2020/01/31

2020年1月31日(金)14:45時ごろの動き

2020年1月31日(金)14:45時ごろの動き


WTIは53台と2%近く上昇、日経平均株価は強く香港ハンセンは下げ幅を縮めるも小幅高を維持。米債利回りの上昇は鈍く10年債利回りは前日終値とほぼ同水準の1.585%台で推移している。

為替市場の動きは非常に緩慢で、欧州の主要国の第4四半期GDPの速報値を期待しながら。北米市場のカナダGDP、米個人所得・個人消費や景況感指数の発表を期待する以外になさそう。

もちろん、新型肺炎の感染の深度も株・債券・為替市場にとっては非常に重要だが、警戒感をある程度織り込んだ動きとも思われる。中国PMIの総合は新型肺炎の影響と思われるが前回を下回っている。

予想数字が手に入らないが、個人的にはカナダのGDPを注目している。前月比が前回の-0.1%から+に変化するか? 前年比が前回の1.2%と比較してどうなったかを注視。ポロズカナダ中銀のハト派発言以来、CAD売りが続いており、今日も今のところ直近では1.3180~90をボトムに底堅い動きとなっている。レンジとしては1.3180~30のレンジに陥っており1.3200を中心とした動きが継続している。

USDJPYは、昨日は新型肺炎の感染拡大にWHOはやっとWHOは緊急事態を宣言するも後追い状況は避けられず。昨日はこれらの新型肺炎の感染拡大を材料として円高に、一時108.58まで下落するも、今日のアジア市場では、108.88をボトムに仲値直後の109.13を高値に109円台での取引が続いている。個人的には底堅く目先は円安方向に動いているように見えるが!?

GBPUSDは、本日で英国のEU離脱期限は終了。年末まで移行期間に入り、今年末で完全に終了することになる。賛否両論が耳に入るが、とにかく期待感だけは強くのこり、昨日はBOEも政策金利の据え置きを決定している。流れは押し目での買いに思われてならない。

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6:00    NZD ANZ消費者信頼感=前月比-0.5%(予想 前回2.2%)、122.7(予想 前回123.3)→ 前回を下回りマイナスへ

8:30    JPY 1月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.6%(予想0.7% 前回0.9%)、除く生鮮前年比=0.7%(予想0.8% 前回0.8%)、除く生鮮・エネルギー前年比0.9%(予想0.8% 前回0.9%)

8:30    JPY 12月 雇用統計:失業率=2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、有効求人倍率=1.57(予想1.57 前回1.57)

8:50    JPY 12月 鉱工業生産・速報値=前月比1.3%(予想0.7% 前回-1.0%)、前年比-3.0%(予想-3.6% 前回-8.2%)→ 予想と前回を上回る

9:01    GBP 1月 Gfk消費者信頼感調査=-9(予想-9 前回-11)
10:00    CNY 1月 総合PMI=53.0(予想 前回53.4)、製造業PMI=50(予想50.0 前回50.2)、サービス業PMI=54.1(予想53.0 前回53.5)→ 総合は新型肺炎の感染拡大に前回を下回る

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米国務省
①    中国への渡航警戒レベルを「4」に引き上げ 渡航しないよう勧告

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2020年1月31日(金) 昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月31日(金) 昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大にWHOはやっと緊急事態を宣言するも、事務局長は「脅威ではない」と言う。31日に英国はEUを離脱し移行期間入りへ。

WTIは一時51.66まで低下し52.60台へ下げ幅を縮める。欧州株は軒並み下落、米株は軟化するも好決算を受け予想外に底堅く、ダウは一時250ドル近くの下落からプラス圏へ反発。米10年債利回りは低下傾向が止まらず一時1.5325%まで下落するも、終盤にかけて1.57%台まで反発中。

為替相場は、リスク回避にJPY+CHFは選好される流れはかわらず、BOEのMPCを受けGBPは強くEURも続伸。新型肺炎の感染拡大=中国経済のリスクを危惧したAUDは弱くNZDも連れ安へ。ただし、米国市場の終盤にかけ米株は反発傾向にあり、米債利回りも底値か値を戻し、全体的に流れは変化気味。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会(MPC)で利下げと据え置き予想が混在する中、発表直前からなぜか大量のGBP買いに1.3070台まで急伸。結果は7対2の多数と前回と同数で決定のサプライズで、カーニーBOE総裁も財政出動が金利上昇へつながる可能性を示唆、さらに1.3109まで上昇。

12月の総選挙以降の英経済は上向き兆候があり、米中通商協議の第1段階合意が要因とある。一方では、成長率予測を引き下げ、インフレ率は来年まで目標値に達しないなど利下げが必要になる可能性も示唆しており、1.3110を高値に上げ止まる。英国31日でEUを離脱し年末までの移行期間に突入!EUと各種協定がうまくいくのか?

EURUSDは、独雇用統計で失業者数が予想外のマイナス、ユーロ圏経済信頼感が102.8(予想101.8 前回101.5→101.3)と予想外に強く出たことで底堅く推移し、GBPUSDの急伸もあり1.1031まで上昇。米国市場に一時1.1015まで軟化するも、フィキシングで上昇した流れが続き1.1038まで上昇しようやく上げ止まる。

USDJPYは、新型肺炎の感染拡大にWHOが緊急事態を宣言。株安+債券利回りの軟化+資源価格の低下のリスク回避の動きは変わらず、アジアと米国市場の109.00台を高値に、米国市場では108.58まで値を下げた後、米株の反発+債券利回りの上昇もあり108.80台まで値を戻して推移。

USDCADは、前日のNY市場と今日のアジア市場で上値が重かった1.3200~10の壁を、欧州市場の早朝に上抜け1.3220台へ上昇。他の主要国通貨が上下変動する中で、1.3200~23のレンジ相場が続いたが、終盤にかけ再び1.3200を試す動きへ。

注目の経済指標では、米GDP、前年比2.1%と前回と変わらず、個人消費(前期比1.8%(予想2.0 前回3.2%)やコアPCEデフレーター前期比1.3%(予想1.6 前回2.1%)と弱い。独CPIは、HICP前年比は1.6%(予想1.7 前回1.5%)と期待通りに伸びず。

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22:00    GER 1月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.6%(予想-0.6% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.5%)、HICP前月比-0.8%(予想-0.7% 前回0.6%)、HICP前年比1.6%(予想1.7% 予想1.5%)→ 前月比は予想外にマイナス幅が拡大するも目標割れは9か月連続、前年比は予想を下回るも前回から上昇へ

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想21.5万件 前回21.1→22.3万件)

22:30    USD 第4四半期GDP・速報値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比1.8%(予想2.0% 前回3.2%)、デフレーター(GDP Price Index)前期比1.5%(予想1.8% 前回1.8→1.7%)、コアPCE・デフレーター前期比1.3%(予想1.6% 前回2.1%)→ GDPは予想通りながら、個人消費、デフレーターは弱さが目立つ

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クドロー国家経済会議(NEC)委員長(GDP統計を受け)
①米経済は基本的に健全で、経済活動は今年加速する。
②EUとの貿易交渉はすぐに再開する
③中国との関係は大幅に改善された

ナバロ大統領補佐官
①コロナウイルスの影響が中国の成長を阻害しても、米国は中国への関税を維持する

ロス商務長官
①新型コロナウイルスの感染拡大が中国経済に打撃を与え、雇用を米国に押し戻す可能性があるとの認識

ポンペオ米国務長官
①自由貿易協定の交渉において「米国は英国を最前列に置くつもりだ」

米GDP
①前年比2.1%と前回と変わらず、個人消費(前期比1.8%(予想2.0 前回3.2%)やコアPCEデフレーター前期比1.3%(予想1.6 前回2.1%)と弱い。
②国内需要を計るために用いる貿易と在庫、政府支出を除くGDPは年率で1.4%増と、第3四半期の2.3%増から鈍化し、4年ぶりの低水準となった。
③米経済の3分の2以上を占める個人消費は第・四半期に1.8%増と、好調に伸びた第3四半期の3.2%増から鈍化した。
④インフレ調整後の家計の可処分所得は1.5%増。伸びは第3四半期の2.9%から鈍化した。

2019年米GDP
①2019年のGDP・速報値は前年比2.3%と16年以来の3年ぶりの低い伸び率。2.9%増だった18年に続き、トランプ政権の成長率目標である3%を2年連続で下回った。貿易摩擦に伴う設備投資の低迷が経済の重しとなった。

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2020年1月30日(木)23:45時ごろの動き

新型肺炎の感染拡大の影響を引き続き無視できず。世界的に株価は低迷し、安全資産の国債が買われ、資源価格は弱い。為替相場はGBP高+AUD・NZD安と強弱混在。米GDPは前年比2.1%と予想通りながら、デフレーターは弱さが目立つ。

為替相場はGBPがBOEの7対2で金利据え置きを決定とハト派予想が裏切られGBPUSDは欧州市場の1.2978をボトムに一時1.3109まで上昇。

逆に、AUDは中国国内の新型肺炎の感染拡大=経済低迷リスクを意識してなのか弱く、AUDUSDは東京市場の0.6755を高値に米国市場では0.6706まで続落。NZDUSDもつれ安状態。

EURUSDは、経済信頼感が強く、失業率も低下+失業者数も減少し1.1007をボトムに上昇傾向が続くも、独CPIは弱く上昇も1.1030台で伸び悩む。

USDJPYは、アジア市場の109.06を高値に欧州市場では一時108.77まで下落し、何とか下げ止まる。

欧州株は総じて続落、米株もマイナスからスタートし好決算に下げ幅を縮める。米10年債利回りは一時1.55%割り込み下げ幅を縮める。WTIは弱く一時51.92ドルまで下落、

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17:55    GER 1月 雇用統計: 失業率=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比-0.2万人(予想0.5万人 前回0.8万人)→ 失業者数は予想外のマイナスへ

19:00    EUR 1月 失業率=7.4%(予想7.5% 前回7.5%)→ 前回と予想を下回る

19:00    EUR 1月 消費者信頼感・確定値=予想-8.1 前回-8.1

19:00    EUR 1月 経済信頼感=102.8(予想101.8 前回101.5→101.3)、製造業景況感指数=-7.3(予想-8.8 前回-9.3)、サービス業景況感指数=11.0(予想11.3 前回11.4→11.3(、業況指数=-0.23(予想-0.2 前回-0.25→0.32)

21:00    GBP BOE金融政策委員会=政策金利0.75%、資産買い入れ枠4350億ポンド、政府債買いターゲット100 億ポンド

22:00    GER 1月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.6%(予想-0.6% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.5%)、HICP前月比-0.8%(予想-0.7% 前回0.6%)、HICP前年比1.6%(予想1.7% 予想1.5%)→ 前月比は予想外にマイナス幅が拡大するも目標割れは9か月連続、前年比は予想を下回るも前回から上昇へ

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想21.5万件 前回21.1→22.3万件)

22:30    USD 第4四半期GDP・速報値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比1.8%(予想2.0% 前回3.2%)、デフレーター(GDP Price Index)前期比1.5%(予想1.8% 前回1.8→1.7%)、コアPCE・デフレーター前期比1.3%(予想1.6% 前回2.1%)→ GDPは予想通りながら、個人消費、デフレーターは弱さが目立つ

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BOE金融政策委員会
①政策金利0.75%、資産買い入れ枠4350億ポンド、政府債買い入れターゲット100億ポンの据え置きを決定。
②決定は7対2で前回の金融政策委員会と変わらず、僅差での決定を予想に反し、直後からGBPの買いが強まる。
③成長率予測を引き下げ、インフレ率は2021年末まで目標値を回復しないと予想するなど、利下げが近く必要になる可能性も示

カーニーBOE総裁(最後の記者会見)
①英政府の約束した財政出動が金利上昇をもたらし得ると示唆
②英国のEU離脱をめぐる透明感も金利上昇につながりえる。
③これまでのところは良好というよりは乗り切ったという状況だ
④3月に提出される予算案に新たな財政措置が盛り込まれ、銀行間金利の上昇を促す可能性がある
⑤インフレ率は、今年、目標の2.0%を下回ったままと予想
⑥英経済は回復基調にあり、第1・四半期の成長見通しは+0.2%と見込まれる

議事要旨
①新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に経済への悪影響を指摘。
②限定的かつ緩やかな引き締めガイダンスを削除
③成長見通しを下方修正し、2021年末までインフレは目標を下回ると予

ブロードベントBOE副総裁
①英潜在成長率の低下は、労働力供給の弱さと生産性の低下が影響

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2020/01/30

2020年1月30日(木)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月30日(木)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

注目のFOMCは予想通り政策金利を据え置き、声明はほぼ前回を世襲し市場の反応は限定的ながら、米株は軟化し新型ウイルスの拡大影響も強く米債利回りは軟化。

為替市場は、アジア・欧州市場で新型肺炎の感染拡大は止まらずドル高傾向が続く。米国市場に入り、米貿易収支(速報)は予想外に赤字額が拡大、NAR中古住宅販売成約指数は、前月比-4.9%と予想外に低下したこともあり、FOMCを前にしてドル売りへと変化。

FOMCは予想通り政策金利を据え置き、前回の声明の文言を繰り返し、新たなガイダンスの公表はなかったが、超過準備のテクニカルな調整をし、現行のスタンスを4月まで継続する方針を示す。結果、米株は軟調に推移+米債利回りも軟化=ドル買いからドル売りへと変化するも、ドル売りも限定的。

USDJPYは、一日を通じて108.98~27のレンジで109円台を何とか維持するも、上昇力は鈍くクロスでJPYは小幅上昇へ。新型肺炎の感染拡大の影響に伴うリスクも不透明で積極的なJPY売りも見られず。ただし、この動きが弱まるとJPY売りが強まる可能性も危惧。

USDCADは、トランプ大統領が新NAFTA(USMCA)に署名。カナダ中銀のハト派発言から始まる売りの流れが続き、アジア・欧州市場と上昇は止まらず。米国市場では1.3200の大台まで上昇し、FOMC後にも1.3210の高値まで上昇するも、終盤にかけては伸び悩む。1.31~1.32のレンジで収まるのか? それとも 1.32~1.33新たなレンジ入りとなるのか? 試練場。

原油価格(WTI)は石油在庫に一時52.81まで低下し53ドル台で推移。米債利回りは低下し10年債は一時1.58%割れに。米株売りスタートしダウはアップル好決算もあり一時220ドル近くの上昇するも、FOMC後は100ドル弱へと上昇幅を急速に縮める。

FOMCは、政策金利1.5~1.75%に据え置くことを全会一致で決定。レポは少なくとも4月まで継続、超過準備への付利を0.05%引き上げ1.6%、翌日物リバースレポ金利は1.5%。パウエルFRB議長は現行の政策スタンスは適切とあるも新型肺炎の影響を危惧。

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22:30    USD 12月 卸売在庫・速報値=前月比-0.1%(予想 前回-0.1%)、小売在庫=0.0%(予想 前回-0.7→-0.3%)

22:30    USD 12月 アドバンス貿易収支=-683.32億ドル(予想-655億ドル 前回-632億ドル)→ 8.5%で輸入の増加が輸出の小幅な増加を上回り、予想外に赤字額が拡大

0:00    USD 12月 NAR中古住宅販売成約指数=前月比-4.9%(予想0.5% 前回1.2%)、前年比6.8%(予想10.3% 前回5.6%)→ 販売成約は中古住宅市場の先行指標となっているが、在庫不足で予想外のマイナスへ

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FOMC
①政策金利1.5~1.75%に据え置くことを全会一致で決定。反対はなく、当面は現行政策が維持される公算が大きいことを示唆。
②レポは少なくとも4月まで継続、超過準備への付利を0.05%引き上げ1.6%、翌日物リバースレポ金利は1.5%

FOMC声明(前回12月声明の文言をほぼ踏襲、新型肺炎の言及なし、月額600億ドルの財務省証券の買い入れについては新たなガイダンスは公表なし)
① 超過準備に適用する付利金利(IOER)を1.60%に引き上げ
②雇用の伸びは堅調で、失業率は低水準にとどまった。
③現行の金融政策が経済活動の持続的な拡大を支えるために適切だと判断。
④市場に基づくインフレ見通しは低水準にとどまっており、調査に基づく長期のインフレ期待にはほとんど変化がない。
⑤家計支出は緩やかなペースで伸びているものの、企業の設備投資と輸出は弱いままだ。前年同月比で見た総合的な物価上昇率と、食品・エネルギーを除く物価上昇率は2%を割り込んでいる。

パウエルFRB議長(現行の政策スタンスは適切)
①数ヵ月でインフレは2%に接近見込む
②新型ウイルスは深刻な問題で、中国や世界経済活動の阻害要因で、FRBは注意深く監視している。
③新型コロナウイルスの影響も含め、先行き不透明感は残っている。全体として、金融・財政環境に支えられて緩やかな経済成長が続くと予想している
④最終的にT−BILLの購入は縮小する

独経済省(成長見通し)
①2020年1.0→1.1%へ上方修正するも、今年は平日の数が多いことで成長率が押し上げられると説明。調整後の成長率見通しは0.7%。
②2021年1.5→1.3%へ下方修正。

欧州議会
①英国のEU離脱協定案を賛成621、反対49、棄権13で正式に承認した。今週31日に英国はEUを離脱する見通し

新NAFTA(USMCA)
①トランプ大統領は29日にUSMCAに署名。

原油価格下落
①米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(2020/1/24 時点)は、原油在庫が+354.8万バレル (前週 -40.5万バレル)、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫も+75.8万バレル (前週 -96.1万バレル)と、ともに積み増しに転じた。

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2020/01/29

2020年1月29日(水)21:45時ごろの動き

2020年1月29日(水)21:45時ごろの動き

新型肺炎の感染が拡大する中、FOMCを直前に控え株高+債券利回りは低下し、為替相場はドル高傾向が続く。

日経平均株価は前日比で0.7%近く上昇、上海総合は続落し、欧州株は小幅上昇、ダウ先物は0.45%近く上昇。米10年債利回りは弱く1.63%近くで推移。WTIは上昇幅を縮め53.80近くと上昇傾向を維持。

豪CPIは予想を上回り、加重中央値も強い。独Gfk消費者信頼感は予想と前回を上回る。ネーションワイド住宅価格は予想と前回を上回り、前年比は2018年11月以来最大。

FOMCを前にして政策金利の据え置きを織り込みながらも、新型肺炎の感染拡大をどのように、為替相場に織り込んでいいのか疑心暗鬼。ただ、株高+債券利回りの低下と、相反する動きの中で、ドルは全面高で推移。

USDJPYは、早朝の109.27を高値に欧州市場では一時109.01まで下落。結局はこのレンジを抜け出せず、クロスでは他の主要通貨がドルに対して弱く、結果として若干ながら円高傾向を維持。

EURUSDは、早朝の1.1028を高値に、欧州市場では前日の安値1.0998を割り込み1.0995まで下落し、1.1000を中心に上下小幅なレンジで推移。

GBPUSDは、早朝の1.3030を高値に、欧州市場の序盤は1.3004まで下落。結局は尾のレンジを抜け出せず1.3010近辺で推移。英ネーションワイド住宅価格の前年比は2018年11月以来の強い数字となったが、反応は見られず。

AUDUSDは、豪第4四半期CPIは総合が予想を上回り、加重中央値も強く出たことで、0.6777まで上昇。ただ、中国国内の新型肺炎の感染拡大に、「中国の第1四半期中国成長は5%下回る可能性」との報道もあり、0.6745まで続落している。

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8:30    AUD 12月 ウェストパック景気先行指数=0.05%(予想 前回-0.09→-0.02%)

9:30    AUD 第4四半期消費者物価指数=前期比0.7%(予想0.6% 前回0.5%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)、RBAトリム平均=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.6%(予想1.5% 前回1.6%)、RBA加重中央値=前期0.4%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)、前年比1.3%(予想1.2% 前回1.2→1.3%)→ 総合は予想を上回り、加重中央値も強い

16:00    GER 2月 Gfk消費者信頼感=9.9(予想9.6 前回9.6)→ 予想と前回を上回る

16:00    GBP 1月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.9%(予想 前回1.4%)→ 予想と前回を上回り、前年比は2018年11月以来最大。

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新型ウイルス
①中国で132人死亡、感染6000人弱はSARS上回る

中国政府エコノミスト
①新型ウイルスの影響に、第1四半期中国成長は5%下回る可能性、
②ウイルス感染が2月半ばにピーク迎え、3月末までに終息すること前提に予測
③人民銀行は預金準備率を一段と引き下げるだろう

ドイツ政府
①2021年GDP成長率は1.3%と予想。

レーン・フィンランド中銀総裁
①ネガティブなリスクが現実化しなければ、2021年の経済成長率が1.5%に近い水準となる可能性がある
②最新のデータは、コアインフレ率の上昇を示しているが、ECBは依然として賃金の伸びが加速することを望んでいる

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2020年1月29日(水) 昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月29日(水) 昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

テドロスWHO事務局長は「訪中し、新型コロナウイルスの感染を管理・抑制できる」と確信を示す。まさか、この発言で流れは変わったわけではないが、FOMCを直前に控え、現時点のリスク回避に備えた動きもほぼほぼ終了し、金融市場は自立反発。

強い米経済指標もあり、FOMCを直前に控えトランプ氏がFRBに利下げプレッシャーを加える中で、株・資源価格は強く、債券利回りも上昇、為替相場は米国市場でドル上昇力は弱まるとも前日比でドル独歩高。

WTIは上昇幅を縮めるも前日から上昇し53ドル台半ばで推移。欧州株が上昇した流れを受けた米株も強く、ダウ(+約0.65%)・Nasdaq(約+1.4%)・S&P500(約+1.0%)とそろって大幅上昇。米債利回りは上昇し1.64%台で推移。

FOMCを直前に控え、トランプ大統領はFRBに「利下げは債務返済を可能にする」とまたしても利下げ圧力を加えたが、FOMCでは政策金利の据え置きは固い。一方、カナダ・豪州中銀はハト派に変化しており、BOE・ECBも同類で、米国との違いは変わらず。

目立ったのは強い米経済指標で、米耐久財受注は強くでるも、輸送機器の大幅増加が原因でコア資本財受注は予想外に弱いのを除けば、①ケース・シラー住宅価格指数は2019年3月以来の伸び率と強く、②CB消費者信頼感指数は5か月ぶりの高水準、③リッチモンド連銀製造業指数は2018年9月以来の高水準。

USDは前日比で、JPY+CHFを含めて主要通貨で中程度ながら全面高。FOMCを前にした動きなのか? 米国市場に入り弱さが目立っていたAUD+NZD+CADを含め、主要通貨は対独で底値から若干反発。

USDJPYは、欧州市場で株高に反発する中でも、ブル・ベアの意見相違に108.76~10のレンジで売り買いが交錯した。米国市場に入り強い米経済指標、株高+債券利回りの上昇に109.20まで上昇しクロスでもCHFを除く円安へ。これで、先週末終値水準に値を戻し窓埋め達成! 次の動きを注目。

GBPUSDは、ドル高の流れにアジア市場の1.3065を高値に、BOEの金融政策の思惑が交錯する中、欧州市場で何とか1.3000の大台をサポートしていた。米国市場に入り1.30の壁をブレークし、フィキシングに向け1.2976の安値を達成してやっと下げ止まり1.30台を回復している。ファーウェイ絡みの材料を意識しているが、BOEの決定が重要。

USDCADは、ボロズカナダ中銀のハト派から始まる相場反転も1.3200で終了なのか? 欧州市場の1.3206を高値に上げ止まり、米国市場では主要通貨も反発したこともあり1.3160台まで値を下げている。

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22:30    USD 12月 耐久財受注・速報値=前月比2.4%(予想0.9% 前回-2.1→-3.1%)、除く輸送機器・前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.1→-0.4%)→ 変動の大きい輸送機器が7.6%増加し、夏季1年近くで最大の伸びとなり、予想と前回を上回り2018年8月以来の大幅増ながら、コア資本財の受注は-9(予想0.2 前回0.4)で予想に反して減少

23:00    USD 11月 ケース・シラー住宅価格指数=前年比2.6%(予想2.4% 前回2.23%)、218.68(予想 前回218.43→218.42)→ 予想と前回を上回り、昨年3月以来の伸び率

0:00    USD 1月 CB消費者信頼感指数=131.6(予想128.0 前回126.5→128.2)、現況指数=175.3(予想 前回170.5)、期待指数=102.5(予想 前回100)→ 予想と前回を上回り5か月ぶりの高水準。指数の上昇は、労働市場の現況に対する評価改善と、今後の雇用に対する楽観の高まりが主に支えた。今後1年間に株式相場の上昇を見込むとの回答率は43.1%と2018年10月以来の高水準

0:00    USD 1月 リッチモンド連銀製造業指数=20(予想-3 前回-5)→ 予想と前回のマイナスからプラスへと大幅に上回り、2018年9月以来の高水準で、製造業部門に安定化の兆し化?

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テドロスWHO事務局長(訪中時)
①中国には新型コロナウイルスの感染を管理・抑制できる力があると確信

習近平国家主席
①新型コロナウイルスの感染で国際協力の強化を表明
②WHOと国際社会の冷静で客観的な判断を信じていると語り、新型肺炎の封じ込めに自信

バイトマン独連銀総裁
①9月の刺激策はこの範囲までは必要なかった。
②ECB理事は緩和策が依然必要ということで合意
③低金利は永続しない。

ジョンソン英首相
①中国のファーウェイに対し、5Gネットワークの一部で英国内での開発を認める。

デコス・スペイン中銀総裁
① WTOの紛争処理手続きは現在、委員の欠員によって機能不全に陥っている

トランプ大統領(ツイッターへの投稿)
①FRBに対し、改めて利下げを求めた上で、利下げは米国の債務返済を可能にするとの見方を示した
②FRBは他国に対する金利面での競争力を高めるために賢明な利下げをすべき
③FRBが利下げをすれば「米国は債務の返済や借り入れに注力する

中国人民銀行
①中国株に売りが浴びせられる可能性に触れ、取引再開時には「大規模な資金」が用意されると言明。
②オペの実施により、「銀行システムに合理的かつ十分な流動性が維持されるよう、潤沢な流動性を適時供給する」と表明

中国証券監督管理委員会(証監会)
①証券各社に対し取引所外取引を準備するよう促す。

ドイツ産業連盟(BDI)
①英国が今週、EUを離脱した後も、無秩序な離脱のリスクは残る。
②英国とEUに対し年内に基本的な通商協定を締結するよう求めた
③包括的な通商協定には、EU加盟全27カ国の議会と一部の地方議会の批准が必要となり、年内の協定発効は不可能だ

イラン国会
①核拡散防止条約(NPT)から脱退する動議が提出

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2020/01/28

2020年1月28日(火)22:45時ごろの動き

2020年1月28日(火)22:45時ごろの動き

新型肺炎の感染拡大によるリスク回避の動きを意識しながらも、欧州市場はようやリスク資産の買いへと変化し米国市場へとバトンタッチ。

為替相場は、小幅ながらドル全面高。リスク回避時に選好されるJPY+CHFも強さは見られず、GBPUSDの弱さが目立ち、中国経済と関連性の高いAUDUSD+NZDUSDはドル高の中で、小幅安で推移している。

WTIは欧州市場に入り上昇し53.30近くで推移、欧州株は上昇へと変化しユーロストックス50は前日比で0.5%弱上昇。米債利回りも低下から上昇へと変化。

USDJPYは、相変わらず大きな変化は見られず、米株先物上昇+米債利回りの上昇に、リスク回避の円買いは見られず、108.76~10のレンジ相場が続いているだけ。

GBPUSDは、アジア市場の1.3065を高値に欧州市場に入ると1.3000を割り込み、1.2980台まで続落中で弱さが目立っている。英政府がファーウェイの5G事業で限定的に参入を許可したことによる米政府の動くも気になる。

EURUSDは、アジア市場の1.1025を高値に、欧州市場に入り1.1002まで値を下げ、1.1000の大台を試す動きが続いている。特に材料は見当たらず。

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22:30    USD 12月 耐久財受注・速報値=前月比2.4%(予想0.9% 前回-2.1→-3.1%)、除く輸送機器・前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.1→-0.4%)

23:00    USD 11月 ケース・シラー住宅価格指数=前年比2.6%(予想2.4% 前回2.23%)、218.68(予想 前回218.43→218.42)

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英政府
①中国のファーウェイの5G事業で核や軍事施設を除く限定的な参入を許可。

米金融当局
①一部当局者は、2022年までの3年間で2%上回るインフレ率を予想
②2%の物価目標達成に向け、政策枠組みの見直しを進めている
③当局者の一部は既に同目標達成のための手法を事実上シフトさせつつある

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2020年1月28日(火)午後2時半ごろの動き

2020年1月28日(火)午後2時半ごろの動き

相変わらず相場変動のテーマは新型肺炎。感染拡大は止まらず経済への悪影響が長期間続くのか? それとも、短期間で収束し市場は先読みし過ぎだとしリスクオンに逆戻りするのか? また、明日のFOMCも前に迫っているのも気がかり。

問題は誰にも分らないところが味噌。個人的には、楽観的な経済に積み上がったポジションの巻き戻しに動いているだけ、本格的なショートポジションを選択しているように思われず。(もし、今後そうなれば話は深刻だが!)

アジア市場は、前日より株価の下げは弱まっているが、日経平均株価-0.7%弱、中国株は続落し上海総合は-2.8%近くと下げ幅は大きい。一方、WTIは一時52.75ドルまで値を下げるも53ドル台を回復。米10年債利回りは1.6%台を回復し小反発と、目下のところ弱気な株だけが先行している状態。

為替相違場は、リスク回避通貨とリスク敏感通貨ともに積極的な動きは見られず、BTCだけは強さを維持。

USDJPYは仲値直前の108.82をボトムに108.05まで上昇と約30ポイントレンジながら、クロスではJPYは弱含みで推移と、過去数日間の展開と異なる動きへ。引き続き108.50~60をボトムとしたレンジの可能性も捨てきれず。

AUDUSDは、新型肺炎の感染拡大に、中国経済の悪影響=中国経済と関係が深いAUDの売りが先行していたが、今日は0.6747~62の15ポイントレンジで、とりあえず健闘している。

USDCADは、1.3195を高値に一時1.3184まで下落と小幅ながらCAD高で推移し、1.3200の重要なポイントを意識している動きの可能性も。

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9:30    AUD 12月 NAB企業景況感指数=3(予想 前回4.0)、企業信頼感指数=-2(予想 前回0.0)ともに前回を下回り、信頼感指数は2013年半ば以来の低水準

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弾劾裁判
①ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を新たな証人として招致することを巡り、共和党議員少なくとも4人が支持に回る可能性が高まる。

ボルトン氏が近く出版する著書の草稿に詳しい複数の人物
①トランプ氏が独裁者に恩恵、ボルトン氏と司法長官が懸念。
②バイデン前副大統領と息子への調査に同意するまで約4億ドルの同国への援助を凍結すべきとの考え

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2020年1月28日(火)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月28日(火)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大は止まらず。金融市場はリスク回避の動きは止まらず、 株・資源価格は下落、債券は買われ利回り低下。為替相場はUSD高で、リスク回避通貨のJPY+CHFも選好。そして、BTCも大いに活況。そろそろFOMCも気になってくる。

欧州株は弱く独DAX-2.74%、英FTSE-2.29%下落。ダウも一時540近く下落し415ドル(-1.44%)近く下落、Nasdaq-1.78%近く、S&P500-1.47%近くと世界的に株安が続く。

WTIは53ドル近くと-2%超下落。米債利回りは弱く、10年債は1.601%と先週末1.6839%から大幅下落。

EURUSDは、リスク回避で選択されていたが、小幅安にとどまり全体的に底堅い展開となっている。アジア市場では大枠1.1025~40のレンジで推移したが、独IFO業況指数が予想外に弱く出たことで1.1015まで下落。米国市場の序盤は一時1.1032まで値を戻すも続かず、1.1010と1.1000の大台ギリギリで下げ止まる。

USDJPYは、週末の新型肺炎のまん延にリスク回避のJPYが選好。週明けもJPY高でギャップを空け109円を割り込み取引が開始し薄商いの中で108.73まで下落。これをボトムに、日本株・中国株、米債利回りの低下にも関わらず、109.10台まで値を戻す底堅さ。ただ、先週末終値の109.20台の窓を埋めきれず上値は重く、108.83~10のレンジで推移。引き続き108.50~60をボトムに下げ止まることができるか?(若干期待しているが) クロスではJPYは全面高で、AUDJPY+NZDJPYの下げ幅は特に大きい。

AUDUSD+NZDUSDは、新型肺炎の感染拡大に春節の休みを2月2日まで延期するなど、中国経済への影響を危惧した売りに弱さが目立つ。AUDUSDは先週末終値からギャップを空けAUD安で取引が開始し、早朝の0.6817を高値にアジア・欧州・米国市場と0.6752まで続落。昨年11月29日の安値0.6754に並ぶ水準で何とか下げ止まる。次は10月1~2日の0.6671が視野に入るが、そこまで意識していいのだろうか? 

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12月 新築住宅販売件数=前月比-0.4%(予想1.5% 前回1.3→-1.1%)、69.4万件(予想73.0万件 前回71.9→69.7万件)→ 前回が大幅に下方修正され、予想を大幅に下回り、3か月連続の下落

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タリバン
①米国のスパイ機を撃墜したとの声明を発表するも、米当局は攻撃を否定。

複数の欧米安全保障当局者
①欧州および中東地域で発生した大規模なサイバー攻撃に、トルコ政府が関与していた疑い

独政府
①今年の独経済成長率を1.0→1.1%に上方修正。

メルシュECB専務理事
①現在の資産価格は非常に高水準で修正リスクが高まっている
②ユーロ圏の見通しは緩和策を正当化する

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2020/01/27

2020年1月27日(月)22:45時ごろの動き


2020127日(月)22:45時ごろの動き

耳にタコができているかもしれないが、市場参加者の注目は新型肺炎の感染拡大に一点。

WTI2.8%近くの下落、欧州主要国株は2%近くの下落で、米株先物も弱い。米10年債利回りも弱く先週末1.684一時1.6%近くまで大幅下落。

為替相場は新型肺炎の中国国内の拡大と、経済活動の制限による景気への悪影響を意識して、AUDUSDNZDUSD0.7%近くの下げとなり弱さが目立ち、リスクオフにUSD高+JPY高傾向が続いている。

USDJPYは、新型肺炎の感染拡大に週明け月曜日のオセアニア市場からJPYの買い戻しが強まり一時108.73まで下落。アジア・欧州市場では日経平均株価が弱い中で、JPY高のEURUSDGBPUSDは小幅な変化にとどまっている。

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18:00     GER 1月 IFO業況(総合)指数=95.9(予想97.0 前回96.3)、現況指数=99.1(予想99.1 前回98.8)、期待指数92.9(予想94.8 前回93.8→93.9

18:30     GBP 12月 BBA住宅住宅ローン承認件数=予想44,000件 前回43,715→44058件)

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バラッカー・アイルランド首相
①英国とEUが年内に自由貿易協定(FTA)を締結することは困難
②締結ではEUの方が優位に立つ。

バルニエ英EU離脱・欧州委員会首席交渉官
①英国との通商交渉は、崖っぷちのリスクを抱えている

英ブルーネル年金パートナーシップ(英地方政府年金基金)
①地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の二酸化炭素排出量に準じた措置を講じない企業やファンドをポートフォリオから排除する方針

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2020年1月27日(月)17:00時ごろの動き

2020年1月27日(月)17:00時ごろの動き   

新型肺炎の感染拡大のリスクに揺れる金融市場。

週が変わっても事態の終焉は期待薄で、週明け月曜日の金融市場は、株安・債券は買われ利回り低下・資源価格下落し、為替相場はUSD高+JPY傾向が続く。

原油価格(WTI)は、前週終値54.19→一時50.08まで下落。日経平均株価は2%近く下落、上海総合も3%弱の下落と株価の下落が目立ち、米10年債利回りは前週末1.6839%→一時1.6235%まで下落。

為替相場は、リスク回避にUSD高+JPY高へと動き、主要国通貨に対して上昇し、EURは以外にも健闘中。

新型ウイルスの致死率は低いが感染力は強く、中国政府は国内外の移動を制限し春節の休みを2月2日まで延長する異例の措置を実施するなど非常事態の措置を実施する中で、感染の拡大は止まらず。

英国のEU離脱期限を月末に控え移行期間入りとなるが、ジョンソン英首相に対する信認拡大や、強い英経済指標が続き、BOEの緩和観測は後退する反面、利下げ予想を完全に払拭できず、どちらに転んでもGBP相場が変動する素地は残る。

米株を含め世界的な株高傾向を再確認し、USDJPYは110円台の大台に乗せ底堅く推移し円先安を意識した矢先の出来事。新型肺炎の感染拡大に伴う世界的な貿易縮小と景気拡大を阻害する材料に市場は困惑しJPY高への方向転換が続いている。

問題は、新型肺炎の悪影響が短期間で収束するのか? それともより深刻になるのか? 今後のJPY相場を予想するには避けて通れず。

短期的に収束すると考えれば、USDJPY108円台が絶好買場となり、長期間影響すると考えれば、109円台はUSD売りの好機となる。遅かれ早かれ事態は収拾に向かうと考えれば、押し目買いなのだが? 108.50~60をボトムとして維持できるか? それが鍵にも思える。

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ムユーシン米財務長官
①    米英貿易協定は両国にとって重要であり、年内にまとめることに注力。

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2020/01/26

今週の為替相場を考える(1月27日~31日)

今週の為替相場を考える(1月27日~31日)

今週の主な材料にも記しているが、新型肺炎の感染拡大の有無とその度合いが今週の最重要材料で、先週末の株・債券安とドル高・円高の動きを見ても間違いなく、今週も相場変動要因の主要な材料となっている。

市場はリスクを先読みしある程度織り込んだ動きで想定外の事態へと悪化しない限り、リスク回避の巻き戻しに動く可能性も否定できず。新型肺炎のまん延度合いを事前予知することはできないが、30日で春節も終わり31日に市場は再開される頃には新型肺炎の深刻度合を測ることもできるのでは?

FOMCの金融政策も非常に重要であるが、政策金利を据え置くことは間違いなさそうで、声明やパウエルFRB議長の発言を材料して動くだけで、相場の流れを変えることはないと考えている。また、米中通商協議の2段階目の再開も今後のテーマとなるが、今週の相場に限定すればサプライズは期待できず。

上記以外では、①BOEの金融政策、②米第4四半期GDP・速報値、③ユーロ圏各国第4四半期GDP・速報値、④米中通商協議の第2段階目の動き、⑤米 EU通商協議と並んでいる。

どうしても気になるのは、CFTCのIMMポジションで、主要7通貨のネットポジションはショート(ドル高思考)であることは間違いないが、豪ドル、ポンドに続き、NZドル、スイスもネットでロングへと変化し、ショートは円、ユーロ、豪ドルにとどまり、緩やかにドル高相場→ドル安相場へ変化している可能性も否定できず。(詳しくは最新のIMMポジションから参照)

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USDJPY

仮に、新型肺炎の感染拡大がなければ、株・債券・商品市場は底堅くなっていたことが予想され、USDJPYはどうなっていたのであろうか? CFTCのIMMポジションでは円ショートが増加傾向にありユーロに肩を並べる弱さとなっていたことを考えても、110円台にとどまっていたのではと、考えたくもなる。

さて、目を現実に戻し週足を見ると、1月に入り108円を割り込JPYブルになると反発上昇、110.00台でレンジを上抜けしJPYベアになると下落と騙しが多く、短期取引で茶を濁す以外にやりにくい相場であることは変わりない。

テクニカルを考えれば108.50~60近くまで下落余地を残しながらも、引き続きレンジ相場を抜け出せないのではと考えてします。


EURUSD

昨年末の1.1239を高値に、今年に入り結果的に続落し先週末は1.1020まで下落している現実。今週発表されるユーロ圏各国のGDP速報値と、米EU通商協議が材料にされやすいが、ECBは現状の政策を変更することも考えにくい。1.1000の大台を割り込んでも、1.0980近辺が底堅いのではと思ってしまう。


GBPUSD

22日の2014年4月以来となった強い英CBI製造業受注指数に続き、24日は強い英PMIの総合が2018年9月以来の高水準となり、BOEの緩和期待が弱まっていた。ただ、1月31日の英国のEU離脱期限を前にして、追加緩和期待も強く積極的なGBP買いも限定的で逆に値を下げ1.3000の大台近辺がサポートとなっている。中期的にみても1.2950~1.3150レンジ相場が続きそうに思えてならない。

USDCAD

1.3~1.31のレンジと予想したCAD高期待は、弱いカナダCPIにCAD買いの気勢がそがれ、カナダ中銀は予想通り金利を据え置くも将来の利下げの可能性を残すポロズ総裁発言のハト派コメントハトに加え、成長見通しの下方修正と原油価格の下げに、CAD高期待は打ち砕かれた。次の上値のポイントは1.3200で1.3100~1.3200レンジで対応したい。


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今週の主な材料 (1月27~31日)

今週の主な材料 (1月27~31日)

本当に材料には事欠かない動きとなっている。先週の今頃はダボス会議と中国春節前の動きを注目したが、終わってみれば中国発の新型肺炎の感染拡大が、株・債券・資源・為替と各相場を蹂躙し、今週も数多い重要な材料の中で、主役の座となることは間違いない。

他方の主役の座はもちろん29日のFOMCで、政策金利1.5~1.75%の据え置きは固いと思われている。CME Fedwatch Toolでは、金利据え置く可能性予測は86.7%と高水準を維持し大きな変化は見られず。注目は声明とパウエルFRB議長の記者会見に。

一方、30日のBOE金融政策委員会で0.75%の据え置き予想が多数だったが、直近のCME Bank of England WatchToolでは、利下げ可能性予測が45%(1月17日時点)→72%(1月24日)へ低下しており、翌1月31日に英国はEU離脱の期限を迎え、サプライズの可能性の否定できず。

ちなにみ、資産買い入れ枠4350億ポンドも据え置きが予想されており、注目は同時に発表されるインフレ報告と、議事要旨。それと、カーニーBOE総裁の会見も目が離せない。

注目の春節の長期休暇は今週30日で終了し31日から復帰し、31日に英国のEU離脱期限し、年内の移行期間が始まり英国とEUが自由貿易協定(FTA)を締結できるかが今後のカギとなるも間違いなさそう。

今週は第4四半期GDPの速報値の発表も多数控えている。
1/30(木)米GDPは前年比予想2.1%と前回と変わらないが、コア前期予想は1.6%と前回2.1%から低下が見込まれている。
1/31(金)仏GDP、イタリアGDP、ユーロ圏、カナダGDPが発表され、結果により相場の変動要因となることは間違いない。

それ以外でも、1/27(月)独IFO業況指数、1/29(水)豪第4四半期CPI、1/30(木)NZ貿易収支、ユーロ圏景況感指数、独CPI、1/31(金)中国総合・製造業・サービス業PMI、

米国発では、1/28(火)米CB消費者信頼感指数、1/30(木)(金)ミシガン大学消費者信頼感指数 1/31(金)米個人所得・個人支出を注目している。

詳細は別表をご覧ください。

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最新のIMMポジションから(1月26日)

最新のIMMポジションから(1月26日)

集計日が1月21日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショート・ポジションの合計は、-44,436コントラクト(ドル換算約76.4億ドル)と前週の-36,330(ドル換算約66.6億ドル)から12月3日の集計日以来となる8週間ぶりにショートが拡大し、ドルが選好されていました。

いつもながら集計日と公表日に3日間のタイムラグがあるため、正確性には多少疑問は残りますが、市場全体のポジション(センチメント)を把握する意味では参考になると思います。

今週の発表で目立っていたのは円の弱さで、前週比だけを見ても14日(-19,182)、21日(-13,271)と2週連続の大幅な売り越しとなり、ネットでは-44,701コントラクトと、ネットでロングからショートに変化した2019年10月15日以来最大。前週比では他の7通貨ペアの内、ポンドの-6,610を除く6通貨ペアが買い越しとなったことと対照的で、クロスでもJPYの弱さが際立っていたことになります。

一方、集計日の終値109.861→先週末24日終値109.248と、円高へと大きく変化していることから、為替相場では新型肺炎の世界的拡大の兆しに、株安+債券利回り低下などの急速にリスクオフの流れが拡大したことで、逆に円高に変化する圧力が強まったことになります。

ただし、長期的なポジションを巻き戻す水準まで円高が加速している状況とはなっていませんが、新型肺炎のまん延状況による株価の変化に注意が必要となっています。

他の通貨を見ると、従来のカナダドル、ポンドに続き、NZドルは2019年3月12日以来46週間ぶりに、スイスフランも2017年8月1日以来129週間ぶりにネットでロングに変化し、7通貨ペアの内4通貨ペアがネットでロング変化しおり、集計日時点での市場のポジションからドル安思考が強まっていたことが考えられます。

詳しくは別表をご覧ください。

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2020/01/25

2020年1月25日(土)昨日24日、海外市場の動き

2020年1月25日(土)昨日24日、海外市場の動き

新型肺炎の感染拡大にリスク回避の流れが強まる。日米で共に二人目の感染者を確認、シンガポール・フランスでも患者を確認、中国では移動制限が11都市に拡大。市場は中国が春節に入り感染の拡大を危惧しリスクオフ。

為替相場はリスクオフに反応し、USD高+JPY高。NYダウは-0.6%弱、Nasdaq+S&P500は-0.9%近く下落。WTIは一時54ドル割れまで続落、米債利回りは低下し10年債は一時1.66%台まで低下、原油価格下落、金価格上昇。

USDJPYは、アジア市場の109.44をボトムに欧州市場ではGBPJPYやNZDJPYの上昇や欧州株高やダウ先先物も小幅高一時109.65まで値を戻すなど底堅い動きとなった。米国市場に入り、新型肺炎の感染拡大の報道が続き、米株は下落し米債利回利回りは低下し資源価格は下落。

リスクオフの流れが強まると、前日の安値109.27を割り込み終盤にかけては109.17まで下落してようやく下げ止まる。中国の春節による人の大移動時期にあたり週末リスクを意識した流れで、JPYは他の主要通貨に対しても全面高。週明け月曜日の相場は週末の感染拡大の度合い次第。

GBPUSDは、22日の2014年4月以来となった強い英CBI製造業受注指数に続き、24日は強い英PMIの総合が2018年9月以来の高水準となり、BOEの緩和期待がやや弱まる。発表直後は一時1.3171まで上昇するも続かず、1.3080まで下落、米国市場では1.3057まで続落しようやく下げ止まる。

売りへの急変の要因は不明ながら、1月30日のBOE金融政策委員会で緩和見通しが100%払拭されたわけではなく、22日の英CBI製造業受注指数を受け上昇したスタート地点に逆戻りしただけかもしれない。

NZDUSDは、アジア早朝・NY市場クローズ間際の強いCPIを受けて急伸した余韻を残しながらも、欧州市場序盤の0.6629を高値に上げ止まり、米国市場ではリスクオフの流れに0.6599まで下落と、CPI発表直前の水準近くまで逆戻り。

USDCADは、一日を通じて底値を切り上げるも小幅なレンジで推移。1.3124~33のレンジ相場で動かないアジア市場から、欧州市場では1.3121~42のレンジで推移。米国市場に入りカナダの小売売上高は除く自動車は予想と前回を下回るも何とかプラス圏を維持した結果を受け1.3118~36のレンジで上下しながら、原油価格の下落やドル高の流れに1.3153まで上昇し高値圏で推移。

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23:45    USD 1月 総合PMI・速報値=53.1(予想 前回52.7)、製造業PMI・速報値=51.7(予想52.5 前回52.4)、サービス業PMI・速報値=53.2(予想52.9 前回52.8)→製造業は強いが、サービス業は弱いが総合では前回を上回る

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ムニューシン米財務長官(ダボス)
世界的な通商問題を巡ってはデジタル課税などを巡る欧米の攻防が注目を集めた。
①米企業のみを対象とした課税には反対と主張。
②中国は米国からの輸入拡大プログラムの一環として他の関税措置も取り下げると予想
③両国間に見解の相違はない、第2段階の合意に向け、近く交渉が開始されると予想
④基軸通貨としてのドルの責任を極めて深刻にとらえている

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2020/01/24

2020年1月24日(金) 23:15時ごろの動き

2020年1月24日(金) 23:15時ごろの動き

新型肺炎の感染拡大は止まらず、ただし、WTOは緊急事態宣言せず。

アジア市場で日本株は小幅高ながらは中国株は弱さを取り戻せず。欧州株は強く、米株も上昇からスタートへ。米債利回りは小幅低下で大きな変化は見られず。為替相場は、新型肺炎を材料としたリスクオフの動きは影を潜め、ダボス発にも大きな変化は見られず、経済指標の結果に相場が反応するも結局はドル高。

早朝6:30時とNY市場の引け間際に発表となったNZのCPIは予想外に強く出たことで、NZDUSDは0.6605→0.6621まで上昇、欧米市場を通じて0.6609~29のレンジで推移中。

EURUSDは、欧州に入りGERとユーロ圏PMIが予想外に強く、株高に結びつき直後につけた1.1062の高値を付けるも、逆に1.1026まで値を下げ下落傾向を継続。

GBPUSDは、英PMIは製造業+サービス業PMIが予想外に強く2018年9月来の高水準となったことで、利下げ観測が後退し直後は1.3171まで急伸するも、逆に1.3080まで下落するなど乱高下が続く。

USDJPYは、新型肺炎の感染拡大にもWHOは緊急事態宣言を見送ったこともあり、JPY買いはすっかりと影を潜め、109.44をボトムに109.45~65の20ポイントのレンジ相場。NZDを除き他の主要通貨でドル買いが強く、クロスでは小幅ながらもJPY高傾向が続く。

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6:45    NZD 第4四半期 消費者物価指数=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.7%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.5%)→ 前期比は前回を下回るも予想より若干強く、前年比は前回と予想を上回り、NYクローズ間際にNZDが上昇へ。NZ中銀の利下げ観測が後退へ

8:30    JPY 12月 全国消費者物価指数=前年比0.8%(予想0.7% 前回0.5%)、除く生鮮=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.5%)、除く食品エネルギー=前年比0.9%8予想0.9% 前回0.8%)→ 前回を上回る

8:50    JPY 日銀政策決定会合議事要旨
17:15    FRN 1月 総合PMI・速報値=51.5(予想52 前回52)、製造業PMI・速報値=51.0(予想50.6 前回50.4)、サービス業PMI・速報値=51.7(予想52.2 前回52.4)→製造業は強いが、サービス業は弱く総合も予想と前回に届かず、総合は4か月ぶりの低水準。

17:30    GER 1月 総合PMI・速報値=51.1(予想50.5 前回50.2)、製造業PMI・速報値=45.2(予想44.5 前回43.7)、サービス業PMI・速報値=54.2(予想53.0 前回52.9)→ 製造業、サービス業ともに強く予想を上回る、総合は5か月ぶりの高水準

18:00    EUR 1月 総合PMI・速報値=50.9(予想51.2 前回50.9)、製造業PMI・速報値=47.8(予想46.8 前回46.3)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想52.8 前回52.8)→製造業は強いが、サービス業は弱く総合も予想と前回に届かず、製造業に底入れの兆しも

18:30    GBP 1月 総合PMI・速報値=52.4(予想50.7 前回49.3)、製造業PMI・速報値=49.8(予想48.7 前回47.5)、サービス業PMI・速報値=52.9(予想51.0 前回50.0)→ 製造業、サービス業共に強く総合も強く、2018年9月以来の高水準で、利下げ観測が後退し予想は5割を割り込み、GBP買いが強まるも、逆に急落。

19:30    EUR ダボス会議 ECB総裁、日銀総裁、人民銀行副総裁、米財務長官、その他多数の要人発言予定
22:30    CAD 11月 小売売上高=前月比0.9%(予想0.9% 前回-1.2→-1.1%)、除く自動車前月比=0.2%(予想0.4% 前回-0.5→-0.4%)→ 除く自動車は予想と前回を下回るも何とかプラス圏を維持

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ECB専門家調査
①GDP成長見通し、2020年1.0→1.1%、2021年1.3→1.2%、2022年1.4%
②インフレ見通し、2020年1.2→1.2%、2021年1.4→1.4%、2022年1.5%
③リスク見通し、下向き

ラガルドECB総裁(ダボス)
①ECBの政策は自動操縦ではない、非常に明確なタイムテーブルを示しているフォワードガイダンスはあるが、あくまでも経済情勢次第

クノット・オランダ中銀総裁
①ユーロ圏の基調インフレがようやく上向き始めた初期の兆候がある程度見られるが、そのトレンドを楽観するのは時期尚早
②基調インフレの改善は楽観視できず。
③ECBの見直し作業はインフレに関する認識の相違を近づける良い機会
④ECBは市民とのコミュニケーションを過小評価してきた
⑤厳密にいえば、事実上の金利下限に達していない

ウエストパックのエコノミスト
①雇用が2か月連続で堅調で、豪中銀は2月でなく4月に利下げすると予想。

黒田日銀総裁(ダボス)
①第4四半期実質GDPがマイナスになった可能性。
②日銀は緩和政策を当面継続する

ショルツ独財務相(ダボス)
①独経済は危機的な状況ではない、安定している。

ムニューシン米財務長官
①超長期債をなお望んでいる。はもはや短期的な計画ではなく、検討を続けている
②銀行規制緩和の検討は理に適う

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2020年1月24日(金)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月24日(金)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大でも、WHOは緊急事態宣言を再び見送り、アジア・欧州と続落した株価は米国でなんとか持ち直す。ただ、発熱せずに死亡との報道も含めリスクは解消できず。

WHOの緊急事態宣言の見送りに、リスク回避に選好されたJPY買いは米株堅調に弱まるも、「春節=大規模な人の移動」に伴うリスク懸念は消えず。USDJPYは109.27まで下落後に109.50台まで値を戻すも上値は重く、クロスでのJPY高傾向は変わらず。テクニカルでは円高傾向が強まっているが、個人的にはどうも懐疑的。

アジア市場で強い豪雇用統計に急伸したAUD買いは米国市場に入り、元の水準に見事に逆戻り。新型肺炎の感染拡大リスクの有無で変化することは間違いないが、このリスクを除けば、2月4日の豪中銀の緩和リスクも弱まり、底堅い動きの期待感は消えず。

注目のECB理事会は、予想通り政策金利の据え置きを決め、物価目標を含む政策戦略の検証を開始。EURUSDは、ラガルド総裁の記者会見では、「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」とあり、一時1.1109まで上昇するも「非常に緩和的な政策が長期に渡り必要」、「成長見通しのリスクは依然として下向き」とあり、ガイダンスでは「QEは必要な限り継続」とあり1.1036まで下落し下げ止まり、1.1050台まで反発。1.10~1.12のレンジにも思えるのだが?

GBPUSDは、米国市場の1.3097をボトムに下げ止まり、22日の強い英CBI製造業受注指数から上昇した流れを引き続き維持。英国はEU離脱関連法案可決し1月末に離脱を表明、EU側からは条件付きながら離脱後に通商協定を締結することは可能との声も。

原油価格(WTI)は54.77ドルをボトムに下げ止まり55ドル台ミドルまでようやく値を戻す。米株持ち直し、ダウは200ドル弱近くの下げ幅を縮め小幅安まで回復。Nasdaq+S&P500はプラス圏まで値を戻す。米債利回りは下げ止まり、10年債利回りは1.7117%をボトムに1.73%台まで、2年債は1.485%をボトムに1.51%台まで値を戻すも前日比では弱い。

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22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想 前回-0.1%)

22:30    CAD 12月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前年比2.0%(予想1.9% 前回1.9%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)=2.2%(予想 前回2.4→2.3%)、コア・トリム前年比=2.1%(予想 前回2.2%)→ コアは予想を下回りCAD買いも止まる

22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.0% 前回-1.1→-1.2%)

23:00    USD 11月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)

0:00    USD 12月 NAR中古住宅販売件数=前月比3.6%(予想1.5% 前回-1.7%)、554万件(予想543万件 前回535万件)→ 予想を大幅に上回り2018年2月以来の高水準

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ジョルダン総裁
①中銀がマイナス金利適用免除の範囲を拡大したことについて、スイスにはマイナス金利が必要
②マイナス金利に副作用があることは承知している。だからこそ基準を変更した
③これにより、我々はマイナス金利をより長期間維持し、必要なら利下げもできる自由を手にした

ジェンティロー二欧州委員会委員
①英国が単一市場との良好な関係を望めば、EUは英国のEU離脱後に通商協定を締結することは可能。
②関税をゼロとし、互いにダンピングすることはできない。公平な競争の場が必要となる

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2020/01/23

2020年1月23日(木)23:30時ごろの動き

2020年1月23日(木)23:30時ごろの動き

新型肺炎の感染の影響は止まらず。リスク回避の流れに中国株の大幅安に続き欧米株安で、債券利回りも低下。資源価格は弱く、為替相場はUSD高+JPY高。加え強い豪雇用統計にAUD+NZDも健闘中。

原油価格(WTI)は55.00まで続落。欧州株は下落しダウ先物も弱く現物株も下げ幅が目立っている。米債利回りは弱く10年債は一時1.72台まで下落し、下げ圧力が続いている。

EURUSDは、注目のECB理事会は期待通りで、金融政策の据え置きを決定。大半は事前予想通りながら、ラガルド総裁から「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」とあり、財政拡大リスクも弱まるとの判断なのか、直後の反応は1.1090→1.1108まで上昇するとも続かず。逆に、「金利は現行水準かそれ以下にとどまる」、「量的緩和(QE)は必要な限り継続」、「成長見通しのリスクは依然として下向き」ともあり、逆に1.1060まで下落している。

AUDUSDは、アジア市場で発表となった強い豪雇用統計に急伸した流れを何とか維持。欧州市場に入っても大枠0.6860~75の狭いレンジが続き高値圏で推移しているが0.6880が一つの壁となっており、新型肺炎の感染の影響=中国経済の成長鈍化のリスクも気になる。

USDJPは、新型肺炎の感染の影響に、株安+債券利回りの低下=リスクオフで、JPYが選好される流れは変わらず。どこまでJPY高へと動くのか手探りで確かめる動きで、クロスでもJPY高が目立っている。

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21:45    EUR ECB理事会=政策金利0.0%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.25%、月間債券買い入れ200億ユーロの据え置きを決定、予想通り。

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ECB理事会
①現状の大規模な金融緩和策を維持すると決めた。債券買い入れは利上げの直前まで継続
②2003年以来初の「広範な戦略検証を開始」することに合意、
③何年にもわたる大胆な金融緩和にもかかわらず「インフレが回復しない中、「政策を再検討」する。
④欧州経済の先行きは依然として不透明で、物価上昇率も1%台前半と勢いを欠くためだ。物価目標の実現が見通せず、政策の副作用への懸念が強まるなか、金融政策の総点検にも乗り出す。
⑤インフレがしっかりと目標に収束するまで「金利は現行水準かそれ以下にとどまり」、」「量的緩和(QE)は必要な限り継続」するとのガイダンスも繰り返した。

ラガルドECB総裁
①「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」
②インフレ期待の指標は安定している
③非常に緩和的な政策が長期に渡り必要
④成長見通しのリスクは依然として下向き

ラガルドECB総裁
①価格の安定、物価の計測、コミュニケーションなどについて検証し、専門家や学会の見方とも連携し、11月か12月に戦略で合意できることを期待。

ロス米商務長官
①2020年中にEUとの貿易合意に達すること望む
②EUからの輸入自動車や同部品に対する追加関税措置は「除外されていない」、EUが貿易交渉で譲歩しなければ発動する
③英国との貿易協定は「トランプ米大統領の極めて重要な優先課題

ノルウェー中銀 金融政策発表
①政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り。
②オルセン総裁は「先行きの見通しとリスクバランスに関する理事会の現在の評価は、政策金利が当面は現行水準で維持される可能性が最も高いことを示唆 
③中銀ではこれまで理事会が金融政策を決定していたが、今回から新設の政策決定委員会が金融政策を決定することになった。

レッドサム・ビジネス・エネルギー・産業戦略相
①米国と英国は貿易協定を締結することに互いにコミットしている
②英国は米国と貿易協定を締結したいが、グーグル、フェイスブック、アマゾンなどにデジタルサービス税を課税する方針
③英国は、世界の売上高が年間5億ポンド以上のハイテク企業に対し、2020年4月以降、英国の利用者から得た所得に2%課税する計画。

英首相報道官
①EU、英国と年内に将来の貿易協定を結ぶことに合意

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2020年1月23日(木)15:45時ごろの動き

2020年1月23日(木)15:45時ごろの動き

新型肺炎の感染広まりに市場全体に弱気ムードが拡散しリスクオンの流れに。株安+債券利回り低下+資源価格下落+USD高+JPY高+強い雇用統計にAUD高も加わる。

原油価格(WTI)は55ドル台半ばと大幅下落、金価格は上昇幅を縮め前日終値付近で推移。日経平均株価は1%弱の下げと弱く、中国株は弱く上海総合は3%弱の下げとなっている。また、米債利回りも低下し10年債は1.74%台へと下落。

為替相場はリスクオンの流れの中で、豪雇用統計は以外にも失業率は低下し、新規雇用者数が大幅上昇となったことで、豪中銀の利下げ観測が弱まり、ショートポジションの巻き戻しに、AUDUSDは発表直後の0.6830台→0.6879まで急進したが、中国経済が新型肺炎の感染拡大のネガティブ要因を抱えていることもあり、上値も重くなっている。

USDJPYは、株安+債券利回り低下、資源価格下落と、流れは完全にリスクオン。早朝の109.86を高値に、前日の安値を割り込み109.50台まで下落と、1月13日来のJPY高水準で、クロスでもJPYは全面高で推移。

GBPUSDは、前日にGBP買いの要因となった強い英CBI製造業受注指数(2014年4月以来の高水)の余波に1.3151を高値に1.3119まで下落と弱含みで推移。また、英議会上下両院で今月末のEU離脱関連法案が通過し、エリザベス女王の裁可を経て法案となり、年内のEU離脱が実現に向けて動きだす。このプラス面は残るもドル高の流れに押されて弱いが、前日の安値圏で何とか下げ止まっている。

USDCADは、CAD高期待から予想外となったカナダ中銀のハト派発言と成長率予測の下方修正、利下げ観測の継続と、失望の売りへと変化。早朝の1.3127をボトムに1.3171まで上昇中で、1.3000~1.3200のレンジの上限に近づきある。

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8:50    JPY 通関ベース貿易収支=季調済-1025億円(予想-2360億円 前回-608億円)、季調前-1525憶円(予想-1500億円 前回-821→-852億円)

9:00    AUD 1月 消費者インフレ期待=前月比4.7%(予想3.8% 前回4.0%)

9:30    AUD 雇用統計:失業率=5.1%(I予想5.2% 前回5.2%、新規雇用者数=2.89万人(予想1.5万人 前回3.99万人)、フルタイム雇用者数=-3000人(予想 前回0.42→0.33万人)、パートタイム雇用者数=29200人(予想 前回3.57→3.51万人)、労働参加率=66.0%(予想66.0% 前回66.0%)→ 失業率は改善し、新規雇用者は拡大しAUD買いが強まる

13:30    JPY 11月 全産業活動指数=前月比0.9%(予想0.1% 前回-4.3→-4.8%)

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中国人民銀行馬駿委員
①人民銀として引き続き、経済の資金調達コストを低下させる方針だが、レバレッジ比率の上昇を阻止し、インフレ圧力も考慮する必要がある

ポンペオ米国務長官
①イランに近いイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」が支配するレバノンの新政権について、米政府として支持するか明言できない。

ディマイオ党首が22日、党首を辞任すると表明
①イタリア連立政権の一角を担う「五つ星運動」のルイジ・ディマイオ党首が22日、政権運営に苦慮したため支持率が大幅に低下。党首を辞任すると表明。
2かつては欧州で特に影響力が強い反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党だったが、議員の離党も相次ぎ、打撃を受けている。

中銀が2月7日に発表する四半期金融政策報告で、①修正後の予測と森林火災の問題に関する議論の内容が盛り込まれる見通しだが、森林火災だけを理由に利下げを決める可能性は低い。

英議会上下両院
①今月末の欧州連合(EU)離脱に向けた関連法案が通過。エリザベス女王の裁可を経て法案が成立する。

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2020年1月23日(木)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月23日(木)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型コロナウイルスによる新型肺炎の拡大止まらず感染者拡大。ただし、リスク回避の動きも限定的。

為替相場は強弱混在で「GBP高、CAD安」が目立つ半面、新型肺炎による中国経済への悪影響を危惧しながらも、AUD+NZDは小幅な変化にとどまり、JPY+EURの動きもそこそこ。米中古住宅販売件数は強く2018年2月来の高水準と住宅市場の強さも変わらず。

WTIは56ドル台まで下落、金価格は前日ほぼ同水準、欧州株は軟調に推移し、米株は上昇幅を縮め終盤にかけても流れは変わらず。米10年債利回りも軟調に推移。

GBPUSDは、強い英CBI製造業受注指数=23(予想-24 前回-44)と2014年来の高水準。BOEの利下げ観測が弱まり、前日の高値1.3083を上回るとストップを巻き込み1.3150台へと反発。米国市場に入り、英議会はEU離脱に向け必要な法案を可決し、英国は今月31日付での離脱にさらに一歩近づき、1.3120~45の高値圏のレンジで推移中。

USDCADは、アジア市場の1.3092を高値に1.3036まで続落しCAD買いの流れが続いたが、弱いCPIにCAD買いの気勢がそがれ1.3050台まで小幅反発。カナダ中銀は予想通り金利を据え置くも将来の利下げの可能性を残すハト派コメントに1.3140台へ急伸。一時1.3099まで値を下げるも、パロズカナダ中銀総裁のハト派発言や成長見通しの下方修正もあり、CAD高期待は打ち砕かれ、1.3153まで続伸し高値圏で推移。結果論としてGBPCADは1.2%近く上昇。

EURUSDは、23日のECB理事会を直前にして動けず。一日を通じて1.1070~00のレンジと、共に米国市場の前半で達成。

USDJPYは、アジア市場の高値110.10を超えられず、リスク回避の動きでも109.80を割り込めず。結局は前日終値とほぼ同水準で推移。

トランプ氏はダボスで、またしてもFRBを批判し緩和継続を求め、中間層向けの大減税を発表する方針を語る。

USTRは第1段階の関税引き下げ実施を2月14日(NY時間12時1分)から、1200億ドルの中国からの輸入品関税15→7.5%に引き下げを開始。残り2500億ドルは25%で変わらず。

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22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想 前回-0.1%)

22:30    CAD 12月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前年比2.0%(予想1.9% 前回1.9%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)=2.2%(予想 前回2.4→2.3%)、コア・トリム前年比=2.1%(予想 前回2.2%)→ コアは予想を下回りCAD買いも止まる

22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.0% 前回-1.1→-1.2%)

23:00    USD 11月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)

0:00    USD 12月 NAR中古住宅販売件数=前月比3.6%(予想1.5% 前回-1.7%)、554万件(予想543万件 前回535万件)→ 予想を大幅に上回り2018年2月以来の高水準

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カナダ中銀
①政策金利1.75%に据え置き、将来の利下げに含み。
②声明で、経済は底堅く推移するが、最近の経済指標は強弱まちまちで、消費者信頼感や個人消費は予想外に軟調、企業の設備投資も弱まっている。
③経済は潜在成長率の水準付近から離れている
④最近の成長減速が予想以上に長引くかどうかを注視
⑤景気減速にはストや悪天候、在庫調整など一時要因や、世界経済の状況が予想以上に国内経済に影響をもたらしている可能性が軟調な経済指標からうかがえる。

ポロズカナダ中銀総裁
①利下げへの扉が閉まっているとは言っていない。明らかに開いているが、指標が今後どう展開するか次第。
②現況は一時的なものだと強く信じているが、一時的な状況は長くなったり短くなったりする可能性はある

カナダ中銀GDP成長見通し
①2019年第4四半期1.3→0.3%、2020年第1四半期1.7→1.3%、2020年全体で1.7→1.6%にすべて下方修正。
②2021年成長見通し1.8→2.0%に上方修正。

メクラースイス中銀理事
①必要なら為替市場に介入する準備がある
②、マイナス金利政策について、中銀は「可能になり次第速やかに」解除する

駐米ドイツ大使
①EUは米国と同程度の経済規模を誇り、米国の追加関税には米製品に同等の関税を課すことで対応する。

英議会
① 英議会は22日、EU離脱に向け必要な法案を可決し、英国は今月31日付での離脱にさらに一歩近づいた。
②同法案はエリザベス女王の承認を経て成立。女王は23日にも承認するとみられている。

トランプ大統領
①EUと通商を巡る合意が得られなければ、米国はEUの自動車に高税率の関税を課すと表明し

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2020/01/22

2020年1月22日(水)22:30時ごろの動き

2020年1月22日(水)22:30時ごろの動き

新型肺炎を材料とした動きも一服。強い英経済指標を受け、利下げ観測も薄らぎGBPの上昇が目立っている。

GBPUSDは、アジア・欧州市場の1.3030台をボトムに強い英CBI製造業受注指数を受け、BOEの利下げ観測が弱まり、前日の高値1.3083を上回るとストプを巻き込み1.3140台へと反発。

USDCADは、カナダ中銀金融政策前にして、アジア市場の1.3092の高値から続落。欧州市場に入っても売り圧力は止まらず1.3037まで続落。ただし、カナダCPIのコアは予想と前回を下回り、小幅反発するも、戻り売り圧力は止まらず。

USDJPYは、アジア市場の110.10を高値に上げ止まり、欧州市場に入ると109.90~00の狭いレンジ動けず。

原油価格(WTI)は58ドル台を割り込み下落。金価格は下落幅を縮め小幅安にとどまる。ユーロストックス50は小幅下落。米10年債利回りは1.78%近辺と前日終値とほぼ変わらず。

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18:30    GBP 12月 Public Finances (PSNCR) =166億ポンド(予想 前回99億ポンド)、Central Government NCR=156億ポンド(予想 前回96億ポンド)、Public Sector Net Borrowing=40.4億ポンド(予想46 前回52→42億ポンド)、PSNB ex Banking Groups(公共部門の銀行を除く公共部門の純借入)=48億ポンド(予想53億ポンド 前回56億ポンド)

20:00    GBP 1月 英CBI製造業受注指数=23(予想-24 前回-44)

22:30    CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想 前回-0.1%)

22:30    CAD 12月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前年比2.0%(予想1.9% 前回1.9%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)=2.2%(予想 前回2.4→2.3%)、コア・トリム前年比=2.1%(予想 前回2.2%)
22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.2%(予想0.0% 前回-1.1→-1.2%)

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トランプ大統領
①よる利上げの影響が無ければ、米GDPは4%近い水準になっていただろう。ダウの5000~10000ドル高くなったはず。
②ボーイングの737MAXの運航停止や、GMのストが米経済の下押し要因となった。
③90日以内に中間層向けの減税を発表する方針。非常に大きな減税だ。

米通商代表部(USTR)
①米中貿易合意第一弾の関税一部引き下げは米東部時間2月14日午前12時1分に適用開始する
②昨年9月発動の1200億ドルの中国からの輸入品に15%→7.5%に関税を引き下げ、残り2500億ドルは25%を維持。

豪首都キャンベラの航空周辺で森林火災発生
①住民が避難へ。

マレーシア中銀予想外に利上げ実施
①政策金利を3.00%から2.75%に 予想外の利下げへ。
②民間支出を促し景気を下支えすることが狙い。

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2020年1月22日(水)15:00時ごろの動き

2020年1月22日(水)15:00時ごろの動き

新型コロナウィルスの猛威は止まず、米国でも患者が見つかる。中国で感染者数は拡大し死者多数。しばらくはこれを材用とした動きが続く可能性は高いのでは。

為替相場は、いつもながらアジア市場では大きな動きは見られず、日本株は強く、原油(WTI)+金価格は軟調。日経平均株価は小幅高を維持するも、上海総合は新型コロナウィルスの猛威拡大に売りからスタートしh値を戻すも積極的な動きと言い難く、米債利回りは小幅高で推移。

USDJPYは、日本株は予想外に底堅く上昇傾向を続ける中で、一時110.10までJPY売りが続くも限定的。新型コロナウィルスの感染拡大にリスクオンとなるも、先日の安値109.76を割り込むまでは押し目で買いを主テーマに110.30をクリアに上抜けするまでは安心できず。

NZDUSDは、NZ株(S&P/NZX50指数)が高値を更新するも、0.66の大台を回復できず小幅安で、AUDUSDに連動して推移している。NZ市場では利下げ観測も弱まりつつあり、大幅に下落するリスクも感じられず。

USDCADは、1.3092を高値に上値の重い展開が続いているが、終値ベース1.3100超でクローズするとCADロングにとっては厄介な動きへ。カナダ首相はUSMCAの批准に向け、29日に関連法案を提示すると明らかにしており、ネガティブ材料とは思えず。また、米国市場で発表となる、カナダCPIと、カナダ中銀の金融政策で動くことは間違いない。

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8:30    AUD 1月 ウェストパック消費者信頼感指数=-1.8%(予想 前回-1.9%)、 93.4(予想 前回95.1)

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中国国家衛生健康委員会
①新型コロナウィルスの感染例は13の省・都市で440件、死者は9人
②中国は、ウイルスに関して国際的に情報を共有する
③武漢市は生きた動物の取引を禁止

原油価格
①原油価格は小幅下落で下げ止まる、リビアでほぼすべての原油生産がストップしているが、他の地域から多くの原油が供給されるとの見方が背景。
②リビア国営石油会社(NOC)は20日、南西部のシャララ油田とアル・フィール油田について、原油積み出しの義務が一時的に免責される不可抗力条項(フォースマジュール)を発動した。2つの油田と別々の石油ターミナルを結ぶパイプラインが民兵組織の石油施設警備隊(PFG)の指示を受ける個人らによって封鎖された。

カナダ首相
①USMCAの批准に向け、29日に関連法案を提示すると明らかにし、議会に迅速に可決するよう求めた。
②批准手続きが完了していないのはカナダのみ。


英上院
①ジョンソン政権が提出し下院を9日に通過した欧州連合(EU)離脱関連法案について、EU市民や離脱後の子供の難民保護に関する修正を加えた後、21日に可決した。法案は22日に下院に戻される。
②総選挙で大勝した与党保守党が多数を占める下院は、上院による修正を受け入れない構えで、今月末のEU離脱を目指すジョンソン首相の計画に狂いが生じることはなさそうだ。

2020年1月22日(水)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年1月22日(水)昨日21日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型コロナウイルスによる新型肺炎の拡大は止まらず。

米国まで広まった感染拡大を懸念、ワクチン関連株が急騰する中、リスク回避で選択されたのか、株安の中でJPY高が進み、欧州のドル安に反して連休明けの米国ではドル買いへと変化。

英雇用統計とユーロ圏&独ZEWは予想外に強く出てEUR&GBPは欧州市場で上昇するも、米国市場では逆に下落。中国経済と関連性の強いAUDの弱さが目立ち、AUDJPYはアジア市場の高値75.81→75.11まで下落。

米中通商協議に関しては、ムニューシン米財務長官は、対中国との第2段目は「ビッグバン」的な内容にはならないと言い、中国との問題が解決しない場合、追加関税を用意する権利があると発言。トランプ大統領は、中国と2段階目の交渉は間もなく開始され、交渉中も関税を維持とある。

トランプ大統領の対外的な圧力は変わらず、イタリア・英国とはデジタル課税が延期されない場合、仏産ワインに100%の関税を発動するとあり、EUに間しては貿易協定で合意できなければ欧州産自動車に関税をかけることを本気で検討するとある。

USDJPYは、東京市場の仲値直後の110.22を高値に、新型コロナウイルスによる新型肺炎の拡大に、中国株安がリードした日本株安の影響を強く受け、109.90まで下落。欧州市場では強い英雇用統計&ユーロ圏ZEWにクロスでJPY売りが強まり一時110.12まで値を戻すも、米国まで広まった感染拡大を懸念し米株は弱く、米債利回りも軟化し終盤にかけては109.70台までJPY高が進んでいる。

GBPUSDは、雇用者数が予想外に増加と強い英雇用統計を受け欧州市場では上昇するも、米国市場では伸び悩むが、1.3040近辺をボトムに何とか下げ止まっており、引き続き底値は固いもののBOEの緩和予想が重しとなっている。

EURUSDは、強いユーロ圏&独ZEW景況感調査に、欧州市場では一時1.1118まで上昇するも、米国市場では逆に1.1090まで下落と元の水準に逆戻り。ユーロ圏経済の回復期待にEUR高予想も見えるが比較論で言えばまで米国に分がありそう。

AUDUSDは、中国経済と関連性の高いAUDの弱さが目立っている。新型コロナウイルスによる新型肺炎の中国国内での感染拡大を危惧した中国株安や景気への影響も残り、欧州市場の高値0.6876から米国市場の終盤では0.6840まで下落。先日のANZと調査会社ロイ・モーガンが発表した先週の豪消費者信頼感指数は強くでたことで景気回復期待も残るが一朝一夕にならず。

原油価格(WTI)はアジア市場の高値59.73→一時57.68まで下落後に58ドル台まで値を戻す。金価格も上下変動しながらも小幅安で推移。欧州株は全体的に小幅安で推移し、米株は下げから値を戻すも終盤にかけて再び失速し小幅安で推移。

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18:30    GBP 12月 雇用統計:失業率=3.5%(予想 前回3.5→3.4%)、失業者数増減=1.49万件(予想2.26万人 前回2.88→1.49万人)、ILO失業率=3.8%(予想3.8% 前回3.8%)、ボーナスを含む平均賃金=3か月前年比3.2%(予想3.1% 前回3.2%)、除くボーナス平均値=3か月前年比3.4%(予想3.4% 前回3.5%)→、9~1月の就業者数+20.8万人(3290万人)2018年1月~2019年1月以来の大幅増かで、失業者は前回が大幅に下方修正され、予想を大幅に下回る

19:00    EUR 1月 ZEW景況感調査=25.6(予想 前回11.2)→ 前回を大幅に上回る

19:00    GER 1月 ZEW景況感調査: 期待指数=26.7(予想15.0 前回10.7)、現況指数=-9.5(予想-13.5 前回-19.9)→  期待指数は予想・前回を大幅に上回り4年半ぶりの高水準、現況指数も前回と予想から大幅に改善へ。

22:30    CAD 11月 製造業出荷=前月比-0.6%(予想-0.3% 前回-0.7→-0.2%)

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トランプ大統領
①中国との関係はこれまでになく良い。
②2段階目の交渉は間もなく開始され、交渉中も関税を維持。

トランプ大統領
①EUと貿易協定で通商合意に慎重ながらも楽観的な見通しを示した上で、合意できなければ欧州産自動車に関税をかけることを本気で検討する。

トランプ大統領(ダボス会議)
①米経済の力強さを誇示し、自画自賛。
②NAFTAに代わる新協定「USMCA」の議会可決や米中貿易交渉の第1段階合意にも言及。
③米経済の成功を自賛した上で、大手企業や各国政府に対し米国への投資を拡大するよう求めた。

トランプ大統領
①米ハイテク大手へのデジタル課税について、2020年末まで延期することでエマニュエル・マクロン仏大統領と合意したことを確認
②デジタル課税が延期されない場合、仏産ワインに100%の関税を発動する

ムニューシン米財務長官
①WSJ紙、近く発表されるトランプ大統領の予算教書には中間層を対象にした新たな減税案が盛り込まれている
②さらに2年間は1兆ドル(約109兆円)の赤字を見込んでいる
③中国との貿易交渉については、必ずしも制裁関税が全面的に撤廃されることにはならない。第2段階は「ビッグバン」的な内容にはならないだろう
④中国との問題が解決しない場合、米国には追加関税を用意する権利がある
⑤イタリアや英国がデジタル課税を進めるのであれば関税賦課に直面することになる

国際決済銀行(BIS)
①各国・地域の当局が気候変動に伴うリスクに対処しなければ、システミックな金融危機を引き起こす「グリーン・スワン」イベントを招くことになりかねないとする分析論文を公表した。

中国経済2020年減速予想が大勢
①31の省・直轄市・自治区のうち22が既に20年成長目標を引き下げ
②12の省・直轄市・自治区は約6%ないし、それ以下の成長率を予想

デジタル通貨発行の共同研究グループ設立
①日本銀行やECBなど世界の中銀は21日、中銀デジタル通貨(CBDC)発行の活用可能性を評価するためグループを設立した。

ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏
①アルゼンチン債への投資家にメッセージがある。多額の損失に備えよというものだ

カーニーBOE総裁
①世界経済フォーラム(通称ダボス会議)で気候変動がテーマの一つ

黒田日銀総裁
①海外経済を巡る下振れリスクは幾分低下したものの、依然として大きいとし、緩和方向を意識した金融政策を維持する意向を示した。
②超長期金利、現在でももう少し上がってもおかしくないと思っている
③2%の物価安定目標に関して「長い目でみた為替レートの安定にも資するだろうということで金融政策を運営している」
④低金利環境の長期化による「副作用に留意が必要だが、現時点では政策の効果がコストを上回っている」とし、引き続き、物価目標の実現を目指して強力な金融緩和を推進していく

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2020/01/21

2020年1月21日(火)15:00時ごろの動き

2020121日(火)15:00時ごろの動き

米国市場が休場の月曜日は相場変動のあきらめムーの中で終わったが、今日のアジア市場の原油価格(WTI)は上昇から下落へと変化。金価格は上昇。日経平均株価は中国株の下落の影響もあり前日比0.9%近くまで下落、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念したのか上海総合は-1.2%超の下落へ。

米債利回りは弱く10年債は1.8%を割り込み2年債も一時1.53台まで下落し、為替相場はリスク回避の流れとなり弱いながらもJPY高方向に動き、逆にAUDUSDNZDUSDの小幅安で推移。

昨日発表となった、IMF経済見通しでは驚きながら日本が上方修正、逆に他の主要通貨は逆に下方修正されている。それと、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する動きもリスク回避動きの材料となっている。

USDJPYは、いつもながら仲値直前に実需筋の買いもあり110.22の高値を示現するも、株安+米債利回りの低下もあり109.90まで下落。小幅な値動きながら110円を割り込み心理的な影響と軽いストップの売りへと変化。

EURUSDは、1.10891.109910ポイントレンジ。米仏関税戦争も昨日休戦入り、経済指標も強弱しながら一部では強い動きも。

GBPUSDは、1.2996をボトムに1.3020台を回復するのが精いっぱい。確かに経済指標は弱い底堅い動きも。18:30時の英雇用統計は今後のBOEの政策見通しを占う試金石で重要。

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日銀金融政策決定会合
①現状維持を決めた。短期政策金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度に誘導する現在の緩和策を据え置く。
2020年度の成長率見通し0.7→0.9%に上方修正。
③国内景気について「基調としては緩やかに拡大している」との認識を維持。

英国小売協会(BRC
①英政府が規制面でEUと協調しない計画を示したことを批判。生活必需品や食料品の価格上昇につながると警告。

ANZと調査会社ロイ・モーガンが発表した先週の豪消費者信頼感指数
0.9%と108.312月半ばまので水準に戻った。豪株の上昇と米中第1段階の合意署名、森林火災の懸念が降雨で和らぐ。

ANZ
NZ中銀が5月に利下げするとの予想を撤回し、年内の利下げはないとの見方に変更。
②中銀には、経済の方向性を示すさらなる兆しを我慢強く待つ余地がある。
③下振れリスクは消えないが、利下げを行うには状況が急変する必要がある。

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