2016/10/04

2016年10月4日(火曜)3日、海外市場の動き

2016年10月4日(火曜)3日、海外市場の動き

為替市場は、米ISM製造業が強くドル高へ、ポンドは一人負け。NYダウは小幅安-54.3(-0.3%)、WTIは上昇へ48.65+0.42(+0.87%)、米10年債利回りは1.625%へ上昇(前日1.5944%)、2年債も0.7897%(前日0.7619%)へ上昇。

GBPUSDは英国のEU離脱の交渉を3月までに開始とのメイ首相の発言を受け、弱さが目立ち10年来の安値を更新中。USDJPY+EURUSAD+AUDUSD+NZDUSD+USDCADは総じて動きは鈍く、新興国通貨は原油高の傾向に比較的強い。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、平穏な狭い101.25~50円のレンジ取引が続いたが、強い米ISM製造業景気指数に一時101.65台まで急伸。その後は101.50円をボトムに底堅く終盤にかけ再び101.65を狙う動きへ。

GBPUSDは、メイ英首相は英国のEU離脱の手続きを遅くとも3月末までに始めることを表明、「Soft Brexit」の期待が弱まり10年来の安値を更新。強い製造業PMIにも買い戻しは鈍く、強い米ISM製造業景気指数に再び続落し安値を更新。1.2810台をボトムにようやく下げ止まるも、戻りは鈍く、ポンドはクロスでも全面安。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎製造業PMI・確報値=51.5(予想 前回51.4)→ 前回を上回る
◎ISM製造業景気指数=51.5(予想50.3 前回49.4)→ 予想外に強くドル全面高になる。
◎建設支出=前月比-0.7%(予想0.2% 前回0.0%→-0.3%)→ 予想外のマイナスで、前月分も下方修正され8か月ぶりの低水準

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎ダドリーNY連銀総裁=景気後退が訪れた場合、大幅な利下げによる対応は無理。
◎メスター・クリーブランド連銀総裁=利上げを遅らせるべきではない、次回11月のFOMCでは引き続き利上げを支持する論拠が十分にある。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

メスター・クリーブランド連銀総裁=利上げを遅らせるべきではない。経済の拡大を持続させるために、利上げを確実に実施し幾分先手を取る必要がある。次回11月のFOMCでは引き続き利上げを支持する論拠が十分にある。

ダドリーNY連銀総裁=景気後退が訪れた場合、大幅な利下げによる対応は無理。ゼロ金利制約(ZLB)の下での政策の有効性を懸念すればするほど、金融緩和の解除に向けた手続きには一段と慎重になる

アトランタ連銀GDPNow=米第3四半期予測値2.4%→2.2%へ下方修正。弱い建設支出を受け。

メルシュECB専務理事=金利引き下げには限度があり、低金利による阻害要因が恩恵を上回る時点が限度となる。阻害要因がやや上回るが、大きく上回ってはいない。金利を一段と引き下げれば、リスクが拡大する恐れがある。

米株式市場に上場のドイツ銀行株は2.1%安(ドイツ市場祝日)。

オートノマス・リサーチのドイツ銀行に関して=法的問題の費用を賄うためにライツイシュー(株主割当増資の一種)を実施をする可能性大。ドイツ銀がライツイシューで調達できるのは57億ユーロと試算し、ボーナス停止とクローバックでさらに資本を強化できる。資産運用事業の売却やコメルツ銀行との合併といった他の選択肢はさらに有害。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※