2017/12/20

2017年12月20日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

2017年12月20日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

ご存じの通り、米上院日本時間午後に、税制改革法案を賛成可決、下院は不備により20日に再可決するが、成立はほぼ間違いなく市場は、クリスマス休暇を前にしてそれを織り込んだ動きへ。

日経平均株価は+23.72(+0.10%)と小幅上昇、上海総合は-8.93(-0.27%)、ハンセンも-19.57(-0.27%)と軟調で、欧州株も弱くStoxxEurope600 は-0.72(-0.18%)と小幅下落し、独DAXや英FTSEも値を下げている。

債券利回り上昇、独10年債は0.391%(+0.010)、英10年債も1.239%(+0.028)と続伸中、米10年債は2.457%(-0.012)と米税制改革法案の上院可決を受け逆にやや軟化、2年債は1.856%(+0.008)と前日とほぼ変わらず。

為替市場は、米税制改革法案の上院可決を受け直後はドル買いへと反応するも限定的で、債券利回りの上昇にも基本的に動きは緩慢。USDJPYは、日米金利差拡大の動きと株高に連動したのか高値は113.18までだが、113円台が定着し底堅い動きとなっている。

目立ったのはEURSEKの売り。スウェーデン中銀が、予想通り-0.5%の政策金利を据え置きながらも、2018年央からの利上げを再示唆し、債券購入プログラムを終了すると表明(最大で650億クローネの債投資は継続)に反応したのかEURSEKは発表直後に9.9313→一時9.8585まで下落→0.9494まで上昇と上下変動から上値は重い。EURSEKの変動にもEURUSDの動きは鈍く、欧州市場では大枠1.1830~1.1860のレンジで推移。

GBPUSDは、欧州市場に入りカーニーBOE総裁発言を前に控え動きがやや拡大。BOE経済状況に関する報告で企業の賃金上昇額が2.5→3.0%前後に上昇する見込みを示唆。、前日とアジア市場の高値1.3402を超えて買いが強まり、大枠1.3375~1.3415のレンジでビットアップしている。

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GER 11月 生産者物価指数=前月0.1%(比予想0.2% 前回0.3%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.7%)

EUR 10月 経常収支=季調前359億ユーロ(予想 前回418→432億ユーロ)、季調済308億ユーロ(予想 前回378→392億ユーロ)→ 予想を下回る

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米税制改革法案=米議会上院(定数100)は20日未明(日本時間20日午後)、税制改革法案を賛成51、反対48で可決。

米税制改革法案=法案は19日に下院で可決したが、その後に不備が見つかり、20日に下院で改めて採決する。法案全体への影響はほとんどないとみられ、再び可決する公算が大きく過去30年以上で最も広範な税制改正となる税制改革法となる。トランプ大統領は週内にも法案に署名する見込み。

EU=英国のEU離脱の移行期間は2020年12月末で終了。

BOE経済状態に関する定例報告書=国内企業は来年の賃金提示額が平均で今年の2.5%→3%前後増加すると予想。企業は労働力不足が拡大していると報告、投資計画は控えめな成長と一致。

ハモンド英財務相=英国は生産性で深刻な問題を抱えている。

スウェーデン中銀=政策金利を予想通り-0.5%で据え置き、2018年央から利上げを開始する見込み。債券購入プログラムを終了すると表明。ただし、最大で650億クローネの債投資は継続。→ 発表直後に9.9313→9.8585まで下落し→0.9494まで上昇と高下変動。