2016/10/07

2016年10月7日(金曜)6日、海外市場の動き

2016年10月7日(金曜)6日、海外市場の動き

米新規失業保険申請件数も改善し、金曜日の米雇用統計の改善期待=利上げ期待がさらに強まり、原油高も止まらず、ドルは全面高。

USDJPYは原油高も加わり円ロングの巻き戻しに、9月5日来となる104円台へ上昇。GBPUSDは「Hard BREXIT」のリスクに下落は止まらず、1.2600台と安値を更新中。

EURUSDはGBPUSD安の影響に弱く一時1.1140台へとつれ安。原油高に影響の強いUSDCAD+AUDUSD+NZDUSDの下げ幅は、主要通貨より弱い。

原油価格(WTI)は米在庫減+OPEC減産合意に50ドル台へ上昇。NYダウは下げ幅を縮小し小幅安-12.53(-0.07%)の下げに留まり、米10年債利回りは1.737%へ、2年債も0.849%へ上昇。

メイ英首相の発言を受け英国債売りが加速し、独10年債利回りは一時プラス圏へ上昇するなど、世界的に債券利回りが上昇を続けている。

ECBがQEを段階的に縮小するのではとの観測は、コンスタンシオECB副総裁が否定し、ECB議事録でも「ユーロ圏経済は引き続き金融面の支援が必要」とあり、やや懸念が弱まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、米利上げ観測の高まりに、米金利は上昇し、米株の下げ幅も限定的+原油価格の上昇も円売り要因となっている。

引き続き下げ幅は少なく、買いたい人が買えないで上昇傾向が続き、21週間MAの103.61円も超え、予想外に103円台の売り抵抗も弱く、104.15まで上昇し、9月2日の高値104.32円が次の大きなポイント。

米非農業部門の雇用者数の予想数字は、17.2万人となっている。強い米ISM製造業・非製造業の雇用の増加に(ADPは若干弱かったが無視されている)、7日の米非農業部門の雇用者数の増加が期待され、11月、12月のFOMCで利上げ期待を織り込みながら、ドル買いの流れが続いている。

いつもながら予想外の弱い数字に対しての反応は大きくなることは間違いないが、強い数字に対しても、織り込み済み感はあるものの、米利上げ期待が相場を作っており、素直に反応すると考える。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

易綱中国人民銀行副総裁=中国は金融、財政、構造改革政策を引き続き活用し、インフラ投資の促進と消費主導型経済への移行を図る。GDP6.5 ~7.0%のレンジで拡大すると予想。

メイ英首相の発言を受け、英国が金融政策から財政政策に移行するとの観測が強まる。また、英国債売りが加速し、独10年債利回りは一時プラス圏へ上昇

OPEC加盟国・非加盟国の非公式会合にロシアも参加、原油価格は4か月ぶりの高値へ。

ハモンド英財務相=生産性を向上させ、1人当たりのGDPを伸ばすことに集中。カーニーBOE総裁任期を8年間全することが望ましい。カーニー総裁は2018年に退任する当初の計画を貫くか、21年まで続投するかを今年末までに決める。

プラートECB専務理事=ユーロ圏のインフレ押し上げを目指す上で、極めて緩和的な金融政策の副作用を注視すべき。

プラートECB専務理事=実体経済が比較的力強さを欠く中で、消費者信頼感、および消費動向は予想外に大きく回復している。

コンスタンシオECB副総裁=ECBに量的緩和(QE)縮小のコンセンサスがあるとの報道は正しくない。

ラガルドIMF専務理事=ドイツによる60億ユーロの減税案については、より規模の大きい財政支出計画の一環であることを望む。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※