2016/10/22

最新のIMMポジションから、 2016年10月22日(土曜)


最新のIMMポジションから、 2016年10月22日(土曜)

10月18日付のデータでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、-164,683コントラクトと、前週の-145,777から通貨ショートが18,906コントラクト拡大し、ショートの拡大幅は6月2日の-186,565を上回り5週連続となっている。

添付のチャートからもわかるように、円のロングは9月27日の週68,892から、3週連続で減少しており、市場の円高センチメントが急変していたことがうかがえる。

最近では9月21日に日銀が「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和」を発表した週を、円ロングポジションのピークに急変し、米大統領選の3度のTV討論会を経て、クリントン氏が有利との判断のドル買いも加わっている。

ユーロのショートも3週連続でマイナス幅が拡大、7月26日で直近のピークとなる-112,600コントラクトに次ぐ-109,268となった。9月27日の週では一時前週比でユーロの買い戻しも見られたが、ユーロ先約感が続いている。

一方のポンドは、小幅ながら2週連続でショートが減少し、ハードブレグジット→ソフトブレグジットへとのメイ英首相の方針変化の期待感に一時的ながら極端なポンド先安感は弱まっている。

NZドルは、ショートの減少幅は7,583コントラクトと、変化幅を比較すると一部の新興国通貨高の影響もあり、7通貨の中で、ユーロ、円に次いで変化幅が大きく、それも、ドル高相場の中で通貨のロングが拡大していることに意外感も感じられる。


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