2016/10/11

2016年10月11日(火曜)10日、海外市場の動き

2016年10月11日(火曜)10日、海外市場の動き

日米市場が休場(米株はオープン)、中国が国慶節の長期休日開けの週明け月曜日。為替市場はUSD+CAD高で、AUDも健闘。JPY+EUR+GBP+NZD安へ。

米雇用統計によるポジション調整も一段落し、英ハードブレグジット懸念のポンド急落、ECBのテーパリングの思惑を受を引き継ぎながらのスタートで、米大統領選第2回討論会はクリントン氏が有利時に終わり、ドル買いの流れを継続。

原油価格(WTI)はプーチン・ロシア大統領がOPECと協調、サウジ産業鉱物資源相の年内60ドル達成の可能性について発言し51ドル台へ上昇。欧米株は上昇、独DAXは+133.22(+1.27%)、ダウ平均は+88.55(+0.49%)上昇へ。

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USDJPYは、日米休日で動き難い中で、アジア市場の102.80台をボトムに、02:00時には103.80近くへ上昇し103.60前後で推移。米大統領選でクリントン氏の可能性が強まりドル買いの流れへ、原油価格の上昇に、資源国通貨高でリスク選好の流れに円売りが続く。

EURUSDは、日米休日で動き難い中で、アジア市場朝方の1.1200=200時間MAを高値に、北米市場で1.1130台まで続落。特に新たな材料は確認できなかったが、ダイモンJPモルガンチェースCEOの「英国がEU離脱を選択したことで、ユーロ圏が10年後も存在する可能性が低くなり、存在しない確率が5倍に上がった」との発言や、などが気になっている。

GBPUSDは、日米休日で動き難い中で、アジア市場の1.2440を高値に、北米市場では1.2340台まで続落。先週のポンドのフラッシュ・クラッシュの影響の影響に戻り売り圧力が続いているが、急落の動きは見られず。

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ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=OPECが8年ぶりに減産合意したことで、原油価格が年内に60ドルに達するのは考えられないことではない。OPECは11月30日にウィーンで総会を開催。

ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=10月10日にイスタンブ-ルで開催中の世界エネルギー会議(WEC)で、生産上限を決めるためにサウジは他の産油国と協調、11月末までに合意に至ると楽観している。ロシアとは数日以内に会談する予定で、OPECに属さない多くの産油国も協力の意思を表明している

プーチン・ロシア大統領=OPECと協調した増産凍結、さらには減産すらも検討することを前向きに考えている。

ゴールドマン・サックス・グループ=欧州経済の弱さや米国株の株価水準の高さが政治リスクを増幅し、年末にかけて欧州と米国には弱気の見方を少し強め、共に2%程度下落すると予想。

デイセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長=ポンド急落は、英国のEU離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に関する英政府の政策姿勢に、市場関係者が失望したことを反映。

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