2016/10/24

2016年10月24日 アジア・欧州市場の動き

2016年10月24日 アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は+39.05(+0.23%)と小幅上昇し、原油価格(WTI)はイランが減産合意にためらいを見せ弱含みで推移するも、50ドルの大台を維持。

週明け月曜日のアジア市場は材料が乏しい中で、英オブザーバー紙(23日)が英銀行協会会長の話してして「国内大手行がEUパスポートの失効を危惧し、海外に脱出する可能性」を示唆。

この報道を材料にGBPUSDは1.2220台→1.2180台まで小幅ながら一時下落、GBP売りがリードする弱いドル買(主要国通貨売り)の流れへと変化。結局はショートの巻き戻しに1.2210台まで値を戻すも、先週末終値の1.2220台は回復できず。

EURUSDも、特に材料がない中で、GBPUSDの動きに連動し1.0880台→1.0860近くへと小幅下げ、再び1.0880台まで値を戻す。

AUDUSD+NZDUSDも動きは同じく、ドル買い→ドル売りへと編あするも動きは緩慢。

USDJPYは、104円台の壁を終えられず、103.80~00の狭いレンジで収支、欧州勢は下値トライからスタートし、103.80円を割り込むが、動きは基本的にスロー。日銀「金融システムリポート」で、、金融機関収益の減少で金融仲介機能が停滞するリスクと、資産価格などへの影響が行き過ぎる過熱リスクの両面を注視していく方針へ。先週の黒田日銀総裁の話と言い、追加緩和の実施を期待できそうにない。

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オブザーバー紙(23日)=英銀行協会(BBA)会長は国内大手銀行はEU離脱に向けた交渉を控え、EUパスポート(EU加盟28カ国の顧客にアクセスできる)の失効を懸念、2017年前半に海外脱出する準備、中小銀行はクリスマス時期の前にも脱出を計画→ GBPUSD売り圧力が強まる。

通関ベース貿易収支=4983.3億円(予想3418億円 前回-187億円)と、予想を上回り前回の赤字から大幅に回復。

日銀「金融システムリポート」を公表=超低金利環境が長期化する中で、金融システムの安定維持に向け、金融機関収益の減少で金融仲介機能が停滞するリスクと、資産価格などへの影響が行き過ぎる過熱リスクの両面を注視していく方針。銀行の不動産業向け融資が増加を続けており、不動産市場の動向も注意深く点検していく。

原油価格下落=イランがOPECによる減産からの除外を求めた。

人民元オフショア市場で6年ぶりの安値を更新、介入実施の可能性も指摘あり。

英政府=EU離脱決定をめぐり、北部スコットランド、西部ウェールズ、北アイルランドの3地域の行政府代表がデービスEU離脱担当相と今後のEUとの関係について協議する場を設ける。

米大手銀は巨額の手数料を得ようとして、タイムワーナー買収で合意したAT&Tに過去最大級の融資を行おうとしている。しかし米当局の審査が長引き、総額400億ドル(約4兆1600億円)の融資がなかなか実行できない懸念も存在。JPモルガン・チェースが250億ドル、バンク・オブ・アメリカが150億ドルを融資すると公約。

ブルームバーグ調査のエコノミスト予想値=英第3四半期GDPは前期比0.3%を予測(第2四半期0.7%)で、四半期ベースでは過去4年の平均の半分へと低下が予想。

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