2017/12/31

今週の為替相場を考える(1月1日~1月5日)

今週の為替相場を考える(1月1日~1月5日)

2018年がスタートとします。1月1日の元旦は世界的に休場で取引はありませんが、海外市場では1月2日から新年の取引がスタートし相場変動が始まります。ただ、国内は1月3日まで休み4日スタートが多く、気分は12月30日~1月3日までの5連休です。

年始の為替相場の動きは、年末にポジション調整も終わり「いざ新年のスタート」に予想外に積極的に動く可能性もありますが、例年のことながら海外勢に先陣を譲り後追い相場になる可能性が高く、流れの本質も見誤り火傷をすることも多いのが過去の教訓です。

先週の米債利回りの低下、資源価格上昇と、ドル売りの流れがどのように変化するのでしょうか? また、影響力は徐々に低下していますが、トランプ大統領と北朝鮮に振り回される流れがどこまで続くのでしょうか? 市場のボラティリティが歴史的な水準まで低下している今、次の大相場を期待したくなります。

今週の重要な材料としては、米税制改革法案も本決まりとなり、次は1月30日の一般教書演説の前にインフラ投資計画を発表すると思われており、福祉制度改革を含めてこれを材料とした投機的な動きが考えられます。

ドイツでは1月3日に主要3政党が連立協議を開始する予定でその結果を注目しています。先日の世論調査ではメルケル首相へ4期目終了前の退任を望む声が過半数近いこともあり、求心力に不安が生じています。一方、強い独CPIや良好は経済指標にECBの緩和縮小の期待に上昇しているEURは何処までこの流れを継続できるのでしょうか?

1月6日にはスペイン・カタルーニャ州政権樹立交渉を開始する予定で、過去の結果から過大に危惧する必要もありませんが、場合によっては再選挙となる可能性もあり、注意が必要です。

今週は、新年早々で重要人物による発言は極めて予定は少なく金融政策の発表はありませんが、3日のFOMC議事録と5日の米国とカナダの雇用統計が最も重要で、予想外の結果に新年で投機筋の動きも活発で相場変動が加速する可能性が高くなります。特にカナダドルは資源価格の上昇もあり、強い数字では再利上げの期待がより高まる可能性もあります。


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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】



◎USDJPY【予想レンジ 111.90~113.80】

引き続き、他国との金融政策の違いによる円安思考は変わらず。逆に、テクニカルベースではUSDJPYの上値が重くなり円高を期待する声も多くなっています。原油価格は2015年半ば以来の高水準となる60ドル台へ上昇、USDJPYと連動性の高い米10年債利回りは、2.3~2.5%のレンジを脱しきれず。結局は大枠で111~115のレンジ相場が続く半面、円クロスでは数か月来の円安水準となっています。また、トランプ減税によるリパトリのドル買いが今後相場に影響する可能性もあり、相場見通しは複雑。

DailyチャートのBBは、Basis=112.90、Upper=113.79、Lower=112.00で、先週はBasisを割り込み終了し、Lower~Basis112.00~112.90のレンジで推移する可能性が高い。

WeeklyチャートのBBも、Basis=111.93、Upper=115.21、Lower=108.66と、4月17日からLower~Upperのレンジで、9月18日の週から継続中でBasis~Upper のレンジでの動きが継続中で、今週も大枠は111.93~115.21のレンジで推移する可能性が高い。

DailyチャートのStoch RSIは、K=40.76 D=62.11と、買いから売りへと変化し、ニュートラルゾーンで推移。

DailyチャートのMAは、36日線が200日線を上抜けし買い継続で弱いながらも買いの流れを継続中ながら徐々に36日線が切り下がっており上値の重い流れへ。200日MA close=111.64、high=112.04、Lower=111.21で、high=112.01をボトムとした流れが続いている。36日MA close=112.67、high=113.02、Lower=112.35で、highの113.02とcloseの112.67を割り込み、112.01、112.35、113.00のポイントを意識。

IMM通貨先物は、【円】-114,373→-116,086(-1,713)、昨年11月29日から57週連続しショートで、NO.1ショートの座を堅持。年末ぎりぎりでもショートの減少は見られず、円売りの動きは変わらず。為替市場のUSDJPYは112~114のレンジを継続中。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-0.70→-0.3%と低下(円安リスクへ)するも1か月超では変化が見られず。ボラティリティは1か月6.4%と12月12日以降は6%台の歴史的に見ても低水準が続き、USDJPY相場が動かないことを反映するも、いざ動き出すとその流れが続く可能性も気になる。


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◎EURUSD【予想レンジ 1.1835~1.2090→上昇】

1.20の大台を達成したことでテクニカルでも上昇傾向を意識せざるを得ない状況となっていますが、9月上旬に1.20台を達成して通貨当局のEUR高牽制発言に下落した記憶を忘れることはできません。ただ、その後の変化を見るとブレグジット交渉の第一段階はパスし強い独CPIや最近の好調な経済指標もあり、ECBのQEの縮小に続き早期の緩和縮小期待も、最近のEUR高を後押ししているように思われます。

DailyチャートのBBは、Basis=1.1835、Upper=1.1968、Lower=1.1702で、basis~Upperのレンジから、先週はUpperを上回るEUR高へ。

WeeklyチャートのBBは、Basis=1.1823、Upper=1.2060、Lower=1.1587と、Basisを中心としたレンジ相場からUpperの1.2060の試す動きとなっている。また、1.2092は9月4日の高値となっており、1.2060~90は重要なポイント。

DailyチャートのStoch RSIは、K=81.04、D=89.58と買いの流れを継続ちゅうながら、買われすぎゾーンにある。

DailyチャートのMAは、200日線のclose=1.1490にあり相変わらず現在値と大幅に乖離している。36日線はclose=1.1816、high=1.1849、low=1.1778で、先週はhighをボトムに上昇傾向が続いている。

WeeklyチャートのMAは、36日線Close=1.1607が200日線Close=1.1596を上回り、新たなEUR高を期待し高くなる動きとなっている。

IMM通貨先物は、【ユーロ】86,224→92,148(5,924)、5月9日から34週連続でロングをで、NO.1ロングの座を堅持。為替市場ではEURUSDは1.2の大台へと上昇するなど、9月4日の週の高値1.2092を目指す動きを継続中。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週0.25→0.30%へ、1か月も0.30→0.45%へ上昇。3か月超は変わらずで、短期的な上昇リスクがある反面、長期的には変化が見られず。

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2017/12/30

今週の主な材料(1月1日~1月5日)

今週の主な材料(1月1日~1月5日)

いよいよ新年がスタートします。

今週の重要な材料としては、米税制改革法案も本決まりとなり、次は1月30日の一般教書演説の前にインフラ投資計画を発表すると思われており、福祉制度改革を含めてこれを材料とした投機的な動きが考えられます。

ドイツでは1月3日に主要3政党が連立協議を開始する予定でその結果を注目しています。また、先日の世論調査ではメルケル首相へ4期目終了前の退任を望む声が過半数近いこともあり、求心力に不安が生じています。一方、強い独CPIや良好は経済指標にECBの緩和縮小の期待に上昇しているEURは何処までこの流れを継続できるのでしょうか?

1月6日にはスペイン・カタルーニャ州政権樹立交渉を開始する予定で、過去の結果から過大に危惧する必要もありませんが、場合によっては再選挙となる可能性もあり、注意が必要です。

さて、新年早々で重要人物による発言予定は少なく金融政策の発表はありません。重要なイベントとしては、3日のFOMC議事録と5日の米雇用統計が重要です。12月13日のFOMCでは予想通り0.25%の利上げを決定し、来年3度の利上げを示唆しましたが、米債利回りの低下と連動しドル売りが強まる引き金となった重要は日の議事録です。

米雇用統計は今週のメインイベントと言ってもいいでしょう。失業率=予想4.1%、非農業部門雇用者数=予想18.9(16~21万人)、労働参加率=予想62.7%、平均時給=前回26.55ドル、平均時給=前月比予想0.3%、平均時給=前年比予想2.5%、平均週間労働時間=予想34.5となっています。特に最近では非農業部門雇用者数と、インフレ動向=利上げ期待に直結する平均時給は非常に重要です。また、米ISM製造業景気指数とISM非製造業景気指数、米製造業新規受注も目が離せません。

カナダの雇用統計ですが、前回12月1日の雇用統計は予想外に強く、USDCADが1.29台から急落した過去の実績もあり、USDCADやCADJPY相場の変動には十分注意が必要です。


「主要な経済指標・イベント」
1/3(水)米ISM製造業景気指数、FOMC議事録
1/4(木)ADP雇用統計
1/5(金)ユーロ圏CPI、米雇用統計、カナダ雇用統計、米ISM非製造業景気指数、米製造業新規受注

「今後の主要材料(一部重複)」
2018年1月 トランプ大統領、インフラ計画を公表(1月30日の一般教書演説の前を目指す)福祉制度改革も今後のテーマに。
1/2 (火)為替市場を含め海外金融市場は取引を開始
1/3  (水)ドイツ主要3政党、連立協議開始
1/4  (木)東京市場は本格的に始動開始
1/6  (土)カタルーニャ州政権樹立交渉を開始予定
1/19 (金)米暫定予算の期日
2/8  (木)カタルーニャ州新政権の承認投票を実施期限、場合によっては再選挙の可能性も。
3月以降、EU首脳は英国とEU離脱の第2段階を協議予定
3/4 (日)イタリア総選挙

今週の予定の詳細は別表をご覧ください。

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最新のIMMポジションから、2017年12月30日(土曜)

最新のIMMポジションから、2017年12月30日(土曜)

集計日が12月26日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)は、ネットのポジションが-39,043コントラクトと2週続けてショートとなりその金額が拡大傾向にありました。もっとも、為替市場では集計後のクリスマス休暇明け2月27日~29日にかけて通貨ショートの巻き戻しで、米長期金利の低下と共にドル売り続いた要因の一つとも考えられます。

7通貨で、ネットのロングは大きい順にユーロ、カナダドル、ポンド、ネットショートは円、NZドル、スイス、豪ドルとなっています。特徴としては、ユーロの一人勝ちの状況は変わらずロングが拡大し、他の通貨ではスイスを除き総じてマイナス幅が拡大しています。

特にカナダドルはロングを維持していますが、ネットでは28,555コントラクトと大幅な減少となっていました。こちらもその反動に、12月28~29日には長く続いた1.26~1.29のレンジ相場の下限を割り込みカナダドル高が続いています。

【円】-114,373→-116,086(-1,713)
円は、昨年11月29日から57週連続しショートで、NO.1ショートの座を堅持。年末ぎりぎりでもショートの減少は見られず、円売りの動きは変わらず。為替市場のUSDJPYは112~114のレンジを継続中。

【ユーロ】86,224→92,148(5,924)
ユーロは、5月9日から34週連続でロングをで、NO.1ロングの座を堅持。為替市場ではEURUSDは1.2の大台へと上昇するなど、9月4日の週の高値1.2092を目指す動きを継続中。

【ポンド】20,388→12,676(-7,712)
ポンドは、5週連続でロングを維持するも6週間続いた前週比で増加傾向もストップ。積極的なポンド買いを感じることができない数字を継続中。

【カナダドル】45,901→17,346(-28,555)
カナダドルは、7月18日から24週続けてロングを維持するも、前週比の減少幅は-28,555と5月9日に次ぐ大きさで市場のセンチメントが変わりつつある状態。しかし、為替市場では逆にその反動もありUSDCADはレンジの下限1.2600を割り込みカナダドル高へ。

【豪ドル】-12,660→-13,639(-979)
豪ドルは、6月20日~12月12日まではロングを維持しながらも、前週からショートへと変化し今週で2週目を迎えた。しかし、為替市場では逆にその反動もありAUDUSDは0.78台へと上昇し豪ドル高へ。


ご参考までに別表をご覧ください。

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2017年12月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

2017年12月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

今年最後の取引日。米国市場は株安+債券利回り低下し年末・年始のリスクを回避した動きへ。ドル売りはIMFのドル準備通貨の減少報告や米債利回りの低下に強まり、米債券市場の短縮取引もあり欧州クロージングタイムをピークにやや弱まるもドル売りの流れで終了。

米株は終盤にかけて下げ幅を加速、ダウは-118.29(-0.48%)、Nasdaq-46.77(-0.67%)、S&P500-13.93(-0.52%)。欧州株も弱くStoxxEurope600は-0.36(-0.09%)。英FTSEと新興国株は強い。

原油価格(WTI)は2015年半ば以来となる60ドル台を達成し60.10(+0.26)へ上昇。CRBindexも+0.823(+0.43%)も高値を更新し上昇。DXYは92.297と-0.305(-0.33%)と安値を更新。

EURUSDの上昇は最も強く前日比+0.52%と1.20の大台を達成し3か月ぶりの高値へ。メルケル独首相の退任を望む声が強まる中でも、独債利回りは上昇し、独CPIの前年比1.7%と予想外に強くECBの早期緩和解除の期待を残す動きとなった。アジア市場の1.1930台をボトムに強い独CPIにも1.2000の壁を破ることに失敗するも、弱い米株と米10年債利回り低下もあり、午前2時頃には1.2000の大台をクリアし1.2025まで上昇し、1.2000近くで終了。

USDCADは、資源価格や原油価格の上昇にも、1.26割れからのショートカバーと実需の買いに前日比+0.09%と上昇しカナダドル買いも一服。アジア・欧州市場は1.260の大台を割り込み売り傾向が強く1.2570台を高値に、1.2520台まで下落。米国市場の参入と共にショートカバーが強まり1.2560台へ上昇するも、原油価格の上昇と共に1.2510台へと再度下落。欧州勢が取引きを終わり薄い年末の相場の中で1.2580台まで上昇し、1.2580近辺で終了。

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イタリア総選挙=マッタレラ大統領は議会を解散し3月4日の総選挙を実施、イタリア国債利回り上昇。選挙後の議会は絶対多数政党不在のとなる見込みで、政治的な不安定や市場の混乱を招くのではないかとの見方が広がった。

メルケル独首相=独紙に「バトンを渡す準備が整う時が来た」と伝えた。SPDがCDU / CSUと他の大規模な連合を結成するために大幅な譲歩をしたくない。連立合意にはかなりの時間がかかり、さらに4ヶ月程度はかかる見込み。

新興国市場の株と通貨の年間上昇率は2009年来の強さ。

IMF公表データ=ドルの外貨準備比率は63.8→63.5%へ低下。準備高の水準は5.91兆ドル→6.13兆ドルへ上昇。ユーロの比率20.0%(2009年ピーク28%)、人民元1.08→1.12%、円4.6→4.5%。

2017/12/29

2017年12月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

12月29日、2017年最後の営業日、もちろん発言や指標も見当たらず、クリスマス明けから続くドル売りの流れは止まらず。ただし、来年の相場を見据えての動きなのか、年末年始の薄商いで相場を有利に誘導しているだけなのか判断できず。結局はテクニカルベースのトレーディング。

大納会の日経平均株価は終盤にかけて下落、-19.04(-0.08%)。上海総合とハンセンは上昇傾向を維持。米10年債利回りは2.431%(-0.003)と小幅低下、2年債は1.911%(+0.004)と小幅上昇するも前日とほぼ変わらず。

全体的な流れは、資源価格の上昇=関連通貨の上昇、米10年債利回りの低下(しかし、2年債は上昇を継続中)、米税制改革法案の成立=材料出尽くし、クリスマス、年末年始の大口参加者不在。

ユーロ圏・英国ではではブレグジット交渉第一弾通過、好調は欧州経済、インフレ加速を懸念するBOE、懸念は一向に解消できない北朝鮮リスク、解消するかタイミングが不明な日銀の緩和姿勢。

そんな中で、現実の動きはドル売りで、今日もアジア通貨では上昇する通貨が多く、新興市場国通貨でドル売り、主要通貨でもドル売り、資源国通貨でもドル売りを継続中。あまりにも過度にドル売りへ傾斜していることが気になるも、薄商いの中で投機的動きだけを考えると、年始まで引っ張っていきたくなることも理解できなくもない。

USDJPYは、112.97を高値に113円台を回復できず、逆に昨日の安値112.66を試し、112.69まで下落。欧州市場の序盤にはさらに112.64まで下押ししようやく下げ止まるも、113円台を超えなければ、円ブル派の強気ムードは変えられず。

GBPUSDは、昨日の高値1.3450台を超え、欧州市場に入ると1.3470台まで上昇、引き続き1.3430をボトムとした上昇傾向を維持。

USDCADは、1.26~1.29のコアレンジの下限を割り込み続落中。昨日の1.2660台をピークに続落傾向は止まらず。もっと広く見れば弱い12月22日のGDPに一時的に上昇した1.2796から続落傾向は止まらず。もっと長くいれば12月19日の高値1.2920から続落中。目先は1.2550台で下げ止まっているが、戻りも限定的。

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上海外国為替市場の人民元相場上昇=ドルに対して3カ月半ぶり高値。年間ベースでは2008年以来、9年ぶりの大幅高となる見込み。

アジア新興国通貨=大半が上昇し、台湾ドルは2013年以来の高値をつけた。

アジア新興国通貨=主要アジア通貨の中で、年間ベースでマイナスとなるのは、インドネシアルピアとフィリピンペソのみで、ルピアのパフォーマンスはアジア通貨の中で最悪に、ペソは5年連続でマイナスになる見込み。

アジア新興国通貨=一方、シンガポールドル、マレーシアリンギ、タイバーツの今年の上げは、2010年以降で最大、人民元は、2008年の金融危機以降で最大、インドルピーはここ10年で最大になる見通し。

原油価格(WTI)=60.32ドルで2015年6月来、2年半ぶり高水準。

AUDUSD=3週連続で上昇する可能性がたまり、年間ベースでは7年ぶりのお大幅上昇が見込まれる。

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2017年12月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年12月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

いよいよ今年最後の営業日。米シカゴPMIと卸売在庫が強くドル売りの流れは変わらず、徐々に大相場へ。北朝鮮リスクはいつも通りで、資源価格は続伸し、米株は小幅上昇、米債利回りは前日の下げからやや回復。

EURUSDは1.1950台と終値ベース(見込み)では9月22日の1.1940台来の高値を水準。EURJPYは134.60台と2015年10月19日来の高水準。USDCADは1.2570台10月20日来の低水準。AUDUSDは一時0.7800台を達成し、10月24日来の高水準。

USDCHFは一時0.9770台と12月1日来の低水準、CHFJPYは一時115.50と10月23日来の高水準。EURCHFは1.1770台と2015年1月12日のスイス中銀が介入を放棄し暴落した水準へ向け一歩一歩上昇中。

米株は小幅上昇を維持、ダウ+59.92(+0.28%)、NasdaqとS&P500も上昇中。欧州株は小幅低下し、StoxxEurope600は-1.00(-0.26%)。

米10年債利回りは前日の急落からやや回復、2.430%(+0.019)、2年債も上昇し1.911%(+0.020)。原油価格(WTI)は59.91+0.27と原油在庫の減少幅が予想を上回り終盤にかけて上昇。銅を含め資源価格は全体的に上昇を維持。

EURUSDは、欧州経済指標は強く、ブレグジット交渉も何とか初期段階を達成、イタリア総選挙が来年3月に決まり、債券市場も安定して迎えた年末。1.1950台と11月27日の高値1.1960台には届かないものの、終値ベース(見込み)では9月22日の1.1940台来の高値を水準。1.200の大台と2017年9月8日の高値1.2093を意識し、1.2100を上回ると2014年12月来と大相場への予感。ただし、今のところリスク回避をお題目とした投機的な動きが主流で、年末・年始の薄商いで何が起きる分からない状況は変わらず。

USDCADは原油価格と資源価格の上昇と、強い経済指標の後押しもあり1.2570台10月20日来の低水準。10月23日来続いた1.26~1.29のコアレンジの下限を割り込み1.2400台への動きとなるのか注目。

AUDUSDは中国リスクの存在は変わらないが、資源価格の上昇が続き一時0.7800台を達成し、10月24日来の高水準。リスク回避どころかリスク選好の動きに矛盾を感じるも、薄商いの中で相場を上昇させようとする意図は感じられる。

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EIA石油在庫統計は、-460.9万バレル(予想-397 前回-649.5万バレル)と減少幅が予想を上回る。

ダラス連銀報告書=国内エネルギー企業が掘削活動を一段と活性化させるには原油価格60ドルを上回る必要がある。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズの統計によると、国内石油掘削リグ稼働数は931基と前年から約43%増加している。

米7年債入札、最高落札利回りは2.370%と2013年12月以来4年ぶりの高水準4年ぶり高水準。

オクモNY州知事=税制改革法案の成立を受け、NY州も税制改正を検討。

韓国の新聞=中国の船舶が海上で北朝鮮の船舶に石油を供給したと報じる。→ 中国国防省の報道官は否定。→ トランプ大統領は中国が北朝鮮に対する石油供給を容認していることに「非常に失望した」とツイート。

マッタレッラ・イタリア大統領=議会解散を宣言し、来年3月にも総選挙が実施へ。

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2017/12/28

2017年12月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年12月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリスマスムード抜け切れぬ欧州市場は、株安+債券利回り小幅上昇。為替市場はアジア市場のドル売りから、欧州市場に入ると逆にドルの買いでスタートするも、USDCADは1.260を割り込み下落するなど、本格的なドル買いは見られず。

欧州市場は株価は軟調で、StoxxEurope600は-0.27(-0.07%)と小幅下落、独DAX、仏CAC40も小幅低下、逆に英FTSE100は上昇へ。

10年債利回りは小幅上昇、独は0.407%(+0.025)、英国は上昇幅を縮め1.178%(+0.001)へ、米2.426%(+0016)へ上昇。原油価格(WTI)は59.67(+0.03)と前日とほぼ変わらず。

2017年12月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

北朝鮮のミサイル発射(衛星?)の可能性と米債利回りの低下を材料とした動きは、正直なところ過剰反応とも思えるが、株価下落もあり直後からドル売りへ。

為替市場は資源国通貨と主要通貨でドル売りが止まらず。USDJPYは113円台を割り込み、EURUSDは1.19台を底固めし11月27日の高値1.1960台を目指す動きへ、GBPUSDも1.3440台と終値との比較をすれば12月8日以来の水準へ、AUDUSDは0.78台の大台に乗り10月24日来の水準へと上昇中。

日経平均株価は、午後から値を下げ-127.23(-0.56%)、逆に上海総合は+20.60(+0.63%)、ハンセンも+226.03(+0.76%)と上昇へ。 前日に大幅低下した、米10年債利回りは2.429%(+0.018)、2年債は1.903%(+0.012)と小幅上昇へ。

USDJPYは、NY市場終了となる午前7時の113.34を高値に、仲値でのドル買いも見られず、主要通貨でドル売りが強まる中で、113.10円台へ下落。CNNの北朝鮮がミサイルか衛星を発射する準備との報道を(最近は韓国発で同様のニュースも流れていたが)契機にしてUSDJPYは113円の大台を割り込み、一時112.80近辺で下げ止まるが、欧州市場の取引が始まると112.60台まで下落し安値圏で推移中。円はクロスでも上昇しているが、ZARJPYでは円売りが続き2015年8月以来の高水準となる9.17台へ上昇中。

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CNN=複数の政府当局者の話として、北朝鮮が新たなミサイルか衛星を発射する準備をしている初期的な兆候がある→ USDJPYの売りが強まる。

ZARJPY2年4か月振りの高値へ。

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2017年12月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2017年12月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

クリスマスホリデーも終わり全市場がそろった27日の海外市場は、株価は小幅高で小動き、債券利回りは低下し、ドルは下落へ。

資源関連通貨のAUDUSDは一時0.7780直前へ上昇、NZDUSDも一時0.7070台へ上昇、USDCADは一時1.2620台へ下落とドル売りの流れをリード。USDJPYは113.15~38のレンジを抜け出せず、クロスでは円は全面安。EURUSDとGBPUSDも上昇傾向を維持。

中国当局が国内最大の産銅会社に対し冬季の汚染低減のため生産停止を命じ、銅は一時3年ぶりの高水準(その後は前日より小幅低下へ)、原油価格(WTI)リビアの爆破されたパイプラインは短期間で復旧の見込みに、60ドル台を達成できず軟化するも上昇傾向を維持。

米株は、序盤の上昇幅を縮め前日終値近辺で推移。ダウは小幅上昇するも、NasdaqとS&P500 は小幅低下。欧州株は強く、StoxxEurope600は+0.26(+0.07%)上昇、英FTSE100は+28.02(+0.37%)上昇。

米10年債利回りは2.412%(-0.066)低下、2年債利回りは1.883%(-0.036)へ低下。カタルーニャ自治州の議会選挙で独立派が過半数議席を確保したことを受け、リスク回避ムードが広がり、独10年債は0.383%(-0.036)へ低下、英10年債は1.173%(-0.091)と大幅低下。

AUDUSDは、アジア市場の0.7720台をボトムに資源価格の上昇もあり、欧州市場や米国市場の序盤には10月25日以来の高値を更新し0.7770台へ上昇。しばらく0.7760~75のレンジで推移するも、下げ幅は限定的で0.7779まで上昇、高値圏で推移。テクニカルでは上昇傾向が続く。

USDCADは、12月22日の予想を下まわるカナダGDPに1.2790まで急伸するも1.2800を超えられず、これをトップに今日も1.2700を超えられず1.2620台まで下落。欧州市場と予想を下回る米CB消費者信頼感指数に1.2620台を試すも失敗。1.2600~1.2900のレンジの下限は引き続き固い。ただし、クリアに割り込むと続落の可能性も。

USDJPYは、アジア市場、欧州市場と113.10台を試しながらも失敗。米10年債利回りの低下と株安の流れに、アジア、欧州、米国市場と113.40を付けられず、結局は大枠113.15~40のレンジで、クロスでは円安が目立っており、この傾向を注目。

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ロンドン市場で、中国当局が国内最大の産銅会社に対し冬季の汚染低減のため生産停止を命じ、銅は一時1.2%高の7210ドルと、3年ぶりの高水準、

スペイン・カタルーニャ自治州の議会選挙で、独立派が過半数議席を確保したことを受け、リスク回避ムードが広がる。

米2年債利回りは一時2008年来の高水準をつけるも、終盤にかけて軟化。

米5年債入札、最高落札利回り2.245%が2010年以来の高水準、最高利回り落札比率2.99%。

英株(FT100)は、一時過去最高を更新。→ 中国の底堅い経済見通しを背景に金属価格が3年半ぶりの高値水準で、米税制改革法を評価。

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2017/12/27

2017年12月27日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年12月27日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年の為替取引は今日を含め残り3日、欧州市場は株安+債券利回り低下+ドル売りの流れを継続。米国市場に入り米10年債利回りの低下が止まるのか? 米CB消費者信頼感と中古住宅販売を注目。

欧州株は上昇からスタートするも続かず弱含みで推移、StoxxEurope600は-0.19(-0.05%)。英FTSE100は+0.17%と上昇するも、独DAX-0.10%。10年債利回りは、独0.403%(-0.017)、英1.218%(-0.047)と低下、米国は2.461%(-0.016)と軒並み低下。

為替相場は、欧州市場はクリスマスホリデーの4連休明けで、動向が注目されるも、弱いドル売りの流れを維持。主要通貨と資源関連通貨でドル売りが続き、特にAUDUSD+NZDUSD+USDCADでドル売りの動きが目立っている。

EURUSDは、アジア市場の1.1850台をボトムに欧州市場や米国市場の序盤には1.1900まで上昇。1.19台は9月22日以降、何度もトライし11月27日には1.1960台まで上昇するも、結局は維持することができなかった水準で、米国市場で維持できるか動きを注目したい。

GBPUSDは、アジア市場の1.3360台をボトムに欧州市場や米国市場の序盤には1.3430まで上昇、12月18日、20日の高値を上回り上昇傾向を維持。ただし、12月14日の1.3465がポイント。

AUDUSDは、アジア市場の0.7720台をボトムに欧州市場や米国市場の序盤には10月25日以来の高値となる0.7770台へ上昇、更なる上昇を期待したくなる。

USDCADは、12月22日の予想を下まわるカナダGDPに1.2790まで急伸するも1.2800を超えられず、これをトップに今日も1.2700を超えられず1.2620台まで下落。1.2600~1.2900のレンジの下限を割り込むことができるか注目。

2017年12月27日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2017年12月27日(水曜)アジア・欧州市場の動き


アジア市場は小幅ながらドル売りへと動き、4連休明けの欧州市場はドル売りの流れを維持。

AUDUSDは、12月21日から上昇傾向が続き0.7750を上回り0.7760台へと0.5%近く上昇し、0.7800の壁を意識。

USDCADは、12月22日の予想を下まわるカナダGDPに1.2790まで急伸するも1.2800を超えられず、これをトップに今日も1.2700を超えられず、1.2650台へ下落。1.2600~1.2900のレンジの下限を割り込むことができるか注目。

NZDUSDは、昨日の米国市場オープンから0.7000をボトムに底堅く推移し0.7060台へと上昇。

USDJPYは、相変わらず仲値の輸入の買いを意識しているのか、投機的な買いが先行しその後下落する流れが続いている。今日も仲値後の113.36を高値に113.10台で下げ止まって入るが下値不安が残る動きとなっている。

日経平均株価は+40(+0.17%)、新興国市場は強くマザーズは+37.2(+3.14%)と2007年1月来の高水準へ上昇。逆に上海総合は-30.34(-0.92%)低下。欧州株は上昇中で、STOXXEurope600は+0.85(+0.22%)上昇。

米10年債利回りは2.474%(-0.003)と若干低下、逆に2年債利回りは1.919%と強含みで推移。

2017年12月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年12月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

クリスマスホリデー明けの米国市場は発言や主要な経済指標は不在の中、原油価格は上昇しCRBインデックスは+1.38%上昇、米債利回りは上昇するも米株は軟化。

為替相場はNY市場の開始と伴にドル売りが強まり主要通貨で全面安、資源価格の上昇にCAD+AUD+NZDも上昇へ。

米株は小幅下落、ダウは-18.16(-0.07%)、NasdaqとS&P500も小幅安。米10年債利回りは、2.47%(-0.014)へと低下、2年債は入札が2008年来の高水準となり一時1.92%まで上昇するも、1.899%で推移。

原油価格(WTI)は、リビアのパイプライン爆発を受け、一時2016年6月終値以来の高水準となる60.01まで上昇し59.80近辺で推移。

USDJPYは、アジア市場では強い日本のCPIや日銀議事録で「現時点で追加緩和を行うべきではない」との意見にも大枠113.20~35と狭い動きに終始。米国市場に入り、米債利回りの上昇や原油価格の上昇にも円売りは見られず、逆にドル全面安の流れを受け113.12まで下落し、安値圏で推移。

USDCADは、アジア市場の1.2734を高値に、1.2710~30の狭いレンジで推移。米国市場に入り原油価格の上昇も加わり、21日、22日の安値1.2690台を割り込み1.2685まで下落、引き続き1.27台を回復できず安値圏で推移。

EURUSDは、アジア市場の1.1870台を高値に、欧州市場が不在の中で1.1847まで続落。米国市場に入り1.1879まで値を戻すも21日の高値1.1900の大台は叶わず、大枠1.1860~70の狭いレンジで推移。

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米2年債入札=最高落札利回りは1.922%と2008年以来の高水、最高利回り落札比率82.48%、応札倍率2.52倍。

原油価格(WTI)=リビアのパイプライン爆発を受け、一時60.01と2016年6月終値以来の高水準。


2017/12/26

2017年12月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年12月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリスマスホリデー明けの火曜日。欧州の主要市場は今日もボクシングデーの休場で、欧州市場に入っても株・債券・為替市場の動きは極めて鈍く、NY市場待ちの流れが続く。

米10年債利回りは2.489%、2年債は1.907%と共に小幅な上昇を維持。米株先物は-50(-0.20%)と軟調に推移。原油価格(WTI)は、58.54と一時弱含みで推移するも何とかプラス圏へ。

動きの無い為替相場では、USDCHFは若干の変動が見られた。アジア市場はドル売りからスタートし早朝には一時0.9860まで下落、アジア勢が取引を終え、欧州市場が休場で超閑散な市場の中で、23日の0.9911を一時超えて0.9915まで上昇し、ドル買いの流れを維持。

USDJPYは、早朝の113.16をボトム113.20~35の狭いレンジ相場を継続中。クロスではGBPJPY、EURJPY、CADJPYでは円高、AUDJPYとNZDUSDでは円安とミックス。

2017年12月26日(火曜)アジア市場の動き

2017年12月26日(火曜)アジア市場の動き

クリスマスホリデー明けの火曜日。欧州の主要市場は今日もボクシングデーの休場で、為替相場はZARJPYが9.0台へ上昇しUSDZARが12.50台へ下落した以外には、予想通りながら動きはまったく見られず。

今日の米国市場は通常通りの取引となり、どのような動きをするのか非常に気になる。クリスマスムードの継続で動かないのか、それとも、新たな年の始まりを演出してくれるか注目したい。

日本の全国CPIは前年比0.6%(予想0.5% 前回0.2%)、コア前年比0.9%(予想0.8% 前回0.8%)と強い数字となり、日銀議事録では「現時点で追加緩和を行うべきではない」との意見が増加。原油価格も上昇するも、為替相場の反応は鈍く市場参加者も少ない。

日経平均株価は-46.49(-0.20%)と弱く、逆に上海総合は+25.66(+0.78%)と上昇。米1年債利回りは2.492%(+0.008)、2年債も1.899%(+0.004)と上昇。原油価格(WTI)は58.48(+0.01)と小幅上昇に留まっている。

為替相場の動きは見られないが、一部報道では為替スワップで1カ月物ドル調達コスト一時4.1385%と、2008年10月16日以来9年2か月ぶりの水準に達したとあり、年末で市場の流動性が極端に低下や、金融機関のキャッシュ比率の低下が挙げられており、米金利の上昇はドル買いの要因となっている。

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日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日)=大方の政策委員が「現時点で追加緩和を行うべきではない」との認識を共有。現在のイールドカーブ・コントロール(YCC)政策では中立金利を年限別にならべた「均衡イールドカーブ」という概念を示し、実質イールドカーブを均衡イールドカーブよりも下に抑制することで緩和環境をつくり出している。

日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日)=ある委員は「現在の実質イールドカーブの水準は、全ての年限において均衡イールドカーブを大幅に下回っている」とし、「過去の金融緩和局面と比べても、既に十分に緩和的」との分析。

日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日)=会合では、新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」についても議論が行われ、2017年度と18年度の物価見通しを引き下げたものの、物価2%の到達時期は「19年度ごろ」に据え置いた

北海ブレント先物=2015年6月以来の高値付近で数いい。OPECとロシア主導の減産を受けた堅調な需要見通しが支援。

為替スワップで1カ月物ドル調達コストが4%台乗せ=為替スワップ取引では、1カ月物のドル調達コストが一時4.1385%と、2008年10月16日以来9年2か月ぶりの水準に達した。→ 背景には年末で市場の流動性が極端に低下していることや、世界的なリスクオンの状況で金融機関のキャッシュ比率が低下していることがあると考えられる。

南アランド、NZDJPYが2年超ぶり9円台に上昇 ズマ大統領に早期退陣期待

黒田日銀総裁=世界経済は新たな成長局面に入ったが、日銀としては、2%の物価目標実現を目指して現在の金融緩和を粘り強く継続すると強調した。

黒田日銀総裁=今年はリーマンショック以降、抑制された状態が変化する転換の年だった。一時期伸び悩んでいた貿易量が「再び世界経済の成長率を上回るペースで増加している

黒田日銀総裁=現実の賃金上昇ペースは、過去の局面と比べ、景気の拡大や労働需給の引き締まりの割に鈍いと言わざるをえない。政策運営は「現在の長短金利操作(YCC)のもとで、引き続き強力な金融緩和を粘り強く進めて行く方針」と強調

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2017/12/24

今週の為替相場を考える(12月25日~12月29日)

今週の為替相場を考える(12月25日~12月29日)

メリークリスマス! クリスマス休暇と年末・年始を前にして、今週の為替相場は、重要な経済指標の発表もなく、政府・中銀関係者も長期休暇入りで要人の発言もなく、市場参加者も激減し一年で最も閑散で穏やかな相場になることが多い一週間を迎えます。

ただし、海外勢にとってはクリスマス明けが一年の始まりとなることも多く、年始の先取りする動きとなることも忘れてはなりません。また、可能性は非常に低いものの、クリスマス休暇を狙ったテロ攻撃や北朝鮮の事変など突発的な動きも気になります。それぞれの結果にも対応できる準備も必要ではないでしょうか?

大型選挙公約の実現に難産していたトランプ大統領は、30年ぶり大規模な税制改革法案を成立することが可能となり、米10年債利回りは上昇景況にあり、予想金額には差がありますが今後のリパトリ減税によるドル買いも期待できそうです。強気なトランプ大統領は1月の一般教書前にもインフラ計画を公表することになりそうで、2018年11月6日の米中間選挙をどう乗り切れるか、注目する動きとなっています。


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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 112.80~114.00】

円相場に限らずこの時期の為替相場の変動は鈍く、USDJPYも大きな変化は期待できにくいのが実情です。ただ、海外主要市場がクリスマスホリデーで休日になる中で、東京市場だけがオープンしておりサプライズがあれば変動しやすくなることもあります。また、クリスマス休暇明けの海外勢の動向次第では、予想レンジを上回る変化のリスクありその方向にしばらく動くことも考えておく必要もありそうです。

DailyチャートのBBは、Basis=112.65、Upper=113.97、Lower=111.32で、先週はBasis~Upperのレンジ内で推移し、112.65~113.97のレンジ内で推移することが予想できます。

WeeklyチャートのBBも、Basis=111.76、Upper=115.22、Lower=108.30と、4月17日からLower~Upperのレンジで、9月18日の週から継Basis~Upper のレンジでの動きが継続中で、今週も大枠は111.76~115.22のレンジ内のいずれかで推移することが予想できます。

DailyチャートのStoch RSIは、K=67.45 D=52.55と、売りから買いへと変化し、ニュートラルゾーンで推移。

DailyチャートのMAは、36日線が200日線を上抜けし買い継続で弱いながらも買いの流れは変割らず。200日MA close=111.60、high=112.01、Lower=111.18で、high=112.01をボトムとした流れが続いている。36日MA close=112.76、high=113.14、Lower=112.43で、113.14をボトムに上昇することができるか注目。112.00、112.76、113.14がポイント。

IMM通貨先物は、【円】-114,123→-114,373(-250)、円は、引き続きNO.1のショートの座を維持。2016年11月29日にロングからショートへ変化してから56週間の長期傾向が続き、直近の3週間ではショートは11.4万台で変わらず、安定した弱さを示しています。

USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-0.80→-0.70%と低下、1か月超ではドルプット・円コールが減少傾向(円先安リスクの動き)にあり、年末のギリギリの調整なのか来週に向けた動きなのかは不明。

 
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◎EURUSD【予想レンジ 1.1780~1.1900】

ブレグジット交渉も何とか一段落。クリスマス休暇と年末年始相場で大きな変化は期待できそうにありません。先週に1.19台近くまで予想外に上昇した原因が、年末の特殊要因でEURGBPの買い要因なのかを確認しながら、1.1900を達成できなければ弱くムード再開の可能性も考えられます。

DailyチャートのBBは、Basis=1.1825、Upper=1.1926、Lower=1.1723で、2週間前はlower~Basisのレンジで、先週はBasis~Upperのレンジでの取引が続き、1.1825~1.1926のレンジを注目。

WeeklyチャートのBBは、Basis=1.1814、Upper=1.2036、Lower=1.1593と、Basisを中心と、lower~Upperのレンジを継続中で、中期的には1.16~1.20のレンジで変わらず。

DailyチャートのStoch RSIは、K=18.93、D=9.28と、売られすぎゾーンにあり売りから買いへと変化している。

DailyチャートのMAは、200日線のclose=1.1467にあり相変わらず現在値と大幅に乖離している。36日線はclose=1.1780、high=1.1815、low=1.1744で、先週はCloseをボトムにhighを上抜け上昇傾向が続き、1.19の大台を前に上げ止まるも、逆にhigh=1.1815をボトムとした流れとなっているが、このポイントを維持できるか注目

IMM通貨先物は、【ユーロ】113,899→86,224(-27,675)、ユーロは、ロングは減少気味ながら引き続きNO.1のロングの座を維持。先週は私がデータを取り始めた2009年以降で初めて10万台のロングを達成しましたが、今回は前週比で-27,675コントラクトと6月20日の週-34,201に次ぐ大きな減少幅となっている。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週0.10→0.25%へ、1か月も0.15→0.30%へ上昇するも、3か月超では逆に低下、短期的な動きと中期的な動きが異なる結果となっており、年越えの動きと年初の動きは異なる。


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◎GBPUSD【予想レンジ 1.3300~1.3450】

ブレグジット交渉も何とか一段落。スペインカタルーニャ州選挙で独立支持派の勝利による影響が気になりますが、極端なEUR売りも考えにくいのではないでしょうか。今週はクリスマス、年末・年始相場で動きが鈍くなる可能性が高くレンジ相場の継続で大きな変化も期待薄です。

DailyチャートのBBは、Basis=1.3396、Upper=1.3512、Lower=1.3280で、ワイドながらもlower~Upperのレンジ内で推移し引き続き緩やかに縮小傾向となっている。

WeeklyのBBは、Basis=1.3218、Upper=1.3615、Lower=1.2822で、長期的な上昇傾向の中でWeeklyのBasisをボトムにした上昇の流れを維持し、1.3218をボトムとした動きも期待できる。

DailyチャートのStoch RSIは、K=21.29、D=19.8と、売られすぎゾーンにあり売りから買いへと変化している。

DailyチャートのMAは、200日線のclose=1.3014にあり相変わらず現在値と大幅に乖離している。36日線のclose=1.3308、high=1.3351、low=1.3253と、close~highの水準をボトムに下げ止まっているが上昇力は鈍く、レンジ相場が続いている。

IMM通貨先物は、【ポンド】11,388→20,388(9,000)、ポンドは、4週連続で小幅ながらロングを維持。主要7通貨のロングポジションがショートへ変化する記録的動きにもかかわらず、11月14週からロングの座を維持し我が道を歩んでいる。

GBPUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週-0.25→-0.25%と変わらず、1か月は-0.35→-0.25%、3か月-0.60→-0.55%とマイナス幅が縮小しポンド安リスクは弱まるが、6か月超では大きな変化は見られず。

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今週の主な材料(12月25日~12月29日)

今週の主な材料(12月25日~12月29日)

メリークリスマス、今年も今週で終わりです。重要な経済指標の発表もなく、政府・中銀関係者も長期休暇入りで要人の発言もなく、クリスマスを狙ったテロ攻撃や北朝鮮の事変など突発的な出来事がなければ一年で最も平穏な週となりそうです。

25日はクリスマスホリデーで、日本を除く多くの主要市場は休場となりお休みムード満開。26日はクリスマスホリデー・ボクシングデーで、欧州主要市場は休場ながら、米国市場は取引を再開することで、新たな動きを感じることができるかもしれません。

「主要な経済指標」
12/26(火)日本CPI
12/27(水)米CB消費者信頼感指数、米中古住宅販売保留件数
12/28(木)米週間新規失業保険申請件数、米卸売在庫、米シカゴ購買部協会景気指数
12/29(金)独CPI

「金融政策関連」
12/26(火)日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日開催分)

「今後の主要材料(一部重複)」
12/25(月)クリスマス、日本を除き世界的に多くの市場は休場
12/26(火)欧州市場の多くは休場
2018年1月 トランプ大統領、インフラ計画を公表(1月30日の一般教書演説の前を目指す)
1/2  (火)為替市場を含め海外金融市場は取引を開始
1/3  (水)ドイツ主要3政党、連立協議開始
1/4  (木)東京市場は本格的に始動開始
1/6  (土)カタルーニャ州政権樹立交渉を開始予定
1/19 (金)米暫定予算の期日
2/8  (木)カタルーニャ州新政権の承認投票を実施期限、場合によっては再選挙の可能性も。
2018年3月以降、EU首脳は英国とEU離脱の第2段階を協議予定



詳しくは別途予定表をご覧ください

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2017/12/23

最新のIMMポジションから、 2017年12月23日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年12月23日(土曜)

集計日が12月19日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)は、ネットのポジションは-8,534コントラクトと、米税制改革法案の成立期待や年末の特殊要因なのか5週間ぶりにマイナスへ変化と変化し通貨安(ドル高)方向へ舵を切っています。

特徴としては、豪ドルが6月22日から22週続いたロングポジションが大幅に減少しショートへと変化しています。これで、ショートのグループは「円、スイス、NZドル、豪ドル」の4通貨で、ロングのグループは「ユーロ、カナダドル、ポンド」の3通貨に限定されてきました。

主要7通貨合計では前週比の減少幅は-60,185コントラクトと、2016年5月24日の-76,314次ぐ大きな変化で82週間ぶりとなっています。当時の相場変動の要因はFOMC議事録で追加利上げの期待感が強まったことが考えられます。

【円】-114,123→-114,373(-250)
円は、引き続きNO.1のショートの座を維持。2016年11月29日にロングからショートへ変化してから56週間の長期傾向が続き、直近の3週間ではショートは11.4万台で変わらず、安定した弱さを示しています。

【ユーロ】113,899→86,224(-27,675)
ユーロは、ロングは減少気味ながら引き続きNO.1のロングの座を維持。先週は私がデータを取り始めた2009年以降で初めて10万台のロングを達成しましたが、今回は前週比で-27,675コントラクトと6月20日の週-34,201に次ぐ大きな減少幅となっています。

【ポンド】11,388→20,388(9,000)
ポンドは、4週連続で小幅ながらロングを維持。主要7通貨のロングポジションがショートへ変化する記録的動きにもかかわらず、11月14週からロングの座を維持し我が道を歩んでいます。

【カナダドル】41,960→45,901(3,941)
カナダドルは、ロングとショートが入れ替わりポジションは少ないながら、7月18日以来23週続けて安定したロングポジションを維持しています。

【豪ドル】40,720→-12,660(-53,380)
豪ドルは、6月20日から先週まで26週続けたロングの座を陥落。前週からの変化は-53,380コントラクトと、私がデータを取り始めた2009年以降で減少幅の記録を更新し、年動きの変化が感じられます。

ご参考までに別表をご覧ください。

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2017年12月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

2017年12月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

クリスマス直前で、米3連休、欧州4連休前の週末金曜日で、短縮取引が多い中で、材料は多々あるも相場の動きは緩慢。

1.トランプ大統領は期待通り、税制改革法案に署名し、議会が可決した新たなつなぎ予算案も承認。
2.ラホイ・スペイン首相は、前日のカタルーニャ自治州議会選挙の結果は独立賛成派が過半数の支持を受けても国政選挙は実施しない方針へ。
3.英GDP確報値は、前年比は改定値から上方修正するも、家計支出は2012年1QTR来の弱い伸びに動けず。
4.米耐久財受注は、前回が上方修正され、予想外に弱いが相場は動けず。
5.米個人所得は予想と前回を下回る。個人支出は予想と前回を上回るも、PCEデフレーターは予想と変わらず。個人貯蓄率は3.2→2.9%に低下に動きは緩慢。
6.注目のカナダGDPは前月比0.0%(予想0.2%)、前年比3.4%(予想3.5%)と柳の下にドジョウは3匹おらず、利上げ期待も削がれ一時カナダ売りへ、しかし、続かず元の水準へ逆戻り7.米ミシガン大学消費者信頼感指数は予想を下回る
8.米新築住宅販売件数は73.3万件(予想65.5)と予想を大幅に上回り、2007年7月以来10年4か月ぶりの高水準に、直後はドル買いが強まるも続かず。

為替相場の変動は、GBPJPY-0.27%、EURAUD-0.27%、GBPUSD-0.20%と、0.2%を超える変動は主要通貨でこの3通貨ペアに限定されるなど、動きは緩慢。

EURUSDはタルーニャ自治州議会選挙の結果を受けて、1.1870台→1.1810台へ下落した流れを変えられず。クリスマス休暇を前に取引は緩慢で大枠1.1820~60のレンジで推移。

USDCADは、前日の強いCPIと小売にアジア市場の12749を高値に一時1.2700まで下落。迎えたカナダGDPは前月比0.0%、前年比3.4%と予想を下回り、1.2790台へ急伸しするも1.2800をつけっれず。結局は1.2720台と元の水準に逆戻り。

GBPUSDは、英GDPの前年比は改定値から上方修正され一時上昇へ。家計支出は前年比1.0%と弱く昇幅も限定的で、終盤にかけては1.3340台まで一時値を下げるも、大枠1.3360~00のレンジで上下。

米株は低下、ダウは-28.23(-0.11%)、Nasdaq-5.40(-0.08%)、S&P500-1.23(-0.05%)と安値圏から値を戻すも前日比では低下へ。STOXXEurope600も弱く-0.41(-0.10%)。

米債利回りは、クリスマス休暇と短縮取引に変動も少なく、2.487%(+0.002)と小幅上昇、2年債は1.899%(+0.001)と動きは緩慢。独10年債も0.419%(-0.001)とほぼ変わらず、英10年債は1.245(-0.020)と低下。

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USD 11月 個人所得=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.4%)、個人支出=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.3→0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.4%)→ 個人支出は予想と前回を上回るも、PCEデフレーターは予想と変わらず。個人貯蓄率は3.2→2.9%に低下。

USD 11月 耐久財受注・速報値=前月比1.3%(予想2.0% 前回-0.8→-0.4%)、除輸送・前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.9→1.3%)→ 前回はマイナス幅が縮小するも、予想より弱い

CAD 10月 月次GDP=0.0%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.4%(予想3.5% 前回3.3%)→ 予想外に弱く、カナダドル売りが強まる。

USD 12月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=95.9(予想97.2 前回96.8)→ 予想を下回る

USD 11月 新築住宅販売件数=前月比17.5%(予想-4.4% 前回6.2→1.7%)、73.3万件(予想65.5万件、前回68.5→62.4万件)→ 前月比が下方修正されるも、予想を大幅に上回り、2007年7月以来10年4か月ぶりの高水準

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2017/12/22

2017年12月22日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年12月22日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリスマス控え、米3連休、欧州4連休前の週末金曜日。

アジア市場でカタルーニャ自治州選挙の結果を受けEURは下落から抜け出せず、英GDPを受け欧州市場ではGBPUSDは小幅上昇するも動きは限定的。

米国市場では米耐久財受注はマイナス幅が縮小するも予想より弱き、米個人所得が弱く、個人支出は予想と前回を上回るも、PCEデフレーターは予想と変わらず動きは緩慢。注目のカナダGDPは予想外に弱くカナダドル売りが加速。

欧州株は弱く、StoxxEurope600は-0.78(-0.20%)、独DAXと英FTSEも低下。独10年債は安全資産として買われ、利回りは0.418%(-0.001)は小幅低下、英10年債も1.245%(-0.02)下げ幅が拡大中。カタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保したスペイン10年債は、1.47%(+0.002)と売られ利回りは上昇。

GBPUSDは、英GDPの前年比は改定値から上方修正され、予想を上回りGBPUSDは一時上昇へ。ただし、家計支出は前年比1.0%と弱く2012年第1四半期以来の低い伸び率で、上昇幅も限定的で、大枠1.3360~00のレンジで上下。

USDCADは、前日の強いCPIと小売に、今日のGDPが強ければ再利上げの可能性が強まることが意識。アジア市場の12749を高値に一時1.2700まで下落。迎えたカナダGDPは前月比0.0%、前年比3.4%と予想を下回り、1.2790台へ急伸し高値圏で推移。

EURUSDは、アジア市場にはカタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保との報道に、1.1817まで下落、その後は、1.1820まで値を戻すも、大枠1.1845~60のレンジで動きは緩慢。

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GBP 第3四半期GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.5% 前回1.5→1.9%)→ 前年比は改定値から上方修正され、予想を上回りGBPUSDは一時上昇へ。ただし、家計支出は前年比1.0%と弱く2012年第1四半期以来の低い伸び率で、インフレ加速や賃金上昇の鈍化により圧迫されている家計は、収入全般の伸びがほぼゼロとなり、貯蓄に手をつける結果となっている。成長は他の欧州諸国より弱く、EU離脱決定によりポンドが下落したことでインフレが加速し、消費者を圧迫したのが主因。

USD 11月 個人所得=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.4%)、個人支出=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.3→0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.4%)→ 個人支出は予想と前回を上回るも、PCEデフレーターは予想と変わらず。

USD 11月 耐久財受注・速報値=前月比1.3%(予想2.0% 前回-0.8→-0.4%)、除輸送・前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.9→1.3%)→ 前回はマイナス幅が縮小するも、予想より弱い

CAD 10月 月次GDP=0.0%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.4%(予想3.5% 前回3.3%)→ 予想外に弱く、カナダドル売りが強まる。

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独シュピーゲル紙=ドイツ主要3政党が1月3日に連立協議へ。

2017年12月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

クリスマス控えた週末金曜日。カタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保したことで今後の混乱が予想される。欧州市場は4連休に突入し、3連休に入る米国券市場は、今日は短縮取引となり、クリスマス直前の閑散な動きを期待したくなる。

しかし、海外市場では、織り込み済みながらトランプ大統領が米税制改革法案に署名することが期待でき、英GDP、米個人消費、カナダGDPと、相場変動要因となる発表を控えて目が離せない状況も変わらず。特に、昨日の強い小売とCPIに急伸したカナダドルが、今日のGDPでどう変化するのか? カナダドルがリードする相場変動を期待したくなる。

日経平均株価は+36.66(+0.16%)と上昇幅を縮芽ながらもなんとかプラス圏を維持。上海総合は-3.0(-0.09%)と小幅な下落にとどまり、ハンセンは上昇。米10年債利回りは2.486%(+0.001)とほぼ変わらず、米2年債は1.887%(-0.012))と軟化。

AUDUSDは、鉄鉱石価格の上昇や、カタルーニャ自治州議会選挙で独立賛成派が勝利しEURAUDの売りが強まったことで5営業日続伸し、一時0.7718まで上昇するも、欧州市場に入り0.7705までやや軟化中。

EURUSDは、欧州市場が4連休入りと、クリスマスムードが強い中、カタルーニャ自治州で独立派が過半数を確保、混乱長期化の恐れが意識され、アジア市場では早朝の高値1.1870台→一時1.1817まで下落。ただし、その後は1.1850台を回復し、欧州市場に入ると一時1.1860台まで値を戻している。

USDJPYは、昨日と今日のアジア市場で113.20台をボトムに底堅さが確認され、動かないのか? または、 どこまで上昇するのか試したくなるムードが強い。

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GER 1月 GfK消費者信頼感=10.8(予想10.8 前回10.7)

FRN 第3四半期GDP・確報値=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)

CHF 12月 KOF先行指数=111.3(予想110.5 前回110.3)

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カタルーニャ州の州議会選挙=独立賛成派JXC、CUP、ERCが過半数を上回る70議席(全体135議席)を確保、ラホイ首相のPPは3議席と8議席減らし大敗。プチデモン前州首相に逮捕状が出ており滞在先のブルッセルから帰国すれば逮捕さえる。独立賛成派は70議席だが、このうち7名は分離独立運動に関与した疑いで逮捕か亡命中で、独立賛成派は事実上、議会で過半数議席を確保できず。

政権樹立交渉は1月6日以降に始まる可能性があり、州議会は2月8日までに新政権の承認投票を実施する必要があり、それまでにプチデモン氏が州首相に立候補するか判断が必要。州議会の定数135議席の絶対多数の支持を得られない場合、2度目の投票が行われる。2度目の投票では、議会で投じられた票の過半数を確保すれば、首相に就任できる。

2度目の投票でも首相が決まらない場合は、2カ月間、協議を続行することが可能。2カ月以内に決着がつかない場合は、議会を解散し、再選挙を実施する。

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2017年12月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き(日本時間午前6時頃)

2017年12月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き(日本時間午前6時頃)

米財政改革法案もトランプ大統領の署名待ちで、クリスマス休暇は秒読みに入る中で、カナダCPIと小売売上高は予想外に強くカナダドルは全面高。今日22日のカナダGDPが強いとさらに利上げ期待が強まる可能性も!

期待の米第3四半期GDP確報値は、確報値は2015年第1四半期以来の大幅な伸び率となるも、前年比は改定値と予想を下回わり、コアPCEデフレーターも弱く米10年債利回りも軟化気味でドル売りが強まる。

米株は上昇、ダウは+55.64(+0.23%)上昇、NasdaqとS&P500も上昇へ。欧州株も強くSTOXXEurope600は+2.32(+0.60%)、英FTSE+78.87(+1.05%)、独DAX+40.57(0.31%)上昇へ。

債券利回りは軟化、米10年債は2.486%(-0.15%)低下、逆に2年債は1.882%(+0.029)上昇、独10年債も0.419%(+0.013)、英10年債1.266%(+0.012)と上昇へ。原油価格(WTI)は58.24+0.15(+0.26%)と終盤にかけて上昇、CRBも187.736+0.646(+0.35%)と上昇へ。米下院が税制改革法案を承認し、22日にトランプ大統領が署名して成立する可能性を市場は期待しすでに織り込済み。


USDCADは、アジア・欧州・米国市場の序盤は、1.2820~40の狭いレンジで推移し、21:45分ごろから底値を割り込み売りが開始。米GDPと同時刻の午後22時30分に発表された、カナダGDPは前年比2.1%(予想2.0 前回1.4%)、小売売上高が前月比1.5%(予想0.3 前回0.1→0.2%)と非常に強い結果に、1.2800近辺→1.2720へ急落。22日のカナダGDPが強いと利上げ期待が膨らむ中で、強い米住宅価格指数やCB景気先行指数にも1.2770台を高値に上値は重く、欧州クロージングタイムには1.2700近くまで下げてようやく下げ止まる。

USDJPYは、USDJPYは、早朝の113.20をボトムに日銀は予想通り金融政策の現状維持に113.40台へ、黒田総裁は現在のイールドカーブが最も適切と利上げ観測を一蹴し、113.64まで円売りが強まり円安値圏で推移し、一時円はクロスでも売り圧力が続く。米国市場に入り、米GDPが予想に届かず鈍く米10年債利回りが低下する中で、113.50台を高値に132.27まで緩やかに低下するも、早朝の113.20を割り込めず。

NZDUSDは、NY市場の終了間際となる6:45時に発表のNZのGDPが予想外に強く、0.6970台→0.7020まで上昇。これをピークに欧州市場に入ると0.6980台まで軟化するも、GDP発表前の水準を上回る取引が続く。米国市場に入り米GDPが予想に届かず鈍く0.70台を回復、0.700台を維持しながら高値水準で膠着へ。

EURUSDは注目のカタルーニャ自治州議会選挙の集計待ちながら、分離独立派が予想外に勝っても、単に自治権拡大を協議する程度にとどまる可能性も残るが油断を許さず、1.1850~1.1890のレンジで推移。

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NZD 第3四半期GDP=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.8→1.0%)、前年比2.7%(2.4% 前回2.5→2.8%)→ 前月比は予想通りながら前回より減速するも、前年比は前回が上方修正され予想を上回る。

JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利-0.1%の据え置きを決定、予想通り

USD 第3四半期GDP・確報値=前年比3.2%(予想3.3% 前回3.3%)、個人消費=前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)、GDPデフレーター=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、コアPECデフレーター=前年比1.3%(予想1.4% 前回1.4%)→確報値は2015年第1四半期以来の大幅な伸び率となるも、前年比は改定値と予想を下回わり、コアPCEデフレーターも弱くドル売りが強まる

CAD 11月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.1%(予想2.0% 前回1.4%)→ 予想を上回りカナダドル買いが強まる

CAD 10月 小売売上高=前月比1.5%(予想0.3% 前回0.1%→0.2%)、除自動車・前月比0.5%(予想0.4% 前回0.3→0.4%)→ 前回が上昇修正され、予想を上回りCPIと共に強くカナダドル買いが強まる

USD 新規失業保険申請件数=24.5万件(予想24.1万件 前回22.5万件)→ 予想より増加し悪化

USD フィラデルフィア連銀景況指数=26.2(予想21.0 前回22.7)→ 予想を上回る

USD 11月 シカゴ連銀全米活動指数=0.15(予想0.09 前回0.65→0.76)→ 予想と前回を下回る

USD 10月 住宅価格指数=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.3→0.5%)→ 予想を上回り前回も上方修正へ

USD 11月 CB景気先行指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回1.2%)→ 予想と変わらず

EUR 12月 消費者信頼感・速報値=0.5(予想0.2 前回0.1)→ 予想と前回を大幅に上回り景気回復が加速


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英議会=EU離脱法案を2018年1月16~17日に追加審議。

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2017/12/21

2017年12月21日(木曜)アジア・欧州市場前半の動き

2017年12月21日(木曜)アジア・欧州市場前半の動き

米財政改革法案もトランプ大統領の署名待ちで、クリスマス休暇は秒読みに入り為替相場の動きは鈍く、米GDPとカナダCPIを前にして、個別材料に相場は反応。

USDJPYは、早朝の113.20をボトムに日銀は予想通り金融政策の現状維持に113.40台へ、黒田総裁は現在のイールドカーブが最も適切と利上げ観測を一蹴し、113.64まで円売りが強まり円安値圏で推移し、円はクロスでも売り圧力を継続中。

NZDUSDは、NY市場の終了間際となる6:45時に発表のNZのGDPが予想外に強く、0.6970台→0.7020まで上昇。これをピークに欧州市場に入ると0.6980台まで軟化するも、GDP発表前の水準を上回る取引が続く。

EURUSDは、スペイン・カタルーニャ自治州の州議会選挙の重要なイベントを前にして1.1900の重要なポイントはトライできず、1.1860~90の狭いレンジで動きは緩慢。独立賛成と反対が拮抗するも不透明感はぬぐえず。

GBPUSDは、前日の高値1.3420台から続落傾向が続き、欧州市場序盤には1.3350台まで値を下げるが、公共部門の赤字額が予想を下回り買いへと変化。1.3387を戻り高値に、グリーン筆頭国務相が辞任するなど閣僚の相次ぐ辞任も気になり上値も重い。

日経平均株価は下げ幅を回復するも前日比では-25.62(-0.11%)と小幅下落。上海総合は+12.45(+0.38%)、ハンセンも+132.97(+0.45%)と上昇。欧州株は強くSTOXXEurope600はマイナスから上昇へと変化し+0.52(+0.13%)、英FTSE、独DAXも上昇中。

独10年債利回りは0.418%(+0.012)と上昇を続け、英10年債も1.281%(+0.028)と上昇、米10年債は2.488%(-0.011)と軟化。

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NZD 第3四半期GDP=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.8→1.0%)、前年比2.7%(2.4% 前回2.5→2.8%)→ 前月比は予想通りながら前回より減速するも、前年比は前回が上方修正され予想を上回る


GBP 11月 公共部門ネット負債(PSNB)=-81.2億ポンド(予想-86億ポンド 前回-75→-72.5億ポンド)、PSNB-ex Banking=-86.9億ポンド(予想-90 前回→-78.2億ポンド)、PSNCR=-129.3億ポンド(予想 前回→-38.9億ポンド)、NCR=-123億ポンド(予想 前回-67億ポンド)→ 財政赤字は予想を下回る

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日銀=8対1で現状維持を決定。誘導目標である長期金利(10年物国債金利)を「0%程度」、短期金利(日銀当座預金の一部に適用する政策金利)を「マイナス0.1%」といずれも据え置いた。

黒田日銀総裁=物価2%目標の実現に向け、現在のイールドカーブが最も適切と繰り返し、長期金利目標の引き上げ観測を一蹴。ただ、経済・物価・金融情勢の3基準の変化によってイールドカーブを修正する可能性にも言及。

黒田日銀総裁=「金利の下げすぎは銀行の財務悪化を通じて金融仲介機能を低下させ、緩和効果を反転させかねない」との、「リバーサル・レート」は、「金利操作を見直す意味ではない」。景気がいいから、そろそろ金利を上げるかとか、そうした考えはない。

下院共和党=12月22日の暫定予算執行を前に、下院共和党内の駆け引きが活発化。ライアン議長は、上院が22日深夜までに暫定予算を可決できるよう、21日中の下院採決を目指している。

スペイン・カタルーニャ自治州=21日の州議会選挙は独立賛成と反対が拮抗。独立賛成派が多数を占めると、金融市場に動揺が広がり、長期にわたり国内政治に影を落とす可能性がある。

メイ英首相=グリーン筆頭国務相が辞任。

メイ英首相=異例の状況下ではEU離脱日の延期認める方針。

2017年12月21日(木曜)昨日20日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年12月21日(木曜)昨日20日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

30年ぶりの大幅な米税制改革法案は米下院が再可決しトランプ大統領の署名待ちで、米国民に大きなクリスマスプレゼント(?)結果、長期債利回り上昇するも株価は弱い。

為替相場は、「ユーロ高+カナダドル高」+「円安+ドル安」。11年ぶりの強い米中古住宅販売にもドル買いへ動かず、米税制改革法案が下院で再可決にも織り込み済みでドルは上昇せず、ドルはUSDJPYとUSDCHFを除き全面安。

株価は下落。米株は、米税制改革法案が下院で再可決にも織り込み済み上昇せず小幅安、ダウ、NasdaqとS&P500も小幅安。欧州株も弱くStoxxEurope600、独DAXと英FTSE100 も下落。

債券利回りは上昇。米税制改革法案が下院で再可決、米10年債利回りは2.495%(+0.027)へ上昇、逆に2年債は1.853%(-0.004)と伸びず。英・独10年債利回りも上昇。原油価格(WTI)は58ドル台へ上昇、CRBIndexは上昇し+1.074(+0.58%)

USDJPYは、米・独・英債利回りが上昇し金利差拡大に円は全面安。USDJPYは113.00、10、20、30と各ポイントの売りを消化し113.40台へ上昇。円はクロスでも全面安で、EURJPYは134.70台で+0.8%近く上昇、CADJPYも88.40台で+0.9%近く上昇し、円売りの流れはじわじわ続き、135円でトップアウトできるかは不明。

EURUSDは、3連騰で12月1日以来となる1.19台を一時達成。独10年債利回りは11月14日来の0.428%まで上昇し、年末の調整なのか最近の強いユーロ圏経済指標を意識しているのか不明ながら、欧州市場序盤の1.1830をボトムに米国市場では強い米中古住宅販売に影響は受けず一時1.1902まで上昇。EURGBPは一時0.8879へ上昇し+0.3%超、EURJPYは一時134.70台へ上昇し+0.8%超、EURCHFは1.17台を超え+0.5%近く上昇。主要通貨でのEUR買いがリードする動きへ。

USDCADは、一時1.2819まで下落しカナダドル買いが続く。19日には注意的なレンジ1.26~1.29の上限近くとなる1.2920を高値に下落中。20日はアジア市場の1.2880台を高値に欧米市場では一時1.2819まで下落。強い米中古住宅販売に一時1.2860台まで値を戻すも続かず、原油価格の上昇もあり終盤にかけては1.2820台まで下落し、短期的には1.2800~1.2900のレンジの下限で推移。

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CAD 10月 卸売売上高=前月比1.5%(予想0.5% 前回-1.2→-1.1%)

USD 11月 中古住宅販売件数=581万件(予想553万件、前回548→550万件)、前月比5.6%(予想0.9% 前回→2.4%)→ 予想を上回り11年ぶりの高水準

USD 週間原油在庫=-695.5万バレル(予想-315.0万バレル) 前回-511.7万バレル

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30年ぶりの大幅な米税制改革法案は米下院が224対201で再可決しトランプ大統領に送られた。下院19日に可決し上院へ送り上院でも51対48で可決していたが、上院規則に違反があり下院が再可決していた。

2017/12/20

2017年12月20日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

2017年12月20日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

ご存じの通り、米上院日本時間午後に、税制改革法案を賛成可決、下院は不備により20日に再可決するが、成立はほぼ間違いなく市場は、クリスマス休暇を前にしてそれを織り込んだ動きへ。

日経平均株価は+23.72(+0.10%)と小幅上昇、上海総合は-8.93(-0.27%)、ハンセンも-19.57(-0.27%)と軟調で、欧州株も弱くStoxxEurope600 は-0.72(-0.18%)と小幅下落し、独DAXや英FTSEも値を下げている。

債券利回り上昇、独10年債は0.391%(+0.010)、英10年債も1.239%(+0.028)と続伸中、米10年債は2.457%(-0.012)と米税制改革法案の上院可決を受け逆にやや軟化、2年債は1.856%(+0.008)と前日とほぼ変わらず。

為替市場は、米税制改革法案の上院可決を受け直後はドル買いへと反応するも限定的で、債券利回りの上昇にも基本的に動きは緩慢。USDJPYは、日米金利差拡大の動きと株高に連動したのか高値は113.18までだが、113円台が定着し底堅い動きとなっている。

目立ったのはEURSEKの売り。スウェーデン中銀が、予想通り-0.5%の政策金利を据え置きながらも、2018年央からの利上げを再示唆し、債券購入プログラムを終了すると表明(最大で650億クローネの債投資は継続)に反応したのかEURSEKは発表直後に9.9313→一時9.8585まで下落→0.9494まで上昇と上下変動から上値は重い。EURSEKの変動にもEURUSDの動きは鈍く、欧州市場では大枠1.1830~1.1860のレンジで推移。

GBPUSDは、欧州市場に入りカーニーBOE総裁発言を前に控え動きがやや拡大。BOE経済状況に関する報告で企業の賃金上昇額が2.5→3.0%前後に上昇する見込みを示唆。、前日とアジア市場の高値1.3402を超えて買いが強まり、大枠1.3375~1.3415のレンジでビットアップしている。

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GER 11月 生産者物価指数=前月0.1%(比予想0.2% 前回0.3%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.7%)

EUR 10月 経常収支=季調前359億ユーロ(予想 前回418→432億ユーロ)、季調済308億ユーロ(予想 前回378→392億ユーロ)→ 予想を下回る

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米税制改革法案=米議会上院(定数100)は20日未明(日本時間20日午後)、税制改革法案を賛成51、反対48で可決。

米税制改革法案=法案は19日に下院で可決したが、その後に不備が見つかり、20日に下院で改めて採決する。法案全体への影響はほとんどないとみられ、再び可決する公算が大きく過去30年以上で最も広範な税制改正となる税制改革法となる。トランプ大統領は週内にも法案に署名する見込み。

EU=英国のEU離脱の移行期間は2020年12月末で終了。

BOE経済状態に関する定例報告書=国内企業は来年の賃金提示額が平均で今年の2.5%→3%前後増加すると予想。企業は労働力不足が拡大していると報告、投資計画は控えめな成長と一致。

ハモンド英財務相=英国は生産性で深刻な問題を抱えている。

スウェーデン中銀=政策金利を予想通り-0.5%で据え置き、2018年央から利上げを開始する見込み。債券購入プログラムを終了すると表明。ただし、最大で650億クローネの債投資は継続。→ 発表直後に9.9313→9.8585まで下落し→0.9494まで上昇と高下変動。

2017年12月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年12月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

期待通り米下院は税制改革法案を賛成多数で可決、残る上院も過半数を確保できる見込みで20日中に採決され、トランプ大統領が署名して成立する見込み。

為替相場は、ECB理事のタカ派発言や独債利回りの上昇もあり強くEURUSDは1.1850近く0.5%超上昇。逆にUSDJPYは米債利回りの上昇に0.3%近く上昇し一時113台を達成(達成後やや軟化)、結局、EURJPYは0.8%超上昇し一時133.90台と今日のヒーロー。

米株は下落、ダウは上昇して始まるも続かず小幅低下、NasdaqとS&P500も値を下げる。欧州株も弱くSTOXXEurope600は下げ幅を縮小するも前日比-1.64(-0.42%)低下。

米債利回りは上昇。10年債は2.46%(+0.068)、2年債も1.853%(+0.025)と上昇へ。英10年債も1.21%、独10年債も30年債発行増額の計画に0.379%と上昇。 原油価格(WTI)は原油在庫の減少期待もあり57.49+0.33(+0.58%)と上昇、金価格は1265.0と小幅低下。

USDJPYは、欧州市場の112.51を安値に、アジア・欧州市場の前半は大枠112.50~65の狭いレンジで推移。112.70を超えストップの買いが入り、強い米住宅着工・許可件数前後から米10年債利回りの上昇が始まり、前日の高値112.83を超えると買いが加速。EURJPYの買いがリードするクロスでの円売りも加わり113.08まで上昇。米下院が税制改革法案を期待通り可決し上院も可決する可能性が高まるも逆に、米債利回りの上昇も続かず、112.80台まで値を下げて推移。

EURUSDは、アジア市場の1.1777を安値に欧州市場では1.1830台を高値に上げ止まるも、ユーロは他通貨でも上昇が続き、マクチ・スロバキア中銀総裁、ハンソン・エストニア中銀総裁とタカ派発言に加え、独10年債利回りは30年債発行増額の計画もあり11月30日以来の水準へと上昇。前日の高値1.1834を上回ると1.1849まで、EURJPYも113.92まで上昇、1.1840台と引き続き高値圏で推移。

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GER 12月 Ifo業況(総合)指数=117.2(予想117.5 前回117.5→117.6)、現況指数=125.4(予想124.7 前回124.4→124.5)、 期待指数=109.5(予想110.7 前回111.0)→ 予想を下回る

USD 11月 住宅着工件数=前月比3.3%(予想-3.1% 前回13.7→8.4%)、129.8万件(予想127.0万件 前回129.0→131.6万件)、住宅建設許可件数=前月比-1.4%(予想-3.5% 前回5.9→7.4%)、129.8万件(予想127.5万件 前回129.7→131.6万件)→ 共に強かった前回がさらに上方修正され予想も上回る

USD 第3四半期 経常収支=-1006億ドル(予想-1165億ドル 前回-1231→-1244億ドル)

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税制改革法案=米下院で採決し賛成多数で可決 上院もコリンス議員が支持を表明、採決に入り過半数を確保できる見込み。上院は採決までに最大10時間必要で可否は20日未明の可能性で、トランプ大統領が署名して成立し初めて大型選挙公約が実現することになる。

税制改革法案=法人税率35→21%、個人所得税の最高税率を引き下げ、減税規模は10年間で1.5兆ドル。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=労働市場にはなおスラック(需給の緩み)が残っているため改善の余地があり利上げに反対。減税による懸念はないように見えるが長期的に連邦債務の増加は経済成長にとって脅威。税改革は自社株買いと配当の増加につながる。

カプラン・ダラス連銀総裁=税改革による雇用や投資への効果はわずかなものにとどまる。私が話をしたCEOの大半は投資への明白な影響はない可能性があるとの意見。

スイスSECO=GDP予測値を上方修正、2017年0.9→1.0%、2018年2.0→2.3%へ。

ユーロ圏第3四半期の人件費指数=+1.6%(前回+1.8%)、賃金+1.6%(前回+2.1%)

マクチ・スロバキア中銀総裁=ECB理事会は、資産買い入れから経済調整のための将来の金利利用の可能性に一段と移行しつつある。景気拡大は安定しているようで非常に良い状態で我々の目標に近づきつつあるのは事実で資産買い入れを修正した。

ハンソン・エストニア中銀総裁=経済成長は非常に順調でインフレ圧力は徐々に上昇、ECBはインフレ回復まで債券買い入れを継続するといった政策メッセージの調整を検討する必要がある。

ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)=独輸出と輸入が過去最高となる見込み。米、EU諸国、中国の景気回復の恩恵が引き続き独企業に及ぶ。

世銀の四半期報告書=中国の成長鈍化を予想。中国の2018年の成長率は6.4%、19年は6.3%と、今年の6.8%を下回る見通し。消費の重要性が高まる中で成長に占める投資の割合が低下しており、今年に入り経済のリバランスが進展している。


2017/12/19

2017年12月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は前日の海外市場の流れを受け上昇からスタートするも、結局は-33.77(-0.15%)へと下落へ、逆に上海総合やハンセンなど中国株は上昇中。引き続き米税制改革法案が上下院で19日、20日の決着を期待した流れが続いているが、為替相場の動きは相変わらず緩慢でドルは軟化するも大きな動きは見られず。

この税制改革案の採決は、下院が米東部時間19日午後1時半(日本時間20日午前3時半)頃、上院の採決はそれ19日か20日になる見込みで、海外市場で相場が急変するリスクには注意が必要。

米10年債利回りは2.397%、2年債も1.836%と共に強含みで推移。原油価格(WTI)は57.35と上昇している。

USDJPYは大枠で112.50~70のレンジに収まり、EURUSDは底堅い値動きながら大枠で1.1775~1.1800のレンジ。GBPUSDも大枠1.3360~90のレンジで推移。

昨日上昇していたAUDUSDは、豪中銀議事録で「来年のさらなる景気加速」に自信を強めているが早急な利上げ観測は弱く、大枠0.7655~75のレンジで推移と、主要通貨では主体性が見られず。連日下落しZAR高に動いたUSDZARも動きは鈍い。欧米市場での変化を期待したいがクリスマス休暇を来週に控え、大手投機筋不在で為替市場は全般的に力も入らず。

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豪中銀議事録(5日開催分)=来年のさらなる景気加速に自信を強め、2019年以来の金融政策の引き締めの下準備となる可能性もある。

豪中銀議事録(5日開催分)=雇用の伸びが向こう数四半期にわたり平均を幾分上回る。

豪中銀議事録(5日開催分)=経済や労働市場の改善にいつ賃金の伸びやインフレの加速につながるかは見通しを立てる上で引き続き重要な検討の対象。

豪中銀議事録(5日開催分)=賃金の伸びは第3四半期に低率で安定。家計消費は依然としてかなりのリスクがある。

ペンス米副大統領=税制改革案の採決に備えて、19日夜出発予定の中東訪問を1月に延期。

税制改革案の採決は、下院は米東部時間19日午後1時半(日本時間20日午前3時半)頃に採決を行う見通し。上院での採決はそれ以降の19日か20日になる見込み。

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2017年12月19日(火曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年12月19日(火曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

米税制改革法案の下院採決は順調に行けば19日午後1時半(日本時間20日午前3時半)、上院採決も19日を目指す。秒読み開始を意識したのか欧州株も強く米株も続伸、米10年債利回りは上昇。ただし、為替市場の反応は弱く織り込み済みなのかドル売りへ。

米株は上昇、ダウは140ドル近くと0.6%近く上昇、NasdaqとS&P500上昇。米債利回りは上昇、10年債利回りは2.39%台へ、2年債は1.82%台と終盤にかけて前日を下回る。原油価格(WTI)は上昇から逆に57.10台へ低下。

USDJPYは、米税制改革法案の採決を期待した、株高+米10年債利回りの上昇との連動性は見られず。クロスでは円安傾向が続く中で、東京市場の仲値近くの112.83を高値に上値は重く、欧米市場に入り円ショートの巻き戻しが加速し112.31まで下落。過去3日間は大枠で112.00~90のレンジで変わらず。

EURUSDは、独連立合意へ向けた動きは継続中、21日のスペイン・カタルーニャ州議会選挙は現時点で独立反対派・賛成は共に過半数は難しく、行方は独立反対の左派政党ポデモスの動き次第との観測が強い。EURUSDは早朝の1.1737を安値に前日の下げ幅を全部戻し、逆に前日1.1810台の高値を上回るとショートカバーが強まり、午前零時すぎには1.1830台へ続伸。EURGBPの売りが強まる中で1.1780台まで値を下げている。

AUDUSDは、16日の連邦議会の下院補欠選挙で自由党のアレグザンダー候補が勝利。保守連合は辛うじて下院の多数派を維持したこともあり、一日を通じて底堅い動きとなった。アジア市場の0.7640を安値に欧州市場序盤には0.7670へ上昇。一時0.7650台まで値を下げるも米国市場に入り0.7678まで上昇し0.7660台で推移。

GBPUSDは、メイ英首相は下院議会で「スムーズで秩序のあるブレグジットを提供するための準備が整っている」と発言。ブレグジット交渉の第一段階も過ぎ、年末を前にしたGBPショートの巻き戻しが強いのか、アジア市場の1.3310を安値に、米国市場には1.3419まで上昇。さすがに、前日の高値1.3447をつけることはできず1.3380近辺で取引されている。

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米下院=税制改革法案の採決を19日午後1時半(日本時間20日午前3時半)に実施する可能性がある。

米上院=税制改革法案を19日に採決にかける可能性がある、採決前10時間の討議が必要で時間は未定。

フィッチ=9月にS&Pの引き上げに続き、ポルトガルの格付けを「BBB+」→「BBB」へ2段階引き上げ、見通しは「安定的」→ ポルトガルは大手格付け会社3社のうち2社から投資適格級の格付けを取得。約5年ぶりに主要国債指数に組み入れられる可能性がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=FOMCで利上げに反対した理由は、弱いインフレや利回り曲線フラット化への懸念が理由。

2017/12/18

2017年12月18日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き



20171218日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明けの月曜日、相場を動かす経済指標の発表や発言もなく、世界的は株高傾向が続き、為替市場は、米税制改革法案の成立期待で先週金曜日に上昇したドル買いの反動なのかドル売り傾向が続く。

欧州株は上昇し、StoxxEurope600は+3.95(+1.02%)上昇、英FTSE1000.36%、独DAX1.62%近く上昇へ。ダウ先物は0.64%上昇し、現物株も+0.55%で推移。

10年債利回りは一時軟化するも0.305%と前日とほぼ同水準で推移、英10年債利回りは1.149%(-0.004)小幅低下、米10年債利回りは2.376%(+0.021)と上昇、2年債も1.844%(+0.004)と上昇。

為替相場はGBPUSDが+0.7%近く上昇し1.34の大台へ、EURUSDも+0.4%近く上昇し1.1800の大台へ、AUDUSDも+0.4%近く上昇し0.7670へ上昇し、ドル売りが目立っているが、先週金曜日とは真逆の動きで水準も先週金曜日のほぼ範囲内。

USDJPYは、前日比で-0.03%近くと前日比では大きな変化は見られず。株高+米債利回り上昇の円売りパターンは有効化せず、アジア市場の仲値近辺でつけた112.83を高値に、欧州・米国市場の序盤に112.40台まで円高が進む。

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EUR 11月 消費者物価指数・確報値=HICP前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、HIPC前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)、HICPコア前年比0.9%(予想0.9% 前回0.9%)

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2017年12月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年12月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場は米税制改革法案の成立期待に株高相場に浮かれるも、為替相場の動きは緩慢。米10年債利回りは2.373%(+0018)、2年債も1.848%(0.008)と強含みで推移。

日経平均株価は+348.55(+1.55%)と大幅高で、TOPIX26年ぶり高値。 中国株や豪州株も上昇(除く上海総合)。

為替相場は、EURUSDとGBPUSDの上昇に加え、AUDUSDとNZDUSDの上昇が目立っているが、総じて動きは緩慢。

EURUSDは、取引開始直後には先週末からギャップを空けて売りからスタートし一時1.1737まで値を下げるも続かず。欧州市場の序盤には1.1770台へと上昇。

GBPUSDも、取引開始直後には先週末から値を下げ売りからスタートし一時1.3310まで下落するも続かず。欧州市場の序盤には1.1335近辺へ上昇。

AUDUSDとNZDUSDはテクニカルベースの買いに加えて、6日のシドニー・ベネロング選挙区連邦議会の下院補欠選挙で自由党のアレグザンダー候補が勝利。保守連合は辛うじて下院の多数派を維持でき、AUDUSDの買いが強まり0.7640→0.7670へ、その影響にNZDUSDも0.6995→0.7020台へ上昇。

USDJPYは、米税制改革法案の成立期待を受けたか株高や米債利回りの上昇にも、仲値直前の112.83を高値に112.60~70のレンジで動けず。また、クロスでは円安の流れとなっている。

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BMG世論調査(英インデペンデント紙)=EU残留を望むは51%、離脱支持41%で、英国民は残留希望が過半数を上回る。国民投票で投票しなかった人の意見が影響。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(15日公表データ)=13日までの週の米大型株への資金流入額が4月以降で最大規模になった。米国株全体への流入額78億ドルのうち、大型株が76億ドルを占めた。

エル・パイス紙に掲載されたメトロスコピアの調査=21日のカタルーニャ州議会選挙は、独立反対派62議席、独立派63議席の見通しで、共に過半数を確保できず。協議の行方を左右するとみられるのは、左派政党のポデモス。同党は反独立派だが住民投票の実施を主張。同党幹部は、独立派と反独立派を含む左派連合の結成を目指している。

豪政府=16日のシドニー・ベネロング選挙区連邦議会の下院補欠選挙で自由党のアレグザンダー候補が勝利。保守連合は辛うじて下院の多数派を維持することができ、AUDUSDの買いが強まる。

シドニーのベネロング選挙区で16日に実施された連邦議会の下院補欠選挙で自由党のアレグザンダー候補が勝利→ 保守連合は辛うじて下院の多数派を維持することになる。支持率が低迷するターンブル首相は、今回の補選で敗北した場合、少数与党に転落して政策実行が難しくなるほか、首相としての自身の立場も危ぶまれる事態になっていた。この結果を受けてAUD買いが強まる。

メイ英首相(18日)=ブレグジットを巡る交渉方針などについて議員らに説明する。事前に公表された声明文では、首相は声明文の中で「これから交渉が始まるこの厳格に時間を限った移行期間において、われわれはEUを去っているため、単一市場もしくは関税同盟にはとどまっていないだろう」と指摘。「しかし、双方の市場へのアクセスを維持しつつ、将来のパートナーシップを支える新たなプロセスや新たなシステムを準備・履行することをわれわれは提案するだろう」とした。

英金融規制当局の金融行為監督機構(FCA)が15日、仮想通貨技術を使った資金調達(ICO=イニシャル・コイン・オファリング)について「急速に発展する市場の情報を集め、より深く調査する」と表明したことが伝わっている。

CMEがビットコイン先物取引を開始

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2017/12/17

今週の為替相場を考える(12月18日~12月22日)

今週の為替相場を考える(12月18日~12月22日)

FOMC、BOE、ECBの金融政策の発表も終わり、クリスマス休暇を前に投機的な動きは弱まり実需中心の動きが強まる可能性が高くなっています。

今週の注目は米税制改革法案が下院でも可決され、期待通り22日までトランプ大統領が署名できるのでしょうか、今週の波乱要因となっています。 今週の相場に直接的な関係はありませんが、リパトリ減税によるドル買いが今後どの程度発生することが期待できるのでしょうか?

また、底堅く推移しテクニカルでは反転が期待できるAUDNZD、NZDUSDは順調に上昇することができるのでしょうか? USDJPY相場は、いつもながら上昇期待=裏切られ、下落期待=裏切られ、結局はワイドな111.00~114.50のレンジ相場を抜け出すことができるのでしょうか? (本音は期待していません)

先週のFOMCでは、想通り利上げを実施し来年の3度の利上げ期待が継続されていますが、期待していたタカ派の発言も見られませんでした。BOEもECBもタカ派的な動きは見られず、為替相場の変動は予想外に緩慢となり今週に続いています。

先週も米株上昇し米債利回りは2年債の上昇が続き、ドル円相場と関連性の高い米10年債利回りは安定しドル買い要因となっていますが。仮に米税制改革法案が下院でも可決され、期待通り22日までトランプ大統領が署名されるとドル買いの要因と考えていいでしょう。

格言にある、「buy the rumor、sell the fact」のリスクは否定できませんが、とりあえずはドル買いとなる可能性も意識せざるを得ません。逆に、成立できない事態にでもなれば、期待が裏切られドル売りが加速することでしょう!


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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】



◎USDJPY【予想レンジ 111.50←112.00~113.00】

円相場は、クリスマス休暇を来週前半に控えて動きは緩慢になる可能性が高い。実需筋の動向次第で相場が動く可能性が高くなり、アジア市場では仲値水準の変動には注意が必要。引き続き米経済指標に一喜一憂しながらも、大手投機筋が不在で方向性を作ることは難しそう。ただし、米税制改革改革法案の成立は波乱要因。

DailyチャートのBBは、Basis=112.32、Upper=113.80、Lower=110.85で、先週は一時的にBasisを割り込むも終値ベースでBasisを安値に、Basis~Upperのレンジで推移。
WeeklyチャートのBBも、Basis=111.63を終値ベースでは安値に、Upper=115.05のレンジを9月18日の週から継続中で、この水準での動きが継続することが期待できる。

DailyチャートのStoch RSIは、K=63.45 D=84.89と、買いから売りへと変化し、やや買われすぎゾーンにあり現在もその流れを継続中。
 
DailyチャートのMAは、36日線が200日線を上抜けし買い継続で弱いながらも買いの流れは変割らず。200日MA close=111.62、high=112.04、Lower=111.20で、high=112.04をボトムとした流れが2週連続している。36日MA close=112.86、high=113.26、Lower=112.50で、close=112.86を高値にし、200日MAのhighの112.04のレンジでの動きが過去2週間続き、今週もこのレンジを意識しながら抜け出した方向に動きやすい。
 
IMM通貨先物は、【円】-114,267→-114,123(144)、円ショートはNO.1で前週とほぼ変わらず。昨年の11月29日以来55週連続のショートを維持し、ショートポジションも10月10日以降は10万コントラクト台を上回り、円ショートポジションの流れは変わらず。
 
USDJPYオプションのリスクリバーサルではロンドンベースで、1週間が前週-0.45→0.80%と上昇し短期的な円高リスクを強めながらも、1か月超では大きな変化は見られず、クリスマス休暇を直前に控えた安定した動きが期待できる。

 
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◎EURUSD【予想レンジ 1.1720~1.1900】

ブレグジット交渉も何とか一段落。オーストリアで極右政権との連立政権が成立した事のリスクは気になるも大きな動きは期待できず。要人の発言も極めて少なくムードはクリスマスムード突入相場。ただし、米税制改革改革法案の成立は波乱要因。

DailyチャートのBBは、Basis=1.1817、Upper=1.1935、Lower=1.1698で、一時的に上抜けしているが終値ベースではBasisを基本的に上値は重くlower~Basisのレンジが続いている。
WeeklyチャートのBBは、Basis=1.1810、Upper=1.2031、Lower=1.1589と、Basisを中心と、lower1.1589~Upper1.2031のレンジを継続中。

DailyチャートのStoch RSIは、K=18.93、D=9.28と、売られすぎゾーンにあり売りから買いへと変化している。

DailyチャートのMAは、200日線のclose=1.14388にあり相変わらず現在値と大幅に乖離している。36日線はclose=1.1751、high=1.1786、low=1.1716で、先週はCloseを中心に、lowをボトムにhighを上回る動きが続いている。

IMM通貨先物は、【ユーロ】93,106→113,899(20,793)と、ユーロのロングはNO.1で変わらず。5月9日から32週続くロングポジションで初めて10万の大台を達成し、ユーロの先高を意識したポジションが拡大中。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週0.30→0.10%へ低下、1か月超でも低下傾向が目立っており、EURの先高リスクが低下している。


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◎GBPUSD【予想レンジ 1.3250~1.3500】

ブレグジット交渉も何とか一段落。メイ首相の支持率は低下傾向が続く中で、閣僚内での対立が気になるが、「政治ネタは長く続かず」の経験則から一時的なポンド安にとどまる可能性も強いがフォローもできず。クリスマス休暇ムードが強く結局はレンジ相場を脱しきれないのではと考えたい。ただし、米税制改革改革法案の成立は波乱要因。

DailyチャートのBBは、Basis=1.3374、Upper=1.3531、Lower=1.3217で、ワイドながらもlower~Upperのレンジ内で推移し緩やかに縮小傾向となっている。WeeklyのBBは、Basis=1.3202、Upper=1.3601、Lower=1.2803で、長期的な上昇傾向の中でWeeklyのBasisをボトムにした上昇の流れを維持し、先週の1.3202近辺が底値となる動きも期待できる。

DailyチャートのStoch RSIは、K=16.86、D=13.91と、売られすぎゾーンにあり売りから買いへと変化している。

DailyチャートのMAは、200日線のclose=1.2987にあり相変わらず現在値と大幅に乖離している。36日線のclose=1.32000、high=1.3246、low=1.3145と、close~highの水準をボトムに下げ止まっている。

IMM通貨先物は、【ポンド】6,406→11,388(4,982)は、ポンドは3週連続でロングを維持するも、9月26日から3~4週間ほどでロングとショートが入れ替わる動きが続き、先行きに対してもブル派・ベア派が混在。

GBPUSDのオプションのリスクリバーサルは、ロンドンベースで1週間が前週-0.15→-0.25%、一か月も-0.25→-0.35%とマイナス幅が拡大しポンド安リスクが強まるも、3か月超では大きな変化は見られず。

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今週の主な材料(12月18日~12月22日)

今週の主な材料(12月18日~12月22日)

クリスマス相場の前哨戦へ突入。

今週も残り2週間。いあおうなしにクリスマス相場の前哨戦へと突入し大手の機関投資家やファンド勢が不在の中で動き難い展開が予想できる反面、いざ予想外の事が起これば短期的な変動が高まる相場になっています。

今週は、主要国の金融政策の発表もなく、要人の発言も極端に少なくなり、注目は米税制改革法案の年内成立の有無が目先の焦点の一つとなっています。

先週末には共和党指導部は税制改革法案をまとめテキストと概要説明を公表しました。下院は19日に採決を計画していますが、計画通りに採決でき期限と思われている22日にトランプ大統領が承認することができるのでしょうか?

簡単に説明すると、注目の企業の海外利益・海外滞留利益の現金に対し15.5%、現金以外8%課税する(リパトリ減税)。オバマケアが定める個人の保険加入義務は廃止する。法人税率18年からを35→21%に引き下げ、所得税の区分を変更し、最高税率区分を独身者で41.89401→50万ドルへ、夫婦合算申告47.701→60万ドルへ変更など。

リパトリ減税による為替相場でドル買いとなる影響は、「軽微」とか、「大きい」など、意見が分かれていますが、来年の第一四半期ではそれなりに影響があることは間違いなさそうです。

20日の党首討論も注目。15日のEU首脳会議でブレグジット交渉では、「移行期間や通商問題を協議する」次の段階に入ることを正式に承認しました。2019年3月29日の離脱期限に向け動き出していますが、第1段の交渉よりもより厳しくなることが予想されており、アイルランド国境の問題も曖昧なままです。英国内でも閣僚間の意見対立が噴き出る可能性も気になります。

21日のスペイン・カタルーニャ州議会選挙も注目。先の世論調査で独立賛成派の政党が過半数を割り込むとの結果となりましたが、仮に独立賛成派が過半数を維持することになれば、一時的に「混乱=EUR売り」となりそうですが、今までの経緯を考えれば逆に「政治ネタ続かず」の教訓から反発も考えらえます。

さて、今週の経済指標では米国発の材料が豊富で特に住宅関連の指標が目白押しです。重要なのは、NZ、米、英、カナダのGDPや、ユーロ圏とカナダのCPIと考えてもいいでしょう。

「主要な経済指標」
12/18(月)ユーロ圏CPI、米NAHB住宅市場指数
12/19(火)米住宅着工・住宅建設許可件数
12/20(水)米中古住宅販売件数
12/21(木)NZGDP、米GDP、カナダCPI、カナダ小売売上高、新規失業保険申請件数、米住宅価格指数、米景気先行指数、ユーロ圏消費者信頼感
12/22(金)英GDP、米個人所得・個人消費、米耐久財受注、カナダGDP、米ミシガン大学消費者信頼感、米新築住宅販売件数

「金融政策関連」
12/19(火)豪中銀議事録(12月5日分)
12/21(木)日銀金融政策決定会合、黒田総裁会見

「今後の主要材料(一部重複)」
12月19日 米税制改革法案、下院は19日採決を計画
12月20日 英首相、党首討論
12月21日 カタルーニャ州議会選挙
12月22日 米債券市場、NY時間午後2時までの短縮取引
12月22日 米税制改革法案を大統領に送る目標期限
12月25日 クリスマス、日本を除き世界的に多くの市場は休場
12月26日 欧州市場の多くは休場
2018年1月 トランプ大統領、約束のインフラ計画を公表(1月30日の一般教書演説の前を目指す)

詳しくは別表をご覧ください

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2017/12/16

最新のIMMポジションから、 2017年12月16日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年12月16日(土曜)

集計日が12月12日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)は、7通貨合計のネットのロングポジションは前週比で+26,072増加し+51,651コントラクトへ。

4日連続で通貨ロングが拡大(ドルショート)していますが最近の増加幅は以外に少なく、FOMC、BOE、ECBの金融政策の発表も終わり、クリスマス、年末・年始を前にしてポジションの増減も収まりつつあるともいえるでしょう。

今回の特徴としては、前週からの増加額+26,072コントラクトのうち、ユーロの上昇+20,793とその多くを占め、ポンドの+4,982と合わせれば、ユーロとポンドのロングが増加した結果と考えら、為替相場でもEURとGBPの動きが中心になる可能性も意識できます。

【円】-114,267→-114,123(144)
円のショートはNO.1で前週とほぼ変わらず。昨年の11月29日以来55週連続のショートを維持し、ショートポジションも10月10日以降は10万コントラクト台を上回り、円ショートポジションの流れは変わらず。

【ユーロ】93,106→113,899(20,793)
ユーロのロングはNO.1で変わらず。5月9日から32週続くロングポジションで初めて10万の大台を達成し、ユーロの先高を意識したポジションが拡大中。

【ポンド】6,406→11,388(4,982)
ポンドは3週連続でロングを維持するも、9月26日から3~4週間ほどでロングとショートが入れ替わる動きが続き、先行きに対してもブル派・ベア派が混在。

【カナダドル】42,466→41,960(-506)
カナダドルのロングは変わらず。7月18日以来22週連続してロングを維持するも、10月の7万コントラクト台からやや低下し4万コントラクト台で推移。

【豪ドル】40,328→40,720(392)
豪ドルのロングは変わらず。56月20日以来26週連続してロングを維持し9月の7万コントラクト台からやや低下し4万コントラクト台で推移。


ご参考までに別表をご覧ください。


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2017年12月16日(土曜)昨日15日、海外市場の動き

2017年12月16日(土曜)昨日15日、海外市場の動き

米10年債利回り上昇幅を縮めるも前日比で上昇、2年債は続伸中。ダウは最高値を更新、為替相場はドル全面高(除くNZDUSD)。USDJPYは112.70台まで上昇するも、クロスでは円高傾向が続く。

共和党上院議員ルビオ氏とコーカー氏は税制改革法案を支持へと動き、法案の上院通過はほぼ確実。共和党指導部は来週の採決を前に午後5時半(日本時間午前7時半)にリポートを発表する。

EU首脳会議がブレグジット交渉で次の移行期間や通商段階へ進むことを承認するも、GBPUSDは-0.82%と1.33まで下落。USDCADは+0.60%とカナダ売りで、原油高にも1.2730→1.2900直前まで上昇、1.26~1.29のレンジの上限へ。

米10年債利回りは一時2.378%まで上昇するも、NY連銀製造業景気指数、製造業売上高、鉱工業生産が弱くピーク2.378%から低下し2.359%(+0.06)と小幅高で終了。2年債は強く1.832%(+0.021)上昇。

米株は一日を通じで上昇傾向を維持しダウは最高値を更新、ダウは+143.08(+0.58%)、Nasdaq+80.06(+1.17%)、S&P500+23.80(+0.90%)。欧州株は弱くStoxxEurope600は-0.72(-0.19%)原油価格(WTI)は北海でのパイプライン故障による供給懸念に上昇傾向を維持、57.34+0.30(+0.53%)

為替相場は、弱い米経済指標が続く中で、米10年債利回りの上昇幅は縮小するも、米株は強く、税制改革法案の上院通過はほぼ確実となり、株高の中でドル買いの流れが続く。

USDJPY+0.18%、欧州市場の112.03を安値に米債利回りの上昇+米株高に112.75まで上昇。米10年債利回り軟化し112.50台まで値を下げるも前日比では上昇傾向を維持し、円はクロスでは円高傾向を維持。

EURUSD-0.26%、欧州市場の1.1812を高値に1.1747まで続落。独連銀の経済成長見通しの引き上げや、ブレグジット交渉の進展にも欧州株は弱く、ECB理事会後のポジション調整の流れが続き、強い米株+米債利回りの上昇もあり1.1750割れまで続落。米債利回りが軟化するもEURUSDの売りの流れは変わらず。

GBPUSD-0.83%、アジア市場の1.3446を高値に1.3301まで続落。EU首脳会議がブレグジット交渉で次の移行期間や通商段階へ進むことを承認するも織り込み済みなのか、GBPの買いの動きは見られず。むしろ、次の移行期間や通商段階の通貨は難しく、話し合いは早くとも来年3月以降となることもありポジション調整のGBP売りの流れが続く。

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USD 12月 NY連銀製造業景気指数: 18.0(予想=18.0 前回19.4)→ 予想通りながら前回から低下

USD 10月 製造業売上高: 前月比=-0.4%(予想0.8 前回0.5%)→ 予想外のマイナスへ

USD 11月 鉱工業生産: 前月比=0.2%(予想0.3% 前回0.9→1.2%)、設備稼働率: 前月比=77.1%(予想77.2% 前回77.0%)→ 共に予想を下回る

USD 10月 対米証券投資: 米長期有価証券投資(株式スワップ等除く)=232億ドル(予想576  前回809億ドル)、ネットTICフロー合計(対米証券投資)=1512億ドル(予想333 前回-426億ドル)

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共和党上院議員ルビオ氏とコーカー氏は、金曜日に発表予定の税制改革法案の最終案となる、GOP税制を支援することを発表。→ 法案の上院通過はほぼ確実。ブレイディ下院歳入委員長は、共和党指導部は来週の採決に備えてまとめた最終的な法案について、午後5時半(日本時間午前7時半)にリポートを発表する予定。

EU首脳会議=英国のEU離脱交渉(ブレグジット)で、次の移行期間や通商段階へ進むことを承認。ただし、英国内では議会承認の必要性が指摘との声も強く、不確定要因が多く不透明感は変わらず。次の協議は早くとも2018年3月以降。→ オーストリアのケルン首相は、英アイルランド国境の扱いについて、境界を設けずに「英国が単一市場から離脱するというのはあり得ない。小学生でも不可解だと分かる」と釘を刺し、オランダのルッテ首相は「英国の金融部門はEU離脱によってかなり不利な立場に置かれる」、離脱によって失われる利益をメイ首相は有権者に説明する責任があると発言。

EU首脳会議=ユーロ圏の統合について、銀行同盟の完成と救済基金の機能強化を優先する方針を確認。ユーロ圏共通の予算や財務相などを巡る議論も継続。

ティラーソン国務長官(北朝鮮に対して)=対話には兵器実験の持続的中止が必要。北朝鮮は自ら努力し対話の席に戻らなければならない。非核化が実現するまで圧力路線を維持する必要がある。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレが近く上昇しないことを懸念しでFOMCで利上げ反対に回る。特殊な一時的要因ではなく、持続的な要因がインフレを抑制していることを懸念。インフレ期待がFRBの目標である2%を下回って緩やかに下降しているようにみえる。

独連銀=2018年1.7→2.5%、20919年1.6→1.7%へ成長率見通しを上方修正。成長率はビジネスサイクルに従い徐々に鈍化するものの、国内経済は輸出主導により拡大を続ける。