2018/06/30

2018年6月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

2018年6月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

週末・月末・半期末の金曜日。リスク回避の巻き戻しにドル安傾向が続き、円は他通を含め全面安。ドル高トレンドが続く中で、主要通貨通貨、リスク敏感通貨、新興国通貨が反発しドル売りの流れで終了。週末のメキシコ総選挙・大統領選は気になる。

為替市場は、アジア市場から続く、「EU首脳会議は移民問題で合意」との報道を受けた、ドル売+円売りの流れは変わらず。欧州市場は強い英GDPにGBP買いに反応、ユーロ圏のCPIは予想通りで反応は鈍いが、カナダGDPが強くCAD買いが強まる。

米個人所得は強いが個人支出は弱く、注目のコアPCEデフレータ前年比は2.0%と強く、シカゴPIも強く、ミシガン大消費者信頼感は弱く推移するも、大きな変化は見られず。目立ったのはオプションカットから続くドル売りが再開。とりあえず、メイ独連立政権の崩壊を避けることができ、米通商政策のリスクで相場が動き、トランプ大統領はWTOから脱退を検討との報道に貿易戦争のリスクが広まるも、否定され事なきを得る。

米株は一時280ドル近く上昇するも終盤にかけて上げ幅を縮め、前日比+55.36(+0.23%)、Nasdaq+6.62(+0.09%)、S&P500+2.06(+0.08%)と小幅な上昇にとどまる。 米債利回りは終盤にかけて上昇、2.8601%(+0.0236)、2年債も2.5282%(+0.0181)と小幅上昇へ。原油価格(WTI)は続伸し74.31ドルで終了。

USDJPYは、前日に「中国政府は対中投資に関する規制を緩和」し、「EU首脳会議は移民問題で合意」したことを受け、リスク回避の巻き戻しが強い。株価の上昇傾向は止まらず、主要通貨でドル売りが強まるなかで、大枠110.50~80の狭いレンジで推移した。動きが強まったのオプションカットで、米株の上昇や、米国がWTOから脱退か?との一部報道が否定され、110.94まで続伸。111.00の壁は超えられず、終盤にかけては米金利が上昇する中で、逆に米株安があり終盤にかけては110.60台まで値を下げるも底堅い展開は続いていた。

USDCADは、強いカナダGDPと原油価格の上昇にカナダ買いの流れを維持。カナダ4月の月次GDP前月比0.1%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比は2.5%と予想と変わらず前回2.9%から低下と、予想外というのか? 期待外のいうのか、突然CAD買いがさく裂。市場の評価は7月の利上げ期待が高まり、利上げ確率は67→80%に上昇。結果は1.3250台→1.3130台と28日のピーク1.3386から250ポイント近く下げとなった。

EURUSDは、アジア市場の、「EU首脳会議は移民問題で合意」との報道に難民・移民問題で対立していたメルケル独連立政権の崩壊リスクは急速に減少しEURは急伸。欧州市場に入り、独小売売上高は予想外に低下するも、独失業者数は予想外に減少、ユーロ圏CPIは予想通りながら前年比は1.9→2.0%に上昇。結果は1.1610台か~1.1660台の狭いレンジで推移が続いた。午後11時のオプションカットから再上昇が始まり、フィキシング後の1.1680台で上値の重い展開が続いたが、終盤にかけて1.1690台まで上昇し高値圏で終了している。


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21:30    USD 5月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3→0.2%)、個人支出=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.6→0.5%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.2 前回0.2%)、 前年比2.3%(予想2.2% 前回2.0%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.0%(予想1.9% 前回1.8%)

21:30    CAD 4月 GDP 前月比=0.1%(予想0.0 前回0.3%)、前年比2.5%(予想2.5%  前回2.9%)→ 予想を上回り7月の利上げ期待が高まり、CAD買いが強まり、利上げ確率は67→80%に上昇。

21:30    CAD 5月 鉱工業製品価格=前月比1.0%(予想0.9% 前回0.5→0.4%)、原材料価格指数=前月比3.8%(予想2.7% 前回0.7→0.8%)

22:45    USD 6月 シカゴ購買部協会景気指数=64.1(予想60.1 前回62.7)→ 予想を上回る
23:00    USD 6月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=98.2(予想98.5 前回99.3)→ 予想を下回る


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【北米】
ブランスタド駐中大使=中国は通商問題を早急に進展させえる意思があるとは思えず。⇒ 中国政府28日に銀行、自動車、重工業、農業などの外資の出資規制の緩和を発表し外資に一段と中国市場を開放するといっている

ポンペオ米国務長官=中国の王毅外相と朝鮮半島の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)で共通目標の実現に向けた」取り組みで協議し、北朝鮮に対する制裁実施継続が重要と強調

カナダは報復関税を発動(29日)=米鉄鋼・アルミニウム関税に対抗して、166億カナダドル規模の制裁関税を課し、影響を受ける産業や労働者向けに20億ドルカナダドル規模の支援策を講じる方針を公表。フリーランド外相=予定通り7月1日に関税を発動し、「米国がカナダに対する貿易制限措置を撤廃するまで」続ける方針。欧州連合(EU)とメキシコと緊密に連携し、事態を加速させることも減速することもない。

トランプ大統領=WTO脱退は計画せず。→ WTOから脱退したいとの考えを繰り返しているとの報道が流れていた。

トランプ大統領(FOXニュース)=法人税率21か20%に下げる方向で検討

【欧州】
トゥスクEU大統領が10時間の激しい討議を経て『EU首脳会議は移民問題で合意』と発表⇒リスク回避の巻き戻しが激化、JPYを除きドル全面安。 EU首脳会議は、難民・移民問題で合意「申請を取り扱う共同の審査機関を域内に設置、域内での難民・移民の移動を制限することなどで合意(ただし、任意で)」

メルケル独首相=難民・移民を巡るEU合意は前向きだが、加盟国には依然として溝がある。クルツ・オーストリア首相=いくつかの国な移民問題で消極的

EU首脳会議(サミット)=イタリアのコンテ首相が一連の措置を取りまとめた。

2015年のように無秩序な移民流入の阻止で合意。EU外の第3国に移民センターの設置検討で合意、海上で救出された移民の状率をめぐる責任の共有で合意。EU内に任意で難民・移民の申請を取り扱うコントロールセンターの設置で合意。

バルニエ英EU離脱・欧州委員会主席交渉官=英国とEUではブレグジットに推定大きな意見の相違がある

ドラギECB総裁=対米摩擦激化は、ユーロ圏経済への悪影響想定以上

【アジア・その他】
中国人民銀行=緩和バイアスを確認。公開市場操作で3週間ぶりに吸収超過。

7月1日(日)のメキシコ大統領選に向け、現地メディアでは候補者らがすでに100人以上殺害されたとあった。複数の世論調査では受け皿の差は元メキシコ市長、ロペスオブラドール氏が優勢で、トランプ政権に強硬姿勢を示し当選すれば関係が悪化する可能性も。

グズマン・メキシコ中銀風総裁(28日)=追加利上げの可能性を排除できないと発言したことで28日の海外非常でMXNの買いが強まっていた。

7月1日(日)のメキシコの総選挙では、大統領、下院議員(500人)、上院議員(128人)、州知事(9人)が選ばれる。

中国国家外為管理局(SAFE)=第1四半期の経常収支(改定値)は341億ドルの赤字で、速報値は282億ドルの赤字。経常収支が赤字となるのは2010年初頭以来8年ぶり。第1四半期の資本・金融収支は725億ドルの黒字。速報値は282億ドルの黒字


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2018/06/29

2018年6月29日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年6月29日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替市場は、アジア市場から続く、「EU首脳会議は移民問題で合意」との報道を受けた、ドル売+円売りの流れは変わらず。欧州市場は強い英GDPにGBP買いに反応、ユーロ圏のCPIは予想通りで反応は鈍いが、カナダGDPが強くCAD買いが強まる。とりあえず、メイ独連立政権の崩壊を避けることができ、米通商協議のリスクが全面に。

EURUSDとGBPJPYは上昇傾向を維持し、リスク敏感通貨のAUDUSDは上昇傾向を維持するも、NZDUSDは前日終値とほぼ同水準で強さが見られず、USDCADは強いGDPと原油価格の上昇にカナダ買いが目立っている。

株式市場は、アジア・欧州に続き、米株も上昇からスタートし強さを維持し、米10年債利回りは2.844%と強さは見られず、原油価格(WTI)は再び74ドル台へと上昇し強さを維持。

為替市場は、、「EU首脳会議は移民問題で合意」したことを受け、リスク回避の巻き戻しが強く、株価の上昇傾向は止まらず、主要通貨でドル売りが強まるなか でも、動きは緩慢で大枠110.48~70の狭いレンジに収まる。

EURUSDは、アジア市場の、「EU首脳会議は移民問題で合意」との報道に急伸した流れを維持。弱い独小売売上高、失業率が予想外に改善するユーロ圏雇用統計、ユーロ圏CPは予想を上回りEUR買いへと結びつくも、1.1660台を高値に高値圏で小幅なレンジで推移。独小売売上高は予想外に低下するも、独失業者数は予想外に減少、ユーロ圏CPIは予想通りながら前年比は1.9→2.0%に上昇。結局は今までのところ1.1610台か~1.1660台の狭いレンジで推移。

EURUSDは、「EU首脳会議は移民問題で合意」との報道に急伸した流れを維持。英GDP確報値の前期比は0.1→0.2%へ上方修正に直後からGBPUSDは2段目の上昇へ変化し、1.1370台と続伸中。

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GER 5月 小売売上高=前月比-2.1%(予想-0.5% 前回2.3→1.6%)、前年比-1.6%(予想1.8% 前回1.2→1.0%)→ 予想を大幅に下回り前回も下方修正され大幅低下にEUR売りが一時強まる
FRN 6月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.0%)

CHF 6月 KOF先行指数=101.7(予想99.7 前回100.00)

GER 6月 雇用統計: 失業率=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、失業者数=-1.5万人(予想-0.8万人 前回-1.1→-1.2万人)→ 失業者数は予想外に改善へ

GBP 第1四半期 GDP・確報値=前期比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)→予想を上回りGBP買いが強まる

GBP 第1四半期 経常収支=-177憶ポンド(予想-179億ポンド 前回-184→-195ポンド)
EUR 6月 消費者物価指数・速報値=前年比2.0%(予想2.0% 前回1.9%)、コア前年比1.0%(予想1.0% 前回1.1%)→ 予想と変わらず、前年比は前回を上回る

USD 5月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3→0.2%)、個人支出=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.6→0.5%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.2 前回0.2%)、 前年比2.3%(予想2.2% 前回2.0%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.0%(予想1.9% 前回1.8%)

CAD 4月 GDP 前月比=0.1%(予想0.0 前回0.3%)、前年比予想2.5%  前回2.9%

CAD 5月 鉱工業製品価格=前月比1.0%(予想0.9% 前回0.5→0.4%)、原材料価格指数=前月比3.8%(予想2.7% 前回0.7→0.8%)

USD 6月 シカゴ購買部協会景気指数=64.1(予想60.1 前回62.7)

USD 6月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=98.2(予想98.5 前回99.3)

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2017年6月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年6月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末、月末・半期末。引き続きリスクは山積み。

東京市場ではトゥスクEU大統領が10時間の激しい討議を経て『EU首脳会議は移民問題で合意』と発表。メルケル連立政権の崩壊リスクは何とか解消され、リスク回避の巻き戻しに円売りと他通貨買いが混在しドル売りの流れが強まる。

今日の欧米市場では、英GDP、ユーロ圏CPI、米個人所得・個人消費、そして、カナダのGDPと重要なイベントが目白押し。

週末にトランプ大統領や要人から通商政策に関しての発言や発表の可能性もあり週明けからの相場変動のリスクは高いと思われる。

さらに、週末7月1日(日)にはメキシコの総選挙・大統領選がある。現地メディアから候補者らがすでに100人以上殺害されたとの報道もあった。複数の世論調査では受け皿の差は元メキシコ市長、ロペスオブラドール氏が優勢で、トランプ政権に強硬姿勢を示しており当選すれば関係が悪化する可能性もあり、新興国通貨の不安や、NAFTA再交渉の再開が遠のく可能性あり、週明けの相場に影響を与えるリスクも。

7月4日(水曜)は米独立記念日で週明け2日、3日と連休する市場参加者も多いと聞いており、なおさら、なおさら、週末リスクを意識せざるを得ない。

USDJPYは、前日の高値110.65を意識しながらも110.38~60の狭いレンジで推移していた。『EU首脳会議は移民問題で合意』との報道を受けてリスク回避の巻き戻しに、他の主要国でドル全面安の流れの中で、USDJPYはビット。110.60を超え一時110.79まで上昇するも、6月15日の高値110.90は超えられず。他の主要通貨でのドル売りも落ち着き、110.60割れまで値を下げている。

EURUSDは、1.1558~1.1576の狭いレンジから、『EU首脳会議は移民問題で合意』との報道に1.1666まで急伸。1.1630台をボトムに高値圏で推移しているが、英GDP、ユーロ圏CPI、米個人所得・個人消費の発表を前に上昇力も弱まっている。

GBPUSDは1.3069~84の狭いレンジから『EU首脳会議は移民問題で合意』の報道に1.31298まで上昇。これららの欧米市場で予定されている重要な経済指標に加え、メイ英首相によるEU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表を注視。


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7:45    NZD 5月 住宅建設許可=前月比7.1%(予想 前回-3.7%)

8:01    GBP 6月 GfK消費者信頼感調査=-9.0(予想-7.0 前回-7.0%)

8:30    JPY 5月 雇用統計: 失業率=2.2%(予想2.5% 前回2.5%)、有効求人倍率=1.6(予想1.59 前回1.59)

8:30    JPY 6月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.6%(予想0.5% 前回0.4%)、除生鮮・前年比=0.7%(予想0.6% 前回0.5%)、除生鮮エネルギー・前年比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)→ 予想を上回る

8:50    JPY 5月 鉱工業生産・速報値=前月比-0.2%(予想-1.1% 前回0.5%)、前年比4.2%(予想1.1% 前回2.6%)→予想を上回る

15:00    GER 5月 小売売上高=前月比-2.1%(予想-0.5% 前回2.3→1.6%)、前年比-1.6%(予想1.8% 前回1.2→1.0%)→ 予想を大幅に下回り前回よりも大幅低下

15:45    FRN 6月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.0%)

16:00    CHF 6月 KOF先行指数=101.7(予想99.7 前回100.00)

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【北米】
ブランスタド駐中大使=中国は通商問題を早急に進展させえる意思があるとは思えず。⇒ 中国政府28日に銀行、自動車、重工業、農業などの外資の出資規制の緩和を発表し外資に一段と中国市場を開放するといっている

【欧州】
トゥスクEU大統領が10時間の激しい討議を経て『EU首脳会議は移民問題で合意』と発表⇒リスク回避の巻き戻しが激化、JPYを除きドル全面安。

メルケル独首相=難民・移民を巡るEU合意は前向きだが、加盟国には依然として溝がある。クルツ・オーストリア首相=いくつかの国な移民問題で消極的

EUサミット=イタリアのコンテ首相が一連の措置を取りまとめた。2015年のように無秩序な移民流入の阻止で合意。EU外の第3国に移民センターの設置検討で合意、海上で救出された移民の状率をめぐる責任の共有で合意。EU内に任意で難民・移民の申請を取り扱うコントロールセンターの設置で合意。

【アジア・その他】
中国人民銀行=緩和バイアスを確認。公開市場操作で3週間ぶりに吸収超過。

7月1日(日)のメキシコ大統領選に向け、現地メディアでは候補者らがすでに100人以上殺害されたとあった。複数の世論調査では受け皿の差は元メキシコ市長、ロペスオブラドール氏が優勢で、トランプ政権に強硬姿勢を示し当選すれば関係が悪化する可能性も。

グズマン・メキシコ中銀風総裁(28日)=追加利上げの可能性を排除できないと発言したことで28日の海外非常でMXNの買いが強まっていた。

7月1日(日)のメキシコの総選挙では、大統領、下院議員(500人)、上院議員(128人)、州知事(9人)が選ばれる。

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2018年6月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き

2018年6月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き

祝日本決勝T進出! 

為替相場は、EURUSD(1.1500台を維持)とGBPUSD(昨年11月の安値更新中)はEUサミットと米貿易問題に週末リスクを意識したのか予想以外に鈍く、NZD売り(2016年5月来の安値更新)、CAD買い(原油価格の続伸)が目立ち、結果論ながらNZDCADは1.1%超の下落へ。USDJPYは小幅ながら3連騰で終値ベースでは6月18日来の水準となる110.50台と底堅く推移。

米株上昇、米債利回りは小幅上昇、原油価格の上昇が目立ち、週末・月末・四半期末のリバランス等の特殊要因も見られ、米貿易摩擦の懸念は払しょくできず対米投資の制限に関する報告書の発表待ち、EUサミットは移民・難民問題で難航中、メルケル独連立政権の懸念は消えず、ブレグジット交渉難航のリスクとBOEのタカ派発言もあり8月の利上げ期待も残存。

米株は小幅上昇、ダウ+98.46(+0.41%)、NasdaqとS&P500 も0.6~0.8%近くの上昇へ。米10年債利回りは2.842%と小幅上昇。原油価格(WTI)は一時一時74.03ドルと2014年11月26日来の高水準へ上昇後、73.32ドル近くで推移。

USDJPYは前日比約+0.21%上昇。アジア市場の109.97をボトムに、欧米市場では110.06をボトムに110円の壁が固くなる中で、いつもながら動きは鈍くフィキシング後も110.42を高値に、110.20~45のレンジで推移していた。動きがみられたのはロンドンクロージングタイムに重なり、米株と米債利回りも上昇傾向が続き、円クロスでもNZDJPYを除き円売りへと傾き、一時110.65まで上昇。引き続き110.50台を維持し底堅い動きに21日110.76、15日110.90を試す動きも期待。

EURUSDは前日比約+0.13%上昇し1.1550~00のレンジ。GBPUSDは前日比約-0.26%下落し1.3050~10のレンジ。共に焦点はEUサミットと米貿易問題。EUサミットではメルケル独首相が「EUの運命は移民問題への向き合い方次第で決まる」と発言するなど非常に重要。極端な意見としては連立政権が崩壊する可能性の指摘もあり、29日の記者会見は現地時間13.30分で要注意状況が続いている。一方、ブレグジット交渉過程の判断を加盟国はどのように判断するのだろうか? メイ英首相はEUサミット後に「EU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表」とあり注目中。

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21:30    USD 第1四半期 GDP・確報値=前年比2.0%(予想2.2% 前回2.2%)、GDP価格指数(デフレータ)=前期比年率2.2%(予想1.9%  前回1.9%)、個人消費=前年比0.9%(予想1.0% 前回1.0%)、コアPCE価格指数(デフレータ)前期比=2.3%(予想2.3% 前回2.3%)→ 個人消費が弱く改定値から下方修正され予想を下回るも、悪天候の特殊要因もありドル売りは限定的

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=22.7 万件(予想22.0万件 前回21.8万件)→ 予想より若干上回り悪化へ

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2018/06/28

2018年6月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年6月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

注目の独CPI・速報値は前年比2.1%と前回2.3を下回り、米第1四半期GDPI・確報値は前年比2.2%と予想・前回を下回るもドル売りは弱く、逆にドル買いの流れを継続。ムニューシン財務長官が前日第2四半期GDPは大幅に上昇するとのコメントもあり、先にトランプ氏も同じような発言をしており、米成長拡大が期待されている。

欧州株は総じて弱く、米株は小幅下落からスタート。米10年債利回りは2.839%と小幅な上昇にとどまり大きな動きは見られず。原油価格(WTI)は72.66と高値圏で推移。

米中・米EU間の貿易問題はどうなるのであろうか? 裏工作は続けておりタイムリミットは7月6日。米国の対米外国投資委員会(CFIUS)を強化し、重要技術分野への中国の投資を抑制する主要手段とする動きが気になり、米国は29日までに中国の重要技術投資を抑制するための報告書を作成する予定日となっている。

EUサミットを前にしてメルケル連立政権内で移民問題での対立は解消できず、メルケル曰く「難民・移民問題はEUの運命を左右する」と、非常に重要。また、メイ英政権ではブレグジットを巡る交渉と、サミット後のブレグジットの詳細なビジョンを公表することにあっており、これらの問題は気になる。

USDJPYは、アジア・欧州市場の高値は110.42で前日の110.49を上回ることもできず、弱い米GDPに下げた110.06をボトムに、大枠110.00~40のレンジ相場となっている。また、円クロスではGBPJPYの下げを除けば総じて円売りの流れとなっている。

EURUSDは、ECB経済報告で「インフレは年末に受けて底を緩やかに上昇する」とあり反発気味。また、1.1500の大台を前にして、6月19日に以降の安値水準でもあり、この水準で新規のEUR売りポジションを作りにくい。


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18:00    EUR 6月 経済信頼感=112.3(予想112.0 前回112.5)、ビジネス景況感指数=1.39(予想1.40 前回1.45→1.44)、工業信頼感(企業景況感)=6.9(予想6.4 前回6.8→6.9)、サービス業信頼感=14.4(予想14.2 前回14.3→14.4)→ 予想を若干上回る

18:00    EUR 6月 消費者信頼感・確報値=-0.5(予想-0.5 前回-0.5→0.2)

21:00    GER 6月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.1(予想2.2% 前回2.3%)、HICP・前月比0.1%(予想0.2% 前回0.6%)、HIPC前年比2.1%(予想2.1% 前回2.2%)→ 予想を下回るもEUR相場の動きは鈍い。

21:30    USD 第1四半期 GDP・確報値=前年比2.0%(予想2.2% 前回2.2%)、GDP価格指数(デフレータ)=前期比年率2.2%(予想1.9%  前回1.9%)、個人消費=前年比0.9%(予想1.0% 前回1.0%)、コアPCE価格指数(デフレータ)前期比=2.3%(予想2.3% 前回2.3%)→ 予想を下回るもドル売りは限定的

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=22.7 万件(予想22.0万件 前回21.8万件)→ 予想より若干上回り悪化へ


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2018年6月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場は、前日NY市場の流れを継続し、総じてドル高の流れを維持しており特に主要通貨でその流れが目立っている。一方、リスク敏感な通貨は意外にも大きな変化は見られず、新興国通貨でもドルは小幅な上昇に留まっている。

株価は軟調で推移。日経平均株価は下落幅を縮小し-1.385(-0.01%)とほぼ前日と変わらず。逆に新興株は弱含みで推移。中国株も弱含みで推移しアジア株全体でも下落が目立っている。米10年債利回りは2.836%とやや値を戻してはいるも強さは見られず。原油価格は72.47と小幅低下するも高水準を維持。

最終的来な結果を見なければわからないが、いつもながらトランプ大統領の対中通商交渉の行方に市場参加者の関心は高い。今後の相場を考えるに、どうしても米国の通商政策がどうなるのか? 円相場はこれに大きく左右されることは間違いない。

ムニューシン氏の成果ともいわれている、知的財産権の保護などに対処することが可能な『対米外国投資委員会(CFIUS)』を使った通商戦略の行方はどうなるのだろうか? クドロー氏のようなタカ派は発言もあり、7月6日のタイムリミットを前にして確定はできにくい。ディールが得意なトランプ氏のことを考えれば、ある程度妥協して何らかの成果を取ることになりそうである。

米株も強さは見られず、新興国株の下げは止まらず、安全資産の買いなのか米債利回りは2.9%を割り込み下落基調へとなぜか変化。

EURUSDは1.1500の大台のボトムを何と維持しているが、三度トライしブレークするリスクは否定できない状況にある。一方、GBPUSDに関しては1.3100の壁の安値を割り込み安値を更新中でどこまで下げ続けるのか? ドル高の流れに変わりない。

USDJPYは、109.30~110.80のレンジ内での推移が相変わらず続き、目先では109.50~110.50のレンジに収まっている。円がこの水準で安定しているのは、不透明な米中・米EUやその他の主要国との貿易戦争に発展するリスクが残っていることで、円クロスでの円買いが大きな要因で、きわどい安定と思っている。

早朝のNZ中銀の金融政策は予想通り1.75%で変化なしで『必要に応じて上下の変化で対応する立場も表明』に動きは見られず。

今日の海外市場では、ユーロ圏各種信頼感指数、独CPI、そして、米GDPが相場の波乱要因となっている。


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6:00    NZD 6月 NZ中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置き決定、予想通り

15:00    GER 7月 GfK消費者信頼感指数=10.7(予想10.6 前回10.7)→ 予想を若干下回るも前回と変わらず

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【欧州】
カンリフBOE副総裁=英国の家計債務は歴史的に極めて高い水準にあり、各世帯は債務の抑制に努めているが、まだなお懸念すべき点がある。多額の債務を抱える家計が、リセッションの打撃を受ける可能性を懸念。

チプラス・ギリシャ首相=ドイツが難民を他のEU加盟国へ送り返すことを容易にする措置で、メルケル独首相と合意する用意がある。

カーニーBOE総裁=世界経済のリスクは増大している。通商関係での緊迫感は高まっている。

【アジア・その他】
NZ中銀声明=政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を1.75%に据え置くことを決定、予想通り。

NZ中銀声明=必要に応じて上下の変化を管理する立場も表明。CPIインフレ率は、燃料価格の高騰により、近い将来に増加する可能性が高く、年率2%の目標に徐々に上昇すると予想。雇用は持続可能な水準にあり、消費者物価のインフレ率は目標の2%以下に留まり、しばらく緩和的な金利水準の維持が最善。⇒ 発表直後のNZDUSDの動きは緩慢。

NZ中銀声明=持続可能な雇用を最大限にし、安定したインフレを維持するためにできる最大の貢献は、OCRがかなりの期間拡張レベルにあることを保証することです。予想以上に若干余剰生産能力があると見られる。

雨宮日銀副総裁=物価目標2%は簡単に機械的に達成することは難しくなっている。

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2018年6月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

2018年6月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

ドル全面高! 米株安、米金利低下、原油急伸と、流れはリスク回避。主要通貨、リスク敏感通貨、新興国通貨でドル買いの流れが続き、クロスでは円は全面高。

米株は続落、ダウ-165.52(-0.68%)、Nasdaq-1.54%、S&P500-0.86%。米10年債利回りは2.82%(-0.064)と下落傾向は止まらず。原油価格(WTI)は一時73ドルへ上昇。

米国は国家安全保障や技術の優位性を守るため、中国に限定せず全てを対象に、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化。 EURはメルケル首相が、難民問題を巡り政権内部の溝を埋められず最悪は解散総選挙のリスクも。 GBPは、28~29日のEサミットを前に、ブレグジットを巡る思惑が気になり、サミット後にEU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表とありこれを見守る動きへ。原油価格は在庫が予想外に大幅な減少、新たにカナダの供給障害、リビアからの輸出が不透明、米国のイラン原油締め出しの方針もあり一時3年7か月ぶりの水準へ上昇。

USDCADは、前日を含め大枠1.3280~30の狭いレンジで推移していたが、ポロズ・カナダ中銀総裁が「通商政策が7月の決定に影響を与える」と発言、CAD売りが強まる。5月30日にカナダ中銀が7月の利上げの可能性を示唆しCAD買いをピークに、5月31日の弱いGDP、6月22日の弱いCPIで利上げ期待が急速に低下、今回のポロズ総裁発言により7月の利上げ期待は一掃され、原油価格が大幅高の中で、USDCADは直後上下変動から1.3386まで急伸。

USDJPYは前日比+0.23%、EURJPY-0.60%、GBPJPY-0.62%、AUDJPY-0.51%と対ドルでは円安ながら、クロスでは円は全面高。USDJPYは109.68~20のレンジで平穏なレンジ相場かと思われたが、欧州市場に入り110.20台の壁を越えて110.34まで上昇。オプションがらみの買い圧力が強まる中で、主要国でもドルは全面高で、フィキシングでは110.49まで上昇してようやく上げ止まる。米金利の低下株安の動きもあり110.15まで値を下げるも110.20台で推移。

EURUSDは前日比-0.79%。独メルケル連立政権内で移民問題を巡り対立を解消できず、独債は売られ利回りは上昇。オプションがらみの売り、実需筋も売り、EUサミット控えてEUR売りの流れは止まらず、欧州市場の1.1670台を高値に米国市場の終盤まで1.1540台をボトムに続落傾向は止まらず。

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21:30    USD 5月 耐久財受注・速報値=前月比-0.6%(予想-1.0% 前回-1.6→-1.0%)、除く輸送=前月比-0.3%(予想0.5% 前回0.9→1.9%)→ 前月比は予想を上回るも、前年比予想外のマイナスへ

21:30    USD 5月 卸売在庫・速報値=前月比0.5%(予想0.2% 前回0.1%)→ 予想を上回る

21:30    USD 5月 財貿易収支=-648.5億ドル(予想-689億ドル 前回-681.9億→-673.4億ドル)→ 赤字額は予想を下回る

23:00    USD 5月 中古住宅販売成約指数=前月比-0.5%(予想0.5% 前回-1.3%)、前年比-2.2%(予想 前回0.4%)→ 予想を下回り、前年比は予想外に大幅なマイナスへ

23:30    USD 5月 週間原油在庫=前週比-989.1万バレル(予想-257.2 前回-591.4万バレル)→ 予想外の大幅在庫減に原油価格上昇


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2018/06/27

2018年6月27日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月27日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

結果的に傾向としては、株価は弱く、債券は買われ(利回り低下)、為替市場はドル全面高と為替相場はドル高の流れが続いている。

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は米中貿易で強気は発言をするも、肝心のトランプ大統領はWSJ紙によれば、『新たな投資規制を設けるのではなく、対米外国投資委員会(CFIUS)による審査強化法案に委ねる考え』とのことで『対中強硬姿勢を軟化させた格好』と言っている。

このことだけを考えれば、リスク回避で円売り+リスク敏感通貨買いとなるのだが、現状は、主要通貨のEURUSD+GBPUSDも弱く、AUDUSD+NZDUSDも弱く、原油高の恩恵を受けるUSDCADも上昇とCADも弱い。

考えてみれば、28~29日のEUサミットとサミット後のメイ英首相のEU離脱後の英EUの関係でビジョン公表、7月6日の米中経済制裁発動、北朝鮮の非核化の期限撤廃、ハスケル新BOE政策委員のハト派発言、メルケル独首相の連立与党内で難民・移民政策をめぐる対立等々で、多くの問題が残っている。

JPYはといえば、直近で110.20近辺を何度か試しドルブルの中でも円クロスで円買いが強く、さらに、今日の水曜日はオプション行使日で大口の期日到来となっており、EURUSDも同じでこの二つの通貨ペアの変動に、特にオプションカット時では注意が必要では?

また、昨日同様に、EURUSDやGBPUSDでは、週末・月末・半期末の決済の特殊要因もより強まる可能性もあり、合わせて注意したい。

日経平均株価はボトムから下げ幅を縮小するも、終盤にかけては弱含みで推移し-70.23(-0.31%)。中国株も弱く、アジア株は総じて下落。米10年債利回りは2.855%(-0.029)と軟化、

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7:45    NZD 5月 貿易収支=2.94億NZドル(予想1億NZドル 前回2.63→1.93億NZドル)→ 予想より黒字額が上回る

10:00    NZD 6月 ANZ企業信頼感=-39.0(予想 前回-27.2)、企業活動見通し=9.4%(予想 前回13.6%)

15:00    GBP 6月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.5%(予想0.3% 前回→0.2%)、前年比2.0%(予想1.7% 前回2.4%)

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【北米】
マティス国防長官訪中=貿易面などで米中間の緊張が高まるなか、安全保障対話を深める狙い

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表=欧州連合(EU)や中国などによる米国への報復関税を強く批判し、米国の利益を守るために「必要な全ての措置を講じる。米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税発動に対抗し、EUが米国から輸入するバイクやバーボン、オレンジジュースなどに関税を課したことについて、法的根拠がないと批判した。

トランプ大統領(WSJ紙26日)=中国資本による米テクノロジー産業への投資制限について、新たな投資規制を設けるのではなく、現在議会で審議されている対米外国投資委員会(CFIUS)による審査強化法案に委ねる考えを示した。中国による米先端技術の取得を巡り、従来の対中強硬姿勢を軟化させた格好だ。ホワイトハウスで記者団に語った。CFIUSは、外国資本による米企業の買収案件に国家安全保障上の脅威がないかを審査する機関で、議会では現在、CFIUSの審査を強化するための法案が審議されている。また法案には、国外の合弁事業が中核技術を不正に外国企業に移管していないかを審査する新たな輸出管理制度も創設することが盛り込まれている。

【欧州】
メルケル独首相=連立のキリスト教社会同盟(CSU)と社会民主党(SPD)との会合で、難民・移民政策の対立解消で協議。今週中に欧州連合(EU)全体で難民・移民対策の合意に至ることは想定できず。メルケル首相がCSUとの連立を維持するためには、今週28─29日のEU首脳会議で難民・移民対策を巡り何らかの合意をまとめる必要がある。

キリスト教民主同盟(CDU)の幹部議員のカウダー氏=移民政策に関する連立政権内の対立は4時間に及ぶも協議で解消せず、さらに議論が必要。移民政策に関する状況は非常に深刻で、中心、重要。

英議会予算監査委員会=ブレグジットで支払うべき清算金を政府は過少に見積もっている。英国とEUは350~390憶ポンドの清算金で合意。政府は少なくとも100億ポンド過少。


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2018年6月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き

2018年6月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き

ドル全面高、主要国、資源関連通貨、新興国通貨と総じてドルの上昇が目立つ。29日の米国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく宣言を前に、7月6日の米中経済制裁発動のタイムリミットを前に、ナバロ氏、ハセット氏と事態抑制発言を好感しているのか?

一方、28~29日のEUサミットを前に、BOEはタカ派マナファーティー氏の後任ハスケル氏は指名公聴会で予想外にハト派主張に利上げ慎重に傾く可能性にGBPUSDは続落。デギンドスECB副総裁の慎重姿勢にEURUSDも売り圧力が続く。トランプ氏の日本を含めイラン産原油輸入全面停止もともめる動きは原油価格の上昇を招き、中東情勢をより不安定にし、CADの上昇要因となりUSDCADはドル高の中では健闘。

貿易戦争のリスクが若干低下したことで米株は小幅上昇へ、ダウは一時130ドル近く上昇するも伸び悩み+30.31(+0.12%)で終了、NasdaqtoS&P500 も小幅上昇。米10年債利回りは2.880%(-0.004)と前日とほぼ同水準で、2年債は2.52%(-0.017)と小幅低下。原油価格(WTI)は米国がイラン産原油の輸入停止を求める動きに70.44(+3.47%)と70ドル台の大台を達成。

USDJPYは前日比+0.25%上昇、29日の米国の対中投資に関し7月6日米中、1日米EUの制裁発動前の米要人による事態抑制発言を意識したのか? リスク回避で主要通貨・資源関連通貨に対して円高に動いた流れも弱まり、ロンドンクロージングタイムには一時110.20台まで上昇。最初に動き始めたのは米国市場に入りオプションカット時で109.80台の上限を上抜け110.04まで上昇、そして午前2時には110.20台へと22日の高値110.22と同水準で上げ止まる。

EURUSDは前日比-0.46%下落、アジア市場で前日NY市場の高値1.1713を上回る1.1720を高値に、アジア、欧州、米国市場を通じて1.1635まで続落。28日~29日のEUサミットの移民問題を巡る行方や、慎重はデギンドスECB副総裁発言、米EU貿易問題の対立などを意識したと思われるが、前日の安値1.1629を維持し1.1600の壁も意識。

GBPUSDは前日比-0.41%下落、アジア市場の1.3292を高値に28日~29日のEUサミット後のメイ英首相の「EU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表」を気にしながら、月末・週末・半期末の実需ベースの動きや、BOEタカ派マナファーティー氏の後任ハスケル氏のハト派意見に売り圧力は止まらず一時1.3193と前日、前々日の安値を割り込み下落。


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22:00    USD 4月  S&Pケースシラー住宅価格(20都市)=前年比6.6%(予想6.8% 前回6.8→6.7%)

23:00    USD 6月 CB消費者信頼感指数=126.4(予想128.0 前回128.0→128.8)→ 予想を下回る

23:00    USD 6月 リッチモンド連銀製造業指数=20(予想15 前回16)→ 予想を下回る


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2018/06/26

2018年6月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年6月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

特に材料も見当たらず、アジア市場の終盤から続くドル買いの流れは変わらず。

28~29日のEUサミットを前にして、メイ英首相は「サミット後にEU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表」とあり、金曜日のGBP相場が気になる。

マカファーティーBOE金融政策委員は「利上げを待ちすぎると経済への影響は大きくなる」とタカ派発言。 デギンドスECB副総裁は「金融政策は引き続き辛抱強く継続的で慎重に。保護主義や原油価格の上昇による経済への下方リスクが拡大。

欧州株は堅調に推移し、米株も上昇からスタート。米10年債利回りは2.881%と小幅上昇。

AUDUSDはアジア市場の0.7423高値に欧州市場は続落し、米国市場では一時0.7380台までと6月22日の水準へと続落。米中貿易問題と米利上げを意識した流れへ。

USDJPYは、引き続き昨日の終盤にナバロ発言を受け急伸した110.00台は超えれず。アジア・欧州市場は109.37から、米株高の流れに日中高値109.80を上回ると109.05まで急伸と前日終盤の高値110.00を再開。

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22:00    USD 4月  S&Pケースシラー住宅価格(20都市)=前年比6.6%(予想6.8% 前回6.8→6.7%)

23:00    USD 6月 CB消費者信頼感指数=126.4(予想128.0 前回128.0→128.8)→ 予想を下回る

23:00    USD 6月 リッチモンド連銀製造業指数=20(予想15 前回16)→ 予想を下回る

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2018年6月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

未明のUSDJPYの急伸はなんだったのであろうか?ナバロ紙の『投資抑制策は計画していない』と『中国への配慮か株安の危惧』か、いずれかに配慮したインタビューの内容と思われるが、裏では中国と通商問題を巡って交渉中であることは公言しており7月6日のタイムリミットまでは紆余曲折がありそう。

今日の欧米市場では特に材料もなく、米S&Pケースシラー住宅価格(20都市)と、米CB消費者信頼感指数がちょっと気がかりなだけ。それと、いつ飛び出すかわからないトランプ氏の発言と昨日のナバロ氏のような報道だけは、今回の教訓もあり注意したい。

USDJPYは未明の急騰後の値動きで110円の大台が重いことが再確認されるも、逆に株価の反発はあるものの、109.20~30の硬さも再認識され、上下ロックされた状態。週末・月末・半期末の実需相場に思いがけない動きを期待したくなる。

EURUSDとGBPUSDは共に、昨日NY市場の高値を微妙ながら上回ってからは失速状態だが、特に材用も見当たらず。EURとGBP共に28~29日のEUサミットの動きを注意する必要もあり積極的に動きにくい中で、週末・月末・半期末の特殊要因の影響を強く受ける可能性も意識。

AUDUSD、USDCADは株価が比較的堅調なことや原油価格も小幅ながら持ち直し、新興国通貨もややドル買い傾向ながら動きは鈍く、積極的に攻める動きも見られず。ただ、NZDUSDは昨日NY市場の安値を更新中で、一昨日の安値0.6850台を目指す動きへ。

日経平均株価は下げから脱却して3.85(+0.02%)と小幅上昇、中国株は弱含みで推移するもアジア株は強弱混在。欧州株は小幅ながら上昇傾向が目立ち、独、仏、スペイン、イタリア株は上昇へ。米10年債利回りは2.895%と小幅上昇、原油価格(WTI)は68.42ドルと小幅高へ。

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【欧州】
センティノユーロ圏財務相会合議長=28~29日のEU首脳会議で、ユーロ圏の公的債務の再編を促す政策に関する指針を提示。

EU首脳会議=移民・難民問題の対応を協議。

メイ英首相=EU首脳会議後にEU離脱後の英EUの関係で詳細なビジョンを公表する

【アジア・その他】
イラン石油相=先週のOPEC合意は新しいことは何もなかった。

イラン大統領=トランプ大統領の圧力に屈しない

NZ中銀=わかりやすいメッセージを発信することに力点を置く方針。3月に就任したオア総裁は他の中銀のような複雑な言い回しから脱却する姿勢を支援すると発言

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2018年6月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年6月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

終盤、ナバロNTC委員長の「投資抑制策は計画していない、トランプ政権の通商政策は誤解」発言に終盤にかけて円相場が急変。USDJPYは一時110.00台まで急伸など円売りが加速。

ただし、29日の米財務省の報告書で何があるかわからず? ナバロ氏が先に「何兆ドルという資金が技術という米国の重要な資産を狙っている、これに対する防御が必要だ」と言っていたことを思い出す。

全体的に、米中間の貿易摩擦がより緊迫化する中で、世界的な株安が進み、欧米市場ではリスク回避ムードが強く、主要通貨は強く、リスク敏感通貨が弱い二極化し、新興国通貨は強弱混在し小幅なドル高で推移。

米国市場に入っても、アジア・欧州市場に続き株安傾向は止まらず、ダウは-328.09(-1.33%)、Nasdaq-2.09%、S&P500 -1.37%。米10年債利回りは軟調で2.875%(-0.021)、原油価格(WTI)も弱く68.01(-0.83%)。

イタリアの地方選では極右生徒の同盟が躍進し五つ星運動に肩を並べ動き。独世論調査ではメルケル首相の与党連合の支持率が低下し野党が躍進。

USDJPYは、米中間の貿易摩擦が緊迫化する中、アジア市場の110.01を高値アジア市場の109.38をボトムとし、欧米市場は一時109.69まで値を戻すも、欧米株は弱く、債券利回りも低下気味で109.41~69のレンジ内での動きに終始していた。ただし、終盤にかけてナバロ氏発言を引き金に円ロングのストップを誘発し110.00台と早朝の高値近くまで急伸し、109.70台で推移している。

EURUSDは、米EU間の通商問題も気になるが、アジア市場は1.1673→1.1629まで下落。欧州市場は実需筋の買いも目立ち弱い独Ifoにも売りは見られず、前日の高値1.1675を上回り1.1700台を回復し上昇。米国市場は1.1670台をボトムに1.1713まで上昇し1.1700の大台を何とか維持しながら推移と、1.1700台の大台でクローズすれば6月13日以来となる。

GBPUSDは、欧州市場に入ると一時前日の安値1.3230台を割り込み1.3220台まで下落するも、アジア市場の高値1.3270台を更新し1.3290まで上昇。これを高値に米国市場でもこの水準を超えられず1.3256~1.3290のレンジで推移。

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21:30    USD シカゴ連銀全米活動指数=-0.15(予想0.09 前回0.34→0.42)→ 予想を若干上回るも前回よりは低下へ

23:00    USD 5月 新築住宅販売件数=68.9万件(予想66.7万件 前回66.2→64.6万件)、前月比6.7%(予想1.5% 前回-1.5→-3.7%)→ 予想を上回る

23:30    USD ダラス連銀製造業活動指数=36.5(予想18.2 前回26.8)

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米財務省=中国資本が25%以上を占める企業に対し、「産業上重要な技術」を保有する米国企業の買収を禁じる規則を策定している。国家安全保障会議(NSC)と商務省が、これらの技術が中国に輸出されないようにする輸出規制強化案を共同で提示する。

WSJ紙=トランプ米大統領は、米国のハイテク企業に対する中国企業の投資を禁じるとともに、中国へのさらなる技術輸出を阻止する計画で中国企業による米ハイテク企業への投資制限計画は最終決定ではなく、業界は発効までにコメントをする機会が設けられる、この2つの計画は、IT(情報技術)や航空宇宙、電気自動車、バイオテクノロジーなど10のハイテク分野で世界的リーダーになることを目指す「中国製造2025(メード・イン・チャイナ2025)」計画を中国政府が進めるのを妨げることが目的で、今週中に発表される予定だ。

ポンペオ米国務長官=イランが核兵器を開発した場合、全世界の怒りに直面することになる。

ムニューシン米財務長官=29日に国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいて、新エネルギー車やロボット、航空宇宙などの分野の米企業に対する中国の投資は米経済や国家安全保障の脅威だと宣言する意向。

ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長=投資抑制策は計画していない。トランプ政権の通商政策は誤解されている。米経済の状況は強気で4%成長を想定。29日発表の米財務省報告で中国との問題に対処。→ USDJPYは急伸。

【欧州】
カタイネンEUの欧州委員会副委員長=トランプ大統領が表明した自動車に新たな関税を賦課した場合、EUは新たに対抗する以外に選択肢がないだろう

ショルツ独財務相=ユーロは不可逆だ。ユーロは、欧州におけるわれわれの共通の将来を保障する

イタリア地方選(6月24日)で、極右政党の同盟が躍進し、五つ星運動に肩を並べる支持を集めた。

世論調査結果(24日)=メルケル首相率いる保守与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率が前回から33→31%、、最大野党の極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)が15→16%で、同社の調査として過去最高となった。長く同盟関係にあるCDU・CSUは移民政策を巡って内部対立を起こしており、メルケル氏は第4次政権の発足から100日余りで崩壊しかねない危機に瀕している。

【アジア・その他】
中国人民銀行=一部銀行を対象として7月5日から預金準備率を0.5%引き下げることを発表。

トルコ大統領選・総選挙=エルドアン氏が勝利。議会選はAKP単体で過半数獲得とならないものの、AKP-MHP連合では過半数確保。短期的には政治的不確実性がなくなったという意味でマーケットポジティブ。

ピーターズNZ副首相=NZ中銀が近い将来に利上げをするとは思わない

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2018/06/25

2018年6月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年6月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

エスカレートする米国の中国に対する貿易の締め付け、どこまで進むのか不明ながら、7月6日の一部制裁発動のタイムリミットの残り時間はそれほど残っていない。

週末にWSJ紙が報じた「米国のハイテク企業に対する中国企業の投資を禁じる」、「中国へのさらなる技術輸出を阻止する」計画と、米財務省筋は「中国資本が25%以上を占める企業に対し産業上重要な技術を保有する米国企業の買収を禁じる」と報道。

欧州市場ではより詳細な報道を確認できなかったが、米国市場に入りどのような報道が示されるのか? リスク回避の円買いの流れは現時点で否定できず。USDJPYは110.00を高値にアジア市場で109.38まで続落。欧州市場は109.40台から60台の狭いレンジで推移し大きな変化は見られず。

主要通貨のEURUSDとGBPUSDはアジア市場終盤をボトムに、EURUSD1.1701まで上昇、GBPUSDは1.3290まで上昇し先週末のNY市場終値水準を上回っている。一方、資源価格に敏感で、リスク回避時に売られる傾向が多い、AUDUSDは0.7400台まで続落。NZDUSDは0.6880台まで続落。USDCADは1.3320まで上昇し弱さが目立っている。

日本・アジア株安に次いで欧州株も下落し、米株も下落からスタート。米債利回りは低下傾向が続いている。

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21:30    USD シカゴ連銀全米活動指数=-0.15(予想0.09 前回0.34→0.42)→ 予想を若干上回るも前回よりは低下へ

23:00    USD 5月 新築住宅販売件数=68.9万件(予想66.7万件 前回66.2→64.6万件)、前月比6.7%(予想1.5% 前回-1.5→-3.7%)→ 予想を上回る

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2018年6月25日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月25日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明けの月曜日。またしても、米国は通商問題で中国に圧力を加えている。WSJ紙の報道や財務省筋の話では「米国のハイテク企業に対する中国企業の投資を禁じる」、「中国へのさらなる技術輸出を阻止する計画」とのこと。最終決定ではなく発効までコメントする機会も設定されているという。

しかし、この報道を受けた反応は、日本・中国・アジア株は弱く、米債は買われ(利回り低下)、安全資産の円買いが目立っている。一方、主要国通貨は弱く、EURUSDは1.1673を高値に伸び悩み1.1630割れまで一時下落。GBPUSDも1.3270台を高値に先週末の安値を割り込み一時1.3220台まで下落と弱く、リスク回避時に売り圧力が強まるAUDUSDとNZDUSDも弱く、USDCADは一時1.3300の大台まで上昇と、円の除きドルは全面高。

いつもながら、トランプ大統領はどこまで真剣で危急の課題なのかは不明ながら、 通商政策顧問ピーター・ナバロ氏は先に「何兆ドルという資金が技術という米国の重要な資産を狙っている。これに対する防御が必要だ」と言っていたとの報道もあった。これからの欧州・米国市場で、この流れが一時的で終わるのか、それとも継続するのか、当局者からこの報道を再度確認する必要がある。

日経平均株価は-178.68(-0.79%)、マザーズは-33.15(-3.0%)と下げ幅が大きい。米10年債利回りは2.872%(-0.0237)と低下し中国株は下落。アジア株も総じて弱さが目立っている。

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【北米】
FT紙=米国は中国からの投資を一段と制限する計画。

米財務省=中国資本が25%以上を占める企業に対し、「産業上重要な技術」を保有する米国企業の買収を禁じる規則を策定している。国家安全保障会議(NSC)と商務省が、これらの技術が中国に輸出されないようにする輸出規制強化案を共同で提示する。

WSJ紙=トランプ米大統領は、米国のハイテク企業に対する中国企業の投資を禁じるとともに、中国へのさらなる技術輸出を阻止する計画で中国企業による米ハイテク企業への投資制限計画は最終決定ではなく、業界は発効までにコメントをする機会が設けられる、この2つの計画は、IT(情報技術)や航空宇宙、電気自動車、バイオテクノロジーなど10のハイテク分野で世界的リーダーになることを目指す「中国製造2025(メード・イン・チャイナ2025)」計画を中国政府が進めるのを妨げることが目的で、今週中に発表される予定だ。⇒ 通商政策顧問ピーター・ナバロ氏は先に、「何兆ドルという資金が技術という米国の重要な資産を狙っている。これに対する防御が必要だ」と述べた。

ポンペオ米国務長官=イランが核兵器を開発した場合、全世界の怒りに直面することになる。

【欧州】
カタイネンEUの欧州委員会副委員長=トランプ大統領が表明した自動車に新たな関税を賦課した場合、EUは新たに対抗する以外に選択肢がないだろう

ショルツ独財務相=ユーロは不可逆だ。ユーロは、欧州におけるわれわれの共通の将来を保障する

【アジア・その他】
中国人民銀行=一部銀行を対象として7月5日から預金準備率を0.5%引き下げることを発表。

トルコ大統領選・総選挙=エルドアン氏が勝利。議会選はAKPは単体で過半数獲得とならないものの、AKP-MHP連合では過半数確保。短期的には政治的不確実性がなくなりTRYは上昇へ。

ピーターズNZ副首相=NZ中銀が近い将来に利上げをするとは思わない


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2018/06/24

今週の為替相場を考える(6月25日~30日)

今週の為替相場を考える(6月25日~30日)

先週を軽く振り返って見ると、FOMCタカ派にドル買いが強まり、ECBの早期利上げ観測の後退で動きが加速し、米中貿易戦争リスクと米EUの通商問題でドル高のピークを迎え、BOEの利上げ期待の復活(?)と、新興国通貨の上昇にドル買いは一服し値を戻すも、米株と米債は大きな変化は見られず。

今週も、米国と他の主要貿易国との通商政策を巡り、トランプ大統領の突発的な発言で相場が急変するリスクは高く、中長期のドルロングからドル売りへ変化するのか、それともドル買いが小休止で再開するのか、今のところ後者の可能性が高いが発言の内容で変化することが予想され両サイドで予断を持たずに対応したい。

最新のIMMポジション(17集計、22日NY時間公表)からは、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの主要7通貨のネット・ポジションは前週比ではマイナス167,444コントラクトと集計日の終値(ドルベース)で計算すると、前週ドルショート79億ドル→ドルロング97億ドルへと176億ドル近く通貨のショート(ドル買い)が増えていることになる。これは私がデータを取り始めた2006年1月以降で最大の変化となっている。

ちなみに今までの最高は2012年6月12日→19日の通貨ロング(ドルショート)169億ドルが最大であったが今回はこれを更新。通貨ショート(ドルロング)への変化では、2011年8月2日→9日の+131億ドルが過去最大であった。この週のできごとを振り返って見ると、スイス中銀が緊急利下げをし、日銀が大量の円売り介入を実施し、通貨ユーロの防衛にECBが金融電話会議を招集し、G7が緊急電話会議を開き、米国長期格付けが格下げとなり、世界的な株価の暴落となった週であった。最も先週はこれほどの重大事変はなかったが!!

オプションのリスクリバーサルでも、EURUSD、USDJPY、GBPUSD、AUDUSDと、多くの主要通貨ペアでドルコールが拡大(ドル高方向を意識)しており、現実のドル全面高を反映している。

通商政策では、7月6日の米中間で制裁・報復関税の一部実施を前にして何らかの解決策を講じることができるのか? 米国は中国に追加で2000億ドルの追加制裁10%を課すことを表明しプレッシャーを強めている。一方、米国はEUに対しても制裁関税を課し、EUは報復関税を発動し、米国はEUからの輸入車に対して20%課税すると警告。共に為替相場への影響は避けられず、28~29日のEUサミットの動向を、米中は制裁解除を目指し裏で動いていることが報道されており、結果による相場変変動は避けられず。ポンドとEURは28・29日のEUサミットを警戒したい。

金融政策では、米国の利上げ継続はほぼ間違いなく、ECBはQEを年内縮小・終了させ来年の夏以降に利上げをする考えを示し、BOEは利上げ支持者が拡大し8月の利上げ期待度は50~60%台へと上昇しがらも、多くは利上げ期待によるGBPロングを取っていない(取れない)のが現状。カナダ中銀、豪中銀も通商政策への懸念に慎重姿勢を変えず。そして今週予定されているNZ中銀も然り。

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USDJPY (予想レンジ 119.20~111.50)

USDJPYはワイドで見れば108.00~111.50、直近では109.00~111.00、先週は109.50~110.70のレンジ内で推移。米通商問題でヘッジする意味では安全資産通貨の円買いが強まることを期待するも、CHF買いが目立つ中で、円は上昇もせず下落もせず、動きは緩慢で意外感も。いずれこのいつになるかは不明ながら狭いレンジを抜け出すことを期待したい。

USDJPYの長中期線は110円近辺で拮抗。BBはBasis109.86を中心にUpper110.96~Lower109.86で、6月12日以降では大枠このbasis~upperレンジ内で取引が続いている。MAでは200日線のclose110.22、high110.59、low109.84と12日以降では大枠このhigh~lowのレンジで推移しており、エネルギーが溜まってきているように思えてならない。

IMMポジションからは、前週5,052→-35,562(-40,614)と、過去70週続いた円安(ネットショート)から歴史的な変化の後は、前週比で増減が混在し12週間も向感は定まらない状況が続いていた。しかし、今回はネット・ショートが3月20日の水準を上回り、新たな円安の始まりなのか? 絶好の円高への好機なのか意見が分かれるところながら、IMMのポジションからは円売りが拡大中。

USDJPYオプション 25delta Risk Reversal(金曜 21:30時)前週比
1W-0.6→-0.35、1M-0.80→-0.49、3M-1.05→-0.68、長いところも全てに渡りドルプット・円コールが縮小し、市場の円先高感からの変化が顕著になっている。


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EURUSD(予想レンジ1.1550~1.1750)

5月29日以降は、1.1500をボトムに反発しているが1.1850を高値に、ECB理事会後の急落で1.1800~50をクリアに上抜けするまでは買いへの変化を確認できず。メルケル独連立政権内の移民問題での対立は残るも、EUサミットに向けとりあえずは何とか表面にでていないが、米EUの通商問題と合わせEUサミットが今週のユーロ圏発のテーマに。

BBはBasis1.1673、Upper1.1834、Lower1.1511で、6月14日のECB理事会後の急落以降は大枠でLower~basisのレンジ内で取引が続いてるが、期待はBasisを上回り上昇できるか? 200日線のBasisは1.1996にあり乖離幅は大きい。22日線のBasisは1.1674で、high1.1726、low1.1628でレンジを超えられるか?

CFTCのIMMポジションでは、前週88,225→36,118(-52,107)と、過去58週間と長期に渡りユーロのロングを維持しながらも、4月17日をピークに以降9週続落し、前週比の減少幅はデータを取り出した2009年来で最大で歴史的な変化となり、ついにユーロ先高期待の終焉なのか? それとも、ポジション調整も終了し新たなユーロ買いの始まりなのか? 

オプション 25delta Risk Reversal(金曜 21:30時)前週比
1W-0.70→-1.10、1M-0.80→-1.15、3M-0.80→-1.35、長いところも全てに渡りドとEURプット・ドルコールが拡大、市場のEUR先安感が顕著になっている。


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USDCAD(予想レンジ1.3100~1.3350)

NAFTA再交渉はどうなっているのか?交渉の可能性が残ることが示唆されながらも、2国間協議はどうなるのか? トランプ大統領とトルドー・カナダ首相のG7サミット直後の対立に貿易問題が長引きそうは雰囲気も。ただし、OPEC総会後の原油価格の上昇で、1.3380台で目先のトップを付けた可能性も意識。1.3400を超えるようならばギブアップ。あ

BBはBasis1.3059、Upper1.3382とこのレンジ内で推移することが期待でき、MA200日のcloseは1.2671、22日close1.3046と相変わらず乖離幅は大きい。

CFTCのIMMポジションでは、前週-14,988→-14,014(974)と、13週間連続しカナダドルのショートが続きながらも、前週比では2週続けて小幅上昇と他の主要通貨でショートが拡大する中で検討している。弱い経済指標と米国・カナダの通商問題が残るも、集計日後のOPEC総会を受けた原油価格の上昇が救いの手となれるか?

オプション 25delta Risk Reversal(金曜 21:30時)前週比
1W0.30→0.30、1M0.40→0.45、3M0.50→0.55と、ドルコール・カナダドルプットが若干拡大しドル買いを意識しながらも、大きな変化に至らず。

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今週の主な材料(6月24日~30日)


今週の主な材料(6月24日~30日)

いつもながら相場変動の要因は欠くことを知らず。

週明け25日には、24日のトルコ大統領選と総選挙のダブル選挙の結果でUSDTRYや、日本の個人投資が得意とするTRYJPYの変動が始まっていることが推測できる。

金融政策では利上げ速度がやや強まる米国と、もちろん日本は問題外で利上げに慎重な他の主要国との金利差の拡大傾向が続くのか? 通貨防衛策でようやく落ち着いているが心配は解消できない新興国通貨の下落などうなるのであろうか?

28・29日のEUサミットでは英国ブレグジットとドイツの移民問題も最重要議題と言われているが、他にも問題は山積。米国とEUとの貿易摩擦の激化、心配が解消できないイタリア政局、英国のEU離脱方針を巡る内部亀裂が続くメイ首相、移民問題で内部が亀裂気味のメルケル首相。先週EUは米国がEUから輸入する鉄鋼とアルミに関税を欠けたことへで28億ユーロの報復関税を決めたが、米国はEUから輸入自動車に対して20%の関税を課すと警告。EUサミットでどのような妥協策が話し合われるのであろうか? 

米中間は500億ドルの関税引き上げと関税を課すなど報復、遂にトランプ氏は2000億ドルの報復をちらつかせ報復合戦と机の上では貿易戦争突入ムード満点。しかし、タイムリミットの7月6日に向けて机の下では妥協策を模索中でどっちに転ぶことやら! この動きは特に円相場にとって要注意!

さて、今週の経済指標では重要な発表は28日と29日に集中している。28日の米第1四半期GDPの改定値は重要で、予想は2.2%と速報値と変わらず。29日は英第1四半期GDPの確報値があり前年比予想1.2%と速報値と変わらず。ユーロ圏のCPIは速報値で前年比2.0%と前回1.9%から上昇が見込まれている。米個人所得・個人支出では、PECデフレータ前年比予想2.2%と前回2.0%、コアPCEデフレータ前年比も予想1.9%と前回の1.8%からの上昇が見込まれている。そして、カナダのGDPは予想が入っていないが前月比0.3%、前年比2.9%の前回からどのように変化するのか? いつもながら予想外の結果による相場変動が強い指標でもあり要注意。

今週の金融政策は主要国の発表もなくNZ中銀に限定されている。日本時間28日の早朝に発表されるNZ中銀の金融政策は1.75%の据え置きが予想されている。ただし、発表時間が午前6時とNY市場の終了時間に当たり市場の取引量が急減しており、声明の内容次第では相場が変動することは間違いなさそうである。

詳しくは別表をご覧ください

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2018/06/23

最新のIMMポジションから、2018年6月23日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年6月23日(土曜)

集計日が6月17日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的ネット・ポジションの合計は、前週のロング+43,784→-123,600コントラクトへと激震! 前週比では-167,4344コントラクトは私がデータを取り出した2009年来で最大で通貨の売り圧力(ドル買い)が強まっている。

特徴は言うまでもなく「急激な通貨安=ドル高」への変化。前週の12日以降の要因を振り返って見ると、13日のFOMCで利上げを実施し更なる引き締めが示され、14日のECBでQEの縮小を決めるも、利上げ見通しが先送りされるなど、金融政策の差+強硬な米国の通商政策がその要因と思われる。

目立った変動は一目瞭然で、ネットでロングはユーロだけにとどまり、そのロングも36,118コントラクトに急減し、他の6通貨はすべてショートで週間のトータルの変動としては歴史的な変化とも言えるだろう。その中で、ネットではショートながら前週比ではスイスとカナダドルは小幅ながら増加している。

【円】前週5,052→-35,562(-40,614)
過去70週続いた円安(ネットショート)から歴史的な変化の後は、前週比で増減が混在し12週間も向感は定まらない状況が続いていた。しかし、今回はネット・ショートが3月20日の水準を上回り、新たな円安の始まりなのか? 絶好の円高への好機なのか意見が分かれるところながら、傾向としては円売りへ。

【ユーロ】前週88,225→36,118(-52,107)
過去58週間と長期に渡りユーロのロングを維持しながらも、4月17日をピークに以降9週連続し、前週比の減少幅はデータを取り出した2009年来で最大で歴史的な変化となり、ついにユーロ先高期待の終焉なのか? それとも、ポジション調整も終了し新たなユーロ買いの始まりなのか? EURUSD1.1500が大きな分かれ目!

【ポンド】前週10,969→-19,206(-30,175)
28週間ポンドのロングを維持していたが、ついにマイナスへと変化。集計日後のBOE利上げ支持者が3名に増加したことで、8月の利上げ期待の余地を残すも、ブレグジットまで来年3月に迫るなかで、メイ政権内の不調和音は変わらず。

【カナダドル】前週-14,988→-14,014(974)
13週間連続しカナダドルのショートが続きながらも、前週比では2週続けて小幅上昇と他の主要通貨でショートが拡大する中で検討している。弱い経済指標と米国・カナダの通商問題が残りるも、集計日後のOPEC総会を受けた原油価格の上昇が救いの手となれるか?

【豪ドル】前週-15,235→-43,099(-27,864)
12週間続けてショートが続き、今回のショート幅は2015年12月1日来の高水準であらためて豪ドルの弱いセンチメントを意識。米中間の貿易戦争のリスクが足を引っ張っている状況が改善するのを期待したいが、7月6日までに手打ちをできなければ最悪の状況も?

別表もご覧ください。

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2018年6月23日(土曜) 昨日22日、海外市場の動き

2018年6月23日(土曜) 昨日22日、海外市場の動き

週末金曜日の材料も豊富。注目のOPECは小幅な減産合意にとどまり原油価格急騰。ユーロ圏景況感は予想外に強く、ギリシャへの償還・返済猶予期限の延長と新規融資に株価は上昇するも、独政局は移民問題を巡り混迷は止まず。カナダCPIと小売は失望の結果もCADは原油高騰に持ち直す。EUは米国に報復関税を発動し米国はEU自動車に20%課税すると脅す貿易戦争の火ぶたが切られる。

為替相場は、資源関連通貨のAUD+NZD+CADは急伸、主要通貨ではEURUSDは1.1600をボトムに底堅く上昇が目立つも、GBPUSDは前日のBOEのタカ派ムードを残しなら、ブレグジットを巡る不透明感に本格的な上昇につながらず。USDJPYは週末リスクと貿易戦争のリスク回避の円買いの期待残るも109.80~22のレンジで動けず。

EURUSDは、欧州市場に入り、ユーロ圏財務相会合でギリシャの融資で償還期限・返済猶予期限を10年間延長し150億ユーロを新たに融資することを決定しイタリア債が買われ、仏・独・ユーロ圏のPMIは強く株式も堅調に推移し1.1670台まで上昇。独シュピーゲル紙が「独SPDが総選挙を準備」との報道に独政治てき混乱を懸念しEUR売りが一時強まり1.1630台まで下落するも下げ止まる。

EUは米国がEUから輸入する鉄鋼とアルミニウムに関税をかけたことへの対抗措置として28億ユーロ相当の米国製品に対する関税を発動したが、米国市場に入り、トランプ大統領が「関税障壁が急速に撤廃されなければ、EUから輸入自動車に対し20%の関税を課す」と脅し、EURUSDは1.1618まで下落するも、1.1600の壁を割り込むに至らず、1.1670近くまで値を戻し1.1655で終了している。

USDJPYは、109.80台をボトムに底堅いとも言える反面、110.20をトップに上値が重いともいえる何ともいいようがない狭いレンジで推移。週末リスクや貿易問題が深まる中で、原油高や資源価格の上昇、新興国通貨高へと安定していることで、リスク回避の円買いも限定的となったことが考えられる。

GBPUSDは、前日のBOE金融政策委員会で予想外の利上げ支持者の拡大、それもチーフエコノミストのホールデーン氏が利上げ支持に回ったことで8月の利上げ期待が高まった流は続き1.3240台をボトムに上昇傾向を維持。欧州市場では一時1.3315まで上昇するも続かずEURGBPが上昇しGBP売りの要因となり前日からの急騰の反動と週末のGBPロングの調整売りも強く1.3250台で終了。

米株は強弱混在、ダウ+119.19(+0.49%)とS&P500+0.19%は上昇するも、Nasdaq-0.26%と低下。米10年債利回りは2.893%(-0.005)と2.9%を割り込み低下。原油価格(WTI)はOPEC総会を受け69.28(+5.71%)と大幅上昇へ。

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21:30    CAD 5月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.3%)、前年比2.2%(予想2.6% 前回2.2%)、コア前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、前年比コア中央値=1.9%(予想2.1% 前回2.1%)、前年比コアトリム=1.9%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想を下回りCAD売りが加速

21:30    CAD 4月 小売売上高=前月比-1.2%予想0.0% 前回0.6→0.8%)、除く自動車前月比=-0.1%(予想0.5% 前回-0.2%)→ 予想外にマイナス幅が拡大しCAD売りが加速

22:45    USD 6月 総合PMI・速報値=56.0(予想55.1 前回56.6)、製造業PMI・速報値=54.6(予想56.5 前回56.4)、サービス業PMI・速報値=56.5(予想56.4 前回56.8)→ 予想を上回る


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2018/06/22

2018年6月22日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年6月22日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日。欧米株高、米債利回り小幅高、OPEC総会では予想通り減産幅の縮小を決定、「サウジ対イラク」の対立を織り込み原油価格の上昇が目立っている。

為替相場は、円を除きドル売り傾向は止まらず。強いユーロ圏各国のPMIと弱いCADの経済指標にUSDCADは急伸しCAD急落。

仏総合PMIは55.6(予想54.2)、独総合PMIは54.2(予想53.3)、ユーロ圏総合PMIは54.8(予想53.9)と強くEURUSDは1.1630台→一時1.1670台へ上昇し、メルケル独首相は連立与党の要求に応えるべく24日の移民政策の強化に関す一部EU加盟国でセットされた難民問題についての会議は結論を出さない可能性が高く、EUR売りの材料が削がれている。

カナダ小売売上高は予想外の大幅なマイナスで、CPIの前年比は0.1%(予想0.4%)、前年比2.2%(予想2.6%)と弱くUSDCADは1.3270台→1.3380台へ一時急騰。

USDJPYは、欧州市場の序盤に見せたEURUSDの急伸は、いったい何がおきたのだろうか? コメントでは米債利回りが緩やかに上昇との声も大きく、ドル買いをサポートするも、110.21を高値に上値の重い展開が続いている。

2018年6月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


週末金曜日。週末リスク、OPEC総会、EUと米国通商問題、独難民流入抑制問題、トルコ大統領・総選挙とこれから週末にかけて色々と出来事は多い。

為替相場は、円を除き主要通貨、資源関連通貨、新興国通貨でも総じてドルは下落。円は週末リスク=円高を思いきや一人負け状態。

欧州市場に入り、強い仏・独・ユーロ圏のPMIに欧州株は強く、イタリア極右政党「同盟」のボルギ下院予算委員長は、イタリア政府はEU離脱を望まずと発言しEURUSDの上昇につながっている。

USDJPYは逆にドル高へと動き、円はクロスでは全面高で、底堅い動きであることは間違いないが、結局は109.86~22の狭いレンジで推移しているだけ。

USDCADは今日これから注目したい。カナダのCPIと小売売上高。USDCADは1.3320台の高値圏から、昨日の安値1.3283を割り込み1.3270台へと軟化しているが、この動きがどうなるのか? 数字如何では大きな動きも期待したい。

日経平均株価は-176.21(-0.78%)と下げ傾向が続き、中国株は底堅く推移、アジア株は強弱混在。欧州株価は上昇傾向が続いている。米10年債利回りは2.92%と小幅上昇、原油価格(WTI)はOPEC総会を控えて66.22と上昇が続いている。


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15:45    FRN 第1四半期 GDP・確報値=前期比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回2.2%)

16:00    FRN 6月 総合PMI・速報値=55.6(予想54.2 前回54.2)、製造業PMI・速報値=53.1(予想54.0 前回54.4)、サービス業PMI・速報値=56.4(予想54.3 前回54.3)→ 製造業が弱く、サービス業が強く、総合は予想を上回る

16:30    GER 6月 総合PMI・速報値=54.2(予想53.3 前回53.4)、製造業PMI・速報値=55.9(予想56.2 前回56.9)、サービス業PMI・速報値=53.9(予想52.5 前回52.1)→ 製造業が弱く、サービス業が強く、総合は予想を上回る

17:00    EUR 6月 総合PMI・速報値=54.8(予想53.9 前回54.1)、製造業PMI・速報値=55.0(予想55.1 前回55.5)、サービス業PMI・速報値=55.0(予想53.8 前回53.8)→ サービス業が強く、総合は予想を上回る


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2018年6月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

2018年6月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

相場変動の材料は豊富。米株は下落、米債利回りは低下、ドルは主要国+資源関連通貨+新興国通貨でもメキシコの利上げもあり売り圧力が続く。円はGBPJPYを除き円買いへ。目立ったのはGBPUSDの上昇と、USDCHFの下落。

イタリアでは、極右政党「同盟」でユーロ懐疑派のバニャイ氏が上院財務委員会の委員長に、ボルギ氏が下院予算委員長指名され、政局の混迷の可能性にイタリア債は売られイタリア・欧州株は軟調に推移。

BOE金融政策委員会は、金融政策の据え置きを決定するも、チーフエコノミストのホールデーン氏利上げ支持に回り、「6対3」と利上げ支持者が3名に増加、8月の利上げ観測が急浮上し利上げ確率は50%→一時70%近くへ上昇しGBPUSDが上昇。

弱い米経済指標が続いた。フィラデルフィア連銀景況指数は19.9(予想28.0 前回34.4)と予想外に下落し、直接的なドル売りの引き金となり、景気先行指数、住宅価格指数も予想と前回を下回る。

ロス米商務長官は通商交渉でタカ派を維持するも、米国家経済会議(NEC)高官は米中の緊張を回避のため7月6日までに中国との協議再開を模索との報道もあり、中国国家副主席を米国に招き協議との案も。

EURUSDは前日比0.29%上昇。アジア・欧州市場では独政治的リスクも意識され続落するも、1.1508をボトムに1.1500のオプション絡み実需筋の買は厚く下げ止まり反発。BOE後にはEURGBPの売りもあり上昇力は鈍かったが、弱いフィラデルフィア連銀景況指数に前日の高値1.1600を上回り反発し1.1610台へ上昇。オプションカット後には再上昇し1.1634まで続伸し1.1600台で推移。

GBPUSDは前日比0.56%上昇。ブレグジット交渉の難航やBOEの利上げ時期の先送り感にアジア・欧州市場では1.3102まで続落していたが、BOE金融政策委員会の結果を受け1.3230近くへ急伸。弱いフィラデルフィア連銀景況指数に1.3250台へ、米債利回りの低下もあり米国市場では1.3270まで続伸し、1.3240台で推移。

USDJPYは前日比0.36%下落。アジア・欧州市場では110.30台ボトムに110の買い圧力が強く110.76まで続伸。弱いフィラデルフィア連銀景況指数に110.30台へ下落し、弱い米経済指標が続き、米株の下げや米債利回りの低下もあり110.00の壁をようやく割り込み109.84まで下落してようやく下げ止まる。

米株は下落、ダウ-196.10(-0.80%)、NasdaqとS&P500 も下落。米債利回りは低下、10年債は2.898%(-0.039)と2.9%を割り込み、2年債も2.541%(-0.025%)と低下するも2.5%の大台を維持。原油価格(WTI)は65.74(+0.05%)とOPECの増産の可能性に一時の下げから値を戻して終了。

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20:00    GBP 6月 BOE金融政策委員会=政策金利0.50%  資産買い入れ枠4,350  社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを決定、予想通りながら6対2(予想7対2)と、利上げ支持者が増加したことでGBP急騰。議事録公表

21:30    USD 新規失業保険申請件数=21.8万件(予想22.1万件 前回21.8→22.1万件)→ 予想外に改善

21:30    USD 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=19.9(予想28.0 前回34.4)→ 予想を下回り2017年8月来の低水準に、ドル売りが強まる

21:30    CAD 4月 卸売売上高=前月比0.1%(予想0.5% 前回1.1→1.4%)→ 予想を下回る、

22:00    USD 4月 住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1→0.2%)→ 予想を下回る

23:00    USD 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4%)→ 予想を下回る

23:00    EUR 6月 消費者信頼感指数・速報値=-0.5%(予想0.0% 前回0.2)→ 予想外のマイナスへ。

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2018/06/21

2018年6月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動

2018年6月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動

欧州株はは下落し米株も弱く、米債利回りは低下。ドルは全面安で流れはリスク回避の動きへ。

イタリア政府は、ユーロ懐疑派のバニャイ氏を上院財政委委員会の委員長に指名、政治的リスクが強まりイタリア債下落し欧州株は下落し、EURUSDは1.1508まで下落するも、米経済指標は弱さが目立ち、フィラデルフィア連銀景況観指数は19.9(予想28.0 前回34.4)と1年ぶりの低水準で、EURUSDは1.1540台→1.1610台へ急伸しドル売りが加速。それ以外でも、米住宅価格指数、景気先行指数と弱さが目立ち、米株安+米債利回りの低下=ドル売りの流れを継続中。

BOEは政策金利0.5%に据え置くも、8名の政策委員の内、利上げ支持が3名と前回2名から拡大、それもチーフエコノミストのホールデン氏でもあり、8月の利上げ期待度が50%→70%へ高まり、GBPUSDは1.31200台→1.3220台へ急伸し、弱い米フィラデルフィア連銀景況観指数に1.3260近くまで上昇中。

AUDUSD+NZDUSD+USDCADも、主要国と比較すると動きは穏やかながらドル売りの流れに変化し、アジア市場のドル安水準を割り込む。

USDJPYは110.70台をピークに、GBPUSDのドル売りの影響や、弱い米経済指標+株安+米金利の低下に110.00割れまで続落中。

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20:00    GBP 6月 BOE金融政策委員会=政策金利0.50%  資産買い入れ枠4,350  社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを決定、予想通りながら6対2(予想7対2)と、利上げ支持者が増加したことでGBP急騰。議事録公表

21:30    USD 新規失業保険申請件数=21.8万件(予想22.1万件 前回21.8→22.1万件)→ 予想外に改善

21:30    USD 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=19.9(予想28.0 前回34.4)→ 予想を下回り2017年8月来の低水準に、ドル売りが強まる

21:30    CAD 4月 卸売売上高=前月比0.1%(予想0.5% 前回1.1→1.4%)→ 予想を下回る、

22:00    USD 4月 住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1→0.2%)→ 予想を下回る

23:00    USD 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4%)→ 予想を下回る

23:00    EUR 6月 消費者信頼感指数・速報値=-0.5%(予想0.0% 前回0.2)→ 予想外のマイナスへ。

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2018年6月21日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月21日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

為替相場はドル全面高で、クロスでも円売り圧力は止まらず。

昨日、パウエルFRB議長は「利上げ継続の根拠は強い」と利上げ継続姿勢を再確認。トランプ大統領は「米GDP4%の達成は、今にわかる、それを超えるだろう」と超強気の発言。

一方、EUは米国との間で制裁を受けた報復の動きが強まり、22日に本当に関税を課すことになるかを注目。中国は米国との間で制裁→報復→報復の報復と、7月6日の発動までに解決策を見出すことができるのか注目。

また、英国はEU離脱修正法案が下院で否決され一先ず安心感、ただし、6月28~29日のEUサミットで英国はブレグジット関するEUが納得するような話をすることができるのか? メルケル独首相は難民問題で連立政権内での亀裂を修復することができるのか? 6月28~29日のEUサミットを見守る動きへ。

新興国通貨もやや落ち着きを取り戻して入るも、大胆な通貨貿易策に支えられている面も多く、米金利がさらに上昇でもしようものなら再び売り圧力が強まる可能性も否定できず。

結果として、ドル売りの流れは止まらず、EURUSDとGBPUSDは今年の安値を更新中で、USDCADとAUDUSDは一年近く前の水準とドル高が進ンでいる。USDJPYは6月15日の高値110.90、5月21日の高値111.40を試す動きへ。

日経平均株価は下げからスタートから続伸し、+137.61(+0.61%)と上昇するも、中国株は弱くアジア株も上昇より下落が目立っている。米10年債利回りは2.941%と小幅上昇

USDJPYは、早朝の110.30をボトムに株価な底堅く推移し上値110.50の壁を超えてからはクロスも弱さが目立ち、ストップの買いを巻き込み110.76まで続伸。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会・議事録の発表を控えて入るも、政策変更を期待する動きは少なくい。

EURUSDは、8月の利上げ見通しが5月の60→55%に低下する中、米国との金利下げ拡大、米国とEUとの通商摩擦の危惧もあり積極的ン動き難い。アジア市場の1.1590台を高値に1.1535まで続落。昨日ボトニー・オーストラリア中銀総裁発言後の安値1.1547を意識し1.1535まで続落し下げ止まる。

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7:45    NZD 第1四半期 GDP=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.6%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.9%)→ 予想と変わらずだが、前回より低下。

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2018年6月21日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

2018年6月21日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

米金利上昇、原油価格上昇、株価は底堅く推移。為替相場は円と資源関連通貨が弱くNZDの下落幅は比較的大きく主要通貨は小幅な変化にとどまる。

欧州連合(EU)は、米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税への対抗措置として報復関税の発動を決定、米国が制裁発動停止すれば応じるとあり相場への影響は限定的。注目の英下院はEU離脱修正法案を否決、GBPは底堅く推移。

シントラECBフォーラムからはパウエルFRB議長は「利上げを継続する根拠は強い」と強気、ドラギECB総裁は「賃金上昇を抑えている要因も徐々に後退、物価上昇への前向きな兆候も観測」とあるも、相場の動きは緩慢。

米中貿易戦争への懸念が残る中、ロス商務長官は「中国の通商慣行変更には一段の圧力必要」と強気、通商政策で強硬なトランプ氏に不満を示すムニューシン米財務長官は沈黙との観測も。

USDJPYは前日比+0.28%近くと円安で、クロスでもGBPJPY+0.32%近くを筆頭に円は全面安。アジア市場の109.85をボトムに、欧米市場では109.95をボトムに、クロスでの円ロングの巻き戻しなのか、底堅い米株と米金利の上昇に、欧州勢が取引きを終え相場が比較的薄くなった時間帯に110.25の高値を上回るとストップロスの買いが強まり110.45まで上昇後は、110.50を意識してやや軟化中。

EURUSDは前日比-0.10%近くと小幅安。EUの米国への制裁発表が気になるが相場への動きは見られず。欧州市場に入りノボトニー・オーストラリア中銀総裁「EURはドルに対して大幅に下落する」とのヘッドラインに一時時1.1537まで急落するも、「欧米の金融政策正常化のペースの違いから」下落しているとの説明だったことが分かり値を戻す。仏中銀総裁の「来年夏にも利上げする可能性があるが、緩和的な政策は続く」との発言や、EURGBPの売りもあり米国市場に入っても1.1600の大台を超えられず。

GBPUSDは前日比-0.04%とドル高の中で検討。英下院はEU離脱修正法案を否決、ソフトブレグジットの可能性が高まり、一時1.3216まで上昇、GBPJPYも145.60台まで上昇するも続かず。GBPUSDは1.3160台まで値を下げて終了するも、ドル高が強まる中で比較的健闘。

AUDUSDは前日比-0.15%、NZDUSD-0.58%、USDCAD+0.15%と資源関連の通貨は、WTIが持ち直すも強さが見られず。

米株は強弱混在で、ダウ-42.41(-0.17%)、NasdaqとS&P500は逆に上昇へ。米10年債利回りは2.936%(+0.038)へ上昇、2年債は2.549%と前日と変わらず。原油価格(WTI)は65.91とOPEC総会を前にして上昇。

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2018/06/20

2018年6月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018620日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

相場への影響は見られないが、EUも米国に報復関税の措置を決定。為替相場の変動は主要国や資源関連通貨で緩やかで、新興国通貨はドル売りの流れが目立っている。

欧州連合(EU)は、米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税への対抗措置として、22日から総額28億ユーロの農産物などの米製品に25%の関税を課すと発表したが相場への影響は限定的。。

注目のシントラECBフォーラムでは、パウエルFRB議長「利上げを継続する根拠は強い」と発言しドルの買い材料へと動くも続かず。ドラギECB総裁は「賃金上昇を抑えている要因も徐々に終わりに近づいている」と強き発言も。

GBPUSDは、注目の英国のMeaningful Vote(議会に拒否権を与えるもの)修正案は、再び審査と採決が行われる。現在のところ結果は不明でGBP相場への影響に注目。1.3148をボトムに1.3200の大台を一時達成へ。

EURUSDは、EUの米国への制裁発表が気になる。欧州市場に入りノボトニー・オーストラリア中銀総裁「EURはドルに対して大幅に下落する」とのヘッドラインに一時時1.1537まで急落するも、「欧米の金融政策正常化のペースの違いから」下落しているとの説明だったことが分かり値を戻すも、1.1600の大台を超えられず。

USDJPYは、110.20台の上値は重く、一時109.95まで下落するも、パウエルFRB議長の強気発言に再び110.20台へ上昇。ただし、上値は引き続き重い。

欧州株は総じて強く、米株は先物緩やかに上昇するも、現物株は上げ幅を縮小し取引がスタート。米10年債利回りは2.9%台をかろうじて維持。

2018年6月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年6月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場はNY市場に行き過ぎた反動で、株高、金利上昇、原油高の流れに、AUD+NZDはやや値を戻すも、逆に、EUR+GBP+JPYは売られ気味。

アジア市場では特に相場を動かすような材料は見当たらず、全体的に昨日のリスク回避の流れも弱まり、若干のリスク選好のパターンに変化するも、基本的な材料となる米中貿易問題は引き続き紆余曲折が予想され、米国の利下げサイクルも止められそうになく、米国と他の主要国では金利差の拡大傾向が続きそう。

欧米市場を見ると、EUR相場に影響が高いと思われる、シントラ・ECBコンフェランス(22:30時)があり、パウエルFRB議長、ドラギECB総裁、ロウ豪中銀総裁、黒田日銀総裁討論会に出席が予定されており、期待はしていないがどうしても注目してしまう。EURUSDは、昨日の急落後の戻り高値は1.1598と1.1600の大台を回復できず、この水準を上抜けできるか注目しているが、引き続きダウンサイドのリスクは払しょくしていない。

また、英国では「Meaningful Vote(議会に拒否権を与えるもの)」の修正案が、会員で再び審査と採決が行われる。正式な時間は未発表ながら、日本時間深夜0.00 時~01:00時が予想される。今日のGBP相場はこの影響を強く受けることは間違いない。この結果による投機筋が積極的に動くことが期待できるが、いずれにしても1.3150~1.3188のレンジから抜け出してほしいと期待している。

USDJPYは、昨日の動きから安値109.55から本邦勢の大口買いに反発。結果的に109.00~111.50のレンジの中で、これからも109.00~50を割り込むまで、逆に昨日のドル売りスタート地点の110.57を上回るまでは、109.50~110.50のレンジをどうしても意識してしまう。

日経平均株価は終盤にかけて上昇幅を拡大し+276.95(+1.24%)上昇、中国株やアジア株も上昇傾向を維持。米10年債も2.9%台へと上昇気味で、原油価格(WTI)も65ドル台を維持し65.55近くへと上昇。

2018年6月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

2018年6月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

米中は相手の出方をけん制するような、制裁・報復の連鎖に貿易戦争のリスクを警戒した動きが相場変動の引き金。米国株と債券利回りは下落傾向が続くもボトムからやや反発、為替市場もNY市場に入りドルと円高傾向は弱まりボトムから小幅反発へ。

米国の対中制裁関税→中国の対米報復関税→米国の報復への報復関税に、中朝最接近で通商問題をけん制と、今後どうなることやら。7月6日期限の制裁発動の流れは不透明で、金融市場はリスク回避へと動き、USDは円以外の通貨で上昇傾向を維持するも米国市場に入りやや弱まる。

シントラECBフォーラムでドラギ総裁は「利上げはインフレ上昇に合わせ忍耐強く段階的に行う」と慎重で、他の関係者の発言も相場を動かすまでに至らず。英国はEU離脱で重要で、先に上院で可決した「議会により大きな権限を与える議案」が今日下院で採決されるが、その結果を注目。引き続きリスクは「ハードブレグジット・ソフトブレグジット・再投票」と三択へ。

ダウは一時の400ドル台下げ幅を縮め-287.26(-1.15%)で終了し、NasdaqとS&P500も値を下げるも下げ幅は限定的。米10年債利回りは2.854%のボトムからは回復するも、2.896%(-0.023)と小幅低下。原油価格(WTI)は65.10(-1.14%)とOPECを前にして減産の緩和合意を意識した動きへ。

USJPYは、前日比-0.41%と円高。アジア市場の110.50台を高値に、突然の「米国の中国への報復・追加制裁の可能性報道」に米中貿易戦争突入のリスク回避にドルと円の上昇は続くも欧州市場の序盤に付けた109.55をボトムに米株の動きを見ながら下げ幅を縮める中、110.10台まで値を戻す。クロスでもAUDJPY-1.04%を筆頭に円高傾向は変わらず。

EURUSDは、-0.29%とユーロ安。アジア市場の1.1640台をトップに、米国の中国への報復・追加制裁の可能性に、ドル高+円高の流れが加速する中で、1.1600前後の大口の買いを消化し、欧州市場の1.1530台まで続落。これをボトムに米国市場に入り米債と米株の動きを見ながら1.1580台まで徐々に回復し、終盤には1.1590台まで上昇するも、1.1600の重要なポイントを回復できず。

GBPUSDは、-0.55%とポンド安。AUDUSDは、-0.56%と豪ドル安。USDCADは、+0.6%とカナダドル安へ。

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【北米】
トランプ米大統領=500億ドル相当の米国製品に対する中国の報復関税への対抗措置で、2000億ドル規模の中国製品に対し、10%の追加関税を課すと警告。新たな関税の対象になる中国製品の特定を米通商代表部(USTR)に指示。

米韓両政府(18日)=8月に予定していた定例の合同軍事演習の中止で合意。軍事演習の中止は米軍のプレゼンスの低下につながり、東アジアの安全保障情勢に影響を与えるのは確実だ。

トランプ大統領=NAFTA再交渉で進展がみられるが、合意できなければ2国間協定の可能性。

トランプ大統領=米国とカナダの関係は良好で、通商協議で合意することを望む

トランプ大統領=米国は変わらなくてはならない。これ以上、愚かな国としてとどまることはできない

フリーランド・カナダ外相=NAFTA再交渉妥結はなお可能。カナダ政府は、日本、メキシコと米自動車への課税の可能性を話し合っている。

カプラン・ダラス連銀総裁=原油市場は今後数年間、脆弱なバランスにある。

ナバロ米通商製造政策局長=中国当局と複数回にわたり通商問題を巡り協議を行ってきたものの、進展は見られていない。トランプ大統領は米国民を代表して措置を取った。米国が誇る技術、および知的財産権を中国の侵害から守る必要がある

【欧州】
英上院(18日)=欧州連合(EU)離脱法案に関し、議会が交渉の行方を左右することを認めないとしたメイ政権の案を否決し、議会により大きな権限を与える対案を可決。メイ政権とEUの合意を議会が否決した場合や、合意がまとまらなかった場合に政府がとるべき対応を決める権限を議会に与える案を354対235の賛成多数で可決した。20日に下院での採決があり、穏健な離脱につながるとみられる「意味のある採決」を議会に認めることを回避したいメイ首相にとって、20日の採決は非常に重要となる。

メイ英首相報道官=英上院が議会により大きな権限を与える議案を可決したことについて、受け入れられない。EU離脱を巡って、議会が政府に指示することを可能にする」内容で、首相の手足を縛り、自国にとって良い合意の実現が困難になる

バニエルEU主席交渉官=両社には深い隔たりが残っている。アイルランドの国境問題には多くの作業が必要。

ドラギECB総裁=利上げの判断はインフレ率の上昇に合わせて「忍耐強く」かつ「段階的に」行う。賃金が上昇しているものの、これがそのままインフレ率の上昇につながるわけではないと。物価の伸びの先行きは不透明感がある。鍵となるのはインフレ期待が十分にアンカーされ続けることだ。経済の状況から生じる不透明感がこの過程におけるさまざまな段階に存在する

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ECBは拡張的政策からの出口を開始している。利上げ開始は2019年夏以降と予想。

リッカネン・フィンランド中銀総裁=必要があれば来年夏以降も金利を据え置くことは可能

レーン・アイルランド中銀総裁=かなり大きなインフレのショックがなければQE終了の決定は変わらず。ECBが買い入れた2.6兆ユーロの資産を保有し続け、償還債の再投資を実施すること自体に長期金利を約1.0%引き下げる効果がある

独仏首相=2021年までにユーロ圏共通予算の創設で合意

独IFO経済研究所=年初の経済成長が低迷したことや世界経済のリスクの高まりが背景に、独経済成長率予想を大幅に下方修正、2018年2.6→1.8%、2019年2.1→1.8% → ドイツ経済の下振れリスクは大幅に増している」とし「ドイツ経済の利点を大幅に上回る2つのリスクがある。イタリアと貿易戦争を通じたユーロ危機2.0だ

【アジア・その他】
豪中銀議事録公表(6月5日分)=経済についてより強気な見方が示された一方、高水準の家計債務と賃金の伸び悩みは低金利が当面続くことを意味するとの見解で一致。今年の成長率3.0%を上回ると予想するも、米中貿易摩擦や他国の関税をめぐる対立で下振れリスクもある。第1四半期GDPは前年比3.1%と第4四半期2.4%から伸びが加速し2年ぶりの高水準ながら、賃金の伸びが過去最低に近いペースで、インフレ率は中銀目標2~3$を下回り、2017年以降の雇用増加にも関わらず、労働市場はなお余剰能力にある。

中国人民銀行=預金準備率、適切な引き下げが必要

ロシア経済発展相=米国の鉄鋼とアルミの輸入制限措置に対応して、一部の米国製品に輸入関税を賦課する。

OPEC総会を前に関係者=イラン、アルジェリア、ベネズエラが増産に反対、OPEC総会で減産の可能性が残る。サウジアラビアとロシアはOPEC加盟・非加盟国が7月から産油量を大幅に引き上げることで合意するよう呼び掛けている。

イラン石油省=OPECは米国のエネルギー部門ではない。今回のOPEC総会で合意が得らえると思わない。原油高はトランプ大統領が導いた。

エルドアン・トルコ大統領=投資を促進するには利下げが必要で、金利は引き下げる。

3度目の中朝首脳会談(何がもくてきなのか?)=国営の中国中央テレビ局(CCTV)は金委員長との会談を終えた習主席の発言として、北朝鮮と米国の双方が首脳会談での合意を実行に移し、関係各国が協力して朝鮮半島の和平プロセスを前進させることが可能になるよう期待すると報じた。中国は引き続き建設的役割を担う意向だという→ 習近平主席には北朝鮮という交渉の切り札がある。貿易から台湾関係に至るまであらゆる米国の政策が変化し、中国を世界のリーダーにしたい習主席の計画を阻止することがトランプ大統領の本当の狙いだとの見方が広がるなか、習主席はこの切り札を使う方向に傾く可能性がある。

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2018/06/19

2018年6月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018619日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米中制裁・報復の連鎖に、アジア・欧州株は下落、米国市場に入っても株安の流れは止まらず。債券は買われ利回りは低下、為替市場はドルと円が全面高でクロスでは激しい円高へ。

米国の対中制裁関税→中国の対米報復関税→米国の報復への報復関税に、76日期限の制裁発動前の何らかの合意期待も薄れ、金融市場はリスク回避へと動き、USDは円以外の通貨で上昇、為替相場は

期待されたシントラECBフォーラムは、昨年のドラギ総裁のタカ派発言に急伸したEUR相場を意識・期待するも、結果は利上げ慎重発言に若干のEUR売りへ動くも続かず、逆に1.1530台で底固めし緩やかに反発気味。

GBPUSDは、英上院で可決、英下院は明日20日に採決し、議会により大きな権限を与える案を採決と重要な日。1.3151をボトムにややボトム感も感じるが戻りも限定的で、大きな変化は期待でず。

USDJPYは、109.55をボトムにリスク回避の世界的な流れにクロスで円は全面高。USDJPYは、109.00111.50の大きなレンジの下限に近付き、今後の米株の動きを注目。            

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