2017/09/30

今週の主な材料(10月2日~10月6日)

今週の主な材料(10月2日~10月6日)米雇用統計がメインイベントで来週月曜の日米祭日の影響も考慮へ。

今週から10月が始まります。今週のメイン・イベントは10/6(金)の米雇用統計ですが、 10/9(月)は日本が体育の日、米国はコロンブス・デーと、日米共に休日になるため、結果を受けた相場変動がより高くなることが予想できます。

さて、今週の主な材料を挙げてみたいと思います。米雇用統計10/6(金)、ECB議事録10/5(木)、豪中銀金融政策10/3(火)、イエレン発言10/4(水)、日銀短観10/2(月)と、衆議院選挙の行方、北朝鮮リスク、カタルーニャ自治州住民投票10/1(日)の結果と行方。それと、いつもながら米国発の景況感関連の指標と、主要中銀の要人発言です。

米雇用統計10/6(金)ですが、市場のコンセンサスは、失業率=予想4.4%(予想範囲4.3 ~4.5%) 前回4.4%、非農業部門雇用者数=予想7.5万人(予想範囲 3.0~14.0万人) 前回15.6万人、時間当たり平均賃金=前月比予想0.3%(予想範囲0.2~0.4%) 前回0.1%、前年比予想2.5%(予想範囲2.5~2.6%) 前回2.5%、平均週間労働時間=予想34.4 前回34.4となっています。予想数字は変化する可能性もありますので、事前に変更の有無をチェックする必要がありそうです。

ECB議事録10/5(木)は、9/7日の理事会分で、金融政策を据え置き、ガイダンスの変更もなく、EUR高を警戒していました。ECBスタッフはインフレ見通しを引き下げるが、ドラギECB総裁はQEの大筋は10月に示すことを示唆。強弱材料にEURUSDは直後の1.1930~1.2060と上下変動から、1.20台を維持し市場の評価はEUR買いへと動いていたことが重い出されます。

最後に付け加えるなら、10/6(金) のカナダ雇用統計も忘れることはできません。ちょうど、米国の雇用統計の発表時間と重複しますので、どの部分で反応したのか分かり難いこともあります。9/29の米個人消費とカナダGDPの同時刻の発表では、弱い米個人消費にドル売りが加速する中で、カナダGDPが弱く、USDCADが一時急騰していたことが思い出され、特にCADJPYなどのクロスの変動には注意が必要です。

問題の地政学的リスクでは、北朝鮮リスクはいつもながら存在し、特に週末のリスク要因となっています。今週は該当がないようですが、韓国発のニュースでは行動を起こす可能性が高い日は、朝鮮労働党創立記念日の10/10、共産党大会開幕の10/18との観測もあり将来的な不安定要因となっています。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
X


最新のIMMポジションから、 2017年9月30日(土曜) 祝ポンドロング転換!



最新のIMMポジションから、 2017年9月30日(土曜) 祝ポンドロング転換!

集計日が9月26日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の137,729→179,864コントラクトへ拡大。2012年10月2日の194,480に次ぐ高水準で、市場のポジションはDXY(ドルインデックス)が9月15日の週に91.828→今週末93.071まで戻しているのに(集計日と週末のギャップはあります)、相変わらず通貨ロング(ある意味ではドルショート)を加速中。

極めつけは、ポンドがショートからロングへと転換。2015年11月10日の週から98週間続いたポジションが変化し、ある意味では歴史的は転換と言えるでしょう。

為替市場でGBPUSDを見てみると、集計日の9月19日(1.35106)→9月26日(1.3457)と若干ポンド安へと動いているにも関わらず、ポンドロングへと変化していることは、英国のEU離脱交渉の不透明感が続く中で、今後のポンドの上昇を期待したくもなります。

それ以外では、円のショートは9月5日来の水準へ拡大し円先安期待が復活。ユーロのロングは3週間ぶりに拡大し、スイスフランを除き他の6通貨ペアでロングは拡大。

カナダドルは7月18日にロング転換後で最もロングが拡大し、NZドルのロングも弱いながらも拡大中で、為替市場ではAUDUSDの下げが目立っていますが、豪ドルも6月2日にロングへ転換した後の記録を更新中。


【円】-51,322→-71,347(-20,025)
円は、7月18日をピークにショートは減少気味に推移するも、今回は9月5日来の水準へ増加し逆戻りし、円の先安期待が復活。

【ユーロ】62,753→88,167(25,414)
ユーロは、前週比でロングが3週間ぶりに拡大し、ロングNO.1の座が復活。為替市場でEURUSDは軟調ながら、安定したユーロのロングポジションを継続中で、先高期待は変わらず。

【ポンド】-10,161→5,054(15,215)
祝ポンドロング転換! 今後のポンドの上昇を期待したくもなる。

【カナダドル】58,846→74,605(15,759)
カナダドルは、月18日にロング転換後で最もロングが拡大し、先高期待は変わらず。

【豪ドル】72,512→77,194(4,682)
6月2日にロングへ転換した後の記録を更新中。ユーロにロングNO.1の座を譲り渡すも、NO.2の座を確保中。


詳しくは、別途データを参照してください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





2017年9月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

2017年9月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

月末・四半期末の金曜日。米株は強く米債利回りは上昇し、ドルは上下しながらも上昇気味。期末・月末特殊玉や、弱い米個人消費、強いシカゴ景気指数にドル相場は上下。米次期FRB議長候補の動きに相場が変動し、カーニー&ハーカー発言にやや相場は反応するも継続性は見られず。 IMFはユーロの外貨準備の増加を発表、予想を下回るユーロ圏CPIにもEURは底堅く、EURUSDを除きドル買いへ。

USDCADは、アジア・欧州市場は1.2420~50の狭いレンジで推移。米国市場に入り弱い米個人消費にもかかわらず、市場の期待に反した弱いカナダGDPに1.2430台→1.2530へ上昇後、1.25台の売りと週末のポジション調整に1.2460台まで値を下げて終了。

GBPUSDは、アジア市場の1.3440台を高値に、欧州市場の弱い英GDP前年比の確報値に1.3410台→1.3350台まで下落するも1.3350以下の買いは強く、期末の買い需要もあったのか底値は固く、弱い米個人消費に1.34台を回復。23時には再び1.3350を試すも失敗し、カーニーBOE総裁の「インフレ持続」発言に買い戻しも入るが、結局は1.3350~1.3425のレンジで推移。

USDJPYは、アジア市場は仲値で実需の買いに上昇し、欧州市場はクロスの動きに上下するも、弱い米個人消費に円高へ、強いシカゴ景気指数に円安へと変化。結局は112.20台の買いと112.70台の売りに挟まれて主体性は見られず。強い米株+米金利にも反応は薄く、週末の北朝鮮リスクも気になり積極的な円売りも見られず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米株は上昇、ダウ+23.89(+0.11%)、S&P500+9.30(+0.37%)、Nasdaq+42.51(+0.66%)
〇米債利回りは上昇、10年債は前日2.31→2.334%、2年債も1.451→1.483%へ上昇。
〇原油価格(WTI)は前日51.56→51.64と小幅上昇。
〇金価格は前日1,288.7→1,282.50へ下落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎GBP 第2四半期 GDP・確報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.7% 前回1.7%)→ 前年比が弱くポンド売りが強まる
◎EUR 9月 消費者物価指数・HICP 速報値=1.5%(予想1.6% 前回1.5%)、コア前年比1.1%(予想1.2% 前回1.2%)→ 予想を下回りユーロ売りが強まる
◎USD 8月 個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4→0.3%)、個人消費支出=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、個人消費支出(PCE)価格指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.4%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.4%)→ 個人消費支出はハリケーン「ハービー」の影響を受け、予想通りながら前回から低下、コア個人消費支出は予想と前回を下回り、前年比は2015年11月来の低水準に、直後はドル売りが強まる
◎USD 7月 カナダ月次GDP=0.0%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比=3.8%(予想3.9% 前回4.3→4.4%)
◎USD 9月 シカゴ購買部協会景気指数・確報値=65.2(予想58.5 前回58.9)→ ハリケーンの影響を受けない部門は強く、予想と前回を上回り、受注残高は29年来の高水準で、景気指数は過去3年間で2番目の高水準に、ドルの買い戻しが強まる
◎USD 9月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=95.1(予想95.3 前回95.3)→ 予想と前回を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

WSJ紙=イエレンFRB議長の後任人選で、トランプ大統領とムニューシン財務長官は、ウォーシュ元FRB理事と面談 → タカ派の人なのか何故か一時ドル買いが強まる。ブルムバーグでは、他の候補者とも面談 → ドル買いも収まり売りへと変化。直近のWSJではトランプ大統領はパウエルFRB理事と会談とある。

カーニーBOE総裁=インフレ圧力が続く可能性が高い。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=インフレは低調だったが、12月の利上想定は変わらず。労働市場は非常に引き締まっていると感じる。バランスシートの縮小着手にあたり、利上げ停止の判断は適切。インフレ率は2%目標に向かって再び上昇を予想し、段階的なあり上げの継続は適切。

IMF公表データ=2017年第2四半期の世界の外貨準備に占める割合、ドル「第1四半期64.6→63.8%」へ低下、準備高水準「5.71→5.91ドル」へ拡大。ユーロ「19.3→20.0%」へ拡大(2009年ピーク時は28.0%)、円「4.6→4.6%」と変わらず。世界の外貨準備高「8.84→9.26兆ドル」と増加、

米上院予算委員会2018会計年度予算決議案=減税により今後10年間で、最大1.5兆ドルの歳入減を認め、税制改革案の一歩を踏み出す。下院も来週に独自の決議案を採決する見通しで、発行には両院会議で承認が必要。

8月の個人消費支出は弱く、ハリケーンが第3四半期のGDPの兆しとなったが、第2四半期GDPは3.1%増と強く、個人消費が大きな押し上げ要因だった。8月下旬にテキサス州を直撃したハービーは鉱工業生産と住宅建設、住宅販売に響いた。9月上旬にフロリダ州を直撃したハリケーン「イルマ」で経済はさらに弱含むとみられる。エコノミストらはハリケーンが第3四半期GDPを最大0.6%ポイント押し下げる可能性があるが、その後は復興活動で第4四半期持ち直すと見ている。

スペインのカタルーニャ州で独立を問う住民投票が、スペイン政府の阻止にもかかわらず10月1日に実施される見込みで、今後の成り行きを注目。

XXXXX
X

2017/09/29

2017年9月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日9月29日は、週末、月末、四半期末。経済指標と発言が多く予定されており、動かないわけがない金曜日となっている。ちなみに日経平均株価は前日比-6.83(-0.03%)とほぼ横ばい。

経済指標ではこれからの欧米市場で、英GDP、ユーロ圏CPI、米個消費支出、シカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感と多くあるが、注目しているのはカナダ月次GDPの数字と、ブロードベントBOE副総裁、カーニーBOE総裁、カンフリBOE副総とBOE要人の発言が多数のポンド。

USDCADは昨日の高値が1.2519と1.25近辺を上限とした動きで、安値も1.2410~20台と現状は安定している。今日のカナダGDPが強い数字ともなれが、9月8日の安値1.206→昨日1.2519まで戻していることもあり、再利上げ期待が強まることで、大きく変動する可能性も残っている。

BOE発言では、27日のスカイ・ニュースで、ハルデーンBOE政策委が「賃金上昇に関する心強い兆しがみられる。利上げは英経済にとり好ましいニュースとして受け止められるべき。賃金と生産性の双方において、トンネルの出口に近づきつつあると期待している」とタカ派発言をしており、今日のこの3名の発言内容を注目したい。

アジア市場は、週末・月末・期末の特殊要因なのかUSDJPYは仲値でドル買い需要が強く112.67まで上昇、その後も112.50台をボトムに、112.55~73の狭いレンジに終始、欧州市場の動き待ちとなっている。ただ、特殊要因が出やすいためGBPJPYとEURJPYの動き次第では、一時的に大きく変化する可能性も気になる。

それと、今後の動きでは、来週は中国が国慶節に入り10月1日から8日まで休場となり、潜在的には10月22日の衆議院選の結果を予測することはできず、中長期での円ポジションを持ちにくくなっており、「ポジション調整による変動、または、動かない」リスクも気になる。

サプライズは、週末の北朝鮮リスクだが、これも予測することは不可能で、若干のリスク回避の動きが出る可能性も。

EURUSDは、1.1800の大台を回復し上昇傾向を維持できるのでしょうか? アジア市場では1.1750~90のレンジから、欧州勢の参入に1.1800を狙う動きが強まっている。これからの時間はこの結果待ちと、EURGBPの特殊要因には注意。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎JPY 8月 全国消費者物価指数=前年比0.7%(予想0.6% 前回0.4%)、除く生鮮=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.5%)、除く生鮮・エネルギー=前年比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)→ 総合の前年比は予想を上回り、コア・コアコアは予想通りながら前回を上回る
◎GER 8月 小売売上高=前月比予想-0.4%(予想0.5% 前回-1.2%)、前年比予想2.8%(予想3.2% 前回2.7→2.8%)
◎GBP 9月 ネーションワイド銃悪価格指数=季調済前月比0.2%(予想0.1% 前期−0.1%)、季調前前年比2.0%(予想1.9% 前回2.1%)
◎FRN 9月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.3%(予想0.3% 前回0.5→0.6%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.0%)
◎CHF 9月 KOF先行指数=105.8(予想105.5 前回104.1→104.2)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月29日(金曜) 昨日28日、海外市場の動き

2017年9月29日(金曜) 昨日28日、海外市場の動き

為替相場はアジア・欧州市場のドル買いから、米債利回りの低下もあり米国市場はドル売りへと変化し、ドルは全面安。

EURUSD+0.35%、GBPUSD+0.40%、AUDUSD+0.07%、NZDUSD+0.50%、USDCAD-0.42%とドル売り傾向へ。

ちなみに、今日29日は週末・月末・期末で特殊要因の動きと、日本のCPI、英国GDP、ユーロ圏CPI、米個人消費、カナダGDP、カンフリBOE副総裁、カーニーBOE総裁講演が注目される。

27日トランプ政権の大規模な税制改革案によるリフレトレード期待の反面、減税分を補うために財政赤字や債務拡大の懸念が広まる。

米債利回りは好調な米入札結果と、予想通りの米GDP(前年比だけは小幅上方するもハリケーンの影響で今後の伸びの鈍化予想も)+週末・月末・期末を直前に控えた調整なのか低下し、ドル売りへと変化。

ユーロ圏の景況感指数は強く、独CPIは1.8%と予想通りで、最近のユーロ高の為替動向とインフレへの影響は見られず。IMFはギリシャの銀行の資産査定要求を取り下げ、ギリシャ株は上昇。

注目のカーニーBOE総裁からは金融政策に関しての話は聞かれず、注目は引退近いフィッシャーFRB副議長から「QEの解除が必要で重要」と持論を示唆するも相場への影響は見られず。

USDJPYは、アジア市場の113.20台を高値に、欧州勢の参入に主要通貨での売りが加速する中、クロスでの円買いが強まり112.40台まで下落。米国市場に入っても、米債利回りの低下と、週末・月末・期末の円買い要因なのかドル売り傾向は止まらず、クロスでの円高傾向も続き112.25近くまでと安値引けで終了。

EURUSDは欧州市場で一時1.1720台まで下落したが、前日の安値1.1710台を割り込めず、10年ぶりの高水準と強かったユーロ圏の景況感指数もあり買いが強まり、米国市場に入り米債利回りの低下もあり1.18台を回復し、1.1770~95のレンジで推移し、1.18台を維持できず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米債利回りは、高値から緩やかに低下、10年債利回りは前日2.31→2.31%、2年債は1.471→1.451%へ低下→ ドル売りの流れへ
〇米株は小幅上昇、ダウ+40.49(+0.18%)、S&P500 +3.02(+0.12%)、Nasdaq+0.19(+0.00%)、
〇原油価格(WTI)は期末の利食いが強く、51.58-0.56(-1.07%)と52.86の高値から値を下げる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎ユーロ圏の景況感指数は113.0(予想112、前回111.9)と10年ぶりの高水準
◎独CPIは前年比1.8%(予想・前回1.8%)、HICP前年比1.8%(予想1.9 前回1.8%)
◎米第2四半期GDP前年比3.1%(予想と前回3.0%)から上昇修正(ハリケーンの影響に今後の伸びは期待できにくい)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

フィッシャーFRB副議長=現在の大規模な債券買い入れは一時的措置で、QEの解除が必要で重要。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=信頼感は高く世界中で成長見通しが明るく、低インフレでも今後数年間は経済成長が続くことを示唆。短期金利を一段と緩やかに調整することが重要。

IMFはギリシャの銀行の資産査定要求を取り下げる=銀行への懸念はないとのことでギリシャ銀行株は急伸。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=現在の経済および労働市場の回復がやがてインフレ高進につながることは間違いない。著しく緩和的な金融政策全般を維持する一方で、純資産買い入れの強度を下げなければならない。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=インフレが持続的に上昇するまで利上げは検討すべきでない。最近のユーロ高によるインフレへの影響を見極めるため、ECBは為替動向を注視。

米7年債入札は、最高落札利回りは3月以来の高水準で、米債利回りの上昇傾向が弱まる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X




2017/09/28

2017年9月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場は、アジア市場のドル買い動きから、欧州市場に入るとドル売りの流れへと変化し、そのまま米国市場へ繋がる。注目のカーニーBOE総裁からは金融政策に関しての話は聞かれず、注目は引退近いフィッシャーFRB副議長に移る。

債券利回りは小幅上昇し、米株は弱含みで推移。経済指標では、ユーロ圏の景況感指数は強く10年ぶりの高水準でEUR買いが強まる。独CPIは予想通りで動けず。

米GDPの前年比は前回より若干上昇するも全体的にほぼ予想と前回と変わらず。米新規失業保険申請件数は前回から上昇し悪化するも相場の動きは見られず。

EURUSDは欧州市場で一時1.1720台まで下落したが、前日の安値1.1710台を割り込めず、10年ぶりの高水準と強かったユーロ圏の景況感指数もあり1.18台とGBPUSDは欧州市場でようやく下げ止まり上昇へと転じる。

GBPUSDも欧州市場の1.3343を安値に前日のハルデーン「BOE政策委員の賃金上昇に関する心強い兆しがみられる」との発言もあり。債券利回りは小幅上昇し、米株は弱含みで推移。債券利回りは小幅上昇し、

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇独英債券利回りは小幅上昇、米債利回りも小幅上昇。
〇EUROSTOXX50は小幅上昇し、独DAXは強く英FTSEは変わらず。米株は小幅安からスタートし前日終値を超えられず。
〇原油価格(WTI)は一時52.86までと強く52ドル台を維持。
〇金価格は前日とほぼ同水準の1,287.10で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎EUR 景況感指数:経済信頼感=113.0(予想112.0 前回111.9)、工業信頼感=6.6(予想5.1 前回5.1→5.0)、サービス業信頼感=15.3(予想15.0 14.9→15.1)、景況感指数=1.34(予想1.12 前回1.09→1.08)→ 景況感指数は予想と前回を上回り10年ぶりの高水準
◎GER 9月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ 予想と前回と変わらず
◎USD 第2四半期 GDP・確報値=前年比3.1%(予想3.0% 前回3.0%)、個人消費=前年比3.3%(予想3.3% 前回3.3%)、GDPデフレーター=前年比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、コアPECデフレーター=前年比0.9%(予想0.9% 前回0.9%)→ 前年比は前回より若干上昇するも全体的にほぼ予想と前回と変わらず
◎USD 新規失業保険申請件数=27.2万件(予想27.0万件 前回25.9→26.0万件)
◎USD 8月 卸売在庫・速報値=前月比1.0%(予想0.4% 前回0.6%)→ 予想を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

カーニーBOE総裁=EU離脱の動きは今後の英国経済見通しにとって最重要。BOEの使命はCPI目標をスムーズに達成すること。

デベル豪中銀副総裁(ロンドンで講演)=金融安定の重要なエレメントが何かや、中銀がどのようにしてそれを達成するのかという点で合意を得るのはずっと難しい。

ジョージ・カンザスシティ連銀総裁=第二四半期は前期より良い反動が生じるだろう。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2017年9月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2017年9月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

衆議院選は、10月10日公示、22日投票が決定。
米共和党議会の税制改革案を評価した米株と米債利回りの上昇が、ドル高傾向を維持。

日経平均株価は+104.33(+0.51%)と強含みで推移。米金利は強含みで推移、原油価格(WTI)は52ドル台を維持し安定推移。


昨日はポロズ・カナダ中銀総裁の期待を裏切る若干ハト派の発言にカナダドルは反応。前日のカナダ財務相のタカ派発言の影響を受けた期待感先行の反動に、USDCADは1.20~1.25の上限を試し、ストップの買い戻しを試す売動きとなっています。

日本では衆議院選が本決まりとなり、民主党は解党し選挙に臨むことになり政局の動きはあわただしさを拡大。USDJPYは昨日、一時113.25円と久々の113円台を示現しながらも、終盤にかけては「待てました!」張りの大口の売りに押され112.30台まで約1円近く急落。

その後の買い戻しの強さを見ても、このような上下変動の激しい相場展開では、短期投機筋は極めて短期的な取引に偏りやすく数PIPSの利益で我慢するか、想定しているレンジの上下目標値までじっと我慢をしながら待ち、だめならやめるくらいの覚悟は必要になっています。

それにしても、世の中には円高思考が相変わらず多いのにはびっくり。もちろん、オプションのリスクリバーサルは円コールオーバーで、将来の円高方向を反映したプライスになっている。(面白いことに、CFTCの通貨先物市場の円ポジションは逆に円ショートで変わらず)。

巷の円ブル派では、USDJPYが65円とか75円説もよく聞こえてくるが、取り巻く環境は大幅な円高を容認するようには思えず。とりあえず「レンジ相場は続くよどこまでも!」で対応したい。ポジションを考えるとクロスでの取引だけに集中するもこと選択肢ではないだろうか?

EURUSDは1.1200の大台を達成した後、独総選挙の結果を意図したのか、フランスのカタルーニャ州の独立の動きの悪影響なのか、たまたまなのかは不明ながら続落傾向は止まらず、ついに1.17台へ。200週MVが1.1718にあり、この水準をどのように試すのでしょうか? 

一方、GBPUSDは弱含みで推移しているも、EURGBPの売りの影響もあるのか、9月27日の安値1.3364のボトムを意識し下げ止まっています。 GBPJPYはしっかりとしたGBP高の水準を維持し、上昇トレンドを維持し引き続き期待できる通貨を維持しています。

今日の早朝、午前5時のNZ中銀の金融政策では、予想通り1.75%の政策金利の維持を発表。声明では「政策は相当な期間緩和的。不確実性が残り、政策は調整必要な可能性」、「インフレ率は今後数四半期に減速の可能性強い」とあり、上下に変動しながらも利上げ期待度は弱く上値の重い展開は変わっていません。

今日、これからの予定はたくさんあります。
===================

17:00 EUR プラートECB理事講演
17:15 GBP カーニーBOE総裁講演
18:00 AUD デベル豪中銀総裁補佐講演
20:10 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事講演
21:30 USD 第2四半期 GDP・確報値=前年比予想3.1% 前回3.0%、個人消費=前年比予想3.3% 前回3.3%、GDPデフレーター=前年比予想1.0% 前回1.0%、コアPECデフレーター=前年比予想0.9% 前回0.9%
22:45 USD ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
23:00 USD フィッシャーFRB副議長発言
2:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

韓国国家安保室長=北朝鮮が10月10日(朝鮮労働党の創立記念日と18日(共産党大会開幕)頃に行動を起こすことが見込まれる。

ハルデーンBOE政策委員(27日のスカイ・ニュース)=賃金上昇に関する心強い兆しがみられる。利上げは英経済にとり好ましいニュースとして受け止められるべき。賃金と生産性の双方において、トンネルの出口に近づきつつあると期待している。→ 前回のMPCで据え置きに投票したが、次回の動きを注目したい。

オバマ大統領=オバマケア改廃案を来年に改めて採決に持ち込む方針。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

2017年9月28日(木曜)昨日27日、海外市場の動き

米税制改革案の期待&結果を受け、米株+米金利は上昇。為替相場はカナダドル安が目立ち、ドル高傾向は変わらないが、利食いに高値から値を下げる。

USDJPY+0.54%、EURUSD-0.40%、GBPUSD-0.54%、NZDUSD-0.11%、USDCAD+1.04%。

30年ぶりの米大型税制改革案の発表を前にしての期待感に米株と米金利は上昇しドル買いが先行。結果にUSDJPYは113.26までEURUSD1.1710台へと高値を示現するも、利食いのドル売りが強まるが一日を通じてみるとドルは連騰。

オバマケア改廃案は先送りされるもトランプ大統領は強気で楽観的で期待感をつなぐ。ボロズ・カナダ中銀総裁は期待に反してややハト派でCAD売りへと変化。ブラード・セントルイス連銀総裁はハト派発言にドル買いがやや抑制。

米耐久財受注は予想を上回り米経済の底堅さが確認されドル買いが強まるが、NAR中古住宅販売保留件数は在庫不足と価格上昇で、予想外にマイナス幅が拡大しドル買いの流れも弱まる。

早朝(28日)のNZ中銀の金融政策は予想通り政策金利は1.75%に据え置く。声明で「政策は不確実性が残り、インフレ率は今後数四半期に減速の可能性強い」に、NZDUSDは0.7210台→0.7190台へ値を下げる。

USDCADはボロズ・カナダ総裁発言に1.2330台→1.2470台へと上昇するも1.25のポイントは抜けず。前日のカナダ財務相のタカ派発言でカナダドルは上昇し注目されたが、「経済は力強いが、賃金の伸びは予想よりも鈍く、金利の適切な道筋を見極めるのは非常に困難」とややハト派で、期待感が強かった分だけ直後にはカナダドル売りが加速へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米債利回りは上昇、10年債は前日2.236→2.3%、2年債も1.436→1.475%へ上昇。
〇米株は上昇、ダウ22,340.71+56.39(+0.25%)、S&P500 +10.20(+0.41%)、Nasdaq+73.10(+1.15%)
〇原油価格(WTI)は原油在庫の減少もあり、52.05+0.17(+0.33%)と52ドル台を維持し高値で安定。
〇金価格は、弱含みで1,286.30-15.40(-1.18%)。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎USD 8月 耐久財受注・速報値=1.7%(予想1.0 前回-6.8%)、除く輸送機器=0.2%(予想0.2% 前回0.6→0.8%)、→ 予想を上回り米経済の底堅さが確認されドル買いが強まる
◎USD 8月 NAR中古住宅販売保留件数=前月比-2.6%(予想-0.5% 前回-0.8%)、前年比-3.1%(予想-0.5% 前回-0.5%)→ 在庫不足と価格上昇で、予想外にマイナス幅が拡大しドル買いの流れも弱まる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米税改革案=法人税を35→20%へ引き下げ、個人所得税を現行7段階→12,25,35%の3段階に簡素化し、個人所得税35%超の区分追加を検討、パススルー税は39.6→25%に引き下げへ(米企業の約95%がパススルー企業)。住宅ローンや寄付などを除き、税控除の一部が廃止へ。

米税改革案=税制改革に伴い連邦政府の歳入が今後10年間で最大5.9兆ドル込むと予想。

ポロズ・カナダ中銀総裁=経済は力強いが、賃金の伸びは予想よりも鈍い。金利に予め決まった道筋はない。インフレ見通しについて不透明な要素が数多くあるため、金利の適切な道筋を見極めるのは非常に困難。

ポロズ・カナダ中銀総裁=金融政策へのアプローチにおいて機械的にはならない。金利にあらかじめ決まった道筋はない。石油ショックへの対応を評価するも、インフレ見通しの低迷など、経済がフル稼働状態なのか不透明感が強まる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=低成長やインフレ動向から、早期利上げの必要性薄らぐ。米成長率が今年下期に加速するとの期待は、低調なマクロ経済指標やハリケーンの影響によって後退。

28日のNZ中銀の金融政策=金融政策の据え置きを予想通り決定、政策金利は1.75%に据え置く。

28日のNZ中銀声明=政策は相当な期間緩和的。不確実性が残り、政策は調整必要な可能性。インフレ率は今後数四半期に減速の可能性強い。

イラク北部のクルド自治区=独立の是非を問う住民投票で賛成票が92.7%に達した。イラク中央政府や近隣国は反発。国際線や原油パイプラインの停止を示唆して圧力を強めており、中東の混迷が一段と深まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X




2017/09/27

2017年9月27日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月27日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場の序盤から始まったドル買いの流れは止まらず、強い米耐久財受注にさらに加速。欧米の債券利回りは上昇し株価も強く、円売りをリード。

市場の注目は、米国の税制改革案と、ボロズカナダ中銀の講演と記者会見に移り、昨日にモルノー・カナダ財務相のタカ派発言が確認されるのは、否定されるのか、いずれにしてもUSDCADやCADクロスは動きそうな気配は濃厚。また、米耐久財受注は予想外に強くドル買いが強まり、逆に米NAR中古住宅販売堀裕は予想外のマイナスでドル売へ変化。


USDJPYは、米株高+米債券利回り上昇とくれば、円相場は軟調との方程式は続く。市場の円高期待は裏切られ、前日は200日MAを上回り、112.80、113.00の売りを消化し、強い米耐久財受注に一時113.26まで上昇してようやく上げ止まるが、円は他通貨に対してや強さを維持。

EURUSDは、欧州市場の序盤1.1750近辺を割り込み売りが加速、週末の独総選挙以降からユーロ売りが続く。米耐久財受注は予想外に強く1.1720まで値を下げようやく下げ止まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇主要国10年債利回りは上昇、独債は前日0.408→0.476%へ、英債も1.33→1.39%、米債は2.236→2.303%へ2年債も1.436→1.471%へ上昇。
〇欧州株は強く、EUROSTOXX50は+0.67%、独DAX+0.55%、英FTSE+0.46%と上昇へ。米株は上昇からスタート。
〇原油価格(WTI)は、52ドル台を維持し底堅く推移。
〇金価格は、前日の水準から続落し1%超の下げへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎耐久財受注・速報値=1.7%(予想1.0 前回-6.8%)、除く輸送機器=0.2%(予想0.2% 前回0.6→0.8%)、→ 予想を上回りドル買いが強まる
◎USD 8月 NAR中古住宅販売保留件数=前月比-2.6%(予想-0.5% 前回-0.8%)、前年比-3.1%(予想-0.5% 前回-0.5%)→ 予想外にマイナス幅が拡大しドル買いの流れも弱まる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

リントナー独自由民主党(FDP)党首=政府の政策の方向性に変化がある場合に限り、メルケル首相との連立に参加。

2017年9月27日(水曜)アジア市場の動きと海外市場の注目材料

2017年9月27日(水曜)アジア市場の動きと海外市場の注目材料



アジア市場は経済指標の発表や発言の予定もなく、昨日の海外市場で軟調な株価の時合いを引き継ぎ、日経平均株価も一時20,200円近くまで下落しながらも、USDJPYの動きは鈍く、為替相場は全般的にドル高傾向は止まらいが緩やかなドル売りに留まっている。

USDJPYは112.20~55の35ポイントのレンジ相場。EURUSDは1.1795を高値に1.18台を回復できず続落傾向は止まらず。GBPUSDも1.3460を高値に1.3400の重要なポイントを試そうとしているが動きは他の主要通貨より緩慢。AUDUSDは0.7890を高値に0.7900の大台を回復できず、0.7850のポイントが視野に迫っている。

さて、今日の27日の海外市場も極端に指標の発表は少ないものの、気になる材料二つ存在している。一つはトランプ大統領が推す米税制改革案の行方で、共和党減税計画では「パススルー課税」の税率を現行39.6%→25%程度に下げることが期待されている。

もう一つは、昨日のカナダドル買いへと動いた発言で、モルノー・カナダ財務相の「現在の経済からすれば追加利上げが予想される」と言い、にわかに追加の利上げ期待が強まっている。結果として、今日のボロズカナダ中銀総裁の発言は2段階で予定されており、注目を浴びることになる。期待としてはUSDCAD1.20~1.25のレンジを予想してやまない。

1.20~1.25のレンジはそう簡単に抜けそうにないと思っており、もし、完全に抜けたらその方向に動く可能性が高まってくる。

カナダドル上昇の期待感が強い今、昨日のモルノー・カナダ財務相の超タカ派発言をやや織り込んでのカナダドル高でとなっていることから、タカ派で当たり前。より強いタカ派でカナダ買い、 ハト派で急落。そしえ、ニュートラルでカナダドルはやや軟化ではないでしょうか?

以下は、カナダ中銀のホームページの抜粋ですで、講演と記者会見が予定されている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
September 27, 2017
Speech - Stephen S. Poloz, Governor
St. John’s Board of Trade St. John’s, NL
12:00 (ET) 

Remarks will be published on the Bank’s website at 11:45 (ET).日本時間午前零時
http://www.bankofcanada.ca/2017/09/speech-by-stephen-s-poloz-governor-of-the-bank-of-canada/

Press Conference
12:55 (ET) 日本時間午前1:55
http://www.bankofcanada.ca/2017/09/speech-by-stephen-s-poloz-governor-of-the-bank-of-canada/
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



2017年9月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き

2017年9月27日(水曜)昨日26日、海外市場の動き

イエレンFRB議長は「インフレ動向の透明性が存在するも、段階的な利上げの継続が必要」とタカ派を確認。CME FedWatchでは12月の利上げ期待度が71.4→76.4%へ上昇し米債利回りも一時小幅上昇へ。為替市場では直後にドル高のピークへつけ終盤にかけては米金利も軟化しドル買いの調整売りへ。

上院共和党のマケア改廃案法案の採決は見送りとなるも、市場は27日の米税制改革案と、モルノー・カナダ財務相の利上げ予想発言で強さが目立つカナダドルを再確認できるのか? ボロズカナダ中銀総裁の発言を注目。

為替市場は総じてドル高の流れを維持。弱い米新築住宅販売、CB消費者信頼感、リッチモンド製造業と、ハリケーン影響もあり弱い指標が続くも、イエレン議長の期待通りのタカ派発言の確認に米利上げ期待度が上昇。

EURUSDは前日比-0.48%下落。スペインでは10月1日予定のカタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票の政治的リスク、独総選挙後から続くユーロ・ロングの調整売りは1.1800を割り込み止まらず、一時1.1750台まで続落し1.1800~10の上値が重くなる。

USDJPYは前日比+0.43%と円安。イエレンFRB議長のタカ派発言の確認で日中の高値112.47まで上昇。これを高値に上げ止まるも、米金利は強く米株も予想外に底堅く推移し、112円台を維持。クロスでは円高と円安とのグループに分かれる。

USDCADは-0.16%と対ドルで強さを維持。1.2350~00のレンジで1.24の上値の重さが目立ったが、イエレンFRB議長のタカ派発言の確認後に一時1.2413まで上昇しドル買いが強まった。しかし、モルノー・カナダ財務相が「現在の経済からすれば追加利上げが予想される」との強気発言に1.2330まで急落。原油価格は最高値からやや軟化するも、カナダドル高の流れが目立った。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米債利回りはイエレン議長のタカ派発言もあり上昇、10年債は前日2.22→2.234%、2年債は1.423→1.44%へ。
〇米株の動きは緩慢でイエレン議長の発言後にやや軟化、ダウ-11.77(-0.05%)、S&P500+0.18%+0.01%)、Nasdaq+9.59(+0.15%)。
〇原油価格(WTI)は一時52ドル台へ上昇後、51.89-0.33(-0.63%)。
〇金価格は下落、1298.00-13.50(-1.03%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎USD 7月 S&P/ケースシラー住宅価格指数=前年比予想5.8%(5.8% 前回5.7→5.6%)→ 前回を上回るも予想と変わらず。
◎USD 8月 新築住宅販売件数=56万件(予想58.8万件 前回57.1→58万件)、前月比-3.4%(予想3.3% 前回-9.4→-5.5%)→ 予想と前回を下回る
◎USD 9月 CB消費者信頼感指数=119.8(予想120.6 前回122.9→120.4)、現況指数=146.1(予想 前回151.2→148.4)、期待指数=102.2(予想 前回104.0→101.7)→ ハリケーンの影響に前回が下方修正され、予想をも下回る
◎USD 9月 リッチモンド連銀製造業指数=19(予想13.0 前回14.0)→ 予想を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

イエレンFRB議長=インフレ率が2%に戻るまで金融政策を据え置くことは賢明でない。インフレ動向を巡り不透明性が存在するなか、段階的な利上げの継続が必要。金利を控えめな形で追加的に引き上げなければ、労働市場が将来的に過熱してインフレ問題が起こり、景気後退(リセッション)を招かず克服することが難しくなる恐れがある。

イエレンFRB議長=今後数カ月で入手するインフレ指標が2%に向かい、いく分上昇する見込み。労働市場が予想より力強いかどうかも注視へ。低インフレが供給ショックで生じている場合でも、FRBはなお2%目標への回帰望む。中立スタンスに向けなお若干の引き締め必要、過度な程度ではない。

ボスティック・アトランタ連銀総裁(新総裁)=12月利上げの可能性をなお受け入れられる。地元企業が賃金圧力の上昇を報告し、自身のスタッフも物価動向が堅調さを増すとみている。追加利上げ前に物価動向が底堅さを増しつつあることを示す明確な確証が欲しい。

ブレイナードFRB理事=米労働市場における格差が長期的な潜在成長を阻害しFRBは格差是正に向け、さらに研究を行うべき。

オバマケア改廃案で今秋実施の採決を見送る=米共和党の上院議員はマケイン、ポール、コリンズ議員の反対票で。

トランプ大統領=米国は北朝鮮核問題への対処で軍事的選択肢を用意している。

トゥスクEU大統領=英国のブレグジット交渉が十分進展しておらず、貿易など将来の関係を話し合う次の段階に進めない。

コスタ・ポルトガル中銀総裁=量的緩和の縮小が導入以上に難しくなる可能性が高い。

独立系石油商社で世界3位のトラフィギュラ・グループ=アジア太平洋石油会議(APPEC)で軟調な原油価格が続く時期は需要拡大と供給縮小で終わりを迎えつつある。世界市場は2019年までに供給不足に陥る可能性があると予想。世界で最も石油消費が伸びているインドを中心に需要は強含む一方、供給は日量900万バレル減少する恐れもある。

イラク北部のクルド自治政府が住民投票で勝利宣言=独立の是非を問う住民投票で賛成票は独立の肯定で虐殺への反対、新しい段階に突入」

モルノー・カナダ財務相=現在の経済からすれば追加利上げが予想される。金利は依然として歴史的に低水準。カナダ経済は現行水準のカナダドルでも堅調を維持できる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X

2017/09/26

2017年9月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

イエレンFRB議長の講演を前にして、米株は強く米債利回りは上昇。

為替市場は、共和党のオバマケア撤廃法案がコリンズ上院議員反対で成立不能となるも、27日公表予定の共和党減税計画が気になる中で、目先はイエレンFRB議長の講演を前にして、強い米株と米金利の上昇にドルは全面高。

USDJPYは112円台を回復、EURUSDは1.1800を割り込み、GBPUSDは1.3400の大台を試す動きへ。AUDUSDは0.7900を割り込み、NZDUSDは0.7200を割り込む。ただし、原油価格の上昇なのか、USDCADは1.24台→1.2350台へと下落し前日とほぼ同水準を維持。

EURUSDは、メルケル首相の与党連合が「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」議席を減らし、自由民主党(FDPが連立から離れる構えで、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の共同党首が離党するハプニングがあったが第3党に躍進。市場の反応は連休あけからEUR売りを継続。欧州市場に入ると1.1850、1.1800を割り込みストップをつけて1.1780でようやく下げ止まるも戻りは鈍く下値トライを継続中。

GBPUSDは、先週22日にムーディーズが英国の長期債務格付けを引き下げたのを皮切りに、メイ英首相が先週イタリアで演説で、EU離脱交渉の行き詰まりを打開できず、9月25日に英国とEUで4回目の交渉を行う。欧州市場の序盤には一時1.3510台まで上昇するも続かず、米国市場に入ると1.3410台まで下落し、1.3400の重要なポイント直前で下げ止まるも上値は重く、01:45のイエレンFRB議長講演待ちの動きとなっている。

USDJPYは、アジア市場は111.50~80の狭いレンジで推移。欧州市場に入ると徐々に底堅い動きとなり、株高+債券利回りの上昇に米国市場に入るとアジア市場の高値111.80を超え、112円を上回り北朝鮮外相の強硬発言に急落スタートの水準となる112.20近辺まで値を戻してようやく上げ止まり、イエレンFRB議長講演待ちへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇EURO STOXX50、独DAX、英FTSEは大きな変化は見られず、米株は上昇からスタートし小幅高。
〇独債券利回りは上昇、英国は横ばい、米債利回りは上昇し10年債は2.234%、2年債も1.44%へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USD 7月 S&P/ケースシラー住宅価格指数=前年比予想5.8%(5.8% 前回5.7→5.6%)→ 前回を上回るも予想と変わらず。

USD 8月 新築住宅販売件数=56万件(予想58.8万件 前回57.1→58万件)、前月比-3.4%(予想3.3% 前回-9.4→-5.5%)

USD 9月 CB消費者信頼感指数=119.8(予想120.6 前回122.9→120.4)、現況指数=146.1(予想 前回151.2→148.4)、期待指数=102.2(予想 前回104.0→101.7)→ 前回が下方修正され、予想をも下回る

USD 9月 リッチモンド連銀製造業指数=19(予想13.0 前回14.0)→ 予想を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

王毅中国外相=朝鮮半島情勢は非常に危険な段階にあるとの認識。北朝鮮の核・ミサイル開発の進行を阻止し、一段の緊張の高まりを防ぐとともに、とりわけ軍事力の行使を回避することが急務。

マティス米国防長官=北朝鮮の核・ミサイル開発による危機に対処するため、外交努力を続けている。

トランプ大統領が27日公表の共和党減税計画=パススルー課税」の税率を現行39.6%→25%程度に引き下げる案が盛り込まれる見通し。

「ドイツのための選択肢(AfD)」のペトリ共同党首が離党を表明。

メイ英首相が先週イタリアで演説した演説で、EU離脱交渉の行き詰まりを打開できず。英国とEUは9月25日に4回目の交渉を行う。

2017年7月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月26日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は軟調、米金利は横ばいで推移。原油価格は52.27ドルと52ドル台を維持し強く、金価格もリスク回避に選好され強く、円は全面高の流れを維持。

これからもどこまでエスカレートするかわからない米朝の毒舌戦から次の段階へとエスカレートするリスク。

今週目白押しとなっています、主要国の中銀関係者の発言ですが、昨日のインパクトは限定的で、むしろ北朝鮮のリヨンホ外相の一言「キムジョンウン朝鮮労働党委員長への批判は明白な宣戦布告と見なす」が相場変動の大きな要因となっていました。

ドラギ発言は大きなインパクトもなく「ユーロ圏の回復は加速し広範に渡る、下振れリスクが存在」とありましたが「量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す」と10月26日のECB理事会待ちの状況は変わっていません。

週末の独選挙の結果を受けたメルケル連立政権への動きですが、連立からの脱退を示唆していた自由民主党(FDP)と、そして緑の党との連立が成功するか非常に注目されます? いずれにしても、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党に躍進しているはEURUSDにとって懸念材料となっています。

市場の注目度合いは低いのですが、NZ総選挙は与党の国民党が単独で過半数を確保できず、第3党の「NZファースト」との連立協議に入ることになりそうです。ただ、NZファーストはTPPに反対を表明していることで若干の不安感が残っています。

引退近いダドリー発言はタカ派「物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好で、FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる」。エバンズはハト派「過度に速いペースで行動することは失策で、インフレ兆候を確認するまで追加利上げを待つべき」と強弱が混在していますが、市場の反応は鈍いものがあります。

いずれにしても、市場は01:45時のイエレンFRB議長の発言へと注目が移っています。すでに10月からのバランスシートの縮小を決めており、12月の利上げ確率の変化が焦点になりそうである。

テクニカルでは、上昇傾向が続いたEURUSDとGBPUSDの調整色が強くなっていますが、EURUSDは1.1800~1.2000のレンジ下限、GBPUSDは9月14日以降の安値の1.3400、AUDUSDは8月31日以降の安値0.7900のポイントを維持できるかが非常に興味深いものがあります。

戦略としては円安・ポンドと豪ドル高の基本路線は変わらずと考えています。ただ、米共和党のオバマケア撤廃法案はコリンズ上院議員反対により成立不能になっており、北朝鮮リスクの再燃ともなれば円主導のポジション調整が強まるリスクも忘れることができません。

今後の予想外の変化リスク回避もあり、FXオプションを使いGBPJPYのポンドコールの買い、USDJPYのドルコールの買いも選択肢ではないでしょうか?

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

オプションでFXを見ていると、ボラティリティーは、全体的に上昇気味で、USDJPY1週間は10%台へと再上昇し先もやや上昇気味ですが、他の主要通貨では大きな変化は見られません。リスクリバーサルでは、EURUSD1週間が先週と比較してユーロコールが低下している以外は1か月以降の変化は見られず、USDJPY、GPBUSD、AUDUSDも大きな変化は見られません。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2017年9月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き

2017年9月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き

週明け月曜日の海外市場はリスク回避の動きが加速! 

週末の独総選挙で極右政党が躍進しメルケル首相は連立に難航。NZ総選挙では与党が過半数を得られずナショナリスト政党の支持が必要に。北朝鮮の外相がトランプ米大統領のキムジョンウンへの批判は「明白な宣戦布告」と発言。

リスク回避に株価は軟調で債券利回りは低下し、円が選好。原油価格は52ドル台へ上昇し金価格は1313ドルへ急伸。

週末の独とNZの選挙結果にEURUSDは-0.83%、EURGBP-0.61%と下落、NZDUSDも-0.94%、NZDJPY-1.18%と下落へと反応。北朝鮮リスクの高まりに円が選好されUSDJPY-0.28%、EURJPY-1.06%を含め円は全面高。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは北朝鮮リスクに円は全面高。週末のリスク回避の巻き戻しに、ギャップを空けドル買いからスタート。アジア市場の112.53を高値に111.95~35のレンジで推移。米国市場に入り北朝鮮外相が「トランプ大統領氏の発言は宣戦布告に相当する」との発言を引き引き金に前日の安値111.65を割り込み111.48まで続落後、米株は軟調で米金利も低下し買い戻しも弱く111.55~73のレンジで推移。

EURUSDは独選挙の影響に続落。週末独総選挙で極右政党が予想に躍進と連立政権へ難航に先週末の1.1947からギャップを空け1.1907で取引を開始。直後の1.1897をボトムに、EURGBPの売りの影響もあり1.1936まで値を戻す。欧州市場に入ると1.1897を割り込み続落、ドラギECB総裁が「下振れリスクが存在。量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す予定」との発言にやや値を下げながらも、一時1.1890まで値を戻す。米国市場に入る売りがさらに拡大、一時1.1830台まで下落し、8月31日、9月14日の安値水準でようやく下げ止まるも戻り高値は1.1850台と上値の重さは変わらず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米株は低下、ダウ-53.50-0.24%)、S&P500 -5.56(-0.22%)、Nasdaq-56.33(-0.88%)。
〇米債利回りは軟化、10年債利回りは前日2.25→2.218%、2年債も1.431→1.423%、リスク回避の流れに主要国の債券は上昇し利回りは低下。
〇原油価格(WTI)52.08と52ドル台へ上昇、減産延長期待やイラク油田地帯キルクークなで周辺国との対立が深まっていることを懸念。
〇金価格は1,313.40+15.90(+1.23%)上昇へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

北朝鮮のリヨンホ外相=トランプ米大統領の最近のキムジョンウン朝鮮労働党委員長への批判は明白な宣戦布告と見なす。北朝鮮は今後、米国の戦略爆撃機が我が国の領空に入っていなくても、撃墜を含むあらゆる自衛的な対応を取る権利がある。→ サンダース報道官は「米国は北朝鮮に宣戦布告などしておらず、率直に言って馬鹿げた主張」と反論。

独連邦議会総選挙の結果=メルケル首相の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1党を維持し、首相の4選が確実に。難民受け入れに反対する新興右派「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党に躍進し初めて国政に進出したことで不安も残る。

ダドリーNY連銀総裁=物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好で、FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる。次の景気後退期までに金利はより高水準に。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=過度に速いペースで行動することは「失策」とし、FRBは賃金や物価上昇の明確な兆候を確認するまで追加利上げを待つべき。低インフレは一時的というよりは構造的な要因から来ているのではないかと多少不安に感じている。

NZ総選挙=定数120のうち、与党の国民党は58議席(46%)、労働党45議席(36%)を獲得。単独で過半数を確保できず、9議席を獲得した第3党のナショナリスト政党「NZファースト」との連立協議に入るが、連立政権はTPPに反対を表明していることで不透明感も。

クーレ専務理事=マイナスの中銀預金金利がユーロ圏の融資活動に悪影響を及ぼす前にECBに十分な猶予がある。

安倍首相=衆院解散を表明、消費税使途変更・北朝鮮対応で信を問う。総選挙は10月10日公示、22日投開票となる見通し。2019年10月に予定されている消費税率10%への引き上げの増収分の使途を財源に2兆円を投入する方針を示した。これに伴い、20年度の基礎的財政収支(PB)黒字化目標の達成は困難との見方を示した。

黒田日銀総裁=日本経済のリスクとして北朝鮮情勢を挙げた上で、「必要な際は、適時適切に対応を行う。日銀の金融緩和策が政府の財政規律を弱めているのではないかとの質問に「財政政策への影響を考慮して日銀の金融政策を決定することは全く考えられない」とし、緩和政策の出口についても「明らかに時期尚早だ」と発言。

イングランド銀の金融行政委員会(FPC)=概して金融機関は消費者融資の動向について、「最近の良好な状況における業績に重点を置きすぎる」と指摘。「結果として、景気が悪化する局面で生じ得る損失を過小評価している」

原油価格上昇=イラク北部のクルド人自治区やクルド自治政府が実効支配している油田地帯キルクークなどで独立の賛否を問う住民投票が行われ、周辺国との対立が深まっていることを懸念。




2017年9月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末のNZと独選挙の結果を受け、欧州市場に入ってもNZDとGBPの売り圧力は変わらず。北朝鮮リスクの高まりに円買いが強まる。

NZ総選挙の結果は与党辛勝し 連立協議がTPP交渉に影響を受ける可能性にNZドル売りの流れは変わらず、開始直後の0.7327を高値に欧州市場に入り一0.7252まで下落から、0.7295まで値を戻すも上値は重い。

独連邦議会選挙の結果は、メルケル首相の与党連合は単独で過半数を維持できず。予想外に極右政党の躍進し第3党に。ユーロや周縁諸国の逆風となる可能性に、独債利回りは低下しユーロ売りが強まり、アジア市場の高値1.1930台から欧州市場は1.1900を割り込み続落。

注目のドラギECB総裁からは、為替関連で下振れリスクが存在。量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す予定。非常に大規模な緩和が必要で、依然としてインフレ見通しは不透明と、直後は1.1862の日中の安値をつけてから反発へ。

ダドリーNY連銀総裁は、FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる、物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好とタカ派発言にも、為替相場への影響は見られず。

USDJPYは、アジア市場の112.53を高値に111.95~35のレンジで推移していたが、米国市場に入り北朝鮮外相が「トランプ大統領氏の発言は宣戦布告に相当する」との発言を引き引き金に111.70台まで急落。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇原油価格(WTI)は減産の延長期待に51ドル台へ上昇。
〇欧州株は小動き、EUROSTOXX50は-0.05(-0.00%)と変わらず、独DAXは小幅高、英FTSEは小幅安。
〇10年債利回りは、独債は底値から値を戻すも弱さが目立ち、英債はマイナス幅を縮小し小幅高へ変化。米債は安値1.329%からら値を戻すも前日比で小幅低下し1.343%で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ダドリーNY連銀総裁=FRBは徐々に利上げを行う道筋をたどる。物価の軟調さが消え国内経済の基礎的条件が良好。次の景気後退期までに金利はより高水準に。

ドラギECB総裁=下振れリスクが存在。量的緩和に関する決定の大部分は10月に下す予定。構造的な問題が経済の統合を妨げている。ユーロ圏の回復は加速し広範にわたっている。非常に大規模な緩和が必要で、依然としてインフレ見通しは不透明。

安倍首相=プライマリーバランスの2020年黒字化する目標の達成は不可能になった。

フランス政府=今後5年間の公共投資計画を発表。投資額は総額570億ユーロ。

独連邦議会(下院)選挙を受け、安全資産の買いが強まる=メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、自由民主党(FDP)・緑の党との連立樹立を迫られるのではないかとの懸念が浮上。極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党に躍進。FDPはギリシャの債務負担軽減と引き換えにギリシャのユーロ離脱を求める可能性が高く、ユーロや周縁諸国の逆風となる可能性。





2017/09/25

2017年9月25日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月25日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日。 NZDUSDとEURUSDは選挙結果をうけギャップを空け売りからスタート。USDJPYは週末リスクの巻き戻しに買いからスタート。

為替市場はNZ選挙の結果をネガティブと判断したNZD売りが目立ちNZDUSDは0.7250のポイントでようやく下げ止まる。GBPUSDは上昇し逆にEURUSDは独選挙の結果が影響し上値は重く下落、結果としてEURGBPの売りが強まっている。USDJPYは北朝鮮リスクの巻き戻しと株高に上昇するも112.50超の売りは重く結局は元の水準へ逆戻りしているが、クロスでは円全面安で底値も固い。

週末のNZとドイツも選挙が終わりました。予想通り議席を落としながらも連立を組むことで事なきを得ています。NZ総選挙は、定数120のうち、与党の国民党は58議席(46%)、労働党45議席(36%)を獲得。単独で過半数を確保できず、9議席を獲得した第3党の「NZファースト」との連立協議に入るが、連立政権はTPPに反対を表明していることで若干の不安感は残っています。

独総選挙は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が33%を獲得し第1党となるも、約70年来で最悪の結果。右翼国家主義政党「ドイツのための選択肢」(AfDあ)が12.6%と第2次世界大戦後の連邦議会で初めて議席を獲得した。社会民主党(SPD)は20.5%と、CDU・CSUとの連立を離脱し、野党に転じる可能性も。

北朝鮮に関しては、米国が新たに北朝鮮とベネズエラ、チャドに対して新たに入国禁止令を発表。

日経平均株価は20,397.58円+101.13(+0.50%)と上昇。米10年債利回りは前日とほぼ同水準で推移。原油価格(WTI)は弱含みで推移するも50ドルの大台を維持。

NZDUSDの下げ幅は主要通貨の中では最も下げ幅が目立ち、週末の総選挙の結果を受けた為替相場はNZD売りからスタート。NZDUSDは前週NY市場の終値0.7330から売りからギャップを空け0.7300から取引が開始。アジア市場の0.7320台を高値に一時0.7250台まで続落。0.7250が大きなポイントになっている。

EUUSDは先週末の1.1947からギャップを空け1.1907で取引を開始し、直後の1.1897をボトムに、EURGBPの売りの影響もあり1.1936までのもどりが精いっぱいとなっている。


USDJPYは週末の北朝鮮リスクの回避と、日本株高の影響に、前週末終値112.00からギャップを空け112.14円近くでスタート。一時112.53まで上昇するも、結局は取引開始の水準となる112.20台で取引が続いている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2017/09/24

今週の為替相場を考える(9月25日~9月29日)

今週の為替相場を考える(9月25日~9月29日)

金融政策の違いによる相場変化の流れは変わっていませんが、今週予定の主要各国中銀の関係者発言による相場変動リスク、米朝の対立による相場急変リスクや、ポジションの偏りによる一時的な変動を考えた行動が必要になりそうです。

IMMポジションを見ると相場の変化の可能性がとても気になります。主要通貨の中では、円は年初来のショート・ポジションからやや減少傾向で安定。ユーロはロングNO.1の地位を豪ドルに奪われ伸び悩み、豪ドルはロングNO.1の地位を獲得。ポンドはショート・グループを脱しきれないものの、ロングへと変化する可能性が高まり、カナダドルも徐々にロングが拡大傾向にあります。この結果だけを見ると、豪ドル・カナダドル・ポンドの先高期待と、円の弱含み期待の継続、ユーロのレンジから強含み期待が市場参加者のコンセンサスになっています。

今週はイエレンFRB議長、カーニーBOE総裁、ドラギECB総裁、ボロズカナダ中銀総裁、黒田日銀総裁などを含め多数の発言が予定されており、その結果による相場の変化に注意が必要であることは間違いありません。

現状の金融政策から見ると、10月からバランスシートの縮小と12月の利上げ期待度が高まる米国。早期緩和縮小と利上げを示唆した英国、年内の緩和縮小を決める可能性が高いユーロ圏、2度の利上げを実施しているカナダ、中国リスクに反し来年の利上げが期待できる豪州に対して、緩和縮小の継続を抜け出せない日本は他国との金利差が拡大傾向は止められず円安要因として残っています。

また、北朝鮮リスクは米朝間の武力行使を含めた強硬発言の応酬に、今後どのような状態が発生するのか予測不可能で、日本は当事国としてリスク回避の通貨とした円買いではなく、逆に円売りリスクが残っているように思えてなりません。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


今週の【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 111.00~111.80→111.25】


USDJPYは北朝鮮リスク次第。先週111.50を超えながらも111.70台を高値に、FOMCでバランスシートの縮小や12月の利上げ期待にもかかわらず、円売りを加速できず円先安期待がやや薄らいでいます。先週末に北朝鮮リスクを意識したのか、USDJPYを含めUSDJPY、GBPJPY、CADJPYなど円売りをリードした通貨も調整へと動いていましたが、基本的は押し目買いの継続と考えます。

今週の一週間だけを考えると、USDJPYは112.50超えの上値は重くなり円ショートの調整が入りやすい地合いで、111円をボトムに下げ止まることができるかを注目しており、この水準をボトムに買いの流れを期待しています。

StockRSIのDailyでは、K=96.29 D=98.24の超買われすぎゾーンで売り変化し、だれが見ても売りと考える数字で、ローソク足では高値から売り変化しており戻り売りへ変化と考える市場参加が多いことでしょう。BBはベースの110.21で、107.74~112.68のレンジを示唆。移動平均線では、200日MAは112.16で安値111.68~高値112.65、36日MAは110.00でこの水準が今はベースになっています。

IMM通貨先物では、【円】-57,297→-51,322(+5,975)と、相変わらずネットショートのNO.1ポジションを維持。増減幅は少なく安定した弱さがにじみでています。

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、一週間が-0.70→-0.85%と拡大するも、1か月が-1.0→-0.8、3か月超もやや軟化しており、目先の円先高が強まる反面、先はドルプット・円コールが弱まり、円の先安期待感が続いています。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎EURUSD【予想レンジ 続落1.1850~1.2050】


EURUSDはまたしても1.200の大台から下落、2週間続いた1.2050超えの上値の重さ、その後、2週間続けての1.20台の重さを確認しながらも、結果は1.1850割れをボトムにレンジ相場を維持。このような状態ではどうしても、中期的にもEURUSDは1.1800-50~1.2050-90のレンジで変わらずと考えざるを得ず。注意としてはEURGBPの影響。

今週一週間だけを考えても、1.1850をベースにし押し目買いの流れは変わっていませんが、1.1850~1.2050のレンジを抜け出せる勢いや材料は考えにくくこのレンジ内での取引を意識して考えたいと思います。

StockRSIのDailyでは、K=25.94  D=26.26で売られすぎゾーンにあり買い変化となっていますが、波形的には強さは感じられず。BBはベース1.1938で、1.1847~1.1938のレンジを示唆。移動平均線では、200日MAは1.1088で遥か下方に位置、36日MAは1.1869でこの水準をボトムに下げ止まり、安値1.1869~高値1.1914。

IMM通貨先物では、【ユーロ】86,058→62,753(-23,305)と、ロングNO.1の地位を豪ドルに譲り、カナダとの差もごくわずか迫っており、ユーロの先高期待感も小康状態。

EURUSDのオプションのリスクリバーサルでは、一週間が前週-0.05→0.55へと若干変化し、ユーロコール・オーバーに変化、1か月超ではユーロコールを維持しており大きな変化は見られず安定しています。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今週の主な材料(9月25日~9月29日)

今週の主な材料(9月25日~9月29日)

今週は、イエレンFRB議長、ドラギECB総裁、カーニーBOE総裁を含め中銀関係者の発言が非常に多く、逆に最重要の経済指標は米、英、カナダのGDPと、金融政策はNZに限定され発表が少ない週になっています。

また、北朝鮮リスクは変わらず存在し、オバマケア改廃の新法案の上院採決の有無はどうなるのか? 日本衆議院選挙の影響は円相場にどう影響するのか? 週末のNZ総選挙とドイツ連邦議会選挙の結果で25日のオセアニア市場から反応することが予想できます。

【週末の動き】市場参加者が注目していた以下3点で注意が必要です。
9/24 (日)北朝鮮外相の国連演説=トランプ大統領を呼び捨てにし「独りよがりの誇大妄想の気が狂った人」と痛烈にこき下ろし、「米国全土に我々のロケットを打ち込むことがますます避けられなくなるという撤回できない過ちを犯した」と警告⇒ 水爆実験を実施する可能性は?

9/23(土)NZ総選挙=イングリッシュ首相の与党・国民党が58議席で第一党を維持するも過半数に届かず、反TPPの政党と連立協議へ。今後のTPP交渉に影響も。(予想通りの結果に週明けからどのように反応するか不明)

9/24(日)ドイツ連邦議会(下院)選挙=メルケル首相の与党優勢。日本時間24日午後3時から投票を開始し、25日午前1時に締め切られ開票が始まり、25日午前中に結果が判明の見込みですが、出口調査の結果によっては25日(月)のオセアニア市場でユーロ相場が変動する可能性も。メルケル政権は2015年に多くの移民や難民に国の門戸を開き、今回はその後初の国政選挙。こちらの「NHK NEWS WEB」と「YAHOOニュース」をご参考に  
⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170924/k10011153981000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_006
⇒ https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashiginko/20170924-00076101/


【重要な経済指標】
9/25(月)独Ifo景況感指数
9/26(火)米新築住宅販売件数、米CB消費者信頼感指数
9/27(水)米耐久財受注速報値 
9/28(木)米第2四半期GDP確報値、米新規失業保険申請件数
9/29(金)日本全国消費者物価指数、英第2四半期GDP確報値、カナダGDP、米個人所得;個人消費、米シカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感

【金融政策】
9/25(月)
9/26(火)
9/27(水) 
9/28(木)NZ中銀 金融政策発表
9/29(金)

【特に重要な中銀関係者の発言】⇒主要国中銀総裁の発言が多く(これ以外での多くの発表が予定されていますので、別表で確認して下さい)、発言内容で相場が動くことが予想されます。 
9/25(月)ダドリーNY連銀総裁、ドラギECB総裁、コンスタンシオECB副総裁
9/26(火)ブロック豪中銀総裁候補、イエレンFRB議長
9/27(水)ボロズカナダ中銀、 
9/28(木)カーニーBOE総裁、デベル豪中銀総裁補佐、フィッシャーFRB副議長
9/29(金)カンフリBOE副総裁、ブロードベントBOE副総裁、ドラギECB総裁、カーニーBOE総裁、


詳しくは別表をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
x





2017/09/23

最新のIMMポジションから、 2017年9月23日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年9月23日(土曜)

異変続き!

集計日が9月12日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の107,244→137,729コントラクトへと、ロングが増加しドルの弱き、他通貨の強気ムードが拡大しています。

データを見ると、8月8日の125,626コントラクトを上回り、2013年1月15日の135,078に次ぐ通貨ロングとなっており、集計日後の発表となった米10月のバランスシートの縮小と12月の追加利上げの観測にどこまでドル先安感を弱めることができるのでしょうか?

通貨別で特に目立ったのはポンドの買いで、ネットショートが前週比で35,924コントラクトと大幅に減少し、2015年11月3日以来、約1年11か月ぶりにショートからロングへと変化する可能性が高くなっており、歴史的なポンドの買い転換につながることになるのでしょうか? 来週の統計の数字がいまから気になります。

一方のユーロは前週の86,058→62,753(-23,305)と減少し、5月16日から続いたユーロのロング・ポジションNO.1の地位を豪ドルに譲り渡しています。豪ドルは前週の63,033→72,512(+9,479)へ増加し、豪ドルの先高期待も強まっています。


【円】-57,297→-51,322(+5,975)
相変わらずネットショートのNO.1ポジションを維持。増減幅は少なく安定した弱さがにじむ。

【ユーロ】86,058→62,753(-23,305)
ロングNO.1の地位を豪ドルに譲り、カナダとの差もごくわずか迫っており、ユーロの先高期待感も小康状態。

【ポンド】-46,085→-10,161(+35,924)
ネットショートポジションのNO.2の常連ながら、ショートは大幅に減少し、もう一歩でロングへ変化が見込まれ、2015年11月来の歴史的展開となるか? 

【カナダドル】50,499→58,846(+8,347)
8月8日から5~6万コントラクトのロングを維持し、安定した強さがみられる。

【豪ドル】63,033→72,512(+9,479)
ユーロを抜きネットロングのNO.1の座を射止める。久々にネットロングは7万台へと上昇し、2013年4月9日の77,879台に迫る勢い。


詳しくは、別途データを参照してください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X




2017年9月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

2017年9月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

週末の金曜日。週末の北朝鮮リスクの懸念もあり、米株も伸び悩み、米債利回りは小幅低下する弱いリスク回避の流れで、WTIは50を維持し小幅上昇。

為替相場の変動材料は多かったが、全体的に週間を通じFOMC後のポジションの調整による変化へ。
◎水爆実験の報復をほのめかす北朝鮮を筆頭にリスク回避行動へと動くも反応度合いは弱い。◎メイ英首相のブレグジット方針演説はポンド売りへと反応。◎強いユーロ圏各PMIと弱い米PMIは継続的な動きとならず。◎弱いカナダCPIのUSDCADは買いへと変化。◎来週に採決予定のオバマケア改廃の新法案に反対の共和党のマケイン上院議員にドル買いに不安が残る。◎ウィリアムズ・カプラン・ジョージ各連銀総裁のハト派・タカ派発言への反応は鈍い。

そして、9/23(土曜)のNZ総選挙、9/24(日曜)独連邦議会総選挙、来週予定の税制改革の進展、オバマケア改廃の新法案(グラム、カシディ案)の上院共和党採決などの材料を残して金曜日の相場は終了した。

GBPUSDは前日比-0.65%のポンド安へ。アジア・欧州市場序盤の高値1.3596から弱含みで推移しながら、メイ首相発言を受け1.3587→1.3488まで急落。終わってみればEURGBP(+0.71%)とGBPJPY(-1.06%)でポンド売りが強く、取引終了の間際では1.3480を割り込み薄商いの中で1.3450台と前日の安値圏まで続落しポンド売りだけが目立った。

USDJPYは前日比-0.42%の円高へ。アジア市場では、米国の北朝鮮制裁強化に北朝鮮は対抗し「太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性」に言及し、112.55を高値にリスク回避の動きも強まり111.65まで下落。欧米市場では逆に底堅く推移し大枠111.80~112.20のレンジを抜け出せず。結果として円ショートカバーが目立っただけで、特にGBPJPYは前日比1.06%と大幅な下げとなった。

EURUSDは前日比+0.005%と限定的なユーロ高。アジア市場開始直後の1.1930台をボトムに、FOMC後のユーロ売りから回復し、欧州市場に入り強いユーロ圏各国の各種PMIに、20日のFOMCで急落が始まった水準に並ぶ1.20台を回復。週末の独連邦議会総選挙を控え1.20台から買い上げる力もなく、EURGBPでユーロ買いが強まる中で、EURUSDは逆に1.1930台まで値を下げ、結局は前日終値水準とほぼ同水準で終了した。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

メイ英首相のEU離脱(ブレグジット)方針の説明=離脱後2年間の移行期間を設け、EU単一市場へのアクセスを維持することを提案。

移行期間中は、EUに拠出金を支払い、現行と同じ条件で相互の市場へのアクセスへお継続を望み、英国におけるEU市民の権利を保障。

拠出金でEU加盟期間中の財政上の約束は果たす。→ (具体的な拠出金額や離脱費に言及はなく、EUが期待する内容とは言い難く、EU高官も懸念が一層広まると語り、GBPUSDは一時1.3480台まで下落)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ウィリアムズSF連銀総裁=10月に保有資産縮小を開始しても、金利やスプレッドなどに急激かつ大規模な影響が及ぶ市場の混乱を予想せず。年内に1回、来年は3回の利上げが行われる可能性がある。FF金利はいずれ、ニューノーマルの2.5%に到達する可能性がある。

カプラン・ダラス連銀総裁=後1回の利上げに予断は持っていないが、米経済の大幅な構造的変化による低インフレを懸念。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=FRBの資産縮小計画は市場に対し事前に非常にうまく伝達されていた。

共和党のマケイン上院議員=来週に採決を決行しようとしているオバマケア改廃の新法案(グラム、カシディ案)に反対。

OPEC加盟・非加盟国会合=世界的な原油在庫が低下するなど減産の効果が表れている。2018年3月に期限を迎える減産措置の延長で結論を出す時期を巡り意見が分かれた。

中国北調整へ独自制裁=中朝貿易の約7割が通過する遼寧省で、北朝鮮の企業や個人が所有する口座を全面凍結。

コンスタンシオECB副総裁=消費者物価と経済活動の間の関係が弱まり、インフレ管理はより難しくなる。高インフレ対策は実体経済への影響を大きくし、一方で低インフレ対策には大規模な刺激策が必要であり、政策ツールの限界が試されることになる。

コンスタンシオECB副総裁=為替相場の変動が物価に及ぼす影響はより少ないとの調査結果もあり、ユーロの上昇が物価に与える影響は予想より穏やかになる可能性。→ (ユーロ相場の上昇にECBは今月、為替相場が輸入物価の重しとなり物価の伸びを押し下げるとし、一部インフレ見通しを引き下げている)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




2017/09/22

2017年9月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月22日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


週末の金曜日。今日22日はメイ首相のEU離脱に関する重要なスピーチと、ドラギECB総裁発言、カナダCPIを注目。

23日のNZ総選挙、24日の独連邦議会総選挙を気にしながら、米国の強化した北朝鮮への制裁措置強化に、22日の北朝鮮の国連演説や週末リスクも気になります。

アジア市場は、日本株は軟調で、米金利も弱含みで推移。米国の北朝鮮制裁の強化に週末の北朝鮮リスクが再び焦点となり、月末リスクに欧州通貨の変動もある程度覚悟が必要な状態となっています。また、前日に軟調に推移したAUDUSDは0.7900台で、NZDUSDは0.7280台をボトムにして買い戻しが強まり、USDCADも1.2340→1.2280台まで値を下げる、ドル売りの流れに変化しています。

欧州市場に入っての材料は、フランス、ドイツ、ユーロ圏と続く強いPMIにEURの買いが目立っており、アジア市場の安値1.1940から1.2000の大台直前まで上昇。月末の実需の動きも気になりますが、底堅い動きを継続中。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


FRN 第2四半期 GDP・確報値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)→ 前年比は予想を上回る
FRN 9月 総合PMI・速報値=57.2(予想55.0 前回55.2)、製造業PMI・速報値=56.0(予想55.5 前回55.8)、サービス業PMI・速報値=57.1(予想54.8 前回54.9)→ 予想と前回を大幅に上回る

GER 9月 総合PMI・速報値=57.8(予想55.7 前回55.8)、製造業PMI・速報値=60.6(予想59.2  前回59.3)、サービス業PMI・速報値=55.6(予想53.8  前回53.5)→ 予想を大幅に上回る

EUR 9月 総合PMI・速報値=56.7(予想55.5 前回55.7)、製造業PMI・速報値=58.2(予想57.3  前回57.4)、サービス業PMI・速報値=55.6(予想54.8  前回54.7)→ 予想を大幅に上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

2017年9月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

FOMC後のドル買いも弱まり、ポンド高と豪ドル安が目立つ。米株は軟調で債券利回りも伸び悩む。EURUSDは1.19台を維持し、USDJPYは112円台ミドルで底堅い動きを維持。

ポンド高(GBPUSD+0.65%)と、豪ドル安(AUDUSDは-1.24%)が顕著。結果、GBPAUDは1.6800→1.7128のレンジで約+1.91%と大幅上昇し、GBPJPYも+0.87%の上昇へ。

今日22日はメイ首相のEU離脱に関する重要なスピーチと、カナダCPIを注目。23日のNZ総選挙、24日の独連邦議会総選挙を気にしながら、米国の強化した北朝鮮への制裁措置強化に、22日の北朝鮮の国連演説や週末リスクも気になる。

GBPUSDは、22日のメイ首相のEU離脱に関し英国の方針を説明する重要演説を控えながら、前日の小売が強く利上げ+ポンド高容認の期待度が高まる。メイ首相の演説では、EUへの200億ユーロの拠出金支払いを含めた発言内容を市場参加者は注目。それを受けて欧州理事会は討議へと動きその結果も注目。

AUDUSDは全面安で、豪州債利回りは軟調で株価も弱い。NZDUSDも-0.63%と23日の総選挙では与党の勝利の可能性が高いがAUD下げにつれ安。S&Pは中国の経済・金融リスクが高まったと長期ソブリン格付けを一段階引き下げたことが要因の一つ。

USDJPYは+0.27%と底堅く推移するも、112.40台を中心として大枠112.10~70のレンジで推移。黒田日銀総裁の相変わらずのハト派発言や新たに加わった政策委員の一人は積極的な緩和を支持するなど、円安要因も変わらず押し目かいが続く。一方、トランプ大統領の北朝鮮への制裁強化に週末リスクや、22日の北朝鮮外相の国連演説の内容も気になり高値を買う動きも弱まる。

EURUSDは+0.42%と上昇を維持。ECBの緩和縮小期待は潜在的に残り、強いユーロ圏消費者信頼感もあり1.19台を回復してからは買い戻しが強まり一時1.1950台へ。前日のFOMC後の急落(1.2010台→1.1860台)の50%近くへ値を戻して推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米株は小幅下落、ダウ-46.89(-0.21%)、S&P500-7.64(-0.30%)、Nasdaq-33.35(-0.52%)
〇原油価格(WTI)は50ドル台を維持し50.72と前日とほぼ同水準で推移。
〇米債利回りは緩慢、10年債は前日2.268→2.277%、2年債は1.438→1.439%とほぼ変わらず。
〇DXYは一時92.0を割り込み92.24へと軟化、VIXは9.72と小幅低下。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎GBP 8月  財政収支: 公的部門純借入額(PSNB)=51億ポンド(予想64億ポンド 前回-8→-13億ポンド)、除く銀行(PSNB-X)=57億ポンド(予想71億ポンド 前回-2→-7億ポンド)→ 2007年来で最低水準、付加価値税の税収が過去最大となった、PSNCR=0.4億ポンド(予想 前回-39→37億ポンド)、NCR=11億ポンド(予想 前回-71億ポンド)
◎USD 新規失業保険申請件数=25.9万件(予想30.2万件 前回28.4→28.2万件)→ 予想より大幅に改善
◎USD 9月 フィラデルフィア連銀景況指数: 業況指数=23.8(予想17.2 前回18.9)→ 6か月先の業況指数も前回を上回り、 予想と前回を上回る
◎USD 7月 住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.1%)
◎USD 8月 CB景気先行指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.3%)、指数128.8(予想 前回128.3)→ 予想と前回を上回る
◎EUR 9月 消費者信頼感指数・速報値=-1.2(予想-1.5% 前回-1.5%)→ 予想より改善する

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領=北朝鮮に対する制裁措置の強化を可能にする大統領令に署名。北朝鮮と交易を行う企業と個人に政策が可能で、財務省に北朝鮮との交易に関係していると疑われる外国銀行に制裁を加える権限を付与。中国人民銀行にも中国国内銀行に北朝鮮との取引を停止するように命じた。

米第2四半期家計純資産額=株と住宅価格の上昇に96.2兆ドル(前回94.5兆ドル)へ上昇。

ECB経済報告=ユーロ圏の労働力人口は2013年以降移民により大幅に押し上げられ、特にイタリアとドイツでこうした効果が大きかった。

ドラギECB総裁=ECBでなくユーロ圏各国がバブルに対処する必要がある。ECB金利がマイナス圏にあるなか、西欧大都市周辺など欧州の一部地域で不動産バブルが拡大し始めている。

独連邦議会選挙=与党連合の支持率が37%(-0.1%)で、社会民主党の支持率22%(±0.0)とメルケル首相の与党が依然とトップを維持。

仏極右政党「国民戦線」=ルペン党首側近が離党表明。側近であるフロリアン・フィリポ氏は21日、FNを離党すると明らかにした。フィリポ氏の離党によりFN内のさらなる混乱を引き起こす可能性がある。

ドイツ政府(経済誌)=金融支援を行っているコメルツ銀行の合併相手としてフランスのBNPパリバを望んでいるもよう。

S&P=中国の長期ソブリン格付けを「AA-」→「A+」に1段階引き下げた。見通しは安定的。声明で「力強い信用拡大が長期間続き、中国の経済・金融リスクが高まったとの評価に基づく格下げと説明。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017/09/21

2017年9月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場は、FOMCを受けたドル高傾向を維持するも、AUDUSDとNZDUSDの下落を除くとドルは小幅安。米国発の経済指標は総じて強く、注目のドラギECB総裁からは「マイナス金利下の不動産バブルの拡大」を指摘。

AUDUSDは、早朝の0.8037を高値に、S&Pが中国のソブリン格付けを引き下げた影響や、豪州株安と債券利回りの軟化もあり、0.8000のテクニカル・ポインを割り込み0.7917まで続落し、弱さが目立っている。

NZDUSDは、AUDUSDの軟化につれ安の動きや、23日のNZ選挙を控えて世論調査では与党が優勢ながら買いにくい展開が続いている。アジア市場で前日のFOMC後の安値0.7315を割り込み続落、欧州市場に入って0.7300の大台を意識しているのかも0.7298を安値に下げ止まっている。

EURUSDは+0.25%と強いユーロ圏消費者信頼感もあり1.19台を回復。USDJPYは-0.09%、黒田日銀総裁発言に上昇した112.70台をピークに一時112.10台まで下落。GBPUSDは+0.17%と一時1.3470まで値を下げるも1.35台を回復し底堅く推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇独1英0年債利回りは小幅高で推移、米債利回りは軟化、米10年債は2.257%、2年債も1.430%と低下。
〇欧州株は強くEUROSTOXX50は+15.32(+0.43%)、独DAXも上昇するも、英FTSEは小幅低下。米株は前日とほぼ同水準からスタートするも軟調に推移。
〇原油価格(WTI)は高値50.79から値を下げるも、50ドルの大台を維持し50.39ドル近辺で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎GBP 8月  財政収支: 公的部門純借入額(PSNB)=51億ポンド(予想64億ポンド 前回-8→-13億ポンド)、除く銀行(PSNB-X)=57億ポンド(予想71億ポンド 前回-2→-7億ポンド)→ 2007年来で最低水準、付加価値税の税収が過去最大となった、PSNCR=0.4億ポンド(予想 前回-39→37億ポンド)、NCR=11億ポンド(予想 前回-71億ポンド)
◎USD 新規失業保険申請件数=25.9万件(予想30.2万件 前回28.4→28.2万件)→ 予想より大幅に改善
◎USD 9月 フィラデルフィア連銀景況指数: 業況指数=23.8(予想17.2 前回18.9)→ 6か月先の業況指数も前回を上回り、 予想と前回を上回る
◎USD 7月 住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.1%)
◎USD 8月 CB景気先行指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.3%)、指数128.8(予想 前回128.3)→ 予想と前回を上回る
◎EUR 9月 消費者信頼感指数・速報値=-1.2(予想-1.5% 前回-1.5%)→ 予想より改善する

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

黒田日銀総裁記者会見=財政規律は国債に対する信認に影響しうる。財政規律の緩みは「国債のリスクに影響し、金利上昇につながる恐れがある。数量的に具体的な金融市場への影響を予見するのは難しい。

黒田日銀総裁記者会見=2%の物価目標を達成するための刺激策を準備。⇒ 円売りが強まり、GBPJPYは152円台とブレグジット後の高値を更新。

黒田日銀総裁記者会見=経済は予想以上に改善した。2%物価目標の達成にはまだ距離がある。賃金と物価の伸び悩みには懸念。為替や株式についてのコメント差し控える。

黒田日銀総裁記者会見=残るデフレマインドは少しずつ変化の兆しが出ている。実際の物価が上がると予想物価上昇率が上がってくる。デフレマインドが企業や家計にかなり強く存在。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ドラギECB総裁=ECBでなくユーロ圏各国がバブルに対処する必要がある。ECB金利がマイナス圏にあるなか、西欧大都市周辺など欧州の一部地域で不動産バブルが拡大し始めている。

独連邦議会選挙=与党連合の支持率が37%(-0.1%)で、社会民主党の支持率22%(±0.0)とメルケル首相の与党が依然とトップを維持。

S&P=中国の長期ソブリン格付けを「AA-」→「A+」に1段階引き下げた。見通しは安定的。声明で「力強い信用拡大が長期間続き、中国の経済・金融リスクが高まったとの評価に基づく格下げと説明。

仏極右政党「国民戦線」=ルペン党首側近が離党表明。側近であるフロリアン・フィリポ氏は21日、FNを離党すると明らかにした。フィリポ氏の離党によりFN内のさらなる混乱を引き起こす可能性がある。

ドイツ政府(経済誌)=金融支援を行っているコメルツ銀行の合併相手としてフランスのBNPパリバを望んでいるもよう。

NZ選挙の世論調査=与党・国民党が引き続き優勢。ニュースハブ/リードが21日公表した調査では、国民党の支持率は1.5ポイント低下し45.8%。ただ野党・労働党も0.5ポイント低下市37.3%となった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日のアジア市場は、FOMC後のドル高の流れを継続。

日経平均株価は上昇幅を縮め+37.02(+0.18%)と小幅な上昇にとどまり、米10年債利回りは2.266%とFOMC後の上昇幅を縮め、軟調に推移。

為替市場は、主要通貨に対してドル傾向を維持。AUDUSD−8%超と豪州債利回り低下+株価下落に続落。NZDUSDも連れ安で、23日の総選挙で与党リードを織り込み調整色が強く、NZDGDPは予想通りで下げ幅を拡大。

日銀の金融政策決定会合では、予想通り短期の政策金利をマイナス0.1%、長期金利である10年物国債金利をゼロ%程度に操作する現状の金融市場の調節を続けることを、8対1の賛成で決定。為替相場の影響は見られず。黒田日銀総裁の経験待ち。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

日銀金融政策決定会合=短期の政策金利をマイナス0.1%、長期金利である10年物国債金利をゼロ%程度に操作する現状の金融市場の調節を続ける。

ロウ豪中銀総裁=豪経済は幾分の改善がうかがわれる。雇用やインフレターゲットが前向きとなっている。世界的に金利上昇の動きが強まっているが、それが豪州に自動的に影響を与えるものではない。柔軟な豪ドルが金利を変更するタイミングについて、独立性をもたらしている。

日銀は国内景気の現状判断を「緩やかに拡大している」とし、景気判断を維持した。

NZD第2四半期GDP=前期比0.8%(予想0.8% 前回0.5→0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)→前回から改善するも、予想通りでNZドル買いは短時間で終了し大きな変化は見られず。

2017年9月21日(木曜) 昨日20日、海外市場の動き

2017年9月21日(木曜) 昨日20日、海外市場の動き

FOMCは市場の予想通り、緊急時モードから平常時モードへ転換を決定。

FOMCは政策金利の据え置きと、10月からバランスシートの縮小を決め、12月にも再利上げの可能性も示唆。CMEFedWatchは12月の利上げ期待度が65.6%へ上昇。

市場は予想通りながらも、心配されたハリケーンの悪影響にも関わらず、果敢に10月からバランスシートの縮小を決め、年内に0.25%の追加利上げを実施したFOMCの決定を評価+オバマケア改廃法案の成立可能性も意識。「米株は持ち直し」、「米債利回りは上昇」、「ドル全面高」。

USDJPYは、欧米市場では111.20~55のレンジで推移。FOMCの決定を受け急伸、200日MA112.20を上回り一時112.53まで上昇。米株も持ち直し、米債利回りは上昇し、円安の方程式を維持。円クロスではCHFJPY(円と同じ弱いグループ)とEURJPY(スペイン・カタルーニャ・リスクリスク)を除き、円安傾向が続く。

EURUSDは、欧米市場では1.1980~1.2020のレンジで推移。FOMCの決定を受け一時1.1862まで急落(9月14日の安値1.1837は何とか維持)、4時間足200の1.1866、週足200の高値1.1845で下げ止まり、ECBのQE期待も残り上昇傾向を何とか維持。

GBPUSDは、欧州市場では強い小売売上高もあり1.3500台を安値に一時1.3607まで上昇。FOMCの決定を受け、株安に反応したのか、ストップを意識した動きなのか不明ながら直後は1.3656まで急伸。そして、1.35を割り込み1.3452まで続落。他の主要通貨と異なり各所でビットがあったのか緩慢な下げにとどまり、3日間続けて1.3480~00近辺で終了へ。

AUDUSD(債券利回りの上昇)とNZDUSD(NZ総選挙の世論調査で保守党の支持率が拡大)は、欧米市場では続伸傾向を維持。FOMC後に急落するも、前日終値比では上昇傾向を維持し強さが目立っている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

(午前4時半近辺)
〇米債利回りはFOMCを受け上昇、10年債利回りは前日2.245→2.264%へ、2年債は1.4→1.438%へ上昇。
〇米株はFOMCを受けても底堅く推移、ダウ+41.79(+0.19%)、S&P500+1.59(+0.06%)、Nasdaq-5.28(-0.08%)。
〇原油価格(WTI)は一時50.65まで上昇し、50.41近辺で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎英小売売上高=前月比1.0%(予想0.2% 前回0.3→0.6%)、前年比2.4%(予想1.1% 前回1.3→1.4」%)、除く自動車燃料=前月比1.0%(予想0.0% 前回0.5→0.7%)、前年比2.8%(予想1.4% 前回1.5→1.7%)→ 予想を上回り4月以来の高い伸びにポンド買いが一時強まる
◎米NAR 中古住宅販売件数=535万件(予想545万件、前回544万件)、前月比-1.7%(予想0.2% 前回-1.3%)→ ハリケーンの影響に予想を下回り1年ぶりの低水準

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

●イエレンFRB議長=バランスシートは緩やかかつ予想に沿って縮小へ。経済は今後数年間緩やかなペースで拡大する見通し。第3四半期の経済成長はハリケーンで下押しされる見通し。インフレの下押し要因は一時的。インフレを2%に戻すため必要に応じて金融政策を調整する用意。中立水準に戻すのにFF金利をそれほど引き上げる必要ない。
●イエレンFRB議長=バランスシートの標準化のペースを変えるつもりはないが、景気が悪化すれば再投資を再開する意向がある。
●FOMC=政策金利1.25%(1.00~1.25%)の据え置きと、バランスシート(約4.2兆ドル規模)の縮小を10月に着手することも決定した。インフレ率はハリケーンの影響で一時的に上昇へ。
●FOMC=ハリケーンの影響除きインフレ率は短期的に2%弱の水準にとどまり、中期的に2%目標近辺で安定へ。企業支出、ここ数四半期で拡大。経済への短期的リスク「概ね均衡」。FRBはインフレ動向を注視。
●FOMC=労働市場は引き続き底堅さを増し、経済活動は年初から緩やかに上昇。景気見通しへの短期リスクはなお概ね均衡。インフレ動向を注視。政策の決定は全会一致。
●経済見通し=メンバー16人のうち11人(6月8人)がFF金利を年末までに1.25~1.50%のレンジにあることが適切と判断。18年は3回、19年は2回、20年は1回の利上げを予測。中立金利予測を3.0→2.5%に引き下げる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

マコネル共和党上院院内総務=最新のオバマケア改廃法案を来週にも上院で採決を目指す。

スペイン警察当局=カタルーニャ自治州の複数の官庁を初めて捜索し、自治州の経済担当閣外相を逮捕。10月1日にスペインからの独立の是非を問う住民投票を実施する構えに対し、スペインの中央政府は、住民投票は違法だと指摘。国民投票で使用される1000万の投票用紙を押収。憲法裁判所が住民投票実施法を停止。

OECD世界経済見通し=世界経済見通し2017年前回と変わらず3.5%、2018年3.6→3.7%と小幅上方修正。ユーロ圏の経済成長は6月1.8→2.1%に上方修正、米国の2.1%で変わらずに並ぶ。フランス1.3→1.7%、イタリア1.0→1.4%。英国1.6%で変わらず、中国2017年6.6→6.8%、2018年6.4→6.6%に上方修正。日本1.4→1.6%。

BOE四半期企業調査=賃金の伸びは依然として鈍く、サービス業では投資意欲が一段と減退。またこれまでのポンド安による消費財価格の押し上げ効果は既にピークに達したもよう。

NZドル急伸=23日のNZ総選挙の支持率は、ブルトン世論調査で、与党・国民党が46%(+6%)、野党・労働党は37%(-7%)へと低下。与党が大幅にリードしているとの世論調査でNZD急伸

クノット・オランダ中銀総裁=ユーロ圏は政策の再調整が必要。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X










2017/09/20

2017年9月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを未明に控えた、欧州・米国市場の序盤は、債券利回りは軟化し、株価も小幅安から横ばいで推移。

午後のコメントと重複するが、注目のFOMCでは、バランスシートの縮小開始の有無、12月の追加利上げの期待度、メンバーの経済見通が焦点。

今日のFOMCでは、バランスシートの縮小開始は固いと思われており、12月のFOMCで追加利上げの期待度がどの程度なのかで相場の動きが変わってくると思われる。それを判断する意味ではメンバーの経済見通しが重要となり、来年のさらなる追加利上げが期待できるかも相場にとって重要な要素となっている。

為替市場は、AUDUSD+0.71%(豪債券利回り上昇)、NZDUSD+0.86%(総選挙支持率では与党が優勢)、USDCAD-0.36%とドル売りの流れが目立った。

NZDUSDはが欧州市場の序盤に23日のNZ総選挙の世論調査で保守党の支持率が拡大したことで、NZドル買いが強まり0.7310→0.7370台へ、そして、欧州市場を通じて0.7390近くまで続伸中。

GBPUSDは、英小売売上高が予想外に強く1.3510台→1.3600まで瞬間で急伸。過剰反応の後は、1.3510~50のレンジで米国市場の動き待ち。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇原油価格(WTI)は上昇傾向が続き一時50ドル台を回復。
〇独英10年債利回りは軟化、米債も軟調に推移。
〇欧州株は小幅下落し、EUROSTOXX50は前日-5.96(-0.17%)低下、独DAXと英FTSEも小幅低安。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

GBP 8月 小売売上高=前月比1.0%(予想0.2% 前回0.3→0.6%)、前年比2.4%(予想1.1% 前回1.3→1.4」%)、除く自動車燃料=前月比1.0%(予想0.0% 前回0.5→0.7%)、前年比2.8%(予想1.4% 前回1.5→1.7%)→ 予想を上回り4月以来の高い伸びにポンド買いが一時強まる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スペイン警察当局=カタルーニャ自治州の複数の官庁を初めて捜索し、同自治州の経済担当閣外相を逮捕。10月1日にスペインからの独立の是非を問う住民投票を実施する構えだが、スペインの中央政府は、住民投票は違法だと指摘。憲法裁判所が住民投票実施法を停止した。

OECD世界経済見通し=世界経済見通し2017年前回と変わらず3.5%、2018年3.6→3.7%と小幅上方修正。ユーロ圏の経済成長は6月1.8→2.1%に上方修正、米国の2.1%で変わらずに並ぶ。フランス1.3→1.7%、イタリア1.0→1.4%。英国1.6%で変わらず、中国2017年6.6→6.8%、2018年6.4→6.6%に上方修正。日本1.4→1.6%。

BOE四半期企業調査=賃金の伸びは依然として鈍く、サービス業では投資意欲が一段と減退。またこれまでのポンド安による消費財価格の押し上げ効果は既にピークに達したもよう。

NZドル急伸=23日のNZ総選挙の支持率は、ブルトン世論調査で、与党・国民党が46%(+6%)、野党・労働党は37%(-7%)へと低下。与党が大幅にリードしているとの世論調査でNZD急伸。

クノット・オランダ中銀総裁=ユーロ圏は政策の再調整が必要。

2017年9月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

注目のFOMCでは、バランスシートの縮小開始の有無、12月の追加利上げの期待度、メンバーの経済見通が焦点。

今日のFOMCでは、バランスシートの縮小開始は固いと思われており、12月のFOMCで追加利上げの期待度がどの程度なのかで相場の動きが変わってくると思われる。それを判断する意味ではメンバーの経済見通しが重要となり、来年のさらなる追加利上げが期待できるかも重要な要素となっている。

仮に、バランスシートの縮小がないとすれば、失望感からドルが売られることになり、メンバーの見通しが12月の追加利上げを示唆しないことにでもなれば、さらにドル売りが加速すると思われる。

ただ、この仮定は最悪を話で、予想通りにバランスシートの縮小を開始すれば、一時的なドル売りの可能性はあるものの、ドル円では押し目買いの流れが強まりことが予想され、その度合いは12月の利上げ期待度の変化によって変わってくる。

今日の日経平均株価は横ばいで推移、米10年債利回りは軟化。為替市場は、FOMC待ちで動きは鈍い。

USDJPYは株価の伸び悩みもあり、ポジション調整の動きが相場を左右し、111.50台を割り込み軟化傾向がみられる。EURUSDは、昨日跳ね返された1.2000の壁をようやく上抜けし支持1.2020まで上昇、底堅い動きが続いている。

GBPUSDはしっかりと1.35の大台を維持し、引き続き上昇力を維持。トレンドだけを追うのであばれポンドの上昇が目立つ。ブレグジット以降のポンド安によるコストプッシュインフレを警戒するBOEは、ポンド高を望んでいる可能性も否定できず。GBPUSDの買い、GBPJPYの買い、EURGBPの売りで、ポンド高の流れに乗りたいと考えており、エントリーポイントを探すことも選択肢の一つ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月20日(水曜)昨日20日、海外市場の動き

2017年9月20日(水曜)昨日20日、海外市場の動き

FOMCの結果待ちながら為替相場は通貨間で動きは活発。FOMCでは政策金利の据え置きと10月からバランスシートの正常化のプロセス発表を予想。

注目のトランプ大統領の国連演説は「北朝鮮への激しい演説」となったが相場への影響は不明。ハリケーン「マリア」カテゴリー4でプエルトルコへの影響が心配。

FOMCの前日、米債利回りの上昇と米株の上昇を受けた為替市場は、NZDUSD+0.78%(乳製品価格指数が上昇)、AUDUSD+0.65%(豪中銀議事録+住宅価格指数の上昇+豪債利回り上昇)、EURUSD+0.38%(ECBのネガティブ報道にもかかわらず、EURGBPの巻き戻し+強いZEW景況感指数)と上昇が目立つ。

USDJPYは、日経平均株価が年初来の高値を更新するなど、アジア市場では、円安=株高の流れに、前日の高値111.66を上回り一時111.83まで上昇した。欧州市場に入ると、明日のFOMCを前にした利食いの売りと、111.80~00の売りに抑えられ流れは急変、朝方の安値111.37を割り込に111.20台まで下落するも、111.00~20の買い意欲は強い。米国市場に入り、米債利回りの上昇と米株の上昇による円売り要因の継続にも、USDJPYは111.20~90のレンジで上下変動しながらFOMC待ちに方向感は定まらず。

EURUSDは、早朝の1.1950近辺を底値に、アジア・欧州市場にかけて1.20台まで上昇。強い独ZEW景況感調査やユーロ圏経常収支の増加に高値圏で推移していたが、ロイターニュースで、「10月の理事会では、タカ派とハト派の溝が埋まらず、量的緩和策の終了時期を設定できず、来年に再延長する選択肢を残す可能性」との報道に1.0950台まで下落するも、押し目買いの動きは強い。EURCHFやEURGBPで買いの流れを受け1.1990台を一時回復し、米国市場に入っても、1.1960~1.2000のレンジで底堅く推移し1.200が定着できるかを注目。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎原油価格(WTI)は49.56-0.35(-0.70%)と50ドルを割り込む。
◎米株は小幅上昇。ダウ22,372.74+41.39(+0.19%)、S&P500 +2.78(+0.11%)、Nasdaq+6.68(+0.10%)
◎米債利回りは上昇。10年債は前日2.229→2.243%、2年債は1.395→1.40%。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇独ZEW 景況感調査は予想外に強い、景気期待指数=17.0(予想13.5 前回10.0)、景気現況指数=87.9(予想86.6 前回86.7)
〇米住宅着工件数=118万件(予想117.5万件 前回115.5→119.0万件)、建設許可件数=130万件(予想122.0万件 前回122.3→123万件)→ 宅着工件数はハリケーンの影響に2か月連続し前月比でマイナスへ。
〇米第2四半期経常収支=-1231億ドル(予想-1160億ドル 前回-1168→-1135億ドル)→ 予想外に赤字額が拡大し2008年来の高水準
〇米輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.1→0.5%)、前年比2.1%(予想2.2% 前回1.5→1.2%)と前回を上回る。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

●トランプ大統領(国連総会演説)=北朝鮮への批判を強め、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に壊滅する以外に解決策はなくなる」と強く警告。全ての国に北朝鮮への圧力を強めることを要請。
●米上院共和党=10年間で最大1.5丁ドルの減税を検討。
●ジョンソン英外相=辞任の意向はないと言明。 英テレグラフ紙」の辞任の可能性との報道を否定。メイ英首相も「ジョンソン氏は外相としてすばらしい仕事をしている」と支持を表明。
●ECB関係者(ロイター)=10月の理事会では、タカ派とハト派の溝が埋まらず、量的緩和策の終了時期を設定できず、来年に再延長する選択肢を残す可能性。
●フォルサの世論調査=メルケル首相の保守系与党連合(CDU/CSU)36%(-1%)、野党社会民主党(SPD)23%(±0.0%)と支持率の差が縮小。
●NZ、GlobalDairyTradeの物価指数が上昇、全粉乳の平均価格は3122ドル/ MT、ミルクパウダーは+ 0.6%)



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017/09/19

2017年9月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日20日のFOMCを直前にして、債券と株式市場の動きは緩慢で、為替市場ではJPY+AUD+NZDの上昇が目立っている。EURCHFは8月4日の高値1.1538を一時上回り、2年ぶりの水準へと上昇。

EURUSDは、早朝の1.1950近辺を底値に、アジア・欧州市場にかけて1.20台まで上昇。強い独ZEW景況感調査やユーロ圏経常収支の増加に高値圏で推移していたが、ロイターニュースで、「ECB関係者は10月の理事会ではQEプログラムの具体的な終了時期について合意せず」との報道に1.0950台まで下落するも、押し目買いの動きは強く、1.1990台を一時回復。EURCHFやEURGBPの動きに影響を強く受けている。

GBPUSDは、アジア市場で一時1.3550台まで上昇するなど底堅い動きが続いたが、欧州市場に入ると1.3460台まで下落。「ジョンソン英外相がEU離脱で自身の要求が受け入れられなければ、週末までに辞任する可能性がある」との報道が、逆にメイ英首相にとってポジティブ材料との判断に、GBPUSDは1.3530台まで上昇し、1.3500近辺を中心に上下に振らされる動きとなっている。

AUDUSDは、アジア市場で公表された豪中銀議事録がややポジティブでAUD買いが強まり、0.8000の大台を前にして値を下げる局面も見られた、欧米市場では0.80を上回り上昇が続き、上昇圧力が続く。

USDJPYは、日経平均株価が年初来の高値を更新するなど、アジア市場では、円安=株高の流れに、前日の高値111.66を上回り一時111.83まで上昇した。欧州市場に入ると、明日のFOMCを前にした利食いの売りと、111.80~00の売りに抑えられ流れは急変、朝方の安値111.37を割り込に111.20台まで下落するも、111.00~20の買い意欲は強い。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇原油価格(WTI)は50ドル台を回復し一時50.42ドルまで上昇。
〇欧州株は横ばいで推移、EURUSTOPXX50は+2.08(+0.06%)と動かず、独DAXは小幅低下、英FTSEは小幅上昇へ。
〇独債は小幅低下、米10年債利回りは前日とほぼ変わらず、2年債は小幅低下。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ユーロ圏経常収支・季調前=325億ユーロ(予想 前回281→298億ユーロ)、季調済=251億ユーロ(予想223 前回212→228億ユーロ)

ユーロ圏建設支出=前月比0.2%(予想 前回-0.5%)

独ZEW景況感調査: 景気期待指数=17.0(予想13.5 前回10.0)、景気現況指数=87.9(予想86.6 前回86.7)→ 予想を上回る

ユーロ圏ZEW景気期待指数=31.7(予想32.4 前回29.3)→ 予想を下まわるが前回より上昇へ

米住宅着工件数=118万件(予想117.5万件 前回115.5→119.0万件)、前月比-0.8%(予想1.7% 前回-4.8→-2.25%)→ 着工件数は予想を上回るが、前月比は弱い。

米建設許可件数=130万件(予想122.0万件 前回122.3→123万件)、前月比5.7%(予想-0.8% 前回-4.1%)→ 予想を上回る

米第2四半期 経常収支=-1231億ドル(予想-1160億ドル 前回-1168→-1135億ドル)→ 予想外に赤字額が拡大し、2008年来の高水準。

米輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.1→0.5%)、前年比2.1%(予想2.2% 前回1.5→1.2%)、輸出物価指数=0.6%(前月比予想0.2% 前回0.4→0.5%)、前年比2.3%(予想 前回0.8→0.9%)→ 前月比は強く、前年比は前回を上回るも予想に届かず。

カナダ製造業出荷=前月比-2.6%(予想-1.6% 前回-1.8→-1.9%)→ 予想を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


コーンBOE政策行政委員会委員=世界各国の中銀は金利上昇や債券買い入れプログラム縮小による金融機関に対するリスクを注視する必要がある。

英テレグラフ紙=EU離脱方針についてメイ英首相と対立しているジョンソン外務相が今週中にも辞任する可能性がある。

トランプ大統領=19日午後の夜遅くから国連総会で演説を予定。

ECB関係者(ロイター)=10月の理事会ではQEプログラムの具体的な終了時期について合意せず。



2017年9月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

連休明けの東京市場は、先週金曜日の北朝鮮弾道ミサイル発射にもかかわらず上昇を続けている日本株と円安相場。さらに、週明けから衆議院の早期解散の思惑が加わり株価は続伸し、20日のFOMCで米資産縮小と年来の再利上げの観測が強まり米金利は強含み、円売りの流れは止まらず。

為替市場は、9月6日のカナダの利上げにカナダドル買いが加速しUSDCADは1.20台へ突入、9月5日に1.30の大台を超えたGBPUSDは、早期の緩和縮小期待に1.36台まで上昇するなど、ヒーローを取り換えながら、利上実施+利上げ期待度の高い通貨は相変わらず強さを維持し、GBPUSDの買い、USDCADの売りの流れは変わらず。

USDJPY相場は、先週末に111.50円のポイントを上回り、GBPJPYやCADJPYがリードする円安相場に突入。今日の東京(アジア)市場でも、10月22日の衆議院選挙の実施の可能性に、「株高=円安」の流れが強まり111.80台まで上昇、押し目かいに押し目なしの状況が9月11日の109円台乗せから続きこの流れが大きく変化する動きは見られず、

EURUSDは、EURGBPの売りやEURCADの売りの影響をうけながら、ECBの将来的な緩和の縮小期待は消えず上昇力を秘めながらも、市場の関心は目の前のBOEとFOMCにより強く焦点があたり、1.2000の上限をクリアに上回るまでは積極的に動いにくい状況は変わらず。

AUDUSDは、注目の豪中銀議事録では、豪ドル高へのリスクを警戒する一方、インフレ圧力の抑制に寄与とあり、賃金とインフレの伸び弱いが安定し、当面続くと予想。過去1カ月の国内データは全体的に見てポジティブで、緩やかな成長改善の見通しと一致とあった。市場の反応は直後からAUDUSDは0.800をめざして上昇するが、0.800の壁は厚く上げ止まっているも底堅く推移。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

豪中銀議事録(9月5日分)=景気が徐々に上向くのに伴い、先行き堅調な雇用の伸びを見込む一方、住宅債務が家計所得を上回ることに伴うリスクを指摘。全国各地に雇用増の裾野が広がり、鉱業投資ブームの終わりに伴う調整が「完了に近づきつつある」ことが示唆。

豪中銀議事録(9月5日分)=賃金とインフレの伸びはなお低いものの安定しており、こうした状態が当面続くと予想。過去1カ月の国内データは全体的に見てポジティブで、緩やかな成長改善の見通しと一致。

豪中銀議事録(9月5日分)=豪ドル高は国内の成長を圧迫する一方、インフレ圧力の抑制に寄与しており、豪ドルが一段高になれば、成長とインフレの伸びが鈍化する見通し。

2017年9月19日(火曜)前日18日、海外市場の動き

2017年9月19日(火曜)前日18日、海外市場の動き

ドル全面高! 

週末の北朝鮮リスクがひとまず掃け、FOMCに焦点は移る。先週の強い米CPIを受け、保有資産の縮小と年内の追加利上げ期待に、米金利が上昇しドル買いが強まる。

⇒ 20日のFOMCで保有資産の縮小の可能性が強まり、米金利が上昇→ ドルは全面高。
⇒ カーニーBOE総裁は、ブレグジットで成長鈍化とインフレ上昇の可能性を示唆するも、利上げペースは穏やかで限定的 →英国債券利回りが低下しGBP売りが強まる。
⇒ レーンカナダ中銀副総裁は、カナダドル高の影響を注意深く監視 → カナダドル売りが強まる。

USDJPYは、週末110.83→週始111.05の円安で取引が開始。相場が動いたのは欧州市場が参入してからで先週金曜日の高値111.33を超え111.43まで上昇し、クロスを含め金利差を意識した円安傾向が続くが、GBPJPYが売りへと変化し上昇力も弱まる。米国市場に入り、20日のFOMCで保有資産の縮小と年内の追加利上げ期待度が高まり、米債利回りの上昇に合わせ米株も強く、111.66まで上昇。レーンカナダ中銀副総裁の発言を受けたCADJPYの激しい売りと、クロスで円の買い戻しが強く、111.39まで一時下落へ。

EURUSDは、週末1.19405→1.19209のユーロ安で取引が開始。大枠1.1930~55の狭いレンジから、欧州勢の参入に一時1.1915まで下落するも、ユーロ圏CPI前年比1.5%と予想通りながら4か月ぶりの高水準で、EURGBPの買い戻しも強まり徐々に底値を切り上げ一時1.1970近くへ上昇。米国市場に入り、米株と米金利が上昇しドル買いが強まる中で、10月のECB理事会で将来の政策変更を期待する動きも強く、1.1920~60のレンジで安定推移。

GBPUSDは、週末1.3583→週始1.3558のポンド安で取引が開始。早朝の英ライトムーブ住宅価格は予想通りながら、前年比は過去5年で最小の伸びとなったが相場は動かず、大枠1.3570~05で取引が続いた。欧州市場に入り一時1.3538まで下落し、戻りも鈍く上値の重い展開が続き、カーニーBOE総裁の「利上げペースは緩やかで、度合いも限定されたものとなる」との発言を受け、1.3500を割り込み一時1.3460台まで下落しようやく下げ止まる。

USDCADは、アジア・欧州市場と動きは鈍く、1.2170~10のレンジで推移。米国市場に入り、米金利と米株の上昇に前日の高値1.2219を上回りショートカバーに1.2245まで上昇。レーンカナダ中銀副総裁は「カナダドル高の影響を注意深く監視」との発言に1.2338まで急伸し、ようやく上げ止まり、カナダドルは全面安。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇米株は小幅上昇、Nasdaqは一時マイナス圏へ値を下げるも終盤にかけて値を戻し、+6.17(+0.10%)、S&P500+3.64(+0.15%)、Dow+63.01(+0.28%)。欧州株や新興国株も上昇へ。
〇米債利回りは上昇、10年債は前日2.20→2.2305%へ、2年債も1.38→1.3927%へ上昇。
〇原油価格(WTI)は一時49.19まで値を下げ、49.94ドルと50ドル近辺を維持。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

レーンカナダ中銀副総裁=カナダドル高の影響を注意深く監視。先日の政策委員会で利上げを実施した背景は輸出と設備投資が強まったこと。目先の経済のリスクとしてはNAFTAの協議が重要視。

マティス米国防長官=ソウルをリスクにさらさない軍事オプションはある。

英テレグラフ紙=ジョンソン英外相は、メイ首相にEU離脱の移行期に多額の拠出金支払いを継続しないよう保証を求め、首相が拒む場合は辞任する可能性もある。EU離脱により英国は医療分野に週3.5億ポンドの追加支出が可能になる。

カーニーBOE総裁(IMF講演)=ブレグジットにより、成長が短期的に低下し、インフレが上昇する可能性がある。過去最低水準にある金利は向こう数カ月で上昇する可能性がある。利上げペースは緩やかで、度合いも限定されたものとなる。

カーニーBOE総裁(IMF講演)=外国市場への開放度が狭まること、英国に来る労働者の数が減少することでインフレに上昇圧力がかかると同時に、生産性が低下し、将来的に金利が上昇する可能性がある。

中国株上昇=人民元建ての融資が予想を上回る。株価指数先物と伊引きの規制が緩和。

ディラーソン米国務長官=米国は適切な条件の下で、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」にとどまる可能性がある。

コーン米国家経済会議(NEC)委員長=「パリ協定」から米国は依然として離脱する意向である。

ECB経済報告=インフレは2018年第1四半期で底を打つ。エネルギーと未加工食料品のベース効果が今後数四半期の総合HICPに影響。
ハンソン・エストニア中銀総裁=ECBの次の動きは資産買い入れプログラムに関する決定を越えた一連の措置であるべき。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



2017/09/18

2017年9月18日(月曜)アジア・欧州市場前半の動き

2017年9月18日(月曜)アジア・欧州市場前半の動き


東京市場が敬老の日で重要なイベントもない祝日の週明け月曜日。週末リスクの巻き戻しなのか、主要通貨は総じてギャップを空けドル買いからスタートし、円安傾向が続く。

アジア市場ではリスク回避の巻き戻しと金利差を意識したAUDUSDとNZDUSDが目立ったが続かず、欧州市場に入ると元の水準に逆戻り。

USDJPYは、週末110.83→週始111.05の円安で取引が開始。衆議院の解散が10月22日の可能性が高いとの報道にも動きは見られず。相場が動いたのは欧州市場が参入してからで先週金曜日の高値111.33を超え111.43まで上昇し、クロスを含め金利差にスポットライトが当たっているのか円安傾向が続く。

EURUSDは、週末1.19405→1.19209のユーロ安で取引が開始。大枠1.1930~55の狭いレンジから、欧州勢の参入に一時1.1915まで下落するも、ユーロ圏CPI前年比1.5%と予想通りながら4か月ぶりの高水準で、徐々に底値を切り上げ下落スタート水準の1.1950台まで値をも押す。

GBPUSDも、週末1.3583→週始1.3558のポンド安で取引が開始。早朝の英ライトムーブ住宅価格は予想通りながら、前年比は過去5年で最小の伸びとなったが相場は動かず、大枠1.3570~05で取引が続いた。欧州市場に入り一時1.3538まで下落し、戻りも鈍く上値の重い展開が続く。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇原油価格は50ドル台を維持し、一時50.33ドルまで上昇。
〇米10年債利回りは2.12%へ上昇。
〇中国株と欧州株は小幅上昇。上海総合は+9.24(+0.28%)、EURO STOXX50は+17.67(+0.50%)、独DAXと英FTSEも強含みで推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

中国株上昇=人民元建ての融資が予想を上回る。株価指数先物と伊引きの規制が緩和。

ディラーソン米国務長官=米国は適切な条件の下で、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」にとどまる可能性がある。

ECB経済報告=インフレは2018年第1四半期で底を打つ。エネルギーと未加工食料品のベース効果が今後数四半期の総合HICPに影響。

ハンソン・エストニア中銀総裁=ECBの次の動きは資産買い入れプログラムに関する決定を越えた一連の措置であるべき。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2017/09/17

今週の為替相場を考える(9月18日~9月25日)

今週の為替相場を考える(9月18日~9月25日)

円安とポンド高は今週の続くのか? 伸び悩みグループの、ユーロ、豪ドル、カナダドルの方向性は? FOMCで資産縮小が決まり、年来の再利上げを示唆するか? 北朝鮮リスクは? 

20日のFOMCが今週のメインイベントで、市場参加者全員が注目していることは間違いないでしょう。強い米CPIに、FOMCでは緩和縮小と年内の追加利上げの可能性を予想する動きが強まっており結果待ちの状態です。

現状の米10年債の上昇力は鈍く、2年債利回りは上昇し、米株は最高値を更新するなど複雑です。為替相場は、GBPUSDの大幅上昇(ドル安)を除くと、他の主要国通貨に対してドルは総じて強含みで推移しており、FOMCの緩和縮小を意識した動きになっていることは間違いありません。そのため何もなかった場合のリスクはドル売りへと反応しやすくなっています。

GBP相場ですが、強い英CPIとカーニー総裁を含めMPCメンバーの多数から利上げの可能性が示唆されたことで、突然始まったGBP高の流れは本物なのでしょうか? そしてその流れが今週も続くのでしょうか? 今週はFOMCの思惑と結果を横目でみながらですが、押し目の買いを意識せざるを得ません。はすでに始まっていますが、中期的なEURGBPの下落基調への変化の流れを意識せざるを得ないと考えます。

今週の相場には該当しない可能性がありますが、方向性だけを考えるとインフレリスクを懸念するBOEは通貨高方向を容認すると思われ(スピード違反にはブレーキの可能性も残る)、テクニカルの上限をブレークしていることもあり、22日のメイ英首相の英国のEU離脱方針の演説に関してポジティブな発言にでもなれば更なる上昇の可能性も気にしなければなりません。

EURUSDは、EURGBPの激しい売りが上値を抑えており、1.20台の上値を重くし、大枠で1.1850~1.2000のレンジで推移しています。現状ではEURGBPは方向転換した可能性は高く、EUR買いの抑制要因となっています。22日のメイ首相のEU離脱方針演説の内容や市場の反応を見ながら、24日の仏上院選挙、独連邦議会選挙の結果は非常に重要で、その世論調査にEUR相場が左右されることも考えておく必要があります。

USDJPYですが、今までも何度も北朝鮮の弾道ミサイルの発射や水爆実験の動きに円急伸していましたが、結果はいつも元の水準へと逆戻りしていました。

先週の北朝鮮の弾道ミサイルの発射後のUSDJPY相場が107.30円まで急落後に111.30円台まで急伸したことで、北朝鮮リスクの円買いは幻であったことを証明された動きとなりました。北朝鮮リスクの対応で、安倍政権の支持率が上昇していることは円相場にとってプラス材料ですが、金利差を考えると別物です。

資産縮小の開始と再利上げが期待できるFOMC=ドル、利上げ支持が多数となったBOE=GBP、遅かれ早かれ資産買い入れ縮小を決断すると思われるECB=EUR、利上げ継続中のBOC=カナダ、来年に複数回の利上げが期待できるRBA=AUD。そう考えると日銀=JPYだけが蚊帳の外に思えてなりません。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


今週の【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 109.80~111.50→112.30】


USDJPYは、前週の107円台はフライングだったのでしょうか? 先週一週間を通じて材料は多種多様ながら、結果としては108台→111円台へと急伸し、それまでの108~111.50のレンジへと逆戻りしています。先週のUSDJPYの上昇の引き金の一つは、円クロスでの円売りで、特にGBPJPYがBOEの利上げ期待度の高まりに、2016年のブレグジット時の急落後の最高値を更新したことは意義深いものがあります。

さらに、主要国での利上げ期待度の高まりと、依然として緩和傾向の維持から抜け出せない日銀の金融政策の違いに加え、北朝鮮リスクに対しての当事国としてのリスクが潜在していることに対する円売りのリスクです。20日のFOMCの結果で円相場の見通しも変化しますが、現在の水準から積極的に円売りに傾くことは難しく一時的な円高傾向を覚悟しながらも、これらのリスクが解消できるまでは、潜在的な円売り要因から抜け出すことは難しそうです。

StockRSIのDailyでは、K=97.47 D=68.91と買いサインを継続しながらも買われすぎゾーンにあります。BBはベースの109.54で、108.12~110.97のレンジを示唆。移動平均線では、7月21日に200日MAを割り込んでから続落中で112.24に位置し、36日MAは109.79でこの水準を上回り上昇傾向を維持しています。

IMM通貨先物では、【円】-72,945→-57,297(15,648)と、円は北朝鮮リスクを反映したのか円のショートが減少していましたが、集計日後に円売りが加速していたことで、傾向としての円売りの流れは変わらず、次回の集計でどこまで円ショートが拡大していのか興味深く注目しています。

USDJPYオプションのリスクリバーサルでは、1週間は前週-1.08→-0.70へ、1か月も-1.50→-1.00へ縮小、12か月まで円コールが低下気味で、先週とは大違いで、逆に強い円先安感が示されています。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



◎EURUSD【予想レンジ 続落←1.1830~1.2000→続伸】


EURUSDは、EURGBPが8月29日の高値0.9307から先週には0.8788までお幅に値を下げ、先週一週間を見ても0.89→0.8770台まで続落し、EURUSDが1.20台を維持することを妨げ、1.1850~1.2000のレンジに入る要因の一つとなっています。

20日のFOMCが最も重要で結果で相場が変化することは間違いありませんが、それ以外でも22日のメイ首相のEU離脱方針演説の内容や市場の反応を注視しながら、24日の仏上院選挙と独連邦議会選挙を控えた世論調査に、EUR相場が左右されることも考えておく必要があります。また、19日のカーニーBOE総裁、19日と22日のドラギECB総裁の発言も波乱要因となることでしょう。

StockRSIのDailyでは、K=17.13、D=35.65で売りサインを継続中ですが、売られすぎの水準にあり変化の可能性も気になります。BBは1.1907をベースに1.1764~1.2050のレンジを示唆しています。200日MA=1.1054で引き続き遥か下の水準に位置し、最近の動きでは36日MAで下げ止まる動きが多かった水準は1.1852とほぼ先週の安値水準に位置して下げ止まっています。注目していたWeeklyベースのMA=終値1.1736(高値のMA=1.1853~安値のMA=1.1638)は上限を超えてから、高値のMA1.1853を下限に上昇を継続中で、一つの判断の目安と考えてもいいでしょう。

IMM通貨先物では、【ユーロ】96,309→86,058(-10,251)で、ユーロロングは減少するも、引き続きネットロングNO.1通貨の地位を維持。先週は1.20台から一時1.1850を割り込むユーロ安となりさらにロングが減少している可能性もあります。

EURUSDオプションのリスクリバーサルでは、1週間が前週は0.55→-0.05%へとユーロ売りに変化し、1か月もユーロコールが0.40→0.20%へと前週の水準近くへと逆戻りし目先はユーロ安への動きとなっています。ただ、9~12か月はEURプットかコールに変化しユーロ高を期待する動きとなっています。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今週の主な材料(9月18日~9月22日)

今週の主な材料(9月18日~9月22日)


主役は、20日のFOMCで「金融政策の結果と声明」、「メンバーの経済予測値」、「イエレン議長の会見」が最重要。

先週の米CPIが予想外に強かったことで、20日のFOMCでは政策金利の据え置きは固い中で、FRBの資産(バランスシート)縮小の可能性もあります。またメンバーの経済予測値で今後の見通しを確認することができ12月のFOMCで再利上げの可能性が高まる可能性を含め、イエレン議長の会見で債券・株式・ドル相場の変動が高まることは間違いありません。


【脇役でも重要なイベントが多くあります】
特に最近のポンド高に対して、カーニーBOE総裁がどのような発言をするのか、19日(20日の午前零時)の発言を注目しています。また、22日にメイ英首相はEU離脱の基本方針をイタリアで説明しますが、注目しています。また、ユーロ相場への影響が強い、ドラギECB総裁の発言や、週末(土・日曜)のドイツ連合議会選挙の結果、NZ総選挙の結果には重要で、事前の予想などには十分注意が必要です。

18日の「ユーロ圏CPI」
19日の「豪中銀議事録」、「カーニーBOE総裁講演」、21日の「NZのGDP」、「日銀金融政策決定会合と黒田総裁の会見」、「ECB経済報告書公表」、「ドラギECB総裁発言」、
22日の「カナダCPIと小売売上高」、「ドラギECB総裁発言」、「メイ英首相のEU離脱方針の演説」。
23日の「NZ総選挙の結果」
24日の「ドイツ連邦議会総選挙の結果」と、一週間を通じで日々相場変動が高まる可能性が高い週になっています。


【それ以外の発言も多く、発言による相場変化の可能性もあります】
18日の「ラウテンシュレーガーECB専務理事」、「レーン・カナダ中銀副総裁」
21日の「プラートECB理事講演」
22日の「ウイリアムズSF連銀総」、「コンスタンシオECB副総裁」、「ジョージ・カンザスシティ連銀総裁」、「カプラン・ダラス連銀総裁」。


【米経済指標も多く控えています】
19日の「輸入物価指数」
20日の「中古住宅販売件数」
21日の「新規失業保険申請件数」、「フィラデルフィア連銀n景況指数」、「住宅価格指数」、「CB景気先行指数」
22日の「マークイット総合PMI」


詳しくは別表をご覧ください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X




2017/09/16

最新のIMMポジションから、 2017年9月16日(土曜)



最新のIMMポジションから、 2017年9月16日(土曜)

集計日後の相場変動に実際とのギャップは大きい!

集計日が9月12日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションでは、ネットロングが前週の101,537→107,244コントラクトへと、ロングが微増しドルに対して弱気ムードを継続しています。

北朝鮮のリスクから解放された週明けの為替相場に始まり、先週は集計日の9月12日以降に主要国通貨で大きな変動がありました。例をとると、ポンドドルが週始めの1.3150台から1.3600まで急伸、ドル円が108.30台から111円台ミドルまで上昇した動きなど、多くの変化は今回の数字に反映されておらず、近数の数字に関しては大きな意味を持っていません。

しいて言えば、次週のIMMポジションで、最弱通貨の円ショートは何処まで拡大していたのか、円に次ぎ弱小通貨のポンドのショートがどのくらい減少していたのか、ひょっとしたらポンドはロングへ転換していたのでは? など注目しています。


【円】-72,945→-57,297(15,648)
円は北朝鮮リスクを反映したのか円のショートが減少していましたが、集計日後に円売りが加速していたことで、傾向としての円売りの流れは変わらず、どこまで円ショートが拡大していのか興味深く注目。


【ユーロ】96,309→86,058(-10,251) 
ユーロロングは減少するも、引き続きネットロングNO.1通貨の地位を維持。先週は1.20台から一時1.1850を割り込むユーロ安となりさらにロングが減少している可能性も。


【ポンド】-52,927→-46,085(6,842)
集計日の強い英CPIを引き金となり急上昇したポンド。集計後のBOE政策委員やカーニー総裁のタカ派発言に英金利は上昇し、ポンドのショートが急減している可能性も。


【カナダドル】53,644→50,499(-3,145)
前週の急落から流れが一変し、先週は集計日を含め上下変動は鈍くレンジ相場。12日の集計日後の大きな変化は見られず、USDCADはコアで1.2100~1.2200のレンジないで推移。


【豪ドル】64,904→63,033(-1,871)
13週連続でネットロングを維持するも、7月18日以降9週連続で5~6万コントラクト台で安定推移。先週は週明け早々を高値に続落傾向が続き、豪ドルロングが減少している可能性も。


詳しくは、別途データを参照してください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X





2017年9月16日(土曜)昨日15日、海外市場の動き

2017年9月16日(土曜)昨日15日、海外市場の動き

ポンドは続伸、ロンドン地下鉄テロを受けても高値圏を維持。

GBPUSD+1.39%、GBPJPY+1.96%、EURGBP-1.20%とピークから低下するもポンド高を維持、NZDUSDも+0.94%と強い。USDJPY+0.56%、EURJPY+0.78%、AUDJPY+0.52%、CHFJPY+0.92%、NZDJPY+1.51%と、ピークから低下するも円安を維持。

欧州市場では、前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員も利上げを摘。英金利の大幅上昇に、GBPUSDがリードするドル売りと、GBP買いがリードする他通貨の下落と重なりGBPは全面高でロンドン地下鉄テロ事件でもGBP売りに大きな変化は見られず。逆に、円は北朝鮮リスク円安へと動きに株高の流れに一時全面安。

米国市場では、ハリケーンの影響に、予想外に弱い米鉱工業生産と小売売上高を受け、アトランタ連銀のGDPNowは米第3四半期GDP予測値を3.0→2.2%へ引き下げている。前日の強いCPIに盛り上がった米資産縮小と再利上げの期待感に水を指しドル売りへと繋がるが、GBPUSDの上昇も弱まり、米債利回りは上昇し米株は強く週末相場にドルの買い戻しも見られ、円売りも弱まり週末のポジション調整の動きへと変化。

GBPUSDは、アジア市場の1.3381をボトムに、欧州市場は1.3400~10で取引が始まり1.3450まで上昇。前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員までもが「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」を指摘。英債利回りは急伸し1.3500の大台を超えると幅広いポンド買いが入り全面高で、気が付けGBPUSD1.36台(高値1.3616)、GBPJPY151円台と共に昨年6月の英国のEU離脱が決まった日以来の最高値を更新。

米国市場に入り、ハリケーンの影響を強く受け、米鉱工業生産と小売売上高が弱くドル売りが強まるも、ロンドン地下鉄テロ事件の影響もあるのか、1.36台からの上昇力は鈍く、売りも見られるが、1.3560~1.3615のレンジでポンド高傾向は止まらず。

USDJPYは、早朝の北朝鮮のミサイル発射直後の安値109.55をボトムに、111.3まで続伸。アジア市場は予想外に強い日本株に徐々に底値を切り上げ110.50台へ。欧州市場に入るとGBPJPYの買いがリードする円売り(NZDJPYの買いも強かった)、ドル売りの流れの中で円は独歩安。111円も上抜け111.33まで上昇しようやく上げ止まりながらも111円台を維持。

米国市場に入り、ハリケーンの影響を強く受け、米鉱工業生産と小売売上高が弱くドル売りが強まるもと、110.62まで下落しクロスでの円売りは弱まる。米株と米債利回りは強く買い戻しも入るが111円台の上値は重くなり110.80を中心とした上下10ポイントのレンジで動きは収束。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


〇米株は小幅高。ダウ+64.86(+0.29%)、S&P500+4.61(+0.18%)、Nasdaq+19.38(+0.30%)、BOEの利上げ観測の高まりに、英FTSE-79.92(-1.10%)下落、独DAX-21.64(-0.17%)
〇米債利回りは弱い米経済指標にも上昇へ。前日比では、米10年債2.185→2.202%、2年債も1.362→1.38%。 独10年債0.413→0.433%、英10年債1.23→1.309%。
〇原油価格(WTI)は前日49.89→49.83と大きな変化は見られず。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


●米NY連銀製造業景気指数=24.4(予想18.0 前回25.2)→ 前回を下回るも予想を上回る
●米小売売上高=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.6→0.3%)、除く自動車前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想と前回を下回る
●米鉱工業生産=前月比-0.9%(予想0.1% 前回0.2→0.4%)、設備稼働率=76.1%(予想76.8% 前回76.7→76.9%)→ 鉱工業生産は予想外のマイナスで、設備稼働率は予想と前回を下回る
●米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=95.3(予想95.1 前回96.8)→ 予想を若干上回る
●米企業在庫=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想を下回る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

S&Pはポルトガルを投資適格に格上げへ。

イスラム国系メディアのアマク通信=ロンドン地下鉄テロでイスラム国が犯行声明。


X

2017/09/15

2017年9月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

円独歩安! ポンド買いがリードし、NZドル買いが続き、流れはドル安(除く円)

前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員までもが「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」を指摘し、ポンドは急上昇。ロンドン地下鉄の車両で爆発でもポンド高傾向は止まらず。逆に、弱い米小売り、米鉱工業生産、米企業在庫、

GBPUSDは、アジア市場の1.3381をボトムに、欧州市場は1.3400~10で取引が始まり1.3450まで上昇。前日のカーニーBOE総裁に続き、ハト派のブリハBOE政策委員までもが「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」を指摘。英債利回りは急伸し1.3500の大台を超えると幅広いポンド買いが入り全面高で、気が付けGBPUSD1.36台(高値1.3616)、GBPJPY151円台と共に昨年6月の英国のEU離脱が決まった日以来の最高値を更新。

USDJPYは、早朝の北朝鮮のミサイル発射直後の安値109.55をボトムに、111.3まで続伸。アジア市場は予想外に強い日本株に徐々に底値を切り上げ110.50台へ。欧州市場に入るとGBPJPYの買いがリードする円売り(JNZDJPYの買いも強かった)、ドル売りの流れの中で円は独歩安。111円も上抜け111.33まで上昇しようやく上げ止まる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


〇原油価格(WTI)は一時50ドル台を回復、
〇欧州株は軟調推移で、EURO STOXX50は-11.48(-0.33%)と弱く独DAX、英FTSEも前日比で値を下げる。米株は弱含みで推移、ダウは小幅上昇で最高値を更新。
〇独英10年債券利回りは強含みで推移し、米債10円債は前日と大きな変化は見られず、2年債は小幅上昇へ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


●米NY連銀製造業景気指数=24.4(予想18.0 前回25.2)→ 前回を下回るも予想を上回る
●米小売売上高=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.6→0.3%)、除く自動車前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想と前回を下回る
●米鉱工業生産=前月比-0.9%(予想0.1% 前回0.2→0.4%)、設備稼働率=76.1%(予想76.8% 前回76.7→76.9%)→ 鉱工業生産は予想外のマイナスで、設備稼働率は予想と前回を下回る
●米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=95.3(予想95.1 前回96.8)→ 予想を若干上回る
●米企業在庫=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.5%)→ 予想を下回る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ブリハBOE政策委員=「数か月のうちに利上げが必要になる可能性」、依然としてBREXITリスクが経済への大きな影響。経済のスラックは徐々に小さくなりつつあり、賃金上昇圧力も徐々に大きくなりつつある。

ラウテンシュレーガーECB理事=金融政策が正常化するのは疑いない。インフレ上昇ペースは期待していたよりも遅い。

ロシア中銀=政策金利を8.5%に引き下げを決定、予想通り。今後半年間で追加利下げの余地がある。

ロンドン地下鉄の車両で爆発。ロンドン警視庁はテロ事件として捜査開始。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月15日(金曜)アジア・欧州市場の動き

2017年9月15日(金曜)アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は、早朝の北朝鮮による弾道ミサイルの発射にもかかわらず、前日終値を割り込むこともなく先日比+102.06(+0.52%)上昇、原油価格(WTI)は前日の50ドル台の高値を回復できずにいます。米10年債利回りは2.188%と前日の終値とほぼ変わらず。これらの動きからリスク回避の動きは見えてきません。

為替相場は、GBPUSDを筆頭に最近の変動率は高く、オプションのボラを見ているとスポットでのポジションテークは短期にせよ中期にせよ難しいように思えてなりません。

USDJPYは、いつもの教訓が生きたのでしょうか? 早朝に一時109.55まで円高が加速しましたが、米株と債券の動きを見ながらと思いますが、前日NY市場の終値を超え110.50台を上回って取引され、現時点では再び111円の大台を狙える水準まで上昇しています。過去の北朝鮮による弾道ミサイルの発射や水爆実験時とは様変わりとなっています。

GBPUSDは、BOEのMPCメンバーやカーニー総裁が言うように、インフレを押さえようとする動きが勝りそうで、大幅な上昇時にはアクセルを緩める「ポンド高懸念を発言」するでしょうが、本心はゆるやかな上昇を容認と思えてなりません。

BOEは年内に資産買い入れの縮小を決める可能性が高く、英国のEU離脱のプロセスやメイ英首相の信任低下のリスクはありますが、来年は利上げラッシュになりそうです。ちなみに、メイ首相は22日にイタリアのフィレンツェで、離脱について英国の方針を加盟国に説明する演説を予定しています。

米ドルですが、強い米CPIにFRBは来週20日のFOMCで胸を張って資産の縮小を決めることができそうですし、12月のFOMCでも利上げ期待度がグンと上がっています。もう一つ、ライアン米下院議長が、9月25日の週に歳入および財政委員会や政府のコンセンサスを反映する概要を公表し、数週間後に法案を策定すると言っていましたが、この件も今後のドル相場に影響を与えそうです。

EURUSDですが、ECBもBOEが動けば最近の経済指標を見ると10月26日のECB理事会では緩和の縮小を打ち上げことになりそうです。ただ、海外勢が気にしているEURGBPの下値リスクですが、今後本当になるかの、それとも杞憂に終わるのか注目しています。

豪中銀も右に同じで、来年の数回の利上げ期待が聞こえてきます。もちろん、すでに2度利上げを実施したカナダ中銀は言わずとしれたことで、来年の利上げ期待は強そうです。

こんな状況で問題は日本で、日銀は黒田総裁の後釜の政策次第ですが、政府との緊密度を考えれば、ドラスティックな変化は望めそうにありません。これはみんなが気にしている通りの潜在的な円売り要因です。

不透明な北朝鮮リスクに関してですが、日本は当事国です、過去の有事の円買いや、震災時の円買いとは状況が違っているようにも思えてなりません。

それにしても、一発800~1000億円のパトリオット(地上配備型 PAC3)を何発買うのかはわかりませんが、この代金の支払いはUSDJPYの買い要因ではとふと考えてしまいます。 それとも、外貨準備から支払うのでしょうか? 財政赤字がさらに増えそうで心配です。

2017年9月15日(金曜) 昨日14日、海外市場の動き

2017年9月15日(金曜) 昨日14日、海外市場の動き

利上げ期待度の変化に為替相場が変動!

BOEは「緩和縮小の実施の可能性」を示唆、米CPIは予想外に強く資産縮小と年内の再利上げの可能性が高まり、米英の利上げ期待が強まる。

為替相場はポンドがヒーロで大幅で全面高。GBPUSD+1.42%、GBPJPY+1.18%、EURGBP-1.14%、他の通貨でもポンド高へ。

GBPUSDは、BOEは予想通り金融政策の据え置きを7対2で決定。予想通りのメンバーが据え置きを支持したことで1.3148まで急落し流れは急変。「緩和縮小の実施の可能性」に1.33台を上回り急伸し、カーニーBOE総裁も「利上げの可能性が高まった」との発言、強いCPIを受けながらも米債利回りは伸びず1.34台まで続伸。

USDJPYは、BOEのMPC(金融政策委員会)後のGBPJPY急伸の影響を受け110.50を超え上昇。強い米CPIを受け直後は円ロング一掃とオプション絡みの影響なのか111.03まで急伸するも、米債利回りの反応は鈍く110.31まで急落。その後は110.45~80の狭いレンジで取引が続くも、終盤にかけて米債利回りの伸びの弱さ(北朝鮮リスクは不明)もあり、14日の安値を更新し、円ショートのストップをつけながら110.06まで下落している。

AUDUSDは、アジア市場の強い雇用統計を受けた0.80台までの上昇を維持できず、BOEのPMCを受けたGBPAUDでのAUD売りに0.80台から滑り落ち、強い米CPIを受け0.7956まで下落。オプションカット後に0.7980台へ値を戻し、米債利回りの伸びは鈍く、ロンドンクロージング時から上昇力を強め0.80の大台を回復へ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


●BOEのMPCメンバー「緩和縮小の実施の可能性」を示唆しGBPは急伸し全面高。カーニー総裁は「利上げの可能性が高まった」と発言しGBPは続伸中。
●米CPIは予想外に強く、9月20日のFOMCで資産縮小と12月13日の利上げ期待が強まる。FedWatchは12月の利上げ期待度は41.3→50.9%へ上昇。
●バイトマン独連銀総裁も「刺激策を縮小すべき」と持論を強調。
●中国政府の仮想通貨の取り締まりを受け、中国のオンライン取引所の一つがビットコイン取引の扱いを月末までに停止すると発表。ビットコインは年初来約4倍値上げ後、7日以降で21%近く下落。
●北朝鮮は日米への威嚇が続き日本へ「核で沈める」と言い、日本政府や米TVでは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候を指摘。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


〇米株は強弱混在、ダウ+43.85(+0.20%)、S&P500-2.75(-0.11%)、Nasdaq-31.10(-0.48%)
〇米債利回りは予想外に伸びず、10年債は2.1883%±0.0%、2年債は1.3635%+0.0164+1.222%上昇
〇英10年債は緩和縮小の高まりに、1.23%+0.085+7.42%と大幅上昇。
〇原油価格(WTI)は一時50ドル台の大台を超え50.50まで上昇し、49.72+0.42(+0.85%)へ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


バイトマン独連銀総裁=「刺激策を縮小すべき」。デフレに陥る可能性がほぼ消え、ECBが大規模な資産買い入れを行う根拠は無くなり、刺激策を縮小すべき。低インフレのため金融緩和政策はなお必要でECBの緩和政策は長期間続くと予想するも、アクセルを踏む力は緩めるべき。

カーニーBOE総裁=「利上げの可能性が高まった」。インフレを2%の目標まで戻すため、今後数カ月間に金利を幾分調整する必要が生じる可能性を、私を含む委員会メンバーの多数が認識している。そうした決定を行う可能性は確かに高まった。

中国の仮想通貨取引所大手、「BTCチャイナ」=すべての取引を30日から停止する。仮想通貨大幅下落へ。

米シカゴ・オプション取引所を運営するCBOEホールディングスは年内にもビットコイン先物の上場を目指す。


メイ英首相=22日にフィレンツェで、離脱について英国の方針を加盟国に説明するため、イタリアのフィレンツェで演説する


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X

2017/09/14

2017年9月14日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年9月14日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

BOEは予想通り政策金利の据え置きを決定、MPCメンバーの過半数は利上げを主張し、インフレ圧力が上昇すれば数か月以内に緩和縮小の実施を示唆したことでポンドは急伸。

米CPIは前年比1.9%と前回の1.7%から予想を上回り上昇、直後は米金利上昇しドル全面高になるも、米株は弱く米金利の上昇も弱くドル買いも続かず。原油価格(WTI)は50ドルの大台を達成、円売りのプレッシャーを与えている。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


為替相場は、GBPUSDはBOEのMPCが7対2の予想通りの数字で据え置かれたことで直後は1.3148まで急落、そして、緩和縮小の高まりに1.33台を上回り急伸。その影響はGBPクロスの影響を受け逆に他通貨の売りに反応。

GBPJPY、GBPAUD、GBPNZD、EURGBPなどのGBPクロスが1%を軽く大幅に上回る上昇となり、USDJPYは110.70台、AUDUSDは0.7990台、NZDUSDは0.7210台へと下落、EURUSDも1.1880台へ下落。

そして、続く強い米CPIに直後はドル買いが強まり、USDJPYは111円台へ急伸し再び売りへ。EURUSDは1.1840まで下落後に1.1900台へ急伸。AUDUSDは弱く0.7960を割り込み下落、NZDUSDも弱く0.7180台まで続落。ただし、GBPUSDの上昇は止まらず、緩和縮小の期待度の高まりに底堅く推移。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


◎米新規失業保険申請件数=28.4万件(予想30万件 前回29.8万件)→ 予想より改善するも前回を下回る
◎米消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.7%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.6% 前回1.7%)→予想を上回り発表直後はドル買いへと動くも続かず。

●BOE金融政策委員会=政策金利0.25%、資産買い入れ枠4350億ポンド+社債買い入れ枠100億ポンド の据え置きを、7対2で決定、予想通り。マカファーティー委員、ソーンダース委員が利上げを求めた。

●BOE声明=金融政策員会(MPC)メンバー9人の過半数が、物価上昇率を2%の目標に戻すため政策金利を近く引き上げる必要があるとことを示す。→ ポンド急伸し全面高。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


日本政府関係者=北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候がある。

米NBCテレビ=米政府高官の話し、北朝鮮はミサイル発射実験の準備を行っており、48時間以内に発射する可能性がある。

2017年9月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


日経平均株価は-58.38(-0.29%)と軟調、原油価格(WTI)は49ドル台を維持するも伸び悩み。米債は大きな動きはみられず。

今日のメインイベントはBOEのMPCと米CPI。BOEは予想通り7対2で金融政策を据え置くのでしょうか? 米CPIは12月の利上げ期待が強まるような強い数字となるのでしょうか? 

北朝鮮リスク回避の円買いは何処? 米ハリケーンリスク回避の株売り・債券買いは何処へ? 変わり身に速さはいつもながら驚きます。

相場を取り巻く状況の変化が激しいことは常なのですが、テクニカルに一方向に動いた後の逆の変化はなんと言えばいいのでしょうか? 107.30台→110.70近くまで急伸したUSDJPY相場で、いまさら円ベアになることも難しく、円ブルには傷はまだ癒えない状況と思っている市場参加者は多いのではないでしょうか?

では、AUDUSD、NZDUSD、USDCAD、そして直近のGBPUSDのように、個別の経済指標や材料で一時的に大きく変化している通貨ペアも目立っていますが、テクニカルポイントを超えてから急速に萎んでしまうケースが多くなっています。

GBPUSD
ヒーローだと思っていたGBPUSDも売られ1.3200の大台割れでやっと下げ止まっていますが反発力は鈍くひょっとしたら1.3150台の英CPI高で急伸したスタート地点まで覚悟しなければならない思いも強くなっています。

今日のBOE金融政策委員会で政策金利0.25%、資産買い入れ枠4350億ポンド+社債買い入れ枠100億ポンドの据え置くことは固いと思いますが、問題はその票で、市場は7(据え置き)対2(利上げ)で決定を予想しています。

前回は6対2(1名のタカ派理事は退官)と変化しています。このタカ派の数字(2)の変化に伴いポンド相場が変化しますので注意して下さい。

ドル円
問題の円の方向性をオプションのリスクリバーサルで見れば、目先はやや軟化していますが、円先高思考は変わっていません。 期間一週間から12か月まですべてが相変わらず円コールオーバー(円高期待度が高いことを意味)で、この流れに決定的な変化は見られません。

一方、CFTCの通貨先物市場では、メイン通貨の中で円のショートポジションが最も大きく、円ショートポジションを続けている状態に変わりなく、弱さ思考NO.1でその傾向は長く続いています。

この相反する動きから考えてもUSDJPYや円クロスの取引はまだまだ一方向に偏るよりレンジ相場を継続する可能性が高いのでは考えています。

北朝鮮は「日本列島4島を核爆弾で海に沈めなければならない」と、警告なのか挑発なのか、それとも、ただ単なる脅しなのかは不明ながら、日米韓に対して強硬姿勢は変わらず、国連決議案はまったく無視し、歯牙にもかけないようでもあります。

このように北挑戦リスクは存在しながらも、現状は円を買う動きは弱いものがありますが、過去の教訓から市場の期待を裏切ることが多く結果としてレンジを続けているUSDJPY相場よりも、円クロスを選好する動きが強まることが予想されます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2017年9月14日(木曜) 昨日13日、海外市場の動き

2017年9月14日(木曜) 昨日13日、海外市場の動き

ドル復活! 

米生産者物価指数(PPI)を経てドル上昇、米国の税制改革の協議前進にドル買いが加速し全面高。北朝鮮リスク+ハリケーンリスク後退後のドル買い流れを継続。

米PPIは予想に届かなかったが前回から改善が評価されたのか(?)、直後からドルの買い戻しが強まり、トランプ大統領が超党派の上院議員と税制改革などに向けた取り組みを加速する中で、ライアン米下院議長が「来週に税制の概要を発表」との報道に、ドル買いが加速。

EURUSDは前日比-0.68%。欧州市場は大枠1.1970~95の狭いレンジでの取引が続いたが、米PPIの発表を引き金に売りが加速。ライアン米下院議長から「来週に税制改革案の概要を公表」との報道に、米株も持ち直し米利回りも上昇し、前日の安値1.1925を割り込み、9月5日の1.1868に次ぐ1.1873まで続落。

USDJPYは前日比+0.31%。大枠109.90~110.15のレンジで動きは鈍く、米PPIにも大きな反応はなかったが、ライアン米下院議長から「来週に税制改革案の概要を公表」との報道に、米債利回りが上昇し110.10台→110.50を超え110.69まで上昇。110.70を超えられず 一時110.38まで急落する局面も見られたが110.45~70のレンジで推移。

GBPUSDは前日比-0.56%。欧州市場序盤の1.3330直前を高値に、英雇用統計の平均賃金が予想に届かず1.3250台へ下落。ファンド勢の買いに1.3290まで値を戻すも、1.3300の大台を回復できず。DUP(民主統一党)がNHS(国民保険サービス)案件で労働党に同調との報道に、メイ政権は苦境に陥るとの思惑や、ライアン米下院議長から「来週に税制改革案の概要を公表」との報道に、1.3200を割り込みストップとオプション絡みの売りが強まる。一時前日の強い英CPIに急伸したスタート地点近くの1.3184まで下落しようやく下げ止まる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


〇米株は小幅上昇、ダウ+32.12(+0.15%)、S&P500 +1.89(+0.08%)、Nasdaq+5.91(+0.09%)
〇米債利回りは上昇、10年債は2.19+0.0228%、2年債も1.3471+0.0123%。
〇原油在庫(WTI)はI原油在庫の予想外の増加にも、ガソリン価格は逆に減少、IEAが原油生産の減少と需要の拡大を予想し大幅上昇、49.30ドル+1.07(+2.22%)
〇ドルインデックス(DXY)は前日91.882→92.421へと0.59%上昇。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 
〇英8月雇用統計: 失業率=2.3%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=-2,800人(予想600人 前回-4,200→-2,900人)、ILO方式=3か月・前年比4.3%(予想4.4% 前回4.4%)、平均所得・含むボーナス=3か月・前年比2.1%(予想2.3% 前回2.1%)、平均所得・除くボーナス=3か月・前年比2.1%(予想2.2% 前回2.1%)→ 英8月の雇用統計は失業保険申請件数減少するも、平均所得が予想より弱く、ポンド売りが強まる。ただし、数字は前回と変わらず市場の期待値の低下にポンド売りが強まっている可能性が高い。
〇米8月生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回-0.1%)、前年比2.4%(予想2.5% 前回1.9%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)、コア前年比2.0%(予想2.1% 前回1.8%)→ 予想をやや下回るが前回より増加したことが評価されたのか、発表直後からドル買いが強まる
〇週間EIA石油在庫統計=588.8万バレル(予想 前回458万バレル)
〇米月次財政収支=-1077億ドル(予想-1190億ドル 前回-430→-1071億ドル)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ライアン米下院議長=来週(9月25日の週)に歳入および財政委員会や政府のコンセンサスを反映する概要を公表し、数週間後に法案を策定する。

プラートECB専務理事=ECBがインフレに勝利したと宣言するのは時期尚早。

原油価格=原油在庫は予想以上に増加するも、ガソリン在庫は逆に減少。国際エネルギー機関(IEA)の月報では、世界の原油生産が4カ月ぶりに減少、逆に欧州の活発な消費などを背景にIEAは2017年の需要見通しを上方修正。

中国(関係者)=20億ドルのドル建て国債発行へ準備。

クルーズ米上院議員=法人税率を35%→15~20%を提唱。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X