2017/12/23

最新のIMMポジションから、 2017年12月23日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年12月23日(土曜)

集計日が12月19日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)は、ネットのポジションは-8,534コントラクトと、米税制改革法案の成立期待や年末の特殊要因なのか5週間ぶりにマイナスへ変化と変化し通貨安(ドル高)方向へ舵を切っています。

特徴としては、豪ドルが6月22日から22週続いたロングポジションが大幅に減少しショートへと変化しています。これで、ショートのグループは「円、スイス、NZドル、豪ドル」の4通貨で、ロングのグループは「ユーロ、カナダドル、ポンド」の3通貨に限定されてきました。

主要7通貨合計では前週比の減少幅は-60,185コントラクトと、2016年5月24日の-76,314次ぐ大きな変化で82週間ぶりとなっています。当時の相場変動の要因はFOMC議事録で追加利上げの期待感が強まったことが考えられます。

【円】-114,123→-114,373(-250)
円は、引き続きNO.1のショートの座を維持。2016年11月29日にロングからショートへ変化してから56週間の長期傾向が続き、直近の3週間ではショートは11.4万台で変わらず、安定した弱さを示しています。

【ユーロ】113,899→86,224(-27,675)
ユーロは、ロングは減少気味ながら引き続きNO.1のロングの座を維持。先週は私がデータを取り始めた2009年以降で初めて10万台のロングを達成しましたが、今回は前週比で-27,675コントラクトと6月20日の週-34,201に次ぐ大きな減少幅となっています。

【ポンド】11,388→20,388(9,000)
ポンドは、4週連続で小幅ながらロングを維持。主要7通貨のロングポジションがショートへ変化する記録的動きにもかかわらず、11月14週からロングの座を維持し我が道を歩んでいます。

【カナダドル】41,960→45,901(3,941)
カナダドルは、ロングとショートが入れ替わりポジションは少ないながら、7月18日以来23週続けて安定したロングポジションを維持しています。

【豪ドル】40,720→-12,660(-53,380)
豪ドルは、6月20日から先週まで26週続けたロングの座を陥落。前週からの変化は-53,380コントラクトと、私がデータを取り始めた2009年以降で減少幅の記録を更新し、年動きの変化が感じられます。

ご参考までに別表をご覧ください。

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