2017/09/06

2017年9月6日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年9月6日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き


アジア市場では、前日の3連休明けの米国市場で引き継がれたリスク回避の、株安+債券利回りの低下+ドル安の流れを弱まりながらも継続。

日経平均株価は、開始直後に一時19,250円台まで下落した後に、終盤にかけては19,370円台まで上昇し、19,356.10円の-29.71(-0.15%)と予想外に小幅な下げで終了した。米10年債の利回りは先日引け2.06%→2.073%へ小幅上昇し、やや前日の巻き戻しムードが強くなっている。

為替市場では大きな変動は見られないが、アジア市場ではAUDUSDの変動が目についている。

AUDUSDは、注目の豪州第2四半期GDPが前年比1.8%(予想1.8 前回1.7)予想通りの結果となったものの、昨日来から続く「成長拡大の期待感=AUDUSDロング」に発表直前の高値0.8020を付けた後に、0.7976まで続落。

EURUSDは、アジア市場のAUDUSDの下落時に一時1.1900まで値を下げるも、欧州市場の序盤には1.1930台へと上昇。独製造業受注の前月比が予想外のマイナスで前年比も弱く、EUR売りへ変化するも、1.1910台を維持している。

USDCADは、原油価格は大きな変化は見られず、1.2365~1.2400のレンジで底堅く推移。今日のカナダ中銀は政策金利の据え置きが予想されるなか、結果待ちの状態となっている。市場予想は政策金利0.75%の据え置きとなっているが、サプライズの可能性も残る。仮に据え置きとなっても声明文の内容次第では上下変動するリスクの高い通貨ペアと考えたい。

USDJPYは、前日のNY市場の安値108.60台を下回り一時108.50まで値を下げるも、日本株が下げ幅を縮め、米金利も上昇気味の中で、108.80まで値を戻すも動きは緩慢で、海外市場待ち。


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【今までの結果】
◎豪州第2四半期 GDP=前期比0.8%(予想0.8% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.7%)→ 予想通りの結果となった。為替市場の反応は昨日来の強い数字を期待した反動に、AUD売りが強まる。豪州株は軟調で豪10年債利回りは低下。
◎独製造業受注=前月比-0.7%(予想0.2% 前回1.0%)、前年比5.0%(予想5.8% 前回5.1%)→ 予想と前回を下回りEUR売りが強まる

【海外市場の注目材料】
●22:45    USD 8月 マークイット総合PMI・確報値=予想 前回56.0、サービス業PMI・確報値=予想56.9 前回56.9
●23:00    CAD カナダ中銀(BOC) 金融政策発表=0.75%の政策金利を、0.25%引き上げ1.0%を予想と、0.75%の据え置きとの分かれる
●23:00    USD 8月 ISM非製造業景況指数=予想55.5 前回53.9
●3:00    USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

【今後の注目材料】
〇8/7 欧州中銀(ECB)=金融政策発表 政策金利0.0%、上限金利(限界貸出金利)0.25%、下限金利(中銀預金金利)-0.40%、債券買い入れ額月額600億ユーロの、据え置きを予想
〇8/7 ドラギECB総裁記者会見
〇8/8 第2四半期 GDP・第2次速報=前期比予想0.7% 前回1.0%、前年比予想2.9% 前回4.0%、GDPデフレーター=予想 前回-0.4%

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