2016/10/09

最新のIMMポジションから、 2016年10月9日(日曜)


最新のIMMポジションから、 2016年10月9日(日曜)

10月4日付のデータでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、-111,841コントラクトと、米大統領選第一回TV討論会でクリントン氏が有利となり、3日の米ISM製造業景気指数が強く、年内の米利上げ期待が高まり継続しています。

7通貨ペアのネット数字を見ると、前週の-104,208から7,633コントラクト通貨のショートが3週連続で拡大、ドル高のセンチメントが強まっています。

通貨別にみると、ポンドのショートは-97,576コントラクトと8月23日の-94,978を上回り、私がデータを取り始めた2009年以降で最も拡大しており、歴史的に見ても高水準で、ポンドの先安警戒感が続いています。また、ユーロも-82,059コントラクトで、7月26日の-112,600や昨年12月1日-182,845コントラクトを下回ってはいますが、高水準であることは間違いありません。

逆に、円は+68,695コントラクトと唯一高水準のロングポジションを維持し、データ発表後の円ショートカバーでUSDJPYが一時104円台まで上昇した原動力(材料)になった可能性はありますが、市場参加者の円先高感から先安感に変わったようには思えません。

円ロングを除けば、7通貨ペアでネット・ロングは豪ドルの+23,938コントラクトだけで、この通貨以外は全て先安を見込んでの動きとなっており、トータルでは不透明な米大統領選は残っていますが、今回のCFTCのデータからも「12月の米利上げ期待=ドル高期待」を示していると思われます。

(※ 以下、IMMデータの図をご覧ください)

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