2016/10/05

2016年10月5日(水曜)4日、海外市場の動き


2016年10月5日(水曜)4日、海外市場の動き

12月米利上げ期待(?)に、3日の強い米ISM製造業景気指数から続くドル高傾向は止まらず(除くEUR)。ラッカー総裁の米金利1.5%高にあるべきとの発言も材料視。→ 今日発表のISM非製造業景気指数を注目!

EURUSDは上昇へ→ ECBが資産買い入れプログラムの縮小を計画とのうわさが広まるり、金利上昇しEURUSDは1.1130台→一時1.1230台へ上昇へ。また、ドイツ銀行は増資とボーナス凍結を検討、米司法省との間で罰金を40~50億ドルで合意を目指すとのレポートもドイツ株高へ=ユーロ買の材料に。

IMFは米国は成長率見通しを大幅に引き下げた。2016年(7月時点比)2.2→1.6%へ下方修正、2017年2.5→2.2%へ下方修正。→ 市場への反応はなぜか見られず。

米金利は上昇、10年債利回りは1.62→1.688%、2年債も0.79→0.823%。米株は-85.40(-0.47%)低下、原油高も一服し、WTIは49ドル台から値を上げ48.60台と強さを維持。

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USDJPYは、米利上げ期待に反応しているのか、円ロングポジションの巻き戻しに全市場を通じても、大きな押しもなく、急進もなく、今までのパターンと異なり、円主導のUSDJPY相場ではなく、101.60台から緩やかな上昇が続く。103円直前でようやく上げ止まるも、下げ幅は非常に限定的で、ドル買いの強さが目立つ。

EURUSDは、全市場を通じて、ECBの資産買い入れ枠縮小のウワサが広まる前には、1.1130台まで続落し、1.1230台まで100pips上昇して上げ止まり、ドル全面高の中で健闘するも、ECBの選択肢の一部に過ぎず、英国のEU離脱手続き終了を3月前にして実効性にたいしては疑問が残る。

GBPUSDは、報道では31年来の安値を継続中。(私のデータは30円前までで、それ以前の水準で比較できず、30年以降前の水準より弱いことは間違いない)。全市場を通じて続落し、1.1260台→1.2720台へ続落中。

AUDUSDは、豪中銀は予想通り政策金利を据え置き、声明でも得に材料になる文言はなかったが、全市場を通じで下落。アジア市場の0.7690台を高値に、米国市場では0.7610割れまで続落。ただし、原油高+資源価格も強く、米利上げ期待に反応している可能性は否定できず。

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ECBが資産買い入れプログラムの縮小を計画とのうわさが広まるり、金利上昇しEURUSDが上昇へ。

複数のECB関係者(ブルームバーグ)=80億ユーロの資産購入プログラムを終了する前に毎月100億ユーロと緩やかに削減する非公式のコンセンサスが形成された。→ 縮小開始の時期や継続される可能性も示唆されており、全てが選択肢となっている。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=失業率やインフレ率を踏まえると、金利は現行水準から約1.5%ポイント高い水準であるべき。

ドイツ銀行=増資とボーナス凍結を検討→ ドイツ銀行株は一時3.5%上昇し、引けは1.5%の上昇で終了

ドイツ銀行(投資家向けリポートのプラトー・ブリーフ)=米司法省と罰金について、10月末までに40~50億ドルで合意を目指す。

ベネズエラ石油・鉱業相=OPEC非加盟国の主要産油国が参加すれば日量120万バレルの過剰供給が解消する。→ 先に日量70万バレルの削減で合意し、11月の総会で最終決定をすることを決めている。

ソーンダースBOE政策委員=英経済は中銀が8月に示した予想より速いペースで成長している。ただ労働市場にはより多くの緩みが存在している可能性があり、賃金の伸びも鈍い可能性も。

ソーンダースBOE政策委員=必要に応じて、資産買い入れプログラムを通してて追加刺激策を導入する余地はある

IMF世界経済見通しを公表=世界経済見通し2016年3.1%、2017年3.4%と7月時点と変わらず。日本とユーロ圏の見通しを引き上げ、米国は成長率見通しは、2016年(7月時点比)2.2→1.6%へ下方修正、2017年2.5→2.2%へ下方修正。

IMF首席エコノミスト=現時点ではインフレ率はFRBの目標を下回り、賃金圧力も緩やかとなっているため、米経済が過熱する大きな危険性はないと見ている。FRBは次回利上げに向け指標に基づくアプローチを維持する必要がある。

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