2016/05/31

2016年5月31日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月31日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

3連休明けの米国市場は、通貨間で動きが異なり、WTIは50ドル直前まで上昇、米株は小幅上昇、米金利は上昇へ。

米経済市場は強弱混在するも総じて弱く、中国株大幅高+商品価格の上昇に、資源国関連通貨は堅調に推移。

◎米個人所得は0.4%で予想通り、個人支出は前月比1.0%と予想外に伸び、7年ぶりの水準へ、個人消費支出コアデフレーターの前年比は1.6%と前回と変わらず。
◎米S&Pケースシラー総合20は前年比5.4%で予想を上回る。
◎米シカゴ購買部協会景気指数は49.3と予想を下回る。
◎米CB消費者信頼感指数は92.6と予想を下回る。
◎カナダ3月GDPは-0.2%と2ヵ月連続しマイナスとなり、カナダドル売りが強まるが、原油価格の上昇が続き買い戻しへと変化。

USDJPYは、昨日の上昇とは様変わりで、110.80~30円の狭いレンジで動けず。市場センチメントは、はは円ベアに傾きつつあるも、112円のビックポイントを上抜けするまでは、円売りへの反転にも自信は持てず。

EURUSDは、1.1100近辺をボトムに下げ止まり、強い独雇用統計に上昇するも、1.1170台を高値に上昇力は弱まる。200時間MA=1.1178にあり、この水準をこえられるか? 大きなポイントとなっている。

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ドラギECB総裁=原油ミニブームではインフレ目標達成に至らず。

ドラギECB総裁=コアインフレ率がヘッドラインインフレが収れんする水準を示す指標だとECBは考えており、2%を若干下回る水準が目標とすべき。

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2016年5月31日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月31日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は上昇、上海総合は大幅上昇へ、WTIは49ドル台半ばで堅調に推移。

今日は月末31日、為替相場は月末の特殊要因による変動を気にしながらも、独・ユーロ圏の経済指標にも同意は乏しく、3連休明けの米国市場の動きを見守る流となっている。

今日の北米市場では、米個人消費支出コアデフレーターや、カナダGDP、米S&Pケースシラー総合20、米シカゴ購買部協会景気指数、米消費者信頼感指数の発表が待ち構えている。

流れとしては、米利上げを意識したドル高傾向が続き安いが、月末で大きなポジションを継続できにくい状況で、ドルロングも限定的と思われる。

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為替相場は、株高=円全の流れに、円はクロスを含め面安から、株価は伸び悩み、実需の売りに111.30超えの上値は重く、逆に円高へと変化。111.50円の壁は引き続き重く、110.80~111.50円のレンジに入りやすく、月末要因を考えれば、このレンジを抜け出すまでは、積極的に攻めにくい。

豪ドルは、予想外に強い住宅着工件数に、0.7180台→0.7250近くまで上昇するも、欧州勢の参入とともに売りへと変化。強い経済市場に追加緩和期待はさらに弱まり、豪ドル買いの要因となるも、米利上げの有無を確認するまでは買いの流れも限定的

NZドルは、強い住宅許可件数+ANZ企業信頼感に、0.6680台をボトムに→0.6730台まで上昇するも、欧州勢の参入とともに売りへと変化。

ユーロドルは小動きで、1.1150台の上値は重く→1.1120台まで下落、弱い独小売+失業者数が予想外に減少した独雇用統計+予想通り前年比がマイナスとなったユーロ圏CPIにも同意は乏しく、目先のコアは1.11~1.1150の狭いレンジでの取引が続いており、しばらく触りたくない通貨。

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UAE経財相=原油価格60ドルを上回ると予想。→ 米原油在庫が減少し、供給過剰が和らいだことが背景にある。 インドなど新興国の旺盛な需要を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は今月に入り今年前半の石油過剰供給見通しを下方修正した。

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2016年5月31日(火曜)昨日30日、海外市場の動きと、今日の予定。

2016年5月31日(火曜)昨日30日、海外市場の動きと、今日の予定。

週明け月曜日の海外市場は、英米市場が休場で動きは鈍く、USDJPYは大枠111.00~50のレンジで推移。今日の米国市場で円安を継続し、111.50円を超えることができるのか?

今日は月末、連休明けの海外市場の動きには注意が必要で、さらに、月末の特殊要因による為替変動や、経済指標が集中する一日。 日本の雇用統計、独小売・雇用統計、ユーロ圏CPI。米個人所得・個人消費支出、S&Pケースシラー総合20、シカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数。カナダGDPなど、相場変動が強まることは避けられず。

ドル円は、消費増税の先送りは織り込み済みで、決定はもう少し先と思い111円を超えての円安は予測できず、完全に見込み違いとなった。サミット終了直後の安倍首相による消費増税先送り発言に円売りが加速し、主要国通貨で全面安。

円売りの前兆としては、原油価格が50ドル狙う水準へと上昇し、6月の米利上げ観測が強まる中で、株価は上昇などがあったが、それでも110.50円を超えることができず、円先高感も残っていた。

円にとって消費増税の先送りがほぼ決定という弱気ムードが加わり、円ロングの投機筋や円高を見込んだ実需筋にとっては、とりあえずポジションの解消へと動き、今後は111.50、112.00円のポイントを超えることができるのか? 注目している。

週明けアジア市場で110.30台からスターとしたドル円は、終盤にかけ111.30~40へと100ポイント近く上昇、欧州市場の序盤は利食いの売りに値を下げるも、欧州・北米市を通じて111円台を維持し、111.00~25円の狭いレンジで推移。底堅さが感じられ、今日の米国市場の動向が注目している。

ユーロドルは、アジア市場で1.1100の重要なポイントを試す動きが続いたが、かろうじて維持。欧州市場の序盤から徐々に買い戻され、強いユーロ圏や独経済指標が発表されると1.1140台を回復するも、英米市場が休場で力が入らず。大枠1.1130~45の狭いレンジで推移し、方向性定まらず下値リスクは消えず。


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ブラード・セントルイス連銀総裁=第2四半期のGDPは回復すると予想。世界市場は米利上げに対応準備できており、夏にFRBが利上げしても市場に多大な影響は与えないだろう。

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2016/05/30

2016年5月30日(月曜)欧州・北米市場の動き

2016年5月30日(月曜) 欧州・北米市場の動き

週明け月曜日、日本の消費増税の延期が濃厚で、円全面安。

ユーロ圏の景況感指数は104.7と予想・前回を上回る。
独CPIはHICP前年比0.0%と予想より強く前回の-0.3%から改善へ。
安倍首相は、役員会で消費増税を2年半延期したいと表明。

英米市場が休場の週明け月曜日は、週末に安倍首相が、消費増税を2年半延期の意向との報道が材料視され、日本株は強く円売りが続く。

USDJPYは、消費増税の延期の観測が強まり、先週末に織り込みながらも、目の前で報道されると、市場は積極的に円売りを継続し予想外に111円台へと上昇。欧州市場が始まると111.45円近くまで続伸、111.50円の壁を前にして、利食い売りや値ごろ感の売りも見られるが、111.00円を割りきれず高値圏で推移。

英米市場が休場で、目先の値動きが本筋なのかは判断できにくいが、

円クロスでは、EURJPYは124円直前で上げどまるり、GBPJPYは、5月25日の高値水準の162円台ミドルで上げ止まり、AUDJPYは、5月20日の高値水準で上げ止まり、円安相場への転換を確証する自信は持てず。

EURUSDは1.1100をボトムに下げ止まり、強いユーロ圏景況感指数や、やや強い独CPIに1.1140台へと上昇するも、強さは感じられず。

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2016年5月30日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月30日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

消費増税先送りほぼ確定に、『株高=円安』へ

英米市場が祭日で休場の月曜日、週末に報道された『安倍首相、消費増税を2年半先送りを示唆』に、早朝から円売りが強まり、ドル円は111円台へと上昇し、他の主要通貨でも円売りが続く。

日経平均株価は17,068.02円で、+233.18(+1.3%)の上昇へ。WTIは49ドル台を確りと維持、

消費増税の延期については、先に5月30日に発表するとの一部報道があったが、安倍首相は消費税引き上げの是非も含めて参院選の前に明らかにするといい、やや間延びしていた。多かれ少なかれ市場はこの流れを意識して、先週金曜日の円売りに結びついていたはずである。

にもかかわらず、為替市場では円売りが加速することとなり、米利上げ期待に対して、日本は消費増税先送り+追加緩和期待と、相反する流れが再認識され円売りが加速している。

消費増税の延期=株高+円安の方程式は、強く意識していたが、事前にある程度は織り込まれていると考え、111円近辺は重くなると考えていた。蓋を開けてみると、以外にもあっさり過去2週間近くの高値を上抜けした。

次は112円の重要なポイントが視野に入っており、今までの円高思考から円安志向へと変化も見られるが、はたしてどこまでドル買いが続くのであろうか?

111.50円以上は買う水準には思えないのだが?

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安倍首相=消費増税を2年半先送りするとの報道が広まり、高村副総裁も肯定。

日経平均株価17,000円台へと上昇

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2016/05/29

2016年5月29日(日曜)今週の為替相場を考える

2016年5月29日(日曜)今週の為替相場を考える

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【ベースアイディア】

米国は年内の利上げ観測は変わらずで、6月15日のFOMCの利上げ確率がより高まる。問題は1度なのか2度なのか? リスク要因は次期米大統領のドル高政策の転換で、トランプ氏が次期大統領になればドルがどこまで下落するか予想できず! 過去の大統領選の歴史を調べると、選挙翌年は高い確率でドル高へと動いており、ドル売りが短期間で終わる可能性も、それを除けば潜在的なドル買いの流れは変わらず。円は、日銀の2%インフレ達成目標を達成することは難しく、追加緩和と財政出動の可能性も強まり、さらに消費増税の先送り期待が高まり、日本株にとってはプラスで円にとってはマイナス要因。リスク要因は中国経済の低迷と資源価格の続落で、安全資産の円買いが強まるが、現状ではそのリスクは低い。ユーロは、ECBは現状維持で、引き続き金融緩和パッケージの効果と英国民投票を見守る動きと、ポンド変動の影響次第。ポンドは、6月23日の国民投票が終わるまでは目先の霧は晴れず次の一手は考えられず。最近の世論調査では残留は有利にポンド買いが強まっているが、思惑やリスクヘッジによる上下変動が続くことに変わりない。

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今週の動きは、

今週は5月の月末に当たり、実需筋の動きによる変動も考える必要がります。また、30日は英米市場が休場となり、3連休を前にしながらも、先週末の動きからはドルロングの調整も見られず、米利上げ観測が強く、ドル買いの流れが継続する可能性が高まっています。

CFTCのIMM通貨先物ポジションでは、6月15日の米利上げを先取りしたのか、主要通貨のネット・ポジションは久しぶりに、ロングからショートへと変化し、4月以降続いた流れはドル先安→ドル先高へ変化していることもこの表れです。

FRB公定歩合議事録では利上を求めた地区連銀は2→4へと拡大、多くFRB理事や地区連銀総裁はもちろんのこと、5月27日にはイエレンFRB議長も「数か月中に利上げが適切」とのタカ派発言に、6月の米利上げが現実味を帯びていることが背景にあります。

もちろん、結果を見守る必要がありますが、週末3日の米雇用統計が強ければ、なおさらで、6月の米利上げ期待度がさらに高まり、ドル買いに拍車がかかる可能性があります。

ただ、一部の新興国市場では米利上げにおる悪影響が心配され、その動きによっては安全資産としての円買いに結びつく可能性もあり、通貨間により動きが異なることも考えられます。

ユーロ圏では、ECB理事会は政策金利の据え置きが間違いないと思われますが、スタッフ見通しでユーロ圏の成長率とインフレ率予測を引き上げる可能性があり、ユーロ相場の思わぬ変動に結びつく可能性に注意しています。

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◎USDJPY 【予想レンジ 109.50~111.00】

日本国内発では、安倍首相はいつ、どのようなタイミングで消費増税の再延期を発表するのでしょうか! それにより、株高=円安の流れがどこまで続くことができるのでしょうか? 

米利上げ期待が高まる反面、日本国内では安倍首相の3本の矢も影が薄くなり、日銀の緩和策も限界が見え隠れし、黒田マジックもやや色あせている現在、景気浮揚策に期待がもたれています。

このように、「米利上げ=日本追加緩和」の相反する動きは、当然ながらドル円の買い材料となり、CFTCのIMM通貨先物ポジションでは円ロングが大幅に減少しています。

ドル円相場は109.20~110.50のレンジで推移し、米利上げ期待=株高の流れにも、意外に上値が重いことも事実で、根強い円先高期待が残っていることの表れではないでしょうか?

Weeklyチャートでは、3週間連続で陽線引けから、先週は110.10オープン→110.19クローズとほぼ同水準で、やや下髭の長い線となっています。2週連続で110.50を超えられず終了し、今週110.50円超で終了すれば112円台が見えてくるのですが!


◎EURUSD 【予想レンジ 1.1000~1.1200】

ギリシャへの新規融資問題も何とか決着し、難民流入問題も為替相場のテーマから外れ、もっぱら英国民投票の結果予測と、独・ユーロ圏CPI、ECB理事会、米利上げの有無が問題となっています。

6月23日のEU離脱を問う国民投票は残留派が優勢となるなか、ポンドが買われ、EURGBPが売られドル売りの流れとなっており、米利上げ観測の高まりにEURUSDは続落傾向にあります。

ユーロ圏からの注目材料としては、2日のECB理事会で、金融政策の据え置きは間違いないと思われますが、インフレ見通しを討議し、スタッフ見通しでユーロ圏の成長率とインフレ見通しを引き上げる可能性です。これによりユーロ買いへと変化する可能性は残っていますが、目先はどこまで値を下げるのかが焦点になっています。

200日移動平均線となる1.1100をボトムにかろうじて下げ止まっており、この水準をボトムにして上昇することも考えられますが、相場の流れからは下値圧力が強まっています。1.1000の水準を割り込むまで続落するのか、ECB理事会と米雇用統計が大きなカギを握っています。


◎GBPUSD 【1.44~1.4800】

6月23日の英国民投票の決着がつくまでは、基本的に読み切れず。ただし、常識的に考えれば、先のスコットランド国民投票のように、残留に落ち着き、大幅なポンド買いが強まる可能性は否定できず。

現状は、残留支持の拡大に、英国のEU離脱の最悪を意識したポジションの巻き戻しがメインテーマで、残留が正式に決着するまでは1.44~1.48の400ポイント・レンジ相場を期待。


◎AUDUSD 「0.7150~0.7250、下値リスクがやや強い」

先の弱いCPI、サプライズの利下げによる下落もやや落ち着き、7日間連続で大枠1.7150~1.7250のレンジに収まっていますが、200日移動平均線は0.7250近辺で推移し、これを上限とした下落傾向が続き、この水準をどちらに抜け出すのか注目しています。

商品価格の上昇にも豪ドル買いの反応は鈍く、市場では豪中銀の追加緩和期待も完全に払しょくされていません。24日にスティーブンス豪中銀総裁は「インフレ目標政策にコミット。インフレ目標の枠組みは柔軟で、インフレ率が目標レンジを外れても中銀が即対応する必要はない」との発言も気になります。

豪州発の材料は特にありませんが、中国発のPMIや財新PMIの発表と、もちろん米雇用統計が最大の変動要因となっています。

今週の主な材料(5月30日~6月3日)

今週の主な材料(5月30日~6月3日)

仙台G7や伊勢志摩サミットも終わり、為替政策や経済情勢の認識の擦れ違いが表面化したように思われてなりません。

月末・月初を迎え特殊要因による変動が予想される中で、重要な経済指標が多くなっています。

日本の消費増税の延長の有無では、先に5月30日との一部報道がありましたが、安倍首相は「参院選の前に明らかにする」と変更になっていますが、はたして何時、どうなるのでしょうか?

6月15日のFOMCではダドリーNY連銀総裁やイエレンFRB議長を含め、早期利上げ期待を持たせる発言が続き、市場は追加利上げを織り込み、ドル高へと変化しています。

6月16日の日銀金融政策決定会合では、追加緩和の期待が強いのですが、期待通り何らかの資産買い取り額の拡大ができ、株高=円安傾向を維持できるのでしょうか? 市場は政府による財政出動を含め、それを先取りする動きが見られます。

6月23日にの英国投票でEU残留ができるのでしょうか? 政府・民間・公的機関による離脱のリスク広告キャンペーンは続き、世論調査でも大差はないものの、残留支持者が拡大し、ポンドの買い戻しの材料となっています。

11月の米大統領選の行方は混とんとしています。市場の流れはトランプ氏に傾き始め、サンダース氏対クリントン氏の戦いもいまだに決着がつかない状況では、ドル相場の中期的な動きを予想することは難しくなっています。

ただ、トランプ新大統領=ドル売りセンチメントは根強く、将来のドル売り材料となっていますが、過去の米大統領選の翌年は高い確率でドル高に動きている事実をも忘れることはできません。

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今週の重要な材料

特に重要なのは、6月2日のECB理事会と要人発言、3日の米雇用統計。2日のOPEC総会も注意。(詳しい予定は添付をご覧ください)

議事録=独CPI(30日)、ユーロ圏CPI(31日)、カナダGDP(30日)、豪GDP(1日)、ベージュブック(1日)、ECB理事会・ドラギ総裁会見(2日)、カーニーBOE総裁発言(2日)、ボロッツ・カナダ中銀総発言(2日)、ダドリーNY連銀総裁発言(2日)、OPEC総会(2日)、米雇用統計(3日)。

OPEC総会(2日)では、下期に需給が均衡化するとの見通しもあり、政策が変更される可能性は低いと思われていますが、はたしてどうなるのでしょうか?

ECB理事会(2日)では、金融政策の据え置きは間違いないと思われますが、インフレ見通しを討議し、スタッフ見通しでユーロ圏の成長率を引き上げる可能性が指摘されています。前回3月のインフレ見通しでは、原油価格が35ドルをベースとして発表されており、現在50ドル近い水準まで上昇していることを考えれば、インフレ見通しの引き上げ=ユーロ高の要因になる可能性もあります。

ただ、先週発表されたECB金融安定化報告では、ユーロ圏の金融安定を脅かすリスクがこの半年間で高まったと指摘、ユーロ売りの材料となったことが思い出されます。ドラギECB総裁は記者会見で、従来通り慎重姿勢を変えることはないと思われます。

6月2日には、カーニーBOE総裁、ボロッツ・カナダ中銀総発言、ダドリーNY連銀総裁発言も予定されており、今週のもっとも大事な日の一つとなっています。

6月3日には、今週のメインイベントの一つで、6月15日のFOMCを前にして重要な米雇用統計が発表されます。市場予想は失業率5.0%で変わらず、非農業部門雇用者数の予想は17万人で前回16万人から拡大が、平均受給も0.2%でやや低下が、平均労働時間は34.5時間で変わらずとの予想となっています。いずれにしても、この数字の強弱で相場が動くことは間違いありません。

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最新のIMMポジション(5月24日集計分)から

最新のIMMポジション(5月24日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、-19,970コントラクトのショートと前週の+56,344のロングから様変わり。ドル先安→先高センチメントへと、4月12日の週以来の大きな変化となりました。

この大きな要因は、前週のデータに反映はされていますが、5月18日のFOMC議事録で「6月に利上げする可能性について討論」とにわかに6月の利上げ期待が強まり、米金利は上昇しドル高の流れになったことが引き金となっています。

さらに、5月24日のFRB公定歩合議事録は、4月の会合で利上げを求めた地区連銀は2→4地区連銀へ増加し、FOMCの利上げ期待がさらに強まりました。この集計日24日以降となりますが、5月27日にはイエレンFRB議長も「数か月中に利上げが適切」とのタカ派発言に、ドルは全面高へと変化しています。

円は、58,919→22,059へとロングポジションが大幅に減少。仙台G7や伊勢志摩サミットも終わり、7月の参議院選前にして弱い日本のGDP+CPIに、追加緩和や財政出動の可能性が高まる中で、消費増税の再延長の可能性がにわかに高まり、株高=円安への期待感がにわかに強まっています。

ユーロは、-22,587→-37,895へとショートポジションが拡大、ECB金融安定化報告で、「ユーロ圏の金融安定を脅かすリスクがこの半年間で高まったと」の発表や、ユーロポンドの売りが主因と思われます。

ポンドは、-38,422→-32.835とへマイナス幅は減少、6月23日の英国民投票でEU残留の可能性が色濃くなってきたことが要因となっています。

カナダドルは、22,706→20,047へと減少するも、減少幅は限定的。カナダ中銀は政策金利を据え置き、山林火災の影響にも追加緩和を示唆する発言はなく、原油価格の上昇もありドル高の流れの中で、減少幅限定的となっています。

豪ドルは、23,893→124と、ぎりぎりロングで逆転する可能性が高くなっています。引き続きカナダ中銀の追加緩和期待は残り、中国経済の不透明感は改善傾向にあると思われますが、払拭することはできずにいます。

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2016/05/28

2016年5月28日(土曜)昨日27日 昨日の動きと見通し

2016年5月28日(土曜)昨日27日 昨日の動きと見通し

一言! ご存知の通りドル全面高。

英米3連休前の週末金曜日、注目のイエレンFRB議長は「数か月中に利上げが適切」とタカ派発言に、ドルは全面高へ。

余談ながら、伊勢志摩サミットの首脳宣言はほとんど記憶に残らず。オバマ米大統領の広島訪問・原爆記念碑の献花だけが鮮明に。

米金利は上昇、新興国市場を含め世界的に株価は上昇、VIXは大幅低下。

イエレン議長は、「今後数カ月で追加利上げが適切になるだろう」と発言→ ドルは全面高へ。

早朝発表された、日本のCPIは、予想よりマイナス幅が縮小したが、前回よりもマイナス幅は拡大、ただし、東京都区部は予想と前回よりも弱く、デフレ傾向が心配される。

米第1四半期GDP・改定値は、前期比は速報値から上方修正されるも、予想に届かず、コアPCE価格指数は予想・速報と変わらずで、期待通りとなならず。

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は、予想と前回を下回るが、消費者期待指数は強く、1年、5年先のインフレ期待は上昇、ややブル。

日銀の2015年度決算は、円高により外為関係損益が欠損となり、拡充した引当金の積み増しにより、5年ぶりに減少→ 為替相場に関係ないが、円高による弊害はこんなところへ!

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USDJPYは、米GDP発表直後は一時109.40台まで円高が進むも、大枠で
109.50~110.00円の50ポイントレンジで推移してた。イエレン議長発言に、110.45円近くへと上昇するも、引き続き110.50円超のドル売り圧力は強く、110.20円割れで終了。

109.20~110.50円のレンジ相場は変わらずで、中期では引き続きダウンサイドのリスクが高い。NY市場終盤、ぎりぎりで円高(含むクロス)の流れがやや気になる。消費増税先送り発表の有無と発表のタイミングが気になる。

EURUSDは、安値1.1110で何と1.1100の大台を維持。ここをボトムに反発するのか、1.08を目指して続落するのか、分かれ目へ。

GBPUSDは、EU残留派の拡大にややはしゃぎ過ぎに思われる。1.4800は非常に大きな壁でこの水準はそう簡単に上抜けすることは難しそう。英米3連休前にして軟化気味。1.45~1.48のレンジの下限へと。

AUDUSD+NZDUSDは、トレンドとしてはダウントレンドを継続中。AUDUSD0.7150~0.7250のレンジで、下限を試している最中。この水準が維持できれば反発の可能性もあるが、逆に割り込むと続落へ。AUDJPYも78円が大きなポイントに。

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イエレンFRB議長=今後数カ月で追加利上げが適切になるだろう→ 今後、数か月以内の利上げを示唆したことで、ドルは全面高へ。

イエレンFRB議長=従来通りで、金融当局が時間をかけて緩やか、かつ慎重に政策金利を引き上げていくのは適切。恐らく、今後数カ月のうちにそうした行動が適切になるだろう。

イエレンFRB議長=経済は改善が続く。労働市場の改善と、エネルギー価格、ドル高など、物価圧力の抑止要因が安定すれば、インフレ率は今後数年間で当局の目標2%に上昇する.

米株は上昇、S&P500は週間ベースで3月以来の大幅高。

NY連銀GDPNowcast=米第2四半期成長率予測、年換算1.7→2.2%へ上方修正。新築1戸建て住宅販売統計と耐久財受注で上方修正へ。

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2016年5月27日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月27日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル高は止まらず! 英米3連休前の週末金曜日は、イエレンFRB議長の発言待ちながら、米経済指標の反応は結果としてドル買いへ。ドル円はレンジで上下するも、クロスでは円高で、他の主要通貨ではドル高傾向が続く。

原油価格(WTI)は49ドル台へ上昇、米株は小幅上昇へ、米金利も小幅上昇へ。

米第1四半期GDP改定値は、前期比年率0.8%と予想を若干下回るも速報値からは上昇。米ミシガン大学消費者信頼感指数は、94.7と予想を下回るが、消費者期待指数は強く、1年、5年先のインフレ期待は上昇へ。結果、予想を下回る経済指標にもドル売りは極短時間で収まり、逆にドル買いが強まる。

USDJPYは、大枠109.50~110.00のレンジで推移。円はクロスでは全面高となり、110.00円台を重くしている。先週から続く、大枠109~110.50円のレンジを世襲し方向感が見られない。

110円台の上値の重さや、6月のFOMCで利上げの可能性が高まる中、米利上げ=一部の新興国の不安=リスク回避の円買いの、発想も消えず。逆に、消費増税の再延長の可能性が高く、株高=円安へと動く可能性もあり、ブル・ベア混在。テクニカルからは、引き続き中期的な下げ基調は変わらず。

EURUSDは、1.1200の上値は重く1.1100を試す動きへ。AUDUSDは、追加緩和の可能性が払しょくできず、売り圧力は止まらず。

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日銀=2015年度決算は、当期余剰金は前年度比-59.3%の4110億円で、円だkにより外為関係損益が欠損となり、拡充した引当金の積み増しにより、5年ぶりに減少。

G7首脳=G7は財政出動と金融緩和、構造改革の最適な組み合わせで異なる見解を持ち、成長政策めぐり議論まとまらず。首脳宣言では、G7は「債務を持続可能な道筋に乗せていくための取り組みを継続しつつ、世界的な需要を強化し、供給側の制約に対処するため、金融、財政および構造政策という全ての政策手段を個別にまた総合的に用いる」と記述された。

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2016/05/27

2016年5月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は小幅上昇、WTIは49ドルを割り込む水準まで下落、ドル円は動けず、EUR+NZD+CADの弱さが目立つ。

伊勢志摩サミットも閉幕し、予想通り為替相場に影響を与える声明も感じられず静かで、米・英とメモリアルデーで3連休を迎える動きなのか? 投機筋も自嘲気味。

安倍議長は、経済危機に直面といい、オランド仏大統領は危機ではないといい、オバマ米大統領は米国は景気回復の維持が必要で、欧州は進展がみられるという。

注目の消費増税の先送り発表は、6月30日に発表すると思われていたが、
引き上げの是非も含めて参院選の前に明らかにするとのことで、直近の株高期待が削がれ、株高=円安の期待は減少気味。

早朝発表の日本CPIは、2か月連続のマイナスで、弱いGDPと合わせ、日本経済の強さは全く感じられない。こんな状況で消費増税ができるかと、疑問を持っていた市場参加者も多かったはず。

このような状況の中で、米6月(または、7月)の利上げ期待度は徐々に高まりつつあり、ドルに対しての先高期待も強く、円相場も動きを弱めている。

週末米英が3連休を迎える金曜日。午後9時半に米国ではGDP改値が発表され、午後11時半には、イエレンFRB議長の発言が予定されており、待ちの一手を決め込んでいる市場参加者も多い。

USDJPYは、109.20円以下の買いは厚く底堅く、110.50円以上の上値はまた、非常に重い。この1.3円のレンジを抜け出すまでは、レンジ相場での取引手段で。109.20を割り込むか、110.60円を超えるまでは引き続きレンジ相場が続くことになりそうである

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安倍首相記者会見=消費増税問題について、引き上げの是非も含めて参院選の前に明らかにする。現時点で結論出しているわけではない。→ 月内の消費増税先送り期待が先送りされ、やや円高へ動く。

伊勢志摩サミット、首脳宣言=世界経済に下方リスクが高まっているとの認識の下、新たな危機を回避するための政策努力、特に財政戦略や構造改革政策への取り組みを強化することの重要性で合意。

日銀=4月日銀版コアコアCPIは+0.9%(3月1.1%)、15年7月以来の1%割れへ。

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2016年5月27日(金曜)昨日26日の動きと、今日の予想

2016年5月27日(金曜)昨日26日の動きと、今日の予想

ドルはやや軟調に推移するも、6月の米利上げ観測は強まる。

WTIはついに50ドル台へ上昇するも、49ドル台前半へ低下。米株は小幅な変動にとどまり、ダウ平均は-23.22(-0.13%)下落、米金利は低下し。米10年債利回りは1.83%近くへと低下。

伊勢志摩サミットからは、現在のところは特に直接相場を動かす材料は見られないが、オバマ米大統領は「G7は通貨切り下げ競争に反対」とあり、円安誘導はできにくい。

また、安倍首相は、30日に消費税に関する発表を行う。 経済状況はリーマンショック前の状況に似ていると発言し、消費税率の引き上げを延期する可能性が高くなっている。内容は不明ながら、いよいよ所費増税の先送りを表明するのか? 株高=円安の動きになるのかを注目したい。

米週間失業保険申請件数は改善、米耐久財受注は予想外に強く、アトランタ連銀のGDPNowは、米第2四半期のGDP予測値を、2.5%→2.9%へ上方修正へ。ただし、耐久財の市場の反応は複雑で、民間設備投資の先行指標が3ヵ月連続のマイナスにドル売りへ。

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ドル円は、米利上げ観測が続く中でも、米金利は伸び悩み、オバマ米大統領から円安誘導にくぎを刺され、110円台の売り圧力は強いことが表明された。

反面、日本の消費増税が延期される可能性が高くなり、株高=円安の方程式も気になり、109.50円割れを試すこともできず、買い圧力も残り、方向感定まらず。結果、109.20~110.50円のレンジを抜け出せず。

1時間の移動平均線は中期・長期と109.70~80円近くへと集中し、この水準で暫く停滞し続けると、何れかの方向に動きが加速する可能性が高まるように思えてならない。チャートを見ると、引き続きダウンサイドリスクがより高いことに変わりなし。

ユーロドルは、ギリシャ問題が解決に向け動いていることが好感され、1.1100の200日移動平均線をボトムにし、1.11台で下げ止まっている。英国民投票でEU残留の可能性が高まるに従い、売り圧力も弱まり、買い戻されるリスクが気になる。

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パウエルFRB議事=米成長の基調は、指標が示唆するよりも力強い。働市場に関する指標は経済活動ペースをより正確に反映、経済の足取りは堅調。

パウエルFRB議事=海外に起因するリスクは和らぎ、緩やかな利上げを続けることが適切。英国のEU離脱問題、欧州の難民流入、中国、ブラジル経済の問題は懸念材料。

パウエルFRB議事=米経済はインフレが手が付けられないほどに高進する恐れはなく、慎重にリスクバランスを見極めたい。ドル高がコアインフレを抑制。ドルの水準はFRBが監視すべき要素の一つ。

アトランタ連銀GDPNow=第2四半期GDP予測は2.5%→2.9%へ上方修正へ、4月の耐久財受注が強い。

安倍首相=6月30日に消費税に関する発表を行う→ 経済状況はリーマンショック前の状況に似ていると発言し、消費税率の引き上げを延期する可能性が高くなっている。

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2016/05/26

2016年5月26日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月26日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き


為替市場は強い米経済指標にも、ドル買いから売りへと変化。原油価格(WTI)はついに50ドル台へ上昇、NYダウは小幅上昇からスタート、米10年債利回りは低下。

英GDPは、前月比は0.4%で予想・前回と変わらずだが、前年比は2.0%で予想・前回2.1%から若干弱く、BBA住宅ローン承認件数は2015年3月来の低水準に、今日はポンド売りへ変化し、EURGBPも買い戻しが強まる。

米新規失業保険申請件数は26.8万件と改善し、米耐久財受注は前月比3.4%と予想0.5%から大幅アップ、前月比0.8→1.9%へと上方修正に、直後はドル買いが強まるも、逆にドル売りへと変化。

米NAR中古住宅販売保留は、前月比5.1%と強くややドル買いが強まる。

伊勢志摩サミットからは、オバマ米大統領は「G7は通貨切り下げ競争に反対」と発言。

USDJPYは、アジア市場のドル売りも仲値直後の安値109.40台をボトムに、109.80円を超えてくると短期のストップを誘発。欧州市場は、強い米新規失業保険申請件数+米耐久財受注の発表直後に110.20円まで上昇、109.90~20円のレンジから、逆に109.60台まで下落へと変化。109.50円近辺の買いは引かないが、戻り高値も110.20円と上値は重くい。

EURUSDも、アジア市場の強い米経済指標が続き、ドル売りへ傾斜したものの、原油高+株高の影響なのか? AUDUSD+NZDUSDは確りと推移。


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OPEC当局者=6月2日のOPEC総会で政策が変更される可能性は低い。

オバマ米大統領=サミットでは米国での経済成長を維持する必要性や、欧州経済に進展がみられはじめたことなどを討議した。G7は通貨切り下げ競争に反対。

メルケル独首相=金融政策に残された余地はほとんどない。

ブラード・セントルイス連銀総裁=市場は6月の利上げの可能性について、以前よりも一段と適切に判断。労働市場は比較的タイトで、これが今後インフレの上振れ圧力となる可能性がある。FRBと日銀や欧州中銀の政策のかい離は概ね織り込まれていると。

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2016年5月26日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2016年5月26日(木曜)アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は+15.11(+0.09%)と僅かに上昇、WTIは50ドル直前まで続伸し強さが目立つ。為替相場はドル高傾向は変わらずながら、一時的なドル売りも入りはじめ、売り買いが交錯している。

今日は、午前5時半のNZドルの下落や、午前9時にドル円が落するなど、材料は異なるものの、突然の相場変動に驚かされた。

NZドルの突然の下げは乳製品価格の低迷が要因で、いつものことでもあり、サプライズ感はない。

ドル円の下げは大口の売りが突然出たとしか言いようのない動きとなっていた。そのドル円は、欧州勢が参入後の午後3時45分過ぎに110円手前まで値を戻していている。

ドル円は、109.50円以下のトライは現在のところ失敗の終わっており、短期投機筋のポジションはショート気味で、目下のところ押し目買いのムードがより強いが、110円台を回復できないと、ドル買いの強さも一時的にとどまると思えてならない。

目先は、109.60~110.05円のレンジに入りやすい。中期では108.50円~111.10円のレンジとなり上値が切り下がっている。相変わらず、ドル円の相場見通しは円のブル対ベアは6対4ぐらいの割合で、拮抗してきている。

今日、これからの欧米時間では、英GDPの改定値、米新規失業保険申請件数と米耐久財受注、米中古住宅販売保留指数等が発表予定となっている。


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NZフォンテラ=来年度の酪農家への乳価支払い見通しを引き上げたが、上げ幅は予想を下回り、3年連続で酪農家の収入が低水準にとどまることが予想される。2016/2017年予想4.25ドル、現在予想値35セント上昇。→ この発表を受け早朝、NZD売りが強まる。

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不思議な円相場!?

不思議な円相場!?

昨日は米株高、原油高で、110円を維持し、110.50円のトライは失敗したものの、円はクロスでもそれほど強くはなく、ドル円は底堅く見えていた。

早朝からNZDは乳製品価格の大幅下落見通しに、NZDUSDが下落、NZDJPYも下げ基調にあったが、別にこれが火付け役とは思えない。また、今日から始まる、伊勢志摩サミットをも気にしているとは到底思えない。

午前9時から、ドル円が急落する(110円以下のストップ、特109.75~85円のストップもあったと推測できますが)ということは、大口の売りが待ち構えており、市場が厚くなるのを待っていた可能性の否定できず。

さらに、フィキシングの午前10時前から再度下落していることを考えれば、大口の実需や資本の売りがあったと推測してもいいのでは!

特に今日のストップは5月31日と月末に当たり、その変の動きもあったと推測できる。

円相場は、市場のセンチメントがベアになれば円買いへと動き、ブルになれば円売りへと動く、魑魅魍魎の世界へ突入か?

2016年5月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動きと、今日の動きを考える。

2016年5月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動きと、今日の動きを考える。

昨日は、6月の利上げ観測が強まりドル高傾向が続き、原油価格の上昇に資源関連の通貨は上昇へ。米株高、原油高、ポンド高、カナダドル高。米利上げ観測が強まり、ドル円は110円台で底堅く推移。

6月の米利上げ観測はさらに強まり、英国民投票のEU残留予測もさらに強まり、原油価格は50ドルへ接近。米利上げによる影響は一部新興国にとってはマイナスながら、原油価格の上昇は資源国にとってはプラス要因。

円はニュートラルながら、市場のセンチメントはやや円売り思考が強まる。政府の追加緩和や財政出動の可能性は円売り要因で、米利上げによる円売りより、リスク回避の流れに円買いが強まるか可能性もぬぐえず。テクニカルで中期105.60~112.00円のレンジ相場から引き続きドル円はダウントレンド。

26日のドル円動きを考えると、110円台では相変わらず実需の売りが厚く110.20~50円の上値は重いが、110.00円を割り込むこともできず。109.85~110.40円のレンジを予想するも、上値を試す動きが強くなるように思われる。

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カナダ中銀は政策金利0.5%の据え置きを決定、利下げ示唆はなく、成長の減少も予想範囲内でカナダドル買いが強まる。

EIA米原油在庫は-422.6万バレルで予想以上に減少し原油価格が上昇、WTIは50ドルをめざし上昇、カナダドル買いが続く。

ダウ平均は17851.51(+145.46+0.82%)と上昇、世界的な株高や原油先物相場の上昇を受けて投資家心理の改善が指摘される。

米利上げ観測が強まる。米FHFA住宅価格指数は強く、カプラン+カシュカリ連銀総裁は将来の利上げの可能性を指摘、PIMCのCIOは6月の利上げ確率は50%超と強気で、ドル高を予測。

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カナダ中銀声明=アルバータ州の大規模な森林火災の影響に成長を1.25%減少させ、第2四半期は予想より成長が弱まり、マイナス成長になる見通し。第3四半期は復興作業に経済は持ち直す。第1四半期GDP予想は2.8%程度。現在の金融政策は依然適切だと言及→ 予想より悲観的な声明ではなく利下げへの言及もなく、直後カナダドル買いが強まる。

PIMCO・CIO=6月の利上げ確率は50%以上で、エネルギー関連などへのエクスポージャーを減らし、ドル高を幾分重視したポートフォリオとなっている。

カプラン・ダラス連銀総裁=英国民投票はFOMCに影響、経済指標が現状で推移すれば、近い将来に利上げを支持。時期は会合ごとに検討へ。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=FRBは、米国経済が緩やかに成長すると見ている。

クノット・オランダ中銀総裁=ユーロ圏は景気刺激策の余地がなくなりつつあり、金融政策は成長に貢献しにくい。財政不均衡などの副作用の危険。

ゴールドマン・サックス・エコノミスト=米第2四半期GDPの見通しを、2.7%→3.0%に引き上げへ、4月の米貿易赤字の減少を受け。

IMF=ギリシャ政府が求める債務軽減措置を基本合意→ 欧州株は金融+石油株を中心に上昇へ。

原油価格=EIA米原油在庫は-422.6万バレルで予想以上に減少し、原油価格は上昇、WTIは50ドルをめざし上昇へ。

独IFO経済研究所エコノミスト=英国のEU離脱で、独企業は懸念せず。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=米大統領選は金融政策とは関連せず。中国情勢は安定しているとみられ、重大なリスクではない。

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2016/05/25

2016年5月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

平穏無事の一言! 為替相場の上下変動は少なく、日本株は総じて上昇し、原油価格(WTI)は49ドル台で底堅い。

明日から始まる伊勢志摩サミットからは、相場変動の期待を描きにくく、米利上げ期待と、英国のEU残留の可能性が薄れることを意識した相場へ。

原油高にカナダドル買いの流れを維持し、リスク選好パターンにAUDUSD+NZDは底堅く推移し、これらは上値トライの余地が強まる。

ポンドドルは、柳の下にドジョウが二ひきなのか、昨日と同じで欧州勢の参入と共に上昇圧力が続く。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁の「英国のEU離脱の可能性は以前から議論されており、金融システムに悪影響を及ぼさず」が本当であれば、主要通貨で最もショートポジションがたまっている通貨ペアだけに、一朝一夕でポンド買いが終わりそうにない。

しかし、そこまで強い信念を持ち続けることができるのか? と考えれそれもまた無理そうで、ポンドをロングにもできず。

カナダドルは、今夜のカナダ中銀金融政策発表次第で流れが変化する可能性が高い。政策金利の据え置きは堅そうで、問題は声明! 原油価格も49ドル台に乗せており、潜在的には原油高=カナダド高に、カナダドルル買いが続くことを意識したい。
 
さて、ドル円は、株高の流れにも上昇力は鈍く値幅は狭い。109.70~110.25円のレンジに入り、方向感さだまらず。ただ、110円の上値が重い割には、下げ幅も限定的で、110.20~50ゾーンを試したあとで、逆に109.70円を割り込むような値動きを期待。


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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=英国のEU離脱の可能性は以前から議論されており、金融システムに悪影響を及ぼさず。

黒田日銀総裁=消費が必ずしも十分な強さ持っていないことは事実で、足元は明確に改善せず。

2016年5月25日(水曜)昨日24日の動きと、今日の見通し

2016年5月25日(水曜)昨日24日の動きと、今日の見通し

原油価格(WTI)は在庫減少に49ドル台へと上昇、米株は強く、ダウ平均は+213.12(+1.22%)上昇へ、米10年債利回りは上昇、DXYも上昇し、ドル高の流れは続く。

米株は全面高、強い米住宅指標に利上げ後の米経済の信任が強化と判断、利上げ期待に金融株は上昇。

原油価格は原油在庫減少の見通しや、API週間原油在庫が-513.7万バレルに減少、49ドル台へと上昇。

ECB金融安定化報告(半期に一度)は、ユーロ圏の金融安定を脅かすリスクがこの半年間で高まったと指摘、ユーロ売りの材料となる。

新築一戸建て住宅販売件数は強く、8年ぶりの高水準に、米利上げ期待が強まる。

FRB公定歩合議事録は、4月の会合で利上げを求めた地区連銀は2→4地区連銀へ増加し、FOMCの利上げ期待が強まる。

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為替市場はドル高の流れが続き、欧米株の上昇や原油価格の上昇に、強かった円は逆に売りへと変化。

USDJPYは、110円台では実需の売りや、先安観が続く中では売り圧力もつ強い。

しかし、ECB金融安定化報告のユーロ圏の金融安定のリスクの高まりにEURUSDの下落。予想外に強い米住宅関連の指標や、FRBの公定歩合議事録で利上げ支持連銀が2→4に拡大するなど、USDJPY相場の見通しも強弱が混在。

明日26日にから始まる伊勢志摩サミット期間中は、基本的に不透明性が高いこともあり、積極的な動きは期待できず。

短期では、110円台達成にも、下げ幅は少なくショートポジションも利食うチャンスが減少気味。109.90~110.10のレンジの中で、日本株の上昇期待に上昇圧力が続くが、110.20~50円は引き続き売り圧力が強い。中期的には、円高のリスクは変わらず。

GBPUSDは、英国民投票で残留支持が引き続きリードし、カーニーBOE総裁が「次の一手は利上げ」と、英国民投票で残留とでもなればポンド買いが強まるリスクをやや意識。

ポンドショートポジションの巻きも度しが強く、EURGBPは下落し、EURUSDはECB金融安定化報告の弱気な内容に、上値が重い。ただし、結果は未定で、ポンドロングのポジションを現時点で考えにくく、1.4650超えは買いたくもない。

AUDUSDやNZDUSDは、原油価格の上昇+株高のリスク選好パターンに、底堅く推移。AUDJPYやNZDJPYの買いも、上昇圧力を強める。

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FRB公定歩合議事録=4月の会合で利上げを求めた地区連銀は2→4地区連銀へ増加。

ユーロ圏財務相会合=ギリシャ改革案を前提承認へ、具体的な債務軽減策で合意する可能性は低い。

米2年債入札の利回り上昇=平均落札利回り0.9%、応札倍率3倍で、昨年12月来の高水準。

ECB金融安定化報告(半期に一度)=ユーロ圏の金融安定を脅かすリスクがこの半年間で高まった。新興国市場への懸念や地政学的なリスクの高まり、新たな市場の混乱などで金融状況は「より困難」になった。ユーロ圏の緩やかな経済回復に対するリスクを高めている。

コンスタンシオECB副総裁=FRBが追加利上げをすれば、米経済の健全性を示すことになり、世界に朗報。逆に、一部の新興国は負のの影響が懸念。

2016/05/24

2016年5月24日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月24日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場はドル高+ポンド高へ、円売りへと変化。豪ドル+NZドル+ユーロは弱い。

米株は堅調に推移し、米金利は上昇、原油価格(WTI)は強く48ドル台前半で推移。

欧州市場に入り、カーニーBOE総裁の議会証言で 次の一手は利上げとの発言に、GBPUSDは1.4620台まで一時上昇。ただし、英国民投票のリスクは消えず。1.4600台で上げ止まり緩やかに下げるリスクも。

AUDUSDは、あまり気にしてはいなかったが、スティーブンス豪中銀総裁は講演で、「インフレ率が目標レンジを外れても中銀が即対応する必要はない」と語り、追加緩和の可能性が薄れたと判断し、豪ドル売りの流れが続く。しかし、この水準から売り参入も難しく、逆に0.7200台までの買い戻しも。

USDJPYは、GBPJPYの買い戻しから火が付き、総じて円ベア思考による短期的な円ショートの巻き戻しが続いている。米株も強く、109.70台を超えたこで、円のロングの巻き戻しがもうしばらく続きそうだが、円高の流れは変わらず。

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カーニーBOE総裁(議会証言)=次の金利変更シナリオは利上げとなる可能性→ ポンド買いが強まる。

カーニーBOE総裁(議会証言)=国民投票でEU離脱が決まっても、ポンド相場に抵抗せず。為替レートの必要な調整に、中銀が対抗すると思わなくてよい、競争目的に為替を利用するのと同じで、G7でのコミットに矛盾することになる。

カーニーBOE総裁(議会証言)=国民投票の結果は中銀に金利決定方法の再考を促す可能性があり、企業や国民に説明する必要がある。

カーニーBOE総裁(議会証言)=中銀がEU離脱のリスクを指摘することは正当。国民投票の前に、中銀が新たにEU離脱のリスクについてコメントすることはない。

ウィールBOE政策委員、ブロードベントBOE副総裁=EU離脱は低成長とポンド安を招くが、残留すれば経済はりバンドするだろう。

2016年5月24日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月24日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

株安、ドル高の流れ変わらず。次に円高の流れはも変わらず、資源国通貨は弱い。

日本株や中国株は弱く、原油価格(WTI)は47ドル台後半で安定推移。

ドル高と円高の流れは変わらず、USDJPYは109.50を超えらえず、109.20~50のレンジ相場。市場のセンチメントは短期的に円高に偏り初めており、ややショートカバーの警戒感を持ち、買い戻しを意識しながらも、戻り売りの流れは変わらずと期待。

原油価格の伸び悩みが影響しているのか、それとも、米利上げによ市場の混乱を見越しているのか? コモディティ通貨は続落し、AUDUSD+NZDUSD+USDCADでドル買いが続く。

GBPUSDとEURUSDはレンジを抜け出せず、共にレンジ相場ながら、欧州勢の参入と共に、EURGBPは下落。EURUSDは売りへ、GBPUSDは買いへと変化。、


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トルコ=ダウトオール首相が辞任し、エルドアン大統領の側近が後任となる見通し。トルコはエルドアン大統領の政策が確実に実行される、事実上の大統領制の時代に突入したとの意見も。

スティーブンス豪中銀総裁=インフレ目標政策にコミット。インフレ目標の枠組みは柔軟で、インフレ率が目標レンジを外れても中銀が即対応する必要はない。

麻生財務相=G7が結束していることは間違いないと強調。為替に関する大きな対立はない。G7間で合意ができており、日本としては急激な円の切り下げを継続的にやるつもりはまったくない。

朱夏蓮銀行アナリスト=良債権問題に取り組むには数兆ドル規模の救済措置が必要。中国の与信残高全体の最大22%が今年末までに不良債権化と推計。世界的な金融危機につながった2008年の欧米の銀行のエクスポージャーとの類似性、当局が公表した3月時点の銀行の不良債権比率は1.75%。

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2016年5月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動きと、円相場見通し

2016年5月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動きと、円相場見通し


円高傾向は止まらず! 

原油価格(WTI)は小幅下落するも48ドル台を維持、ダウ平均は終盤にかけ前日比マイナス圏へ下落、米10年債利回りは1.83%と前日ほど同水準へ。

アジア市場のドル円は、先週のG7で日米の為替政策の擦れ違いと、輸入の大幅減少による日本の貿易黒字の拡大、110円台の実需の強い円買い需要、投機筋の円ショートの巻き戻しに下落。6月の米利上げ観測にドルは全面高(除く円)。

欧米市場では、その流れを受けてドル高とクロスを含め円高傾向が続く。ブラード&ウィリアムズ両連銀総裁は共に、利上げを支持。特にウィリアムズ総裁は、年内2~3回、来年3~4回の利上を示唆、ドル買いに弾みがつく。

22:45時の米製造業PMIが50.5と弱く、主要国でドル買いが収まり反発へ。EURUSDは、23:00時のユーロ圏消費者信頼感指数がが、-7.0と予想外にマイナス幅が縮小し、ユーロ買いが強まる。

ドル円は、今週26~27日の伊勢志摩サミットを前に、極端な円高の期待はできにくいが、110円台の上値の重さを確認、テクニカルでも円高傾向が続き、強まる可能性も高く、ドル買いが長続きできるかは疑問。

日中では、Nikkei225は弱く、日経平均株価の動きが気になるが、1110円台まで戻すことは考えにくく、200時間MAが109.33円にありこの水準を中心に、109円の壁は厚く、109.60~70円で上値が重くなると思われる。

最重要な経済指標の発表もなく、スティーブンス豪中銀総裁講演があり豪ドルの変動が期待でき注意。それ以外では、独GDP改定値、英公的部門純借入額、独ZEW、米新築住宅販売の発表が控えている。


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IMFスタッフ=ギリシャが2018年の基礎的財政収支(プライマリーバランス)目標をGDP比3.5%の黒字としてるが、他の国でさえ実現は困難で、1.5%以下とすることが妥当。

IMF=ギリシャ支援で、無条件の債務負担緩和が必要。

ゴールドマンサックス=FOMCの利上げ確率予測は、6月は35%、7月35%、9月20%。

キム世銀総裁=Brexitはわれわれが直面する最大のリスクの一つであることに間違いはない。

金相場は4営業日続落、米利上げの警戒感が強まる。

オーストリア大統領選=決選投票で、緑の党推薦のファン・デア・ベレン氏が50.3%の票を獲得して勝利、反難民を押す自由党のホーファー国民議会(下院)議員の得票率は49.7%。

イランの国営石油公社代表=石油生産が制裁前の水準に戻るのは今年後半、原油増産と輸出拡大のプログラムを継続。


2016/05/23

2016年5月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き


週明け月曜日、欧州・米国市場序盤の動きは、一言! ドル高+円高。

仙台G7は期待を通り重要な発表はなく、為替政策では日米のすれ違いが問題視されるも、これも又、市場の予想通り。ブラード&ウィリアムズ両連銀総裁は共に、利上げを支持。特にウィリアムズ総裁は、年内2~3回、来年3~4回の利上を示唆、ドル買いに弾みがつく。

円はクロスでも全面高となり、USDJPYの売り圧力が続き、109.40~50の水準でもみ合いへ。110円台での円買いが実需筋にとってせん望の的になりつつある。

EURSDは、弱いユーロ圏PMIで崩れ、ECBフィキシングで更に売りが加速、強気な連銀総裁らの発言もあり、1.1200の大台を割り込み続落傾向が続く。

GBPUSDは、官民挙げて英国のEU離脱のリスクを強調。オズボーン英財務相は、「50万人の失業、ポンドは下落し、物価は大幅に上昇。インフレ調整後の労働者の収入は2年以内に約3%減少」と驚かすには十分。それが原因なのかは不明ながら、強気な連銀総裁らの発言もあり、一時1.4460まで続落。

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ブラード・セントルイス連銀総裁=米労働市場は完全雇用状態か、それを超えている。労働市場は比較的タイトで、先行きインフレ上振れ圧力となる可能性がある。FOMCは指標次第で金利を穏やかに正常化するとあり、先行きに関する見方を支持する重要な要因。

ブラード・セントルイス連銀総裁=利上げを一部遅らせた海外からの逆風は弱まっている可能性がある。英国民投票はFOMCの金利決定に影響せず。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=年内の2~3回の利上げや、来年の3~4回の利上げはほぼ正しい。インフレ期待がやや低下している一部の兆候を少々懸念。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=米経済の成長は2%以上を予想。米経済は海外からの逆風に直面。英国民投票はFOMCの金利決定に影響せず。

オズボーン英財務相=英国のEU離脱が決まれば、2年以来に最低50万人が失職し、ポンドは下落し、物価は大幅に上昇。インフレ調整後の労働者の収入は2年以内に約3%減少の見込み。

JPモルガン・エコノミスト=英国のEU離脱「Brexit」になれば、リセッション入りのリスクがあり、BOEはインフレ、成長、雇用の安定の間で選択を迫られる。BOEは政策金利をゼロに引き下げる可能性がある。

ブラートECB専務理事=ECBのインフレ押し上げ能力への信頼感が低下、一部のユーロ圏賃金関連データはこれを示唆。

内閣府=熊本地震の被害推計は最大4.6兆円、阪神・淡路の半分弱。

独バイエル=米モンサントに買収を提案、約620億ドル(約6.81兆円)


2016年5月23日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月23日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日の為替相場は、G7が過ぎ、先週末NY市場の終盤の円買いの流れを継承、欧州市場の序盤はその流れが加速へ。

大幅安でスタートした日経平均株価は、一時300円超の下げとなったが反発し-81.75(-0.49%)で終了。原油価格(WTI)も47ド台後半で弱含みで推移。

USDJPYは、110円の大台を割り込み仲値過ぎには109.60台まで下落。クロスで円全面安となり、一時109.95円まで値をどすも110円の売りは厚く、欧州勢の参入に逆にクロスで円高が加速し、109.50円を割り込む。

大手投機筋の間でも今後の円相場の見通しは、円ブル派とベア派に分かれている。USDJPYの買い意欲は109.20~50円にあり強そうである。ただ、110円台を維持できないこと人でもなれば、円高の動きが強まる可能性は高くなる。

先週のG7へは期待していなかったが、先週金曜の110.60円近辺からの下落と、110円の上値の重さを目の前で見ると、伊勢志摩サミットに向け、極端な円安は考えにくいように思われてならない。

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ゴールドマンサックス=原油価格は2020年まで平均50~60ドル台で推移。

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2016/05/22

2016年5月22日(日曜)今週の為替相場を考える

2016年5月22日(日曜)今週の為替相場を考える


【ベースアイディア】

米ドルは、年内の利上げ観測は変わらずで、6月15日のFOMCの利上げ確率がやや高まる。問題は1度なのか2度なのか? リスク要因は次期米大統領のドル高政策の転換で、トランプ氏が次期大統領になればドルがどこまで下落するか予想できず! それを除けば潜在的なドル買いの流れは変わらず。円は、日銀の2%インフレ達成目標を達成することは難しく、追加緩和と財政出動の可能性も強まり、日本株にとってはプラスで円にとってはマイナス要因。リスク要因は中国経済の低迷と資源価格の続落で、安全資産の円買いが強まるが、現状ではそのリスクは低い。ユーロは、ECBは現状維持で、引き続き金融緩和パッケージの効果と英国民投票を見守る動きと、ポンド変動の影響次第。ポンドは、6月23日の国民投票が終わるまでは目先の霧は晴れず次の一手は考えられず。思惑やリスクヘッジによる上下変動が強まり続く。


【今週を含めた変動要因】

注意! 株価+原油価格+米金利。伊勢志摩サミット。仙台G7では大きな決定はなく、日米財務相は為替認識で平行線、米通貨安競争の回避を米国は主張、サミットでは?

5月23日の日本通関ベース貿易収支は、一時の円高の影響も薄れどこまで拡大するのか? 伊勢志摩サミット前の数字だけにより気になる。

5月24日のスティーブンス豪中銀総裁講演は、豪中銀議事録(17日)で薄らいだ追加緩和の可能性がどう判断されるのか? 豪ドル相場にとって重要!

5月25日のカナダ中銀金融政策は、政策金利0.5%の据え置きは固いと思われる。声明を注目!
5月26日の英GDP改定値は、予想値は速報値変わらずとなっているが、英国民投票を約1か月後に控え、弱含む可能性も!

5月26~27日の伊勢志摩サミットで、安倍首相(議長国・日本)はどのような声明を織り込むことができるのか?サミット後後に消費増税の延期を発表するのか? 円相場が動くことに間違いなさそう!

5月27日の日本全国CPIは、コア予想が-0.4%と前回の-0.3%から悪化が予想され、サミット期間中でもあり、弱い数字=追加緩和=株高=円安? と動けるか!

5月27日の米GDP改定値は、速報値から上方修正が予想され、期待通りの強い数字となるのか? 18日のFOMC議事録から続くドル高傾向の行方を左右!

5月27日のイエレンFRB議長の会見、6月15日のFOMCに関して何らかのヒントを得ることができるのか?(添付ファイルの今週の予定表を参照)

6月15日のFOMCで利上げの可能性は?

6月16日に日銀は追加緩和ができるのか?

6月23日の英国民投票でEU残留ができるのか?

11月米大統領選の行方! トランプ氏が次期大統領になればドル安政策への転換の可能性が高まり、円と人民元高へのプレッシャーがより強まる可能性が高い。また、クリントン氏が次期大統領になっても、ドル高=輸出減少、貿易面でのプレッシャーから円高への圧力が加わる可能性も!

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最近の傾向ですが、目の前に見える米利上げ観測によるドル相場の上昇期待は、5月18日のFOMC議事録(4月27日分)からにわかに増幅され、6月15日の次回FOMCで追加利上げを期待する動きとなっています。

今後の経済指標次第で「6月に政策金利を引き上げるのが妥当と、参加者の大半が判断」し、「利上げの可能性が少ないとの市場の見方に変化を持たせた」との議事録の内容、今週の米GDP改定値で、どこまで上方修正されるのか注目しています。

ある意味では、為替相場を含めた金融市場は、FRBの再利上げの可能性、時期、頻度をめぐり、右往左往しながらも、主要国で唯一量的緩和を解除し、利上げへ舵を切った国であることに間違いなく、潜在的なドル高要因となっています。

しかしながら、非常に混迷している米大統領選挙の行方で、次期大統領によってはドル安政策へと変化する可能性も否定できず、11月以降もドル高であると自信を持って言いきれないことも事実ではないでしょうか?

今週は、伊勢志摩サミットから日本の追加緩和や財政出動の話がでてくるのでしょうか? 日米は為替政策で市場を納得させるような決定ができるのでしょうか? そして、サミット後に日本は消費増税の先送りをするのか? いずれにしても、 投機筋は積極的に円相場を動かそうとすることが予想できます。

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◎ USDJPY【USDJPY 予想108.50~111.00】

弱い成長率、弱いCPI、インフレ目標2%の達成は難しい中、追加緩和と財政出動の期待が高まりや、原油価格は50ドルを目指す動きの回復が、円ベア派の材料となっています。一方、自国通貨安を容認しない米財務省の姿勢は厳しく、米株高に反して、中国・新興国株は弱く、ましてや米利上げ観測の高まりに、リスク回避の円買いも消えてはいません。

USDJPYは、5月初旬の105.50円でボトム感が強まり、大きくは105.50~112円のレンジが予想しやすく、円ブル派・ベア派はある意味では拮抗し続けています。110円の大台乗せでは実需や投機ポジションの利食い売りは強く、今週は日本のCPIとサミットを前にして、108.50円~111.00円のレンジに入りやすくなっています。

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◎【EURUSD 予想1.1100~1.1350】

ECBは当面、現行の金融政策を維持する姿勢を示し、今週の相場変動要因はユーロ圏以外の外圧による可能性が高くなっています。6月のFOMC利上げの有無や、英国民投票の2大イベントは極めて重要で他の要因も影が薄く、それらの思惑により相場が動くように思われます。

テクニカルでも1.1100は200日MAがあり重要で、1.1100~1.1350、1.1200~1.1400のレンジ内での取引が予想されますが、潜在的なリスクは、英国のEU離脱の可能性が払しょくできないうちは、ユーロ安方向の可能性が高く、1.0500のポイントは重要。

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◎【GBPUSD 予想1.4300~1.4650】

相変わらず官民挙げて、EU離脱のリスクを誇張するキャンペーンが続き、世論調査では残留派が盛り返しています。今後も世論調査の結果で、残留派支持率拡大=ポンド買い、離脱派支持率拡大=ポンド売りと、一時的な変動が強まる傾向にありますが、離脱のリスクがゼロにならない限りは、ポンド買いを維持することは難しいように思われます。

一方、IMM通貨先物のデータでは、ポンドのショートポジションは高水準のままで、残留派の支持率が圧倒的に拡大した際の値動きはポンド買いで、その場合には1.48台が最初のターゲットになりそうです。

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◎【AUDUSD 予想0.7150~0.7400、または、0.7100~0.7250】

4月27日のCPIは予想外のマイナス、5月5日の豪中銀の予想外の利下げと、原油や資源価格が値を戻す中、豪ドルの買い予想外に弱くなっています。17日の豪中銀議事録で追加緩和期待がやや弱まったことで一時的な豪ドル買いも見られましたが、直近では6月の米利上げ観測と、新興国や中国の株価低迷が影響していると思われます。

テクニカルではDailyチャート200日MA0.7256を割り込み、Weeklyでも中期線を割り込み、Monthlyでも0.7500の大台を割り込み続落傾向が続き、豪ドル高を期待している反面、現実を見ると予想外に弱さが目立つ通貨ペアとなっています。

今週は、0.7200で下げ止まり、200日MA0.7250台を超えて買いの流れに戻ることができるのか? そうでなければ、0.7100まで続落する可能性が高くなりそうです。

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最新のIMMポジション(5月17日集計分)から

最新のIMMポジション(5月17日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+56,344コントラクトと、前週の+82,541から26,197と大幅に減少しています。2週連続の減少となり、6月のFOMCで利上げ期待もにわかに高まり、英国民投票を前にしてドル高思考が強まっています。

通貨別でみると、円のロングは-128と微減となっており、4月26日の週から減少傾向が続いており、先週終値でもスポットでも110円台へ突入する円安の動きとなっています。ただし、今年に入ってからのネット・ロングポジションは変わらずで、58,919コントラクトの水準は、市場参加者の思考は円高方向と考えている結果と思われます。

ユーロは、3月22日から8週連続しショートの減少傾向が続いていましたが、先週は記録が止まりショートは微増となっています。ネット・ショートポジションは昨年12月1日の-182,845をピークに-22,587まで減少を続いてることを考えれば、市場のセンチメントは英国民投票のリスクを考えても、極端なユーロの先安思考は解消され、ニュートラルな状態に戻る過程にあるように思われます。

ポンドは、ネットでは-38,422コントラクトとなり、3週間減少していたネット・ショートが再び拡大し、昨年11月10日の週からショートポジションが続いています。最近でもネットでは3万~5万コントラクトのショートが続き、6月23日の英国民投票の結果を見るまでは、ショートポジションを継続すると思われます。

豪ドルは、ネットでは+24,893コントラクトのロングで、ロングポジションは突然の利下げを実施した5月3日の週から減少傾向にあり、先週はその議事録の発表でややタカ派になっていますが、FOMCの利上げ期待が強い中で、過大な増加は期待できにくいと思われます。





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2016/05/21

2016年5月21日(土曜)昨日、20日海外市場の動き

2016年5月21日(土曜)昨日、20日海外市場の動き

主要国通貨でドル買いの流れが弱まり、ドル円110円台を維持するも高値から下落、ポンドは独歩安。 

世界的に株価は上昇、原油価格は47.75ドルと弱含みで推移。米金利は小幅低下。

23:00時の米中古住宅販売件数は予想外に強く、6月の利上げ観測が強まるとの投機的なドル買いが加速、主要通貨ではドル買いのピークをむかえる。カナダCPI+小売売上高は強弱混在で大きな変動は見られず。

しかし、ポンドだけは1.4550を割り込んでから続落、6月の英国民投票で残留支持拡大をテーマとしてポンドショートカバー=ポンドロングポジションの巻き戻しが、EURJPY+EURGBP+EURAUDなどのクロスで続き、独歩安。

円相場は、他の主要国通貨がレンジ相場入りする中で、唯一円売りの流れを継続。23:00時の強い米中古住宅販売(+オプションカット)時をピークに110.50台を維持するも、02:30時頃から変化。「日銀が出口対策で初めて4500億円の引当金を積む」との報道も週末の円ショートの巻き戻しを誘発した可能性が高く、110.00円台まで下落へ。

カナダドルは、原油価格の下落や強い米経済指標に下落、USDCADは1.3160台まで上昇するも、原油価格の続落傾向にも関わらず、1.3110近辺まで下落、カナダドル買いとなる。カナダのCPIは予想通りながら、コア前年比予想外強い。

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仙台G7=英国のEU離脱が最大のリスク、世界経済のリスクは中国を含めやや後退。

麻生財務相(議長)=「為替市場において過度の変動や無秩序な動きは経済に悪影響を与え、為替レートの安定は極めて重要」と発言→ 通貨の競争的な切り下げの回避についてコミット。

麻生財務相(議長)=最近の為替の水準や動きについて意見交換はなかった。

米財務省高官=足元の円相場の動きは秩序立っているとの認識。G20の合意に基づき、為替相場の動きが無秩序でない限り介入すべきではない。為替相場の動きが無秩序でない限り介入すべきではない。


日経新聞=日銀は将来の金融緩和の出口で保有国債に損失が生じる事態に備え、2015年度に初めて4500億円程度の引当金を積む。

ユーロ圏3月経常収支(季調後)は、273億ユーロと2月192ユーロから拡大。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=原油価格の上昇に、ユーロ圏のインフレ率は上昇へ。ECBの政策に影響を及ぼす可能性。

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2016年5月20日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月20日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

米中古住宅販売は強く、利上げ期待が強まりドルは全面高へ。

WTIは48ドルを割り込み軟化、ダウ平均は上昇、米金利も上昇。

カナダのCPIは予想通りながら、コア前年比予想外強く、小売売上高は前月比は予想外にマイナス幅が拡大するも、前回は上方修正へ。

仙台G7は明確な円安誘導の批判も見られず。

USDJPYは、アジア市場の109.80台をボトムに続伸、堅調な株価や、G7で明確な円安誘導の批判も見られず、前日の高値をも上回り上昇へ。23:00時の強い米中古住宅販売件数や原油価格の急落=株高に、110.50台まで上昇へしようやく上げ止まる。

EURUSDの買いから売りへと変化。アジア市場の1.1190台をボトムに、欧州市場では一時1.1230台まで上昇へ。23:00時の強い米中古住宅販売件数や原油価格の下落に1.1200台まで下落、上昇傾向を維持するも、結局は大きな変化も見られず。

GBPUSDは続落。英国民投票の楽観的な世論調査を契機にしたポンド買いの流れも続かず。欧州市場序盤の1.4610台を高値に、1.4550を割り込むと1.4510台まで続落へ。

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モルノー・カナダ財務相=FRB高官による利上げ発言について、米国経済の改善を示すもので歓迎。

麻生財務相=為替に関して、通貨の競争的な切り下げ回避に日本はコミット。為替の過度な変動や無秩序な動きは経済に悪影響があり、安定が極めて重要。

麻生財務相=日本は経済再生と財政健全化を両立する観点から機動的に対応していく。

ショイブレ独財務相=世界経済についてG7は依然よりも楽観的。

ルー米財務長官=世界経済に強い不透明感がある。

米財務省高官=日本に関する為替の状況について米国は引き続き秩序だっている。

G7、BREXITリスクを懸念。


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2016/05/20

2016年5月20日(金曜)アジア・欧州市場の動き

2016年5月20日(金曜)アジア・欧州市場の動き

週末の金曜日、FOMC議事録後の変動も弱まり、経済指標の発表や発言も見られず、週末のG7では過大な期待感は少ない。

6月のFOMCで利上げムードは強い中で、日本株は米金利の上昇期待による悪材料にも底堅く推移し、日経平均株価は+89.69(+0.54%)上昇、中国株も強く、欧州株は上昇から始まり強い。WTIは49ドル台へと徐々に50ドル台の大台を目指す動きへ。

USDJPYは調整を繰り返しながらも110円台を維持、予想外に底堅さが感じられる。レンジは相変わらず109.50~110.50円のレンジ中で推移し、円ブル派もベア派もやや疑心暗鬼になっており、新たな材料に反応しやすくなっているように感じられてならない。

GBPUSD、欧州市場の序盤から売りが強く、昨日の上昇スタート地点より値を下げ、不安定なムードが続いている。これからも英国民投票の世論調査の結果で、投機筋が短期的に相場を動かす流れが続きそうである。

EURUSDは、FOMC議事録後の戻り高値となる1.1230を超えられず、1.1180~1.1230の狭いレンジに収まり、強さは感じられず。

2016年5月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き

2016年5月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き

FOMC議事録の余波は続き、ドル高傾向は続くも動きは予想外に緩慢。

ドル高の流れも、弱いフィラデルフィア連銀製造業景気指数が水を差し、重鎮のダドリーNY連銀総裁はタカ派に一時ドル買いが強まるも続かず、逆に重鎮のフィッシャーFRB副議長はややはハト派と、タカとハトが混在。


WTIは46.73をボトムに48ドル台へ値を戻す。ダウ平均は米利上げ観測の高まりに、-91.22(-0.52%)下落へ。米10年債利回りは前日1.854→1.847へやや軟化。DXYは95.08→95.34へやや上昇。

ダドリーNY連銀総裁+ラッカー・リッチモンド連銀総裁は「利上げの可能性を示唆」とタカ派、フィッシャーFRB副議長は「高い潜在成長率が必要」とややハト派。

米 フィラデルフィア連銀製造業景気指数-1.8(予想3.5)と弱くドル買いの流れが削がれ、米週間新規失業保険申請件数=27.8万件(予想27.5万件  前回29.4万件)とやや予想を下回るも、減少傾向が続く。米景気先行指数総合指数=0.6(予想0.4)と強いが動きは鈍い。


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USDJPYは、週末の仙台G7と来週の伊勢志摩サミットを前にして政治的な動くが気になるも、110円台では利食いの売り・実需の売りに対して、円安期待の押し目買いの動きが拮抗。

クロスでも強い方向性が見られず、110円を挟み109.70~110.30円のレンジで推移。次材料待ちなのか、伸び悩む米金利+原油価格+米株価の動きにも強い反応は示さず、大枠109.50~110.50のレンジ相場入り。

EURUSDは、1.1180~1.1230のレンジで続落傾向を維持。フィラデルフィア連銀製造業景気指数が弱く1.1180台をボトムに買い戻しが強まるも、1.1210を中心にした動きへ。6月2日のスタッフ予測で成長見通しとインフレ見通しを引き上げる可能性も気になる。

AUDUSDは、続落傾向が続くも、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が弱く0.7170台をボトムに買い戻しが続き、FOMC議事録後の戻り高値0.7240がポイントに。米金利の上昇も弱まり、0.7180~0.7240のレンジを意識。0.7240を超えると目先のショートポジションの巻き戻しが強まる可能性も。

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ダドリーNY連銀総裁=6月か7月の利上げの可能性を示唆。統計の次第ながら6月に利上げをする可能性は確実にあり、英国民投票の前後で市場の混乱も予想でき待つことも考慮。市場が6月の利上げを織り込む動きが高まり非常に満足してる。

フィッシャーFRB副議長=ほぼ完全雇用の状況に達しインフレ目標にも近づく中、最も必要なのはより高い潜在成長率で、米国や世界経済の将来にとり不可欠で、均衡金利に影響を与え得る政策の策定で、一段の研究が行なわれるべき。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=6月2日に公表するスタッフ見通しで、ECBがユーロ圏の成長率見通しを引き上げる可能性がある。指標により欧州委の予想が確認できると大いに期待。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=景気押し上げに向けた金融政策行動の余地や効果に限界があり、政府の支援必要。

レーン・アイルランド中銀総裁=6月2日の理事会でインフレ見通しについて討議で、原油価格の回復について詳細に検証。3月のスタッフ予想は、1バレル35ドルで予測、現在48ドル台で推移。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=世界経済に伴うリスクは完全になくなり、6月に政策金利を引き上げるのは適切。

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2016/05/19

2016年5月19日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2016年5月19日(木曜)アジア・欧州市場の動き

未明のFOMCショックの大相場から、アジア市場はちょっとした休息へ。米金利の上昇と予想外に確りとしている株価に、円売りの流れが続き、ドル高傾向と、ポンド高傾向は変わらず。

マザーズ市場が上下に大幅変動し1.66%上昇、日経平均株価は+1.97(+0.01%)の上昇にとどまり、中国株も弱い。WTIは47ドル台ミドルまで下落。

AUDUSDは、早朝の豪雇用統計では、失業率は変わらず、新規雇用者数が予想を下回り、前回が下方修正されも動きは鈍く、0.7200の大台を一時割り込みAUDUSDで売りが続く。

USDJPYは、110円台では実需筋の売りや利食いの売りに上値は重くなるも、6月の米利上げ観測と、追加緩和と財政出動の期待感や、109.50~70円を超えたことで、投機筋は押し目買いを狙いやすくなっている。109.50~110.00円では買いの流れが強そうである。

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ムーディーズ=2016年米経済成長率の見通しを2.3→2.0%へ下方修正。米金融当局による年内利上げの回数を2回と予想。17年の米成長率は2.3%に加速すると予測。

ムーディーズ=世界経済が直面する最も大きなリスクの1つは、中国の景気減速が現在予想されていいるよりも一層顕著となることで、金融市場の動揺や投資家の間でのリスク資産の保有削減を通じ、深刻な影響を及ぼしかねない

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2016年5月19日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月19日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMC議事録後のドル高相場は変わらず。WTIは47ドル台前半で下げ止まり、米株はマイナス圏からスタートし下げ幅を拡大。

欧州市場では強い英小売売上高に前日に続きポンド買いが強く、弱い米経済指標にも、FOMCメンバーのタカ派発言にドルは堅調推移し、弱い中国株と米株の下げにAUDUSDは下落基調は続き、ユーロはECB議事録の影響なのか売りが強まる。

米国市場の序盤は、米週間新規失業保険申請件数+フィラデルフィア連銀製造業景気指数と共に弱い結果にも、ラッカー・リッチモンド連銀総裁+フィッシ・FRB副議長とタカ派発言を再燃。

ドル買いの流れが続き、米株の下げに、22:00時からようやくポジション調整のドル売りが強まる、継続できるかは不明。

さて、USDJPYは、市場センチメントは円売りで、USDJPYの押し目買いを狙っている投機筋が多いと思われる。テクニカルでは105.50~112.00円のレンジに入り上値を試す動きが続いているが、110円台から買って行くにはリスクも大きく、どうしても消極的にならざるを得ない。109.20~50円を割り込むと元の木阿弥へ。

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ECB理事会議事録(4月21日)=欧州における経済・通貨同盟の改革には「重大な欠陥」があるとの認識で一致。改革実行の遅さがインフレ回復の妨げになっていないかについて検証する。

ECB理事会議事録(4月21日)=追加措置を打ち出さなかったものの、原油価格の回復にもかかわらずインフレ期待が上向かない状態は憂慮すべきものとの考えも。

フィッシャーFRB副議長=我々が目標とする物価に近づきつつある。米労働市場は最大雇用に接近。現在必要なのは潜在成長率の引き上げ。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=本年4回の利上げも違和感ない。6月利上げの根拠は強い。世界経済、金融リスクは低下した。市場は3月、4月のFRB米連邦準備制度理事会の示唆を誤解し、市場は利上げの先送りを過大に織り込みすぎた。

黒田日銀総裁=必要なら3次元で躊躇なく緩和措置を。現時点では効果浸透よく見ていく。

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2016年5月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き

2016年5月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き

FOMC議事録は予想外のタカ派で、6月の利上げへ選択肢を残し、ドル全面高へ!

米株は以外にも底堅く、原油価格(WTI)は下落、米金利は上昇へ。

ダウ平均は利上げの可能性に値を下げるも底堅く前日比-3.36(-0.02%)と底堅い。原油価格はガソリン在庫の大幅減に48.95まで上昇するも、ドル高の流れに48ドルを割り込む。

米利上げ観測の高まりに米10年債利回りは前日1.77→1.84%へ、2年債も前日0.83→0.89%台へ上昇。DXYは前日94.55→95.22へ上昇。

USDJPYは、109.60台のレンジ上限を超え110円の大台へ上昇。他の主要通貨でドル買いが加速するなか、GBPJPYの除き円高へと動き、上昇力は以外にも弱い。

110円の大台では実需の売りが強まる可能性や、週末のG7や来週の伊勢志摩サミットもあり政治的な動きが気になるも、過去6日間のレンジ上限を抜けたことで、中期的には105.50~112.00のレンジの上限を試す動きの可能性も気になる。

GBPUSDは、EU離脱を問う国民投票の世論調査では、残留派が支持を拡大、ドル高の流れで唯一我が道を行く値動きへ。欧州市場の1.44台をボトムにFOMC議事録発表の直前では1.4630台へと大幅上昇。議事録の発表後の下げも1.4570台と限定的で、クロスではGBPの全面高が続く。

EURUSDは、FOMC議事録発表を受け1.1290→1.1210台へ急落、1.1200の大台が維持できるか? 1.1200~1.1500のレンジの下限を試す動きが続く。1.1100は特に重要。

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FOMC議事録(4月27日分)=データが景気改善を示せば6月に利上げする可能性について討論→ 利上げの可能性が少ないとの市場の見方に変化を持たせた。

FOMC議事録(4月27日分)=第2四半期に経済成長が加速し、労働市場が引き続き強く、インフレが2%目標へ向け動きくと思われるようになる場合、6月に政策金利を引き上げるのが妥当と、参加者の大半が判断した。

FOMC議事録(4月27日分)=世界経済と金融動向がもたらす経済見通しへのリスクは前回会合から後退とおおむね一致。

FOMC議事録(4月27日分)=先行きリスクとして、英国のEU離脱を問う国民投票や中国人民元に関連して起こり得る金融不安。

FOMC議事録(4月27日分)=一部は、6月利上げへの準備不足に懸念、会合と会合の間に市場に向けて、対応を明確に伝達することの重要性を強調。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)=週間石油在庫統計で、原油在庫は増加するも、ガソリン在庫が予想を大きく超える減少し、昨年10月半ば以来の高値水準へ。→ WTIはドル高により逆に値を下げる。

英世論調査(イブニング・スタンダード紙の依頼による電話調査)=EU残留はがリードを拡大、EU残留派55%、離脱派37%、保留8%

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2016/05/18

2016年5月18日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月18日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを明日未明、午前3時に控え、FOMC議事録で6月の利上げ可能性を気にしているのか、為替市場はGBPを除きドル高傾向を維持。問題は、結果を見るまではわからず!

ダウ平均は下落からスタートし、米金利は上昇。WTIは48ドル台を維持しながらも大きな変化は見られず。

GBPUSDは、欧州市場序盤の1.4400台をボトムに、失業者数の減少した英雇用統計からポンド買いが強まり、英国のEU残留の可能性の高まりを意識したのか、1.4600と200ポイント近くの上昇となった。

USDJPYは、直近の高値109.60台を上抜け、110の大台近くとなる109.80円近くまで上昇。AUDUSDは0.7250近くまで、NZDUSDは0.6750台まで続落、原油価格が底堅く推移するも、USDCADはドル買いが強く1.2950~1.2990のレンジでもみ合いへ。


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ルービニ・グローバルのルービニ会長=FOMCの年内の利上げは一度だけ。世界経済のリスクは中国経済の見通し、11月の米大統領選で、中国のハードランディングは途上国と商品産出国が最初の犠牲者。

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2016年5月18日 アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月18日 アジア・欧州市場序盤の動き

FOMC議事録を明日未明に控え、6月のFOMCを読み取ることができるか? これが今、もっとも重要はテーマとなっている。

堅調な米経済指標+FOMCメンバーらのタカ派発言にドルは全面高で継続するムードは強く、日本のGDP、英雇用統計でも為替相場はドル売りの動きはみられず。

日本のGDPは前期比0.4%と強いが、閏年の影響を割り引けば強さは感じられず、日経平均株価は上下変動するもマザーズは弱く、結局は小幅下落し、中国株も弱い。

英雇用統計は、失業保険申請件数が-0.24万人と減少、雇用の拡大が期待でき直後はポンド買いになるも、続かず。引き続き6月23日の国民投票の結果が判明するまでは、落ち着かず。

USDJPYは、FOMC議事録の発表が控えているのか、昨日とやや異なり、109.50円近辺に上昇しても積極的な売りも見られず。

浜田内閣官房参与は「米FRBは日本による為替介入を絶対認められないが、金融緩和は問題ないとの認識」と発言。

引き続き追加緩和+財政出動の期待は強く、円ベア派の錦の御旗となっているが、これも徐々に相場に織り込まれており、112円の壁は高く大きく、円高トレンドも未だ変わらず。

週末のG7、来週のサミットと日本での開催だけに、相場変動が高まることは避けられそうにない。

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菅官房長官=来年4月に税率を10%に引き上げるという、消費税についての方針は変わりない。

浜田内閣官房参与=米FRBは日本による為替介入を絶対認められないが、金融緩和は問題ないとの認識。

日経平均株価は、GDPが強く金融株高に上昇するも、スズキ自動車の燃料データ不正報道、マザーズ市場の急落に値を下げる。

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2016年5月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

2016年5月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

今日18日の米FOMCの発表を前にして、強い米経済指標+FOMCメンバーのタカ派発言に、6月の米利上げムードが強まり、米株は下落するも、米金利は大きな動きは見られず。WTIは48ドル台半ばと供給超過の解消期待に強さを維持。ただし、今後の流れは今日もFOMC議事録で大きく変化する可能性もあり注意。

為替相場は、ドル円が株価連動パターンで109.60台へと上昇するも、欧米株安に109円を割り込む。英国民投票で残留支持拡大でポンドは堅調+豪中銀議事録で金利続落の悲観的ムードは弱り豪ドルも堅調。他の主要通貨は上下変動するも、前日比だけ見ると大きな変化も見られず。

米住宅着工は前月比6.6%上昇、米CPIは前月比0.4%と3年ぶりの伸び率、米鉱工業生産は前月比0.7%と製造業は好調。

カプラン・ダラス連銀総裁+ロックハート・アトランタ連銀総裁+ウィリアムズ・SF連銀総裁は、将来の金利の正常化を望み、市場は6月の利上げ期待が強まる。

ダウ平均株は-180.73(-1.02%)と弱く、米10年債利回りは1.753→1.759%と若干の上昇、WTIは48.54ドルと上昇を維持。

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USDJPYは、消費増税の先送り期待感や、追加緩和+財政出動の期待感に、株高=円安の流れで円売りに、直近の高値の109.55円を上回り、109.60円台まで上昇。しかし、米利上げ期待=弱い欧米株に流れは急変。強い米経済指標にもドル買いは限定的で、クロスで円買いが強まると、108.85近くへと下落、109円近辺での推移と前日終値水準と変わらず。今後の見通しも円ブル派+ベア派は拮抗し、今日18日の日本のGDPを見守る動きへ。

GBPUSDは、英国民投票の世論調査でEU残留支持の拡大に、一時1.4520台と1.45の大台を達成しポンド買いが強まるが、強い米経済指標もあり一時1.4430台まで下落。結果を見るまでは不透明感は払しょくできず、絶えずポンド売りの要因となっている。短期的には、今日18日の英雇用統計で上下変動は避けられず。

AUDUSDは、早朝の豪中銀議事録で追加緩和継続+ネガティブ金利への不安感などの、極端な弱きムードが解消され、0.7360台まで急伸し、NZDUSDもその流れの影響を受けていた。しかし、中国経済への不信感+今後の経済指標を見守る動きに変わりなく、強い米経済指標に0.7310台まで下落後は、0.7320~55のレンジで推移。

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カプラン・ダラス連銀総裁=それほど遠くない将来に利上げが正当化されるほどに力強い。金利の正常化の継続を望んでいるが、利上げペースは経済指標により、6月、7月なのか不明。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=6月のFOMCでFRBが行動を起こす可能性は十分ある。年内に2~3回の利上実施の見方は変えず。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=年内に2~3回の利上実施の見方は理にかなう。これまで発表された経済指標は実際かなり良好で心強い内容。

キャメロン英首相=6月23日の国民投票が僅差でも、再投票はせず。

ヌイECB銀行監督委員会委員長=低金利が収益を圧迫する環境に適用する必要があ、一部の銀行は生き残りをかけて事業モデルを見直す必要がある。

ビスコ・イタリア中銀総裁=デフレについて、より大きな懸念を持っている。ユーロ圏はデフレリスクになお直面している。

ドイツ連銀月報=国内経済は第2四半期も底堅く推移するが、一段の原油安は見込めず、消費者購買力の大幅な向上も後退する見通しだ勢いはやや鈍化するとの見通し。

WTIは7か月ぶりの高値へ=供給超過の解消期待。

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2016/05/17

2016年5月17日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き


2016年5月17日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場は、英CPIは弱くポンド売りへと変化しドル買いをリード。米国市場に入り、米CPIは予想通りながら、前月を上回る。米住宅着工件数は予想を上回るも、米建設許可は弱く、米株も弱く、WTIも上昇力が弱まり、ドル売りへと変化。

米鉱工業生産+設備稼働率は強かったが、ドル売りの流れは止まらず。WTIは高値から値を下げるも48ドル台を維持。ダウ平均はマイナスからスタートし、円買いが強まり109円を割り込む。

USDJPYは、欧州市場で、株高+原油高+ドル高の流れのに一時109.60台まで上昇するも、米国市場に入り、21:30時の米CPIは強さが感じられず、ドル売りへと変化。

AUDUSDは、早朝の豪中銀議事録は予想外に追加緩和を示唆せず、豪ドル買いからスタートし一時0.7360台まで上昇したが、ドル買いが強まると0.7310台まで値を下げる。


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GBP 4月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比0.3%(予想0.5% 前回0.5%)、コア前年比1.2%(予想1.4% 前回1.5)、小売物価指数(RPI)=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.5% 前回1.6%)→ 予想を下回りポンド売りが強まる

GBP 4月 生産者物価指数=出荷前月比0.4%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比-0.7%(予想-0.8% 前回-0.9%)、出荷コア前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、出荷コア前年比0.5%(予想0.3% 前回0.2→0.3%)

EUR 3月 貿易収支=季調前予想 前回190億ユーロ、季調済223億ユーロ(予想220 前回202→206億ユーロ)

USD 4月 住宅着工件数=前月比6.6%(予想3.3% 前回-8.8%)、年率換算件数117.2万件(予想112.5万件 前回108.9→109.9万件)、建設許可件数=前月比3.6%(予想5.0% 前回-7.7→-8.6%)、年率換算件数111.6万件(予想113.5万件 前回108.6→107.7万件)→ 住宅着工件数は予想を上回り、建設許可は予想を下回る

USD 4月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回0.9%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比2.1%(予想2.1% 前回2.2%)→ 予想通りながら、前月を上回る。

USD 4月 鉱工業生産=前月比0.7%(予想0.3% 前回-0.6→-0.9%)、設備稼働率=75.4%(予想75.0% 前回74.8%)→ 共に予想を上回る

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2016年5月17日(火曜)アジア市場の動きと、欧米市場を考える。

2016年5月17日(火曜)アジア市場の動きと、欧米市場を考える。

アジア市場のサプライズは、豪中銀議事録と、止まらぬ原油高。

豪中銀議事録では「金利据え置きも検討したが、インフレ率を目標水準に戻すのを後押しするとの見方から、利下げを決定」。追加緩和が続くのか? と思われていましたが、市場の期待に反して、金利背置きも検討していたことが判明、継続的な利上げ観測は弱まり、豪ドルは全面高へ。その影響に、NZDUSDも上昇へ。

WTIは昨年11月の水準となる48ドル前半まで続伸し、カナダドル買いが続き、日経平均株価は16,652.80(+186円)と上昇。為替相場も円安が続き、「株高=原油高=円安」の方程式は健在でUSDJPYも109円台を確りと維持。

今日の欧米市場では、英CPIでEUR+GBPが動き、GBPJPY+EURJPYの変動には注意が必要で、本番は米CPIで、6月のFOMCに向け、強い数字→FOMCでの利上げ観測が強まり→ドル高へ。逆に、弱い数字→利上げ観測さらに後退→ドル売りへと変化する可能性が高くなっています。

USDJPYは、原油+株高の動きを見るとどうしても円ベアになりやすいが、中長期的なポジションでは、米大統領選+英国民投票と、リスクは円高へ変化する可能性があり、円安傾向をどこまで続けることができるのか? 疑問点も多い。

109.55円近辺を超えるとショートの巻き戻しが入りそうだが、109.50~00円の50ポイントの範囲は、110円の大台手前で潜在的な売りが強そうにも思われ、売り買いが交錯しやすいのでは?

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5月3日の豪中銀議事録=利下げか一段のデータを待つのかで議論した国内のコスト圧力は広範に弱含んでいる。豪ドル相場の上昇は経済の調整を複雑化する。中国経済見通しが引き続きカギとなる。従来考えていたよりも物価圧力は勢いを失っている。労働市場は改善しており、今後するに賃金を押し上げるとみている

5月3日の豪中銀議事録では「金利据え置きも検討したが、インフレ率を目標水準に戻すのを後押しするとの見方から、利下げを決定」とあり、継続的な利下げ観測がやや弱まり、豪ドル買いが強まる。

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2016年5月17日(火曜)今日の為替相場を考える

2016年5月17日(火曜)今日の為替相場を考える

【ベースアイディア】
USDは、年内の利上げ観測は変わらず、問題は1度なのか2度なのか? 潜在的なドル買いの流れは変わらず。JPYは、日銀の2%インフレ達成目標は実現性は難しく、追加緩和と財政出動の可能性も強まり、日本株にとってはプラスで円にとってはマイナス要因。EURは、ECBは現状維持で、引き続き金融緩和パッケージの効果と英国民投票を見守る動きへ。GBPは、6月23日の国民投票が終わるまでは目先の霧は晴れず、思惑やリスクヘッジによる上下変動が強まり続く。

【要因】
注意! 株価+原油価格。中銀への信頼性低下。
5月17日の豪中銀議事録は追加緩和の可能性を残すのか?
5月18日の日本第1四半期GDP・速報値は?
5月19日の豪雇用統計で追加緩和の有無を判断できるのか?
5月20日のカナダCPIと小売売上高で、追加緩和の期待感は?
5月17日のCPIと18日の英雇用統計は、英国民投票前の悪影響をうけるのか? 
5月26~27日の伊勢志摩サミット後に消費増税の延期を発表するのか?
6月15日のFOMCで利上げの可能性は?
6月16日に日銀は追加緩和ができるのか?
6月23日の英国民投票でEU残留ができるのか?

USDJPY
政府意向+ファンダメンタルズでの円安期待と、テクニカル+外圧による円高リスクに、不透明感が続く。テクニカるでは105.00~50円が非常に重要なポイントで、この水準をボトムに上昇することができるのか? 上値は112円が重要で、レンジは115.50~112円の間に入りつつある。

目先は、108.50~109.50のレンジ相場が続く可能性が高く、リスク要因としては予想外の株高=円安に109.50円を上抜けすることだが、G7、サミットを前にして続伸することも難しいように思えてならない。

2016年5月17日(火曜)昨日16日、海外市場の動き

2016年5月17日(火曜)昨日16日、海外市場の動き

原油高(47ドル後半へ)+米株高(+1.0% 17700ドル台へ)+米金利上昇(10年債=1.75%へ)。

為替相場は複雑で、リスク許容度の上昇を意識しながらも、6月FOMCの利上げの可能性は払しょくできず、G7やサミットを前に円売りムードは強いも、米財務省の自国通貨高抑制の動きも気なり、積極的な円売の抑制要因。

原油価格(WTI)はナイジェリア+ベネズエラの供給懸念やGSの原油価格の見通し引き上げに、47.90ドル台まで続伸。

米株は強く、バークシャー・ハサウェイがアップル株の大量保有が判明、ダウ平均は1%近く上昇、ナスダックも1.2%近く上昇、

米10年債利回りは前日の1.7→1.75%台へと上昇、2年債利回りも、0.746→0.78%台へ上昇。

USDJPYは、予想外に弱い米小売売上高にも、108.70円台をボトムに下げ止まり、浅川財務官の「為替急変なら状況次第で介入へ」との発言や、リスク許容度の上昇もあり、午前2時に一時109.10近くへと上昇へ。しかし、米財務省は週末の仙台G7で「世界の為替公約を強調する方針」を示し、109円近くまで小幅下落。円はクロスを含め軟化傾向が続くも、G7やサミットを前にして複雑な動きへ。ただし、一時的には、日本株先物の大幅上昇を意識した円売り圧力は続きそう。

EURUSDは、ギリシャ問題を別にして特に材料は見られず。フィッチは「英国のEU離脱は欧州諸国の格付けへ影響する可能性がある」と発表。英世論調査はEU離脱派と残留派は調査手段によりことなり、混とんとする状況は変わらず。GBPUSDはもちろんのこと、EURUSDの動きを抑制している。その国民投票(6月23日)まで残り1か月ちょっと!

USDCADは、原油価格の上昇に1.2900を割り込み一時1.2870台まで下落するも、原油価格の続伸にかかわらず下げ止まり1.2900近くへ反発。AUDUSDやNZDUSDも、弱い中国経済指標にも底堅く上昇傾向を続けているが、資源価格の上昇にも、欧米市場では上昇力も弱い。

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浅川財務官=為替急変なら状況次第で介入へ。

英国民投票の世論調査はミックス=ICM電話調査(前回4月19日)は、残留47%(48)、離脱39%(41)、未定14%(11)。オンライン調査は、離脱47%(44)、残留43%(43)、未定10%(13)。

フィッチ=英国のEU離脱は欧州諸国の格付けへ影響する可能性がある。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=6月の利上げの正当性はかなり強い。

米財務省はサウジの米国債保有を米情報公開法(FOIA)で発表=2016年3月時点は1168億ドルで1月から6%減少。

原油価格上昇=ゴールドマンサックスは原油価格を上方修正、ナイジェリアの治安悪化+ベネズエラの経済危機や非常事態宣言による供給懸念が要因。反面、米エネルギー情報会社のジェンスケープのデータでは、クッシング在庫は増加、6月OPEC総会で増産凍結の合意は困難との見通しが上昇を抑制。

ルー米財務長官=中国外相との会談後の声明で、中国の為替制度で、市場が相場を決定する方針に移行することが重要と発言。

米財務省=仙台G7で、世界の為替公約を強調する方針。

2016/05/16

2016年5月16日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月16日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

弱いNY連銀製造業景気指数にドル売りが強まるも限定的。原油価格の上昇は止まらず、カナダドル独歩高へ。

週明け月曜日の欧米市場は、ダウ平均は小幅上昇からスタート、WTIは47.75まで続伸し、AUDUSD+NZDUSDが伸び悩む中で、USDCADはついに1.2900を割り込み、カナダドルは全面高。

週末の弱い中国経済指標の連発に、不透明な中国経済への不安感が強まるも、売りは早朝の一時的。原油価格の上昇もあるのか、反応はAUD買いへと動くき、市場は予想外に中国経済に対して楽観的に考えているように思えてならない。

AUDUSDは、0.7300の攻防を繰り返しており、200時間MAは0.7365に位置し、この水準が上限のターゲットとして考えられる。しかし、オシレーター系は買われ過ぎを示し、0.7300を準を超え維持できなければ、0.7257~0.7306のレンジの下限を試し、売りへ反転する可能性も出てくる。

USDJPYは、優柔不断とでも言うのか、ベア派とブル派が拮抗しており、109円台の売りは消えず、108.50円以下の買いも消えず。200時間MAは108.15円に位置し、この水準を割り込むまでは、ロングで攻める市場参加者も多いことだろう。オシレーター系では強い買われ過ぎには思えないが、どうしても、109.50円台のポイントを超え、110円台を超えるまではJPYベアになりきれず。

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2016年5月16日(月曜)週明けのアジア・欧州市場の動き

2016年5月16日(月曜)週明けのアジア・欧州市場の動き

消費増税の延期期待は続くも、安倍首相からは明確な答えは得られず。

日本株は週末の消費増税の先送り期待感に上昇幅を縮め、マザーズは6%超の下落で、USDJPY相場は108円台後半でレンジを抜け出せず。

WTIは47ドル台へと上昇、連動性が高いUSDCADの下落+AUDUSD+NZDUSDの上昇が続く、円クロスでも、CADJPY+AUDJPY+NZDJPYの上昇が立っている。

主要通貨のEURUSD+GBPUSDは、上下変動しながらも、発言や経済指標の発表もなくレンジを抜け出せず。

USDJPYは、週明けのオセアニア市場のUSDJPYの反応は複雑で、108.40台まで下落後に、日経平均株価の上昇にも110円をトライする動きになるも、失敗。結局は、マザーズは大幅下落し、日本株は上昇幅を縮めるも、108.60台を安値に、108円台後半でのレンジ相場へ。

AUDUSDは、週末に発表された、中国小売売上高+鉱工業生産+固定資産投資は、共に弱く、AUDUSDは先週末終値0.7260台から、ギャップを開け売りからスタートし0.7240台まで下落。原油価格の上昇や中国株の上昇もあり、欧州市場では0.7300台を上昇へと変化、強さが目立つも、豪中銀の追加緩和の思惑も払拭できず、潜在的な弱さをも伴う。

USDCADは、原油価格の続伸に、続落しカナダドル高が目立つ。WTIは47ドル台まで上昇したことで、カナダドルの買い安心感が強まり、1.2900を試す動きへ。

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浅川財務官=米為替報告書で日本が監視率とに指定されたことことで、日本の為替政策を縛るものではない。

安倍首相(衆議院予算委員会)=リーマン・ショックや大震災などの重大な事態がない限り予定通り引き上げる、消費増税は適時適切に判断する。

安倍首相(衆議院予算委員会)=熊本地震が大震災かの質問に対して「お答えする段階にないと答えた。

東証マザーズ指数は6%を超す大幅

日経平均株価は、消費増税の再延期との週末の報道に、一時220円上昇していたが終盤にかけて値を下げる。

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2016/05/15

今週の主な材料(5月16日~5月20日)

今週の主な材料(5月16日~5月20日)

今週も相変わらず、為替相場との連動性が高い、米株や原油価格の変動に注意しなければならないが、18日(水曜)FOMCの議事録は当然ながら要注意で、円相場にとっては、18日の日本のGDPと、サミット後に消費増税の延期をするのか? 共に重要になっている。

今週の重要な材料。
議事録=FOMC(18日)、豪中銀(17日)、ECB(19日)、CPI=ユーロ圏(18日)・英(17日)・米(17日)・カナダ(20日)、GDP=日本(18日)、雇用統計=豪(19日)・英(18日)、発言=ウィーラーNZ中銀総裁(18日)、ダドリーNY連銀総裁(19日)仙台G7(21日)。



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米ドル=18日のFOMC議事録は、FOMC(4月27日)では世界情勢のリスクの言及部分が策所されながらも、個人消費や成長ペースの鈍化が指摘され、6月の利上げ可能性は残しながも、利上げは未知数との判断が大勢だった。

今回の議事録では、次回は6月15日の開催を前にして、6月23日の英国民投票を直前にして利上げ時期の可能性をどのように判断できるのか? できないのか? 17日の米CPIと合わせ、重要となっている。

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豪ドル=17日の豪中銀議事録は、5月3日に豪中銀は、予想外の利下げ決定し、最近の豪ドル安相場の元となった材料だけに、19日の豪雇用統計と合わせ、豪ドル相場にとっては最も重要と言えるだろう。

スティーブンス豪中銀総裁は「利下げはディスインフレと、通貨高の抑制に対応した」と言っていたが、結果は期待通り、豪ドル安が加速している。今回の議事録から、追加緩和の可能性の有無を読み取ることができるか? 注目したい。

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円=18日の日本第1四半期GDPは、速報値で前回のマイナス成長からプラスへの復帰が見込まれているが、うるう年調整を加減すればマイナス成長との観測も強い。仮に予想外に弱い数字ともなれば、5月26~27日の伊勢志摩サミット後に、消費増税が延期される可能性がより強まる。

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カナダドル=20日のはカナダのCPIと小売売上高が発表される。サンドオイル地域の山林火災による産油量の減少など、カナダ経済への悪影響が心配される中で、仮に弱い数字ともなれば、5月25日のカナダ中銀金融政策の行方に大きく影響を与える可能性もある。

原油価格が堅調に推移する中で、マイナス材料にどのように対応するのか難い面もあるが、注目は高い。

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ポンド=17日の英CPI、18日の英雇用統計が重要。6月23日の英国民投票を間ににして、短期的な変動の材料となっているが、EU残留の可能性が強まり、最悪の事態は回避できるのではとの、安心感も一方ではみられる。もちろんふたを開けるまではわからず、気迷い状態が長引きそうでもある。

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今週の為替相場を考える(5月16~20日)

2016年5月15日(日曜) 今週の為替相場を考える(5月16~20日)

今週の為替相場に影響を与えると思われる注目ポイントは多くあります。

為替相場との連動性だけを考えれば、原油価格(WTI)は50ドル台を超え上昇することができるのか? また、世界的な株価の低迷と金利低下は続くのか? この2点が重要となっています。

共に米国の金融政策の行方に大きく左右されることから、5月18日のFOMC議事録で、年内の利上げ見通しの変化が重要なカギを握ることでしょう! ただ、FOMCメンバーでも意見相違がみられるように、英国民投票の結果や新興国市場の推移を見守ることになりそうです。

このようなことから、6月の利上げ期待は弱く、逆に強まるようならば、ドル全面高になる可能性が強まり、素直にドル買いで攻めることになるでしょう。

最近の米経済指標は斑模様ながら、他の主要国よりは強めの傾向にあります。特に、中国経済を筆頭に、豪州、NZ、カナダの弱さが目立つ国が、資源価格の上昇でどこまで弱さを相殺することができるのでしょうか?

【現状で考えられる相場変動要因】
5月18日の日本第1四半期GDP・速報値は?
5月17日の豪中銀議事録は追加緩和の可能性を残すのか?
5月19日の豪雇用統計で追加緩和の有無を判断できるのか?
5月20日のカナダCPIと小売売上高で、追加緩和の期待感が
どう変化するのか? サンドオイル地域の山林火災の影響は?
5月17日のCPIと18日の英雇用統計は、英国民投票前の悪影響をうけるのか? 
結果をみるまでは不透明感が続く。

5月26~27日の伊勢志摩サミット後に消費増税の延期を発表するのか?
6月15日のFOMCで利上げの可能性は?
6月16日に日銀は追加緩和ができるのか?
6月23日の英国民投票でEU残留ができるのか?

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◎【USDJPY 予想107.50~111.00】

ドル円相場は、ルー米財務長官の自国通貨安政策のけん制に対して、麻生財務相中心の当局の口先介入は何処まで有効なのでしょうか? 本来ならば「蛇が出るか蛇が出るか」、素直に円高水準を試すことを期待したいのですが、公的資金の株買いや円売りサポート要因が相場を歪にしているように思えてなりません。

今週は、伊勢志摩サミット後に消費増税が延期されるとの観測で相場が動く可能性や、18日のGDP速報値の発表がマイナスからプラスへの転換が期待すると思われますが、うるう年調整を加減すればマイナス成長との観測もあり、円に対しての見通しは複雑なままです。

大手市場参加者の中でも、円相場の見通しではブル・ベア混在のように感じられます。円ベア派は105円台割れ、円ブル派は112円台へ上昇を、期待するなど、今後のドル円相場は105~112円のレンジで売り買いが拮抗する状態がしばらく続きそうです。

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◎【USDCAD 予想1.2700~1.3200】

堅調な原油価格の上昇に対して、サンドオイル地域の山林火災の悪影響を為替相場にどこまで織り込んでいいのか、難しいところもあります。

初期の過剰なカナダドル売りの反応は弱まりつつありますが、4日の貿易赤字の予想外の拡大や、5日の弱いカナダの雇用もあり、5月20日のカナダCPIと小売売上高で、追加緩和の期待感が再燃するのか? 慎重な判断をせざるを得ません。

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◎【EURUSD 予想1.1200~1.1400】

ギリシャ問題も6月の理事会でギリシャの銀行への特例復活を協議するなど、何とか小康状態に入り、反ドラギ派の筆頭でもある、バイトマン独連銀総裁も「緩和的な政策スタンスは正当化される」と評価しています。

ECB月報では「正当化されるなら責務内ですべての措置を取る。ユーロ圏の経済回復は継続しているがリスクは依然下向き」と緩和継続の姿勢は変わらずで、その点ではユーロ売りの要因となっていますが、現状では新たな変動要因を見つけることは難しい状況です。

ユーロ圏発による大きな相場変動要因は、なんといっても英国のEU離脱の有無で、方向性を期待することは難しいように思えてなりません。

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◎【GBPUSD 予想1.4100~1.4550】

最近は官民挙げて、EU離脱のリスクを誇張する動きが強くなっています。国立経済研究所はEU離脱で「ポンドは20%下落、インフレが加速」と脅かし、BOEも四半期レポートで「ポンドは更に下落し、成長は著しく鈍化、インフレは大幅上昇」と公表。ラガルドIMF専務理事も「リセッションの可能性」を指摘しています。

今週は、5月17日のCPIと18日の英雇用統計で相場が動くことになりそうですが、それらの影響を事前に受けている可能性もあり、ベアになりやすい環境にあります。また、現状ではEU離脱の可能性は弱まっていると思われますが、「もしも」のリスクを考えれば、よほど大差で残留の予想にでもならない限り、ポンドをロングして発表をむかえることもできにくいように思えてなりません。

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◎【AUDUSD 予想0.7000~0.7450】

豪ドル相場の変動は、4月20日の高値0.7835からスタートし、スティーブンス豪中銀総裁の「必用なら追加緩和の用意がある、豪ドルが一段と下げなければやや驚き」との発言が発端となっています。

5月3日には予想外の利下げを実施し、6日の地半期金融政策報告では「インフレと成長見通しを引き下げ」、自国通貨安の誘導をしているようにも思えてなりません。

その効果は絶大で、AUDUSDは先週末に0.7260台まで下落、実に600ポイント近い下げとなっている。問題はこれが今週も継続するか否か?

17日の豪中銀議事録は追加緩和の可能性の有無で短期的に相場が変動することなりそうで、19日の豪雇用統計では追加緩和の期待感を判断する材料にもなりそうです。

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2016/05/14

最新のIMMポジション(5月10日集計分)から


最新のIMMポジション(5月10日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+82,541コントラクトと、前週より+84,861から2,320減少し、4月12日の週に通貨ロングへ転換してから、豪ドルのネットロングの大幅減少に、初めて前週比で減少へ。集計日のDXY(ドルインデックス)も、92.626→94.256と上昇し、ドル売りの流れが弱まっている。

市場では、今後のドル高を支持する発言が見受けられるようになったが、円ロングポジションの減少は2,474コントラクトと意外に少ない。また、10日にUSDJPYが109円台へ急伸した日の集計で、それ以降の相場変動は少なくなっていたことを考えれば、円高センチメントが急変していることも考えにくい。

主要通貨では、先週ネットの通貨ロングを主導していた、ユーロ(-23,619→-21,872)+ポンド(-40,408→-34,935)のショートの減少は今週も続き、6月23日の英国民投票の不透明感にもかかわらず、EU残留期待の高まりが背景にあると思われる。

その他では、カナダドルのロングは、サンドオイル地域の山林火災による産油量の減少懸念に反して、原油価格の上昇傾向に、強弱ミックスながらロングは18,943→25,874と増加傾向を続けており、原油高=カナダドル高の方程式は現在と思われる。

一方、豪ドルのロングは52,395→38,158へと減少。豪中銀の予想外の緩和と、中国経済への消えない不信感と、今後の追加緩和の可能性も残り大幅に減少し、7通貨ペア合計のネットロングの減少の要因となっている。

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2016年5月14日(土曜)昨日13日、海外市場の動き

2016年5月14日(土曜)昨日13日、海外市場の動き

ドル高+円高! 米経済は強くドル高へ、米国は通貨安政策は許さず円高へ。安倍首相は消費増税の先送へ(日経新聞)とあり、株高=円安がどこまで可能なのか?

強い米経済指標(小売売上高+ミシガン大学消費者信頼感指数+企業在庫)にドルは上昇。ルー米財務長官の「G7で通貨安競争の回避を再確認」や、日経新聞の「安倍首相は消費増税の再延長を固める」との報道に今後の変動は避けられず。

NYダウは-185.18(-1.05%)と下落し、S&P500は3週連続で減少し1か月ぶりの安値で終了。CME日経先物は16390(-1.05%)と値を上げて終了。

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USDJPYは、相変わらず109.50円の壁が上値を抑え、昨日の強い米経済指標直後に109.55円近くまで上昇後に、109.00~40円で売り買いの攻防が続いたが、結局は108.60円台まで下落。今週はこの水準での取引が続く。

日本の消費増税の再延長は円相場にどのような影響を与えるのだろうか? 株高=円安のイメージが描きやすいが、G7を前にして「円の独歩安を許さず」とのムードは強い。

EURUSDは、強さが見られない独GDP+CPIや、逆に強い米経済指標や、EURJPYの売りに一時1.1280台まで下落、1.1200~1.1400のレンジ入りで、戻り売りの流れが続き。

GBPUSDは、英国のEU離脱の可能性の度合いでいつもながら変化、昨日はラガルドIMF専務理事のEU離脱=英リセッションの可能性が指摘されるなお、離脱リスクを警告+警戒する発言のオンパレード。強い米経済指標もあり4月21日来の安値を割り込んで終了。

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IMF英経済に関する年次報告書=国民投票をめぐり外為市場がひっ迫する恐れがあり、BOEは他の中銀と連携して対処する必要が出てくる可能性がある。

ラガルドIMF専務理事=英国のEU離脱は、リセッションの可能性がある。

カナダ当局者=G7財務相会合では為替問題は主要議題ならず。

OPEC月報=4月の産油量は前月比18.8万バレル増加し、3,244万バレルで2008年来の高水準。

日経新聞=安倍首相はサミット後に消費増税の再延長を固める

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズ が公表した週間統計=石油掘削リグ稼働数318基(-10減少)で2009年10月以来の低水準で、前年同期は660基。

原油価格=カナダアルバータ州のオイルサンド企業が山火事で停止していた操業を再開へ。逆に、ナイジェリアでは武装組織による攻撃で生産量が20年ぶりの水準に減少。

ルー米財務長官=米国はドル基軸通貨の地位を維持、G7で競争的な通貨切り下げの回避をあらためて確認する必要がある。

ルー米財務長官=日本は金融政策に頼り過ぎれている、内需促進と構造改革に一層取り組むべき。

S&P500=小売関連の決算が弱く、4日ぶりに原油価格が減少したこともあり、3週連続で減少し、1か月ぶりの安値で終了。

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2016年5月13日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月13日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

13日の金曜日、強い米経済指標にドル全面高。

米国市場の序盤は、弱い独+EUR圏GDPに反して、米小売売上高+ミシガン大学消費者信頼感指数+企業在庫と強さが目立ち、買いが段階的に強まる。

WTIは46ドル台前半へとやや値を下げているが強さは維持、米10年債利回りは弱く、逆に2年債利回りは上昇へ。米株は総じて弱含みで推移。

USDJPYは、109円台を回復し一時109.55近くへ上昇と、上値を徐々に切り上げるも、クロスでの円買いが強く、ルー米財務長官から「G7で通貨切り下げ回避を確認」との発言もあり、ドル高の中では比較的堅調に推移。

EURUSDは、続落。独GDP+CPIは強さが見られず、売りへと変化し1.1350を割り込み、強い米経済指標に1.3000を割り込み弱さが目立つ。

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ルー米財務長官=ドルが強いのは米経済が比較的堅調だから。日本には大きな課題、あらゆる手段動員する必要。

ルー米財務長官=G7で競争的な通貨切り下げの回避をあらためて確認する必要がある。米国はドルの基軸通貨としての地位を後押しする取り組みを継続する。

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2016/05/13

2016年5月13日(金曜)アジア・欧州市場の動き

2016年5月13日(金曜)アジア・欧州市場の動き

今日は13日の金曜日。 週末の金曜日の動きは、波乱の展開を予感させる! 

これからの、イタリア、ユーロ圏、ギリシャのGDPもさることながら、米小売売上高で相場が動く可能性が高く、注目したい!

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USDJPYは、108.00~20円を割り込みと、109円台がピークだったのでは思われ、円高圧力がさらに強まる可能性が高くなる。

そのためには、さらなるクロスでの円売りが必要条件となるが、欧州各国のGDPでEURUSDが動き、EURJPY動くことになり、米小売売上高でUSDJPYが動き、共に弱い数字ともなれば、108.00~20円を割り込む可能性が高くなる。

逆に、共に強い数字となれば再び108.20~109円のレンジに逆戻りとなるが、チャートでは下値圧力が強そうに思えてならに。

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今日のアジア・欧州市場の序盤は、
07:45時、NZの弱い小売売上高にNZDUSD売り強まり、AUDUSDも続落。

15:00時、独第1四半期のGDP・速報値の前年比は1.3%と昨年の第1四半期来の低水準で弱く、独HICP前年比・確報値は-0.3%と再びマイナス圏へ逆戻りでEURUSDは下落し、GBPUSDも続落。

日経平均株価は、-234.13(-1.41%)と下落、株安=円高の流れと、主要国+資源国通貨安に、クロスでも円高が加速し、USDJPYは109円の大台を割り込み108.50円台まで下落。

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黒田日銀総裁=必要と判断した場合には躊躇無く3次元で追加的な緩和措置を講じる方針。マイナス金利導入後、企業からみた金融機関の貸出態度は一段と改善。

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2016年5月13日(金曜)昨日12日、海外市場の動き

2016年5月13日(金曜)昨日12日、海外市場の動き

WTIは46ドル台半ばで強さを維持、ダウ平均は上下しながらも前日とほぼ同水準。米10年債利回りは1.75%へ上昇。

為替相場は全体的にドル堅調で、EURの弱さが目立ち、堅調な原油価格にも、カナダドルの上昇は限定的。JPYは108.60~109.40のレンジで高値圏を維持。GBP+AUD+NZDは上下変動しながらも方向性は出ず。

◎伊藤コロンビア大学教授は追加緩和を支持→ 円売り材料
◎IEA需要見通しを上方修正→ 原油価格の上昇要因
◎ローゼングレン+ジョージ両総裁は利上げの可能性を指摘→ ドル買い要因
◎BOEは9対0で金融政策の据え置きを決定→ 追加緩和支持者はなくポンド買いへと動く
◎BOE四半期インフレ報告は、成長とインフレを下方修正→ ポンド売り材料
◎カーニーBOE総裁は、EU離脱の厳しいいリスクを示唆。

USDJPYは、伊藤コロンビア大学教授は追加緩和を支持、ドル買いの流れが続いていたが、米新規失業保険申請件数は増加し悪化、米輸入物価指数は予想に届かずで、108.60円台へ下落。しかし、24:00 時のロンドンフィキシングを境に、ドル円は買い戻され109円台へ。

USDCADは、弱い米経済指標にカナダドル買いが続き、原油価格は国際エネルギー機関(IEA)が今年前半の過剰供給量は平均日量150(4月予想)→130万バレルへ引き下げ、原油価格は上昇を維持。USDCADの売りも続かず1.2770台で下げ止まり、1.2770~1.2860のレンジへ。

GBPUSDは、BOEは金融政策の据え置きを全会一致で決定、利下げ支持者はなく、直後はポンド買いが強まるも、四半期インフレ報告は、成長とインフレ見通しを下方修正へ。カーニーBOE総裁は、EU離脱による英経済のリスクを指摘。ポンド売りへと変化し、結局は上昇を維持できず、1.4400~1.4530のレンジで推移。6月23日の英国民投票までは潜在的なリスクが尾を引く。

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ローゼングレン・ボストン連銀総裁=4米経済の基調的な強さについて市場は過度に悲観的になっている。金融緩和策の解除の可能性は強い。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=賃金の伸びは加速しており、失業率も5%と、自身が完全雇用の目安としている4.7%に近づいている。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=米労働市場は完全雇用か、それに近く、インフレはFOMCが目標とする2%に近い。現在の経済状況にとって、現行水準は低過ぎ、政策金利の利上げを支持。

メスター・クリーブランド連銀総裁=原油やドル相場が安定したため、米国のインフレは上昇。

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2016/05/12

2016年5月12日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月12日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は上昇して始まり、WTIは上昇し47ドルを狙う動きへ。米10年債利回りも上昇。為替相場はドル売りから、弱い米経済指標を引き金にドル売りへと変化。24:00時のロンドン・フィキシング以降の相場変化の有無を注目。

BOEは金融政策を据え置きを9対0で決定、一部では1~2名は利下げを支持するとの思惑の反動や、議事録ではEU離脱の経済的リスクを指摘。結果発表後に一時ポンド買いが強まるも続かず。

ドル買いの流れが続いていたが、米新規失業保険申請件数は増加し悪化、米輸入物価指数は予想に届かずで、ドル売りへと大きく変化。

USDJPYは、伊藤コロンビア大学教授が6~7月の日銀の追加緩和を予想。再び109円台を超え109.40円近くまで上昇するも、弱い米経済指標に売りへと変化。109円を割り込むと、108.80円台まで下落するも、円を積極的に買い戻す材料も乏しい。

GBPUSDは、注目のBOE金融政策委員会は、大方の予想通り政策を据え置いたが、一部に緩和期待があり、結果発表後のリアクションはポンド買い。ドル高の流れにGBP買いも続かず、売り圧力が続くも、弱い米経済指標を境にひ、再び上昇し1.45台を超えると買いが加速。

EURUSDは、弱いユーロ圏鉱工業生産、マイナスを脱しきれない仏CPI前年比に、EUR売りの流れが続く。21:30時の弱い米経済指標に買いへと変化するも、上昇力は予想外に鈍い。

AUDUSDは、朝方発表の消費者インフレ期待が予想より弱く、豪ドル売りが加速し、上下変動しながらも上値の重い展開が続いた。21:30時の弱い米経済指標に買いへと変化、昨日の高値0.7402→今日の安値0.7311の安値の、61.8%戻しの水準となる0.7360近辺まで戻るも続かず。

USDCADは、ご存知の通り原油価格の上昇に続落し、カナダドル買いが続く。
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BOE金融政策委員会=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、9対0で決定(一部には利下げ支持者を予想)、予想通り。

議事録=離脱した場合の経済リスクを警告。通貨安と失業率の上昇を危惧。

四半期インフレ報告(前回2月)=英国がEU離脱すると、ポンドは更に下落し、大幅安へ。成長は著しく鈍化しインフレは大幅上昇へ。

四半期インフレ報告(前回2月)=インフレ率予想、2年後2.05→2.07%、3年後2.25→2.23%へ下方修正。 GDP予想2016年2.2→2.0%、2017年2.4→2.3%

カーニーBOE総裁=必要なら利下げも可能。EU残留が決まれば成長は回復する可能性は大きいものの、現在の不透明感の影響はしばらく続く可能性がある。


日銀4月28日の日銀金融政策決定会合における主な意見=今は政策効果の浸透度合いを見極めていくべき。国債買い入れめぐり問題生じやすい、入札運営を柔軟にする必要。買い入れ未達となっても、テーパリングと誤解されないよう説明すべき。

伊藤コロンビア大学教授=インフレが弱まり株価が下落すれば日銀が6月か7月に緩和に動くことがあり得る。

2016年5月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は+67.33(+0.41%)上昇、原油価格(WTI)は46ドル台前半で安定推移。

日本の株高=円安の連動性は高く、日経平均株価とUSDJPYは共に上昇。昨日の109円割れから下落が開始した水準に逆戻り。

今日メインイベントは、BOEの金融政策委員会で、政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、9対0で決定を予想。

議事録が即時に発表されるので、その内容にも注目しているが、むしろ、予想外の動きに可能性が高いのは、四半期インフレ報告で、GBPUSD、GBPJPYの相場変動には注意。

USDJPYは、より上下の変動幅が狭まり、108.10~109.50円のレンジで共に抜けた方向に動きが加速する可能性が高い。

黒田日銀総裁は、ECBの中銀預金金利-0.4%はユニークだと言う。いずれのタイミングで、なんらかの追加緩和を実施すると思われ、円売りの材料となっている。

また、原油価格の底堅さを考えれば、その動きも円売りなのだが、円安相場が加速するには、クロスでも円が全面安になる必要がある。

今日の英四半期インフレレポートでGBPJPYが動き、円売りの引き金となるのか、逆に円買い引き金となるのか、注目したい。

カナダドルは、森林火災の影響が引き続き危惧されるも、原油価格の上昇に支えられ底堅い。USDCADは1.2830をボトムに、1.2920台は射程距離に思えてならない。

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黒田日銀総裁=ECBが導入している金融機関への貸し出しに対するマイナス金利の付与はユニーク。何が最も適切な手段かは決定会合において議論。

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チャートは、USDJPY15分間のローソク足と、日本株先物の15分間のカギ足チャートですが、
共にパラレルな動きとなっています。



2016年5月12日(木曜)11日、海外市場の動き

2016年5月12日(木曜)11日、海外市場の動き

原油高から始まり、株安、米金利低下、ドル全面安!

23:30分、WTIは44.10台→一時46ドル46.30台へ上昇し、46ドル台を維持。リスク選好の流れにAUD+NZD、そして、CADが上昇。米金利と株安の流れに、JPY+EUR+GBPも上昇するも、24:00時のフィキシング・タイムにピークアウト。逆に、JPYだけが上昇を維持し、円全面安から円高へと変化。

米週間原油在庫は-341万バレル(予想71.4万バレル)と予想外の大幅減少。欧州株+米株は続落、米10年債利回りは1.761→一時1.719%まで低下し1.73台まで値を戻すが、2年債利回りは強く0.722→一時0.734%へ上昇し、0.73%と増加を維持。

黒田日銀総裁は、海外では本音を言うのか? 独紙ベルゼン・ツァイトゥングとのインタビューで「追加緩和の効果について数カ月かけて判断すべきで、やや忍耐強くあるべき。必要と判断すれば、なお大幅な金融緩和が可能」と、追加緩和は当面見送る可能性にも思える発言。

USDJPYは、前日の109円台の急進から流れは変化。米株+米金利の低下に108.50円を割り込みストップロスをつけながら、108.30台まで続落。黒田総裁発言の影響は不明ながら、欧米市場前半はクロスでも円安から、終盤は円高の動きへ。

EURUSDは、1.13~1.14の上限を超え1.1450近くへ一時上昇。ユーロ圏財務相会合でギリシャへの支援策の合意が近いとの判断も買い要因となっているのかは不明ながら、1.13~1.14の上限を超えて上昇するも、1.1350~1.1450~000のレンジの動きで、方向性は見られず。

AUDUSD+NZDUSDは、原油高や資源価格の上昇の影響を受けて上昇するも、追加緩和の懸念をどこまで打ち消すことができるのか? AUDUSDは0.74台で売りへと変化するも伸びも頭打ち。0.7300でボトムアウトできるのか? 0.7420~30を超えてくると上昇へと変化する可能性が高まる。

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原油価格急伸=週次石油在庫統計=原油在庫-341万バレルと大幅減少に原油価格は急伸。ナイジェリアのパイプライン閉鎖を公表。

黒田日銀総裁=追加緩和の効果について数カ月かけて判断すべきで、やや忍耐強くあるべき。必要と判断すれば、なお大幅な金融緩和が可能。

黒田日銀総裁=金利の低下は弱い通貨につながる。

ユーロ圏財務相会合(ギリシャ救済策)=債務減免も協議、24日に合意の期待が強まる。

ECB関係者=6月の理事会でギリシャ銀行への特例復活も協議。ギリシャ国債がECBの量的緩和での購入対象になるのは、支援策をめぐる審査が終了し、債務負担軽減策が決定され、債務の持続可能性についてECBが分析した後になる。

メルケル独首相=ドイツを含むユーロ加盟国はECBが利上げを実施できるよう、成長を支援しインフレ率を押し上げるために措置を講じる必要がある。

バイトマン独連銀総裁=現時点では緩和的な政策スタンスは正当化されるが、リスクもあり、超低金利政策を過度に長い期間にわたり維持するべきではない。

バイトマン独連銀総裁=超低金利政策を長期間にわたり維持すれば、若干の引き締めや、引き締め観測でも市場金利の急上昇が引き起されるリスクが増大。



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2016/05/11

2016年5月11日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月11日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

調整局面入り? 株安+円買い+ユーロ買いが目立つ。

USDJPYは、膨らんだ円先安期待による円ショートの巻き戻しや、米株安に上値は重く、EURUSDはユーロ圏経済拡大に上昇しEURはクロスでも上昇へ。

GBPUSDは、製造業生産は弱く、売りへから値を戻し、USDCADは原油価格に連動し下落(カナダドル買い)が続くも、原油価格の低下に下げ止まる。

AUDUSDは、朝方発表のウエストパック小消費者信頼感が強かったが、NZ中銀金融安定化報告で、過熱する住宅市場の対応が示されず、NZD売り+AUD売りの流れに押され売りへ。追加緩和の可能性も意識され、戻り売り圧力が続いている。

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ウィルキンス・カナダ中銀副総裁=中立金利水準は低下し、現在は2.75~3.75%の範囲と認識している。

ノボトニー・オーストリア中銀=中国経済は極めて不透明。

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2016年5月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

スピード調整なのか? 株安=円高へ。

アジア市場は109円台の滞空時間は短く、再び108.50円近辺に逆戻りし、107.50~109.50円のレンジへ。日本株先物も16800円台の滞空時間は短く、日経平均株価は利食い売りに高値を維持できず16579+13.82(+0.08%)まで値を下げる。

原油価格(WTI)は44.73をピークに前日の高値を超えられなかったが45ドル台半ばで推移し強さが目立つ。

連休以降、最近の動きは、どうもピンとこない。麻生財務相の執拗な円高を阻止しようとする口先介入の効果は絶大? で、円売りに変化したとよく目にするが、本当にそう考えている人はそれほど多くない。

浜田内閣官房参与が言うように90円台前半にでも円高が加速すれば、それなりに米財務省や他の財務省・中銀を説得させることは可能と思うも、現在のドル円相場は遠く離れている。

むしろ、まだら模様の中、強さが出ている米経済指標+ダドリーNY連銀総裁らによるタカ派発言や、原油価格の上昇、弱い豪州のCPI+予想外の利下げ、弱いカナダ貿易収支+山林火災(オイルサンド)による原油出荷の減少など、複数の要因が重なり合っている。

ドル円のチャートを見ても、105.50円近辺でのボトム感はあるものの、109.50円を超えてどんどん円安が進行するようにもどうしても思えない。

少なくとも、伊勢志摩サミットを前に、何等かの政治的な合意が、108円台でできるとも思えず。

大手米系証券や市場のコメントからはドル高予想が急拡大しているのもが気になるも、107.50円~109.50円のレンジに留まっている間は、一方向に固執せず。

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2016年5月11日(水曜)昨日10日、海外市場の動き

2016年5月11日(水曜)昨日10日、海外市場の動き

円全面安!

USDJPYは109円台を維持、EURJPYは124円台を維持、AUDJPYも一時80.50円台へ。

原油価格(WTI)は44ドル台後半へと大幅上昇、ダウ平均は+222.44(+1.26%)と大幅上昇、米10年債利回りは伸び悩むも、2年債は0.706→0.718%へ上昇。

為替相場は、米卸売売上高+JOLT労働調査は強く、ドル買いの流れは変わらずながら、資源国通貨は底堅く推移、主要通貨もレンジを抜け出せず、円安だけが目立っている。

原油価格は、カナダ山林火災によるアイルサンドの生産が再開されるも、ナイジェリアの政情不安は受給を反映してなのか、一時44.78ドル台まで上昇。シカゴ日経平均先物も16800台へと上昇、円売りの流れを後押しへ。

USDJPYは、市場参加者の中にはボトムアウトを支持する動きもありが(ドル上昇予想)、110円の大台前で、テクニカルポイントも集中する109円台での攻防が注目される。

昨日は109.35円の高値を示現した後は、109.20台をボトムに狭いレンジでの取引が続いているが、今日は日経平均株価も大幅に上昇して始まることになり、朝一番でどこまで上昇することができるかを注目。

また、昨日の欧米市場で109円台をボトムに上昇傾向が続いていることもあり、109円台を割り込むことができるかも意識したい。

資源国通貨で弱含みで推移していた、AUD+NZD+CADは、底堅く推移へ。特にCADは原油価格の大幅上昇に、買いが先行しUSDCADも1.2910台まで下落、カナダドル高の流れが継続する可能性が高くなっている。

主要通貨の、EUR+GBPはレンジ相場で方向性は定まらず。EURUSDは1.1350~1.1410のレンジ、GBPUSDは1.4410~1.4480のレンジで推移。6月23日の英国民投票の潜在的なリスクから積極的な動きは見られず。

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アトランタ連銀GDPNow=米第2四半期GDP予測値、1.7→2.2%へ上方修正。

日本財務省=国債と借入金、政府短期証券の現在高が2016年3月末時点で1049.3661
兆円と発表(12月から+4.7757兆円増加)

2016/05/10

2016年5月10日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月10日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

麻生財務相のリップサービス、本当に信じていいのであろうか?

ともかく、ドル=円の連動性は薄れドル高=円安へと変化。日本株は上昇し円安相場が強まり、ドル円は109円台へと、引き続きドル高の流れを継続。

原油価格(WTI)は43ドル台へと小幅上昇、ダウ平均株価は上昇からスタートし、米10年債利回りも上昇へ。

USDJPYは、今日の麻生財務相の介入示唆発言は別に目新しい意見ではなく、昨日を含め過去何度も同じような口先介入を実施している。ただ、市場参加者の反応は、108.50~75円を超えたことや、株高=円売りの連動性は強く円売りへと動き現在に至っている。

105円台のボトム(現時点で)から109円台まで上昇しているが、109.50円は大きなポイントがあり、簡単に上抜けできるポイントに思えない。

EURUSDは、1.1350~1.1400の狭いレンジに入り、緩やかに値を下げている。独経済は上向き、ギリシャ問題・英国民投票等の下落リスクは残り、積極的なユーロ買いも難しそう。

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英シンクタンクの国立経済研究所(NIESR)=6月23日の英国民投票でEU離脱ともなればポンドは20%減価し、インフレ圧力が急速に強まる。

浜田内閣官房参与=日本経済はうまくいっており、アベノミクス理論は機能している。日銀は現行の金融緩和策をしばらく継続すべき。

浜田内閣官房参与=最近、米国のエコノミストやオフィシャルから、日本の為替介入について多くの懸念を聞いているが、ドル円が90円前半になれば金融政策をまっているわけにゆかず、介入しないといけない。

浜田内閣官房参与=来年4月の消費税率10%への引き上げは慎重に考えたい。

2016年5月10日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月10日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

麻生財務相はブレズに初志貫徹! 4月30日と5月3日に海外で、5月9日と5月10日参院で「米国の為替報告者は関係ない、日本の為替政策は成約されないと強気で、円高阻止の為替介入の可能性をほのめかす。

この口先介入が功を奏したのか、USDJPYは108円台後半へと上昇、日本株も大幅上昇となった。これで105円割れのリスクは大幅に低下したが、相場反転には未だ自信を持てず。109円でドル売りがどこまで強まるかを試してみたくもなる。

日経平均株価は+349.16(+2.15%)上昇、USDJPYも108円台後半へと上昇し109円を狙う動きが続く。AUDUSDは0.73をボトムに下げ止まり、USDCADも1.2950を割り込み、カナダドル買いが続く。

弱いCPIとサプライズの利下げ+追加利下げの思惑から、売り込まれていた豪ドルはようやく下げ止まり、反転へ。ただし、0.74台の上値をこのまま超えることができるかは疑問ながら、0.7250~0.7300ではボトム感が強い。

サンドオイル地域の山林火災に産油量は大幅減少し、原油価格の上昇にも弱さが目立ったカナダドル。火災拡大も産油地帯を避ける見通しで落ち着きをとりもどし、カナダドルの買い戻し強まっている。今後のカナダ経済への悪影響も心配ながら、基本は原油高=カナダドル高の流れは変わらず。

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麻生財務相(参院)=米国の為替報告書で円が監視リストに入ったことで、日本の為替政策は制約されないと指摘。

ユーロ圏臨時財務相会合=準備された欧州安定化メカニズム(ESM)文書は、ギリシャ債務の長期的な持続の可能性を深刻に懸念。

エバンズ・シカゴ連銀総裁(9日)=FOMCの利上げ休止は、慎重を期しているだけだい。米経済のファンダメンタルズが健全な状態が続けば年内に利上げが再開されるだろう。

コンスタンシオECB副総裁=米国の利上げは世界経済が必要としているシグナル。

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2016年5月10日(火曜)昨日9日、海外指標の動き

2016年5月10日(火曜)昨日9日、海外指標の動き

ドル買いの流れが続くも、米国市場に入りその勢いは弱まる。

NYダウは-34.72ドル(-0.20%)下げ、米10年債利回りも1.75%近くへ低下、WTIは43ドル台前半へ低下、DXYは上昇、CRBは低下し、VIXも低下へ。

為替相場は、先週末の弱い米雇用統計の影響にも関わらず、上昇したドル買いの流れを維持。低下する米金利+伸び悩む米株価に市場のセンチメントは複雑ながら、弱さが目立つAUD+山林火災の悪影響によるCAD売りがドル買いを一時さらに加速へ。

22:30時と米国市場に入り、USDPY+AUDUSD+NZDUSD+USDCADでのドル買いが弱まり、EURUSD+GBPUSDはレンジ相場を抜け出せず。

USDJPYは、105円台でのボトム感が強まり、麻生財務相の円売り介入の可能性をほのめかす発言。ゴールデンウィーク明けのドル買い需要と政府・日銀の監視体制の強化期待などで、4月28日以降112台→115台円まで急落した反動の動きが続く。

テクニカルにも117.50~75円を超えた事で短期・中期筋の円ロングのあぶり出しが強まっている。積極的なドル買い・円売りの動きとは言い難く、109円台では新たなドル売り・円買いも強まりそうでもある。

USDCADは、1.2900台→1.3010台→1.2950台へ。カナダ山林火災がオイルサンド施設から遠のくとの観測+サウジの内閣改造で省庁の再編により石油相が交代など、OPEC減産合意の不透明感=原油価格の低下のカナダドル売り。逆に、山林火災の悪影響の低下を好感するカナダドル買いへと変化、

原油価格とカナダドルとの連動性は変わらずで、潜在的にはカナダドル買いの流れが続くも、山林火災の悪影響が今後のカナダ経済へ与える影響の程度により、相場感も変化へ。

AUDUSDは、総選挙を前にしてCPIは弱く予想外の利下げや、再利下げの観測を材料が売りの材料にされ、上昇傾向にあったAUDロングの調整が続いている。

Dailyチャートでは0.7250~0.7300には大きなポイントがあり、Weeklyチャートでも0.7250近辺は重要なポイントになっている。

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カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=現在のFRBの政策は適切。低い生産性の成長は米国経済にとり問題。インフレ、雇用の2つの責務をまだ達成していない。労働市場に依然たるみが存続。

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2016年5月9日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月9日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明けの欧米市場は、円+資源国通貨が弱く、ドル全面高。

USDJPYは107.50~75円のポイントを上抜け108円台へと上昇。AUDUSDは0.7310台へ続落、NZUSDも0.6760台まで続落、USDCADは1.2980台へ続伸。EURUSD+GBPUSDはレンジ内で

欧州株は上昇、ダウ平均は小幅上昇するも続かず下落へ。原油価格(WTI)は-0.58下落し44ドル台を何とか維持。米金利は低下へ。

結果的にドルの独り勝ちながら、米株は弱く、米10年債利回りも低下へ。ドル買いにつながる経済指標も労働市場情勢(LMCI)のマイナス幅が縮小するぐらいで、ドル買いも材料は見られず。

円売りの流れが続き、クロスでも主要国通貨に対して円安傾向が続くも、原油価格も弱く、資源国通貨のAUD+CAD+NZDも弱い。

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エバンズ・シカゴ連銀総裁=FRBの金融政策は様子見のスタンス維持が適切。ファンダメンタルズは引き続き良好だが、先行き不透明感は残る。今年の成長率は2.5%に加速を予想。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=米大統領で政界が割れ、財政政策面での支援を得にくく、早期の正常かの妨げに。

IMF高官=今年のドイツ経済は4月予想の1.5%よりも若干楽観視。

IMF=最近の人民元高を受け、中国人民元は過小評価とは言えない。

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2016/05/09

2016年5月9日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月9日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

長い連休明けの月曜日、やや盛り上がりに欠けるも流れは円。先週末の弱い米雇用統計にも関わらず、その後のドル高を見せつけられるとドル先高期待が高いのではと疑いたくもなる。

日経平均株価は+109.31(+0.68%)と強いが上海総合は-81.14(-2.79%)と大きく値を下げ、欧州株は小幅上昇からスタート。原油価格(WTI)は+0.86ドルと45ドル台半ばで堅調に推移。

日銀の議事録では、政策金利の据え置き決定される中で、マイナス金利に対しての功罪で激しく議論したことが判明。麻生財務相は参院で、激しい相場変動に「介入する用意」と強気、岩田日銀副総裁は「米財務省の為替報告書」は為替介入を制限せずと強気。

USDJPYは、107.50~75円ゾーンを上抜けすると、さらななる円安相場が見えてくる可能性が高まるが、売り圧力も強いことも確かで、アジア市場は円ショート気味のポジションとなっていることも気になる。

カナダのアルバータ州で発生した森林火災のはオイルサンド生産に打撃を与へ、原油価格が上昇気味となっている要因の一つとなっている。森林火災は消化することが難しく大雨を期待する以外にないとの悲観的な発言もある。

原油価格が上昇を続ける中で、弱さが目立つカナダドル。山林火災が鎮火しカナダ経済への打撃が少ないことを祈るだけだが、悪材料が出尽くとなれば基本に戻りカナダドル買いとなると思うが、まだその時期ではなさそうである。

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日銀議事録=マイナス金利の効果や金融仲介機能への影響など、激しい議論を展開。マイナス金利による効果と、負の影響などの両面が指摘。

豪首相=7月2日の総選挙実施を正式表明。

中国外貨準備(7日)=3月末3.21兆ドル→4月末時点、3.22兆ドルへ小幅増加(予想3.2兆ドル)2014年6月3.99兆ドルから続落傾向が続いていたが、予想外に増加へ。

サウジ内閣改造(7日)= サウジアラビアのサルマン国王は7日、石油相や中銀総裁を交代させる内閣改造を実施するとともに、省庁の再編を行った。

天然ガス生産で米2位のチェサピーク・エナジー=6.96億ドル相当の現金と信用状を追加担保として、同社の支払い能力を不安視するパイプライン各社や他のビジネスパートナーに差し入れなければならない可能性。

麻生財務相(参院)=円相場の急激な変動は望ましくない、「介入する用意があるということを申し上げる」。2日間で    5円ぐらい円高に振れており急激な変動は望ましくないというのがG20の合意。

麻生財務相(参院)=監視リストは、米国が日本の為替政策を不当に考えているということはなく、日本に何らかの行動を取るということも考えられず、成約を受けるというものでもない。

岩田日銀副総裁=米財務省の為替報告書が日本の為替政策を制限するものではない、マイナス金利政策については、G20で黒田総裁が説明して各国の理解を得ている。

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2016/05/08

今週の為替相場を考える(5月9日~5月13日)

2016年5月8日(日曜) 今週の為替相場を考える(5月9日~5月13日)

日本はゴールデンウィークの連休も終わり、新たな相場の流れを模索する時期に来ている。

受ける印象は勝ち組なしの、不美人投票へ。かつての輝ける優等生の米ドルもやや陰りを見せ、ライバル通貨も弱く、資源国通貨も原油高にも関わらず伸び悩む。

為替相場のベースアイディアとなる米国発の材料を見ると、米国のGDPとCPIは予想外に弱く、6日の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが鈍く、米利上げにイエロー信号が点灯し、米金利も低下気味。

FOMCメンバーの発言から賛否両論ではあるが、6月15日のFOMCでは利上げ期待度が低下、金利先物では年内1度の利上げに落ち着く可能性など、弱気なムードが広まりつつある。

前回4月27日のFOMCでは「成長ペースの鈍化+個人消費の鈍化」を指摘していたが現状は改善されず。このような状況では積極的なドル買いよりも、むしろ、英国民投票、米大統領選の動きや、今後の米国発の指標などの、流れの変化を見守ることになりそうである。

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◎【USDJPY 予想105.50~109.00】

5月26~27日の伊勢志摩サミットで、世界経済の安定=株価対策(結果としての円安)で、合意を得ることできるのであろうか? 6月16日の次回日銀金融政策決定会合で、追加緩和をするのであろうか? 結果は不明ながら相場の変動要因となることは間違いなく、リップサービスからは円売り要因。

日本のGDPはマイナスへ逆戻り、CPIは前年比とコアも、2013年中旬以来のマイナスへ落ち込み、IMFの見通しでは来年はマイナス成長に陥るリスクが指摘されていた。そのような状況で4月28日に日銀は期待外れとなる金融政策の据え置き決定。結果は予想外の株安+円高を招いてしまった。

7月の参議院選挙を迎えることになり、日銀の追加緩和(含む政府の財政出動)期待が強まり、目の前の材料では積極的に円高を続けることは難しいと思われるが、潜在的な円高傾向は残念ながら払拭できずにいる。

4月29日に米国は為替操作国の監視リストに日本をノミネートし、イエローカードが出されている状態では、為替介入や円安を押し通すことは期待薄。

頼みの綱は、多くのETFを作りそれを購入する株式対策=円安を目指す動きで、小手先の対策でどこまで、円高の流れを食い止めることができるのだろうか? 112円台を超えない限り心配の種は尽きない。

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◎【USDCAD 予想1.2700~1.3000】

原油高による潜在的なカナダドル買いの流れは変わらず。盛り上がった期待から膨らんだポジション調整を継続中。

カナダは、原油価格(WTI)は堅調に推移しているが、4日の貿易収支が-34.1億カナダドルと悪すぎ、6日の雇用統計でも就業者数が予想外のマイナスへ。

カナダのアルバータ州で発生した森林火災はオイルサンド生産に打撃を与えており、カナダ第2四半期の成長がゼロになる可能性や、カナダ中銀の金融政策にも影響を与える可能性が指摘されている。

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◎【EURUSD 予想1.1350~1.1550】

ユーロは、難民問題やギリシャ問題はテーマになっていないのか、最近は話題にも上らない。ドラギECB総裁率いるECBの緩和パッケージの再評価が独連銀から得られたことは評価できるが、独議会がドラギ総裁に超低金利政策への説明求めるなど、独政府とECBの確執は懸念される。

4月29日に米財務省が発表した、為替操作国の監視リストにドイツも入っているが、日本と違いテーマに上ることはなかったが、潜在的には気になる。

3日に欧州委員会は成長見通しを発表し2月との比較では、ユーロ圏GDP前年比、2016年1.7→1.6%、2017年1.9→1.8%、CPI前年比、2016年0.5→0.2%、2017年1.4%と下方修され、EURUSDが1.16台の高値から急落し流れは忘れることができない。

1.1350~70で下げ止まると1.15台を再トライする可能性が高いが、割り込むと1.1200~50の上昇地点へ逆戻りする可能性も。

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◎【GBPUSD 予想1.4350~1.4700】

英国民投票でクリアな判断ができるまで、EUR相場が崩れない限り、レンジ内での紆余曲折を繰り返すことが予想される。

ポンドは、積極的にポンドを売り材料は見当たらないが、6月23日のEU離脱を問う国民投票の行方が引き続き最重要で、相場変動の材料に使われやすい。

世論調査の結果は世界中のサポートを得て、残留支持派が優勢との判断に、原油高の影響もありGBP買いの流れが続いていたが、1.4800台の大台を前に反転急落しているが、1.4350~1.4400で底値感が強まることを期待。

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◎【AUDUSD 予想0.7300~0.7500】

豪州は、5月3日に豪中銀は予想外の利下げを実施、スティーブンス豪中銀総裁は「利下げはディスインフレと、通貨高の抑制に対応」と説明。

その後の豪ドル安は顕著で、6日の豪中銀四半期インフレ報告でも、2016年のインフレ見通しを2~3%→1~2%に引き下げ、基礎的インフレ率の低下について長引く可能性を指摘、豪ドル売りの傾向が続いている。

上昇の出発点となる0.7280~00をボトムに下げ止まることができれば反発の余地が強まるも、割り込むと0.7100まで続落の可能性が残る。

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今週の主な材料(5月9日~5月13日)

今週の主な材料(5月9日~5月13日)

日本はゴールデンウィークも終わり、春から夏へと気候の変化が感じられる昨今。為替市場、特に円相場の変動は激しく、相場変動率はリーマンショック時の再来となっている。

さて、為替市場を取り巻く不透明さは日増しに拡大し、通貨間でも材料・方向性が異なる動きとなっている。

日本は、インフレと成長の低迷が顕著となり、追加緩和の期待感は根強く円ベア派の砦となっている。米国は為替操作国の監視リストに日本をノミネートし、イエローカードが出されている状態では、為替介入や円安を押し通すことは期待薄。頼みの綱は、多くのETFを作りそれを購入する株式対策=円安を目指す動きとなっている。

サプライズは、5月26~27日の伊勢志摩サミット。世界経済の安定=株価対策=円安誘導に関して合意を得ることだが、どこまでできるのであろうか? 結果は不明ながら相場の変動要因で、、株高+円安の一時的な要因になる可能性は高い。円相場が大きく変化するのか注目している。

米国発では、次回6月15日のFOMCの利上げの有無を巡るFOMCメンバーの発言に投機筋が相場を動かすことは日常茶飯事で、6月23日の英国民投票も、ポンド相場にとっては目先楽観的になっているが、いつ豹変するか、しれたものではない。

今週は、米国発の経済指標はいつもながら重要となっているが、最重要となるメインイベントは意外と少ない。
10日(火)、中国のCPIは豪ドル相場にとって影響が大きい。 
11日(木)、NZ相場に影響の大きい、ウィーラーNZ中銀総裁議会証言を注目したい。
12日(木)、BOEの金融政策・議事録・四半期インフレ報告はポンド相場にとって重要で今週のメインイベントとなっている。
13日(金)、黒田日銀総裁講演で、追加緩和の可能性など、市場に株高+円安へ向けた安心感を与えることができるのかを注目したい。ユーロ圏+ドイツ等主要各国のGDPが発表され注目したい。

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最新のIMMポジション(5月3日集計分)から

最新のIMMポジション(5月3日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+84,8610コントラクトと、前週より+18,511増加し、ネットロングに変化してから4週間拡大傾向を続けている。米国の早期追加利上げ観測の後退と米金利の低下もあり、ドルの先安観を示している。

個人投資家のセンチメントは、円先高感が継続している。また、ユーロ+ポンドの売りも減少し、スイス+カナダドル+豪ドル+NZドルのロングも変わらずで、ドルに対して弱気な流れが続いている。

円相場は、4月28日に日銀が期待を裏切り、金融政策の据え置いたことによる激しい円高から始まり、29日には米財務省の半期に一度の外国為替報告書では、日本が監視リスト入りしたことで、日本政府・日銀が円高阻止の動きができにくいとの思惑が円高相場を維持している。

一方、105円の大台は一朝一夕にブレークできる水準とは言い難く、106円割れでは資本筋の買いや個人投資家の買いも見られ、円高を続ける上では、重要なポイントになっている。

5月3日のジションでは、7通貨ペアで最大のロングとなっている円は、2週連続でロングが減少、増加傾向が続いていた豪ドルもロングが減少している。ネットで通貨のロングが拡大したのは、主にユーロとポンドのショートが減少したことが要因となっている。

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2016/05/07

2016年5月7日(土曜) 昨日6日、海外市場の動き

2016年5月7日(土曜) 昨日6日、海外市場の動き

弱い米雇用統計直後のドル売りに反して、ダドリーNY連銀総裁の強気発言もあり、流れは弱いドル高へ。

ダウ平均株は+79.92ドル(+0.45%)上昇、WTIは44.61ドル(+2.9ドル)と上昇、米10年債利回りは1.779%と小幅上昇。

注目の米雇用統計では、短期投機筋の失望感が強い。予想外に弱い非農業部門雇用者数に直後はドル売りを選択をしたものの、続かず失敗。逆に、ダドリーNY連銀総裁の「年内2度の利上げは選択肢」との発言や、堅調な米株や底堅い米金利に、終わってみれば弱いながらドル買いの流れを維持。

米失業率は5.0%と予想通り、非農業部門雇用者数は16.0万人(予想20.2万。)人と予想外に弱く、3月と2月も下方修正へ。平均時給と週平均労働時間は変わらず。

USDCADは、カナダの雇用統計も弱く、失業率は7.1%で変わらずながら、就業者数はフルタイム雇用者数の減少に-2,100人と弱く、大規模な森林火災の影響に成長の鈍化懸念に、カナダドル売りへ。

USDJPYは、弱い米雇用統計に106.80円を割り込み106.40台まで下落するも、ダドリーNY連銀のタカ派発言や、米株+米金利の上昇もあり、終盤にかけては107円台を回復へ。106.40-50~107.50のレンジでの動きが続く。

EURUSDは、米雇用統計直後の高値1.1470台をピークに、1.1380だいまで続落。1.15台の上値は重いが、引き続きレンジ内の動きとなっており、方向感は定まらず。

AUDUSD+NZDUSDは、共に米雇用統計直後、15~30分間につけた高値と安値のレンジを抜け出せず。AUDUSDは、0.7330~0.7400のレンジ、NZDUSDは、0.6800~0.6900のレンジ内での動きに終始。AUDNZDの下落基調は変わらず。

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ダドリーNY連銀総裁=今回の雇用統計をさほど懸念せず、年内2回の利上げは妥当な予想。

米プライマリーディーラー調査(ロイター社)=6月のFOMCで利上げせず、9月の利上げ予想が増加、年内の複数回利上げ観測は後退へ。

米プライマリーディーラー調査(ロイター社)=15/18は、6月ま末のFFレート0.25~0.5%で変わらず。13/18は、9月0.5~0.75%へ上昇を予想。9/17は、年内2度の利上げで0.75~1.0%に上昇を予想。

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2016/05/06

2016年5月6日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月6日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末の金曜日、日本国内は連休明けで週末、そして、米雇用統計の大物の出番をを控えて動きがとれない状態が続いた。弱い米雇用統計に直後はドル売り、そしてドルの買い戻しと短時間で上下変動の激しい流れとなった。

米雇用統計は、失業率は5.0%と予想通り、非農業部門雇用者数は16.0万人(予想20.2万。)人と予想外に弱く、3月と2月も下方修正へ。平均時給と週平均労働時間は変わらず。

フェドファンド・フューチャーは弱い米雇用統計で次回の利上げ予想が2017年へ後退、米金利先物は12月FOMCの利上げを54%織り込む。一部では6月の利上げ支持もあるなど、FOMCに関しては、複雑な見通しが続く。

ダウ平均株価は小幅下落、原油価格(WTI)は低下から値を戻す。米金利は雇用統計を受け直後低下から上昇へと変化。

為替市場は、ドルは米雇用統計を受け下落から値を戻し、強さが目立つ。カナダドルは、弱いカナダ雇用統計+IveyPMIに弱さが目立つ。カナダの大規模な森林火災で近くのオイルサンド施設が操業を縮小、輸出の悪化見通しに、カナダGDPの伸びの鈍化の可能性が高く、原油高にも関わらず売りの材料となっている。

USDJPYは、106.80円の壁を割り込み一時106.40台まで下落、クロスでの円買いが続き、107円台を復活することはできず、上値の重い展開が続いている。

EURUSD+GBPJPYは、米雇用統計の直は激しいドル売りに、EURUSD1.1470台、GBPUSDは1.4540台へ急進。そして、逆にドル買い戻しが強まるなど、動きは複雑。ただ単位、相場変動のために米雇用統計が利用されているだけに思えてならない。

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2016年5月6日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月6日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、米雇用統計を控え動きにくい中、弱気な豪中銀の四半期金融政策報告で豪ドルは全面安。

日経平均株価は-40.66円(-0.25%)下落。原油価格(WTI)は44ドルを割り込み弱含みで推移。

為替相場は、豪中銀の四半期金融政策報告を受けた豪ドル売りに、AUDUSDは0.7460台→0.7360台へと続落、NZDUSDも0.6880台→0.6830台へと下落。原油価格も弱く、USDCADは昨日の高値を超え1.2890近くへと続伸、カナダドル売りが続く。

USDJPYは、107.50円を超えられず、AUDJPYを筆頭にクロスでの円高が強まり、株安も加わり、逆に107円を割り込み円高傾向が続く。

連休明けの金曜日。政府・日銀の株高+円高阻止を期待しながらも、結局は共にその動きは弱く、結局は円高傾向が復活。

極端に円ブルになる必要もないが、長き連休を経た為替相場は、USDJPYは107.50円を超えられず、予想外に上値の重い気がしてならない。

仮に、米雇用統計で107.50円を上抜けドル買いが加速しても、クロスでの円買いへと結びつく可能性が高く、結局は上値が重くなりリスクを秘めている。

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豪中銀の四半期金融政策報告=インフレ見通しを引き下げたほか、賃金や物価圧力をめぐる先行き見通しを主な不透明要因。貿易相手先の経済成長やや弱い。

豪中銀の四半期金融政策報告=中国の経済見通しと債務問題が豪州にとっての不確定要因。成長促進のために必要な政策調整を行う。

豪中銀の四半期金融政策報告=2016年のインフレ見通しを2~3%
→1~2%に引き下げ、2017年は1.5~2.5%。基礎的インフレ率の低下について、長引く可能性がある。

豪中銀の四半期金融政策報告=GDP成長率と失業率の見通しは大きな変化はなく、GDP成長率については、トレンドラインを徐々に上回り、失業率については来年にかけて現水準にとどまる。

ブルームバーグの集計データでは最大のジャンク債ETFに警戒信号点灯=、ブラックロックの「iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF」は過去4営業日に2780万口、約26億ドル(約2800億円)相当が償還された。

6月15日のFOMCはライブに格上げ、ブラード・セントルイス連銀総裁、ウィリアムズSF連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁は、条件次第ながら利上げの可能性を示唆、ただし、6月23日の英国民投票のリスクを危惧。

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2016年5月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き

2016年5月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き

6日の米雇用統計を控え動き難い中で、ドルの上昇傾向は続く。

ダウ平均は前日とほぼ変わらず、原油価格(WTI)は44ドル半ば近くへ上昇、米金利は低下、CRBは低下、VIXは変わらず。

5日の海外市場は、米新規失業保険申請件数が予想外に悪化し、ドル売りが一時強まるも続かず。ドル円は安倍首相の円高にたいして「必要に応じて対応したい」との発言が引き金に円売りへと動き107円台へ逆戻り。

週末と米雇用統計の発表を控えてポジションを積み増す動きも少ない。原油価格はイランの「OPEC加盟国と共同行動を取る用意」発言+カナダの大規模な森林火災の影響もあり底堅く推移し。

6月のFOMCでは追加利上げ観測が不透明で、6月23日の英国民投票を発表直前に控えて慎重姿勢が強い。米金利は低下傾向が続きドル売りの材料になっているが、マイナスCPI+予想外の利下げを実施した豪ドルは引き続き弱さが目立つ。

USDJPYは、連休明けの日本株と要人の円高けん制発言の有無が重要。もちろん、米雇用統計の発表と週末の不透明な動きもあり、上下変動は避けられず。

目先は、106.80~107.50円のレンジで推移しており、このレンジをコアに株価に連動した動きになりやすい。期待感は日本株高=円安の動きが予想され、107.50円を超えられるか? 超えたらどこまで上昇できるのか? 来週以降を見据えると、USDJPYで円高相場が終わったかは不明で、引き続きUSDJPYの下落リスクは続く。

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ロックハート・アトランタ連銀総裁=利上げという選択肢を残しておくべきと考えるが、私は現時点で何ら決定しておらず、入手される指標次第。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=第1四半期の米経済の低迷は統計上のノイズか、最近の傾向の可能性で異常で、第2~第4四半期は上回る。

ウィリアムズSF連銀総裁=6月FOMCの決定は、6月の英国民投票の情勢を考慮する必要性がある。世界経済懸念は和らいだ。

ブラード・セントルイス連銀総裁=労働市場は力強いようだ。次回FOMCで利上げが正当化されるかどうかについて、先入観を持たずに臨む姿勢は変わらず。ドル高の影響も後退した。

カプラン・ダラス連銀総裁=雇用市場のさらなる改善、インフレが上向く一段の証拠が必要。6月FOMCの決定は、6月の英国民投票の情勢を考慮する必要性がある。

安倍首相(ロンドン)=円相場は足元で急激で投機的な動きが見られる。注意深くよく見て必要に応じて対応したい。

安倍首相(ロンドン)=金融政策だけでなく、財政政策においても機動的な対応が強く求められている。

国営イラン石油公社の幹部=イランは制裁前の市場シェアを取り戻した時点で、今後2カ月以内に他のOPEC加盟国と共同行動を取る用意。

カナダの大規模な森林火災で近くのオイルサンド施設が操業を縮小

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2016/05/05

2016年5月5日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月5日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格の上昇は止まらず、米株先物は強含みで推移、日本株先物の上昇も続かず弱く、米金利の上昇も続かず。

WTIは一時46ドル台へ。AUDUSD+NZDUSD+GBPUDSは下げから上昇へと転じ、USDCADは下落。USDJPYは107円を割り込み、EURUSDは売り圧力が強まり1.1410台へ下落、EURGBP+EURAUDなどのクロスでもEUR売りが目立つ。

USDJPYは、欧米市場に入り107.40円を高値に売りへと変化。「原油高=円安」のセオリーは生きず、原油価格の上昇とタイミングを同じくし、「株安=円高」の動きに、107.00円割れのロングのストップを付け106.80円近くまで値を上げる。

ただ、明日の連休明けの相場展開を考えると、極端に円高へ進むことも考えにくく、106.60~80円をボトムに107円台の展開へ戻る可能性も。

米新規失業保険申請件数は27.4万件(予想26.0)と上昇し悪化、ドル売りの材料となり、EURUSDを除き、ドル売りが強まる。

2016年5月5日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月5日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

連休最後の日、日本株先物は上昇し連休前の水準近くへ値を戻し、原油価格は45ドル台へと大幅に上昇。

為替市場は、原油価格の大幅上昇と、日本株先物の上昇もあり円売りが強く、USDJPYは107円台で定着、明日の連休明けの株高=円安期待に底堅く推移。

明日6日の現物株の上昇や円高阻止発言も期待でき、107.50円を超えると一段のショートカバーも。ただし、大きな流れに変化は見られず。

EURUSDは、先の1.16台をピークに1.14台へと続落。大きな売り材料は見当たらないが、ドル高の流れと、原油高=資源国通貨の上昇に、リスク回避の巻き戻しなのか? ECB月報では「ユーロ圏経済は回復基調にあるも、リスクは下向き」と引き続き弱さが目立つ。

AUDUSDは、小幅反発。中国の財新PMIは強さは見られないが、豪小売売上高は予想を上回り+貿易赤字は予想外に減少と、豪ドル買いがやや強まるも0.7500台で売りも厚い。

GBPUSDは、弱いPMIに一時1.4470台まで値を下げるも、原油高+EURGBPの売り戻しに底堅く推移。

USDCADは、原油高に続落しカナダドル買いが続く。WTIは45ドル台へと上昇、昨日の予想外の赤字額となったカナダ貿易収支後の高値1.2880台から続落傾向にあり、一時1.2810台へ値を下げるも、1.2800の大台を維持。

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ECB月報=正当化されるなら責務内ですべての措置を取る。ユーロ圏の経済回復は継続しているがリスクは依然下向き。

モリソン豪財務相=9月18日に、スティーブンス中銀総裁の後任に、フィリップ・ロウ副総裁が就任する。

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2016年5月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

2016年5月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

米成長に疑問が残り、米金利は低下し米株は弱いが、ドルは全面高。

欧米を含め世界的に株価は弱く、ドイツを除き米国を含め世界的に債権利回りは低下。WTIは弱い在庫統計にも関わらず上昇。そして、強弱混在の米経済指標にも関わらずドルは全面高。

強弱混在の米経済指標、6月のFOMC利上げ観測が残るなか、ロックハート・アトランタ連銀総裁は、6月23日の英国民投票を意識と言い、ビル・グロス氏はQE4が必要と超弱気。

ADP雇用統計→3年ぶりの弱さ、非農業部門労働生産性→2期連続のマイナスで、マイナス幅が予想を下回るも実質賃金は上昇、単位労働コスト→予想を上回り過去1年で最大の上昇へ。

貿易収支→赤字額が予想を下回る、総合PMI→予想と前回を上回る、ISM非製造業景況指数→予想を上回る、製造業受注指数→予想を上回る。

一日を通じて目立ったのは、NZ雇用統計で失業率は上昇、逆に就業者数+労働参加率は増加と強弱が混在。NZDはAUD売りもあるのかやや弱さが目立ち、カナダ貿易赤字額が過去最大規模の上昇で、カナダドル売りが強まる。

USDJPYは、106.20円をボトムラインに、クロスでの円買いの調整色も強く、ドル買い戻しが強まる。ただし、107.20、107.50円の壁は健在。21:15時の弱い米ADP雇用統計が15.6万人(予想19.8)と過去3年来の低水準に、106.20円台まで下落するも、106円を割り込むような売りは見られず底堅く推移。

21:30時の米第1四半期の単位労働コストが4.1%(予想3.3)と過去1年で最大の伸びとなり、非農業部門労働生産性は2期連続のマイナスながら、マイナス幅は予想を下回り、実質賃金は0.1→3.4%と大幅上昇に、ドル買い戻しが強まる。

22:45時のPMIは予想と前回を上回り、23:00時のISM非製造業景況指数は55.7(予想54.7)と強く、製造業受注指数は1.1%(予想0.6%)と強く、USDJPYは107円台へと上昇。

AUDUSD+NZDUSDは、前日の予想外の利下げによるAUD売りの流れも弱まり、早朝の失業率の上昇(ただし、就業者数と労働参加率は上昇)に、売り圧力は弱まるも、ドル全面高の流れに弱い流れは変わらず。

USDCADは、弱い在庫統計にも売りは限定的で小幅上昇するも、弱すぎるカナダ貿易赤字にカナダドルの弱さが目立つ。21:30時のカナダ貿易収支は-34.1億CAD(予想-14億)と過去最大級の赤字幅に、1.2900の大台手前となる1.2880台まで上昇するも、1.29の売りを意識したのか、オプションカット後は一度も試すことはできず。

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安倍首相(ドイツ)=メルケル独首相との会談で、外国為替市場の動向を注視しており、必要なら行動を起こす。メルケル独首相は、競争的な通貨切り下げには勝者はいない。

ビル・グロス氏=低金利環境は長期化すると予想、ある時点で物価上昇が引き起こされ、市場に対するリスクになる。

ビル・グロス氏=債券購入による量的緩和の第4弾(QE4)が今後1年ほどで始まる可能性があると。実施されなければ財政緊縮措置に苦しみ、景気後退が長引くことになる。

シティーグループ=QE4実施のリスク上昇が債券市場に織り込まれつつあるようだ。

豪総選挙=7月2日に実施へ。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=次回6月のFOMCでは、6月23日の英国民投票が大きく影響する可能性。

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2016年5月4日(水曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月4日(水曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

東京市場の休場が続く中で、中国株+欧州株+米国株も弱い。WTIは在庫増にも小幅上昇し43ドル台後半で推移、米10年債利回りは変わらず。

為替市場は米経済指標は総じて強く、全体的にドル買いの流れが維持されている。豪ドルの利下げから始まる、資源関連通貨安の流れは今日も続き、AUDUSDは0.75台を維持できず、カナダドルも弱く、USDCAD1.2900を目指す動きとなっている。

USDCADは、原油価格は安定推移しているも、カナダの貿易収支は-34.1億カナダドル(予想-14億カナダドル)と、予想外にマイナス幅が拡大し過去最悪に近く、カナダドル売りが強まる。

NZDUSDは、早朝発表のNZ雇用統計は、失業率が悪化し直後の反応はNZドル売りへ。就業者数と労働参加率は上昇に0.6940台まで買い戻されるも、結局は続落傾向が止まらず0.6870台まで下落。欧米市場に入っては、0.8670~0.6920のレンジで推移。

USDJPYは、株安が続く中で、107.20円、107.50円の上値の壁が出来上がっているが、底値も106.20円が厚くなり、1円レンジで上下変動を続けている。連休明け6日の政府・日銀の円高+株安対策を期待した、円売り期待も見え隠れする。

EURUSDは、1.1460台~1.1530のレンジで上下変動を繰り返すが方向性は見えず。ユーロ圏の小売売上高は、前月比-0.5%を弱かったが、EURUSDの動きは鈍くレンジを抜け出せず。、

米ADP雇用統計は、予想を下回り3年来の低水準に、直後はドル売りが強まるも継続できず。米貿易収支は、赤字額が予想を下回り、ドル買いが強まるも続かず。

米非農業部門労働生産性・速報値は、2期連続のマイナスで、マイナス幅が予想を下回るが実質賃金は3.4%上昇。単位労働コスト・速報値は、予想を上回り過去1年で最大の上昇となりドルの買い要因となる。

米総合PMI+サービス業PMIは確報値ながら予想と速報値を上回る。米ISM非製造業景気指数は55.7と予想を上回り、製造業受注指数は予想を上回る。

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2016/05/04

2016年5月4日(水曜) 昨日3日、海外市場の動き

2016年5月4日(水曜) 昨日3日、海外市場の動き

ドル全面高! 世界的に債券利回りは低下、AUD売+カナダドル売りなど、原油安に資源国通貨の弱さが目立ち、ドル円の買い戻しも強まる。

欧米株は弱く、独10年債を筆頭に主要国の債券利回りは低下、WTIは44ドル近辺へ低下へ。為替市場は豪中銀の予想外の引き下げと原油安の影響に、AUDUSDは181ポイント、AUDJPYも180ポイント下落、USDCADは194ポイント、CADJPYも117ポイントのカナダドル安へ。

USDJPYは、欧州市場の105.50円台をボトムに下げ止まり107円台へ(4日早朝)。麻生財務相の円売り介入の可能性発言+黒田日銀総裁の追加緩和の可能性発言に下げ止まる。

ウィリアムズ+ロックハート連銀総裁の利上げ支持発言や、ルー米財務長官の、日本への追加緩和を必要性を示唆する発言など、ドル全面安の展開のなかで、円クロスも限界なのか、円売りの流れへと変化。

終盤から4日早朝にかけて106.80、107.00円のストップを付け一時107.40円台まで上昇。

EURUSDは、1.62と1.60の大台達成後の利食いなのか、1.15まで下落。欧州委員会のGDP+CPI見通しの下方修正と、GBPUSDの売りがリードする動きを引き金に、続落。終盤にかけては1.1500の大台を割り込む。

AUDUSD+NZDUSDは、豪中銀の予想外の利下げの影響が一日中影響し、AUDUSDはアジア市場の利下げ直前の高値0.7720→0.7500の大台をついに割り込み、NZDUSDは0.6900を何とか維持するも弱さが目立つ。

USDCADは、1.2460→1.2730台まで続伸。原油価格も伸び悩み、中国経済も強さが見られず、豪ドル安のながれとドル全面高の流れに、カナダドルの弱さが目立つ。

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麻生財務相(フランクフルト)=日本は円の急激な動きを懸念、必要なら対応する。いかなる措置もG20の合意に沿う。

黒田日銀総裁(フランクフルト)=インフレ目標の達成に向け、追加措置を講じることを躊躇しない。

ウィリアムズSF連銀総裁=成長率が2%に向かって回復すれば、6月利上げを支持するのに十分。新たな中立レートは1.25%を下回る可能性もある。

ウィリアムズSF連銀総裁=ドル相場と海外の弱い成長は米国経済に影響を与える。下方リスクが起これば、FRBは利上げを打ち止めへ。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=6月利上げは現実的な選択肢で年内2回の利上げは可能。

欧州委員会成長見通しを下方修正(前回2月)=ユーロ圏GDP前年比、2016年1.7→1.6%、2017年1.9→1.8%、CPI前年比、2016年0.5→0.2%、2017年1.4%。

ルー米財務長官=日本は為替政策についての国際的公約を順守している。日本はあらゆる政策手段を動員する必要がある。

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