回-228→-192億ポンド)→ 経常赤字幅が予想・前回より縮小

21:00    GER 3月 消費者物価指数・速報値=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.4%)、HICP前月比0.4%(予想0.5% 前回0.5%)、HICP前年比1.5%(予想1.6% 前回1.2%)→ 予想より伸びは鈍いが、前年比は前回を上回る

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.5万件(予想23.0万件 前回22.9→22.7万件)→ 予想より改善へ

21:30    USD 2月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、個人支出=前月比予0.2%(想0.2% 前回0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.5%)→ ほぼ予想通りながら、前回より若干強さがみられる

21:30    CAD 1月 月次GDP=-0.1%(予想0.1% 前回0.1→0.2%)、前期比=予想 前回1.7%、前年比2.7%(予想2.9% 前回3.3→3.4%)

21:30    CAD 2月 鉱工業製品価格=前月比0.1%(予想 前回0.3→0.4%)、原材料価格指数=前月比-0.3%(予想 前回3.3→3.4%)

22:45    USD 3月 シカゴ購買部協会景気指数=57.4(予想62.3 前回61.9)

23:00    USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=101.4(予想102.0 前回102.0)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月29日(木曜)昨日28日、海外市場の動き

2018年3月29日(木曜)昨日28日、海外市場の動き

朝鮮半島の「緊張緩和=円安」の方程式+M&A絡みの円売り期待に円は全面安。米3連休・欧州4連休を控えたポジション調整+期末・月末・週末の特殊要因+強い米GDP+低調な米入札を受けた米金利の上昇もあり、ドルは全面高。

中国・北朝鮮の両国首脳会談が実現、朝鮮半島の非核化についての誓約を得たとの一部報道もあり、トランプ大統領は「キム・ジョンウン氏との会談を楽しみ」とツイート。武田製薬が「アイルランドの製薬会社シャイアー(時価総額約5兆円)のを検討の報道に円売り期待が強まる。

為替相場はドル全面高で、円を筆頭に安全資産の通貨と呼ばれる通貨が弱くUSDCHFは+1.0%近く上昇。主要通貨のEURUSDとGBPUSDも期末要因やM&Aを意識した動きも見られる。BOEの5月利上げ期待やECBの早期緩和縮小期待、ブレグジット交渉の前進後の上昇から、連休前のポジション調整と思われる動きも強く弱さが目立、EURUSD1.2300-0.8%近く、GBPUSD1.4070台-0.6%近くへ下落。

USDJPYは前日比+1.5%近くと大幅な円安。アジア市場の早朝の105.30台をボトムに、105.40~70台のレンジで推移から、中国・北朝鮮の接近と朝鮮半島の朝鮮半島の非核化へ向けた動きに「緊張緩和=円安」の方程式が強まり、武田製薬が「アイルランドの製薬会社シャイアー(時価総額約5兆円)のを検討の報道に上昇。

米国市場に入り強い米GDPに前日の高値105.90を上抜け106.00超のストップの買いを誘発し106.34まで上昇。米10年債利回りアジア・欧州市場で一時2.745%まえ低下していたが、米7年債入札は不調で利回りは上昇気味。米債利回りの上昇の影響もあり3月20日、21日の高値106.60台を上回り、高値107.01と107円の大台でようやく上げ止まる。クロスでも円は全面安で、AUDJPY+1.25%、CADJPY+1.16%の上昇が目立っている。

直近では大型買収案も多く相場変動の思惑も強い。シカゴマーカンタイル取引所(CME)は、英国の同業NEX(旧ICAP)に1株10ポンドでの買収提示、オランダの塗装メーカー、アクゾノーベル(27日)米投資会社カーライル・グループ等に101億ユーロで売却、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(27日)欧州大手ノバルティス(スイス)から一般用医薬品の合弁事業を買収し完全子会社にすると発表。

米株はハイテク株の下げ幅が大きく、Nasdaqは-59.58(-0.85%)下落、S&P500+8,06(+0.31%)、ダウは一時上昇し上下変動しながら+127.99(+0.54%)と上昇を維持。

米10年債利回りは一時2.745%まで低下するもNY市場では2.79%まで上昇し、結局は2.780%(-0.003)と前日とほぼ同水準で推移、2年債は2.286%(+0.012)とNY市場の後半にかけて上昇へ。原油価格(WTI)は64.65-0.60(-0.92%)と軟調に推移。

2018/03/28

2018年3月28日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月28日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

アジア株安の動きは、欧州に入りやや収まるも、米株はハイテク株主導でNasdaqが-0.8%台の下落となり、米10年債利回りは2.758%(-0.0191)と低下。米株安の動きに米短期金利先物相場は年内後3回の利上げ確率が低下へ。

欧州市場は、期末の実需による動きはM&Aに関連した思惑(又は実弾?)にEURUSDとGBPUSDの動きが活発になり、武田製薬が「アイルランドの製薬会社シャイアー(時価総額約5兆円)のを検討(日本企業の海外企業買収では過去最大級の買収)との報道もJPY売りとして相場を動かし106円の壁を破り上昇へ。

米国市場に入り、予想外に強い米GDPと主要国でドル買いが強まり、USDJPYは106.34まで上昇するも、製薬会社シャイアーは武田から打診がないとの報道や実需筋の売りもあり伸び悩むが、106円の大台を維持し高値圏で推移。

EURUSDは強い米GDPを境に前日と欧州市場の安値1.2370台を割り込み1.2330台へと続落。GBPUSDもM&A絡みの大量のGBP買いの話しでも織り込み済みなのか上昇力は鈍く、強い米GDPを境に欧州市場の安値1.4134を割り込み1.4090台まで続落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:30    USD 第4四半期GDP・確報値=前年比2.9%(予想2.6% 前回2.5%)、個人消費=4.0%(予想3.8% 前回3.8%)、コアPCE価格指数前期比=1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、GDPデフレータ=前期比2.3%(予想2.3% 前回2.3%)→ 予想を上回りドル買いが強まる

21:30    USD 2月 卸売在庫・速報値=前月比1.1%(予想0.42 前回0.8→1.0%)

23:00    USD 2月 中古住宅販売成約指数=前月比3.1%(予想2.0% 前回-4.7→-5.0%)、前年比-4.4%(予想-0.2% 前回-1.7→-1.9%)→ 前月比は予想を上回るも前年比は予想外に低下

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018年3月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

動きは複雑で要注意!!

昨日のNY市場の後半から急落した米株の流れをうけ、日本株やアジア株は下落し、リスク回避が再燃し円高が期待されるも動けず、変動幅は意外にも少ない。

期末、月末、日本では年度末と実需筋の複雑な動きが存在する中で、米国市場は3連休(金休日)、欧州市場は4連休(金月休日)でさらに複雑。また、米中が接近し、北朝鮮と中国が接近し「朝鮮半島の非核化についての誓約」との報道もあり、輪をかけて複雑。

中国は金正恩朝鮮労働党委員長が25日から28日まで中国を非公式に訪問したと発表、朝鮮半島の非核化についての誓約を得たと報道するも、朝鮮中央通信社(KCNA)はこの件での報道はない。

日経平均株価は一時500円超の下落から終盤にかけて下げ幅を縮めるも、前日比では21031.31-286.01(-1.34%)下落。中国株や東南アジア株も下落、欧州株も下落からスタート。

USDJPYは、早朝の105.30台をボトムに、米株安の流れと日本株安の中でも円買いは予想外に弱く、テクニカルべースと期末要因なのか逆に105.60台へ上昇。欧州市場の序盤には105.70台まで値を上げるも続かず、逆に105.40台へ下落。結局は105.50~75のレンジで推移。

EURUSDは1.2420台を高値に、欧州勢の参入と共に1.2370台へ下落。GBPUSDは逆に1.4190台へと上昇、昨日の実需筋の流れが再燃したのか動きはEURGBPの売りへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

9:00    NZD 3月 企業信頼感=-20(予想 前回-19.0)、企業活動見通し=21.8(予想 前回20.4)

15:00    GER 4月 GfK消費者信頼感調査=10.9(予想10.7 前回10.8)→ 予想を上回る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【アジア・その他】
駐豪ロシア大使=西側がロシアに偏見を持ち続けるなら、世界は「冷戦状態」に突入する。

安倍首相=参院予算委員会で、衆院の解散・総選挙は考えていないとの見解を示す。

黒田日銀総裁=消費税10%への引き上げ時の影響については、前回よりは、小さいものになるだろう。

中国政府=北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25日から28日まで中国を非公式に訪問し、習近平国家主席と会談。中国は首脳会談中に金委員長から朝鮮半島の非核化についての誓約を得た一方で、北朝鮮との友好関係を維持する方針を習主席が金委員長に伝えた。金委員長が習主席に対し、北朝鮮が緊張緩和に向けて自発的に動き、平和的な対話を提案したことにより、朝鮮半島情勢が改善し始めたと語った

中国政府=金委員長が習主席に対し、北朝鮮が緊張緩和に向けて自発的に動き、平和的な対話を提案したことにより、朝鮮半島情勢が改善し始めたと語った。金委員長は「故金日成主席と故金正日総書記の遺訓により朝鮮半島の非核化に尽力することは、われわれの一貫した立場だ」と表明。北朝鮮は米国との交渉や米朝首脳会談の開催に前向きだと述べた。

朝鮮中央通信社(KCNA)=金委員長の訪中と習国家主席との会談を報じたが、金委員長による非核化の誓約について伝えていない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月28(水曜)昨日27日、海外市場の動き

2018年3月28(水曜)昨日27日、海外市場の動き

米株は期待を裏切り下落、債券価格は上昇(利回りは低下)、原油価格は下落し、VIXは大幅上昇。リスク回避が復活し為替相場円買いが再開し。リスク敏感通貨のAUDUSDとNZDUDSは続落、EURUSDとGBPUSDは、実需に左右され米株の下落と連動し値を戻すも前日比からは弱い。

アジア・欧州市場の株高にも米株はハイテク株の売りが目立ち、ダウは200ドル近くの上昇から逆に一時500ドル近く下落し、23857.71-344.89(-1.43%)で終了、Nasdaq-2.93%、S&P500-1.73%も下落。

米債利回りは大量入札を控えた影響もあり低下、10年債は2.775%(-0.081)と6週間ぶりの低水準へ、2年債も2.270%(-0.04%)と低下。原油価格(WTI)は64.88-0.67(-1.04%)と下落、CRBは小幅低下し、VIXは22.50+1.47(+6.99%)と上昇。

USDJPYは、105.30台からスタートし欧州市場では株安=リスク回避の巻き戻しに105.90まで上昇。これを高値に米国市場では、米株の動きと連動しながら底堅い動きがみられるも、CB消費者信頼感も強さは見られず。円ショートの巻き戻しや、円クロスでの円買い戻しも強まり105.57~80のレンジで推移から、米株が続落し下げ幅を拡大する中で105.30台まで下落し、クロスでも円の買い戻しが復活し、結局は、元の水準となる105.30近くへと円高が復活し逆戻り。

欧州通貨は期末要因と企業買収案件も大きな影響を受け、米株の変動による動きは予想外に限定的。EURUSDは、アジア市場で1.2440~50台のレンジで推移するも、欧州市場の序盤では欧州株も強く、昨日の高値1.2462を上抜け一時1.2476まで上昇し、EURJPYも131.81の本日の高値まで上昇し逆に反落へ。オランダ・アクゾノーベルがカーライルに特殊化学事業を101億ポンドで売却との報道やドル買いの流れの中1.2475→1.2370台まで下落。これをボトムに1.2416まで値を戻し米株の大幅安の影響にも動きは鈍く1.2400近辺で推移。GBPUSDもノバルティス、ヘルスケアJV株を英GSKに130億㌦で売却との報道に一時売り圧力が強まり1.4060台まで下落から、米国市場にかけては1.4170台まで値を戻し1.4150台で終了

NY市場の終値近くでは、EURUSD-0.33%、GBPUSD-0.49%、AUDUSD-0.86%、NZDUSD-0.45%、USDCAD+0.34%、EURJPY-0.02%、GBPJPY-0.09%、AUDJPY-0.02%、NZDJPY-0.04%と、アジア・欧州市場では円売りが加速すぐも、結局は元の水準となる円高水準が復活。

2018/03/27

2018年3月27日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月27日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

アジア・欧州市場の株価急伸に反して、米株の伸びは鈍くリスク回避の円買いが頭をもたげながらも続かず、期末の動きも気にしながら流れは主要通貨でドル買いが続く。

米中貿易問題は表で強硬発言、裏では落としどころを模索する流れに、リスク回避の巻き戻しが「株高=円売り」の流れがアジア・欧州市場で強まるも、米国市場に入るとこの流れもよわまり、これからの米株の動きを注視せざるを得ず。

肝心の米国市場は、週末が祭日に当たり3連休を前にして、米中裏工作は何処に落としどころを見出すのか? その結論がでるまでは安心して一方向にポジションを傾けられず。

USDJPYはアジア市場の105.30台をボトムに欧州市場では一時105.90台まで上昇するも、米株の上昇力は鈍く、再び円の買い戻しが強まり105.50台で取引され、円はクロスでも円買いの流れへ。欧州通貨は期末要因と企業買収案件も大きな影響を受け、EURUSDはオランダ・アクゾノーベルがカーライルに特殊化学事業を101億€で売却との報道やドル買いの流れの中で1.2475→1.2370台まで下落。GBPUSDはノバルティス、ヘルスケアJV株を英GSKに130億㌦で売却との報道に一時売り圧力が強まり1.4060台まで下落。

欧州市場で発表された、ユーロ圏の景況感指数は予想外に伸びず、ノボトニー・オーストリア中銀総裁、バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁のタカ派発言と、リーカネン・フィンランド中銀総裁のハト派発言と混在するも、市場は9月の資産買い入れの終了と来年の利上げ期待は変わらず強い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

18:00    EUR 3月 経済信頼感=112.6(予想113.1 前回114.1→114.2)、ビジネス景況感指数=1.34(予想1.36 前回1.48)、工業信頼感(企業景況感)=6.4(予想6.9 前回8.0)、サービス業信頼感=16.3(予想16.5 前回17.5→17.6)→ 予想を下回る

18:00    EUR 3月 消費者信頼感・確報値=0.1(予想0.1 前回0.1)

22:00    USD 1月 S&P・ケースシラー住宅価格指数=前月比6.4%(予想6.1% 前回6.3%)→ 予想を上回る

23:00    USD 3月 CB消費者信頼感指数=127.7(予想130.0 前回130.8)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【欧州】
ノボトニー・オーストリア中銀総裁=経済情勢などが予想通り推移すれば、ECBはおそらくこの夏にも、債券買い入れの削減を決定する。

英移民諮問委員会(MAC)=英国への移民流入を規制すれば、生産および雇用の伸び鈍化につながる可能性が高いとする中間報告書を公表

リーカネン・フィンランド中銀総裁=ユーロ圏の基調インフレは経済が堅調だとしても引き続き予想を下回る可能性があり、ECBは景気刺激策を解除する上で忍耐が依然必要。ECBはインフレ率が目標の2%近くに達しなくても年内に債券買い入れを終了するかどうか議論。経済のスラック(需給の緩み)解消が過去のようにはインフレ上昇につながらない可能性があることから、基調インフレは引き続き予想を下回る可能性がある

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁=ECBの利上げは来年上半期との市場予想に違和感はない。市場は2019年上期の金利変更を予想している。現時点での見通しではおそらく市場の予想に同意できる

【アジア・その他】
李克強中国首相=米国との対話に向け取り組む一方で貿易戦争の準備

ターンブル豪首相=英国で起きたロシアの元スパイ暗殺未遂事件にロシアが関与したとして、2人のロシア外交官を追放

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018年3月27日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月27日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

株大幅高、決算期末を目の前に控え市場参加者の安堵感が強まるが、USDJPYは緩やかな上昇にとどまり、ドルはEURUSDやGBPUSDで穏やかな下落基調が続くも、資源関連通貨のAUDUSD、NZDUSDは総じて弱く小幅安。

為替相場は「リスクオン・リスクオフ」の材料で上下変動、あまりにも短絡的過ぎるのでは? と思いまながらも、結局のところ相場変動の主要因は「トランプ大統領の手のひら(発言・決定)」で転がされ、国内では今日の佐川氏の証人喚問を含め森友文書の改ざん疑惑で揺れている状況は変わらず。

「米中間の貿易問題では表では対立姿勢を強めながらも、裏の水面下では米財務長官と米通商代表がネゴシエーション」との報道もあり、心配された佐川氏の証人喚問も今のところ決定打は聞かれず。結果的に、ポジション調整を主にしたリスク回避からリスク選好へと流れは急変。金正恩朝鮮労働党委員長の突然の中国訪問を考えれば、次に何が起きるかわからない状況は変わらず。

USDJPYは、早朝から米国市場の株大幅高の影響に、「株高=円安」の方程式がもろに復活。USDJPYは105.50~70の狭いレンジながら、クロスでは円売りの流れを継続中で、106円台を超えられるか? 重要なポイントに。

EURUSDは、アジア市場は前日のNY市場の高値1.2460台を超えられず、1.2440~60の狭いレンジで推移するも、欧州市場の序盤には1.2460台を上抜け1.2476まで上昇。引き続きECBの早期利上げ期待とブレグジット交渉の移行期間の延長、ドルに変わる投資先の選択肢としての買いもあるのか強さが目立っている。2月16日の1.2556の高値が次ぎの重要なポイントに。



2018年3月27日(火曜)昨日26日、海外市場の動き

2018年3月27日(火曜)昨日26日、海外市場の動き

米株は急騰、米中間は通商政策に関して水面下で交渉中に貿易戦争のリスク低下をお題目に、先週まで続いたリスク回避で膨れ上がった円(スイスも含む)ロングの巻き戻しが加速。

終わってみれば米株が上昇、米金利は小幅高、VIXは大幅低下、原油価格は小幅下落。為替相場はドル売りが加速し、円は安倍政権の支持率低下=存続不安も残る。USDJPYは23日の高値105.29を超え105.50を目指し上昇、EURJPYは130円台が逆にボトムとなり131.40円を目指し1.3%近く上昇、GBPJPYは150円台を超え1.4%近く上昇するなど対主要国通貨で円は大幅下落。

リスク回避の巻き戻しの流れは資源関連通貨でも強く、AUDUSDは0.7690台をボトムに0.7750近くまで0.6%近く上昇、NZDUSDは0.7230台をボトムに0.7300まで0.8%台まで上昇。逆にUSDCADは1.2840台をボトムに下げ止まりカナダドルは弱く、一時1.2920台まで上昇から終盤にかけては1.2850台まで動き、結局は-0.19%と小幅は下落(カナダドル高)へと動いている。

他にも材料は豊富で、EU・米国のロシア外交官を国外退去に関係悪化、ツイッターも広告を禁止しビットコイン下落、金正恩氏は中国を電撃訪問。

ダウは24202.60と前日比+669.40(+2.84%)、Nasdaq+227.88(+3.26%)、S&P50070.29(+2.72%)と急騰。米10年債利回りは2.844%(+0.027)へ、2年債も2.291%(+0.025)の上昇。原油価格(WTI)は65ドル台半ばと前日比では小幅下落、VIXは21を割り込み下落。

EURUSDは、直接的な影響は不明でポジショントークの可能性も否定できないものの「ストラテジストはEURを選択」と、ドルの外貨準備からユーロに流れる環境が整うとのブルームバーグ報道にもあるようにEURは主要国通貨で最も上昇力が強かった。見える材料としては、ECB関係者のタカ派発言が目立つ中で、EUR売りポジションの巻き戻しがEURJPYを主に強まり、不安定なドルに代わり選択肢され、3月21日の1.2240をボトムに上昇傾向が続き、目先でも先週金曜日の1.2300をボトムに上昇傾向は止まらず。

USDJPYは、株価の上昇と連動し、リスク回避やテクニカルベースで膨れ上がった円ロングの激しい巻き戻しで他通貨での円りは激しくドルが全面安の中で、USDJPYだけは上昇傾向が止まらず。23日と早朝の104.60台をボトムにアジア・欧州の株高や「ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表が、中国が米国製自動車に課している関税の引き下げ、米国製半導体の購入拡大、米企業による中国金融セクターへのアクセス改善などを求め工作中」との報道もあり105円台を回復。米国市場に入っても米株の上昇もあり105.26まで上昇し、23日の高値105.29を超えられず上値の重い展開に一時104.91まで値を下げるも、終盤にかけては105.40台まで上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/26

2018年3月26日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月26日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

米中貿易摩擦のアクセス改善の期待に、株高+債券利回り上昇、為替相場はリスク回避の巻き戻しに円売りと、ドル安の流れで並走しCADも弱い。

ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表は「中国が米国製自動車に課している関税の引き下げ、米国製半導体の購入拡大、米企業による中国金融セクターへのアクセス改善などを求め」工作中で、ムニューシン氏は交渉を続けるために北京訪問を検討中とある。

ただし、欧州14か国はロシア外交官を国外退去させ、トランプ大統領はロシア外交官60名を国外退去させるなど、ロシアとの関係悪化も不安材料と残り、ボルトン次期大統領補佐官に指名されたボルトン氏は「米朝首脳会談について、北朝鮮に一刻も早く核兵器開発を放棄させることに真っ向から取り組むべき」と強硬発言。米中首脳会議に向けた不安も残る。

アジア市場では日本株は上昇、欧州市場ではその流れを受けながらも、EUROSTOXX600は上昇を維持できず-1.24(-0.34%)と小幅安値へ、英FTSE100と独DAXも同じ流れで小幅安。米株はアジア・欧州市場とダウ先物は上昇し、ダウは+350ドル1.50%近く上昇し、NasdaqとS&P500も1.5%前後の上昇し、とりあえずは一安心。米10債利回りは2.828%(+0.012)、2年債も2.283%(+0.017)と上昇。

動きが最も大きいのは、EURUSDで0.71%上昇し、鉄鋼・アルミの輸入関税措置の適応を一時的にせよ免れ、ブレグジット交渉も何とか移行期間が延長され、ECBは9月の資産買い入れ終了と来年の早い段階で利上げに着手する可能性も意識。先週金曜日の早朝のボトム1.2300でボトム感も強く、一連の流れは21日の1.2240近辺をボトムに上昇傾向は止まらず。昨日の高値1.2373を上回り、前々日の高値1.2389をも上回り、1.2400の大台も上回り1.2450を狙う動きで、EURJPYも130.00を上回り一時130.90まで上昇。

USDJPYは早朝の104.63をボトムにし、日本株の大幅安にも底堅く推移し株価が徐々に持ち直すに従い、105.00円の大台を上回り一時105.15まで上昇。円クロスでも円売りの流れが強く、EURJPY、GBPJPY、NZDJPYと0.8~0.9%近く上昇し、株価連動の円売りへ。ただし、市場のセンチメントは本格的なリスク選好を見込む市場参加者は少なく、先週末の戻り高値105.29を超えることができるが一つのポイントになっている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月26日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月26日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

欧州市場がサマータームに突入した週明け月曜日。先週末の米株下落と安倍政権の支持率低下、米国の強硬な通商政策に日本株の続落が懸念されたが、結果は日経平均株価が270円近くの下落から上場に値を戻し、終盤にかけては2,766.10+148.24(+0.72%)に上昇して終了した。

アジア株も強く、欧州株もEUROSTOXXや英FTSE100、独DAXもプラス圏でスタートしたことでリスク回避の流れは徐々に弱まり、米10年債利回りは2.854+0.0376と上昇、独・英10年債利回りも強く、安全資産の円ロングの巻き戻しが強まる。

USDJPYは早朝の104.63をボトムにし、日本株の大幅安にも底堅く推移し株価が徐々に持ち直すに従い、105.00円の大台を上回り一時105.15まで上昇。円クロスでも円売りの流れが強く、EURJPYは130円の壁を超え130.20台へと上昇する、株価連動の円売りへ。ただし、市場のセンチメントは本格的なリスク選好を見込む市場参加者は少なく、先週末の戻り高値105.29を超えることができるが一つのポイントになっている。

EURUSDは、鉄鋼・アルミの輸入関税措置の適応を一時的にせよ免れ、ブレグジット交渉も何とか移行期間が延長され、ECBは9月の資産買い入れ終了と来年の早い段階で利上げに着手する可能性も意識。先週金曜日の早朝のボトム1.2300でボトム感も強く、一連の流れは21日の1.2240近辺をボトムに上昇傾向は止まらず。昨日の高値1.2373を上回り、前々日の高値1.2389をも上回り、1.2400の大台がポイントになっている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

6:45    NZD 2月 貿易収支=2.17億NZドル(予想-1億NZドル 前回-5.66→-6.55億NZドル)→予想外に強く黒字へ

15:45    FRN 第3四半期GDP・確報値=前月比0.7%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、2017年の財政赤字がGDP比で2.6%に低下し政府目標である2.9%よりも良好で07年以来10年ぶりに欧州連合(EU)が定める上限3.0%以内に収まった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
崔天凱・駐米大使(23日)=米国債の購入減額についてあらゆる選択肢を検討。

劉鶴副首相(24日)=ムニューシン米財務長官との電話協議で「中国側はすでに準備できており、国家の利益を守る実力もある」と述べた。

ボルトン元国連大使(大統領補佐官(国家安全保障担当)に指名されている)=米朝首脳会談について、北朝鮮に一刻も早く核兵器開発を放棄させることに真っ向から取り組むべき。

米銀の資金調達コスト急上昇=投資家は、国際市場全体により広範な影響を及ぼすのかどうか注視。

【欧州】
ベステアー欧州委員(競争政策担当)テレグラフ紙=欧州連合(EU)は、インターネットにおける米グーグルの独占的な存在に「深刻な疑念」を抱いており、同社解体の可能性を否定していない

【アジア・その他】
黒田日銀総裁=保有国債が含み損になっても、円の信用は毀損されない。損失補てん条項ないことを前提に適切な政策に努めている

※※※※※※※※※※※※※※※※※※



2018/03/25

今週の為替相場を考える(3月26日~3月31日)

今週の為替相場を考える(3月26日~3月31日)

今週もリスクを気にした動きを予想。既に多くのマスコミ報道はコメントで目に耳にしている通り、22日に米国は中国に知的財産権の侵害などお題目にして最大1300品目で約600億ドル分に25%の関税をかける通商301条を発動し、23日には鉄鋼25%・アルミ15%の関税を課し輸入制限がスタート(中国・日本は例外対象国に入れず、最終決定は4月)。

中国は当然ながら報復措置を検討しており、米国産の豚肉やワイン等128品目で最大25%の関税を上乗せする案を公表済み。中米大使いわく、その中には『米国債の購入減額』もあると言い「米債利回りの上昇の懸念=世界的経済への悪影響」が気になる。仮にそうなっても日本に肩代わりさせるとでも思っているのでしょうか?最もどこまで「ブラフ」でどこに着地点を見いだせるかは今後の米中間の裏交渉次第になりそうで、米国と中国発の要人発言で相場が動くことは間違いない。

肝心の日本はどうだろう? 森友文書の財務省改ざんに伴うごたごたに安倍政権の支持率は大幅低下。そんなことをしている状況なのか? と思えるトランプ大統領の対日貿易赤字削減への強力なプレッシャー! 報道では各国首脳との面会時に(日本と対象と思える)「ほほえみを浮かべている。そのほほえみの裏には、こんなに長い間米国を利用できたことは信じられないという思いがある」と言い、極めつけは「貿易問題で、日本に対し米国を利用した時期は終わったと」ともある。さて、さて、今後どうなることでしょうか? 「ブラフ」であることを信じたい。

先週のFOMCの結果と今後の評価と米ネット関連の株安は蚊帳の外に置かれ、テーマはもっぱら米国の通商政策に絞られたようになっている。今週は月末・週末・四半期末で日本では年度末。30日の金曜日はグッドフライデーで米国を含めて主要国は休場となり、最重要の経済指標や発言、金融政策の発表もなくイベントが極めて少ない。逆に期末要因による特殊玉と、貿易摩擦に関する要人発言で相場変動が大きくなることが予想される。

当然ながら、「貿易摩擦の深刻化=リスク回避の円高」、「貿易摩擦の抑制発言=リスク選好の円安」の動きは変わらず。EUと豪州は23日の鉄鋼・アルミニウムへの関税措置の一時的な対象外となり、それなりに対円でのクロスを除き通貨は安定へ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎USDJPY相場の見通し 【予想レンジ 105円台を維持できなければ続落へ。】

国内FX業者のレポートでは円のショートポジションが拡大とあるも、IMM通貨先物ポジションでは、歴史的な円ショートの動きに変化も。最新発表の円ショートポジションが大幅に減少し5週連続の削減とあり、株価の下落と同調した動きは同じ。現状では米国発の貿易摩擦の解消を求める動きは止まらず、中国との貿易戦争のリスクは解消できず、日本との新たな「貿易赤字削減=円高リスク」の動きがどこまで続くのか? 先週のWeeklyチャートの終値は昨年11月7日の米大統領選当時の水準へと円高が進みトランプ効果のドル円の上昇も今は振出へ逆戻り、100~105円、105~110円のどちらのレンジとなるか? 105円の大台を境に更なる円高へと動くのか見極める週へ。

USDJPYのボリンジャーバンドは、Daily=ベース106.22、上限107.33、下限105.11で先週は下限を割り込み下落。ストキャスティック・RSIは、Daily=K41.60、D60.27と、3月15日に売りサインへと変化し継続しながらニュートラルゾーンへ。

移動平均線は、日足=200日SMA110.89、36日SMA106.98とドル売り圧力に変化は見られず。1時間チャートでは、安値を更新して終了しており下落リスクの継続が意識され、週足では5か月弱かけて、トランプ大統領の台頭に始まったドル買い水準となる11月7日の水準に逆戻り。

IMM通貨先物は、【円】前週→-79,539→-21,999(57,540)
円の売りポジションは、2016年11月29日から69週続け7通貨ペアの中ではNo.1の座をかろうじて維持しながらも、今週の減少幅は記録的で直近では5週連続の減少へ。集計日のUSDJPYの終値は106.53と前週の106.57から若干の円安。もっとも集計日後には105円台を割り込んでいますので、さらにショートが減少していることが予測できる。

USDJPYオプション
USDJPY 25delta Risk Reversal   21:30   
1週間は前週末の-0.70→-1.35%へと動き円コールオーバーが拡大、1か月超も総じて円コールが拡大し円先高リスクを意識した動きへ。           
date USDJPY1w USDJPY1m USDJPY3m USDJPY6m USDJPY9m USDJPY12m
16-Mar-18    -0.70    -1.10    -1.35    -1.50    -1.65    -1.70
19-Mar-18    -0.95    -1.15    -1.35    -1.55    -1.70    -1.75
20-Mar-18    -0.70    -1.10    -1.35    -1.50    -1.65    -1.70
21-Mar-18    -0.70    -1.10    -1.30    -1.50    -1.65    -1.70
22-Mar-18    -1.00    -1.00    -1.35    -1.55    -1.65    -1.70
23-Mar-18    -1.35    -1.40    -1.55    -1.65    -1.75    -1.80


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎EURUSD相場の見通し  【予想レンジ 1.2250~1.2400 】

EUは鉄鋼・アルミの米輸入制限国の対象国から一時的にせよ外れる。ECBは9月の債券買い入れの終了と早めの利上げ期待が残り、米国の強硬は通商政策のリスク回避通貨としても選択される反面、ECBは通貨ユーロ高を懸念する動きもあり、今年に入って大枠1.22~1.2500の300ポイントでの動きが続く。EURJPYは逆に137.50台を高値に129円台まで続落し、EURJPYの下落の影響もEURUSDの上値を抑える動きとなっているが、今週はどうなるのだろうか? 当面は今までのレンジ相場を変える期待感も持てず。

EURUSDのボリンジャーバンドは、Daily=ベース1.2317、上限1.2425、下限1.2209で、ベースを中心としたレンジ相場を維持。ストキャスティック・RSIは、Daily=K38.16、D39.33と、3月15日に売りサインへと変化し継続しながらニュートラルゾーンへ低下し、今度は逆に上昇へと変化する兆しも。週足でも2月5日に売りサインへと変化し、K35.12、D45.14で売られすぎゾーン近くにあり、数週間この水準にとどまるか上昇傾向となれば買いサインへと変化する可能性も。

移動平均線は、日足=200日SMA1.1891で乖離幅は大きく上昇を続け、36日SMA1.2332を中心としたレンジ相場で変化は見られず。週足で1月8日の週に、今までの高値1.2092を終値ベースで上回り上昇を続けながらも、1.2550台を高値に伸び悩み週足でもレンジ相場が続く。

IMM通貨先物は、【ユーロ】前週146,380→132,739(-13,641)
ユーロの買いポジションは、2017年5月9日から46週続け、今年の1月2日以降では12.6万~14.6万台の水準で安定推移し大きな変化は見られず。前週に私が2009年1月から統計を取り始めてから最大のユーロ・ロングの先週からは小幅減少へ。集計日のEURUSDの終値はで前週の1.2389から1.2241とユーロ安へ。

EURUSDのオプション
EURUSD 25delta Risk Reversal  21:30
1週間は前週末+0.05→0.00へユーロコールオーバーは小幅低下し、1か月超でも小幅な低下で若干の変化はあるも大きな変化は見られず。
date    EURUSD1w EURUSD1m EURUSD3m EURUSD6m EURUSD9m EURUSD12m
16-Mar-18    0.05    0.15    0.22    0.30    0.45    0.50
19-Mar-18    0.10    0.15    0.27    0.35    0.45    0.50
20-Mar-18    0.05    0.15    0.22    0.30    0.45    0.50
21-Mar-18    0.05    0.15    0.22    0.30    0.45    0.50
22-Mar-18    0.05    0.15    0.20    0.30    0.40    0.50
23-Mar-18    0.00    0.10    0.20    0.30    0.35    0.45

今週の主な材料(3月26日~3月31日)

今週の主な材料(3月26日~3月31日)

今週で3月も終わります。期末要因による変動がより一層激しくなることが予想される中で、29日(金)は米債市場がグッドフライデー前日で短縮取引となり、30日(金)は米国を含め多くの海外市場は休場となります。そのためにポジション調整と実需筋による相場変動も考える必要があり、欧州市場は夏時間へと移行することでアジア市場の終盤にかけての相場変動が早まる可能性もでてきます。

今週は28日の米国第4四半期GDPの確報値と、29日の個人消費、カナダGDPを除き最重要と思われる経済指標の発表もなく、また、主要国の金融政策の発表や、重要人物による発言の予定も今のところありません。

日本国内では、森友文書の財務省による書き換え疑惑に端を発し、安倍政権の支持率は大幅低下する中で、27日佐川前国税庁長官の証人喚問を注目する動きは強いものの個人的には『大山鳴動して鼠一匹』になることを意識する反面、米国による日本に対して貿易摩擦解消にむけたプレッシャーの強まりが懸念され、トランプ大統領や側近の発言で相場が動くことは必至。要注意!

※※※※※※※※※※

2018/3/26(月)    欧州 夏時間へ移行   
6:45    NZD 2月 貿易収支=予想-1億NZドル 前回-5.66億NZドル
15:45    FRN 第3四半期GDP・確報値=前月比予想0.6% 前回0.6%、前年比予想2.5% 前回2.5%
21:30    USD 2月 シカゴ連銀全米活動指数=予想0.15 前回0.12
23:30    USD 3月 ダラス連銀製造業活動指数=予想33.5 前回37.2
1:30    USD ダドリーN連銀総裁講演
5:30    USD メスター・クリーブランド連銀総裁講演


2018/3/27(火)
8:10    USD クルオーズFRB副議長講演
9:45    AUD ケント豪中銀総裁講演
18:00    EUR 3月 経済信頼感=予想113.1 前回114.1、ビジネス景況感指数=予想1.77 前回1.48、
18:00    EUR 3月 消費者信頼感・確報値=予想 前回0.1
22:00    USD 1月 S&P・ケースシラー住宅価格指数=前月比予想6.1% 前回6.3%
23:00    USD 3月 CB消費者信頼感指数=予想130.0 前回130.8
0:00    USD ボスティック・アトランタ連銀総裁講演


2018/3/28(水)   
9:00    NZD 3月 企業信頼感=予想 前回-19.0、企業活動見通し=予想 前回20.4
16:00    GER 4月 GfK消費者信頼感調査=予想10.7 前回10.8
21:30    USD 第4四半期GDP・確報値=前年比予想2.6% 前回2.5%、個人消費=予想3.8% 前回3.8%、コアPCE価格指数前期比=予想1.9% 前回1.9%、GDPデフレータ=前期比予想2.3% 前回2.3%
21:30    USD 2月 卸売在庫・速報値=前月比予想 前回0.8%
23:00    USD 2月 中古住宅販売成約指数=前月比予想2.0% 前回-4.7%、前年比予想-0.2% 前回-1.7%
23:30    USD 週間原油在庫=予想120万バレル 前回-262.2万バレル
1:00    USD ボスティック・アトランタ連銀総裁講演


2018/3/29(木)    米債券市場グッドフライデー前日で短縮取引   
6:45    NZD 2月 住宅建設許可=前月比予想0.2% 前回0.2%
8:01    GBP 3月 GfK消費者信頼感=予想-10 前回-10
16:55    GER 3月 雇用統計: 失業率予想5.3% 前回5.4%、失業者数予想-1.5万人 前回-2.2万人
17:30    GBP 第4四半期GDP・確報値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想1.4% 前回1.4%
17:30    GBP 第4四半期 経常収支=予想-240億ポンド 前回-228億ポンド
21:00    GER 3月 消費者物価指数・速報値=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想1.6% 前回1.4%
21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=予想 前回22.9万件
21:30    USD 2月 個人所得=前月比予想0.4% 前回0.4%、個人支出=前月比予想0.2% 前回0.2%、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比予想0.2% 前回0.4%、前年比予想1.7% 前回1.7%、コアPCE価格指数=前月比予想0.2% 前回0.3%、前年比予想1.6% 前回1.5%
21:30    CAD 1月 月次GDP=予想0.1% 前回0.1%、前期比=予想 前回1.7%、前年比予想2.9% 前回3.3%
21:30    CAD 2月 鉱工業製品価格=前月比予想 前回0.3%、原材料価格指数=前月比予想 前回3.3%
22:45    USD 3月 シカゴ購買部協会景気指数=予想62.3 前回61.9
23:00    USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=予想102.0 前回102.0
2:00    USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演


2018/3/30(金)    米国株式・債券市場は休場(グッドフライデー) オーストラリア、NZ、シンガポール、香港、英国、フランス、スイス、カナダも休日   
8:30    JPY 2月 雇用統計: 失業率予想2.6% 前回2.4%、有効求人倍率=予想1.6 前回1.59
8:30    JPY 3月 東京都区部消費者物価指数=前年比予想1.8% 前回1.4%、除く生鮮・前年比予想0.9% 前回0.9%、除く生鮮エネルギー・前年比予想0.5% 前回0.5%
8:50    USD 2月 鉱工業生産・速報値=前月比予想5.0% 前回-6.8%、前年比予想2.4% 前回2.5%
15:45    FRN 3月 消費者物価指数=前月比予想 前回0.0%、前年比予想 前回1.2%
10:00    CNY 3月 総合PMI=予想 前回52.9、製造業PMI=予想 前回50.3、非製造業PMI=予想 前回54.4
(予告なく変更される場合やデーターは修正される場合があります)

※※※※※※※※
X



2018/03/24

最新のIMMポジションから、2018年3月24日(土)

最新のIMMポジションから、2018年3月24日(土)

集計日が3月20日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、前週の+84,121→+188,412(+104,291)コントラクトへと通貨の買いが大幅増加。ちなみに今回の前週比の増加額は私が統計を取り始めた2009年1月以来で最大で、ネット・ポジションは2011年8月2日の+218,837に次ぐ高水準となっています。結果としてドル売り思考が急速に強まっていることを示唆しています。

この一週間の動きの特徴は、前週比でスイスフランを除き他の6通貨でネットロングが大幅に拡大したこと以外に、円のショートが急減、ユーロのロングが減少、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルのロングが拡大しています。

7通貨の合計で、発表日終値の為替レートに基づいて計算したドルベースの金額を見ると、ドルの売り越し額は、先週の-144億ドル→今週-234億ドルと2011年8月2日の-254億ドルに次ぐ水準です。

【円】前週→-79,539→-21,999(57,540)
円の売りポジションは、2016年11月29日から69週続け7通貨ペアの中ではNo.1の座をかろうじて維持していますが、今週の減少幅は記録的で直近では5週連続の減少へ。集計日のUSDJPYの終値は106.53と前週の106.57から若干の円安となっています。もっとも集計日後には105円台を割り込んでいますので、さらにショートが減少していることが予測できます。

【ユーロ】前週146,380→132,739(-13,641)
ユーロの買いポジションは、2017年5月9日から46週続けていますが、今年の1月2日以降では12.6万~14.6万台の水準で安定推移し大きな変化は見られず。前週に私が2009年1月から統計を取り始めてから最大のユーロ・ロングの先週からは小幅減少へ。集計日のEURUSDの終値はで前週の1.2389から1.2241とユーロ安となっていました。

【ポンド】前週8,027→23,807(15,780)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から17週続け、直近の2週間は増加傾向にあり、今週はブレグジットの移行期間の延長で合意が、ECBの早期緩和の縮小の可能性もあり前週比で増加幅が拡大。GBPUSDは集計日の終値は1.3997と前週の1.3959から小幅なポンド高へと動いています。

【カナダドル】前週19,420→24,560(5,140)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から36週間続き、6週間ぶりに前週比で増加へ。USDCADは集計日の終値は1.3071と前週の1.2963からカナダドル安へと動いています。

【豪ドル】前週-779→17,925(18,704)
豪ドルの買いポジションは先週のネットショートからロングへと変化。AUDUSDは集計日ベースの終値は0.7683と前週の0.7859から豪ドル安へと動いています。


別表もご覧ください。

※※※※※※※※※※※※

X


2018年3月24日(土曜)昨日23日 海外市場の動き

2018年3月24日(土曜)昨日23日 海外市場の動き

世界的に株価は下落、波乱の一週間も終わった。市場はリスク回避の動きが止まらず。結果は、米株続落、米債利回り低下、対イラク強硬発言に原油価格は上昇し、為替市場ではドル売りと円高が共存。

要因のほとんどは米国発の材料で、FOMC後のドル下落に始まり、フェイスブックなどハイテク企業問題、ホワイトハウス人事、強気な貿易不均衡の是正の動きによる米中間を含め貿易戦争への不安。23日トランプ大統領は包括的歳出法案に拒否権発動との報道に揺れながらも、結局は1.3兆ドルの包括的歳出法案に署名し政府機関の閉鎖は回避。

国内でも安倍内閣の支持率の急落と、日米間の貿易問題への不安『トランプ大統領は先に、貿易問題で日本に対し米国を利用した時期は終わった発言』、23日からスタートした米国の輸入制限措置で日本は除外されず、FTAで貿易不均衡の是正を求める動きへ。

為替相場は、強い米耐久財受注にやや影響をうけながらも、USDJPYを筆頭に、EURUSD、GBPUSDでドル売りの流れが続き、米株の下落と共にリスク回避の動きなのか、リスクに敏感なAUDUSDとNZDUSDの上値は重くなり、GBPUSDも上昇幅を削減。USDCADは強いCPIに独自の動きへ。

USDJPYは、アジア市場序盤の104.64をボトムに104.60~105.10台の動きが続いたが、米国市場に入り強い耐久財受注に週末の円ロングの調整色も強くなり、米株も堅調で一時105.28まで上昇するもこれがピーク。米株が下落へと変化し、米債利回りも低下、日米間の貿易問題もクローズアップされ、米株の下げ幅が拡大するに従い104.60台を再トライして104.71で終了。円はクロスでも強含みで推移。

USDCADは、アジア市場序盤の1.2940を高値に1.2895~35のレンジで推移。変化が始まったのは強いカナダCPIで前年比が2.2%(予想2.0 前回1.7%)と強く、1.2910近辺→1.2820台へ下落。主要通貨でドル売りの流れ中で下値トライが続くも、米株の下げ幅が拡大し、リスク資産の売り圧力が強まる中で、原油価格の上昇にもかかわらず1.28980台まで上昇しカナダドルロングの調整が強まる。ただし、急落スタート地点の1.2910までは戻らず。

米株は底堅い動きから後半にかけ急落、ダウは23,533.20-424.69(-1.77%)、NasdaqとS&P500も2%超の下落へ。欧州株も弱く、EUROStoxx600は-3.33(-0.90%)、独DAXと英FTSE100も下落へ。

米債利回りは軟化し、10年債は2.815%(-0.01)、独0.53(-0.0009)とほぼ変わらず、英1.448%(+0.0078)と逆に上昇へ。原油価格は65.74+1.44(2.24%)とイラクへの強硬姿勢が強まる可能性も意識。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:30    USD 2月 耐久財受注・速報値=3.1%(予想1.6% 前回-3.6→-3.5%)、除く輸送機器=1.2%(予想0.5% 前回-0.3→-0.2%)→ 予想を大幅に上回る

21:30    CAD 2月 消費者物価指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比2.2%(予想2.0% 前回1.7%)、コア前年比=1.9%(予想1.9% 前回1.8%)、コアMedian・前年比2.1%(予想 前回1.9%)、コア・トリム前年比=2.1%(予想 前回1.8%)→ 予想を上回りカナダドル買いが強まる

21:30    CAD 1月 小売売上高=前月比0.3%(予想1.3% 前回-0.8→-0.7%)、除く自動車前月比=0.9%(予想0.9% 前回-1.8→-1.7%)→予想を下回る

23:00    USD 2月 新築住宅販売件数=61.8万件(予想62.0万件 前回59.3→62.2万件)、前月比-0.6%(予想4.6% 前回-7.8→-4.7%)→予想を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米ホワイトハウス(22日)=マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)が辞任し、後任にボルトン元国連大使をあてる人事を発表した。

トランプ米大統領=連邦政府の9月末までの支出を賄う1.3兆ドルの包括的歳出法案に署名し(当初は拒否権検討との報道)、同法は成立 政府機関の閉鎖回避

カプラン・ダラス連銀総裁=年内計3回の利上げが適切との考えを再表明。関税措置を巡る動向を懸念し注視するに値するが、FRBの金融政策の観点から、どのような動向となるか見極ることが必要だ

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=「ドット・チャート」について、自身の見通しを若干上方修正した。追加利上げについては賃金が上昇した場合のみに支持。年内にあと2回の利上げを実施するとの見通し。FRBは貿易戦争による下向きリスクを軽視することはできない

ボスティック・アトランタ連銀総裁=年内はあと2回の利上げを実施する必要がある可能性。中立金利に達した後は一歩引いて、経済がどのような展開になっているか見極める必要がある。 パウエルFRB議長が示した、直ちにインフレが加速する兆候はみられていないとの見方に「完全に」賛同

米国政府=中国を知的財産権侵害で世界貿易機関(WTO)に提訴。

トランプ大統領(22日)=安倍首相について、首相を含む各国首脳らは自身との面会時に「ほほえみを浮かべている。そのほほえみの裏には、こんなに長い間米国を利用できたことは信じられないという思いがある」と発言。「そうした日々は終わる」と貿易不均衡の是正に意欲を示した。
 
ボルトン氏(国家安全保障担当の米大統領補佐官に指名)=イランは爆撃せよ、北朝鮮先制攻撃は完全に正当。

トランプ大統領の貿易問題で、日本に対し米国を利用した時期は終わったと

米国の鉄鋼・アルミニウムへの関税措置が開始。カナダやメキシコを含め、豪州、EU、韓国などが対象から除外→ 日本は対象外でFTAでの交渉を求める動きで日米間の貿易問題は強く残る。

【欧州】
メイ英首相=米国の一時的な関税延期は喜ばしいが、恒久的になるように働きたい、ブレグジット交渉は大きな進展を見せた

ドイツの2017年実質賃金は前年比0.8%増と、伸び率が16年の1.8%から鈍化し4年ぶりの低水準を記録。17年のCPI上昇率は1.8%。16年の0.5%から加速。17年の賃金は名目ベースでは前年比2.5%増加した。16年は2.3%増だった

【アジア・その他】
麻生太郎財務相=足元の市場動向について「米中貿易戦争のようなものに市場が過剰に反応している。為替介入のために日銀が外債を購入するのは為替介入とみなされ難しい

中国=米国の輸入制限を受け最大30億ドルの米国製品に関税を課す報復措置を発表

米国の輸入制限措置で日本は除外されず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/23

2018年3月23日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月23日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末のアジア市場は、前日の米国市場の要因と流れを引き続いで株価は大幅下落。

マクマスター米大統領補佐官はついに解任され、米国は中国へ「通商法301条」を発動へし、今日23日には鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置を発動するという。

市場は中国の報復措置を意識し米中の貿易戦争の可能性を危惧しながら過剰なまでにリスク回避へと動き、株価は大幅下落。米国市場の鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置の発動を見守る動きとなっている。

為替相場は、リスク回避の円買いに円高傾向が続き、EURUSDやGBPUSDをはじめ資源関連通貨の主要国通貨では小幅ながらドル売りで積極的な動きは感じられず。

USDJPYは、早朝発表の全国CPIは前年比1.5%、コアもコアコアも予想と変わらず相場への影響は見られず。相場変動は株価に連動しながらも、早朝の104.64をボトムに104.70~00のレンジに収まり、円はクロスでも小幅な円高にとどまり予想外に動かず。105円割れを示現しながらも予想外におとなしく、日経平均の大幅安にも関わらず積極的なドル売り・円買いも見られず。

日経平均株価は一時1000円超と下げ幅を広げ、前日比-974.13(-4.51%)で終了。中国株やアジア株は軒並み大幅安。米10年債利回りは2.815%(-0.010)小幅安に留まり、原油価格(WTI)は65ドル台へ上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

8:30    JPY 2月 全国消費者物価指数=前年比1.5%(予想1.5% 前回1.4%)、除く生鮮・前年比1.0%(予想1.0% 前回0.9%)、除く生鮮エネルギー・前年比0.5%(予想0.5% 前回0.4%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月23日(金曜)昨日22日 海外市場の動き

2018年3月23日(金曜)昨日22日 海外市場の動き

トランプ大統領は中国への「通商法301条」に署名し発動へ、米国は今日23日には鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置についての発動の予定で、貿易戦争へのリスクが高まり「米株は大幅安+米債利回りは低下」、リスク回避の流れに円は全面高で、主要通貨でドル買いの流れが続く。

USDJPYは-0.7%近くへ下落。アジア市場の106.09を高値に、前日の報道でUSTRは中国へ「通商法301条」を発動予定とあり、欧米株は弱く米国市場では105.26まで続落。発動の発表直後は「sell the fact buy the rumor」なのか105.81まで値を戻すも、米株の下げ幅が拡大するに従い105.30台まで再トライの動きへ。主要通貨でドル買いが強まる中で円は全面高。AUDJPYの-1.5%台下落を筆頭に主要通貨で円は0.7~0.9%近く上昇へ。

AUDUSDは-0.8%近くへ下落。アジア市場の0.7784を高値に豪雇用統計が弱く売りの流れが強まる。欧州市場では0.7765を高値に株安の流れに0.7700の大台を割り込み一時0.7687まで下落、米国市場でも「通商法301条」の発動後につけた高値0.7724を高値に米株安のリスク回避の動きが強く、特にクロスではAUD売りの流れが加速し0.7700近辺で推移。

GBPUSDは-0.2%台と小幅な下げにとどまる。BOEは予想通り金融政策を据え置くも、議事録では2名が利上げを支持、2.7%のインフレ率を2%に戻すために引き続き引き締めが必要になる可能性を指摘。5月の利上げ期待が高まり直後は1.4150台→1.4210台へ急伸から、直ぐに元の水準に逆戻りして、米国市場では1.4076まで続落するも下げ幅は限定的。

米株は大幅安、ダウは23,957.89-724.42(-2.93%)、S&P500とNasdaqも-2.5%前後と大幅下落へ。欧州株も弱く、EUROStoxx600は369.15-5.81(-1.55%)、英FTSE100と独DAXも大幅安へ。

米債利回りは低下、10年債利回りは2.823%(-0.060)へ低下、2年債も2.283%(-0.017)と低下。独10年債0.532%(-0.0625)、英10年債11.44%(-0.0924)低下へ。原油価格(WTI)64.27-0.91(-1.38%)と下落へ。

2018/03/22

2018年3月22日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月22日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

株安+債券高(利回り低下)とリスク回避の流れへ、為替相場はドルは小幅高で、円高傾向も続き、弱い雇用統計を受けたAUDUSDの下げが目立っている。

米通商代表部(USTR)21日に、中国による知的財産権侵害の「強い証拠」を確認したとの報道もあり、トランプ大統領は22日昼(日本時間23日未明)に中国に対する貿易制裁を命じる文書に署名する。予想では年500億ドル規模の関税を適用する見通で、リスク回避の流れを強めている。

注目のBOEは予想通り金融政策を据え置くも、議事録では2名が利上げを支持、2.7%のインフレ率を2%に戻すために引き続き引き締めが必要になる可能性を指摘。5月の利上げ期待が高まり直後は1.4150台→1.4210台へ急伸するも、過ぎに元の水準に逆戻りして売りの流れへと変化。

USDJPYはアジア市場の106.09を高値に、弱い株価と債券利回りの低下にリスク回避の流れが強く円高へと動く。105.90台、105.70台と上値を切り下げ、3月16日の安値105.60を割り込み一時105.26まで下落、上値の重い展開が続く。

欧州株は下落し、EUROStoxx600は-5.37(-1.44%)下落、、米株弱くダウは-265.10(-1.08%)、S&P500 とNasdaqも1%近くの下げへ。

米10年債利回りは2.82%(-0.0631)と大幅低下、独・英10年債利回りも低下へ。原油価格も64.59-0.58(-0.89%)と低下。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

FRN 3月 総合PMI・速報値=56.2(予想57.0 前回57.3)、製造業PMI・速報値=53.6(予想55.5 前回55.9)、サービス業PMI・速報値=56.8(予想57.0 前回57.4)→ 予想と前回を下回る
GER 3月 総合PMI・速報値=55.4(予想57.0 前回57.6)、製造業PMI・速報値=58.4(予想59.8 前回60.6)、サービス業PMI・速報値=54.2(予想55.0 前回55.3)→ 予想と前回を下回る
EUR 1月 経常収支=季調前128億ユーロ(予想 前回458→468億ユーロ)、季整済376億ユーロ(予想302 前回299→310億ユーロ)
EUR 3月 総合PMI・速報値=55.3(予想56.8 前回57.1)、製造業PMI・速報値=56.6(予想58.1 前回58.6)、サービス業PMI・速報値=55.0(予想56.0  前回56.2)→ 予想と前回を下回る

GER 3月 Ifo業況感指数=114.7(予想114.8 前回115.4)、期待指数=114.7(予想114.8 前回115.4)、現況指数=125.9(予想125.6 前回126.3)→ 予想を若干ながら下回る

GBP 2月 小売売上高=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.1→-0.2%)、前年比1.5%(予想1.3% 前回1.6→1.5%)、除くガソリン前月比0.6%(予想 前回0.1→-0.2%)、除くガソリン前年比1.1%(予想 前回1.5→1.3%)→ 前月比と前年比は予想を上回るも前回より弱いく、コアも弱さが目立つ。

GBP BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買い入れ枠4350置くポンド、社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを決定、予想通り

USD 週間新規失業保険申請件数=22.9万件(予想22.5万件 前回22.6万件)→ 予想と前回を上回り悪化

USD 1月 住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)→ 予想と前回を上回る

USD 総合PMI・速報値=54.3(予想55.7 前回55.8)、製造業PMI・速報値=55.7(予想55.5 前回55.3)、サービス業PMI・速報値=54.1(予想55.8 前回55.9)→ サービス業の悪化が目立ち、予想と前回を下回る

USD 2月 景気先行指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回1.0→0.8%)→ 予想を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米通商代表部(USTR)21日=中国による知的財産権侵害の「強い証拠」を確認したと明らかにした。トランプ大統領は22日昼(日本時間23日未明)に中国に対する貿易制裁を命じる文書に署名する。米メディアによると、年500億ドル(約5兆3000億円)規模の関税を適用する見通し。

米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表(21日)米下院での証言=23日に発動する予定の鉄鋼とアルミニウムの輸入制限について、4月末までに適用除外国を確定する意向を示す。欧州連合(EU)や韓国、アルゼンチンなどは適用除外で協議中。対日関係では「日本との自由貿易協定(FTA)交渉を希望している」と強調し、日本を適用除外の対象にするかは言及せず。

【欧州】
BOE=政策金利0.5%、資産買い入れ枠4350置くポンド、社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを予想通り決定。

BOE議事録=2人(ソーンダース、マカファーティー委員)が予想外の0.25%の利上げ支持、7人が金利据え置き支持で、5月の利上げ観測が強まる。 2月時点で2.7%のインフレ率を、目標の2%に戻すため、現在進行中の引き締めが必要になる公算が大きいとの見解

【アジア・その他】
NZ中銀=政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを過去最低の1.75%に据え置くとともに、経済成長が勢いを失い、インフレ率が引き続き抑制される中で早期の利上げがない見通しであることを示唆した。

スペンサーNZ中銀総裁代行は声明=金融政策は相当の期間、緩和的であり続けると発言。多くの不確実性が残っており、政策をそれに応じて調整する必要があるかもしれない。為替相場に言及なし。インフレ率について、中期的に2%に向けて加速する前に、短期的には一段と鈍化する見込み。

豪雇用統計は、失業率は上昇、雇用者数は予想に届かず前回分は下方修正、ただ、パートタイムは減少するも正規雇用は拡大。発表直前の0.7784を高値にAUD売りが強まる。

豪雇用統計=今回の声明には為替に関する言及がなかった。一方、先月の声明では、NZドルは貿易加重平均ベースで今後軟調になるとの見方


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※









2018年3月22日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月22日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

注目のFOMCも過ぎ、米株安米金利の低下、ドル安へと動くも、アジア市場では、逆に日経平均株価は上昇、米10年債利回りは小幅安で推移し、為替市場はドル売りからドルの買い戻しへと変化し総じて円高の動きへ。注目は午後9時のBOE金融政策委員会に移り、GBPを中心とした相場変動の可能性が高い。

米国では、今日22日に中国関連の知的財産関税について公表の予定、明日23日は中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入する予定日でもあり、結果次第ながら市場はリスクを気にしながらの取引へ。

USDJPYは、リスク回避時に買われやすい円は強く、AUDJPYの売りも強く円はクロスでも強含みで推移し、先日の安値105.88を割り込み一時105.58まで続落。ただし、岩盤と思われる105.35~50を試す勢いも見られず、前日のFOMC後の高値106.64を再トライする勢いも感じられず。ただし、リスク回避の流れを気にした円買いリスクは消えず。

早朝に発表された、NZ中銀の金融政策は、予想通り政策金利を過去最低の1.75%に据え置き、経済成長が勢いを失い、インフレ率が引き続き抑制される中で早期の利上げがない見通しであることを示唆した。結果は、FOMC後の混乱と市場のクローズ近くの中でNZドル売りが強まるも0.7220台をボトムに下げ幅は限定的。

豪雇用統計は、失業率は5.6%(予想5.5%)に上昇、雇用者数は1.75万人(予想2.0万人)と予想に届かず前回分は下方修正とネガティブ。FOMC後の混乱の中で底堅く0.7784まで上昇するも雇用統計を受けて0.7730台まで続落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

5:00    NZD  NZ中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り

9:30    AUD 2月 雇用統計:失業率5.6%(予想5.5% 前回5.5%)、雇用者数=1.75万人(予想2.0万人 前回1.6→1.25万人)、正規雇用=6.4万人(予想 前回-4.98→-5.32万人)、パートタイム雇用=-4.74万人(予想 前回6.59→6.56万人)、労働参加率=65.7%(予想65.6% 前回65.6%)→ 失業率は上昇、雇用者数は予想に届かず前回分は下方修正、ただ、パートタイムは減少するも正規雇用は拡大。発表直前の0.7784を高値にAUD売りが強まる。

13:30    JPY 1月 全産業活動指数=前月比-1.8%(予想-1.8% 前回0.5→0.6%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※

【アジア・その他】
NZ中銀=政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを過去最低の1.75%に据え置くとともに、経済成長が勢いを失い、インフレ率が引き続き抑制される中で早期の利上げがない見通しであることを示唆した。

スペンサーNZ中銀総裁代行は声明=金融政策は相当の期間、緩和的であり続けると発言。多くの不確実性が残っており、政策をそれに応じて調整する必要があるかもしれない。為替相場に言及なし。インフレ率について、中期的に2%に向けて加速する前に、短期的には一段と鈍化する見込み。

豪雇用統計は、失業率は上昇、雇用者数は予想に届かず前回分は下方修正、ただ、パートタイムは減少するも正規雇用は拡大。発表直前の0.7784を高値にAUD売りが強まる。

豪雇用統計=今回の声明には為替に関する言及がなかった。一方、先月の声明では、NZドルは貿易加重平均ベースで今後軟調になるとの見方

※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月22日(木曜)昨日21日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年3月22日(木曜)昨日21日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

FOMCの利上げ、経済予測値、パウエル議長の会見を受け、米債利回りは低下し米株も弱くドルは全面安。

FOMCは予想通りFFレートの0.25%引き上げを決定し、年内計3度の利上げの可能性を示唆、経済予測では成長率は上方修正し、FFレート見通しでは今後の利上げ期待は強まるも、インフレ見通しは据え置かれドル買いの勢いは削がれる。パウエルFRB議長も「労働市場は引き締まったが、賃金上昇は確認されず」、「指標からはインフレ加速の兆候みられず」と発言。米債利回りは低下し、米株は売りへと変化しドル売りの流れが強まる。

GBPUSDは欧州時間に発表となった強い雇用統計の賃金上昇もあり、アジア市場の1.4000近辺をボトムに、FOMC後の上下変動を経て終盤にかけて1.0%超の上昇。2月16日の高値に並ぶ水準となる1.4150 まで続伸し終値ベースでは2月1日の水準まで上昇。

USDCADもNAFTA再交渉が妥協との思惑に早朝の1.3070台を高値に1.3000の大台を割り込み、FOMC直後は上下変動するも売りの流れを加速し1.2890台へと1.3%近く下落。過去6日の安値を更新して続落しカナダドル高へ。

米金利の低下にリスク回避の流れも弱まり、AUDUSDは1.1%近く上昇し0.7780へと上昇へ、円はクロスで強さは見られずUSDJPYはFOMC直後に106.03~106.64のレンジで上下変動し、終盤にかけては106円を割り込み一時105.80台まで下落し106円近辺で推移し-0.52%下落へ。

米株は一時300ドル近く上昇するも、FOMC後から下落し24682.31と-44.96(-0.18%)と小幅安で、NasdaqとS&P500も小幅安で終了。欧州株も弱くEUROStoxx600は374.96-0.61(-0.16%)、独DAXは+1.82(+0.01%)、英FTSEは-12.69(-0.24%)。

米10年債利回りはFOMCの発表直後は下落と上昇と混在するも、パウエル議長の発言後から下落へと変化し、2.883%(-0.014%)と低下して終了。2年債も2.287%(-0.062%)と続落。

23日に米政権は中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入を、22日に中国関連の知的財産関税について公表する予定する見通しとの報道もあり、リスク回避の流れとドル売りの流れが強まる。

カナダとメキシコで製造された自動車の米国への輸出について、米国製の部材を50%とする要求を撤回する可能性があるとの報道もあり、NAFTA再交渉協議が妥結に近づく可能性があるとの見方に直後からカナダドル買いが加速。

英雇用統計はILO失業率が低下、平均時給も予想外に上昇しGBP買いが強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

18:30    GBP 2月 雇用統計:失業率=2.4%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=前月比9,200(予想 前回-7,200→-1,600件)、 雇用者変化(11-1月)=168,000人(予想84,000人 前回88,000人)、ILO失業率(11-1月)=4.3%(予想4.4% 前回4.4%)、英ボーナスを含む平均賃金(11-1月) =2.8%(予想2.6% 前回2.5→2.7%)、英除くボーナス平均賃金(11-1月)=2.6%(予想2.6% 前回2.5%)→ ILO失業率は低下、平均時給も予想外に伸び、直後はGBP買いが強まる

18:30    GBP 2月 公共部門純借入額(PSNB)=-2.7億ポンド(予想-3億ポンド 前回-116億ポンド)、除く銀行(PSNB-ex Banking)=13.4億ポンド(予想13億ポンド 前回-100億ポンド)、PSNCR=186.29億ポンド(予想 前回-264→-262億ポンド)、NCR=-19億ポンド(予想 前回-273億ポンド)

21:30    USD 第4四半期 経常収支=-1282億ドル(予想-1250億ドル 前回-1006億ドル→-1015億ドル)

23:00    USD 2月 中古住宅販売件数=554万戸(予想543万戸 前回538万戸)、前月比3.0%(予想0.5% 前回-3.2%)→ 予想と前回を上回り3か月ぶりにプラスへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米関係者=トランプ米大統領が中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入を23日にも公表する見通し
関係筋(CNBC)=ホワイトハウスが中国関連の知的財産関税について22日に公表する予定

トランプ米政権(グローブ・アンド・メール紙)=カナダとメキシコで製造された自動車の米国への輸出について、米国製の部材を50%とする要求を撤回する可能性がある→ この報道でNAFTA再交渉協議が妥結に近づく可能性があるとの見方にカナダドル買いが加速。

パウエルFRB議長の記者会見=労働市場は引き締まったが、賃金上昇は確認されず。米中通商関係悪化の見通しは議題に上らず。賃金の伸びみられないことに驚き。労働市場は引き続き堅調に推移すると予想。経済見通しはここ数カ月で強まった。インフレ低迷は昨年からの通常でない物価下落を反映。インフレ率は2%を上回る可能性もあれば下回る可能性もある。利上げ決定は段階的プロセスにおける新たなステップ。

パウエルFRB議長の記者会見=バランスシート縮小は円滑に進行中、プロセスを変更する計画ない。失業率低下にかかわらずインフレの上向き圧力は緩やかにとどまる。指標からはインフレ加速の兆候みられず。中立金利はなお極めて低い水準にあると判断。通商政策の変更が見通しに影響するとは考えず。私見では政策枠組みへの早急な対応迫られているとは感じず。一部資産価格は歴史的水準と比較して高い。

FOMC=目標レンジ(FFレート)1.25~1.5%を、0.25%引き上げ1.5~1.75%を決定、予想通り。 年内あと2回と計3回の利上げを予想。

FOMC声明=景気見通しは最近数カ月間に底堅さを増した。インフレは「向こう数カ月間に上向き、FRBの目標近辺で安定化する見通し。今年の利上げ回数が計3回か計4回になるかを巡り、メンバーの意見は分かれたもようだ。利上げ回数見通しは、来年が3回、2020年は2回とした。FFレート見通しの中央値、2018年末2.125→2.125%、2019年末2.688→2.875%、2020年3.063→3.375%で、年4回以上を見込む参加者は7人に増加。19年の利上げ回数も年3回を見込み、17年12月時点に公表した「2~3回」からやや上方修正した。

FOMC経済成長率見通し=2018年12月時点予想値2.5→2.7%へ上方修正、2019年2.1→2.4%、コア個人消費支出(PCE)価格指数見通し=1.9%→1.9%と変わらず、2019年2.0→2.0%と変わらず。失業率見通し=2018年3.9→3.8%、2019年末3.9→3.6%へ改善を予想。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/21

2018年3月21日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

2018年3月21日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

FOMCを明日未明に控え、0.25%の利上げを織り込みながらアジア・欧州株は小幅安。強い英CPIを受けたポンド買いと、米国がカナダとメキシコに対する自動車産業への要求を取り下げたことでカナダドル買いの流れが目立つ。

東京市場が休場でFOMCを明日未明に控えたアジア市場は中国株を含めアジア諸国の株価は弱く、欧州株も小幅安でEUROStoxx600は-1.28(-0.34%)、英FTSE100と独DAXも小幅安へ。

GBPUSDは、アジア市場の安値1.4000をボトムに1.40の大台を維持し1.4040台まで上昇。英雇用統計はILO失業率が低下、平均時給も予想外に上昇し前日の高値を若干上回る1.4076まで上昇。明日22日のBOE金融政策委員会ではタカ派コメントも期待でき、市場では引き続き5月の利上げ期待も残る。

USDCADは、早朝の1.3070台を高値に、アジア市場で米国がカナダとメキシコに対する自動車産業への要求を取り下げるとの報道もあり、前日安値1.3050台を割り込み1.3010台へと下落。欧州市場に入り一時1.3050台まで値を戻すも米国市場に入ると1.3000の大台を割り込み1.2970台まで続落中。

USDJPYは、FOMCを前にて東京市場も休場のため動きは緩慢ながら、トランプ米大統領が中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入を23日にも公表との報道が再度クローズアップ→ WSJ紙は中国が米国の関税政策に対する報復措置を計画と報道、貿易戦争のリスクも強まる。リスク回避の流れが続き、アジア市場の106.50台を高値に、欧米市場では106.09まで一時円高が強まる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

18:30    GBP 2月 雇用統計:失業率=2.4%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=前月比9,200(予想 前回-7,200→-1,600件)、 雇用者変化(11-1月)=168,000人(予想84,000人 前回88,000人)、ILO失業率(11-1月)=4.3%(予想4.4% 前回4.4%)、英ボーナスを含む平均賃金(11-1月) =2.8%(予想2.6% 前回2.5→2.7%)、英除くボーナス平均賃金(11-1月)=2.6%(予想2.6% 前回2.5%)→ ILO失業率は低下、平均時給も予想外に伸び、直後はGBP買いが強まる

18:30    GBP 2月 公共部門純借入額(PSNB)=-2.7億ポンド(予想-3億ポンド 前回-116億ポンド)、除く銀行(PSNB-ex Banking)=13.4億ポンド(予想13億ポンド 前回-100億ポンド)、PSNCR=186.29億ポンド(予想 前回-264→-262億ポンド)、NCR=-19億ポンド(予想 前回-273億ポンド)

21:30    USD 第4四半期 経常収支=-1282億ドル(予想-1250億ドル 前回-1006億ドル→-1015億ドル)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
トランプ米大統領が中国からの輸入品最大600億ドル相当への関税導入を23日にも公表

米国がカナダとメキシコに対する自動車産業への要求を取り下げる→カナダドル買いが強まる

【欧州】
独IFO経済研究所=ドイツ成長率2018年2.6%、2019年2.1%を確認。米国での大幅な所得税減税やユーロ圏の堅調な景気回復がドイツ製品・サービスへの需要を押し上げているが、米国による関税問題やユーロ高が企業信頼感を圧迫

【アジア・その他】
韓国大統領=米朝韓の首脳会談の可能性

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



2018年3月21日(水曜)昨日20日、海外市場の動き

2018年3月21日(水曜)昨日20日、海外市場の動き

G20は「為替相場の安定と柔軟性を強調する新たな文言」を追加するも期待通り相場は動かず終了。今日21日の米FOMで0.25%の利上げを織り込み、金曜日のトランプ大統領による対中国制裁措置の発表を控えて不安材料は残るも、欧米株は上昇し、米債利回りは小幅高で、原油価格と商品価格は上昇し、為替相場ははドル高へ。

主要通貨で変動の激しかったのはEURUSDで前日比-0.94%下落。アジア・欧州市場序盤の1.2350台を高値に(前日の1.2359の高値は超えられず)GBPUSDの下落の影響を受け、弱い独PPI、独とユーロ圏のZEW期にEUR売りの動きが強まり、FOMCを前にして米金利の上昇や対米通商政策の不透明感もあり、前日・前々日の安値1.2258~60を割り込み1.2240まで下落して終了。

GBPUSDは前日比-0.26%と小幅下落。、前日のEUと英国の離脱交渉の期限延長の好材料で上昇した流れを維持し1.40台を割り込むことなく欧州市場では1.4067まで上昇(前日の高値1.4088は超えられず)。相場の流れが反転したのは英CPIとPPI。共に予想に届かず前年比は2016年9月・10月以来の水準で伸び率は弱く、ブレグジット交渉の期待感が強い中での失望感に1.4000の大台を割り込み、欧米市場では1.3980台まで下落してようやく下げ止まる。ただし、5月の利上げ期待感は残る。

USDJPYは+0.44%とドル高・円安で、クロスではGBPJPYとCADJPYを除き小幅な円高へ。アジア市場の105.93をボトムに以降106円の大台割れはなく底堅い動きへ。英CPIや独ZEW、米株の上昇、米債利回りの上昇や、日銀副総裁の記者会見の影響に上下変動しながらも、106円の大台を割り込むことはなく基本は106.30~60のレンジで推移。全体的にリスク回避の流れの継続もあり極端な円売りにならず。

米株は小幅高、ダウは24,727.27+116.36(+0.47%)、S&P500とNasdaqも小幅高。欧州株も強くEUROStoxx600は375.57+1.89(+0.51%)、独DAXと英FESE100も上昇へ。

米債利回りは上昇、米10年債は2.896%(+0.0386)、独・英10年債も上昇へ。原油価格(WTI)サウジとイラクの対立、ベネズエラの予想外の生産減少もあり上昇、63.42+1.36(+2.19%)上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

16:00    GER 2月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比1.8%(予想2.0% 前回2.1%)→ 予想を下回る

18:30    GBP 2月 消費者物価指数: HICP前月比=0.4%(予想0.5% 前回-0.5%)、HICP前年比=2.7%(予想2.8% 前回3.0%)、HICPコア前年比=2.4%(予想2.5% 前回2.7%)、小売物価指数(RPI)前月比=0.8%(予想0.8% 前回-0.8%)、小売物価指数(RPI)前年比=3.6%(予想3.6% 前回4.0%)、除く住宅ローン利払(RPIX)前年比=3.6%(予想3.6% 前回4.0%)→ 前年比・コア前年比と前回より低下し、予想に届かずポンドは売りへと変化しその流れが強まる

18:30    GBP 2月 生産者物価指数: 仕入前月比=-1.1%(予想-0.9% 前回0.7→0.4%)、仕入前年比=3.4%(予想3.8% 前回4.7→4.5%)、出荷前月比=0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、出荷前年比=2.6%(予想2.7% 前回2.8%)、出荷コア前月比=0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、出荷コア前年比=2.4%(予想2.4% 前回2.2%)→ 予想を下回りポンド売りの要因となる

19:00    GER 3月 ZEW 景況感調査: 期待指数=5.1(予想13.0 前回17.8)、現況指数=90.7(予想90.0 前回92.3)→ 前回と予想から大幅低下し2016年9月以来の低水準でEUR売りが強まる

19:00    EUR 3月 ZEW 景況感調査: 期待指数=13.4(予想 前回29.3)→ 前回から大幅に低下し2016年10月来の低水準でEUR売りの材料となる

21:30    CAD 1月 卸売売上高=前月比0.1%(予想0.0% 前回-0.5→0.2%)

0:00    EUR 3月 消費者信頼感指数・速報値=0.1(予想0.0 前回0.1)→ 予想を上回るも前回と変わらず

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
ホワイトハウス=ランプ大統領がロシア大統領選で再選を決めたプーチン氏に祝辞を伝え、両首脳は二国間関係について協議し相互の国家安全保障の優先事項や課題に関する対話を継続していく決意を確認

ムニューシン米財務長官(G20)=米政府が発動した輸入制限措置は保護主義ではなく、不公正な貿易慣行から米国の国益を守るものである。 米国の国益に沿って行動し、自由で公正、かつ相互的な貿易を保全する用意を整えておく必要があるが、他の国が関税措置で報復するリスクは存在する

ムニューシン米財務長官(G20)=貿易問題に関して各国と協議。中国からは進展が見られなかった。米国は貿易戦争を恐れていない

ライアン米下院議長=トランプ大統領より、モラー連邦特別検察官の解任を検討せずとの確証を得た

【欧州】
格付け会社S&P=今週スペインの格付けを引き上げるとの観測が強まる

欧州連合(EU)=EUの交渉方針から、英国の離脱後に、金融サービスについて英国に「改善同等性評価」を与えることを検討。→ これは、英国が決定権を持たないEUの規則に英国側が縛られることを意味し、英政府および英国の銀行各行は拒否している。

【アジア・その他】
G20=仮想資産監視で一致 具体策触れず。G20諸国の代表者の大半が、仮想通貨には規制が必要だが、市場が小さく、現状で世界金融のリスクとなる可能性は少ないと判断。

G20声明=保護主義への対抗にコミットメントを再確認し、貿易を巡る一段の対話と行動が必要とする声明を採択して閉幕した。貿易戦争に起因する世界的な経済成長に対するリスクについて討議し、声明に草案にはなかった貿易を巡る一段の対話の必要性を強調する文言を挿入。競争力強化を目的とした為替の目標設定を控えることも改めて確認するも、為替相場の安定と柔軟性を強調する新たな文言が追加へ。 ビットコインなどの仮想通貨、およびこうした通貨がはらむリスクに対する国際的な監視も呼び掛ける。

雨宮・若田部日銀副総裁記者会見=2%の物価安定目標の実現に向けて強力な金融緩和を継続する姿勢を強調。雨宮氏は物価2%実現前の金利目標引き上げの可能性は理論的には排除せず、ただし、議論は時期尚早。若田部氏は時期尚早な政策変更は回避すべきで、必要ならば追加緩和とあらためて主張。

黒田日銀総裁(G20)=各国中央銀行、新興国市場に悪影響を及ぼさないよう十分配慮しつつ正常化を進めるべき。

原油価格上昇、サウジのイランに対する批判的な姿勢が強まり、中東地域の地政学的リスク拡大、ベネズエラが経済危機で原油生産量が日量200万バレルを下回り、2005年の水準から半減へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/20

2018年3月20日(火曜)アジア・欧州市場の動き

2018年3月20日(火曜)アジア・欧州市場の動き

明日のFOMと東京市場の休日を前にして、アジア市場は積極的な取引は控えられるも、日本株安もあり総じてリスク回避の動きを継続中。為替相場は主要通貨で動きは異なり、円は小幅安へ。

USDJPYは、重要なイベントと東京市場の休場の前日で、ポジション調整によるクロスでの円売りが目立っているが、日本株安の影響もあるのかUSDJPYの買いは予想外に鈍い。先週から続く米政局不安と通商政策への不安材料は変わらず。106.30台で上げ止まり3月15日以来の高値106.41を超えられず。

AUDUSDとNZDUSDは、リスク回避時売られやすい流れが再燃し、上値は重く下げ幅は0.2~0.3%台止まりで動きは緩慢で、欧米市場待ち。

GBPUSDは、昨日の海外市場でブレグジット交渉の移行期間協議で合意でき2月26日の高値水準に並ぶ1.4088まで上昇し。今日のアジア市場でも続伸が期待されながらも高値は1.4048止まりで、前日の高値を追う動きは見られず、ただ、1.4000の大台を引き続き維持していることで底堅く欧米市場でどこまで上昇できるか見てみたい。

日経平均株価は米株安の影響も受け、下落からスタートし一時前日で260円近く下落するも緩やかに下げ幅を回復し、21,373.72-107.18(-0.50%)で終了。他の中国・アジア株は強弱混在。米10年債利回りは2.864%(+0.006)と小幅上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



2018年3月20日(火曜)昨日19日、海外市場の動き

2018年3月20日(火曜)昨日19日、海外市場の動き

ドルは円を除く対主要国通貨で全面安、円は他通貨で全面安。

ポンドは英国とEUが移行期間中の条件が大筋合意で上昇、ユーロは債券購入年内縮小と、2019年半ば利上げ実施の動きが強まり上昇、資源関連通貨の豪ドル、NZドル、カナダドルも上昇へ。円はクロス円でのショートカバーに円売りが強いが、株安とモラー特別検察官が解任臆測のリスク回避の円買いの流れは変わらず、USDJPYの上昇力も限定的。

USDJPYは、米株安+米債利回りの鈍い上昇力。ロシア介入疑惑捜査のモラー特別検察官が解任されるとの臆測が強まり(ホワイトハウスは否定)、トランプ大統領への不信感はさらに拡大。他通貨で円売りへと動くも、先週末16日のレンジ内(105.0~106.37)での取引で流れは変わらず、他通貨で円売りが加速する中でも一日を通じて105.68~106.30のレンジで推移し、106円を中心とした動きながら、予想外に上値は重い。

EURUSDは、アジア市場終盤にかけ先週末の1.2260の安値を割り込み1.2258まで下落し1.2300まで買い戻しが強まるも上値が重い展開が続く。「英国とEUは移行期間中の条件についての大筋合意」、メルシュECB専務理事の慎重姿勢の中で、逆にロイター発のECB関係者の報道で「ECBの早期緩和縮小の期待感が強まり」、これを契機にGBPUSDの上昇もあり、先週末の高値1.2336を上抜けしストップの買いもさく裂し、EURJPYの買い戻しも加わり終盤にかけては1.2359まで上昇し、1.2330台で終了へ。

GBPUSDは、アジア市場では1.3924~49の狭いレンジで推移から一時1.3913までと本日の安値まで下落。欧州市場の序盤の動きは閑散ながら徐々に上値を切り上げ、1.40台を回復し上昇へ。「英国とEUは移行期間中の条件についての大筋合意」との報道を契機にGBPJPYの買い戻しも強く1.4088の本日の高値まで上昇。米国市場では予想外に動きは鈍く逆に売りへと変化、フィキシングにかけては1.4018まで値を下げながらもなんとか1.4000の大台を維持。

米株はFBの大幅下げもあり下落、ダウは24,610.91-335.60(-1.35%)、S&P500とNasdaqも下落、欧州株も弱くEUROStoxx600は373.68-4.03(-1.07%)、英FTSEとDAXも大幅下落へ。

米10年債利回りは2.85%+0.0037と上昇幅を縮め小幅高で終了。独10年債と英10年債も上昇へ。原油価格(WTI)は62.13-0.21(-0.34%)と小幅安へ。

〇欧米株は下落、米債利回りは上昇幅を縮め小幅高で終了。
〇英国とEUは移行期間の導入で大筋合意
〇ECB関係者はタカ派色が多くみられECBの年内債券購入の終了と来年半ばの利上げ実施の動きへ
〇フェイスブックの個人情報漏洩でCEOへの圧力が強まる
〇ロシア介入疑惑捜査のモラー特別検察官が解任されるとの臆測が強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米議会=9月末までの予算案で交渉 政府機関閉鎖回避へ23日期限

マルパス米財務次官(国際問題担当)18日= 米国が米中包括経済対話(CED)を打ち切ったと自分が発表したことは間違いであり、ムニューシン財務長官は中国と非公開の協議を継続すると強調。私は誤った発言をしたと述べ、ムニューシン財務長官は中国とハイレベル協議を行っている。

フェイスブック=個人情報漏洩でCEOへの圧力が強まる。利用者約5000万人の個人情報を、米大統領選でトランプ陣営にかかわった英国のデータ分析会社「ケンブリッジ・アナリティカ」が入手していたとの報道を受け、フェイスブックの対応に批判が集中

モラー特別検察官が解任されるとの臆測が強まる。→ トランプ米大統領が週末に同捜査官を直接非難したことに対し、共和党から反発の声がほとんど聞こえてこない。ただし、ホワイトハウスは解任を否定

トランプ大統領=ベネズエラ政府発行で2018年1月9日以降の仮想通貨の米国内での取引禁止

【欧州】
デービス英離脱担当相とバルニエEU首席交渉官の記者会見=英離脱後の経済環境の変化を避けるため、英国とEU(欧州連合)は移行期間中の条件についての合意、英国は2019年3月29日にEUを離脱した後も、20年末までは議決権なしのEU加盟国として扱われる。北アイルランドは合意に達せず、22日~23日のEU首脳会議で合意文書の署名へ。

メルシュECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率の上昇に向けすべての条件は整っているが、市場の混乱を回避するためにECBは刺激策の引き揚げにはなお慎重に対応

ECB関係筋(ロイター)=年内の債券購入プログラムの年内縮小と、2019年半ばの利上げ実施の動きが強まる。 論議の焦点は利上げのスピードに移りつつあるとの観測が強まる。→ 短期金融市場では、金利が2019年第2・四半期までに10ベーシスポイント(bp)上昇するとの観測を完全に織り込んでいるほか、同年末までに少なくとも1回の追加利上げがあるとの見方も織り込んでいる。また、現在マイナス0.4%にある中銀預金金利は今後2年間で0.0%に上昇するとの予想も織り込まれている。

銅連銀月報=第1四半期も伸び続く、連銀は労働市場も景気拡大の追い風、失業率が大幅に改善したのは、成長と失業難民の数が増えなかったことが要因の可能性。

【アジア・その他】
アゼベドWTO事務局長=米国はWTOの機能に懸念を表明し改革を求めた

2018/03/19

2018年3月19日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月19日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日。週明けから円高傾向が続く。

森友学園の決裁文書疑惑や拡大、安倍内閣の支持率低下、日本株安、ホワイトハウスの混乱、日米貿易摩擦の懸念、米国の対中国などへの輸入制限措置の今週発動の見込み、3月21日のFOMCを警戒感、等々様々な要因を上げ、リスク回避=円高を唱える動きが多い。

日経平均株価は一時300円超の下落から、21,480.90円-195.61(-0.90%)まで値を戻して終了。上海総合が香港株は小幅上昇と異なる動きへ。米10年債利回りは2.865%+0.018と先週の終値から上昇。リスク回避の動きは日本国内の要因にとどまっているが、テクニカルベースでは円売り圧力は変わらず。

マルパス米財務次官(国際問題担当)が18日に「米国が米中包括経済対話を打ち切った」と発言し、米中貿易戦争勃発か? 思いきや「私は誤った発言をした、ムニューシン財務長官は中国とハイレベル協議を行っている」と訂正発言をしている。

USDJPYは、早朝からの動きは、106円を中心にして上下の反応を試すような105.90~15のレンジで上下変動。安倍首相の発言、支持率低下が影響したのは、日本株安=円高傾向が続き105.75まで下落。午後に入り日本株は下げ止まるも戻りも鈍く、先週末の安値105.60を意識しながら105.68まで続落。105.70~80の狭いレンジから、欧州勢の参入もありテクニカルベースの買い戻しに105.90円台まで値を戻すも続かず。

EURUSDは早朝の1.2292を高値に、特に材料は見られないがEURJPYの売りの影響もあり1.2265まで下落。先週末の安値1.2260を意識しながら一時1.2273まで値を戻すも続かず、先週末の安値を割り込み1.2258まで下落するも、売りは加速せず。1.2260~75のレンジ相場が続く。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

8:50    JPY 2月 通関ベース貿易収支=34億円(891億円 前回-9,434→-9441億円)、季調済-2015億円(予想-908億円 前回3733→3523億円)→ 予想外に赤字幅が拡大

9:01    GBP 3月 ライトムーブ住宅価格=前月比1.5%(予想 前回0.8%)、前年比2.1%(予想 前回1.5%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/18

今週の為替相場を考える(3月19日~3月23日)

今週の為替相場を考える(3月19日~3月23日)

今週は米国の利上げが期待されるなか、金融政策の違いによる相場の変動要因は潜在的に残るも、目の前ではリスク回避の流の度合いで相場が動く状況は変わらず。市場参加の心理を分析するとトランプ大統領のいつもながらの予期せぬ動きにドルロングも安心して持てず。今週はFOMCを筆頭に金融政策、消費者物価、雇用統計の発表が多く相場変動の要因は多数存在。

米通商問題の懸念、トランプ大統領のホワイトハウス人事の懸念、英国・ロシアの元情報員暗殺未遂事件を巡る対立、EU首脳会でブレグジット交渉を巡る動きと。国内では森友文書の影響拡大と、リスク回避の流れが相場をリードする一因に。

今週もこれらをテーマとして、リスク回避時に弱く、中国との貿易問題の影響を受けやすい資源関連通貨安と円高がテーマとなる可能性は高く、本邦決算期末による輸入決済による円売りの減少と、輸出決済の増加や資本筋ヘッジによる円買いも増加が今週も見られるのか? 21日に東京市場が休場となる中で不確定要因は多数残っています。

先週最も下落幅が大きかったUSDCADは、1.30の壁を上抜け2.22%上昇し、昨年6月下旬の水準へと上昇、テクニカルベースでも弱さが目立っています。NAFTA再交渉の動きから売られながらも、輸入関税の対象外となり値を戻すが、カナダ中銀からは早期の再利上げ期待は遠のき、ポロズ・カナダ中銀総裁から「インフレ高進なくして成長を押し上げられる可能性」と予想外の発言もあり弱さが目立っています。

先週は、中国と貿易関連性が高いAUDUSDは弱く、0.7700ギリギリで下げ止まり1.76%下落、昨年12月末の安値水準へ下落。米中貿易問題の懸念は強く中国と貿易量の多い豪州は売り圧力は変わらず。先の豪中銀声明はハト派で、弱い第4四半期GDPもあり強さが見られず。NZDUSDも政治的な不安英要因もありAUDUSDに連れ安で0.71台を維持するも0.87%下落。

逆にUSDJPYは、森友文書の波紋が広がり政治的懸念要因が拡大、米国の貿易戦争へのリスクやホワイトハウス混乱もあり安全資産としての円買いは止まらず。円ショートの巻き戻しも強く0.81%下落し、円クロスではCADJPY2.94%、AUDJPY2.52%、NZDJPY1.67%下落で、EURJPY-0.92%、GBPJPY-0.13%と比較しても円の強さは一目瞭然。問題は105円の大台を割り込むことができるのか? 割り込んだらどこまで円高が進むのか?


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎USDJPY相場の見通し 【予想レンジ105.35~106.55を予想、ただし両レンジを抜けると 続落←105.00~106.85→上昇】

森友文書疑惑の広まりはサプライズで、安倍政権への打撃の度合いが注目されます。市場では株安=円高のリスクを引き続き意識し円ショートの巻き戻しも見られます。ホワイトハウスの混乱や、米中や日米貿易問題への懸念=円高圧力の可能性を意識しながら、目先はどこまで円高が進むのかを見極める動きが予想されます。市場参加者の心理を考えると、短期は円高を意識、中長期のドル高の予想が多く見受けられも、テクニカには円高傾向が続いている間は105円の大台を意識した動きで、上値の重い展開は変わらず。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=106.55、Upper=107.55、Lower=105.56と、LowerからBasisのレンジでの動きが続く。

2. Daily Stoch RSI→ K=69.79 D=77.86と、買われすぎゾーンで売りへと変化し続落の可能性も。Weekly Stoch RSI→ K=11.32 D=10.28と売られ過ぎゾーンにあり、売りから買いへと変化しているが、短期の影響がより強くどこまで買いに影響を与えるか不明。

3. Daily SMA→ 200日SMA close=111.00、36日SMA close=107.90と、と下落基調を継続中、Weeklyも200週SMA=112.69、36週SMA=110.75と下落基調を継続中。

IMM通貨先物は、【円】前週-86,845→-79,539(7,306)
円の売りポジションは、2016年11月29日から68週続け通貨ペアの中ではNo.1の座を維持していますが、直近では4週連続で減少7-79,539コントラクトと減少気味で昨年9月26日に次ぐ低水準へと変化。集計日のUSDJPYの終値は106.57と前週の106.13から若干の円安となっています。もっとも集計日後には105円台半ばまで円高が進んでいます。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-0.80→0.95%と円コールオーバー(ドルプット)が拡大、1か月1.05→1.20%、3か月-1.35→-1.45%と6か月~1年まで円コール(ドルプット)が拡大しており、円先高リスクが強まっていますが、3か月を見ると2月9日のピーク-2.1%からは縮小傾向にあります。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎EURUSD【予想レンジ 続落1.2200~1.2350】

トランプ大統領の通商政策に翻弄され、報復措置を検討にリスク回避の流れが強まり、当事者のEURに対しても売りのプレッシャーが強まる。今後EUと米当局の話し合いもあり次第でこの動きには要注意。また、22~23日のEU首脳会談でブレグジット交渉の期間延長を認めるのでしょうか? またはどのような条件を提示するのでしょうか? この動きも注目。全体的にEURUSDの上値の重い展開で1.2300を割り込んでいることから、この水準を回復し底値になることができるか注目。それまでは緩やかな下げを意識せざるを得ない。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=1.2321、Upper=1.2431、Lower=1.2211、緩やかな下落でLower~Basisのの間でBasisに近い水準で推移。

2. Daily Stoch RSI→ K=58.39、 D=62.73と、ニュートラルからやや買われすぎゾーンにあり売りへと変化。Weekly Stoch RSI→ K=37.25、D=53.57とニュートラルゾーンにあり売りを継続中。

3. Daily SMA→ 200日SMA close=1.1863で乖離幅は引き続き大きく上昇傾向を維持、36日SMA close=1.2348、high=1.2398、Lower=1.2302で、Closeが高値になって上げ止まっている。

IMM通貨先物は、【ユーロ】前週132,972→146,380(13,408)
ユーロの買いポジションは、2017年5月9日から45週続け、先週も大幅に拡大し、ネットのロングポジションとドルベースの金額共に、私が2009年1月から統計を取り始めてから最大の金額となっています。集計日のEURUSDの終値は1.2389で前週の1.2403から小幅なユーロ安となっています。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週0.10→0.10%と変わらず。1か月は前週0.20→0.15%とユーロコール縮小(ユーロ売り)、3か月超は大きな変化は見られず、現状の水準の継続が予想される。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今週の主な材料(3月19日~3月23日)

今週は話題が豊富とでもいうのか、あまりにも複雑な要因が重なり合い、リスク回避の動きを織り込む相場が形成されながらも、さらにその流れが強まる可能性も否定できません。

そのような状況の中で、円相場は3月本邦企業の本決算時期と重なり輸出予約が強まるなど実需筋の動きも相場変動要因になり、最重要なイベントが多い中で、21日は東京市場が休場となり円相場が狙われやすい状況にあります。また、経済指標・金融政策・発言の思惑や結果で、為替相場が動くことは間違いありません。

【不安定な世界情勢】
1.「米国の保護主義的な通商政策」は、日本や欧州を含め特に対中には1000億ドルの黒字削減を求めるなど通商交渉への懸念が強まる。
2.「英国同盟国対ロシアの対立」は、英国での元情報員暗殺未遂事件を巡り報復合戦が拡大。
3.「トランプ大統領の側近入れ替え」では、今月に入りコーンNEC委員長、ティラーソン国務長官、マクマスター大統領補佐官の解任報道に続き、マケイブ前副長官を正式退職前に免職処分と続き、ホワイトハウスの止まぬ辞任・解任、免職処分による政治的不安感は止まず。
4.「日本の長引く政局混迷」は、森友問題の拡散による政治的混乱は止まらず。
5.「不安定なイタリア政局」は、イタリア極右政党「同盟」の台頭による不透明な動きは続く。
6.「EU首脳会議とブレグジット交渉の行方」は、移行期間で調整ができるのか? 22~23日のEU首脳会議のメインテーマの一つで注目。

【金融政策・経済指標】
1.「金融政策】は、利上げが確実視されているFOMC(3/21)や据え置きが間違いないと思われる、NZ中銀金融政策とBOE金融政策委員会(3/22)と相場への影響は大きい。
2.「消費者物価指数(CPI)」では、金融政策に直接結びつくCPIでは英国(3/20)、日本とカナダ(3/23)と発表が続く。
3.「雇用統計」でも英国(3/21)、豪州(3/22)が予定されており注目。

【発言その他】
1.「アルゼンチンG20」は、3月19日~20日、
2. 「東京市場春分の日で休日」東京市場が休場でテクニカルの水準次第となるも、円相場が狙われやすい。
3.「欧州市場は夏時間へ移行 3月25日(日)から変更へ。

詳しくは別表をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X



2018/03/17

最新のIMMポジションから、2018年3月17日(土)

最新のIMMポジションから、2018年3月17日(土)


集計日が3月13日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、前週の+65,644から+84,121へと+18,477コントラクトと買いが増加し、ドル売りの動きとなっていたことがわかります。

一週間の動きの特徴は、ユーロの買いポジションは大幅に増加し、円は売りポジションは減少傾向したことや、豪ドルとNZドルは売られ前週のネットの買いポジションから逆に売りポジションへと変化したことです。また、先週まで買いポジションとなっていた、豪ドルとNZドルは売りへと変化し、ネットのロングも一人勝ちのユーロと、カナダドル、ポンドの3通貨ペアへと減少。

7通貨の合計で、発表日終値の為替レートに基づいて計算したドルベースの金額を見ると、今回は144億ドルのドル売り越しで、この金額は昨年10月10日の158億ドルの売り越し額に次ぐ水準へ。ユーロだけに限定すると、ネットの買いポジションはもちろんのこと、ドルの売り越し額も227億と、この水準は1月23日の223億ドルを上回り、共に私が2009年1月から統計を取り始めてから最大となっています。


【円】前週-86,845→-79,539(7,306)
円の売りポジションは、2016年11月29日から68週続け通貨ペアの中ではNo.1の座を維持していますが、直近では4週連続で減少7-79,539コントラクトと減少気味で昨年9月26日に次ぐ低水準へと変化。集計日のUSDJPYの終値は106.57と前週の106.13から若干の円安となっています。もっとも集計日後には105円台半ばまで円高が進んでいます。

【ユーロ】前週132,972→146,380(13,408)
ユーロの買いポジションは、2017年5月9日から45週続け、先週も大幅に拡大し、ネットのロングポジションとドルベースの金額共に、私が2009年1月から統計を取り始めてから最大の金額となっています。集計日のEURUSDの終値は1.2389で前週の1.2403から小幅なユーロ安となっています。

【ポンド】前週5,264→8,027(2,763)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から16週続け、今回は前週比で小幅な上昇となりましたが、過去7週のデータでは、5週間で前週比から減少して、かろうじてロングの座を維持している状態が続いています。GBPUSDは集計日ベースの終値は1.3959と前週の1.3885からポンド安へと動いています。

【カナダドル】前週19,565→19,420(-145)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から354週間続いていますが、直近では5週連続し前週比で減少し1月16日、23日の水準に低下へ。USDCADは集計日ベースの終値は1.2963と前週の1.2875からカナダドル安へと動いています。

【豪ドル】前週3,135→-779(-3,914)
豪ドルの買いポジションは今年1月9日から9週続きましたが、直近では3週連続の減少についにネットで売り越しに変化へ。、AUDUSDは集計日ベースの終値は0.7859と前週の0.7828から小幅な上昇でほぼ変わらず。。

別表もご覧ください。

※※※※※※※※※※※※
X


2018年3月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

2018年3月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

週末金曜日の為替市場は、中国を筆頭に米国の保護主義的な通商政策と報復措置の懸念は変わらず。コーンNEC委員長、ティラーソン国務長官、マクマスター大統領補佐官の解任報道とホワイトハウス内の混乱に、ケリー大統領首席補佐官は更なる人事刷新を否定するも信用度は低い。リスク回避の流れに円高傾向が強まる。

USDJPYは(-0.35%)逆に資源国関連通貨の弱さが目立ち、中国貿易の依存度が高く利上げ期待も弱い豪ドルは売られAUDUSD(-1.14%)、USDCAD(+0.32%)とAUDJPYは-1.46%と主要通貨ペアでは大幅安の終了となった。

米経済指標は、住宅関連と製造業出荷は弱いが、鉱工業生産、設備稼働率、ミシガン大学消費者信頼感も強く、JOLT労働調査の求人件数は過去最高と強さが目立つ。

米株は小幅上昇、ダウは24,946.51+72.85(+0.29%)、S&P500 とNasdaqも前日変わらずから小幅上昇へ。欧州株も小幅上昇で、EUROStoxx600は377.71+0.83(+0.22%)、FTSEとDAXも小幅高で終了。米10年債利回りは2.847%+0.017と上昇へ、2年債は2.291%と前日と変わらず、一日を通じて大きな変化も見られず。原油価格(WTI)は62.23+1.04(+1.7%)と上昇。

USDJPYは、米国の対日貿易赤字の削減を求める動き+円高圧力への懸念、ホワイトハウス混乱への懸念、世界的貿易戦争への懸念、日本の政治的な混乱を懸念した円高圧力は、期末要因もあり止まらず。早朝の106.37を高値に欧米市場ではポイントとなる105.50の壁を前にして105.60を安値に、強い米経済指標もあり、週末を控えたポジション調整もあり何とか下げ止まる。米株と債券市場の動きをみながら106.24まで値を戻すも、引けにかけては来週を見越した投機的な動きと思わるが106.00を割り込み終了へ。

AUDUSDは、二日続落で弱さが目立ち前日比で1%超の下落、0.7710台へと昨年12月26日の水準へと逆戻り。米中貿易問題の懸念は強くリスク回避の流れもあり、原油価格や資源価格の上昇にも強さは見られず。200日移動平均線を再び割り込みテクニカルベースの売りも強く、アジア市場の0.7804を高値に欧米市場にかけて続落、終了間際には0.7708の安値まで値を下げ何とか0.7700の大台を確保。

EURUSDは、ECBの早期利上げ期待度も低下し、1時間移動平均線をついに越えられず、1.2300の重要なポイントをブレークし続落。欧州市場の1.2336を高値にフィキシング近くでは1.2260を割り込み下落。米国市場の後半にかけては1.2290台まで値を戻すも買い戻しも限定的。独PPIは弱く、ユーロ圏CPIはほぼ予想通りでインフレ上昇は確認されず。プラートECB専務理事は2.0%のインフレ目標値の早期達成を疑問視。欧州連合(EU)は米鉄鋼・アルミ関税への対抗措置準備に着手するなど、米国との貿易戦争の懸念は強く来週のEUとロス米商務長官の会談が気になる。

GBPUSDは、1.400の大台を達成できず、逆に前日と前々日の安値1.3920台を下回り1.3900を割り込むが、終盤にかけて1.39台を回復。来週のEU首脳会議で、ブレグジット交渉の移行期間でどのような合意があるのか注目。

2018/03/16

2018年3月16日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月16日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日もリスク回避の動きは止まらず、主要国通貨に対して円買いの流れが続く。主要国通貨でのドル買いも収まり、NZDUSDの下げを除き小幅なドル売りへと変化するも動きは緩慢。

3月に入り、コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任、ティラーソン国務長官の解任に続き、マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官も解任されると報道。これに対してトランプ大統領は「いつでも交代はあるだろうが、極めて小規模で、報道は誇張されている」といつもながらの発言へ。

ただし、市場の反応はリスク回避の流れは止まらず。CNNは北朝鮮の核施設が稼働の兆候と報道、サウジ皇太子は「イランが原子爆弾を開発したらサウジアラビアも開発する」と物騒な発言や、通商問題ではナバロNTC委員長は「来週トランプ大統領は中国の貿易について調査結果を発表する」とありそのような結末となるのか気がかり。 日本株は弱く、中国株・他のアジア株も小幅下落。米10年債利回りは小幅低下へ。

USDJPYは、昨日来106.40台の上値が重い状況の中、早朝106.37を高値に、マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官も解任(?)との報道もありリスク回避の流れが強まり、日本株は値を下げ、円は他通貨でも全面高で105.85まで下落。前日の安値は105.79で105.80近辺が引き続き大きな壁となっているが、GBPJPYを除き、他の主要国通貨で円は前日の安値を更新し、円高の流れを維持している。

AUDUSDは、来週予定の米国の対中貿易赤字の削減に関してどのような発表がされるのか? 今後の動きも気になり、豪ドルは積極的に買い難い動きが続く。余談になるがデベル豪中銀副総裁は「世界の資産市場は、金利上昇リスクにも頓着過ぎる」と警告していることも気になる。

※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長=来週トランプ大統領は中国の貿易について調査結果を発表する

複数の関係筋の話(ワシントンポスト紙)=トランプ米大統領はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の解任を決定→ 大統領報道官は否定

【アジア・その他】
黒田日銀総裁の再任、若田部・雨宮日銀副総裁の起用を可決。
黒田日銀総裁=強力は金融緩和を粘り強く続け、物価目標実現に取り組む。

麻生財務相=デフレ対策の一環として日銀は金融緩和を実施。デフレ不況脱却には、財政の役割が極めて大きい。

北朝鮮の核施設が稼働の兆候(CNN報道)

デベル豪中銀副総裁=世界の資産価格は低金利構造に依存している。世界の株価は、インフレ上昇リスクなしで、世界経済が成長するとの前提の上に立っている。世界の資産市場は、金利上昇リスクにも頓着過ぎる。

ムハンマド・サウジ皇太子=イランが原子爆弾を開発したらサウジアラビアも開発する

※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き

2018年3月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き

米株は強弱混在でダウは小幅高、米債利回りは小幅上昇、為替相場はドル高へと動き、リスク回避の動きが強くAUD+NZD+CADの下落が目立ち、JPYを除き主要通貨でもドルの買い戻しが目立つ。

米国では、米国際貿易委員会(ITC)が中国製アルミホイルの輸入で米国の製造業者が阻害されているとの最終判断を下すなど、米国の輸入関税による貿易戦争への懸念は強い。トランプ大統領側近の入れ替え多数に政治的不信感は変わらず、ロシア疑惑でトランプ大統領一族へ召喚状が出されるなどリスクは混在。

一方では、ナバロ米通商製造政策局長は「必ずしも貿易戦争を引き起こすと限らず」と市場の懸念をやわらげ、クドロー次期トランプ政権の経済司令塔は「金融当局はやるべきことをやるだろうが、やり過ぎないようにしてほしい」と早急は利上げ期待をけん制する動きも。

本来ならば安全資産の部類に属するEURUSDの弱さも目立っている。ECBのより緩やかな緩和解除の動きが強まる中で、イタリアの大衆迎合主義政党「同盟」と「五つ星運動」との連立の可能性による混乱の懸念も残り、アジア市場の1.2380台を高値に、欧州・米国市場にかけて前日の安値1.2347を割り込み続落、終盤にかけては前々日の安値1.2315を割り込み1.2300ギリギリまで続落中。

円と並ぶ安全資産のスイスフランも予想外に弱い。USDCHFはアジア市場の0.9433を安値に、スイス中銀は金融政策の据え置きを予想通り発表するも、インフレ見通しを下方修正したこともあり強さは見られず。欧州・米国市場を通じ上昇傾向が続き終盤にかけては0.9520まで続伸し、スイスフラン売りが続く。

USDJPYは、森友文書問題による政治的な混乱は早期収束の可能性も弱く、米国の貿易戦争への懸念やトランプ政権への不信感等は潜在的な円買い材料にとらえる動きは強い(?)。円高傾向は他通貨での円買いがリードしているように思われ、アジア市場の早朝から主要通貨でドルは全面高の中でUSDJPYだけが円高の流れを維持しながら、前日の安値106.07を割り込み続落するも、アジア、欧州、米国市場を通じて105.78をボトムに下げ止まり、終値ベースでは106円台を回復。USDJPY単体でのショートよりも、EURJPYが131.50台→130.50台へ、AUDJPY83.70台→82.70台、CADJPY82.10台→81.10台と円高傾向が強い。

米株はダウ小幅高で、24,873.66+115.54(+0.47%)、逆にS&P500-2.15(-0.08%)、Nasdaq-15.07(-0.20%)と小幅安。欧州株は強く、EUROStoxx600は+1.94(+0.52%)、FTSE100 とDAXも上昇へ。

米債利回りは上昇、10年債は2.825(+0.0906)、独10年債は0.578(-0.0184)、英10年債は1.442(+0.0005)。原油価格(WTI)は61.22+0.26(+0.43%)と小幅高。

2018/03/15

2018年3月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月15日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米国の鉄鋼とアルミに輸入関税を課す動きから始まり、米国は中国に1000億ドルの対米輸出の削減を求めるなど、米中貿易戦争のリスクを懸念。さらに、森友文書による政治的混乱期待の株安=円高をお題目としたリスク回避の動きへ。

共和党内から反対者がでたホワイトハウス人事の行方を気にしながら、リスク回避に株安+債券利回り低下の思惑が、テクニカルを刺激し、クロスを含め為替相場で円買いを動かす。

一方、中国の貿易問題を意識してAUDUSDは0.7885→0.7860台まで下落、NZD 第4四半期GDPの結果を受け直後のNZDUSDは0.7330→0.7303まで下落するも、徐々に元の水準となる0.7330台を回復。

弱含みでスタートした日経平均株価も終盤にかけて上昇、円買いの流れも中途半端で逆に、円ロングの巻き戻しも見られ、欧米市場に下駄を預けた状態へと変化。

日経平均株価は一時100円近く値を下げるも終盤にかけて上昇し、21,803.95+26.66(+0.12%)上昇、中国株やアジア株は小幅ながら強弱混在。米10年債利回りは2.812%(-0.005)とほぼ変わらず。原油価格(WTI)61.04+0.08(+0.15%)と小幅高。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

NZD 第4四半期GDP=前期比0.6%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比2.9%(予想3.1% 前回2.7%)→ 前月比は予想を下まわるも前回と変わらず、前年比は予想と前回を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米上院=67対31の賛成多数でドッド・フランク法見直し法案可決。→ 今後の焦点は下院審議

【ユーロ圏・英国】
トゥスクEU大統領=米国に通商協議の復活を呼び掛け、鉄鋼や自動車への追加関税を巡る論争を激化させないよう促す。

【その他】
19日、国会で森友文書問題に関する集中審議
16日、日銀正副総裁人事などの国会同意人事案を承認へ
黒田日銀総裁=実質賃金の上昇には非製造業の生産性向上が重要。金融仲介機能や金融システムに及ぼす影響は注意深く見ていく。今後とも強力な金融緩和を粘り強く続ける。雇用はほぼ完全雇用状況。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018年3月15日(木曜)昨日14日、海外市場の動き

2018年3月15日(木曜)昨日14日、海外市場の動き

動きは鈍いものの、ホワイトハウスでは辞任・退任劇が続き、対中を含め貿易戦争をめぐる懸念も再燃。為替相場は弱い米経済指標に(米PPIは強さが見られず、小売売上高と企業売上高は予想外のマイナス)ドル売りへと反応しながら、小幅なドル安へ(除くEUR)、米株は下落し、米債利回り小幅低下へ。

主要国通貨では小幅はドル売りの流れが目立つなかでEURは強さが見られず。EURUSDは、ドラギECB総裁とクーレECB専務理事からはややハト派的は発言が、サルビーニ氏の発言でイタリアの政局不安が若干ながら再燃、ユーロ圏の鉱工業生産も弱い。アジア・欧州市場の1.2410台を高値に続落、弱い米経済指標に下げ止まり買い戻す動きも1.2400を超えられず限定的で、一時1.2347まで値を下げる等、小幅安と強さは見られず、EURJPYも一時131.03まで下落へ。

USDJPYは、米ホワイトハウスと米通商政策への不安感が強まる中で、日本の政治的な混乱の中で日本株安へと動き、アジア市場の106.75を欧州市場の106.72を高値に上値が切り下がり、米PPIや弱い小売売上高にも106.30~75のレンジで大きな動きも見られず。米国市場に入り106.59を高値に米企業売上高も予想外のマイナスとなり、債券利回りも弱く、米株安の流れが強まり、一時106.07まで下落するも106の大台をサポートし106.30近辺で推移。

米株は下落、ダウは上昇からスタートするも弱い米経済指標+経済政策への懸念に下げ幅を拡大し、24,758.12-248.91(-1.0%)と下落、NasdaqとS&P500も下落へ。欧州株も弱く、StoxxEurope600は374.9-0.55(-0.15%)、FTSE100-6.09(-0.09%)、逆にDAX+16.71(+0.14%)と小幅上昇。

米10年債利回りは低下、10年債は2.817%(-0.0274)、独0.597(-0.0217)、英1.444%(-0.0447)。原油価格(WTI)は60.94+0.23(+0.38%)。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:30    USD 2月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4%)、前年2.8%(予想2.8% 前回2.7%)、コア(除食品・エネルギー)前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、 コア(除食品・エネルギー)前年比2.5%(予想2.6% 前回2.2%)、除食品・エネルギー・貿易サービス)前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、除食品・エネルギー・貿易サービス)前年比2.7%(予想 前回2.5%)

21:30    USD 2月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.3→-0.1%)、除自動車前月比=0.2%(予想0.3% 前回0.0→0.1%)→ 予想を下回る

23:00    USD 1月 企業在庫=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.4→0.6%)、企業売上高=-0.2%(予想0.4% 前回0.6→0.5%)→ 1年半ぶりの大幅元

23:30    USD 週間原油在庫=502.2万バレル(予想250万バレル 前回240.8万バレル)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米ペンシルベニア州下院補欠選挙=民主党のラム候補が勝利宣言

ホワイトハウス報道官=トランプ政権が中国に対し対米貿易黒字を1000億ドル削減するよう求めていると表明

【ユーロ圏・英国】
ECB銀行監督委のアンジェローニ氏=ECBの量的緩和政策は終わりに近づいており、銀行は新たな段階におけるリスクに備える必要がある

ドラギECB総裁=金融政策はなお辛抱強く、粘り強く、慎重に進める、 基調的なインフレは依然弱い、米政権による新たな通商政策の影響でインフレが阻害される恐れがある。米通商政策がリスクを広げている。ユーロ相場については、上昇が今後のインフレ動向への重石となるリスクがある。

クーレECB専務理事=量的緩和策の解除を急がない姿勢を強調
5年先5年物インフレスワップ=1.7%を割り込みECBの早期利上げ期待観測が弱まる

クーレECB専務理事=ECBの緩和策によりユーロ圏の経済成長率は、今年は約0.3%ポイント押し上げられるが、長期成長率を押し上げる効果はほとんどない。現時点でもユーロ圏経済は金融政策による支援に依存し過ぎている。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=堅調な経済成長と緩慢なインフレ上昇ペースを背景に、ECBは緩やかなペースで金融政策の正常化を進めている

ブレグジット交渉=欧州連合(EU)は2週間前に公表した英国との離脱協定原案を修正したが、アイルランド国境に関する提案内容はほぼそのまま残した。メイ英首相は当初案に対し、これを受け入れられる英首相は誰もいないと反発していた。

メイ英首相=英国内で起きたロシアの元情報員暗殺未遂事件を巡り、ロシア外交官23人の国外退去処分を発表→ 逆に、ロシア外務省は、近く報復措置を明らかにする

独経済研究所(DIW)=2018年GDP予想2.4%に上方修正、

イタリアの極右政党「同盟」のサルビーニ党首=ユーロは欠陥通貨だ、ユーロは取り消せないわけでないとの認識を示す。民主党を含まない限り、どのような形で連立政権を組んでも構わない→ 陣営も過半数を取れなかった3月上旬の選挙で浮上した先行き不透明感が再び意識され、イタリア株は下落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/14

2018年3月14日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月14日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

前日の米国市場で相場変動の要因となった、ティラーソン米国務長官の突然の解任と、トランプ政権の中国からの輸入関税適用の検討報道に、貿易戦争の懸念が再燃の危惧は変わらず。

全体的に弱いながらもドル売りの流れを維持しながらも、EURUSDは弱いユーロ圏の鉱工業生産や、ドラギECB総裁は「金融政策はなお辛抱強く、粘り強く、慎重に進める」と慎重の報道に1.2350台まで緩やかに下落し、EURJPYもアジア市場の高値132.27から131.50台まで下落へ。

米生産者物価指数の前月比は弱く前年比は小幅高と強弱混在で、米小売売上高は予想より弱く、米株は上昇からスタートするも上昇力は鈍い。

USDJPYは、森友文書の疑惑による政局の混迷は変わらず、佐川前国税庁長官の国会招致が決まり不安要因は変わらず。日米貿易問題も潜在的な円高圧力となるも、大枠106.30~75のレンジで変わらず。

AUDUSDは、早朝の0.7851をボトムに、強い中国の鉱工業生産や固定資産投資もあり緩やかな上昇が続き、欧州市場に入ると0.7916まで上昇。

アジア市場の株安から、欧州市場は小幅な株高に変化、米国市場はダウ・S&P500・Nasdaq共に小幅上昇へ。米10年債利回りは小幅低下、独・英10年債も小幅低下へ。原油価格(WTI)は60.93と小幅上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

GER 2月 消費者物価指数・確報値=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)、HICP前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、HICP前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)→ 予想通り

EUR 1月 鉱工業生産=前月比-0.1%(予想-0.2% 前回0.4%)、前年比2.7%(予想4.7% 前回5.2→5.3%)→ 前年比は予想を大幅に下回る、マイナスは2017年9月以来で、2016年12月以来の大幅低下。

USD 2月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4%)、前年2.8%(予想2.8% 前回2.7%)、コア(除食品・エネルギー)前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、 コア(除食品・エネルギー)前年比2.5%(予想2.6% 前回2.2%)、除食品・エネルギー・貿易サービス)前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、除食品・エネルギー・貿易サービス)前年比2.7%(予想 前回2.5%)

USD 2月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.3→-0.1%)、除自動車前月比=0.2%(予想0.3% 前回0.0→0.1%)→ 予想を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米ペンシルベニア州下院補欠選挙=民主党のラム候補が勝利宣言

【ユーロ圏・英国】
ブレグジット交渉=欧州連合(EU)は2週間前に公表した英国との離脱協定原案を修正したが、アイルランド国境に関する提案内容はほぼそのまま残した。メイ英首相は当初案に対し、これを受け入れられる英首相は誰もいないと反発していた。

ECB銀行監督委のアンジェローニ氏=ECBの量的緩和政策は終わりに近づいており、銀行は新たな段階におけるリスクに備える必要がある
独経済研究所(DIW)=2018年GDP予想2.4%に上方修正、新たな連立政権が計画している家計の経済的負担兼原作。

ドラギECB総裁=金融政策はなお辛抱強く、粘り強く、慎重に進める、 基調的なインフレは依然弱い、米通商政策がリスクを広げている。ユーロ相場については、上昇が今後のインフレ動向への重石となるリスクがある。

【その他】
佐川前国税庁長官の国会招致が実現へ


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月14日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月14日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

前日のティラーソン米国務長官の突然の解任劇による米政府への不信感(いつものことですが)、トランプ政権が最大600億ドルの中国製品に関税を課す計画が流れるなど、米国=トランプ政権に対する警戒感は消えず。

結果、アジア市場では、株安+債券買い(利回り低下)と米国発の材料にリスク回避の動きと、米ペンシルベニア州下院補欠選挙では民主党のラム候補が勝利宣しドル売り傾向が続く。

一方、日本国内では、森友文書疑惑の更なる政治的混迷も強まり、一般的に言われる「日本株安=円高」の動きも鈍く、森友文書問題では佐川前国税庁長官の国会招致が実現する見通しなどの「株安=円買」要因にも動きは鈍く、USDJPYは106.40~75のレンジで現状では106円台前半が固くなる。

AUDUSDは、リスク回避の動きに資源国通貨の売りが意識されたが、逆に中国の経済指標が強く底堅い動きへと変化。

USDCADは、前日のポロズ・カナダ中銀総裁のハト派発言に1.40直前まで上昇した反動に緩やかに下落し、1.2930台まで値を下げる。

日経平均株価は下落、上海総合やハンセン株も下落し、アジア株は総じて下落。米10年債利回りは2.832%と小幅低下、原油価格は   

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

NZD 第4四半期 経常収支=-27.7億NZドル(予想-24.50億NZドル、前回-46.79億NZドル)、 対GDP比=-2.7%(予想-2.6% 前回-2.6%)→ 赤字額が予想を上回る

AUD 3月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比0.2%(予想 前回-2.3%)、103.0(予想 前回102.7)→ 前回から回復へ

CNY 1-2月 小売売上高=前年比9.7%(予想9.8% 前回9.4%)→ 予想を下まわるも前回より改善へ

CNY 1-2月 鉱工業生産=前年比7.2%(予想6.1% 前回6.2%))→ 予想を上回る

CNY 2月 固定資産投資=年初来前年比=7.9%(予想7.0% 前回72%)→ 予想を大幅に上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
米ペンシルベニア州下院補欠選挙=民主党のラム候補が勝利宣言

【ユーロ圏・英国】
ブレグジット交渉=欧州連合(EU)は2週間前に公表した英国との離脱協定原案を修正したが、アイルランド国境に関する提案内容はほぼそのまま残した。メイ英首相は当初案に対し、これを受け入れられる英首相は誰もいないと反発していた。

【その他】
佐川前国税庁長官の国会招致が実現する見通し

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月14日(水曜)昨日13日、海外市場の動き

2018年3月14日(水曜)昨日13日、海外市場の動き

トランプ大統領はティラーソン米国務長官を解任、ほぼ予想通りの米CPIもネガティブに映り、市場の動きはリスク回避へ。米株は下落、債券価格は上昇し利回りは低下、そして、為替市場ではドル売りへと動きリスク回避に円も強い。ただし、CADはポロズ・カナダ中銀のハト派発言に売りに。

米CPIを前にして、7日のコーン米NEC委員長は辞任に続き、ティラーソン米国務長官の解任劇。トランプ大統領とイラン核合意で意見が対立し、アフリカ訪問から戻った直後の突然の解任に本人も当惑。リスク回避の動きが強まり、米CPIはほぼ予想通りながら意外感もなく市場のセンチメントを変えることはできず。また、トランプ大統領は「中国に対して300億ドル相当の輸入関税を検討」と保護主義的な動きも米中貿易戦争へとの発展によるリスク回避の動きを強める。

USDCADは、欧州市場では1.2870台の高値から、ティラーソン氏解任劇と米CPIに1.2830台まで下落するも、ポロズ・カナダ中銀総裁から「カナダ経済は特に労働市場において多くの未利用の潜在力があり、インフレ高進なくして成長を押し上げられる可能性がある」との ハト派発言でカナダドル売りが強まり、1.3990と1.4000の大台手前まで上昇、CADJPYも83.44→82.00台まで下落。

USDJPYは、アジア市場の106.25をボトムに、株高+日本の政局混迷で、前日は円高へと動きも市場は冷静になり、逆に円売りへと動き、前日の高値106.97、前々日の高値107.05を上回るとショートカバーが加速し107.29まで上昇。ティラーソン氏解任劇に上値が重くなりリスク回避の円買いが始まり、米CPIを契機に106.71まで下落。一時107.12まで再度上昇するも、米債利回りの低下や米株安の動きが強まり、トランプ大統領の「中国に対して300億ドル相当の輸入関税を検討」との動きも意識され106.40台まで下落。ただし、前日の安値106.25までのドル売りも見られず。

米株は上昇から始まるも、終盤にかけては小幅安。ダウ25007.03-71.58(-0.68%)、S&P500-17.71(-0.64%)、Nasdaq-77.31(-1.02%)と下げ幅は大きい。欧州株も弱く、EUROStoxx600は-3.71(-0.98%)、独DAXと英FTSE100も1%近く下落へ。

リスク回避に選好、米10年債利回りは低下し、2.846%(-0.022)、独・英10年債も小幅低下へ。原油価格(WTI)は60.91-0.43(-0.70%)と低下。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:30    USD 2月 消費物価指数=前月比0.2%(予想 0.2% 前回0.5%)、前年比2.2%(予想2.2%  前回2.1%)、コア前月比=0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ ほぼ予想通りながら前月比は総合・コア共に前回より弱く、市場の反応はドル売りへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
ポロズ・カナダ中銀総裁=カナダ経済は特に労働市場において多くの未利用の潜在力があり、インフレ高進なくして成長を押し上げられる可能性がある。→ このハト派発言でカナダドル売りが強まり、USDCADは1.3990と1.400の大台手前まで上昇するなど、CAD全面安。

ポロズ・カナダ中銀総裁=金利は将来的に上向いていく公算が大きいものの、潜在力の向上がどこまで進展するのか予見できないため、中銀は機械的に対処することはできない。労働市場は過去1年でかなり健全化するも、なおスラック(需給の緩み)は存在し、企業投資の活性化のほか、労働市場の反転で生産性が向上し、経済に対する供給が増大する可能性があるとし、こうしたプロセスにはインフレに対する上向きと下向きのリスクの双方が伴うため、中銀は引き続きデータに注目

トランプ大統領=シンガポールに本社を置く半導体大手ブロードコムによる米クアルコムの買収に米トランプ政権が「ノー」を突きつけた。

トランプ大統領=ティラーソン米国務長官を更迭し、後任にポンペオ米中央情報局(CIA)長官をあてると表明→ ティラーソン氏は1週間近くに及ぶアフリカ訪問から戻ったばかりで、不意打ちを食らった格好

トランプ大統領=ホワイトハウスで記者団に対し、ティラーソン長官とはイランとの核合意を含む重要な問題について意見の不一致があったと説明。ティラーソン氏は考え方が異なっていた。

ゴールドスティーン国務次官=ティラーソン米国務長官の解任について、長官は「何が起きているのか理解に苦しんでいた」と述べ、「知らされていなかった」と続けた。

ティラーソン国務長官の記者会見=突然の解任に当惑、米国が著しい政策課題および国家安全保障を巡る問題に直面する中、秩序ある円滑な移行を確実にすることが最も重要

トランプ大統領=次期NEC委員長にカドロー氏起用を積極的に検討

トランプ大統領(政治専門メディアのポリティコ)=中国に対して、300億ドル相当の輸入関税を検討


【ユーロ圏・英国】
イタリアのユーロ懐疑派政党「同盟」のサルビーニ書記長=首相指名で他党議員の協力を仰ぐものの、閣僚ポストを提案する考えはない。他党との連立も否定した

イタリアの与党・民主党の暫定党首を務めるマウリツィオ・マルティーナ氏=4日の総選挙で陣営として最大の票を得た中道右派とも、第一党となった五つ星運動とも連携しない

ハモンド英財務相=IT大手の売上高に対する課税を検討。IT多国籍企業に対する国際的な課税方法が変更されるまでの措置として、G20で討議。

英債務管理庁(DMO)=公的財政の健全化が進む中で、国債発行額を11年ぶりの低水準に抑える計画。2018年4月-19年3月の新年度国債発行額を1029億ポンド相当とする計画を明らかにした

【その他】
麻生財務相=19日開幕のアルゼンチンG20に出席しない可能性が高まる。

日本政府=北朝鮮との間で首脳会談を模索する考え

OECD世界経済見通し=世界経済見通し3.6%→3.9%へ上方修正、減税による米経済の引き上げが一因。2018年の成長率は貿易や投資の回復により7年ぶりの高成長になるとみられている。一方で貿易戦争は改善見通しを下押す可能性がある

OECD世界経済見通し=2017年、2018年、2019年%、(前回)、Japan  1.7   1.5(1.2)   1.1(1.0)、UK   1.7   1.3(1.2)   1.1(1.1)、US  2.3   2.9(2.5)   2.8(2.1)、 Euro area  2.5   2.3(2.1)   2.1(1.9)Germany  2.5   2.4(2.3)   2.2(1.9)、 Australia 2.3   3.0(2.8)   3.0(2.7)、 Canada  3.0   2.2(2.1)   2.0(1.9)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018/03/13

2018年3月13日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月13日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

相場変動要因の米CPIを控えたアジア市場は、USDJPYの上昇と、NZDUSDの上昇が目立ち、結果としてNZDJPYは0.79%の上昇と最も動きが活発。

USDJPYは、前日の森友文書の影響は消えず「大物政治家の、もしもの辞任=円高リスク」を期待した円買いに前日の安値106.32を割り込み一時106.25まで下落するも続かず。短期的な円ロングの巻き戻しや、日本株が午後に上昇した動きもあり106.84まで値を戻すも、現状は106円台での推移と方向性は定まらず。

NZDUSDは、早朝に発表された食品価格が前月比-0.5%と前回1.2%から低下したことで付けた0.7290を安値に、原油や資源価格も弱含みで推移しており、NZDの買い積極的な要因は見あらず、テクニカル的な動きなのか? 前日の高値圏と並ぶ0.7326まで上昇。

日経平均株価は低迷から午後に入り上昇、21,98.10円+144.07(+0.66%)で終了。上海総合やハンセンは小幅安で推移。米10年債利回りは2.88%と若干上昇、原油価格(WTI)は61.37+0.02%と小幅高で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今日の注目経済指標

20:30 ハモンド英財務相が春の財政演説、相場変動の期待度は弱いが、他に大きな材料も見当たらず注目。

21:30 米2月 消費物価指数は今週のメインイベントで最重要。前月比予想 0.2%(0.1~0.4%) 前回0.5%、前年比予想2.2%(2.1~2.3%)  前回2.1%、コア前月比=予想0.2%(0.1~0.3%) 前回0.3%、コア前年比予想1.8%(1.8~2.0%) 前回1.8%

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
トランプ大統領=シンガポールに本社を置く半導体大手ブロードコムによる米クアルコムの買収に米トランプ政権が「ノー」を突きつけた。

【その他】
麻生財務相=19日開幕のアルゼンチンG20に出席しない可能性が高まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




2018年3月13日(火曜)昨日12日、為替市場の動き

2018年3月13日(火曜)昨日12日、為替市場の動き

週明け月曜日の海外市場は、米株小幅安、債米債利回り小幅低下、原油価格も小幅安で、為替市場は小幅ながらドルは全面安で、結果だけを見るとドル安とリスク回避の流れへ。

円相場は森友文書に政局は混乱するも動かず。米国では米輸入規制の影響とホワイトハウスの混乱の影響は消えず。ユーロ圏はECB関係者のハト派発言に金利は低下気味。英国ではブレグジット交渉の移行期間で「合意に極めて近い」との報道にポンド買いの流れがやや強いが、13日の「ハモンド英財務相が春の財政演説」待ち。

米株は上昇から始まるも、ダウは25,178.61-157.13(-0.62%)と低下、S&P500-3.55%(-0.13%)、Nasdaq+27.51(+0.36%)。欧州株は上昇から始まり終盤にかけて上げ幅を縮め、小幅高で終了し、StoxxEurope600は+0.96(+0.25%)、DAX+71.71(+0.58%)、逆に英FTSE100は-9.75(-0.13%)と小幅安。

米10年債利回りは緩やかに低下し2.865%(-0.029)、2年債は2.27%(+0.008)と鈍い動きで小幅高。独10年債は0.635%(-0.012)、英10年債は1.498%(+0.002)。原油価格(WTI)は、米シェールオイル増産懸念に61.35-0.69(-1.10%)と弱い。

USDJPYは、週明けから森友文書の財務相関与が判明とサプライズと、米国からの対米貿易赤字の解消要請にも、日本株は強くドル円の上値は重い流れが続く。アジア市場の高値106.97、欧州市場序盤の高値1067.73、米国市場の高値106.65と上値は切り下がりながらも、106.30台をボトムに大きな変動も見られず、106.40台で終了。円はクロスでも、EURJPY、AUDJPY、CADJPYでは小幅円高、GBPJPY、CHFJPYでは小幅円安。

EURUSDは、EUと米国の貿易問題での対立は止まず、スメッツ・ベルギー中銀総裁とクーレECB専務理事からハト派発言があり、欧州市場序盤の1.2341から1.2290台まで値を下げるも続かず。米国市場の終盤にかけては高値を更新し1.2346まで上昇して終了。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
モルノーカナダ財務E260:E291交渉を、英国の企業はブレグジット交渉の先行きが明白になるまで投資を控えている点で類似。

トランプ大統領(10日)=日本や欧州連合(EU)に対して抱える貿易赤字に不満を表明したうえで、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限で適用除外を求める日欧に強硬姿勢を示す。 対日貿易赤字は1千億ドルと巨額で、不公正で持続的ではない(米商務省の統計では対日貿易赤字は688億ドル)、安倍晋三首相との電話協議で貿易赤字の削減について議論したとも明かし「日本とはすべてうまくいくだろう!」とも語った。→ 関税を発動する23日に向けて日欧との駆け引きが激しくなりそうだ。

トランプ大統領(10日)=トランプ氏は8日、輸入制限を命じる文書に署名した際、貿易と軍事で譲歩した国を適用除外とする方針を示した。9日にはオーストラリアのターンブル首相との電話協議で、同国を輸入制限から除外する方針を表明した。

トランプ大統領(10日)=米朝首脳会談「最高の取引になるかも」
ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)を含む民主党の重鎮が関税支持に回る

米10年債入札=最高落札利回り2.889%で2014年1月来の高水準、最高利回り落札比率43.16%、応札倍率は2.50倍(前回2月の入札では2.34倍)

NY連銀2月の消費者調査で、インフレ期待は1年3年先共に上昇=1年先の期待インフレ率(中央値)2.83%(前回2.71%)で1年ぶりの高水準。3年債2.88%(前回2.79%)

トランプ大統領=EUが米国に課している大規模な関税と障壁をなくすことについて、ロス商務長官がEUの代表らと協議する。米国の農家や製造業にとって公平さを欠いている。

UBS=貿易戦争の懸念に、米債利回りは2.5%に低下も。

【ユーロ圏・英国】
スメッツ・ベルギー中銀総裁=欧州では経済の需要と潜在的な供給力の差を示す需給ギャップがなくなるまでにより時間が必要であり、物価上昇までに当初予想よりも時間がかかるかもしれない→ EUR売りの材料となる。

クーレECB専務理事=低金利は、資産買い入れ終了後も長期間続く→ 米3月利上げ期待に対して、ECBの利上げはまだ先で金利差拡大につながりEUR売りの材料となる

欧州委員会のマルムストロ-ム委員(通商担当)=輸入自動車に関税を課すことを辞さないとするトランプ米大統領の警告を一蹴、「弱い者いじめに立ち向かう」

ハモンド英財務相=公的債務が17年連続で増加した後、減少の兆しが見えている」

英EU離脱省のウォーカー政務次官=移行期間について「合意に極めて近い」→ 来週のEU首脳会談を注目

【その他】
麻生財務相臨時記者会見=財務省が14文書の書き換え認めるが、進退は考えていない。書き換えられたのは森友学園への国有地売り払い決議書など。昨年2月下旬から4月にかけて5文書、その内容を反映する形で残り9件を書き換えた。森友学園側との交渉経緯を記録した文書には安倍昭恵首相夫人の名前も登場。2014年に現地案内した際に夫人から、いい土地ですから、前に進めてくださいと話したという森友側の発言を紹介している。このほか、複数の政治家の名前を記述した部分も削除。

森友文書=財務省が書き換え認める。削除部分に首相夫人と報道も。財務省幹部「森友決裁文書で14件の書き換え判明

韓国特使=3月13日に北朝鮮からのメッセージを伝達するとみられ安倍首相と会談、12日に訪中し、習近平国家主席と会談する予定という。

ING=原油60ドル割れの可能性、米国がアジア市場シェアを浸食しつつある。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/12

2018年3月12日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月12日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

外では、米雇用統計後の加速気味の米利上げスピードはやや弱まり、トランプ政権の貿易戦争の懸念が弱まり、先週末の米株高が続き、アジアでは大幅な株高、欧州・米国では小幅な株高へと反応。ただし、日本が輸入関税で適応除外国になるかは不明で、逆にトランプ氏は日本に対日貿易赤字を求め動きも。

内では、森友文書を財務省が書き換えたことが判明、事の重大事に安倍首相・麻生財務相共に謝罪するも現職を続投へ。にもかかわらず、日本株は強く、為替相場の方向性は不透明に。

週明け月曜日は、主要な経済指標の発表や要人の発言もなく(除く日本)、アジア~欧州市場にかけてのドル売からドル買いへと変化するも通貨間で動きは異なり、主要国通貨は全体に小幅は変動にとどまる。GBPUSDは緊縮財政で、トンネルの先が見えたとハモンド英財務相が発言、先週末の高値1.3889を超えて1.39台まで上昇。

USDJPYは、財務省による森友文書の改ざんが判明、日本の政局への影響が気になる中、アジア市場の106.35~00のレンジから、欧州市場に入ると動きは緩慢で106.45~65の狭いレンジで推移し、円は他通貨でも大きな変動は見られず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月12日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2018年3月12日(月曜)アジア・欧州市場の動き

週明け月曜日は、米国がサマータイムに入りで午前6時からギャプを空けて円高でスタートも続かず。

円相場は、トランプ大統領の対日輸入制限の強硬姿勢と、安倍・トランプ電話協議で貿易赤字の削減協議へ。◎森友文書で財務省が書き換え認めるとの報道や麻生財務相の財務省が14文書の書き換え認めるが、進退は考えていないとの報道など、材料を消化しながら円相場は変動。

日経平均株価は、先週末の米雇用統計を受けた株高の流れが続き一時500近くの上昇から、+354.83(+1.65%)で終了。上海総合や香港株も強くアジア株高へ。米10年債利回りは、2.9%の大台を維持し2.908%(+0.013)で推移。原油価格(WTI)は61.97と小幅安で推移。

USDJPYは、先週末の株高の流れにもかかわらず、対日貿易問題で予想外に強硬姿勢を示したトランプ大統領の発言に(これが真の要因かは不明?)、週末NY市場の終値からギャップを空け円高となる106.63で取引が始まるも、日本株の大幅高に106.97円まで上昇。

森友文書で財務省が書き換え認めるとの報道に円買いへと変化(政局混迷がなぜ円高か不明)し、106.50~70と円の買い戻しが強まり、麻生財務相の臨時記者会見との報道に辞任の思惑も重なり106.36まで下落。蓋を開けてみると「辞任はせず」に106.70台を復活するも、欧州勢序盤の動きは円買いで、上値の思い展開は変わらず。

他の主要通貨では、NZDUSDの0.57%上昇を筆頭にAUDUSDは+0.39%、資源国通貨でドル安傾向が続き、EURUSD+0.21%、GBPUSD+0.10%弱いながらもドル売りの傾向を維持している。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
トランプ大統領(10日)=日本や欧州連合(EU)に対して抱える貿易赤字に不満を表明したうえで、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限で適用除外を求める日欧に強硬姿勢を示す。 対日貿易赤字は1千億ドルと巨額で、不公正で持続的ではない(米商務省の統計では対日貿易赤字は688億ドル)、安倍晋三首相との電話協議で貿易赤字の削減について議論したとも明かし「日本とはすべてうまくいくだろう!」とも語った。→ 関税を発動する23日に向けて日欧との駆け引きが激しくなりそうだ。

トランプ大統領(10日)=トランプ氏は8日、輸入制限を命じる文書に署名した際、貿易と軍事で譲歩した国を適用除外とする方針を示した。9日にはオーストラリアのターンブル首相との電話協議で、同国を輸入制限から除外する方針を表明した。

トランプ大統領(10日)=米朝首脳会談「最高の取引になるかも」

ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)を含む民主党の重鎮が関税支持に回る

【その他】
麻生財務相臨時記者会見=財務省が14文書の書き換え認めるが、進退は考えていない。書き換えられたのは森友学園への国有地売り払い決議書など。昨年2月下旬から4月にかけて5文書、その内容を反映する形で残り9件を書き換えた。森友学園側との交渉経緯を記録した文書には安倍昭恵首相夫人の名前も登場。2014年に現地案内した際に夫人から、いい土地ですから、前に進めてくださいと話したという森友側の発言を紹介している。このほか、複数の政治家の名前を記述した部分も削除。

森友文書=財務省が書き換え認める。削除部分に首相夫人と報道も。財務省幹部「森友決裁文書で14件の書き換え判明

韓国特使=3月13日に北朝鮮からのメッセージを伝達するとみられ安倍首相と会談、12日に訪中し、習近平国家主席と会談する予定という。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/11

今週の為替相場を考える(3月12日~3月16日)

今週の為替相場を考える(3月12日~3月16日)

北朝鮮関連の動きと日銀テーパリング有無に翻弄する円相場。インフレ動向とトランプ政権の保護主義的な通商政策やホワイトハウス混乱で翻弄するドル相場。ブレグジット交渉の思惑に翻弄するポンド相場。イタリア総選挙・独連立政権樹立と目先のリスク要因が捌けたユーロ相場。米輸入関税の対象外となったカナダドル相場。

円相場は、1.北朝鮮の動向には短期的にも非常に敏感で変動する流れは変わらず。2.株価や米10年債利回りとの連動性が薄れながらも、日銀の金融政策の変化の有無に敏感に反応。3.米利上げ期待度の変化(今週は米CPI)が重要。、4.米通商政策、ホワイトハウスの混乱(コーン米国家経済会議(NEC)委員長は辞任→ ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長の発言権拡大)の流れも要注意です。

1.南北首脳会談や米朝首脳会談の可能性など北朝鮮絡み動きの報道で為替相場は上下変動し「平和的な動き=リスク選好の円売り」、「交渉決裂=リスク回避の円高」で、この動きは変わらず。今後の交渉でも「ディール(取引)」の達人でもあるトランプ大統領のことを考えれば、中国との利害関係を抜きにして今後の展開も考えにくいのではないでしょうか?

2.金融政策では、他の主要国の多くが緩和政策の解除や解除に向けた動きを続けている状況で、日銀がいつまで現行の超緩和的な金融政策を継続するでしょうか? 当面は現行政策の変更は期待できそうになく。→ 円売り要因。

3.3月13日の米CPIは前月比予想 0.2%(0.1~0.4%) 前回0.5%、前年比予想2.2%(2.1~2.3%)  前回2.1%、コア前月比=予想0.2%(0.1~0.3%) 前回0.3%、コア前年比予想1.8%(1.8~2.0%) 前回1.8%と、前月比ではやや低下、前年比ではやや上昇気味の予想と混乱が予想されます。

4.トランプ大統領の輸入制限などの保護主義的な通商政策に対して日本はどのように対応するのでしょうか? また、米国は「国家安全保障」という大義名分のもとに決めた、鉄鋼とアルミニウムに対する関税措置で、今後日本を適応除外国に指定するのでしょうか? (輸入制限の措置を巡りコーン氏が辞任しナバロ氏が台頭しているとの観測も強い)

日米同盟国の絆を考えれば除外国に適応されると思われますが、相手が「ディール(取引)」の達人でもあるトランプ大統領となれば、何らかの見返り措置が要求されると考えるのが一般的で、通商政策に利用されるこが多い、為替相場「ドル円相場」で円安を容認するとは考えにくい点もあります。

長くなりそうなのでこの辺で一区切りをつけ、以下個別の通貨ペアで今後の動きを考えてみたいと思います。

以下は週足チャート上だけで、先週の動きを見てみましょう。

主要通貨
Weeklyチャートからレンジと方向性 「→(横ばい・レンジ) ↑(上昇) ↓(下降))
USDJPY 105.50~107.50 ↓→
EURUSD 1.2200~1.2500→ 1.2150↓~1.2550↑
GBPUSD 1.3700~1.4100 ↓→
AUDUSD 0.7700~0.8000 ↓→
NZDUSD 0.7200~0.7400 →
USDCHF 0.9350~0.9550 ↑
USDCAD 1.2800~1.3000 1.2600~1.2900 ↓→
EURGBP 0.8700~0.900のレンジ相場が昨年9月22日の週から続く →

円クロス
全てがダウントレンドながら相場転機の可能性も
EURJPY 129.50~132.00(132.00↑ 130.00↓)
GBPJPY 145.00~150.00(151.00↑ 145.00↓)
AUDJPY 81.50~84.00(84.00↑ 81.50↓)
NZDJPY 76.00~78.50(78.50↑ 76.00↓)
CADJPY 81.50~85.00(85.00↑ 81.50↓)

株債券
〇日経平均株価 21,000割れでボトム感が強まり、21,000~22,500→↑
〇NYダウ 24,200~25,800→ 25,500↑、24,000↓
米S&P500 2,600~2,800→ 先週末に過去4週間の上値を抜け、2月2日と2月9日の週の窓埋め↑
〇米10年債利回りは2.80~3.00→
〇米2年債利回りは2.20~2.23→↑

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎USDJPY相場の見通し 

IMMシカゴの円先物ポジションのショートは引き続き高水準にありますが、3週連続で減少し円先安期待がやや後退し、USDJPYオプションのVOLも低下し、リスクリバーサルでは円先高リスクがやや後退し2月中旬から後半の水準へと逆戻り。

北朝鮮との雪解けムードは、円相場にとっては株高=円売り要因となり、米輸入制限措置の適用除外の有無も相場の変動要因へ。「貿易不均衡の是正=自国通貨安」で対米を考えれば円高への動きが期待されるも、トランプ大統領はどのような追加措置を講じるか予見できず。結果、米CPIの結果を見ながら、FOMCの利上げ期待度の変化による変動や、次の大きな材料が出るまでは、やや円安傾向ながらテクニカル面ではレンジでの取引が考えやすい。

1. Daily Bollinger Bands→ Basis=106.76、Upper=108.18、Lower=105.35と、Basisを上抜け新たな動きになる可能性も。

2. Daily Stoch RSI→ K=76.19 D=67.14と、買われすぎゾーンで売りから再度買いへと変化、次の売りサインには要注意。Weekly Stoch RSI→ K=8.20 D=10.28と売られ過ぎゾーンにあり、買いから売りへと変化し、次の買いサインには要注意。

3. Daily SMA→ 200日SMA close=111.09、36日SMA close=107.96と、と下落基調を継続中、Weeklyも200週SMA=112.66、36週SMA=110.97と下落基調を継続中。

IMM通貨先物は、【円】前週-96,651→-86,845(9,806)
円の売りポジションはNo.1で変わらず、2016年11月29日から67週続きながらも、直近比では3週連続の減少で、昨年10月3日の水準に逆戻り。当時の集計日のUSDJPY終値は112.844で今回の集計日の106.13円と比較すれば、現在は6.7円近くの円高水準となっています。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-1.40→-0.80%と円コールオーバー(ドルプット)が縮小、1か月-1.58→1.05%、3か月-1.60→-1.35%、6か月-1.73→-1.55%、9か月、12か月も先週から変化し円コールオーバーが縮小し、円先高リスクが弱まっています。USDJPYオプションのボラティリティは低下し、1か月は8.14%と今年2月序盤の水準近くへと低下し相場変動が弱まっています。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今週の主な材料(3月12日~3月16日)

今週の主な材料(3月12日~3月16日)

イタリア総選挙も過ぎ、独大連立も本決まりとなり、南北朝鮮の首脳会談と初の米朝首脳会談の可能性と、米国の輸入規制、米政局不安(コーンNEC委員長の辞任)、そして 強弱混在する米雇用統計を経て一週間が過ました。そして、米国ではサマータームが実施さます。

今週は米国を含めて最重要な指標の発表や、通貨当局者が少ない週になっていますが。ただ、前週の動きを見ても予想外に何が飛び出すがわからないリスクは変わっていません。

日本が米関税輸入制限の適用除外国になるのでしょうか? 今後のことになりますが北朝鮮関連の報道に相場が動くことは間違いありません。南北首脳会談は? 米韓合同軍事演習は? 5月までとなっていますが本当に米朝首脳会談がすんなり実施できるのでしょうか? 

◎イベントでは、12日にユーロ圏財務相会合が、13日にはEU経済・財務相理事会が予定されており、こちらからの材料も注視しています。14日には約5か月の政治的空白にピリオドを打ちようやく第4次メルケル政権が発足しますが、その就任宣言も楽しみです。

◎米国発の経済指標で相場が動くことが多いのですが、特に注目しているのは、3月13日の米消費者物価指数(CPI)です。先週末の米雇用統計を見てもわかるように、非農業部門の雇用者数は予想を大幅に上回り2016年7月来の高水準へ拡大しながらも、平均時給が弱く結局はドル売りへ動き、このような傾向は特に最近になって目立っています。

今回の米CPIの予想を見ると、消費物価指数=前月比予想 0.2%(0.1~0.4%) 前回0.5%、前年比予想2.2%(2.1~2.3%)  前回2.1%、コア前月比=予想0.2%(0.1~0.3%) 前回0.3%、コア前年比予想1.8%(1.8~2.0%) 前回1.8%と、前月比ではやや低下、前年比ではやや上昇気味の予想となっています(また、3月14日の米生産者物価指数(PPI)も前月比では弱く、前年比では強い数字が予想されています)。

予想レンジを大幅に外れるような数字の結果により「相場が動く」ことは間違いなさそうですが、3月21日のFOMCでの利上げ見通しを変えるようなこと難しく、「仮に予想外の強い数字」でもなれば、年内4回の利上げ期待度が高まり、ドル買いに直結する可能性も高いと思われます。逆に弱いと失望感のドル売りが強まることになりますが、短期的な変動にとどまる可能性も高いと思います。

3月15日のNZの第4半期GDPは、いつもながら市場の取引が極端に薄くなる早朝での発表で、前期比予想0.8% 前回0.6%、前年比予想3.1% 前回2.7%強い数字が予想されており、予想外の結果にでもなればNZD絡みの通貨で相場変動が高くなりそうです。

◎発言では、3月14日にECB関係者の発言が集中しています。ドラギECB総裁、プラートECB理事、コンスタンシオECB副総裁、ビルロドガロー仏中銀総裁、クーレECB専務理事と、発言内容によりますがユーロ相場への影響もあり気になります。


詳しくは別表をご覧ください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X














2018/03/10

最新のIMMポジションから、2018年3月10日(土)

最新のIMMポジションから、2018年3月10日(土)

集計日が3月6日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の+68,817→+65,644コントラクトと、通貨の買いポジションが-3,173減少し、ドルに対して若干強気の動きとなっていました。

引き続きユーロのロング・ポジションは132,972と抜き出ており、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドル(前週のショートからロング復活)を含めたロング合計160,966の約83%を占めており為替相場でもEURUSDは上昇傾向にあります。

一方、円の売りポジションは3週間続けて減少しUSDJPY相場も円高傾向で-86,845と昨年10月3日の水準へ逆戻りしています。ただ、スイスを含めた売りポジションの約91%を占めており、引き続き円の一人負け状態に変化はありません。

【円】前週-96,651→-86,845(9,806)
円の売りポジションはNo.1で変わらず、2016年11月29日から67週続きながらも、直近比では3週連続の減少で、昨年10月3日の水準に逆戻り。当時の集計日のUSDJPY終値は112.844で今回の集計日の106.13円と比較すれば、現在は6.7円近くの円高水準となっています。

【ユーロ】前週137,977→132,972(-5,005)
ユーロの買いポジションはNo.1で変わらず、2017年5月9日から44週続いています。今回の買いポジションは前週比で小幅な減少ながら、集計日のEURUSDの終値は1.2403と前週の1.2233とから大きくユーロ高となっています。

【ポンド】前週12,687→5,264(-7,423)
ポンドの買いポジションは2017年11月28日から16週間続き、過去6週間のデータでは、5週間で前週比から減少。相変わらずブレグジット交渉の不透明感がベースとなり買いポジションは昨年11月28日の水準へと逆戻りしています。GBPUSDは集計日ベースの終値で前週比1.3905→1.3885とポンド安へと動いています。

【カナダドル】前週22,220→19,565(-2,655)
カナダドルの買いポジションは2017年7月18日から34週間続いていますが、4週連続し前週比で減少し1月23日の水準を割り込み減少中。USDCADは集計日ベースの終値でも1.2775→1.2875とカナダドル安へと動いています。

【豪ドル】前週9,574→3,135(-6,439)
豪ドルの買いポジションは今年1月9日から9週続いていますが、直近では2週連続し前週比で減少し、ネットの買いポジションも3,135コントラクトとほぼニュートラルと考えてもいいでしょう。AUDUSDは集計日ベースの終値で0.7788→0.7828と逆に豪ドル高へと動いています。

別表もご覧ください。

※※※※※※※※※※※※
X


2018年3月10日(土曜) 昨日9日、海外市場の動き

2018年3月10日(土曜) 昨日9日、海外市場の動き

今週も、北朝鮮絡みとトランプ大統領絡みに混乱がし、強いか弱い不明な米雇用統計で幕は落とされた。

米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想外に強く、逆に平均時給が予想外に弱く、直後の為替相場は上下変動するも、弱い賃金上昇に株式相場は強い反面、米利上げペースの鈍化を意識してなのか特に資源関連通貨でドル売りの流れが強まる。

USDCADは、米国と当時刻に発表となったカナダの雇用統計では、失業率の低下を受けカナダドル買いが強まり、米輸入制限にカナダが除外されていたこともありカナダドル買いの流れが続く。アジア市場の1.2909、雇用統計発表直前の高値1.2894と上値を切り下げ、終盤にかけては3月1日~2日にかけての安値に並ぶ1.2810台まで下落。1.28~1.3のレンジなのか、逆に1.28を割り込み1.27~1.29のレンジになるか興味深い。

USDJPYは、米輸入制限の適応除外を受けられる可能性は残るも、米朝首脳会談開催の報道後の円売りの流れは変わらず。アジア市場では早朝の106.15を安値に106.94まで急伸し、日本株かの流れもあり106.57~80と輸出筋の売りにも下げ幅限定的。欧州市場では米雇用統計を控えて大枠106.60~80のレンジで推移。強弱混在の米雇用統計に直後は106.75~107.05のレンジで上下変動。107円台の売り圧力は強く、他の主要国でドル売りの流れが強まる中で、他通貨で特に資源関連通貨で円売りの流れが強く上値も限定的で、米国市場の後半にかけては106.68~90のレンジで収束。

米株は米雇用統計の弱い賃金伸びを受けて上昇、ダウは+440.53(+1.77%)、S&P500+47.60(+1.74%)、Nasdaq+132.86(+1.79%)と大幅上昇。欧州株の伸びは弱くStoxxEurope600は+1.62(+0.43%)、独DAX-8.89(-0.07%)、英FTSE100は+21.27(+0.30%)にとどまっている。

債券利回り弱い賃金の伸びにもかかわらず米雇用統計後に上昇、米10年債は一時2.911%まで上昇するも続かず、2.897(+0.039)で終了、2年債も2.258%(+0.016)上昇するも大きな変化は見られず。独と英10年債も強含みで推移。原油価格(WTI)は62.12(+3.33%)と続伸。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

22:30    USD 2月 雇用統計: 失業率=4.1%(予想4.0% 前回4.1%)、非農業部門雇用者数=31.3万人(予想20.5万人 1月20→23.9万人、12月→)労働参加率=63.0%(予想62.7% 前回62.7%)、平均時給(時間当たり賃金)=26.75ドル、平均時給=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%、平均時給=前年比2.6%(予想2.9% 前回2.9%→2.8%)、平均週間労働時間=34.5(予想34.4 前回34.3)

→ 労働参加率は5か月ぶりの上昇、非農業部門の雇用者数は予想外に増加し2016年7月以来の増加幅で、失業率も4.1%と低水準で推移。しかし、平均時給は予想外に弱く、前年比は前回分も下方修正され、直後はドル買いとドル売りが交際。

22:30    CAD 2月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想5.9% 前回5.9%)、就業者数=15,400人(予想21,000人 前回-88,000人)→ 失業率は低下するも、就業者数は予想を下回る。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
トランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムに対する関税措置を発表=カナダとメキシコを対象外とし、それ以外の国も適用除外を申請することが可能とした→ 貿易戦争への懸念が後退すしドル買いと円売りが強まるが、ドルは買いから売りへと変化

米ホワイトハウス=トランプ米大統領が北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長からの要請を受け入れ、5月までに米朝首脳会談に応じる意向と発表→ リスク回避の巻き戻しに円売りが強まる。

サンダース米大統領報道官=首脳会談の場所や日程はこれから詰めるとしている。別の米政府高官は会談時期について「2~3カ月以内の話し。

トランプ大統領=北朝鮮が「具体的な」行動を示さなければトランプ大統領は北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長との会談は行わない

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ目標を2%とする現在の枠組みを維持することが望ましい。利上げは年央まで待ちたい。利上げを年央まで待つ場合でも、年内2~4回の利上げがなお可能で、「緩やかな」利上げペースを見通し

米金利先物市場=年内3度の利上げを見込む流れは変わらずで、CMEのFedWatchでは年内4度の利上げ期待確率は約25%

【ユーロ圏・英国】
レーン・アイルランド中銀総裁=ECBの現行の政策は限界に近づきつつあり、次に何を行うのか、より多くのコミュニケーションをとることになる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018/03/09

2018年3月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年3月9日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

金曜日週末のアジア市場は、米雇用統計を前にして、「米国の輸入制限はカナダとメキシコを除外し、それ以外も適用除外を申請することが可能」とあり、「米朝首脳会談の5月開催」の可能性が強まり、リスク選好の動きへ。

為替相場は、アジア市場の序盤にはドル買いへと動きも続かず、逆に米雇用統計を意識したのかは不明ながら、ドル売り圧力が強まる。

EURUSDはECB理事会の一大イベントは終了しEUR売りリスクも薄れ気味。前日のNY市場の流れを受け1.2295~20の狭いレンジで、米雇用統計を見守る動きへで、アジア市場の上下変動要因はEURJPYに起因すると思えてならない。

GBPUSDは、ブレグジットの行方が不透明なこともありそれを材料としたGBP売りにさらされやすく、3月1日の安値1.3710台を目指しながらも、週末と米雇用統計前に投機筋の動きは緩慢で1.3790~15の狭いレンジで推移。

USDJPは、米輸入制限の適用除外の申請が期待でき、米朝首脳会談が本決まりで、日本株高もフォローしリスク回避の巻き戻しに3月6日の高値106.46を超え上昇。他通貨を含め円売りが強く一時106.94まで上昇。引き続き底堅く推移するも米雇統計を控えて107円の大台を超える力もない。

USDCADは、米国の輸入制限でカナダは期待通り除外となり、1.2910を高値に上値の重い展開が続くも、アジア市場では1.2887~1.2910と1.2900を中心とした狭い動きに終始。米雇用統計を見守る動きへ。

日経平均株価は一時400円超と大幅に跳ね上がるも、徐々に上げ幅を縮小し後場にかけて動き緩慢で、前日比+101.13(+0.47%)で終了。上海総合や香港株も上昇へ。米10年債利回りは2.873%(+0.015)と強含みで推移。原油価格(WTI)は60.20と60ドル台を何とか維持。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

10:30    CNY 2月 消費者物価指数=前月比1.2%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比2.9%(予想2.4% 前回1.5%)→ 予想を大幅に上回る

10:30    CNY 2月 生産者物価指数=前年比3.7%(予想3.8% 前回4.3%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
トランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムに対する関税措置を発表=カナダとメキシコを対象外とし、それ以外の国も適用除外を申請することが可能とした→ 貿易戦争への懸念が後退すしドル買いと円売りが強まるが、ドルは買いから売りへと変化

米ホワイトハウス=トランプ米大統領が北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長からの要請を受け入れ、5月までに米朝首脳会談に応じる意向と発表→ リスク回避の巻き戻しに円売りが強まる。

サンダース米大統領報道官=首脳会談の場所や日程はこれから詰めるとしている。別の米政府高官は会談時期について「2~3カ月以内の話し。

【その他】
日銀金融政策決定会合= 長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠組みによる金融調節方針の維持を8対1の賛成多数で決定した。片岡剛士審議委員が5会合連続で反対した。 誘導目標である長期金利(10年物国債金利)を「0%程度」、短期金利(日銀当座預金の一部に適用する政策金利)を「マイナス0.1%」といずれも据え置いた。長期国債買い入れ(保有残高の年間増加額)のめどである「約80兆円」も維持。指数連動型上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ方針にも変更はなかった。

鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国特使はトランプ大統領に訪朝の内容を報告=金委員長はトランプ氏とのできるだけ早い時期の会談を熱望していると表明。5月までに北朝鮮の金委員長と初会談の意向

周小川中国人民銀行総裁=今後は経済を押し上げる上で刺激策への依存は低下するとの見通し。量的成長というモデルは過去のものであり、経済が新常態に入ったことを強調したい。量的成長というモデルは過去のものであり、経済が新常態に入ったことを強調したい。

黒田日銀総裁記者会見=前向き循環働く下で景気は緩やかに拡大。消費者物価の前年比は2%に向け上昇率高めていく。2%目標の実現を目指し必要な時点まで現政策を継続する。経済の良好なファンダメンタルズに変化ない。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2018年3月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年3月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

米株は小幅高、米債利回りは低下、為替市場はドル全面高+他通貨での円高で、ECB後のEUR下落+ブレグジット交渉の不安もありGBPも下落。CADは米輸入関税の除外の有無を意識+原油安に上下変動しAUDも連動気味。

ECB理事会は金融政策の据え置きを予想通り決定。理事会は「必要であればQEの規模を拡大との文言削除」と、緩和バイアスの撤回にEUR上昇。ドラギECB総裁の記者会見は「ハト派」+ECBスタッフ経済予測は「インフレ見通しを引き下げ」=EUR下落。

米国発では、カナダとメキシコや他の関税適用除外国の有無が注目される中で、輸入関税措置を18日中に発表との報道に相場変動の可能性が意識される。英国発では、ブレグジット交渉の年内合意は難しく来年1月が現実的との報道もありGBP売りの流れは止まらず。

米株は小幅上昇、ダウは100ドル近くの上昇から始まり、逆に一時100ドル近く下落するも、終盤にかけて値を戻しプラス圏で推移。NasdaqとS&P500も小幅高。欧州株は後半にかけ上昇、EUROStoxx600は+3.91(+1.05%)、独DAXと英FTSE100も上昇へ。

米債利回りはECB理事会+ドラギECB総裁の記者会見+ECBスタッフ経済予測をうけ低下、10年債は2.853(-0.0302)、、独・英10年債利回りも低下へ。原油価格(WTI)は60.26(-1.42%)と大幅下落。

USDJPYは、欧州市場序盤の105.89から欧州株の動きに伴い上昇し、ECB理事会+ドラギ総裁会見+ECBスタッフ予測値の動きにEURJPYが変動し、106.01~106.26のレンジで上下。米国市場に入っても大きな変化は見られなかったが、終盤にかけて 106.29の高値を示現。主要通貨でドル高の動きが強まり、円は他通貨での上昇が目立ちEURJPYとCHFJPYの+0.6%近くの上昇を筆頭に主要通貨で上昇へ。

EURUSDは、ECB理事会の「必要であればQEの規模を拡大」との文言削除」受け1.2380→1.2446まで上昇するも、ECBスタッフインフレ見通し一部引き下げやドラギECB総裁ハト派発言に逆に下落。EURロングの巻き戻しや、利上げ時期の先送り懸念も強まり米国市場の終盤には1.2300を割り込む動きへ。結果的には高値の1.2446→1.2298と大きな動きへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
ホワイトハウス=鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を課す方針だが、カナダ、メキシコ、他の一部の国について、国家安全保障の観点から30日間にわたり関税の適用を除外する可能性がある

米政府=カナダとメキシコを一時的に適用対象から除外することを検討。

ナバロ米米国家通商会議(NTC)委員長=トランプ米政権は鉄鋼・アルミニウム輸入への高率関税導入で、カナダとメキシコを当初の対象か除外。NAFTA再交渉で合意しなければ免除の措置は終了。

サンダース大統領報道官=国家安全保障上の観点からカナダとメキシコに例外措置を設ける可能性があり、他の国に対しても同様の措置を取ることがあり得ると

トランプ大統領(WSJ)=中国の経済当局者トップに対し、米国の対中貿易赤字を1000億ドル削減するよう要請した
トランプ大統領=鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を課す方針を堅持すると表明、日本時間9日午前5時半に発表

WSJ=コーン氏が辞任し、トランプ氏は鉄鋼とアルミニウムに大幅な関税を課すナバロ氏の働きかけを採用、トランプ関税の仕掛け人ナバロ氏、政権の表舞台に

ティラーソン米国務長官=北朝鮮との対話開始からはまだ「程遠い」状況で期待し過ぎるべきではない

 米シカゴ地区連銀の全米金融環境指数(NFCI)=-0.78→-0.77とマイナス幅が縮小、金融状況が昨年5月以来約10カ月ぶりの水準に引き締まったことを示した。

FRBの2017年第4四半期の家計純資産=株式や不動産価格の値上がりが押し上げ要因に、96.7兆ドル→98.7兆ドルへ拡大

トルドーカナダ首相=トランプ米大統領がNAFTAの新たな合意に向けて前進すれば、カナダに鉄鋼やアルミニウムの関税を課す必要がないとの意向を表明

ECB理事会=政策金利(リファイナンス金利) 0.0%、上限金利(限界貸出金利)0.25%、下限金利(中銀預金金利)-0.40%、月額300億ユーロの債券買い入れ9月まで据え置きを決定、予想通り。

【ユーロ圏・英国】
ECB理事会=「経済見通しや金融システムが悪化した場合は、資産購入の規模または期間、もしくはその両方を拡大の用意」との、必要であればQEの規模を拡大との文言削除し、緩和バイアスを撤回EUR買いが強まるが、必要なら債券買い入れ規模を拡大するに、上昇力は弱まる。  → 削除したのは、経済・物価の見通しが思わしくなければ量的緩和政策を再び拡大する用意があると書かれた「緩和バイアス」と呼ばれる部分。

ECB理事会=QE買い入れに関する表現を変更。金利は現在の水準で長期にわたり維持される見通し。。金利はQEの終了後も相当な期間現在の水準に留まる。保有債券の償還元本を必要な限り再投資

ドラギECB総裁の記者会見=QEに関する文言の変更は全会一致。インフレ押し上げのため潤沢な水準の緩和が必要。説得力のあるインフレの上向きトレンドは見られていな。インフレ見通しに及ぼす影響の観点から、理事会は為替レートと金融情勢を今後も注視。ユーロ圏の成長見通しを巡るリスクはおおむね均衡。域内の堅調かつ広範な成長の勢いを裏付けるもので、これは今後短期的に、従来予想をわずかながら上回るペースで拡大していく見込み。基調的なインフレを示す指標はなお抑制、持続的な上昇トレンドを示す納得できる兆候はまだ見られない→ 慎重な見方にEUR売りが強まる。

ECBスタッフ経済予測=インフレ見通し:2018年1.4%変わらず、2019年1.5→1.4%、2020年1.7%変わらず。成長見通し:2018年2.3→2.4%、2019年1.9%で変わらず、2020年1.7%で変わらず。→ インフレ見通しの引き下げにEUR売りが強まる

メイ英首相=8日に欧州企業幹部らとブレグジットについて協議するもよう

英当局者(ブルームバーグ)=年内のEU離脱交渉の合意は難しく、来年1月が現実的

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※