2016/10/31

2016年10月31日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月31日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

クリントン氏のメール疑惑の再燃の影響を心配したが、米株は予想外に底堅く、相場への影響は現時点をみれば限定的。ただ、原油価格(WTI)が一時48ドルを割り込み、債券の買い(米金利の低下)が続き、リスクに関してやや敏感になっている。

為替相場は、クリントン氏サプライズから始まったドル売りは、アジア市場でドル売りのピークをつけ、アジア・欧州市場・米国市場の序盤とドル買いが優勢の展開が続いている。

USDJPYは、予想外に堅調な日本株+潜在的なドル高期待+実需の買いに105円台を復活するも、105円を中心に上下10pipsのレンジで推移するなど、やや異常な動きとも言える。結局は、米金利の低下+原油安にやや不安が残り、さらに、米大統領選でクリントン氏の優位性は変わらず+ドル高と思いながらも、ひょっとしたらの戸惑いが相場に影響を与えている。

EURUSDは、オセアニア市場からドル売りが強く、午前6時では1.0990台を高値に、予想外に弱い独小売売上高もあり1.0940まで緩やかに下落。先週末のグリントン氏のメール疑惑の報道に急伸した水準となる1.0940台へ値を戻しなんとか下げ止まっている。

AUDUSDは、ドル買い戻しの流れの中で、先週金曜日のクリントン氏サプライズの影響はあまり受けず、我が道を行く展開。その影響なのか、USDJPY+EURUSD+GBPUSDでドルの買いの流れに反し、AUDUSDは小幅ながら上昇している。


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独小売売上高は前月比-1.4%と予想外に弱く、EUR売りが強まる。

ユーロ圏CPIは前年比0.5%、GDPは前年比1.6%で予想通りで動けず。

米個人所得は前月比0.3%、個人消費は前月比0.5%と大きな変化は見られず、PCE価格指数の前年比は1.2%と予想と変わらず。

米シカゴ購買部協会景気指数は、50.6(予想54.0 前回54.2)と予想外に弱い結果となるもドル売りは限定的。

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2016年10月31日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月31日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株は-21.39(-0.12%)低下、原油価格(WTI)は48ドル台前半と弱さが目立つ。

先週末の金曜日の米国市場の後半、突然報道された、FBIのヒラリー氏のメール疑惑再燃は、今後の米大統領選に影響を与えるのか? 与えないのか? 

週末に報道された情報だけでは、どちらに転ぶかは不透明で、本日の欧米市場の動向と新たな材料の有無を確認せざるを得ない状況となっているが、現状ではドル売りも限定的。

週明け月曜のオセアニア市場ではドル売り・円買いが加速し、アジア市場は一時104.40円台まで下落するも、日本株は予想外に底堅く、ドル買いの流れが復活し、仲値に向けた実需筋のドル買いも強く、104.90台まで値を戻り104.70~95のレンジで推移へ。

弱い日本の鉱工業生産にUSDJPYは底堅くなり、弱い独小売売上高にEURUSDが下落する中で、ドルの買い圧力が強まっている。

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法執行機関当局者(NBC)=ヒラリー氏が国務長官時代に公務で私用メールを使った問題で、FBIが捜査令状を取得。

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2016/10/30

今週の相場を考える(10月31日~11月4日)


今週の相場を考える(10月31日~11月4日)

日本+豪州+英国+米国の金融政策の発表と米雇用統計を主役に、カナダGDP+雇用統計、NZ雇用統計、ユーロ圏GDP+CPI、米ISM製造業+非製造業景気指数と最重要なイベントがギッシリ詰まった今週の為替相場。

それに、米大統領選を月曜からみると残り8日に控えたクリントン氏のメール疑惑の再発が加わり、本当にドル高傾向が維持できるのか、「ドルの強さ」+「円の弱さ」が再評価される週。

先週末の28日金曜日、午前2時頃までは、105円台で定着したドル円相場と、円クロスでも円安傾向が続く為替相場に、「今週も円安傾向が続くのでは?」と思いながら過ごしていたことであろう。

それが、米大統領選の本選までわずか11日と迫る中で突然、「FBIがクリントン氏のメール疑惑の再調査に入る」との報道に、ドルは全面安+円は全面高でドル円も終値では104.60円台でクローズ。

クリントン氏は「不正行為はないと確信」とし、FBIに調査再開の経緯の説明を求めるといっている。一方、コミーFBI長官は「別件に絡み、以前の調査に関連すると思われる電子メールの存在を把握した」と言う。

蒸し返されるクリントン氏への疑惑。今後の大統領選の行方にどの程度の影響を与えるのだろうか? 米株+米金利+為替相場にどのような変化が生じるのか、米大統領選を残り8日に控えた来週の米国市場の動向が気になる。

最後になってしまったが、米FOMCはまず現状維持で、次回12月の利上げ示唆の程度が相場変動要因。非農業部門雇用者数が20万人上回るか、前回の15.6万人を割り込むのかを注目。ただし、最近の傾向は時間当たりの賃金や平均時給なども重要。


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【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 104.20~106.00、または、103.00~105.00】

今までは、100円失敗の反動+米利上げ観測+底堅い米株、クリントン氏次期米大統領濃厚=ドル高期待に、103円台、104円台を徐々にクリアし、ついに105円台を突破。

それが終わってみれば、クリントン氏のメール疑惑再発ショックに104円台で越週となったが、米大統領選本線まで残り11日目に行動したFBIの真意と疑惑の真贋は? 

その影響どはどの程度のものなのか? 何もなければ、「米株安定+米金利上昇=円安」なのだが、情報が限られる現時点ではそうとばかりも言っていられない。いつもながら、金融機関や機関投資家に配慮した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は相変わらず理解できにくい。


◎EURUSD【予想レンジ 1.0900~1.1000、または、1.0950~1.1100】

10月20日の理事会では金融政策の据え置きとなったが、12月8日のECB理事会ではQEの見直しに関して協議するとある。20日はQE縮小が期待され失望したが延長もなく、ドラギECB総裁はマイナス金利に伴い金融業界のコストが増大している現状を認識という。

20日のECB理事会の翌日から1.0850をボトムに下げ止まり、ユーロ圏の景況感・業況感は強く底堅い中で、クリントン氏のメール疑惑再発ショックで、リスクヘッジの動きもあり1.0850~1.0950のレンジの上限を上抜けし新たな水準に入っているが、こちらも週明け以降のショックの度合いで大きく変化することで予想レンジは難しい。


◎GBPUSD【予想レンジ 1.2100~1.2400】

クリントン氏のメール疑惑再発ショックのドル売りにも、リスクオフの売りに上昇力は鈍い通貨ペアで、主要国通貨でドル売りが加速する中でどうしても弱さが目立つ。現時点では、ブレグジットにも予想外の悪影響はみられず、最近の景況感や成長も強いが、年末に向けた潜在的なリスクなのかGBPUSDの上昇力は鈍い。

カーニーBOE総裁(議会証言)は、金融政策の決定にポンド安を考慮とある。11月3日の金融政策委員会はポンド安に議題となることは確実で、資産買い入れ枠の据え置くことが予想されており極端なはポンド安も考えにくく、四半期インフレレポートを注目。


◎AUDUSD【予想レンジ 0.7550~0.7750】

AUDの金利の優位性と原油価格の上昇に期待していたが、原油価格も続落し10月20日の0.7730台をピークに0.7600台まで値を下げ、結局は0.75~0.7750のレンジを抜け出せず、市場の期待を裏切る結果となっている。

クリントン氏のメール疑惑再発ショックのドル売りに、原油価格は下落しリスクオフの流れにAUD買いは限定的。OPEC専門家会議は減産合意で物別れに終わるも、11月30のOPEC総会に向けて期待感は残り、1日の豪中銀の金融政策で金利が据え置かれ、市場の追加緩和期待が払しょくされれば、買いの流れがやや強まることも期待できる。


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2016/10/29

今週の注目材料(10月31日~11月4日)

今週の注目材料(10月31日~11月4日)

米次期大統領はクリントン氏に間違いないと思われ、第3四半期の米GDPは予想外に強く、米金利は上昇し、米株も予想外に堅調。ドルは底堅い展開で推移していたが、急変は金曜日の欧州勢が取引を終えようとしていた時間。

FBIがクリントン氏のメール疑惑の再調査に入り、大統領選の行方に不透明感が強まり、米金利は低下へ。円に関しては、先週末に105円の大台を達成したこともあり、ドルは底堅いことは変わりないと思われるも、終値では104円台に値を戻し相場の先行きに不透明感が強まる。

そんな中で、11月がスタートとし、11月8日の米大統領選へとカウントダウンが始まる。今週は最重要と重要なイベントが多く控えており、相場変動はより高まることが予想される。

今週のメインイベントは のFOMC(11/2)と、米雇用統計(11/4)で、FOMCの利上げ期待度は弱いことを考えれば、米雇用統計が最も重要となっている。しかし、突然降って湧いたようなFBIのクリントン氏へのメール疑惑の再調査。これにより支持率がどこくらい変化するのか、しないのか? こちらも気になってしまう。

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さて、それ以外の数多い今週の注目材料を見てみよう。

10/31(月)
ユーロ圏の第3四半期GDPとCPIは共に速報値で、最近底堅くなっているEURUSD相場がさらに反発する起爆剤になるのか? それとも、再び売り圧力が強まるのか気になる。

11/1(火)
日銀の金融政策決定会合と黒田総裁の記者会見は、追加緩和は期待されていないが、「経済や物価の新たな見通しをまとめ公表する」ことになっており、この内容次第では、円相場の変動要因が高まることになり、注意したい。

豪中銀は政策金利1.5%の据え置くと予想されている。豪雇用統計も強くロウ豪中銀総裁は現行の豪ドルと金利は経済にとって望ましい水準と発言しており、最近の豪ドル安を見ても政策を据え置くことが予想される。

カナダ月次GDPの予想0.2%と先月の0.5%から低下するも、予想通りならば3か月連続のプラウ成長で底堅さが目立つ。ただ、原油価格がOPEC専門家会議で合意に至らず、OPEC総会前にどう変動するのか? その影響も気になる。

米ISM製造業景気指数は、ご存じの通り、10月3日に51.5と予想外の強い数字(生産・新規受注・雇用も強かった)にドル台の流れのを作っていた。他の重要なイベントが多いた、今回の影響度は不明ながら、とにかく変動を引き起こす実績のある発表となっている。

11/2(水) 
NZの雇用統計は、継続的な影響度はあまり期待できないが、瞬間の相場変動は大きい。早朝の6時45分の発表で、米国市場が取引を終え、東京市場の参加者は稼働前で、オセアニア市場の独断場だけに、相場変動は高い。

米FOMCは、米大統領選前だけに金融政策の変更は期待していないが、12月の利上げ期待通り示唆する発言があるのか、ないのかを注目。もし、利上げすればサプライズ。

11/3(木) 
BOEは金融政策と資産買い入れ枠の据え置くことが予想されており、市場は織り込み済みと思われる。ブレグジットにも予想外の悪影響はみられず、最近の景況感や成長も強い。注目は四半期インフレレポート。

米ISM非製造業景況指数は、先の製造業と合わせ10月6日の数字にドル買いを引き起こしていた。今度も注目度は高い。

11/4(金)
米雇用統計は、何といっても今週のメインイベント。前回10月7日の失業率は悪化、非農業部門雇用者数は弱く、平均労働時間+平均時給+週平均労働時間+労働参加率は若干増加と、強弱混在し相場も上下変動。今回も数字次第ながら、上下の変動のリスクは高い。

カナダ雇用統計による変動はカナダドル相場に限定する動きで、CADJPYやUSDCADなどの、カナダドルのポジションを持っている人は要注意。


それ以外では、

ボロズ・カナダ中銀総裁講演(11/1)、ウィルキンス・カナダ中銀副総裁講演(11/2)、フィッシャーFRB副議長講演(11/4)も注目したい。



詳しくは、今週の予定表をご覧ください。

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最新のIMMポジションから、 2016年10月29日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2016年10月29日(土曜)


10月25日付のデータでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは前週とほぼ変わらずの-163,744コントラクト(前週-164,683、-939)となっている。

前週比の変動をみると今年3月22日+971を抜き昨年9月22日の+684以来で最も変動幅の少ない週となっている。

考えられることは、米大統領選もクリントン氏の可能性が高まり、円ロングのポジション調整も進み、通貨ショートもある程度積みあがっていることもあり、以上積極的に通貨ショート(ドルロング)を積み増すことにためらいがあると思われる。

ただ昨日金曜日、FBIがクリントン氏のメール疑惑の再調査に入り、大統領選の行方に不透明感が強まり、円に関しては、先週末に105円の大台を達成したこともあり、次回11月1日のデータがどのように変化するのか、非常に楽しみでもある。

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2016年10月29日(土曜)昨日28日、海外市場の動き

2016年10月29日(土曜)昨日28日、海外市場の動き

強い米GDP(個人消費は弱い)に上昇したドルは、クリントン氏のメール事件をFBIが捜査を再開との報道に、急変し下落。米金利低下+VIX急伸+原油安に、終盤にかけては円買い傾向が強まる。

米10年債利回りは1.854→1.847%へ、2年債も0.886→0.853%へ大幅低下、米株はDJは-8.49(-0.05%)と小幅安、原油価格(WTI)はOPEC専門家会議でイランが減産凍結に難色を示し48.70へ続落。

ユーロ圏の景況感指数(106.3 予想104.9)・業況感指数(0.55 予想0.46)は強く、独HICP前年比は0.7%(予想0.6 前回0.5)と予想外に強く、EUR買いの要因となる。

注目の米第3四半期GDP・速報値は前期比年率=2.9%(予想2.7% 前回1.4%)と強く、12月の米利上げ期待が高まるも、週末の金曜日、ポジションはドルロングに偏っていたこと+個人消費が2.1%(予想2.6% 前回4.3%)と弱いこともあり、ドル買い→ドル売りへと変化してたが、ドルは底堅い展開となっていた。

急変は、午前2時頃。FBIがクリントン氏が国務長官時代に私用メールを公用で使っていたことで、FBIが捜査を再開 → 米株は低下し、米金利は低下、VIXは急上昇、そして、ドルは急落。

USDJPYは、105円をボトムに底堅く推移、米GDPに105.50台まで上昇し、オプションカットで105円を再度トライしながらも、FBIの報道に105.30台→104.40台へ急落。クロスは原油安+FBI報道=リスク回避のパターンなのか、VIXは急伸し円全面高となり、戻りも104.90円どまりで104.60台でクローズ。

EURUSDは、続伸し強さが目立っていた。1.0900近辺をボトムにユーロ圏の景況感指数(106.3 予想104.9)・業況感指数(0.55 予想0.46)は強く、独HICP前年比は0.7%(予想0.6 前回0.5)と予想外に強く、米GDPを受けながらも1.0950台まで上昇。FBIの報道に1.0990台まで上昇、1.1000の大台を目の前にして上げ止まるも強さを維持。EURGBP+EURAUD+EURJPYなど、クロスでもEURは全面高。

AUDUSDは、続落傾向が続くも、米GDPにも0.7550台をボトムに何とか下げ止まり、FBIの報道にも0.7600台へ値を戻すのが精いっぱい。弱い原油価格に買い戻しの勢いは弱い。

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OPEC専門家会議(28~29日)=9月減産の暫定合意を受け詳細を協議したが、イランが減産凍結の除外を求め協議は難航。11月30日のOPEC総会の前に、11月25日にも専門家会議を開催へ。

FBI=クリントン氏が国務長官時代に私用メールを公用で使っていたことで、FBIが捜査を再開 → 米株は低下し、米金利は低下、VIXは急上昇

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2016/10/28

2016年10月28日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月28日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

予想以上に強い米第3四半期GDP、前期比年率2.9%と2年ぶりの高水準に、12月の米利上げ期待度がさらに高まり、米金利の上昇傾向にも関わらず米株は底堅く推移。

為替相場は、米GDP発表前からドル買いの流れが続き、発表を受けドル買いが一時強まるも、総じて大きな変動とはならず。週末と実質的な月末のドルロングのポジション調整の売りと、ドル先高期待の押し目買いと混在する流れながら、現時点ではドルロングの調整売りがやや勝る。

欧州時間に発表された、ユーロ圏の景況感・業況感指数は強く、独CPIは予想と変わらずだ前月より小幅上昇、HICPは予想外に強い。ECBの目標値には到底届かないが、ECBの追加緩和の期待度はやや低下し、独10年債利回りは上昇傾向が続く。

USDJPYは、東京市場の午後3時の高値105.42を、強い米GDP直後に上抜け105.50円近くまで上昇するも、メインイベント終了に週末のポジション調整が優勢で、105.10近くまで値を下げ、戻り売り+押し目かいの上下変動するも、なかなか売り圧力は消えず。

EURUSDは、強いユーロ圏の景況感・業況感指数+独CPIに底値が固くなり、EURGBPの買いも加わり、1.0920台まで上昇。強い米GDPにも1.0910~35の上下変動しただけで、予想外に動きは鈍い。

GBPUSDは、北アイルランド高裁=英国のEU離脱決定について議会の採決必要とせずとの報道に、GBP売りが強まり、一時1.2110台まで下落。米GDP前にボトムアウトし、強い米GDPにも1.2125~1.2165のレンジから、底堅い値動きが続いている。

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北アイルランド高裁=英国のEU離脱決定について議会の採決必要とせず→ GBP売りが強まる。

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2016年10月28日(金曜)アジア・欧州市場の動き

2016年10月28日(金曜)アジア・欧州市場の動き

週末金曜日、実質的には月末。これから発表される、独CPI+米GDPを控えて積極的に動きにくい中、為替市場は大きな動きは見られず。

日経平均株価は+109.99(+0.63%)上昇、原油価格(WTI)は50ドルを回復できず、相変わらず49ドル台半ばで推移。

日本のCPIは先行する東京都区部が+0.1%と2月以来久々にプラス圏へ復帰、今後の上昇が期待できる反面、全国CPIは-0.5%と前月と変わらず、3月以来マイナス圏で推移し、プラス圏を維持していたコアコアは0.0%と2003年9月以来の低水準ながら、ドル円相場への影響は見られず。

USDJPYは、105.05~40円と35pipsの動きで、大台が変わってからの予想外の狭い動きに違和感を感じるが、105円台を維持していることで底堅さは変わらず。104.80、104.50、104.30円と底値では買いを待ち構えているように思えてならない。

AUDUSDは、欧米の金利が上昇する中、金利差によるメリットが薄らいだのか、AUDロングの巻き戻しが続き、追加緩和の予測が薄らいでもAUD売りの流れは変わらず。大枠では0.7560~0.7610のレンジで推移するも、大きな目では0.7500~0.7750のレンジ入りか。

EURUSDは1.0890台を回復し、1.0920台まで値を戻すも、GBPUSDは1.2150~90のレンジで動きは鈍い。、

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クーレECB専務理事=刺激策はインフレが軌道に乗るまで続ける。現在の金融政策の設定は適切。

28日からはウィーンで産油国会合が開催される予定、11月のOPOEC定例総会前に結果が気になる。

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2016年10月28日(金曜)27日、海外市場の動き

2016年10月28日(金曜)27日、海外市場の動き

米株安、米金利上昇、原油価格上昇、ドル全面高でドル円は105円へ上昇し円全面安の流れへ。

今日は、週末の金曜日。今日の日本のCPI+米GDPに変動は避けられず。

NYダウは終盤に値を下げ-29.65(-0.16%)で終了、米金利は上昇、米10年債利回り1.793→1.84%台へ、2年債も0.868%→0.88%へ。原油価格(WTI)は一時50ドル台を回復するも、49.60台で推移。

為替相場は、12月の米利上げ観測が強まる中、米金利は上昇するも、米株は予想外に安定しドル全面高。強い英GDPや独金利の上昇など、金利差拡大に円全面安。

USDJPYは、欧州市場では104.60~80の狭いレンジで安定していた。米国市場に入り、弱い米耐久財受注にもドル売りは弱く、強い米中古住宅販売保留+米金利の上昇もあり徐々に底値を切り上げた。オプションカットに向け105円を達成。104.80台をボトムに主要国でドル全面高の中、105.30台まで上昇し、ようやく上げ止まるも105円台を維持し強さを継続。

AUDUSD+NZDUSDは続落。AUDUSDは、前日26日早朝の強い豪CPIを受けた高値0.7710近辺から0.7580台へと、気が付けば緩やかな続落傾向は止まらず。豪中銀の追加緩和の可能性は弱まり、原油価格も下げ止まるもAUD買いの動きは弱い。キャリートレードのロングが多かったのか、米金利の上昇により金利差が縮小したのかは不明ながら、0.7500~0.7750のレンジの下限に近付きどこまで下げられるかはやや疑問。

GBPUSDも続落。強いGDPに一時1.2270台へ上昇、その後も高値を試す動きが見られたが失敗、ドル高の流れに1.2100~1.2300のレンジの下限試す動きへ。

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GBP 第3四半期 GDP・速報値=前期比0.5%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想を上回りBOEの追加緩和観測が弱まり、英債券利回りが上昇へ

USD 新規失業保険申請件数=25.8万件(予想25.5 前回26→26.1万件)→ 予想より若干悪化するも、前回より改善へ

USD 9月 耐久財受注=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1→0.3%)、除輸送機器・前月比=0.2%(予想0.2% 前回-0.2→0.1%)→ 前月比は前回が上方修正するも予想外のマイナス

USD 9月 中古住宅販売保留=前月比1.5%(予想1.2% 前回-2.4→-2.5%)、前年比2.4%(予想 前回-0.2% 前回4.0→3.9%)→ 予想を上回る

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湾岸諸国の石油担当相=ロシアに対し、サウジアラビアと湾岸OPEC諸国が減産の用意があることを伝えた

メルシュECB専務理事=ECBの超緩和的な金融政策の効果は今後薄れていく可能性があり、銀行融資の動向に注意を要する。

メルシュECB専務理事=マイナス金利の副作用は時間とともに増大し、資産買い入れ期間を見直す際に、コストの評価が必要。

メルシュECB専務理事=ユーロ圏で追加的な融資が失速、ドイツの銀行はマイナス金利が融資抑制と主張しており留意が必要。金融政策を実体経済へと波及させる役割を担う銀行は、事業構造を見直す必要がある。

米7年債入札(280億ドル)=最高落札利回りが1.653%と、7年債入札としては1月以来の高水準。

リンデ・スペイン中銀総裁=来年3月に期限を迎えるECBの資産買い入れは急停止できず、緩やかな縮小を討議。QEの終了時期は異例の措置が正常化支持で、インフレ率が2%弱の水準の状況。

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2016/10/27

2016年10月27日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月27日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は強弱混在し、EUROSTOXX50はほぼ同水準で推移、米株は小幅高らスタートするマイナスへと変化、米金利は上昇へ。

為替相場は、米新規失業保険申請件数はほぼ予想通り、米耐久財受注が3か月ぶりにマイナスとるも直後のドル売りは弱く、米金利の上昇にEURUSDを除きドル買いの流れを維持。

USDJPYは、続伸し105円を試す動きへ。104.60円台を超えてからは大きな下げは見られず、弱い米耐久財受注にも104.60台を割り込めず、じわじわと104.90台へ続伸。クロスではEURJPY+CADJPYと円高傾向が続くが、GBPJPY+AUDJPY+NZDJPYの動きは鈍い。

GBPUSDは英GDPが強く直後は1.2270台と現在までの高値を示現するも逆に1.2210へ低下。欧州市場では再び1.2260台まで上昇するも上値は限定的。弱い米耐久財受注にもGBP買いは鈍く値を下げ、1.2180台へ。

AUDUSDは続落。アジア市場の0.7650台を高値に0.7590台まで続落し、戻り売りの流れが続き、AUDJPYは79.50~90円のレンジで推移し方向性出ず。

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英第3四半期 GDP・速報値=前期比0.5%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想を上回る

米新規失業保険申請件数=25.8万件(予想25.5 前回26→26.1万件)→ 予想より若干悪化するも、前回より改善へ

米耐久財受注=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1→0.3%)、除輸送機器・前月比=0.2%(予想0.2% 前回-0.2→0.1%)→ 前月比は前回が上方修正するも予想外のマイナスへ

米中古住宅販売保留=前月比1.5%(予想1.2% 前回-2.4→-2.5%)、前年比2.4%(予想 前回-0.2% 前回4.0→3.9%)

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2016年10月27日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月27日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-55.42(-0.32%)と小幅安。原油価格(WTI)は相変わらず49ドル台前半で推移。

為替相場は、大きな変動も見られず、月末の特殊要因や欧州市場の英GDP+米耐久財受注の変動を気にしながらも、本音としては明日週末金曜日の米GDPがより重要度を増している。

USDJPYは、日経株価と連動しながらも、一瞬値を下げた104.30円をボトムにして、底堅い展開続き、アジア市場早朝+欧州市場序盤で104.70円を目指した値動きとなっている。

最近の値動き見ても、105円台失敗した後の下げも、104円での買い圧力強く試すことはできず、大枠で104.00~90円のレンジで推移している。

今後のこの両サイドが大きなポイントになりそうだが、直近の押し目の少ないUSDJPYの上昇を見れば、上値方向に軍配が上がる可能性がやや高いが、それでも105円の大台は一朝一夕にブレークするとも考えにくい。

主要通貨は、全体的に小動きだが、GBPUSD+AUDUSDの売りが目立っており、特に材料がないことを考えれば、ポジション調整なのか、月末要因なのか、または、英GDPを待っているとも考えられる。

EURUSD+NZDUSDは、上下しながらも朝方スタート地点で推移し、これからの欧米市場の動き待ち。

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黒田日銀総裁(参院財政金融委員会)=直ちに長短金利操作目標を変えることにはならないと思う。超長期の金利が現在よりも多少上昇してもおかしくはなく、直ちに引き下げに動く必要性もない。

岩田日銀副総裁(参院財政金融委員会)=融政策の新たな枠組みでも量の面を重視していることに変わりない。

ドイツ銀行=第3四半期決算は予想外の黒字。純損益は2.56億ユーロ(約290億円)の黒字(予想3.94億ユーロの赤字)。前年同期は60億1000万ユーロの赤字。

バルキンドOPEC事務局長=OPECは8年ぶりの減産によって世界で膨らんでいる原油在庫を縮小することを目指している。ただ、OPECのデータによれば、検討されている減産幅が最大限適用されても、過去最高水準に達している在庫が来年大幅に減少する可能性はほとんどない。供給過剰を解消するには主にロシアなど競合する産油諸国の協力が非常に重要。

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2016年10月27日(木曜)昨日26日、海外市場の動き

2016年10月27日(木曜)昨日26日、海外市場の動き

米株はNYダウがマイナスから回復し+30.06(+0.17%)と小幅上昇するも、S&P+Nasdaqは小幅低下、米10年債(1.756→1.791%)+2年債(0.8523→0.8704%)へ利回りは上昇へ。原油価格(WTI)は48.87→50.10→上下変動するも49.17ドルへ下落。

為替市場は一日を通じて、AUD+NZD+JPYでドル高、EUR+GBPでドル安。円クロスでは、EURJPY+GBPJPYは上昇、AUDJPY+NZDJPYは小幅な上昇にとどまり、総じて円売りの流れへ。

USDJPYは、アジア・欧州市場では株安+原油安にも、円先安感と日本株高期待が強く、104円の壁を割り込むことはできず。強い米経済指標+米株が持ち直し+米金利の上昇+クロスの円売りに、104.60円台まで上昇へ。

EURUSDは、最近の強い経済指標もあり、資産買い入れ延長の可能性は残るも、フォワード金利からECBの追加利下げ観測は後退し、欧州市場かEUR買いからスタート。弱いGfK消費者信頼感と欧州株安の中でも一時1.0940台まで上昇。強い米経済指標+米金利の上昇+米株持ち直し+EURGBPの売りに1.0900近辺へ値を下げる。

GBPUSDは、主要通貨に対して強さを維持。アジア市場1.2150台、欧州市場1.2200近辺、米国市場1.2220近辺と、底値を切り上げ、過去3日来上値を抑えられた1.22台半ばを前にして上げ止まるも高値圏で推移。27日のGDPで1.22台半ばを超えられるか期待は残る。

AUDUSDは、アジア市場の急伸を維持できず、スタート地点の0.7640近辺へ逆戻りするも、AUDJPYは一日を通じて79.40~80.30のレンジから80円近辺を何とか維持し強さを保つ。NZDUSDは、欧州市場の0.7180台を高値に0.7150近辺へ低下し、動きは鈍い。

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ECB=資産買い入れの延長の可能性は残るも、追加利下げの可能性が薄らぐ。景気回復を示唆する指標とECBがさらなるマイナス金利へ消極的で、ECB理事会の12月8日のユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)フォワード金利EUIRP01=Rは-0.3531%と、翌日物の-0.3500%とほぼ同水準となった。

ECB関係者=2017年3月以降も国債購入を維持することはほぼ確実。

FT紙=BOEの金融サービス委員会の健全性監督機構は、ドイツ銀行やモンテ・パスキなど一部イタリア銀行にエクスポージャーの詳細提出を求めた。

USD 週間原油在庫統計=-55.3万バレル(予想169.9万バレル 前回-524.7万バレル)→ 予想外の減少に一時原油高くは上昇するも続かず

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2016/10/26

2016年10月26日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月26日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は値を下げ、米株もマイナスからスタートし、米金利は上昇へ。原油価格は一時49ドルを割り込むなど弱さが目立つ。

為替相場は、EURUSD+GBPUSDの上昇がめだつもスピードは緩慢。強い米PMI+新築住宅販売件数に、ドル買いの流れが強まる。

EURUSDは、欧州市場に入り1.0900の大台を上抜け、米国勢の参入に1.0940台まで続伸。GBPUSDも欧州市場に入り急伸し、米国勢の買いに1.2230台まで続伸。中期筋のEUR+GBPのショートカバーが強い。

USDJPYは104円を割り込むこともできず、104.40円を超えることもできず、約40pipsのレンジで上下するのみで、方向感定まらず。104円割れの買いが強いのか、それとも、USDJPYロングのストップが多いのか、試すこともできず、フラストレーションが溜まる動きへ。

AUDUSDは、早朝の強いCPIを受けた上昇の流れを維持するも、アジア市場の0.7710を高値に0.7650割れまで緩やかに低下。豪CPIを受け上昇した水準となる0.7620台が大きな節目。

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USD 10月 総合PMI・速報値=54.9(予想 前回52.3)、サービス業PMI・速報値=54.8(予想52.3 前回52.3)→ 予想を上回る

USD 9月 新築住宅販売件数=前月比3.1%(予想-1.0% 前回-7.6%)、59.3万件(予想61万件 前回60.9万件)→ 予想を上回る

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浜田内閣官房参与=雇用情勢の改善を持続させるには、金融緩和の効果を増大させる財政拡張が重要。金融政策について、現状でのマイナス金利深掘りは必要ない。

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2016年10月26日 アジア・欧州市場の動き

2016年10月26日 アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は小幅高で、原油価格49ドル台前半へと弱く、為替相場は早朝の強い豪CPIを受けたAUDUSDの上昇からスタート。

主要国通貨の動きは鈍く、USDJPYは104円を割り込めず、104.40円を超えられず、AUDJPYの上昇だけが目立っていた。

さすがに昨日104.80円台まで上昇、105円をトライできずに104円台まで下落する流れと、欧州市場市場序盤のEURUSD+GBPUSD+NZDUSDの上昇+USDCADの下げを見れを見れば、クロスで円売りが再燃しない限りは、今現在では積極的にUSDJPYを買うことにためらいがみられる。

しかし、市場のセンチメントが円ベアから円ブルに変化したとは考えにくく、103.60~80円の水準では実需筋の買い期待も残っている。新たな材料がなければ、103.80~104.50円のレンジに入り、直近は下値リスクもありそうだが、その後の買い戻される可能性も。

豪CPIは、総合は予想を上回るも、コア前年比は変わらず、前月比コアは予想通りながら前回より弱い。

インフレ上昇するような強い数字とは思えないが、当面は追加緩和はなさそうで、発表直前になぜか値を下げていたこともあり、AUDUSDは0.77台まで、AUDJPも80円の大台を超え80.30円台まで急進し高値圏で推移中。

AUDUSDは、金利差にやや目が向けられている現在、NZドルを合わせ追加緩和のリスクが弱まれば、買われやすい通貨で、インフレ関連の数字に敏感に反応することが多い。

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◎AUD 第3四半期 消費者物価指数=前期比0.7%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.1% 前回1.0%)、RBAトリム平均値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)、加重平均値=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.4%前回1.4%

◎GER 11月 GfK消費者信頼感調査=9.7(予想10 前回10)

◎GER 9月 輸入物価指数=前月-0.2%(予想0.0% 前回-0.2%)、前年比9.7%(予想10 前回10)

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米抵当銀行協会(MBA)=米銀の住宅ローン実行額は2017年に1.1兆ドルに達し、バブル崩壊後初めて1兆ドルを突破、前年比11%の増加となった。

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2016年10月26日(水曜)25日、海外市場の動き

2016年10月26日(水曜)25日、海外市場の動き

米株は小幅下落(NYダウは-53.76-0.3%)、米10年債利回りは小幅低下(1.7647→1.76%台)するも、2年債は上昇(0.8399→0.852%台)し引き続き米利上げ期待が続く。原油価格(WTI)は50ドルを割り込み低下へ。

為替相場は、強い米住宅価格にドル買いが強まり、弱い米消費者信頼感にドル売りへと変化。また、カーニーBOE総裁の議会証言で「ポンド安を意識し、インフレ加速を示唆】し、ポンド買いの材料にされ、ドラギECB総裁の「低金利のリスクをECBは十分認識」(ただし、現時点ではリスクは台頭していないと言うも)、ECBの追加緩和の観測が後退し、ユーロ買いの材料となった。

USDJPYは、104.50を超えてからドル買いが加速、強い米住宅価格に先の高値104.60台を超えてからはテクニカルな買いも加速し一時104.80台まで続伸するも、105円の大台トライは失敗。予想外に弱い米消費者信頼感指数にドル売りへと変化し、EURGBPの買い=EURUSDの上昇がリードするドル売りも加わり、ドル売りの中で、円ショートの切りに104.10台まで急落。104円台を維持するも戻りも104.30円を越えられず。

EURUSDは、ハモンド英財務相のネガティブ発言、ドラギECB総裁の低金利のリスクを意識した発言に相場が左右されながらも、動きのタイミングは強い米住宅価格に下落し、弱い米消費者信頼感に下げ止まり上昇へと変化。EURGBPの急伸も加わり、EURUSDは1.0850台→1.0890台へ上昇し、一時1.0900の大台を回復するも続かず。

GBPUSDは、アジア・欧州市場の前半は大枠1.2090~20の狭いレンジでポンド相場らしくない展開が続いた。EURGBPの急伸と強い米住宅価格に1,2220台→1.2080台へ下落、予想外に弱い米消費者信頼感指数に下げ止まり、カーニーBOE総裁の議会証言で、ポンド安のリスクに言及し11月3日の金融政策委員会では議題なる可能性を示唆、インフレの加速も示唆し、市場に広まっている追加緩和の可能性が後退し、1.2200の大台を回復すも継続することはできず。


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ハモンド英財務相=この先、英中銀が追加の量的緩和を要請しても否定する理由は無い。→ GBP売りが強まる。

ハモンド英財務相=英国のEU離脱交渉において、経済だけが協議を決定づけるとは確信できない。

カーニーBOE総裁(議会証言)=金融政策の決定にポンド安を考慮。11月3日の金融政策委員会はポンド安に議題となることは確実→ GBP買いへと変化。

カーニーBOE総裁(議会証言)=インフレ率は9月までの1年間に1.0%で、来春までに1.5%~1.8%に加速する可能性がある→ 11月の利下げ見送りになる可能性へ

カーニーBOE総裁(議会証言)=BOEは為替レートを目標にしていないが、ポンドの動きに関心がないわけではなく、直近の数週間で、ポンドが大きく動いていることは認識。

カーニーBOE総裁(議会証言)=金融政策で全てのことが解決できない、金融政策は過大な負担を強いられてきた。

ドラギECB総裁=低金利政策と潤沢な流動性供給は金融安定リスクにつながる可能性があるとECBは十分に認識→ (ECBの追加緩和観測が後退し、EUR買いが強まる)。ただし、現時点ではこうしたリスクは台頭していない

ドラギECB総裁=マイナス金利に伴い金融業界のコストが増大している現状を認識

ドラギECB総裁=時間とともに厄介な副作用が蓄積する可能性があり、金利をこのような低い水準に極めて長い期間維持せずに済むことをもちろん望む。

ドラギECB総裁=金融政策は期待通り機能。超低金利はコストを伴わないわけではない。ECBは緩和政策の継続をコミット。

ドラギECB総裁=金利上昇に必要な行動は、財政・構造政策に焦点を当てることが必要。

ドラギECB総裁=低金利はニューノーマルではない。ユーロ圏は通貨統合と銀行同盟を完成させない限りぜい弱な状況が続く

ショイブレ独財務相=金融政策は限界に達したとの認識が世界的に広がりつつある。流動性や債務は国際的に過剰であると個人的に確信。

原油価格(WTI)=50ドルを割り込み低下へ。

米財務省2年債入札(260億ドル)=最高落札利回りは0.855%と5月来の高水準。

ウィリアムズSF連銀総裁(WSJ誌)=12月FOMCは利上げに理想的な時期である可能性。

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2016/10/25

2016年10月25日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月25日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き


為替市場は、ポンド売りがリードするドル買いが強く、米S&P/ケース・シラー住宅価格指数+米住宅価格指数が強く、ポンド売り+ユーロ売り+円売り続き、逆に豪ドル買いが強まり、弱いCB消費者信頼感指数にようやく流れも小休止。

米株は値を下げてスタートするも前日比近くへと値を戻す。米10年債利回りは上昇幅を縮小し小幅低下へ、2年債は小幅上昇へ。

アジア市場では豪ドルの上昇が目立ち、ドル売りの流れをリードし、AUDJPYも続伸。欧州市場に入ると平穏だったUSDJPYも徐々に底値を切り上げ、強い住宅関連の数字に104.50円を上抜け上昇し、弱い米消費者信頼感でようやく上昇も収まる。

GBPUSDは、アジア・欧州市場と狭いレンジで推移したが、21:30分ごろから1.2230→1.2100の大台を割り込み、1.2090台へ予想外に続落。

EURUSDも独IFOが強く一時EURUSDは1.0890台の高値を付けるも、GBPUSDの下落の影響+強い住宅関連の数字に1.0850台まで続落、弱い米消費者信頼感にようやく下げ止まるも上昇力は鈍い。


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英サーベーション世論調査=英国民はメイ首相のEU離脱交渉で移民制限を単一市場へのアクセスより優先を58%が支持、反対25%。

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2016年10月25日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月25日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は+130.83(+0.76%)と上昇、原油価格(WTI)は50ドル台後半へと小幅上昇へ。為替相場は主要通貨でドルと円は軟調に推移。

早朝からUSDCADは波乱の展開。NY市場の引け間際に、ボロズ・カナダ中銀総裁は「我々のベストプランは次の18か月様子見、すなわち待つことである」との発言に、追加緩和の後退=USDCADは急落。

その後「18か月とはアウトプットギャップのことで金融政策のことではない」と否定し=USDCADは急進。ただし、最初の出発地点まで回復することができる、カナダドル高の流れが続いている。

アジア市場は、他の主要通貨では全般的にドル売りの流れとなり、AUDUSDは0.7590近く→0.7630台へ上昇。NZDUSDも0.7110近く→07150台へと上昇。EURUSDは1.0860台→1.0880台まで値を戻すも、全体的には小幅な変動に留まっている。

USDJPYは、NY市場引け値近辺の104.10台をボトムに、株高=円安+クロスでの円売りに、104.50近くまで上昇、引き続き104.50~70の水準が大きな壁となっている。ただし、大きな材料もなく、底値をじわじわ切り上げる相場展開に、天井が見えない。

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NZ中銀=次回以降の金融政策に関する声明で、これまでの90日物銀行手形金利見通しに代わり、政策金利見通しを公表すると公表。

26日の豪CPIで、第3四半期の基調インフレ率が1.5%近辺となれば、豪中銀の緩和サイクルが終了する可能性があるとの観測も豪ドル買いへ。

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2016年10月25日(火曜)24日、海外市場の動き

2016年10月25日(火曜)24日、海外市場の動き

米金利(10年債利回り1.738→1.762%)と米株(18150→18223ドル)は上昇、為替相場はドル高傾向を維持(USDJPY103.83→104.20台近辺)。原油価格は「イランがOPECによる減産からの除外を求め」急落から、ロシアエネルギー相+イラン石油次官発言に反発し50ドル台前半を維持(WTI50.98→49.64→50.40台近辺)。

週明け月曜日のアジア市場では、週末に英紙が「英銀大手はEUパスポートの失効を懸念し英を脱出を準備」との報道にGBPUSDの売りからスタートし主要国でドル買いの流れへ。

欧州市場の序盤からドル売りへと変化。欧州市場の序盤では、株高+強いユーロ圏PMI+独連銀のインフレ上昇見通しにEURUSDは上昇、ドル売りへと変化するも、英CB製造業受注は弱くドル売りの足を引っ張る。

米国市場では、大幅な株高からスタートし、米金利の上昇にドル買いの流れがへと変化。ブラード・セントルイス連銀総裁が「当面は一度の利上げで十分」と弱気な発言にも大きな反応は示さず、1年ぶり高水準となった米製造業PMIにドル急反発、ドル全面高へ。

米国市場の終盤では、エバンズ・シカゴ連銀総裁「インフレ見通しと労働市場が改善が続けば、2017年末までに3度の利上げが適切となる可能性」と発言、ドル買いの流れを維持へ。

ボロズ・カナダ中銀総裁は「一段の緩和は非伝統的な金融政策により近づくことになり、利下げに踏み切るのは簡単ではない」と緩和期待を裏切る発言に、USDCADは1.3390→1.3290台へ急落し、カナダドルは全面高へ。

USDJPYは、動きはスローながら、株高=円安+日米金利差拡大に底値を切り上げ10月13日の高値104.60台を再度試す動きとなっているが、104.30~50円の売りは厚く、一朝一夕の円売りとならず。

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ボロズ・カナダ中銀総裁は「一段の緩和は非伝統的な金融政策により近づくことになり、利下げに踏み切るのは簡単ではない」

ロシアエネルギー相=短期的な産油量制限、市場安定化に効果

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ見通しと労働市場が改善が続けば、2017年末までに3度の利上げが適切となる可能性。2016年後半のGDP成長は2.0~2.5%を予想。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=米経済が将来、衝撃に見舞われた場合に景気を支援できるよう、金利が現在の水準から上昇することを望む。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=2%のインフレ目標達成を真剣に取り組むことを示すために、低金利の長期間継続が必要。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=カバードボンドの購入は入手可能な資産が限界に達した。他の選択肢はある。

メイ英首相=EU離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に英国が向かっていると示唆することは正しくない。

メイ英首相=EU離脱にあたり、良好な通商をめぐる合意と同時に移民のコントロールの双方を確保したい。英経済にとり金融サービス部門が重要であると認識している。

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2016/10/24

2016年10月24日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月24日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は上昇してスタートし、NYダウは100ドル超の上昇へ、原油価格は50ドル台前半へと低下、米10年債利回りは低下から値を戻し上昇へ。

為替相場は、大相場とは言い難いが、米株高+米金利の上昇のドル買いが強く、ブラード・セントルイス連銀総裁の「当面は一度の利上げで十分強」とのドル売り要因はあまり意識されず、アジア市場のドル売りから、欧米市場はル買いへと流れは変化。

EURUSDは、強いユーロ圏PMIと、独連銀月報でインフレ見通しの上昇予測に比較的底堅く推移するも、1.0900台を達成できる売りへと変化。

GBPUSDは、欧州市場序盤の高値1.2240台から、弱いCB製造業受注指数+米金利の上昇に値を下げ、1.2210台まで下落へ。

USDJPYは、103.70台、103.80台と底値を切り上げ、104.00~10のドル売りオーダーを消化しながら、上昇の流れは止まらず。

AUDUSDは、欧州市場序盤の高値0.7640台から全戻しで、早朝のスタート地点0.7610近辺へと逆戻り。

NZDUSDは、弱さが目立ち、アジア・欧州市場序盤の高値0.7160近辺から0.7130台まで続落。

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仏PMIは予想通りながら、ドイツとユーロ圏PMIは予想外に強く、経済活動の拡大ペースが加速、EUR買いが強まる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=当面は一度の利上げで十分

ドイツ連銀月報=年末時点の国内インフレ率が2年半ぶりに1%の水準を突破の見込み。

ハンソン・エストニア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率は強弱が混在し見極めできず、ECBの再建買い入れ策の延長議論は時期尚早。

イラン石油次官=イランは増産凍結に参加するようOPEC加盟国に呼びかける用意がある。市場の安定には原油価格は55~60ドルが適切。


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2016年10月24日 アジア・欧州市場の動き

2016年10月24日 アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は+39.05(+0.23%)と小幅上昇し、原油価格(WTI)はイランが減産合意にためらいを見せ弱含みで推移するも、50ドルの大台を維持。

週明け月曜日のアジア市場は材料が乏しい中で、英オブザーバー紙(23日)が英銀行協会会長の話してして「国内大手行がEUパスポートの失効を危惧し、海外に脱出する可能性」を示唆。

この報道を材料にGBPUSDは1.2220台→1.2180台まで小幅ながら一時下落、GBP売りがリードする弱いドル買(主要国通貨売り)の流れへと変化。結局はショートの巻き戻しに1.2210台まで値を戻すも、先週末終値の1.2220台は回復できず。

EURUSDも、特に材料がない中で、GBPUSDの動きに連動し1.0880台→1.0860近くへと小幅下げ、再び1.0880台まで値を戻す。

AUDUSD+NZDUSDも動きは同じく、ドル買い→ドル売りへと編あするも動きは緩慢。

USDJPYは、104円台の壁を終えられず、103.80~00の狭いレンジで収支、欧州勢は下値トライからスタートし、103.80円を割り込むが、動きは基本的にスロー。日銀「金融システムリポート」で、、金融機関収益の減少で金融仲介機能が停滞するリスクと、資産価格などへの影響が行き過ぎる過熱リスクの両面を注視していく方針へ。先週の黒田日銀総裁の話と言い、追加緩和の実施を期待できそうにない。

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オブザーバー紙(23日)=英銀行協会(BBA)会長は国内大手銀行はEU離脱に向けた交渉を控え、EUパスポート(EU加盟28カ国の顧客にアクセスできる)の失効を懸念、2017年前半に海外脱出する準備、中小銀行はクリスマス時期の前にも脱出を計画→ GBPUSD売り圧力が強まる。

通関ベース貿易収支=4983.3億円(予想3418億円 前回-187億円)と、予想を上回り前回の赤字から大幅に回復。

日銀「金融システムリポート」を公表=超低金利環境が長期化する中で、金融システムの安定維持に向け、金融機関収益の減少で金融仲介機能が停滞するリスクと、資産価格などへの影響が行き過ぎる過熱リスクの両面を注視していく方針。銀行の不動産業向け融資が増加を続けており、不動産市場の動向も注意深く点検していく。

原油価格下落=イランがOPECによる減産からの除外を求めた。

人民元オフショア市場で6年ぶりの安値を更新、介入実施の可能性も指摘あり。

英政府=EU離脱決定をめぐり、北部スコットランド、西部ウェールズ、北アイルランドの3地域の行政府代表がデービスEU離脱担当相と今後のEUとの関係について協議する場を設ける。

米大手銀は巨額の手数料を得ようとして、タイムワーナー買収で合意したAT&Tに過去最大級の融資を行おうとしている。しかし米当局の審査が長引き、総額400億ドル(約4兆1600億円)の融資がなかなか実行できない懸念も存在。JPモルガン・チェースが250億ドル、バンク・オブ・アメリカが150億ドルを融資すると公約。

ブルームバーグ調査のエコノミスト予想値=英第3四半期GDPは前期比0.3%を予測(第2四半期0.7%)で、四半期ベースでは過去4年の平均の半分へと低下が予想。

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2016/10/23

今週の相場を考える(10月24日~28日)

今週の相場を考える(10月24日~28日)

米大統領選TV討論会はクリントン氏が市場の期待通り、次期米大統領の座に一歩近づいて終わった。11月8日の本選を待たねば最終的な結果は出ないが、「クリントン勝利=経済政策の安定」の御旗の下に市場参加者はドル高支持を強め、今週末の米第3四半期GDP・速報値は良し悪しつけ変動要因。

最新のCFTCのIMMポジションからは通貨ショートが急拡大し投機的なドル買いが増加している。ポジションは、円のロングは急減し、ユーロのショートは拡大、ポンドのショートは減少気味。オプションのリスクリバーサルから、円コールとユーロプットは低下気味で、ポンドプットと豪ドルプットにはあまり変化が見られない。

英国はハードブレグジットのリスクは払しょくできず、潜在的な売り圧力は消えず、ユーロ圏は金融不安が解消できず、期待のQE縮小もなく追加緩和の思惑は消えずEURUSDは安値を更新中。円は官民挙げての株高政策に株高=円安期待は消えず。

今週は10月31日(月曜)は残っているが、月末の手当てやポジション管理から見れば実質的に10月最終週となる。また、来週のことで恐縮ながら、11月1日の「日銀、豪中銀」、11月2日の「FOMC」、11月3日の「BOE」と主要国で金融政策の発表が相次いでおり、今週は特に週後半でその思惑に相場が強く影響を受ける週となっている。

米国発の経済指標、特に米耐久財受注やGDPで想定外の結果や、米株の急変でもならなければ、為替相場の動きは鈍くなることが予想されるが、逆に言えば、今週のリスクにもなっている。

米金利も7月上旬の安値から大幅に値を戻し、NYダウは18500ドルの壁に遮られてはいるも、18000ドルをボトムに何とか踏みとどまっており、11月のFOMCは米大統領選前でFOMCは利上げを決定することはないと予想している。短期的には企業決算に左右されながらも、米株は底堅い動きが予想され、結果として円相場への影響も大きくなることが予想される。

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【通貨ペア別のレンジ予想】

◎USDJPY【予想レンジ 103.00~105.00→106.50】
100~105円のレンジに収まるのか? 102.50~108円の新たなレンジに変化するのか? 今週のテーマも先週と変わらず。日経平均株価も1万7千円台の大台を上抜けし、株高=円安の方程式が続く。米大統領選でクリントン氏が有利との材料も潜在的なドル高期待を強める要因となっているが、米株と米金利の動きには注意が必要。

◎EURUSD【予想レンジ 1.07500~1.1050】
続落し7か月振りの安値1.0883で終了。週終値ベースでは1月29日の週1.0792以来の安値へ。ECB理事会では一時期待されたQE縮小もなく、QE延期の可能性発言に再びEU売りへ。経済指標はそれほど弱まっているとは思えないが、第4四半期の成長見通しは弱きで、12月のECB追加緩和期待が残り、売り圧力は止まらず。EURGBPも売りへと変化し戻り売りの流れは変わらずながら、短期的には良い水準近くへと値を下げ、月末の要因が加われば、動きが鈍くなる可能性も。

◎GBPUSD【予想レンジ 1.2000~1.2400】
ハードブレグジット→ソフトブレグジット期待にやや収まったGBPR売りの流れも、EU首脳会議で正式表明まで単一市場への参加への話し合いもできず、EURUSDの下落の影響を受け、潜在的な売り圧力が残っている。ただ、EURGBPの影響をは思えるが、先週のEURUSDの下落に反して、安定した値動きや月末の要因が加われば、相場が安定し底堅くなる可能性も。

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7550~0.7750】
0.7800の大台は鉄壁!弱い豪雇用統計に流れはAUD売りへと急変。原油価格の高止まりに反して、弱い経済指標に上昇したUSDCAD(カナダドル売り)の影響もあるのか、予想外に弱い豪ドル。今週は、26日の豪CPIが波乱要因で、先週の弱い豪雇用統計から始まった、売りがさらに加速するのか、それとも、反転するのか注目したい。


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今週の注目材料(10月24日~28日)

今週の注目材料(10月24日~28日)

米大統領選のTV討論会も終わり、クリントン氏の有利は揺るぎなく、12月のFOMCで利上げ観測は変わらず。伸び悩む米株と金利には不安感は残るが、オプションボラは低下傾向が続き、ドルコールオーバーに変わりなく、CFTCのIMMポジションを見ても通貨ショート・ドル高いに賭けたポジションが増加している。

今週も米国発のGDP(10/28)を筆頭に、消費者信頼感指数(10/25)、耐久財受注(10/27)、中古住宅販売(10/27)、米第3四半期GDP速報値(10/28)など重要な米経済指標と、ダドリーNY連銀総裁(10/24)を含め、ブラード、エバンズ、パウエル、ロックハートなどFRB理事や地区連銀総裁発言が注目され、為替相場を動かす要になっている。

米国以外の経済指標では、
10/24=日本の貿易収支
10/26=豪第3四半期CPI
10/27=英第3四半期GDP・速報値
10/28=日本CPI、米第3四半期GDP・速報値

米国以外の発言では、
10/24=ボロズ・カナダ中銀総裁、ウィルキンス・カナダ中銀副総裁議会証言、ブラード・セントルイス連銀総裁講演、エバンズ・シカゴ連銀総裁講演、パウエルFRB理事講演
10/25=ドラギECB総裁講演、カーニーBOE総裁上院経済委員会出席、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演、

その他、
10/27=渦中のドイツ銀行決算

詳しくは、別表をご覧ください。

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2016/10/22

最新のIMMポジションから、 2016年10月22日(土曜)


最新のIMMポジションから、 2016年10月22日(土曜)

10月18日付のデータでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、-164,683コントラクトと、前週の-145,777から通貨ショートが18,906コントラクト拡大し、ショートの拡大幅は6月2日の-186,565を上回り5週連続となっている。

添付のチャートからもわかるように、円のロングは9月27日の週68,892から、3週連続で減少しており、市場の円高センチメントが急変していたことがうかがえる。

最近では9月21日に日銀が「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和」を発表した週を、円ロングポジションのピークに急変し、米大統領選の3度のTV討論会を経て、クリントン氏が有利との判断のドル買いも加わっている。

ユーロのショートも3週連続でマイナス幅が拡大、7月26日で直近のピークとなる-112,600コントラクトに次ぐ-109,268となった。9月27日の週では一時前週比でユーロの買い戻しも見られたが、ユーロ先約感が続いている。

一方のポンドは、小幅ながら2週連続でショートが減少し、ハードブレグジット→ソフトブレグジットへとのメイ英首相の方針変化の期待感に一時的ながら極端なポンド先安感は弱まっている。

NZドルは、ショートの減少幅は7,583コントラクトと、変化幅を比較すると一部の新興国通貨高の影響もあり、7通貨の中で、ユーロ、円に次いで変化幅が大きく、それも、ドル高相場の中で通貨のロングが拡大していることに意外感も感じられる。


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2016年10月22日(土曜)21日、海外市場の動き

2016年10月22日(土曜)21日、海外市場の動き

週末金曜日、重要な経済指標や発言も少ない。米株は安値から前日同水準近くまで値を戻し、米10年債利回りは1.738%へと-0.021%低下。

NY連銀のNowcastは米第3四半期GDP予測値を2.3→2.22%へ下方修正、米金利の伸び悩みにも米12月の利上げ期待値は高く、ドル買いを維持。弱い経済指標にCADは主要通貨で全面安。

USDJPYは米株との連動性が高く、株安=円高から、株高=円安へと変化、103.50~00のレンジで推移。EURUSDは12月のECB理事会で追加緩和の期待は強く売り圧力は変わらず、1.0900台を回復できず。

AUDUSDは、前日の弱い雇用統計から売りの流れは変わらず、0.7600を割り込み続落し、NZDUSDも続落。GBPUSDはハードブレグジットのリスク+EU首脳会議の評価はネガティブながら1.2200割れから値を戻す。

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CAD 8月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.1→-0.2%)、除く自動車前月比=0.0%(予想0.3% 前回-0.1%→-0.2%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

CAD 9月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.2%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

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NY連銀Nowcast=米第3四半期GDP予測値2.2%、第4四半期1.4%

ドイツ銀行=大型契約を獲得、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とレイノルズ・アメリカンとの470億ドルの取引で助言と資金提供の主幹事を務める。

ウィリアムズSF連銀総裁=比較的早期の利上げが妥当。賃金の伸びが加速していることは間違いない。

ノボトニ・オーストリア中銀総裁=QEの将来の行方は12月に決定。

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2016/10/21

2016年10月21日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月21日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は弱く、米金利は低下。カナダの小売+CPIは予想外に弱くCADは急落。ドルは円以外で全面高、円はドルを含め主要国通貨で全面高。

EURUSDは、昨日のECB理事会で一部で期待されたQEの縮小もなく、逆に12月8日の理事会で延長される可能性が市場で強く意識しており弱さが目立つ。アジア市場の高値1.0930近くを高値に1.0870近くへ続落。

USDJPYは、ストレートの取引よりも、JPYクロスで円高が加速し下落。主要通貨ではアジア市場をピークに米国市場はいり、弱い米株に一時103.50台まで続落、、EURJPYは113.80台→112.60台、GBPJPYも127.60台→126.10台へ続落。

AUDUSDは、昨日の弱い雇用統計から続落傾向は止まらず、0.7650台→0.7590台まで下落。AUDJPYも朝方の78.75→77.60台へ続落。

USDCADは、弱い経済指標にUSDCADは1.3230台→1.3350近くへ急上昇しCAD売りへ。CADJPYはアジア市場の78.75台→77.60台まで続落しようやく下げ止まる。


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CAD 8月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.1→-0.2%)、除く自動車前月比=0.0%(予想0.3% 前回-0.1%→-0.2%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

CAD 9月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.2%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

EUR 10月 消費者信頼感・速報=-8.0(予想-8.0 前回-8.2)

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GE第3四半期決算=利益は市場予想を上回るが、売上高は弱く、通期の売上高見通しを引き下げた。

レンツィ・イタリア首相=EU規則に違反しても2017年度の予算案は変更せず。

英国立統計局=9月の公的部門の純借入額(除く国有銀行)は、106億ポンド(予想85億ポンド)と前年比14.5%で大幅に拡大。4~9月は455億ポンドで、前年同期で5減少へ。

ECB調査=ユーロ圏の長期インフレ期待は、現在0.2%、2021年までに1.8%になる。2016年のインフレ率は0.3→0.2%へ下方修正。GDPは2018年=1.4→1.5%、2021年=1.5→1.6%、2016年1.5→1.6%へ上方修正。

レヴィン・米ダートマス大教授(元FRB幹部)=非伝統的金融政策に携わる現在の日米欧の中央銀行を「原因も正しい処方もわからない幼児を抱え、複数の病院を走り回る親」に例え、実験的な政策は、時に間違うリスクがある。

レヴィン・米ダートマス大教授(元FRB幹部)=特に、1)選挙のために金融緩和を常に求める政治的圧力からの干渉に抵抗できない、2)政策を決める委員らの考え方が同質的で、付和雷同的な行動をとる場合。

レヴィン・米ダートマス大教授(元FRB幹部)=特定の利益に誘導されない政策決定を実現するためにも、金融政策運営のあり方や政策委員の決め方などの透明性の確保が極めて重要

2016年10月21日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月21日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、アジア市場を含め今日は重要な経済指標の発表も少ない。日経平均株価は-50.91(-0.30%)と小幅低下、原油価格は50ドル台を維持、為替相場は主要通貨でドル高の流れを維持。

USDJPYは、昨日は週末を前にした円ショートのポジションも調整され、今日は再び104円台を回復し一時104.20円台ま上昇。しかし、104円台で中期筋の売りが強く、黒田日銀総裁の「追加緩和に慎重な姿勢」+白井前日銀審議委員の「日銀がこれ以上ETFの買い入れを拡大することは困難」との発言もあり、軟調に推移し、103.80台で推移している。

EURUSDは1.0900を割り込み下落。朝方の1.0930近辺を高値に欧州市場に入り1.0880台まで続落、他の主要通貨でも弱さが目っている。

AUDUSDは、昨日の弱い雇用統計から市場のセンチメントは急変。0.7800の大台トライ失敗の反動もあり、AUDロングの調整色が今日も続いている。アジア市場の安値0.7610台から欧州市場の序盤には一時0.7650まで値を戻すも、欧州市場では再び売りへと変化している。


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黒田日銀総裁(衆院財務金融委員会)=物価2%達成後ずれする可能性を示唆。前回の金融政策決定会合から適切と考えるイールドカーブにも大きな変化はなく、追加緩和に慎重な姿勢。

黒田日銀総裁(全国信用組合大会)=経済・物価情勢だけでなく、金融情勢も十分踏まえ、2%の物価安定目標を実現するために最も適切なイールドカーブの形成を促していく。

白井前日銀審議委員=日銀がこれ以上ETFの買い入れを拡大することは、よほどのことがないと困難。

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2016年10月21日(金曜)20日、海外市場の動き

2016年10月21日(金曜)20日、海外市場の動き

欧州株は上昇するも、米株は小幅安。原油価格は50ドル台半ばへ低下、米10年債利回りは横ばいで2年債は上昇へ。為替市場は強い米経済指標+主要通貨独自の弱い材料を反映し、円ショートのポジション調整も一巡し円安復活し、結果はドル全面高。

EURUSDは、ECB理事会は予想通り金融政策を据え置くも、QEの延長は協議せずに1.10の大台を回復→「QE縮小も協議せず+必要なら延長+12月にQEの見直しに関して協議でQEの延長期待」+強い米経済指標も加わり、1.0910台へ続落し弱さが目立つ。

GBPUSDは、ドラギ発言によるEURGBPの動きに連動し、EURGBP買いに1.2210近くへ下落、EURGBPの急落にもEU首脳会議で「英国が正式な離脱手続をなしでは交渉は開始できず」に、GBP売り要因+強い米経済指標に安値圏で推移。午前零時からオプション絡みなのか買い戻しが強まり一時1.2270台まで値を戻す。

AUDUSDは、アジア市場の早朝、0.7730台へと高値を更新しながらも、弱い豪雇用統計に急落し売りを継続。強い米経済指標+弱いEUR+GBPにドル全面高の中、0.7620台ま下落、戻りも0.7640台あで限定的で引けにかけても安値を継続。

USDJPYは、アジア市場の安値103.30台をボトムに「日本株高=円安」+クリントン氏支持拡大に円売りの流れが続き、大枠103.50~80のレンジで取引が続いていた。オプションカットを前にして、強い米経済指標+安定した米株に103.80~85のポイントを上抜けし、円売りが加速一時104.10台まで続伸し、高値圏で推移。

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◎豪雇用統計=失業率5.6、雇用者変化-0.98万人(予想1.5万人)と予想外に弱く、AUD売りの流れが続く。
◎英小売売上高=前年比4.1%(予想4.8%)と弱さが目立つ。
◎ECB理事会=予想通り金融政策の据え置きを決定。
◎ドラギECB総裁=QEの延長と縮小で協議はなかった。QEは2017年3月まで継続し必要なら延長、インフレが目標を継続的に達成するまで続ける。QEの突然終了する可能性は低い。12月にQEの見直しに関して協議→ EURUSD上昇から下落へと急変、ECBのQE延長の可能性を意識し売り圧力が続く。
◎トゥスクEU大統領=英国が正式な離脱手続をなしでは交渉は開始されない→ GBP売り要因
◎週間新規失業保険申請件数=26.0万件(予想25万件)とやや悪化。
◎米フィラデルフィア連銀景気指数=9.7(予想5.3)と強くドル買い要因になる。
◎米NAR中古住宅販売件数=3.2%(予想0.4%)と強くドル買い要因となる。
◎米CB景気先行指標総合=前月比0.2%(予想0.2%)

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世界銀行(商品市場の四半期見通し)=2017年原油価格見通し、OPEC減産合意期待に53→55ドルへ上方修正。2016年は43ドルで据え置く。

ドイツ銀行株3.8%上昇=カタールやアブダビの政府系ファンドや中
国の投資家が同銀の株式の25%を購入する可能性。

ドイツ10年債利回り、ECBのQE縮小協議せずに2週間ぶりにマイナス圏へ。

トゥスクEU大統領=今回の会議でメイ首相は離脱について説明すると見られるとしながらも、英国が正式な離脱手続きを開始してからでないと交渉は開始されない→ GBP売りが強まる。

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2016/10/20

2016年10月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ECB理事会は金融政策を予想通り据え置く。注目のドラギECB総裁の記者会見にEURUSDは上下変動し結果はEUR売りへ。

米株は小幅安からスタート+米金利は低下するも、米フィラデルフィア連銀景気指数に総じてドルは堅調に推移し、強い米中古住宅販売件数に、株高+金利上昇へと変化しドル買いの流れが強まる。

EURUSDは、「QEの延長と縮小」は協議せずに1.0970→1.1039「経済見通しは引き続き下方リスク」+「QEは2017年3月まで継続し必要なら延長」に、→アジア市場の安値1.0950台を割り込み→1.0930台へ下落。

AUDUSDは、アジア市場で発表された弱い雇用統計に、売り圧力が収まらないが、0.7650以下買いは根強く、0.7650~80の狭いレンジで動きは鈍いが、強い米経済指標に安値を更新。

USDJPYは、アジア早朝の安値103.35をボトムに株高に、株高=円安の流れに底値を切り上げ、欧州市場に入ると103.55~85の狭いレンジから、強い米経済指標に104円を試す動きへ。

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◎米週間新規失業保険申請件数は26万件(予想25万件 前回24.6→24.7)→ 予想より悪化

◎米フィラデルフィア連銀景気指数は9.7(予想5.3 前回12.8)→ 予想を大幅に上回る

◎USD 9月 中古住宅販売件数=3.2%(予想0.4% 前回-1.5%)、547万件(予想534万件 前回533→530万件)→ 予想を大幅に上回りドル買いが強まる。

◎USD 9月 CB景気先行指標総合=前月比0.2%(予想0.2% 前回-0.2%)

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ECB理事会=政策金利0.0%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.4%へ据え置きと、月額800億ユーロの資産買い入れも2017年3月まで続けることを決定、予想通り。

ドラギECB総裁=QEの延長と縮小で協議はなかった。

ドラギECB総裁=最近のデータから、ユーロ圏経済が引き続き緩やかながらも安定的に回復しており、インフレ率が想定に沿って段階的に加速することを裏付けている。

ドラギECB総裁=経済見通しは引き続き下方リスク、量的緩和(QE)は2017年3月まで継続し必要なら延長を。QEはインフレが目標を継続的に達成するまで続ける。

ドラギECB総裁=QEの突然終了する可能性は低い。12月にQEの見直しに関して協議。インフレは2017年、2018年に上昇へ。

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2016年10月20日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月20日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は+236.59(+1.39)と1万7千を超えて上昇。株高=円安の動きが強まり、米大統領選第3回TV討論会ではクリントン氏勝利の可能性が高まり、ドル買い要因となるり動きは弱いリスクオン。

豪雇用統計は予想外に弱く堅調に推移していたAUDも売りへと変化し、欧州時間のECB理事会を待つ動きとなった。

USDJPYは、昨日、共同通信が「日銀緩和見送りお見通し」報道に円高が加速したこともあり、日本株高+クリントン氏有利の結果に、円売りが強まるも、動きは緩慢。円はクロスでも通貨間で異なる動きへ。

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米大統領選第3回TV討論会=CNN調査では、クリントン氏勝利52%、ランプ氏勝利39%と差が拡大。トランプリスクの低下に日本株は上昇し、ドル買いが強まるり、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉のリスクが低下しメキシコドルが上昇。

豪雇用統計は失業率は5.6%と予想より低下し前回と変わらず。雇用者数は正規雇用者数が予想外に減少し-5.3万人(予想1.15万人 前回1.01万人)と弱く、AUD売りが強まる。

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2016年10月20日(木曜)19日、海外市場の動き

2016年10月20日(木曜)19日、海外市場の動き

米株は小幅上昇し米金利も上昇。原油価格は上昇。為替相場は、CADは上下変動し結局は強さを維持、AUDは続伸、EURは弱くGBPは上下変動しながも変わらず。USDJPYは円高傾向を維持するも、円クロスでは強弱混在。

米株はNYダウ+40.68(+0.22%)、WTIは原油在庫の予想外の減少に一時51.94ドルまで下落し51.44ドルに落ち着く。米10年債利回りは上下変動しながら1.746%へ上昇するも、2年債は0.798%と変わらず。

AUDUSDは、アジア市場の中国GDPは前年比6.7%と予想と変わらず、鉱工業生産が前年比6.1%と弱く、0.7660割れAUDUSD売りが強まる。しかし、米国市場では新興国通貨高がリードするリスクオンの流れや中国リスクの軽減+原油高に0.7730近くへと上昇。基本的に強さが目立つ通貨で、AUDJPYも同じ。

USDCADは、カナダ中銀は政策金利0.5%に予想通り据え置くも、GDP見通しを下方修正し、原油在庫の予想外の減少=原油価格上昇の中、USDCADは一時1.3000の大台直前まで急落。そして、政策委員は積極的に追加緩和を協議にCAD売が加速し1.3140台まで急反発。

USDJPYは、105円台トライ失敗の反動+株高=円安の連動性が崩れていることもあるが、円ショートポジションの巻き戻しが主で、他の要因はあまり変わらず。米国市場では一時103.10台まで下落し103.50台まで値を戻し終了。円クロスでは通貨間でことなり、資源関連通貨のAUD+CAD+NZDで弱く、EUR+GBPで強い流れへ。

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カナダ中銀=政策金利0.5%に予想通り据え置き、GDP成長率見通しを引き下げへ、短期的な住宅市場の減速や軟調な輸出見通しが要因に(3ヵ月前予想との比較)、2016年=1.3→1.1%、2017年=2.2→2.0%に引き下げた。 

ポロズ・カナダ中銀総裁=カナダ中銀のボードメンバーは積極的に追加緩和を協議。

カナダ中銀=財政刺激策や緩和的な金融政策、米景気の加速が今後数カ月にカナダ経済を支援。コモディティ価格の下落による重しは軽減しつつある。

カナダ中銀=経済のスラックを背景にインフレへの下押し圧力が継続。不透明性が高まっているものの、修正後のインフレ見通しをめぐるリスクはおおむね均衡。

カナダ中銀=カナダ経済がフル稼働の状態を取り戻すのは2018年半ばごろで、7月予想より著しく遅れる。

カナダ中銀=トルドー政権が最近導入した住宅ローンに関する規制強化により住宅販売が冷え込み、2018年までにGDPが0.3%押し下げられると予想するも、住宅ローンで金融システムが阻害されるリスクは低減。

モルガン・スタンレー第3四半期決算=前年同期比57%の増益で、利益率80セントで予想63セントを上回る。

インテル=第4半期売上予想157億ドル±5億ドル(予想159億ドル)に、株価は大幅安。

ハルディーンBOE理事=大規模な国際買い入れは、一時的でも経済成長押し上げに寄与。特にFRBのQEは世界的に強力なプラスの波及効果をもたらした。

ハルディーンBOE理事=中銀の4350億ポンドの国債買い入れプログラムは、国内で3000億ポンドの消費喚起の効果が得られる可能性。中銀は2018年までに発行済み英国債の1/3を保有している可能性がある。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレ率は加速している可能性が大きく、金融緩和の一部を解除することが適切。

カプラン・ダラス連銀総裁=今年のGDPは1.75%と予想、歴史的な標準を下回るが失業率を押し下げ、労働市場の緩みを解消するのに十分な水準。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済は8月遅く から10月初めにかけて安定した成長ペースを維持。労働市場はタイトで 賃金の上昇圧力が出始めており、大半で前向きな見通しが示された。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)大半の地区は緩慢ないし緩やかなペースでの 景気拡大を報告した。見通しは大半がポジティブで、いくつか の地区では非常に緩慢ないし緩やかなペースでの成長が続く。

カービー英金融サービス担当相(議会公聴会)=ロンドンにユーロ建て清算業務を維持することは、EU離脱交渉の重要な検討事項だが、最優先課題でない。

財務省の金融サービス部門幹部=EU単一市場へのアクセス「パスポート」が投資銀行にとって重要とした半面、アクセスが失われてもアセットマネジャーには当初ほど問題とならない可能性。

米エネルギー情報局(EIA)=原油在庫-520万バレル(予想270万バレル)と予想外の減少に1年3ヵ月ぶり高値の一時51.94ドルまで上昇。

ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=石油市場のファンダメンタルズ改善と需給の再均衡化が進んでいるため、大幅な下降局面は最終段階にあり、産油国が供給を制限すれば状況は一段と改善する。

サウジアラビア=国際市場での国債発行を通じて最大175億ドル(1兆8080億円)を調達する計画 → 悪化した財政を支えるため、新興国として過去最大規模。

アトランタ連銀総裁GDPNow=米第3四半期予想値1.9→2.0%へ上方修正。政府の歳出データを反映。

ハモンド英財務相=金融政策は政府から独立して決定され、独立性の維持に変更はない。

ハモンド英財務相=英国への移民の縮小に向けた措置は英経済の保全に役に立つ形で策定される必要がある。

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2016/10/19

2016年10月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米若者は、クリントン氏・トランプ氏のいずれかの選択肢より、地球の消滅を選択(まさか?)。過去2回の討論会と比較にならないほど、盛り上がりに乏しい3回目の討論会が日本時間明日午前中に控えている。

注目の中国GDPは、前年比6.7%(予想6.7% 前回6.7%)と予想通りながら鉱工業生産が弱い。直後から弱い中国の経済指標というより、ポジション調整のきっかけになったと思われAUDUSD+NZDUSDの売りが強まる。

GBPUSDは、メイ英首相は議会に譲歩なのか、先週末から続く「ハードブレグジット」→「ソフトブレグジット」へと変化を期待させる発言や行動に、GBPショートの巻き戻しが強まっていたが、積極的にロングを取ることもできず、朝方の1.2310台をピークに下落。

EURUSDは、EURGBPの売りの呪縛から逃れながらも、ECB理事会の結果を見るまでは不安で積極的にEUR買いはできず。EURJPYの売りに、アジア市場の高値1.1000直前から再び下落へ。弱さが目立つ動きが続く。

USDJPY米株は比較的堅調ながら、米金利は低下。原油価格の変動にも、新興国通貨の上昇(MXN)高=リスク回避の流れも、104円台を維持することはできず。円ショートの買い戻しが強まる。

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米マサチューセッツ大学ローウェル校の世論調査=今回の米大統領選で、米国の若者が民主・共和のどちらの候補に対しても不満を抱く。民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補のどちらかが大統領になるくらいなら、巨大隕石の衝突で地球が消滅する方が良いとの回答は約23%に上った。

中国国家統計局=1~9月の中国不動産投資は前年同期比5.8%(1~8月5.4%)へ増加。政府は不動産への過剰な投資抑制を目指している。

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2016年10月19日(水曜)18日、海外市場の動き

2016年10月19日(水曜)18日、海外市場の動き

為替相場は、弱い米CPIコアに米金利は低下しドル売りが強まるが、一日を通じて、EURは下落(ECB理事会を意識してなのか?)、GBP(強い英CPI+議会批准の可能性)+NZD+AUDの上昇(強いNZDCPI+豪中銀総裁発言)、JPY+CAD(原油価格に連動)は横ばいと、通貨間で異なる動きへ。

弱い米CPIコア+強い米企業決算に米株は上昇からスタートしほぼ同水準で推移し、S&P+NASDAQも強く、米金利は低下傾向が続く。原油価格は一時下落するも持ち直し50ドル台を維持。

今日19日発表の、中国GDP+英雇用統計+カナダ中銀+ベージュブック+米企業決算による変動を注目。また、米株高+日本株先物が一時1万7千円台を付けたこともあり、日本株=円相場の流れを注視。

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アジア市場で強いNZDCPI+ロウ豪中銀総裁発言に、ドル売りをリードし上昇した「NZDUSD+AUDUSD」。欧米市場に入り弱い米CPIコアに上昇傾向を維持するも、AUDUSDは0.7620台(早朝安値)→0.7680台をピークに伸び悩み、NZDUSDは0.7130(早朝安値)→0.7210台まで続伸し強さが目立った。

EURUSDはアジア・欧州市場の1.1020台をピークに、20日のECB理事会を意識したのか、EURGBPの売りも続き伸び悩み続落。米CPIに一時買い戻される局面も見られたが、1.0970台まで続落し主要通貨で全面安。

GBPUSDは、アジア早朝の1.2170台を安値に、英CPI前年比が2年ぶりの高水準+弱い米CPIコア+EU離脱の最終合意に議会批准が必要となる可能性に1.2320台まで続伸し、主要通貨で全面高。結果的にEURGBPは0.9030台→0.8910台まで続落、GBPJPYも126.40台→128.10台へと続伸へ。

USDJPYは、一日を通じて103.70~20の50pipsレンジで上下。特に変化は見られず。ただ、先週見られた104.50円を何度もトライし加速した円売りの力強さは感じられず、テーマはJPYからやや軌道が変化。

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FRB9月の公定歩合議事要旨=12地区連銀中、9地区連銀が利上げを求めた(前回は8地区連銀)。アトランタ、カンザスシティー、リッチモンド、クリーブランド、サンフランシスコ、ボストン、セントルイス、フィラデルフィア、ダラス地区連銀が、1.0→1.25%への引き上げを提案。

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関係者=英政府の弁護人は、「EU離脱の最終合意は議会批准が必要となる可能性が非常に高い」→ 安心感が広まりポンド買いが強まる。

ゴールドマン・サックス・グループ決算=前年同期比47%の増益。


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2016/10/18

2016年10月18日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月18日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は上昇からスタート、米金利も強含みで推移、原油価格(WTI)は小幅高。為替市場はEUR安+GBP高。AUD+NZDは強さを維持、CADは原油高に買いから売りへと変化。JPYは、103.80~20のレンジで動けず。

全体的に動きは緩慢ながら、アジア市場からNZDUSD+AUDUSDの買がリードするドル売りの流れは、欧州支市場に入ると伸び悩みドル売りも弱まる。

強い英CPI+EU離脱の最終合意は議会の批准が必要との報道に買いの流れを継続し、1.2300台まで上昇へ。

米国市場に入り、米CPIのコアは弱く、直後はドル売りへと動くも、すぐに買いへと変化、特にEURUSDの売りが加速し、EURGBPの下げが目立った。

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英CPI=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比1.0%(予想0.8% 前回0.6%)、コア前年比1.5%(予想1.4% 前回1.3%)→ 約2年ぶりの高水準にポンド買いがやや強まる。

米CPI=前年比1.5%(予想1.5% 前回1.0%)と予想と変わらず、コア前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)と弱く、直後はドル売り→ドル買いへと変化。

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関係者=英政府の弁護人は、「EU離脱の最終合意は議会批准が必要となる可能性が非常に高い」→ 安心感が広まりポンド買いが強まる。

アゼルバイジャン大統領=原油生産量を凍結する用意がある。

ゴールドマン・サックス・グループ決算ー前年同期比47%の増益。

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2016年10月18日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月18日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

為替相場は、NZD+AUD買いがリードし、昨日来のドル売りの流れを維持。円はクロスで円売りが強く、USDJPY相場を下支え。

予想を上回るCPIにNZDは強く、ロウ豪中銀総裁は「現状のAUD相場が望ましい」と言い、豪中銀議事録では「経済成長が維持されるとの見方が妥当」と言い、AUD買いが強まる。

日経平均株価は+0.38%(+63.49)上昇、原油価格(WTI)は50ドル台を維持し底堅く、CAD買いも強く新興国通貨も上昇へ。

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USDJPYは、ドル売りの流れにも、AUDJPY+NZDJPYの買いがサポートし、103.70円近辺をボトムにし、円ロングの切りや実需の買いに再び104円台へと上昇。ただし、緩やかな上昇にとどまる。

EURUSDは、朝方の1.0990台をボトムに1.1000の大台を超えて一時1.1020台まで上昇するも、AUDEURの買いに上昇力も鈍く、欧州勢の参入でフタタ意1.1000を目指す動きへ。

AUDUSD+NZDUSDは続伸へ。ロウ豪中銀総裁発言+NZCPIなどの買い材料に加え原油価格も安定し、新興国通貨高に安定した上昇が続く。

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NZ第3四半期 消費者物価指数=前期比0.2%(予想0.0% 前回0.4%)→ 予想を上回り直後からNZドル買いが強まる。、

ロウ豪中銀総裁=インフレを抑制している諸要因はまだしばらく続く。最近のコモディティー価格高が豪ドルに上昇圧力をかけている。現在の豪ドルと金利は経済にとって望ましい水準。今後一段の著しい豪ドル高は見通しを複雑にする

NZ第3四半期CPIは予想を上回り、NZD買いが強まる。

豪中銀議事要旨=次回11月の会合での判断に、理事会メンバーが物価指標や雇用統計を重視。

豪中銀議事要旨=経済見通しを検証し、過去の利下げの効果や労働・住宅市場の状態を見極める機会となる

豪中銀議事要旨=今年の雇用増はパートタイム雇用によるもので、労働市場の勢いにかなりの不透明感がある。為替相場の上昇が、鉱山分野主導の成長からの転換を複雑化させる。

豪中銀議事要旨=経済成長が維持されるとの見方が妥当だとし、長期にわたる鉱山投資の落ち込みは最悪期を脱した。

ロイター調査=日銀が9月に導入した金融政策の新しい枠組みについて、自社の投資活動や物価上昇には、ほとんど効果がないとの回答が8割以上を占めた。融政策に実体経済を改善する力はないという手詰まり感が企業の間に広がっている。

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2016年10月18日(火曜)17日、海外市場の動き

2016年10月18日(火曜)17日、海外市場の動き

週明け月曜、フィッシャーFRB副議長いわく「利上げは簡単ではない」。為替市場は、弱い米製造業景気指数+米金利低下+米株安+原油安に小幅なドル安ながら、動きは鈍く積極的なドル売りとは言えず。

米株は総じて弱くNYダウ-51.98(-0.29%)、米金利も低下し10年債利回りは1.7977→1.767%へ低下。NY連銀製造業景気指数は-6.8(予想1.0%)と予想外に弱く、原油価格も供給過剰懸念にWTIは一時49.50へ低下。

フィッシャーFRB副議長は、利上げは簡単ではなく、低金利はしばらく続く可能性と、低金利の長期化を懸念。

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USDJPYは、円買い材料の続出に久々に104円台から滑り落ち落ちる。弱いNY連銀製造業景気指数から売りが加速し、フィッシャーFRB副議長の発言もややネガティブ。米金利の低下+株安+原油安と、103.80近辺をボトムに下げ止まるが、戻りは少ない。

EURUSDは、新たなEUR売り材料もなく、ドル売り材料に反応したEURショートカバーの一日。アジア市場の安値1.0960台をボトム→1.1000の大台を回復するも、上値の重さは変わらず。

AUDUSDは、アジア市場の0.7580台をボトムに→米国市場の終盤には0.7630近くへと上昇するも、先週末終値0.7610台と比較すると小幅な上昇にとどまる。

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フィッシャーFRB副議長は、利上げは簡単ではなく、低金利はしばらく続く可能性と、低金利の長期化を懸念。財政政策は低成長対策に寄与する可能性と、長期の潜在成長率が低下していると見方がFRB内に広まっていることを示唆。

フィッシャーFRB副議長=長期の成長トレンドの低下に、長期のFF金利見通しは最大1.2%ポイント低下へ。

フィッシャーFRB副議長=低金利トレンドの金融政策の限界に、経済にマイナスの衝撃が及べば、より長く深刻なリセッションになる可能性。

フィッシャーFRB副議長=人口動態トレンドや投資の停滞、海外経済の減速に、長期金利がゼロに近づくほど、将来の景気後退時の金融政策余地が狭まる。

フィッシャーFRB副議長=高齢化や、需要および投資の低迷が米国や世界の潜在成長率を損い、FRBが利上げに踏み切ることはそう簡単なことではない。

フィッシャーFRB副議長=成長の足かせの多くは人口動態といった金融政策が及ばない領域。生産性向上や投資拡大の実現は、支出を増やすことが可能な政府機関によるところが大きい

フィッシャーFRB副議長=インフレ目標水準を引き上げる案に意欲的になれない。完全雇用や2%インフレの目標にかなり近い(コアPCEは1.7%)。

バンク・オブ・アメリカ(第3四半期)決算=前年同期比7.3%増益でアナリスト予想を上回る、債券トレーディング収入がアナリスト予想を上回ったほか、費用が減少した。

原油価格続落=OPEC加盟国が供給を増加し、米リグ稼動数回復も。

イラン=年内に産油量を日量400万バレルに増やす計画。生産や売上高の拡大を目指し、国内の石油、天然ガス、石油化学業界へ約2000億ドルの投資を検討。

ブロードベントBOE副総裁(議会証言)=低金利は金融政策以外の要因もある。

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2016/10/17

2016年10月17日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月17日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

NY連銀製造業景気指数は、予想外のマイナスで、米金利は低下し、米株は弱含みで推移し、原油価格は50ドルを割り込み弱く、為替市場は若干のドル売りへ。

ただし、米利上げ期待にドル売りは慎重で、強さが目立つ「NZDUSD+EURUSD」を除き動きは総じて小幅なドル売りに留まる。

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USDJPYは、103.90~104.40の50ポイントのレンジから、弱いNY連銀製造業景気指数で、米金利は低下し米株も若干ながら弱く、レンジの下限を試す動きへ。

EURUSDは、アジア市場の安値1.0960台から、ユーロ圏CPI前年比は予想通りながら前回より上昇、弱いNY連銀製造業景気指数で1.1000の大台を回復するも、買いの動きも限定的。

AUDUSDは、アジア市場の安値0.7580台を底値に、新興国通貨は弱く伸び悩むも、弱いNY連銀製造業景気指数を受け、0.7620台まで上昇。原油価格も伸び悩み上昇力も弱まる。

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18:00    EUR 9月 消費者物価指数(HICP)・確定値=前年比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、コア前年比0.8%(予想0.8% 前回0.8%)

21:30    USD 10月 NY連銀製造業景気指数=-6.8(予想1.0% 前回-1.99)→ 予想外の悪化にドル売りが強まる

22:15    USD 9月 鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.4%)、設備稼働率=75.4(予想75.6% 前回75.5%)→ 鉱工業生産は予想通りながら前回より改善、設備稼働率は予想と前回を若干下回る

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一部から、中国の不動産バブルは、米サブプライムローンの危機前に似ているとの指摘がある。

フランクフルトの金融センター化推進団体(FMF)=ロンドン拠点の金融機関は、市場へのアクセス確保で、来年下半期にフランクフルトに一部業務の移転を開始する。

ブロードベントBOE副総裁=利上げは経済成長の鈍化や失業率上昇などの望まない結果を生む可能性がある。

フロマン米通商代表部(USTR)代表=EU離脱決定をに、英国がEUとの関係性について決着をつけない限り、米国が英国との通商合意を討議することは不可能。

FT紙=英国はEU離脱後も、単一市場へのアクセス維持に数十億ポンドの予算拠出を続ける案を検討。→ 市場はメイ首相が移民流入抑制にEU市場のアクセスを犠牲にすることを懸念。

FT紙=メイ首相は日産自動車に対し、英国工場からの輸出はEU離脱後も条件が変わることはないと約束。

FT紙=ドイツ自動車工業連盟(VDA)会長=ハードブレグジットが現実となれば、英国の自動車生産の一部は欧州の国々へ移転する可能性がある。

ポンド急落でインフレが急上昇するとの予測に、英10年債利回りはEU離脱を選択した6月の国民投票以来の高水準となる1.18%へ。


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2016年10月17日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月17日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日。日経平均株価は小幅上昇、為替相場も強い方向性は示せずにいるも、ドル高の流れは維持。

米株は何とか安定を保つも、米企業業績次第では、反乱の展開となるリスクを秘めており、円相場も、株価連動型で油断できず。

先週のイエレン議長の2%超のインフレ水準を要因する考えと、ローゼングレン氏の早期利上げ期待、次期政権と新議会の出方次第では金利を超低が不要になる可能性発言等々。

これらの発言がサポートしているのか、米長期金利は強く(しかし、1.8%を超えられず)、市場参加者は12月の米利上げを強く意識。

現在の材料と期待要因は米国に軍配が上がり、ドル高の可能性を否定する材料はすくない。 

ただ、日々短期的に、特に材料がなくても、あまり関係ない材料に飛びつき、短期的な変動に惑わされないようにしたいと考える市場参加者。

いや、何が起きるかわからないから、短期的な取引で利益を積み上げようとする市場参加者。思惑と行動が交錯しながら、ドル円は100~105円のレンジなのか、102.50~108円のレンジなのか、試す動きになりそうである。

また、GBPUSD+EURUSDは、仮に戻り局面があったとしても、長期でロングを維持できる要因は乏しく、リスク回避の動きは引き続き下方へ。


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イエレンFRB議長(14日)=2%の目標を上回るインフレ水準を許容する考え→ 米金利は上昇へ

イエレンFRB議長(14日)=インフレ期待がほとんど変動しない状況の中、世界経済が今後も歴史的な低金利に直面し、リセッションが起きた場合、利下げだけでは十分に対処できない可能性を踏まえ、将来的にフォワードガイダンスなどの手段が再び必要になる可能性がある。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=待つのが長すぎるとそれだけ変更を急速に行わなければならなくなる。様子見を短くすれば適切な調整が可能になる。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=緩和策の結果、国内経済は既に十分な活況を呈し、推計の持続可能な最低水準よりも失業率の改善が進み、2%のインフレ目標に到達する方向にある。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=次期政権と新議会が財政刺激策で合意できれば、米金融当局は経済成長を支えるために金利を超低水準に据え置く必要がなくなるかもしれない。

黒田日銀総裁=消費者物価、当面小幅のマイナスないしゼロ%程度で推移するとみられる。

ブロードベントBOE副総裁=インフレ目標を超えて上昇の可能性。今後数年間は、インフレは上昇するだろう。流動的な為替相場は経済的なショックの後に極めて重要。国民投票後のポンド下落は経済への打撃を吸収する役割となった。

米格付け会社S&Pグローバル・レーディン=先週のリポートで、債務頼みの経済成長を抑制しなければ、中国は「AA-」格付けを失うリスクがあると警告。

米財務省の「監視リスト」判断基準=1)対米貿易黒字が200億ドル超、2)経常黒字GDP比3%超、3)為替介入がGDP比2%超──のうち2つに該当する国・地域が対象になる。

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2016/10/16

今週の為替相場を考える(10月17~18日)

今週の為替相場を考える(10月17~21日)

注目している材料は今まで大きな変化なないが、テクニカルと合わせ以下のポイントを注視。

1.米国の利上げの有無とその時期?
2.米大統領選の行方と相場への影響?
3.ハードブレグジットの可能性・影響とポンド安相場がどこまで続くのか?
4.EUの安定の有無ととECBの金融政策の変化
5.日銀の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の影響は?
6.株高=円安がどこまで続くのか?
7.原油高(コモディティ高)=資源国関連通貨高がどこまで続くのか?


1.米国の利上げの有無とその時期?→ 12月14日が有望で可能性は高く、米金利も上昇し、株価も予想外に安定しドル高傾向を維持。
◎米利上げに関して直近の発言では、煮え切らないイエレン議長を除き、カシュカリ氏のネガティブな発言を除き、ローゼングレン+フィッシャー+メスター+ジョージ+エバンズ+ラッカーと各連銀総裁・副議長は利上げを容認する可能性の発言となっている。先月のFOMC議事録でも「比較的早い利上げが適切」であることが示されており、米大統領選の結果が判明し、イエレン議長の記者会見も予定されている12月14日の利上げに焦点を当てた動きにならざるを得ない。

2.米大統領選の行方と相場への影響?→ 失態を繰り返すトランプ氏。クリントン氏がより有利ながら望まれた大統領になりえず。潜在的なドルマイナス要因へ。
◎米大統領選前の最後の討論会(12日・日本13日)では、前評判通りクリントン氏が有利と思われるも、サプライズはなく、相場への反応は期待していない。逆に予想外にトランプ氏がなんらかの要因で有利になった場合のみ反応を期待。

3.ハードブレグジットの可能性・影響とポンド安相場?→ GBPの買い戻しも一時的で、GBP安のリスクは変わらずで1.2000を割り込めるかが重要。
◎強硬なメイ英首相もやや議会に妥協した動きとなっているが、EU離脱を議会に委ねるとは思われず。単一市場へのアクセスできなくなるリスクと、妥協策をめぐる展開に目が離せず。20日からのEU首脳会議(除く英国27か国)会議の行方を注目しながらも、GBPの買い戻しも一時的で、GBP安のリスクは変わらず。

4.EUの安定の有無ととECBの金融政策の変化?→ 潜在的なEU売りは変わらず。
◎英国に続きEU離脱を予想する声はなくならず。もっとも来年に予定されている複数のユーロ圏各国の選挙結果に影響されるよると思われ、急激なEU売りも考えにくい。今週はECB理事会があり、金融政策の変更は予想していないが、期限を来年3月末となっている月額800億ユーロの買い入れに関して何らかの動きがあるの、ECBのテーパリングに関してなにかあるのかを注目。

5.日銀の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の影響は?→ 個人的には相変わらず不明で苦肉の策としか思えないが、結果は円安へ。
◎9月21日のサプライズにより混乱した円相場も約一月が過ぎ、緩和策の継続と理解し、株高=円安の流れに100~105円のレンジの上限を試す動きへ。

6.株高=円安がどこまで続くのか?→ 今週の米企業決算を見守る動きへ。
◎米株は今週多数予定している米企業の決算による影響を受けやく、株価の変動=円相場の変動を覚悟しなければならない。日本株は17000円の大台を定着できず、16300円以下は底堅く、合い変わらずのレンジ相場。GPIFや日銀の買の影響なのか底堅くレンジに入っているが、テクニカルでは16000円を割り込むとネガティブ。米株は先週の米アルコアショックの売りも大きな変化を示せず、14日のバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガンスタンレーの決算も強くはないがまずまずの結果に、やや楽観的なムードになっているが、今週の結果を見るまでは分からず。

7.原油高(コモディティ高)=資源国関連通貨高がどこまで続くのか?→ 11月30日のOPEC総会を注目し、原油高にCAD+AUD買いの流れは変わらず。
◎11月30日にウィーンで開催するOPEC総会を注目。9月28日に2008年来で初めてOPECは減産に合意し、11月のOPEC総会で合意することになっている。ロシアやイランも加わると思われているが、ロシアは政治的な駆け引きをしているようで、ロシア発の発言は気になる。ひとまず、WTIは50ドルのハードルを超えたことで、資源関連通貨のカナダドルやコモディティーの影響の強い豪ドルは買いの流れが続いている。

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【通貨ペア別のレンジ予想】


◎USDJPY【予想レンジ 103.00~105.00→106.50】
100~105円のレンジに収まるのか? 102.50~108円の新たなレンジに変化するのか? 日々の値動きは上下変動を繰り返しながらも、確実に底値を切り上げている。米株の動きや米大統領選の不透明な要因はあるものの、資源価格の上昇に支えられ円売りの流れは止まらず。上値を試す動きが続き、105円をブレークすれば更なる上昇へ。失敗すれば103円へ逆戻り。

◎EURUSD【予想レンジ 1.0750←1.0950~1.1200】
売り圧力は止まらず。最近のユーロ圏経済指標は強い内容も見られるが、第4四半期は弱きな予想が多い。経済的には英国のハードブレグジットの影響を受け、政治的には移民問題の影響を受けている。6月24日の安値1.09119を意識するも、過去1.09台の壁は厚く何度も跳ね返されていることもあり、サポートされやすいが、1.0900を割り込むと危険。

◎GBPUSD【予想レンジ 1.1500←1.2000~1.2400】
なんと言えばいいのであろうか? 英国のEU離脱と言う大事業の影響は、これから現実味を浴びてくるということなのであろうか? 過去1.300の水準近くで長期間レンジ相場に入っていたが、1.2000の大台を前にして1.2100前後でボトムにすることができるのか? それとも、10月7日のフラッシュ・クラッシュ時の不明な安値1.1500割れ近辺を意識せざるを得ないのか?

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7500~0.7750】
豪中銀の追加緩和も目先は考えにくく、原油高・商品価格の上昇による恩恵を受けやすい。株価も比較的安定し、リスク選好のパターンに入れば、更に上昇の予知が出てくる。ただし、ドル高の流れによるAUDUSDFの売りに対して、EURAUD+EURAUD+EURJPYでのAUD買いがどこまでAUDUSDを引き上げることができるのか? 売り買いが交錯し調整局面を数々迎えながらも、0.7500をボトムにし押し買いの流れは変わらず。

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今週の注目材料(10月17日~21日)


今週の注目材料(10月17日~21日)

相変わらずで恐縮ではありますが、11月2日、12月14日のFOMCへ向け、利上げ期待度がどこまで高まるのでしょうか? FOMC議事録や否定的な意見はあるものの、多数の要人発言ではその期が熟しているように感じられてなりません。

今週は、主要な米経済指標(米CPI+中古住宅販売+景気先行指標)とベージュブック、そして、中核となるフィッシャーFRB副議長+ダドリーNY連銀総裁発言がポイントとなりそうです。また、米大統領選前の最後の討論会(12日・日本13日)では、サプライズが無ければヒラリー氏優勢で終わると思いますが、それも、市場は織り込み済みではないでしょうか?(逆の場合は影響大)

米利上げに関してですが、市場では11月は期待感は感じられず、12月の利上げ可能性を金利先物市場では69%ほど織り込み済みとなっています、また、12月はイエレン議長の記者会見も予定されており、米大統領選の結果も出ていることを考えれば、12月米利上げを予想したポジション・メークを作っている(過去形)・作ることでしょう。

先週10月11日、米アルコアの決算が予想に届かず米株は前日比200ドル超の下げで終了しています(他の要因があったのかもしれませんが)。一時株安=円高へと動いたことは記憶に新しいことで、今週も多くの米企業の決算の発表が予定されており注意が必要です。先週末14日のPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴの第3四半期決算は弱いなりにもまずまずの結果となり、やや安心していますが、これから発表される、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガンスタンレー等の決算も目が離せません。

また、先週大波乱となった弱すぎる中国の貿易収支(CPIは強かったのですが)に株安+円高へと大きく変化したイメージが強く残っています。中国のGDPが予想の6.7%で落ち着くのでしょうか? 中国政府筋からは強気の発言も聞かれますが、予想値とのかい離がみられるのでしょうか? それによって株価の変動+円相場の変動が強まるリスクがあります。

最近は豪ドル高へと動いていますが、AUDはコモディティー価格の上昇に、カナダドルと共に選好されています。4日の豪中銀金融政策委員会では「金融政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断」とあり一時豪ドル買いとなったこともありましたが、豪中銀議事録、豪雇用統計とロウ豪中銀総裁講演と、AUDUSD+AUDJPYにとっては目が離せないイベントが多く予定されています。

英国発では、英CPI+雇用統計と、EU首脳会議を注目しています。ハードブレグジットにGBPUSDは何処まで下落を続けるのでしょうか? 今週の経済指標が予想外に強く、一時的にGBP買いが強まっても本質が変わらない以上、トレンドの変化は期待できそうにありません。

ユーロ圏では、ECB理事会+ドラギECB総裁記者会見が最も注目度が高いと思われますが、EU首脳会議も気になる材料と考えます。ECBは2017/3月末で予定している月間800億ユーロの資産買い入れを変更するのでしょうか? 市場は12月8日に何らかのアナウンスがあることを期待しており、今回は予想外のことが無ければ、無事にパスすることでしょう。それよりも、GBPUSDに続き、EURUSDの弱さが目立ち、ボトム水準を決めかねていることが問題です。

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【金融政策】
豪中銀議事録(10/18)
カナダ中銀金融政策(10/19)
地区連銀経済報告書(ベージュブック)公表(10/19)
ECB理事会・ドラギECB総裁記者会見(10/20)

【経済指標】
米CPI(10/18)
NZCPI(10/18)
英CPI(10/18)
中国GDP(10/19)
英雇用統計(10/19)
豪雇用統計(10/20)
米景気先行指標(10/20)
米中古住宅販売件数(10/20)
カナダCPI(10/21)

【米企業決算】
バンク・オブ・アメリカ(10/17)
ゴールドマン・サックス(10/18)
モルガンスタンレー(10/19)

【要人発言】
黒田日銀総裁(10/17)
フィッシャーFRB副議長講演(10/17)
ロウ豪中銀総裁講演(10/18)
ダドリーNY連銀総裁講演(10/20)
黒田日銀総裁(10/21)
その他、FRB理事+連銀総裁発言も多い

【その他】
米大統領選第3回討論会(10/19・日本時間20日)
EU首脳会議(英国を除く27か国)(10/20~)


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2016/10/15

最新のIMMポジションから、 2016年10月15日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2016年10月15日(土曜)

10月11日付のデータでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、-145,777コントラクトと、前週の-111,841から通貨ショートが33,936コントラクト拡大し、今年2月2日の-186,565に次ぐ大きさになっている。1月29日には日銀がマイナス金利付き量的・質的緩和を実施した影響もあるが、2016年12月16日に米国が長いトンネルから抜け出して利上げを実施した後の影響もあった。

11日付のデータからは、年内の米利上げ期待に、久々にドル先高期待が強まっていることが伺える。その中で、円のロングは前週から-22,786コントラクトと減少し、8月2日以来の低水準に逆戻り。ユーロのショートも増加し8月9日来の水準で、NZのショートは-7,736で前週とほぼ変わらず。ネットポジションではポンドのショートポジションに近づいている。

一方、ポンドは過去2週連続しショートが拡大していたが、引き続きショートNO.1の地位を維持するも、今回は小幅に減少し、ユーロショートの水準に近づいている。

また、カナダドルだが、OPEC減産合意期待に原油価格は上昇し、カナダドル高の動きが強まっている反面、IMMのポジションではネット・ショート-11,704と、小幅な減少にとどまっている。


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2016年10月15日(土曜)14日、海外市場の動き

2016年10月15日(土曜)14日、海外市場の動き

週末金曜日の為替市場の動きは多様化。

USDJPYは104円台で終了、これで3日連続し104.50円近辺を高値とした攻防が続く。JPYは、株高+原油高に、EUR+GBPに対し強く、AUD+NZD+CADに対し弱い。

米ドルは総合的に12月の利上げを信じ強い。発表の米小売売上高は予想通りながら前回から改善、ミシガン消費者信頼感指数は予想・前回を下回るも、企業在庫や生産者物価は強く、ローゼングレン・ボストン連銀総裁は12月の利上げの可能性を示唆。ドルインでクスも上昇している。

英国のEU離脱によるハードエグジットリスクを懸念する「EUR+GBP」は弱く、原油・資源価格の上昇+株高の影響に「AUD+NZD+CAD」は強い。

EURUSDは来週のECB理事会を気にしながらも売りの流れは止まらず。変動率は高まりしボリューム膨らみ、再び1.1000の大台を割り込み、1.0970台と安値引け。結果、EURAUDは1.4610台→1.4380台へと急落。

GBPUSDも売りが続く。週末の金曜日で、EURGBPも弱く前日の安値1.2130台まで試す勢いは見られなかったが、1.2260台を回復後に再び1.2170台まで値を下げ、戻り売りの流れが続いている。

AUDUSDの買が目立ち取引量が拡大し続伸。欧米市場で一時0.7650近くへと上昇、EURAUDでAUD買いが目立っていたが、AUDJPY+GBPAUDも含め全面高の流れとなっている。

USDJPYは、他の主要国とやや状況は異なるも、原油高+株高=円安の方程式は変わらず。105円の壁を試すまではいかないまでも、押し目買いの流れが強く、104.50円近辺の高値攻防を3日間続けており、来週早々にでも攻防の結果が出ることを期待したい。


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ローゼングレン・ボストン連銀総裁=雇用率が持続可能な水準を超えて上昇し物価上昇が進んだ場合、FRBが経済を阻害する形で利上げを行わざるを得ない状況に陥ることを懸念。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=市場では12月の利上げの可能性がかなり高い確率で織り込まれているようだ。市場の織り込みは適切だと考えている。失業率は2017年末に4.5%と予想。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=政策変更はイエレン議長の記者会見が予定される会合で決まる傾向がある(12月の利上げの可能性を示唆)

カーニーBOE総裁=BOEの職務は為替レートではなくインフレをターゲットとすると。だからといってポンドの水準を意に介さないわけではない。金融政策運営にとっても重要な問題。

カーニーBOE総裁=雇用と成長を支援するためにインフレ率が目標を上回ることを容認。→ EU離脱決定を受けたポンド安により、インフレ率は来年、目標とする2%を超えるとみられている。

米為替報告書=主要な貿易相手国で為替操縦を行っている国はない。スイスを中国、日本、ドイツ、韓国、台湾に続き、監視対象に加える。

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USD 9月 小売売上高=0.6%(予想0.6% 前回-0.3→-0.2%)、除く自動車前月比=0.5%(予想0.4% 前回-0.1→-0.2%)→ 予想通りながら前月はマイナス幅が減少し、発表直後はドル買いへと動くも続かず。

USD 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=87.9(予想92.0 前回91.2)→ 予想と前回を下回り、直後はドル売りが強まるも動きは鈍い

USD 8月 企業在庫=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)→ 前回より増加するも予想と変わらず

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2016/10/14

2016年10月14日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月14日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日は予想外に弱い中国貿易統計に市場はリスク回避の動きで、株安+円高と波乱の展開となった。今日は、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁から予想外のネガティブな発言と、強い中国CPIに混在ながら、原油価格も上昇し、日本株高に弱いながらリスク選好の動きで、株高=円安へ。

EURUSD+GBPUSDは、共に内からの要因により弱くドル高の流れが続き、原油高+資源価格の上昇に、AUDUSD+NZDUSDは比較的プラスの影響を受け底堅く推移、USDCADは上下変動しながらも、原油高=CAD高の流れを維持。


USDJPYは、日本株の動きと連動しながら、103.60台をボトムに下げ止まり、104円台を回復。ただし、104円台では昨日の急落の影響も強く、積極的な買いも見られず。引き続き104.50~60円台を超えられるかが大きなポイントになっている。


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カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=米経済はリセッションは予想していないが、経済の活況も予想していない、低迷が続く可能性は大きい。

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豪中銀金融安定報告書=国内の銀行システムの状況は良好で、ショックに対する回復力があるが、集合住宅の供給過剰リスクの高まりと、資源セクターを注視する必要がある。

豪中銀金融安定報告書=中国の債務拡大が主要な懸念要因。デフォルトが続けば中国の経済が混乱する可能性がり、輸出に影響。

豪中銀金融安定報告書=都市部で集合住宅の著しい供給過剰が起こる可能性が高く、市場環境が悪化する場合、銀行が重大な損失を被る恐れがある。

中国消費者物価指数=前月比0.7%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.9%(予想1.6% 前回1.3%)→ 予想外に強く円売りが一時強ま、豪ドル+NZドルも上昇へ

中国生産者物価指数=前年比0.1%(予想-0.3% 前回-0.8%)→ 予想外のプラスと強い数字に直後は円売りが強まる

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2016年10月14日(金曜)13日、海外市場の動き

2016年10月14日(金曜)13日、海外市場の動き

中国貿易統計の悪化に世界的な株安。米株は下落幅を縮め小幅安で終了、米金利は低下、原油価格は一時的な下げから回復し小幅高へ。

為替市場はリスク回避のドル買い+円買いから、米株の回復に、ドル売り+円売りへと変化。ドルは主要国通貨で値を下げ、ドルインデックスは97.966→97.53へと続落へ。

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USDJPYは、アジア市場の高値104.60台→米株安に一時103.30台へ低下、円ショートポジションが多いのか戻りも103.70を超えられず鈍い。米株が下げ幅を縮小すると再び買い戻しの流れが始まるも、またしても103.70円で上げ止まる。

EURUSDは、アジア市場の高値1.1030台から1.1000の大台を割り込み、欧州市場の序盤に一時1.0980台の安値まで下落。実需勢の買に値を戻し、米株が安値から値を戻し、欧州クロージングタイムにはとショートカバーに続伸し1.1050台を回復へ。

GBPUSDは、欧州序盤に1.2150を割り込み一時1.2130台の本日安値まで下落。欧米市場では1.2180をボトムに値を戻し、欧州クロージングタイムにはショートカバーに1.2270台まで値を戻す。

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ダウ平均株価は、アジア・欧州株の下落に、開始直後から値を下げ一時17959ドルまで下落するも18137ドルまで値を戻し18,098.94(-25.26・-0.25%)で終了。

原油価格(WTI)は米原油在庫の増加に一時49.36ドルまで下落するもクッシング在庫の減少で持ち直し、50ドル台半ばで推移。

米10年債利回りは前日の1.7692%→一時1.725%まで低下するも、1.747%近くまで戻し推移、2年債も0.838%近くへと低下。

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米輸入物価指数=前年比-1.1%(予想-1.0% 前回-2.2%)、輸出物価指数=前年比-1.5%(予想 前回-2.4%)→ マイナス幅が縮小へ

新規失業保険申請件数=24.6万件(予想25.4万件 前回24.9→24.6万件)、継続受注者数=204.60万件(予想205.0万件 前回206.2万件)

米週間原油在庫=490万バレル(予想65万バレル 前回-297.6万バレル)

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ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演=米経済は極めて堅調で労働市場も力強く、年内1度の利上げを支持、2017年は2度の利上げの可能性も。FRBが大統領選の結果を待つ可能性も。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演=将来は長期的な労働参加率の低下に成長が抑制、生産性の向上が鈍り生活水準の改善ペースが減速へ。経済の活力は弱まり、政策余地が狭まることを意味しており重大だ

米エネルギー省(EIA)月次の短期エネルギー見通し=2017年の原油生産量見通(日量)を26万バレル減→14万バレル減に引き下げた。

米エネルギー省(EIA)月次の短期エネルギー見通し=データは過去2年の在庫の積み上がりを示唆、在庫は来年第3四半期に初めて減少すると予想、需給が均衡に向かう。

トゥスク大統領=可能性は低いが、ハードブレグジット以外の選択肢はEU内にとどまることしかない。


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2016/10/13

2016年10月13日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月13日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は下落からスタートし下げ幅を拡大。米金利も低下気味で、為替市場市場は円高で、USDJPYは103.50円を割り込み、ドル売りの流れが止まらず。

原油価格(WTI)は50ドル台前半を回復、米10年債利回りは1.745%、2年債は0.85%と弱い。

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アジア市場で発表された中国貿易収支は輸入-1.9%と予想外のマイナス幅に、株高=円安から、リスク回避行動に、株安=円高へと流れは変化。104.60台→103.503台へ続落。

欧州市場の序盤に104円台を一時回復するも、弱い欧州株に円売りも限定的で、米国市場に入ると米株安に、円買の流れが再開し、103.50円を割り込み、クロスでも円高傾向は止まらず。

USDJPY以外の主要通貨では同じ値動きが続き、欧州市場に序盤はドル買いのピークで、逆にドル売りへと変化。

EURUSDは1.1000の大台を割り込み一時1.0980台まで下落し1.1040台へ値を戻す。GBPUSDも1.2150を割り込み1.2130台まで下落し1.2210台へ上昇、AUDUSD+NZDUSDも売りから買いへと変化。

米国市場に入ると、米輸入物価指数の前年比はマイナス幅を縮小、予想外に改善した米新規失業保険申請件数にも、米株は弱く+米金利の低下に、ドル売りの流れは止まるも、買いも鈍い。

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USD 9月 輸入物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.2%)、前年比-1.1%(予想 前回-2.2%)、輸出物価指数=前月比0.3%(予想0.0% 前回-0.8%)、前年比-1.5%(予想 前回-2.4%)→ 前年比はマイナス幅が縮小へ

USD 新規失業保険申請件数=24.6万件(予想25.4万件 前回24.9→24.6万件)→ 予想より改善へ

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サパン仏財務相=英国のEU離脱で、大手米銀が数年以内にロンドンから移転することは不可避。

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2016年10月13日(木曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

2016年10月13日(木曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

株高=円安から、株安=円高へと急変。中国の輸出は予想外に落ち込み、リスク回避の円の買い戻しへ。


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アジア市場はFOMC議事録の影響と言うより、米利上げは避けられずとの判断にも関わらず、予想外に底堅い米株を材料に、日経平均株価は取引開始から上昇。

前日終値から130円近くの上昇と一時1万7千を狙う動きとなり、USDJPYは104.50超えのストップを試し、10時の仲値前後では一時104.60近くまで上昇。

しかし、日経平均株価がマイナスに転じると、USDJPY相場は一変し、中国の輸出入の低迷を受け、リスク回避なのか? ドルロングの投げなのか? 一時103.50円台まで急落、クロスでも円は全面高の展開となった。

EURUSDは、1.1000の大台を死守するも、買い戻しも弱く引き続き底値を試す動きを継続。

GBPUSDは、NY市場の安値1.2160台後半を割り込み、一時1.2130台まで値を下げるも、緩やかな下げにとどまっている。

AUDUSD、NZDUSD共に、NY市場の安値を割り込みながらも、相場が急変することはなく緩やかな下げにとどまり、AUDJPY+NZDJPYも急落後は下げ止まり、ドル円の動きに連動している。

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2016年10月13日(木曜)12日、海外市場の動き

2016年10月13日(木曜)12日、海外市場の動き

9月のFOMC議事録は「比較的早い利上げが適切」と、12月の利上げの可能性が強まるも、相場への影響は軽微。

円全面安! USDJPYは104円を超え円売りが加速し一時104.50手前まで上昇しクロスでも全面安。EURUSDも1.10の大台で何とか下げ止まるも、売り圧力は止まらず。GBPUSDはメイ英首相発言で上げ、メイ首相発言で買いも弱まる。

米株は前日と変わらず、米金利は上昇幅を縮小し小幅な上昇に留まり、原油(WTI)は50ドル近辺をボトムに下げ止まる。

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USDJPYは、円売り止まらず。アジア市場の103.20台をボトムに、103.30~70の狭いレンジで推移したが、欧州市場に入り米金利上昇と共に103.80円を超えてからは、円売りが加速。米現物株が値を下げてスタートし104円の壁に上げ止まるも、午前零時のオプションカットを前にし104円をクリアに上回り一時104.50直前まで上昇し、ようやく下げ止まる。

FOMC議事録の発表で104.10~45で上下変動するも、大きな変動も見られず、引き続き104.20台で高値圏での取引が続いている。Daily+Weeklyチャートでは円安を示すも、100~105円のレンジに収まるのか? それとも、108円を目指すのか? 意見が分かれるとことで引き続き株価と金利を注目。

EURUSDは、EURGBPの売りもあるが、英国のEU離脱の悪影響を危惧しECBに追加緩和を求める動きもあり、ユーロ売り止まらず。アジア市場の1.1060台を高値に値を下げ、欧州市場で予想外に強いユーロ圏鉱工業生産にも関わらず、1.1060を超えられず。欧米市場では1.1000の大台で下げ止まり、FOMC議事録で上限変動しながらも、売り圧力は止まらず。

GBPUSDは、アジア市場の早朝にメイ英首相発言「EU離脱のプロセスについて、議員による一定の精査を認める方針」に上昇し、1.2100台→1.2320台へ上昇。欧州市場では1.2210~1.2320で上下していたが、メイ英首相「議会が審議する機会は十分にあるとしながらも採決については明言せず」に、1.2160台まで一時売り圧力が強まるも、FOMC議事録の影響も見られず1.2200近辺で安定推移。

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FOMC議事録(9月21日分)=ぎりぎりの判断で据え置きを決定。数人は経済情勢が予想通りなら、比較的早い利上げが適切。

FOMC議事録(9月21日分)=利上げの根拠は強まったが、雇用に若干のスラックが残る。米経済の短期的リスクは概ね安定的。数人は依然として下振れリスクがあると指摘。

FOMC議事録(9月21日分)=一部メンバーが依然、国外からの下方リスクを指摘。多くのメンバーがインフレ圧力はほとんど見られないと指摘。

ダドリーNY連銀総裁=米金融政策当局として利上げを協議する一方で、引き続き米国民の労働市場への回帰も促すべき。

ダドリーNY連銀総裁=インフレは依然低水準にあるとともに、経済成長は5年以上続く可能性がある。FRBは金融緩和の解除に対し寛大な姿勢で臨むことが可能。

ダドリーNY連銀総裁=失業率が5%程度にとどまり、緩やかな成長が今後5~10年続くような極めて長期の経済拡大を目指している。

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メイ英首相(議会での応答)=離脱計画について議会が審議する機会は十分にあるとしながらも採決については明言せず。

2016/10/12

2016年10月12日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月12日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMC議事録を前にして、アジア市場で始まったドル売りから、欧米市場ではドル買いへと変化。

GBPUSDは、早朝にメイ英首相発言「EU離脱のプロセスについて、議員による一定の精査を認める方針」に上昇し、主要通貨でドル売りの流れリード。アジア・欧米市場では1.2320台の高値を超えられず、英首相報道官発言「リスボン条約50条の発動について、議会で採決することはない」に売りへと変化し、一時1.2160台まで値を下げる。

EURUSDは、欧州市場では米利上げ期待が強く、今日のFOMC議事録を前にしてドル高懸念も残り、続落傾向が止まらず、安値は1.1010と1.1000の大台直前でようやく下げ止まり、主要通貨でドル買いをリード。

USDCADは、高水準のOPEC産油量の増加やロシアの増産懸念に原油価格は弱含みで推移しCAD売りが強まる。

USDJPYは、欧州株の下げは限定的で米株は低下からスタートするも、小幅な下げにとどまり、米金利の上昇に円売りが強まり、再び104円を試す動きへと変化。

米株は小幅下げからスタートし下げ幅も限定的。米金利は上昇を維持し、10年債利回りは一時1.8%まで上昇後にやや値を下げる。

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OPEC9月の産油量2008年以来の高水準=日量3339万バレル(+22万バレル)。2017年はロシアの供給量が増加し、OPEC非加盟国の供給量は日量24万バレルと4万バレル引き上げた。9月28日にアルジェリアで開いた会合で、OPEC全体の生産量を日量3250万~3300万バレルに制限することで合意していたが、非加盟国の動向を注目。

メイ英首相=英国がEUを離脱後も、企業が欧州と取引したり、欧州市場内で事業を行ったりするため、可能な限り最大限の市場アクセスも合意に含ませる。

メイ英首相=EU離脱のプロセスについて、議員による一定の精査を認める方針だが、首相が他のEU諸国と進める交渉を阻害しないことが条件。

メイ首相は来年3月末までにEU離脱を通告する方針を表明しており、離脱プロセスについては逐一説明しない意向で、離脱通告の時期と方法を決めるのは閣僚としており、野党・労働党は、議会での本格的な審議と離脱通告前の計画の精査を求める動議を提出していた。

カンリフBOE副総裁=英国のEU離脱決定が英銀行業界に及ぼす影響について、非常に不透明。ロンドンの金融活動がどの程度打撃を受けるのか、拠点を他国に移す動きが出るのか、現時点で非常に不透明。

英首相報道官=EU離脱手続きを正式に開始するリスボン条約50条の発動について、議会で採決することはない→ GBP買いが弱まる。

南アランド続落=ゴーダン財務相の立場が危ういとの懸念が再燃。ゴーダン財務相が詐欺容疑で警察から裁判所への出廷命令を受け取ったと伝わった11日に続いて続落。

ダドリーNY連銀総裁=経済は強く利上げへの期待は高まっている。緩和からの以降は穏やかにすべき。今年利上げにたいして忍耐強くさせた一因は労働市場の弛み。継続的な回復はFOMCに金利正常化を許すだろう。


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2016年10月12日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2016年10月12日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-184.76(-1.09%)の下げ、原油価格(WTI)は51ドル近辺で安定へ。

アジア市場の為替変動は、ポンドからスタート。メイ英首相は、11日遅く議会に譲歩し、EU離脱プロセスをめぐる採決を認める決定をした。

この影響に、東京時間の朝7時過ぎからGBPは急伸、その影響で、AUDUSD+NZDUSDは上昇するも、EURGBPの売りに、EURUSDは上値は重く、ポンド高の恩恵を受けず。

明日未明のFOMC議事録に変動期待が強まるが、市場は年内の利上げを強く織り込んでおり、ネガティブなニュースに反応しやすい。

GBPUSDは、薄商いの午前7時過ぎに、メイ英首相の報道が流れると1.2120近く→1.2280まで急伸。午前12時には1.2320まで続伸し、一時1.2220近辺まで値を下げるも、GBPJPYを含めGBPはクロスで全面高で再び1.2300大へ。

本日議会の審議を予定しているが、どこまでメイ英首相が譲るのか? 大きな成果がなければ再びポンド売り圧力が強まるリスクを秘めている。

USDJPYは、クロスでは円売り強まるも、USDJPYの上値は重く値動きは緩慢。動きは鈍く現時点では主役になれず、102.70~104.20をいずれか抜け出すと影響が大きくなる。現時点ではドル買い要因が多いものの、104円台の上値の重さはサプライズ。

AUDUSDは、GBPUSDの上昇の影響+強いウェストパック消費者信頼感指数+午前10時の仲値から実需の買いなのか上昇圧力が強まり、AUDJPYも強く早朝の0.7530台→0.7590大へ続伸し、押しも0.7570止まりと少ない。

EURUSDは、EURGBPの売りの影響も強いが、予想外にEURの買いは弱く、1.1060台の上値が重くなっている。


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メイ英首相=11日遅く議会に譲歩し、EU離脱プロセスをめぐる採決を容認する決定をした。野党・労働党は、離脱交渉の正式開始前に同プランを議会が「適切に検証」できることを求めて動議を提出し、一部保守党の議員も支持。議会は12日に審議。ただし、英EU離脱を阻止したり「政府の交渉ポジションを脅かしたりする」試みがあってはならないとくぎを刺した。

ドイツ銀行=私募債発行を30→45億ドルに増額。

原田日銀審議委員=物価は従来見通しを下回っており、2017年度に2%の物価目標の達成も下振れリスクが大きいが、雇用情勢の改善トレンドが続いており、今時点であれば追加緩和は必要ないかもしれない。

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2016年10月12日(水曜)11日、海外市場の動き

2016年10月12日(水曜)11日、海外市場の動き

ドル高+円高の流れを継続。ポンド安+ユーロ安が目立ち、豪ドル+NZドルも安値圏で推移し、原油安にカナダドルも弱い。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「インフレが発生しない限り、利上げを急ぐ必要がない」発言や株安にも、「米利上げ期待+米金利上昇」+「ポンド+ユーロ安」にドル買いは止まらず。

「ハード・ブレグジット→フラッシュ・クラッシュの要因+長期ポンド安懸念」にポンドは弱く、「ポンドにつれ安+金融不安」にユーロも弱く、ロスネフチ(ロシア石油会社)がプーチン大統領の意向に反し減産の意向を否定=原油安。リスク回避の選択なのかドルと円買いが続く。

米株は下落しダウ平均は-200.38(-1.09%)、米金利は10年債利回り1.718→1.764%へ、2年債も0.83→0.866%へ上昇し推移。原油価格(WTI)は一時50.40割れまで低下。

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GBPUSDは、7日のフラッシュ・クラッシュの恐怖は消えず、ハードブレグジットのリスク懸念+ソーンダーズBOE政策委員「ポンドがさらに下落しても驚きではない、一段安の可能性は分からない」発言に、弱さが目立ち、アジア市場早朝の1.2370台→米国市場終盤の1.2090まで続落。

NZDUSDは、アジア市場早朝の0.7140台を高値に、マクダーモットNZ中銀総裁補佐の「金融政策は引き続き緩和的になる」発言に、追加緩和期待が高まり0.7100を割り込み、一次産品の下げもあり米国市場終盤には0.7040台まで続落。

USDJPYは、アジア市場で何度も試しながらも、実需の売り+クロスでの円買に、104.00円の壁をクリアに上回ることはできず。円ショートの巻き戻しと、円は主要国で買いが強まり103.50を割り込むと短期投機筋のストップの売りに一時103.20を割り込み、円高傾向が続く。

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英FT100は一時7129.83と取引時間中の最高値を更新するも、南ア関連や一次産品関連銘柄が値を下げ、前日比0.4%安で引ける。

NY連銀9月の消費者調査=一年先インフレ期待(中央値)2.8→2.5%に低下し過去最低を記録。3年先2.7→2.6%。一年先の所得伸び見通し2.4→2.0%に低下。

メルシュECB専務理事=英国のEU離脱選択の衝撃に対しユーロ圏経済がいかに耐えられるかは、ECBの金融政策による継続的な支援次第。

メルシュECB専務理事=これまでの拡張的な金融政策はすでに金融市場に織り込まれており、ユーロ圏経済の耐性はこれらを反映。ECBの政策が無ければユーロ圏経済は顕著に弱体化していた。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=インフレが発生しない限り、利上げを急ぐ必要がない。経済に雇用創出を継続させ、労働人口を増やすべき。

バルキンドOPEC事務局長=OPECで減産凍結で合意したら、六か月間有効でその後見直す可能性大。原油価格の目標は設定せず。

カシャップBOE金融情勢委員会メンバー=EUの銀行が抱える問題が英銀に及ぼすリスクに対し懸念。財務不安が浮上しているドイツ銀行は、投資家の懸念は将来の収益性でり、現在の資本状況ではない。

原油価格下落=ロシア最大の石油会社、ロスネフチが減産の意向を否定したとのロイター報道。

INGグループ、JPモルガン・チェース、ジュリアス・ベア・グループは、ポンド相場の長期的は予想を引き下げへ。

英金融サービス業界の会合でメイ首相に警告、金融業界の幹部らはいま一度、EU単一市場への容易なアクセスを維持できない場合はロンドンから業務や人員を移す。

カービー英財務副大臣(経済担当)=英金融サービス業界の会合で銀行のEU単一市場アクセス維持に向け英国は「強い立場」にある。

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2016/10/11

2016年10月11日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月11日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

3連休明けの米国市場は、米株はマイナスからスタート、米10年債・2年債利回りは上昇へ。為替市場は、米利上げ期待を底辺にし引き続きドル高傾向が続き、他通貨で円高傾向が続き、EUR+GBPのみならず、NZD+AUDの弱さが目立つ。

USDJPYは、日本株高+米利上げ期待にも、実需筋の売り+クロスでの円高の影響もあり104円の壁を明確にに超えられず、104.07円を高値に上げ止まり、103.60~95の狭い水準で取引が続く。

EURUSDは、英国のEU離脱選択によるGBPUSD安の流れと、EUR存続に疑問がもたれ1.1100を割り込み続落。買い戻しは極めて限定的。

GBPUSDは1.2250で下げ止まるも戻りは鈍い。ハードブレグジットのリスク高まりに下落圧力は変わらず。

AUDUSDは0.7530台まで続落。0.7530台でようやく下げ止まるも、戻りは0.7570台を超えられず。

NZDUSDは、追加利下げ期待にアジア市場から売りが強まり0.7050まで続落。

USDCADは、OPEC総会で減産合意期待に、原油価格の高止まりからCAD買い要因が続くも、前日の急落時近くの1.3230台まで値を戻し、上下変動が高まる。

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サンダースBOE政策委員=英経常赤字が続いていることや規模に、ポンドがさらに下落しても驚きではない。一段安となる可能性は全く分からない。

サンダースBOE政策委員=EU離脱のプロセスが厳しくなれば、経済成長は大幅な低水準になる可能性。今後1年の英国経済について、多くのエコノミストが考えるよりも良好になる可能性が高い。

サンダースBOE政策委員=ポンド下落が数年続いてもインフレに及ぼす直接的な影響は看過できる可能性。

カシャップBOE政策委員=欧州の銀行を起因とするストレスの波及、および欧州銀と英銀におそらく間接的なつながりがあるのではという点を非常に心配。

カシャップBOE政策委員=欧州銀大手の一角が抱えるぜい弱な状況は最大の懸念材料。
日銀の国債保有残高が400兆円を突破=400.3092兆円で、国際発行残高の約4割にあたる。2013年4月に量的・質的金融緩和(QQE)の導入時は約130兆円で、3年半で3倍に拡大。

国際エネルギー機関(IEA)月報=OPECとロシアが石油の大幅な減産で合意すれば、過剰供給の解消が早まる可能性があると。

ユーロ圏の長期インフレ期待が、原油高に英国のEU離脱選択の6月以来の高水準。t年先の5年先のブレークイーブンフォワード1.385%。

ロシアエネルギー相=現時点で原油減産ではなく増産の凍結のみを検討。

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2016年10月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

3連休空けのアジア市場は、クリントン氏支持拡大とFRB利上げ期待+弱いEUR+GBPにドル全面高! NZDは追加緩和期待に弱さが目立ち一時0.7060まで下落。原油高の影響にCAD高傾向を維持。

USDJPYは株高にも104円の壁に上げ渋り、クロスでは円高へ。EURUSDはGBP安の流れの影響を受け1.1120を割り込続落、GBPUSDは「ハードブレグジット」のリスクに1.2300を割り込み続落へ。

原油価格は前日の上昇の流れを維持し51ドル台で推移。日経平均株価は原油高の影響もあり1万7千の大台を超え17024.76と+164.67(+0.98%)で終了。欧州株は強弱混在し、独DAXは小幅安、英FTSEは小幅上昇となっている。

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マクダーモットNZ中銀総裁補佐=第2四半期のインフレ率は0.4%と、中銀目標レンジ(1~3%)を大幅に下回っている。18日に発表される第3四半期のインフレ率は低水準にとどまる。9月の政策レビューで示したように、金融政策は引き続き緩和的になる。

クリントン氏(ウィキリークス)=マンディ・グランウォルド氏は2015年10月に助言、金融機関の業務に垣根を設けた「グラス・スティーガル法」の復活を一時検討していた。民主党左派を敵に回すのを回避するために必要。しかし、数週間後にクリントン氏が実際に打ち出したのは、大手行を規模や投資活動の種類に基づくのではなく、経済にもたらすリスクに基づいて解体することを目指す方針だった。

日経平均株価は1万7千円台へ上昇。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ率が目標をオーバーシュートする可能性の高い政策を導入するメリットがある。FRBがインフレ目標を達成できるのか繰り返し懸念を表明。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ率が現行目標を上回っても、現在の環境では最低限の上昇にとどまる。インフレ期待を2%に下げる必要が生じても、政策面で大きな対応は必要ないだろう。

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2016年10月11日(火曜)10日、海外市場の動き

2016年10月11日(火曜)10日、海外市場の動き

日米市場が休場(米株はオープン)、中国が国慶節の長期休日開けの週明け月曜日。為替市場はUSD+CAD高で、AUDも健闘。JPY+EUR+GBP+NZD安へ。

米雇用統計によるポジション調整も一段落し、英ハードブレグジット懸念のポンド急落、ECBのテーパリングの思惑を受を引き継ぎながらのスタートで、米大統領選第2回討論会はクリントン氏が有利時に終わり、ドル買いの流れを継続。

原油価格(WTI)はプーチン・ロシア大統領がOPECと協調、サウジ産業鉱物資源相の年内60ドル達成の可能性について発言し51ドル台へ上昇。欧米株は上昇、独DAXは+133.22(+1.27%)、ダウ平均は+88.55(+0.49%)上昇へ。

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USDJPYは、日米休日で動き難い中で、アジア市場の102.80台をボトムに、02:00時には103.80近くへ上昇し103.60前後で推移。米大統領選でクリントン氏の可能性が強まりドル買いの流れへ、原油価格の上昇に、資源国通貨高でリスク選好の流れに円売りが続く。

EURUSDは、日米休日で動き難い中で、アジア市場朝方の1.1200=200時間MAを高値に、北米市場で1.1130台まで続落。特に新たな材料は確認できなかったが、ダイモンJPモルガンチェースCEOの「英国がEU離脱を選択したことで、ユーロ圏が10年後も存在する可能性が低くなり、存在しない確率が5倍に上がった」との発言や、などが気になっている。

GBPUSDは、日米休日で動き難い中で、アジア市場の1.2440を高値に、北米市場では1.2340台まで続落。先週のポンドのフラッシュ・クラッシュの影響の影響に戻り売り圧力が続いているが、急落の動きは見られず。

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ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=OPECが8年ぶりに減産合意したことで、原油価格が年内に60ドルに達するのは考えられないことではない。OPECは11月30日にウィーンで総会を開催。

ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=10月10日にイスタンブ-ルで開催中の世界エネルギー会議(WEC)で、生産上限を決めるためにサウジは他の産油国と協調、11月末までに合意に至ると楽観している。ロシアとは数日以内に会談する予定で、OPECに属さない多くの産油国も協力の意思を表明している

プーチン・ロシア大統領=OPECと協調した増産凍結、さらには減産すらも検討することを前向きに考えている。

ゴールドマン・サックス・グループ=欧州経済の弱さや米国株の株価水準の高さが政治リスクを増幅し、年末にかけて欧州と米国には弱気の見方を少し強め、共に2%程度下落すると予想。

デイセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長=ポンド急落は、英国のEU離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に関する英政府の政策姿勢に、市場関係者が失望したことを反映。

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2016/10/10

2016年10月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2016年10月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

東京市場が休場の週明け月曜日。先週末のポンド暴落+米雇用統計後の通貨間の異なる動きに、取引開始直後は通貨ペアで動きは異なるも、流れは総じてドル高。

ギャップを開け、USDJPYは上昇、EURUSD+GBPUSDは下落し、ドル高からスタート。AUDUSD+NZDUSDは上昇、USDCADは下落と、ドル安からスタート。

注目の米大統領選第2回TV討論会は、予想通りクリントン氏の勝利との世論調査の結果にも、市場の反応は鈍く大きな変化は見られず。1週間と長期祭日開けの中国株は強く、USDCNYは6.7040と7月18日の高値を超え6年ぶりの人民元安を目指す動きへ。

USDJPYは、ギャップを開け103.20円台と円安からスタート。一時102.80円台まで値を下げるも、欧州市場に入ると103.40円台まで緩やかに上昇し、円売りの流れが続き、クロスではAUDJPYの上昇が目立っている。

EURUSDは、続落。ドイツ銀行と米司法省とで合意できず、ドイツ銀行は弱い。ダイモンJPモルガンチェースCEOは10年後のユーロ圏存続を危惧など、ユーロにとっては弱気な材料が目立っている。開始直後の1.1200台を高値に、1.1150台まで続落し、一時EURGBPの売りも強まっていた。

GBPUSDは、先週金曜日の暴落の影響が消えず、取引開始から売り圧力が続くも、1.2360台をボトムに下げ止まり上昇するも、先週末終値1.2430台を超えられず。

NZDUSDは、0.7180台と高値でスタート、欧州市場には0.7120台まで続落。

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米大統領選第2回TV討論会は、クリントン氏が57%:トランプ氏34%(CNN世論調査)が勝利と回答。第1っ回は62%:27%より差は若干縮小。

USDCNY6年ぶりの減安水準=USDCNYは6.7040と7月18日の高値6.7017を上回り、6年ぶりの高値を目指す動きへ。

デイセルブルム・ユーロ圏財務相議長=7日のポンドの急落は英国がEU離脱に伴う単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に関する英政府の政策姿勢に、市場関係者が失望したことを反映。

ドイツ銀行と米司法省とで合意できず、ドイツ銀行株が3%超下落へ。

ダイモンJPモルガンチェースCEO=国際金融協会(IIF)年次総会で、英国がEU離脱を選択したことで、ユーロ圏が10年後も存在する可能性が低くなり、存在しない確率が5倍に上がった。

フィッシャーFRB副議長(9日・G30会合の準備原稿)=米国は完全雇用に近く、雇用や家計収入がしっかりと伸び、消費者心理も力強いなか、消費支出は年後半、成長を引き続き支援するはず。

フィッシャーFRB副議長(9日・G30会合の準備原稿)=9月の利上げ見送りは、雇用面の一段の改善を待つため「僅差で」決定された。現時点でインフレに関して、後手に回るリスクはほとんどないため、緩やかな利上げが可能。

フィッシャーFRB副議長(9日・G30会合の準備原稿)=利を緩やかに上昇させれば、金融政策は向こう数年間で、中立的なスタンスとなる

IMFの国際通貨金融委員会・8日(IMFC)=低迷する世界貿易の回復、政府支出の拡大、企業活動の障害撤廃により低成長打開に取り組む方針。

ルー米財務長官(麻生財務相との会談で)=競争力のために為替レートを目標にしないという上海G20でのコミットメントが、ここ数カ月の世界経済への信頼醸成に寄与。

ルー米財務長官=米政府は各国に対し、自国経済回復のため、通貨の切り下げを図って近隣諸国を窮乏させる政策を自制する必要性を引き続き強調。




2016/10/09

今週の為替相場を考える(10月10~14日)

今週の為替相場を考える(10月10~14日)

今週は以外にも主要なテーマも少なく、激動の相場変動となった先週の流れを受け、ドル相場は上下しながらも、12月(11月を含め)の米利上げを期待したドル買いムードが続くこと予想されます。

週明け月曜日の午前中には、米大統領選第2回TV討論会の結果が判明することでしょう!その影響を受けたスタートになりますが、月曜日は日米が祭日で薄商いの中、米国の株式市場は通常通りの取引をすることもあり、もし、変化があれば、株価の変動=円相場の変動は、覚悟しなければなりません。

今週は全般的に、①米国発ではドル買い要因の継続。②ポンドは急落と言う恐怖心からロングを持ち維持することは難しくなり、③ユーロは、否定はされていますが、ECBの金融政策の変化の有無が確認できる、10月20日のECB理事会待ちのムードが強まるも、リスク回避のユーロ買いが優勢になりやすく、EURGBPは続伸ムードへ。

さて、円相場ですが、市場の円先高センチメントが様変わりしているとは思えません、また、英国発のリスクに対してのヘッジ通貨として円買の可能性はありますが、103円ミドルの壁をいとも簡単にブレークし、予想外に104円台まで上昇した事実。逆に、トップを付け逆にいとも簡単に103円われまで値を戻したという事実がどうしても気になります。

GBPJPYのドタバタで一時的に103円割れまで円高になったのでは? との不安感も残り、週明けからの市場の反応をみながら、100~105円のシナリオの継続の可能性と、102.50~104.50円の可能性を、見極めたいと思います。


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オプションのボラは、GBPUSDとEURUSDが上昇し変動リスクが高まりを示し、リスクリバーサルではGBPUSDのプットが大幅に上昇、USDJPYが104円台へと一時上昇しながらも、ボラは予想外に落ち着きを示し、リスクリバーサルはドルプット・オーバーで変わらず。CFTCのIMMデータでもポンドとユーロのショートが拡大を示し、円は予想外に小幅な増加にとどまっています(4日データ)

先週末は、日米3連休前で米雇用統計という一大イベントを控えての週末だったことと、早朝の予想外のポンドの大変動に見舞われた影響に、その損を埋めるためにも、米雇用統計で強弱が混在する結果にも関わらず、ポジション調整が活発化し可能性も考慮する必要がありそうです。

先週の通貨変動の要因を挙げてみましょう。意外にも円に関しての材料は少ない状況となっています。

米国
◎米ISM非製造業+製造業が強くドル買いが加速。
◎米雇用統計は失業率は若干増加し悪化、非農業門雇用者数は弱かったが前月は大幅に上昇修正。平均労働時間+平均時給+週平均労働時間+労働参加率は若干増加と、強弱混在。

英国
◎メイ英首相はEU離脱の通告を来年3月までに行うと発表→ 「Hard BREXIT」のリスクにGBPUSDは続落を開始
◎メイ英首相の「中銀が金融危機後に導入した低金利や量的緩和などの異例の措置はマイナスの副作用があり、成長促進に向けた新たな方策を模索する時期が来た」
ハモンド英財務相=低金利政策への依存を減らし、他の景気刺激策により注力するための計画を表明する。→ 英国が金融政策から財政政策に移行する可能性も。
◎ポンド暴落→ プログラム売買によるシステム的な変動と言われていますが、原因はやぶの中。

ユーロ圏
◎ECBが資産買い入れプログラムの縮小を計画との報道に、金利上昇しEURUSDは急伸、ECBは否定。
◎ショイブレ独財務相=世界的な過剰債務と超緩和的な金融政策は対処が必要なリスク要因で、ECBの超緩和的な金融政策を再度批判
◎メルケル独首相=2017年と18年に最大60億ユーロの減税を計画。

原油
◎原油価格(WTI)OPEC減産合意の流れに50ドル台へ上昇。
◎原油価格はロシアが減産合意に否定的との見方に49.57ドルへと低下


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【通貨ペア別のレンジ予想】

◎USDJPY【予想レンジ 102.00~104.50】

◎EURUSD【予想レンジ 1.1150~1.1250】

◎GBPUSD【予想レンジ 1.2000~1.2600】

◎AUDUSD【予想レンジ 0.7500~0.7750】

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今週の主な材料(10月10日~14日)

今週の主な材料(10月10日~14日)

激動の10月スタートとなっています。ポンド、ユーロ、円と、ドル高の流れが続いていますが、これらを今週も維持することができるのでしょうか?

週明10日は日米が祭日で薄い商いとなることが予想されますが、米国市場は株式市場が開いており、株価の変動からくる、為替相場の思わぬ変動がないとは言い切れません。

今週は、主要な経済指標やイベントも少ない週となっています。先週の米ISM製造業、そして、米ISM非製造業の強い景気指数から加速したドル高の流れを肯定する、米国発の経済指標となりえるのでしょうか? 

注目の米国発の経済指標では、11日(火)の労働市場実勢(LMCI)、13日(木)の米輸入物価指数、新規失業保険申請件数、14日(金)の米小売売上高、ミシガン大消費者信頼感、米企業在庫がメインと考えます。

FOMC議事録(10月12日=日本時間13日未明)の発表は、9月21日開催の議事録で、7対3で据え置きが決まり、3名は利上げ主張していたこともあり、市場の関心が強まっています。

米大統領選第2回TV討論会で、ヒラリーし氏が期待通り、トランプ氏を引き離すことができるのでしょうか? それとも期待に反してトランプ氏が巻き戻しをみせるのでしょうか? 結果は0月9日=日本時間10日午前中、日本時間10日休日の午前中に判明します。(サプライズは、トランプ氏の優勢勝ちですが、現状では可能性は低いと思われています)

いつもながら、米国発でFRB議長・副議長、FRB理事・連銀総裁の発言は短期的なインパクトはあり、今週は、12日(水)のダドリーNY連銀総裁、FOMC議事録(9月21日分)、14日(金)のイエレンFRB議長講演が主要材料となっています。

それ以外では、ポンド売りの材料となっている、英国のEU離脱に伴う「ハード・ブレグジット」、メイ政権のBOEへのプレッシャー、メルケル政権のECBへのプレッシャーの行方も注目材料です。

詳細の予定は、別表をご覧ください。

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最新のIMMポジションから、 2016年10月9日(日曜)


最新のIMMポジションから、 2016年10月9日(日曜)

10月4日付のデータでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、-111,841コントラクトと、米大統領選第一回TV討論会でクリントン氏が有利となり、3日の米ISM製造業景気指数が強く、年内の米利上げ期待が高まり継続しています。

7通貨ペアのネット数字を見ると、前週の-104,208から7,633コントラクト通貨のショートが3週連続で拡大、ドル高のセンチメントが強まっています。

通貨別にみると、ポンドのショートは-97,576コントラクトと8月23日の-94,978を上回り、私がデータを取り始めた2009年以降で最も拡大しており、歴史的に見ても高水準で、ポンドの先安警戒感が続いています。また、ユーロも-82,059コントラクトで、7月26日の-112,600や昨年12月1日-182,845コントラクトを下回ってはいますが、高水準であることは間違いありません。

逆に、円は+68,695コントラクトと唯一高水準のロングポジションを維持し、データ発表後の円ショートカバーでUSDJPYが一時104円台まで上昇した原動力(材料)になった可能性はありますが、市場参加者の円先高感から先安感に変わったようには思えません。

円ロングを除けば、7通貨ペアでネット・ロングは豪ドルの+23,938コントラクトだけで、この通貨以外は全て先安を見込んでの動きとなっており、トータルでは不透明な米大統領選は残っていますが、今回のCFTCのデータからも「12月の米利上げ期待=ドル高期待」を示していると思われます。

(※ 以下、IMMデータの図をご覧ください)

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2016/10/08

2016年10月8日(土曜)7日、海外市場の動き

2016年10月8日(土曜)7日、海外市場の動き

日米3連休前の金曜日、米雇用統計の結果的な評価は複雑で、円+ユーロ買いへ。

原油価格はロシアが減産合意に否定的との見方に49.57ドルへと低下。米株は小幅下落、米10年債利回りは小幅低下、2年債は0.8496→0.8301へと低下。

米雇用統計は失業率は若干増加し悪化、非農業門雇用者数は弱かったが前月は大幅に上昇修正。平均労働時間+平均時給+週平均労働時間+労働参加率は若干増加と、強弱混在。

積極的にドルを売る数字でもなく要因は複雑。①週末日米ロングウィークエンド前、②G20、③米大統領選第2回TV討論会を控え、④「ハードブレグジット」の懸念にポンド急落の大変動の影響を受けたと思われる。

市場の反応は通貨間で異なり、連銀副総裁+地区連銀総裁のハト派発言にも、積極的なドル買いは見られず、主にポジション調整色が強い。

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USDJPYは、早朝の104円台を高値に、米雇用統計直後は、103.20台から103.90台へ上下変動するも、アジア市場のGBPJPYの急落から続く、クロスで円の買戻しが主要国通貨で広まり、22:30時の米株スタート地点では一時102.80台まで急落。戻りも103.50近辺で終盤にかけ再び102.80台へ値を下げ、円ショートの巻き戻しで円高の流れへと変化している。

EURUSDは、ショイブレ独財務相が「ECBの超緩和的な金融政策」を再度批判する中、ドラギECB総裁+ビスコ・イタリア中銀総裁は、ECBの金融引き締めを否定。米雇用統計の直後は1.1110台~1.1160台で上下変動するも、EURGBPの上昇の影響も受け1.1200台まで上昇。欧州クロージングタイム近くでは一時1.1150近辺まで値を下げるも、終値ベースでは高値近辺の1.1200近くまで再度値を戻している。

AUDUSDは、GBPの急落の影響も鈍く、AUDJPY売りの影響も比較的鈍く、安定した動きとなっている。米雇用統計を受けだドル売りに0.7570台→0.7620台へと急進するも、EURAUD+AUDJPY等のクロスの影響や、原油価格の下落の影響を強く受け、0.7550台まで急落。しかし、終盤にかけ0.7580台へ値を戻し、結局は振出へ逆戻りで前日比では大きな変化は見られず。


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米雇用統計: 
失業率:5.0%(予想4.9% 前回4.9%)、
非農業部門雇用者数=前月比15.6万人(予想17.5万人 8月15.1→16.7万人、7月27.5→25.2万人)、
週平均労働時間=34.4(予想34.4 前回34.3)、
労働参加率=62.9%(予想 前回62.8%)、
時間当たり賃金=0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、25.79ドル(予想 8月25.73ドル、7月25.7→25.71ドル)、
平均時給=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.6%(予想 前回2.4%)

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ドラギECB総裁=G20で、ユーロ圏経済が着実に回復するまで金利を低水準に抑える方針を説明し、ECBが金融引き締めを行うとの憶測は誤り。欧州で新たな銀行危機は発生しておらず、銀行セクターの支払能力に問題はない。

ビスコ・イタリア中銀総裁=永遠にマイナス金利を続けることはできないが、ECBは必要があればマイナス金利を続け引き締めの話はない。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=9月の雇用統計には勇気付けられた、米経済は完全雇用に近づいている。

フィッシャーFRB副議長=9月の米雇用統計について、雇用創出のペースは失業の継続的な低下と完全に整合的なものとなっている。理想。的な「ゴールディロック」的な結果だった。

フィッシャーFRB副議長=成長はかつて正常だと考えられていた水準には近づいていない。失業率を押し下げるという点で非常に効果を発揮した政策と、GDPの非常に低い成長率との差異が、経済が抱える問題だ。

メスター・クリーブランド連銀総裁=9月の米雇用統計を受け、米経済指標はFRBが利上げを検討するのに整合性が取れている。FOMC声明は経済状況の変化を焦点を合わせる傾向があり、短期的な見方を助長する可能性がある。

イタリア国債利回り上昇=12月4日に憲法改正の是非を問う国民投票が意識され、ムーディーズがイタリアソブリン格付けを見直す可能性への警戒感が強まる。

ショイブレ独財務相=ECBの超緩和的な金融政策を再度批判し、新たな金融危機発生の可能性を排除できない。

ショイブレ独財務相=世界的な過剰債務と超緩和的な金融政策という2つの問題は、対処が必要なリスク要因である可能性がある。

GBPUSDの「フラッシュ・クラッシュ(瞬時の急落)」でカーニーBOE総裁は、BOEはBISに調査を要請。BOEも調査中。アジア市場の午前8時過ぎに、GBPUSD1.2600→1.1378(ロイターディーリング)、1.1491(取引を訂正後)、1.1899 または 1.1841(市場の実際の取引の安値はバラバラ)

インプライド・ボラティリティに基づくブルームバーグの予想モデル=GBPUSDが1年以内に1.0になる可能性は7日時点で3.2%→約7%へ急上昇。

原油価格(WTI)50ドル割り込む=ロシアは9月に決定した減産の履行方法で合意に否定的。

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2016/10/07

2016年10月7日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月7日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

日米3連休前の金曜日、米雇用統計に市場の選択はなぜかドル売りでドルは全面安。

米雇用統計は失業率は若干増加し悪化、非農業門雇用者数は弱かったが前月は大幅に上昇修正。平均労働時間+平均時給+週平均労働時間+労働参加率は若干増加と、強弱混在。

直後のドル売り→ドル買いが示す通り、積極的にドルを売る数字にも思えないが、週末ロングウィークエンド前で、G20+米大統領選第2回TV討論会を控えた、ドルロングの調整売りの可能性も。

米金利の下げもあり、時間と共にドル売りが強まり、22:30時の米現物株スタートでようやくドル売りも収まる。

米株はプラス圏からスタートし直ぐに小幅下落へ、米10年債利回りは上昇から一変し下落へ、原油価格(WTI)は50ドル台前半で推移、

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USDJPYは、米雇用統計直後の反応はドル売りで一時103.24まで下落→103.90台まで値を戻すも、円ショート・カバーデーへと変化し、米現物株が始まる22:30分近くに102.86円を付けてようやく下げ止まるも、103.05~10の上値が重くなっている。

EURUSDも、米雇用統計直後の反応はドル売り(1.1169)→ドル買い(1.1110台)をボトムに22:30分近くには1.1205近くへと上昇し、ようやくドル売りも弱まるが、1.1180台で下げ止まっている。

AUDUSDも、米雇用統計直後の反応はドル売り+ドル買いへと動くも、ドル買いは限定的で、0.7570台をボトムに22:30分近くに0.7620台まで上昇しようやく上げどまり、0.7600台で下げ止まっている。

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USD 9月 雇用統計: 失業率:5.0%(予想4.9% 前回4.9%)、非農業部門雇用者数=前月比15.6万人(予想17.5万人 8月15.1→16.7万人、7月27.5→25.2万人)、週平均労働時間=34.4(予想34.4 前回34.3)、労働参加率=62.9%(予想 前回62.8%)、時間当たり賃金=0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、25.79ドル(予想 8月25.73ドル、7月25.7→25.71ドル)、平均時給=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.6%(予想 前回2.4%)

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独経済省=2016年GDP見通し1.7→1.8%に上方修正し、達成できれば5年ぶりの高水準へ。2017年1.5→1.4%へ下方修正。

サパン仏財務相=英国がEUから離脱すれば、ロンドンがクリアリング業務の中心であり得ない。

バルス仏首相=欧州の経済成長の押し上げや欧州連合(EU)の債務への取り組みをめぐり、ドイツと意見の相違がある。トルコEU加盟をめぐる偽善行為はある時点で終わらなければならない。

BOE報道官=ポンドドルの急落の原因を調査中。

メスター・クリーブランド連銀総裁=0.25%の利上げは妥当。

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2016年10月7日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月7日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日、日米は3連休で、21:30時には米雇用統計と言う、一大イベントが控えており、動かないわけがない。

ただ、早朝のGBPの大変動に、市場全体でドタバタ騒動の後始末に忙しい状態が続いているのではと心配していると同時に、予想外の変動リスクに損失を被った市場参加者は動けないのではと、どうしても意識してしまう。

いや、逆に影響を受けなかった投機筋は、より大きな変化を求め、米雇用統計を材料に動かすのか? それとも、GBPで損失を被った投機筋が、起死回生の場を雇用統計に求めてくるのか? 

GBPJPYの急落によるUSDJPYの売りも103.50円台と、ある意味では限定的で、USDJPY(円事態)は大きく売りに傾くこともなく、104円台からの下げに対しても予想外に底堅いといわざるを得ない。

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GBPUSDの取引安値=一時チャート上で1.1378ドルに下落し、この日の最安値を付けた。ただ、取引のキャンセルにより最安値は1.1491ドルに修正された。

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早朝のGBP相場の大変動は、いったいなんだのであろうか?

早朝のGBP相場の大変動は、いったいなんだのであろうか? =_

市場参加者は、変動時には何が原因なのか、それを追及する癖があり、マスコミの報道で材料を必至に探しが、それを、原因だと判断することが多い。(正しいか否かは別)

今回は、たまたま、FTにオランド仏大統領の「英国のEU離脱について、離脱追随国が出ないように、EUの基本原則に忠実であるべきだとの主張......」などの記事が、まさかと思うもなぜか材料にされていた。


結果としては、1985年来となる1.2000の大台を割り込むのだが......

08:07時 1.2600台→1.1899(1.1841)まで、GBPJPYは131.00→124.80台まで急落。(銀行間の電子ブローキングでは、1.1338までフライングして取引があったの話も聞いている)
08:17自 1.2400台まで値を戻し、09:15時には1.2480近くまで値を戻し、、GBPJPYは128.90台までと、129.50円近くまで値を戻している。

米国市場も午前6時で取引が終了し薄く、オセアニア市場の流動性は極めて乏しく、午前8時には本邦金融機関も取引を活発に行っているところは少ない。

メイ英首相の英国は3月末までにEUR離脱の交渉を始めるとの「Hard BREXIT」のリスクが懸念され、さらに、メイ英首相がBOEの低金利政策とQEを批判など、どうもポンドが狙われやすい環境にあるセンチメントでの中での出来事である。




おまけに、週末の金曜日、日米は月曜が休みで3連休。米雇用統計が控え、日曜(日本時間月曜)には、米大統領選第2回TV討論会がある。

銀行間では、GBPUSDは1.25→1.22までほぼ空白だったと思われ、取引会社もシステムをフルに稼働させることができたかは不明。1.20近辺売買は多かったと思われるも、大台割れのオプションがらみ、ストップロスを巻き込み、1.1841なのか、1.1899なのか、1.1910なのか、(それとも、1.1338)が安値なのか不明ながら、大相場になったことだけは間違いない。

そして、気が付けば、半値近くまで値を戻し、これで海外で元の水準まで戻ったら笑うしかない! 

2016年10月7日(金曜)6日、海外市場の動き

2016年10月7日(金曜)6日、海外市場の動き

米新規失業保険申請件数も改善し、金曜日の米雇用統計の改善期待=利上げ期待がさらに強まり、原油高も止まらず、ドルは全面高。

USDJPYは原油高も加わり円ロングの巻き戻しに、9月5日来となる104円台へ上昇。GBPUSDは「Hard BREXIT」のリスクに下落は止まらず、1.2600台と安値を更新中。

EURUSDはGBPUSD安の影響に弱く一時1.1140台へとつれ安。原油高に影響の強いUSDCAD+AUDUSD+NZDUSDの下げ幅は、主要通貨より弱い。

原油価格(WTI)は米在庫減+OPEC減産合意に50ドル台へ上昇。NYダウは下げ幅を縮小し小幅安-12.53(-0.07%)の下げに留まり、米10年債利回りは1.737%へ、2年債も0.849%へ上昇。

メイ英首相の発言を受け英国債売りが加速し、独10年債利回りは一時プラス圏へ上昇するなど、世界的に債券利回りが上昇を続けている。

ECBがQEを段階的に縮小するのではとの観測は、コンスタンシオECB副総裁が否定し、ECB議事録でも「ユーロ圏経済は引き続き金融面の支援が必要」とあり、やや懸念が弱まる。

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USDJPYは、米利上げ観測の高まりに、米金利は上昇し、米株の下げ幅も限定的+原油価格の上昇も円売り要因となっている。

引き続き下げ幅は少なく、買いたい人が買えないで上昇傾向が続き、21週間MAの103.61円も超え、予想外に103円台の売り抵抗も弱く、104.15まで上昇し、9月2日の高値104.32円が次の大きなポイント。

米非農業部門の雇用者数の予想数字は、17.2万人となっている。強い米ISM製造業・非製造業の雇用の増加に(ADPは若干弱かったが無視されている)、7日の米非農業部門の雇用者数の増加が期待され、11月、12月のFOMCで利上げ期待を織り込みながら、ドル買いの流れが続いている。

いつもながら予想外の弱い数字に対しての反応は大きくなることは間違いないが、強い数字に対しても、織り込み済み感はあるものの、米利上げ期待が相場を作っており、素直に反応すると考える。

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易綱中国人民銀行副総裁=中国は金融、財政、構造改革政策を引き続き活用し、インフラ投資の促進と消費主導型経済への移行を図る。GDP6.5 ~7.0%のレンジで拡大すると予想。

メイ英首相の発言を受け、英国が金融政策から財政政策に移行するとの観測が強まる。また、英国債売りが加速し、独10年債利回りは一時プラス圏へ上昇

OPEC加盟国・非加盟国の非公式会合にロシアも参加、原油価格は4か月ぶりの高値へ。

ハモンド英財務相=生産性を向上させ、1人当たりのGDPを伸ばすことに集中。カーニーBOE総裁任期を8年間全することが望ましい。カーニー総裁は2018年に退任する当初の計画を貫くか、21年まで続投するかを今年末までに決める。

プラートECB専務理事=ユーロ圏のインフレ押し上げを目指す上で、極めて緩和的な金融政策の副作用を注視すべき。

プラートECB専務理事=実体経済が比較的力強さを欠く中で、消費者信頼感、および消費動向は予想外に大きく回復している。

コンスタンシオECB副総裁=ECBに量的緩和(QE)縮小のコンセンサスがあるとの報道は正しくない。

ラガルドIMF専務理事=ドイツによる60億ユーロの減税案については、より規模の大きい財政支出計画の一環であることを望む。

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2016/10/06

2016年10月6日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月6日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

年内の米利上げ期待が強まり、米株はマイナスからスタート。米10年債利回りは1.73%台へと上昇、2年債も0.845%へ上昇へ。WTIはついに50ドル台へと上昇。

為替相場は、ドル全面高! 明日金曜日の米雇用統計が最大の山場。

本当なのか、ただ気になるだけなのか、最近は主要国の金融政策に変化の可能性が訪れる予感を示す材料が多くなっている。

ECBはQEの縮小を模索との報道が流れたり、メイ英首相がBOEの低金利政策とQEを批判している。日銀の政策は量から金利へと変化、米国は11月、12月にでも利上げを実施するムードが高まっている。

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USDJPYは、相変わらず大きな調整もなく、押し目を狙っての買は有効ではなく、米国市場では強い米新規失業保険申請件数+米金利上昇に、一時104.00円まで続伸するも、大口の売りに伸び悩んでいる。

EURUSDは、強い独製造業受注にも反応は鈍く、欧州市場序盤に一時1.1210近辺へと上昇した。強い米新規失業保険申請件数+米金利上昇に1.1170近辺へと値を下げ、ECBのQE縮小のウワサに急進した5日の水準近くへと値を下げている。

AUDUSDは続落。早朝の予想外に赤字額が減少した、豪貿易収支以外に豪州の材料も特に見られず。AUDJPYは実需筋の買に底堅く推移するも、強い米し新規失業保険申請件数+ドル全面安の流れに、買いも弱く0.7560台まで続落へ。

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GER 8月 製造業受注=前月比1.0%(予想0.2% 前回0.2→0.3%)、前年比2.1%(予想1.6% 前回-0.7→-0.6%)→ 予想外に強い数字で内需が回復へ

USD 新規失業保険申請件数=24.9万件(予想25.7 前回25.4万件)→ 予想外に改善しドル買いが強まる

CAD 8月 住宅建設許可=前月比10.4%)予想2.0% 前回0.8%)→ 今年2月以来の高水準で予想外に大幅な数字に直後はCAD買いが強まるも続かず

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ECB議事要旨(9月8日)=基調的なインフレ率に回復の兆しはなく、ユーロ圏経済は引き続き金融面の支援が必要。スタッフ予測で想定されている、非常に大規模な金融面の支援を維持することが極めて重要。

ECB議事要旨(9月8日)=必要ならさらなる措置を採用するとの理事会の決意に疑問はないはず。

ハモンド英財務相=BOEの景気刺激策の副作用に言及し、成長押し上げに新たなアプローチが必要。低金利政策への依存を減らし、他の景気刺激策により注力するための計画を表明する。

ハモンド英財務相=初の予算演説は11月23日の予定。

アルジェリア・エネルギー相=11月のOPEC総裁で1%の減産拡大を決める可能性がある。

ティール・ブラックロック・グローバル国際部門統括=ECBはQEの縮小は時期尚早。BOEは緩和サイクルを停止できる。BOJは「財政と金融政策の協調が新たな時代」に突入。円とJGBの買を推奨。

リーカネン・フィンランド中銀総裁=ECBによる低金利と積極的な債券買い入れの超金融緩和政策は、ユーロ圏の経済を下支えするために不可欠。

英第2四半期労働生産性=前期比0.6%(前回0.5%)と金融危機以前の水準を回復。

メルケル独首相=2017年と18年に最大60億ユーロの減税を計画。

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2016年10月6日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年10月6日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ドル高の流れは衰えず!

昨日の強い米ISM非製造業景気指数を境にした、第2弾のドル買いが続き、調整は少なくドルは全面高の流れを維持。

これからの欧米市場では、ECB理事会議事要旨公表(9月8日分)と、新規失業保険申請件数が、注目材料となるも、相場を大きく動かず材料になりえず、全体的には明日の米雇用統計と週末の第2回米大統領選討論会を見守る動きも強まっている。

USDJPYに関しては、103.70円台に大きな調整がなく続伸していることで、買い遅れムードが強い中で、103円台を簡単に素通りするほど甘い水準とは思えないことも事実。

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黒田日銀総裁(参院予算委員会)=日銀が大規模な国債買い入れを進めていく中でも、国債の枯渇が問題になるとは考えていない。


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2016年10月6日(木曜)5日、海外市場の動き

2016年10月6日(木曜)5日、海外市場の動き

強い米ISM非製造業景気指数+ラッカー・エバンズ両連銀総裁のタカ派発言に、米利上げ期待が強まり、USDJPYは103.60円台へ上昇。通貨間で動きは異なり、市場の関心は金曜の米雇用統計へと移る。

GBPUSDは欧州序盤の安値1.2680台→NY市場で一時1.2770台へと上昇、USDCHFは早朝の高値0.9790→0.9730台へと下落とドル売りへ。EURUSD+AUDUSDは早朝の水準と変わらず。

EURUSDは、ECBが資産買い入れプログラムの縮小を計画と報道(ECBは否定)が契機となるユーロ買いも落ち着くが、潜在的な可能性と強い小売売上高に一時1.1230台へ上昇。強い米ISM非製造業景気指数や米利上げ期待の高まりにも、安値は1.1190近辺で限定的、終盤には1.12の大台を維持。

USDJPYは、円先高期待による円ロングポジションの修正が続き、一時103.60円台へ上昇。アジア市場の安値102.60台から緩やかに103円台を達成、103.20円を前にして伸び悩むも、強い米ISM非製造業景気指数に103.60台へ急進、円はクロスでも弱さが目立つ。

GBPUSDは、英国の「Hard BREXIT」のリスクにポンド売りが止まらず、欧州時間には一時1.2680台まで続落するも、PMIは強く上昇へと変化。強い米ISM非製造業景気指数にも売りは限定的で、午前零時には1.2770台へ上昇し、前日より上昇している。

個人的にはメイ英首相の「中銀が金融危機後に導入した低金利や量的緩和などの異例の措置はマイナスの副作用があり、成長促進に向けた新たな方策を模索する時期が来た」との発言が、今後のBOEの政策に影響するのか、しないのか、気になっている。

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◎ユーロ圏総合PMI・確報値=52.6(予想52.6 前回52.6)、サービス業PMI・確報値=52.2(予想「52.1 前回52.1)→ 総合は予想・前回と変わらず
◎英総合PMI=53.9(予想52.3 前回53.6)、サービス業PMI=52.6(予想52.2 前回52.9)→ 共に予想を上回るも、GBP買いは限定的
◎ユーロ圏小売売上高=前月比-0.1%(予想-0.4% 前回1.1→0.3%)、前年比0.6%(予想1.5% 前回2.9→1.8%)→ 前回が下方修正されるが予想をよりマイナス幅は縮小、EUR買いが強まる

◎米ADP雇用統計=15.4万人(予想17万人 前回17.7→17.5万人)→ 前月分が下方修正され、予想を下回り4月来の低水準に、ドル売りが一時強まる
◎米貿易収支=-407 億ドル(予想-392億ドル 前回-395億ドル)→ 予想・前回より赤字額が拡大
◎米総合PMI・確報値=52.3(予想 前回52.0)、サービス業PMI・確報値=52.3(予想51.9 前回51.9)→ 予想・前回を上回る
◎米製造業受注=前月比0.2%(予想-0.1% 前回1.9→1.4%)→ 前回が下方修正されるも、予想を上回る
◎ISM非製造業景気指数=57.1(予想53.0 前回51.4)→ 予想を大幅に上回りドル買いが強まる
◎米原油在庫=-297.6万バレル(予想269 前回-188.2万バレル)→ 予想外に減少し原油価格は上昇へ

●エバンズ・シカゴ連銀総裁=12月のFOMCで利上げする可能性が高いが、11月も排除せず。次の利上げの時期よりも、その後の利上げペースにより関心を持っている。
●ラッカー・リッチモンド連銀総裁=インフレが高進している兆しが出ている、現時点で加速の兆候が見られ。FRBが速いペースで利上げする根拠となる。

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アルジェリア・エネルギー相=OPEC加盟国と非加盟国が10月8~13日で非公式会合を開き、減産の具体的な実施方法を協議。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=12月のFOMCで利上げする可能性が高いが、11月も排除せず。次の利上げの時期よりも、その後の利上げペースにより関心を持っている。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=インフレが高進している兆しが出ている、現時点で加速の兆候が見られ。FRBが速いペースで利上げする根拠となる。

EIA週間在庫統計=原油在庫が予想外に減少し、原油価格が上昇し6月以来の高値を更新

IMF(国際金融安定報告書)=銀行は不良債権を減らし、支店閉鎖やセクター統合などの構造改革で収益力を高める必要がある。

IMF(国際金融安定報告書)=約12兆ドル(約1240兆円)の資産をコントロールする銀行が、経済活動拡大と金利上昇、デフォルト減少の好環境下でも脆弱さが残る

IMF(国際金融安定報告書)=欧州の銀行は不良債権処理や非効率な事業構造の見直しに早急に取り組むべき。欧州銀の問題はあるが、国際金融安定へのリスクは総じて前回4月時点より低減。

IMF(国際金融安定報告書)=コモディティ価格の回復が一部新興国を支援。中国景気の減速懸念も政府の成長支援策に緩和。英国のEU離脱決定をめぐっては、市場が影響を十分に吸収し、世界全体への波及はなかった。

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