2017/12/09

2017年12月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年12月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

いつもよりやや注目度の落ちる米雇用統計の数字は強弱混在し、直後の反応はドル買いも、しかし、平均時給の伸びは予想に届かず、米債利回りは軟化し結局はドル売りの流れへ。ただし、米利上げ期待度は変わらず。

非農業部門雇用者数は22.8万人と強く・前回分は逆に下方修正。失業率4.1%で変わらず、平均時給は前月比・前年比共に予想に届かず、前回分は下方修正。週平均労働時間は34.5時間と予想・前回を上回る。市場は引き続きFRBの来年3回の利上げ期待を織り込む。

アジア・欧州株に続き、米株も雇用統計の影響もあり上昇からスタート。ダウは+41.49(+0.17%)と強くNasdaqとS&P500 も上昇へ。原油価格(WTI)は一時57.79ドルへ上昇、強含みで推移。

米債利回りは、10年債はアジア・欧州市場で上昇傾向が続くも、米雇用統計後はから逆に低下気味で、共に前日終値を割り込む動きへ。

USDJPYは、アジア市場の安値113.28からアジア市場終盤と欧州市場序盤の高値113.58を結局抜けきれず。米雇用統計の強弱混在する結果に米債利回りは低下し、113.23~57のレンジで上下から一時113.10台まで下落へ。

EURUSDは、アジア市場の高値1.1770台から、アジア・欧州市場にかけて1.1730台まで続落し、1.1730~50の狭いレンジの流れがしばらく続く。変化したのは米雇用統計の結果で、1.1730~60で上下しながら、ドル売りの流れへと変化し1.1770まで上昇。

GBPUSDの動きは複雑。ブレグジット交渉の動きや思惑に上下する相場が続いたが、ようやく主要3分野で合意に達したことで、1.3520まで上昇するも上昇力は鈍い。大枠1.3450~20のレンジ推移し1.3250がダブルトップになる。アイルランド問題でクリアな解決とはならず、具体策は先送りとなり、午後21:00過ぎごろから1.3400近くまで下落。米雇用統計の発表を受けようやく下げ止まるも、反発力は鈍い。


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USD 11月 雇用統計:失業率=4.1%(予想4.1% 前回4.1%)、非農業部門雇用者数=22.8万人(予想19.5万人 前回26.1→24.7万人)、労働参加率=62.7%(予想 前回62.7%)、平均時給=予想 前回26.53ドル、平均時給=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.0-0.1%)、平均時給=前年比2.5%(予想2.7% 前回2.4→2.3%)、平均週間労働時間=34.5(予想34.4 前回34.4)

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