2016/10/12

2016年10月12日(水曜)11日、海外市場の動き

2016年10月12日(水曜)11日、海外市場の動き

ドル高+円高の流れを継続。ポンド安+ユーロ安が目立ち、豪ドル+NZドルも安値圏で推移し、原油安にカナダドルも弱い。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「インフレが発生しない限り、利上げを急ぐ必要がない」発言や株安にも、「米利上げ期待+米金利上昇」+「ポンド+ユーロ安」にドル買いは止まらず。

「ハード・ブレグジット→フラッシュ・クラッシュの要因+長期ポンド安懸念」にポンドは弱く、「ポンドにつれ安+金融不安」にユーロも弱く、ロスネフチ(ロシア石油会社)がプーチン大統領の意向に反し減産の意向を否定=原油安。リスク回避の選択なのかドルと円買いが続く。

米株は下落しダウ平均は-200.38(-1.09%)、米金利は10年債利回り1.718→1.764%へ、2年債も0.83→0.866%へ上昇し推移。原油価格(WTI)は一時50.40割れまで低下。

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GBPUSDは、7日のフラッシュ・クラッシュの恐怖は消えず、ハードブレグジットのリスク懸念+ソーンダーズBOE政策委員「ポンドがさらに下落しても驚きではない、一段安の可能性は分からない」発言に、弱さが目立ち、アジア市場早朝の1.2370台→米国市場終盤の1.2090まで続落。

NZDUSDは、アジア市場早朝の0.7140台を高値に、マクダーモットNZ中銀総裁補佐の「金融政策は引き続き緩和的になる」発言に、追加緩和期待が高まり0.7100を割り込み、一次産品の下げもあり米国市場終盤には0.7040台まで続落。

USDJPYは、アジア市場で何度も試しながらも、実需の売り+クロスでの円買に、104.00円の壁をクリアに上回ることはできず。円ショートの巻き戻しと、円は主要国で買いが強まり103.50を割り込むと短期投機筋のストップの売りに一時103.20を割り込み、円高傾向が続く。

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英FT100は一時7129.83と取引時間中の最高値を更新するも、南ア関連や一次産品関連銘柄が値を下げ、前日比0.4%安で引ける。

NY連銀9月の消費者調査=一年先インフレ期待(中央値)2.8→2.5%に低下し過去最低を記録。3年先2.7→2.6%。一年先の所得伸び見通し2.4→2.0%に低下。

メルシュECB専務理事=英国のEU離脱選択の衝撃に対しユーロ圏経済がいかに耐えられるかは、ECBの金融政策による継続的な支援次第。

メルシュECB専務理事=これまでの拡張的な金融政策はすでに金融市場に織り込まれており、ユーロ圏経済の耐性はこれらを反映。ECBの政策が無ければユーロ圏経済は顕著に弱体化していた。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=インフレが発生しない限り、利上げを急ぐ必要がない。経済に雇用創出を継続させ、労働人口を増やすべき。

バルキンドOPEC事務局長=OPECで減産凍結で合意したら、六か月間有効でその後見直す可能性大。原油価格の目標は設定せず。

カシャップBOE金融情勢委員会メンバー=EUの銀行が抱える問題が英銀に及ぼすリスクに対し懸念。財務不安が浮上しているドイツ銀行は、投資家の懸念は将来の収益性でり、現在の資本状況ではない。

原油価格下落=ロシア最大の石油会社、ロスネフチが減産の意向を否定したとのロイター報道。

INGグループ、JPモルガン・チェース、ジュリアス・ベア・グループは、ポンド相場の長期的は予想を引き下げへ。

英金融サービス業界の会合でメイ首相に警告、金融業界の幹部らはいま一度、EU単一市場への容易なアクセスを維持できない場合はロンドンから業務や人員を移す。

カービー英財務副大臣(経済担当)=英金融サービス業界の会合で銀行のEU単一市場アクセス維持に向け英国は「強い立場」にある。

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