2016/10/29

今週の注目材料(10月31日~11月4日)

今週の注目材料(10月31日~11月4日)

米次期大統領はクリントン氏に間違いないと思われ、第3四半期の米GDPは予想外に強く、米金利は上昇し、米株も予想外に堅調。ドルは底堅い展開で推移していたが、急変は金曜日の欧州勢が取引を終えようとしていた時間。

FBIがクリントン氏のメール疑惑の再調査に入り、大統領選の行方に不透明感が強まり、米金利は低下へ。円に関しては、先週末に105円の大台を達成したこともあり、ドルは底堅いことは変わりないと思われるも、終値では104円台に値を戻し相場の先行きに不透明感が強まる。

そんな中で、11月がスタートとし、11月8日の米大統領選へとカウントダウンが始まる。今週は最重要と重要なイベントが多く控えており、相場変動はより高まることが予想される。

今週のメインイベントは のFOMC(11/2)と、米雇用統計(11/4)で、FOMCの利上げ期待度は弱いことを考えれば、米雇用統計が最も重要となっている。しかし、突然降って湧いたようなFBIのクリントン氏へのメール疑惑の再調査。これにより支持率がどこくらい変化するのか、しないのか? こちらも気になってしまう。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

さて、それ以外の数多い今週の注目材料を見てみよう。

10/31(月)
ユーロ圏の第3四半期GDPとCPIは共に速報値で、最近底堅くなっているEURUSD相場がさらに反発する起爆剤になるのか? それとも、再び売り圧力が強まるのか気になる。

11/1(火)
日銀の金融政策決定会合と黒田総裁の記者会見は、追加緩和は期待されていないが、「経済や物価の新たな見通しをまとめ公表する」ことになっており、この内容次第では、円相場の変動要因が高まることになり、注意したい。

豪中銀は政策金利1.5%の据え置くと予想されている。豪雇用統計も強くロウ豪中銀総裁は現行の豪ドルと金利は経済にとって望ましい水準と発言しており、最近の豪ドル安を見ても政策を据え置くことが予想される。

カナダ月次GDPの予想0.2%と先月の0.5%から低下するも、予想通りならば3か月連続のプラウ成長で底堅さが目立つ。ただ、原油価格がOPEC専門家会議で合意に至らず、OPEC総会前にどう変動するのか? その影響も気になる。

米ISM製造業景気指数は、ご存じの通り、10月3日に51.5と予想外の強い数字(生産・新規受注・雇用も強かった)にドル台の流れのを作っていた。他の重要なイベントが多いた、今回の影響度は不明ながら、とにかく変動を引き起こす実績のある発表となっている。

11/2(水) 
NZの雇用統計は、継続的な影響度はあまり期待できないが、瞬間の相場変動は大きい。早朝の6時45分の発表で、米国市場が取引を終え、東京市場の参加者は稼働前で、オセアニア市場の独断場だけに、相場変動は高い。

米FOMCは、米大統領選前だけに金融政策の変更は期待していないが、12月の利上げ期待通り示唆する発言があるのか、ないのかを注目。もし、利上げすればサプライズ。

11/3(木) 
BOEは金融政策と資産買い入れ枠の据え置くことが予想されており、市場は織り込み済みと思われる。ブレグジットにも予想外の悪影響はみられず、最近の景況感や成長も強い。注目は四半期インフレレポート。

米ISM非製造業景況指数は、先の製造業と合わせ10月6日の数字にドル買いを引き起こしていた。今度も注目度は高い。

11/4(金)
米雇用統計は、何といっても今週のメインイベント。前回10月7日の失業率は悪化、非農業部門雇用者数は弱く、平均労働時間+平均時給+週平均労働時間+労働参加率は若干増加と、強弱混在し相場も上下変動。今回も数字次第ながら、上下の変動のリスクは高い。

カナダ雇用統計による変動はカナダドル相場に限定する動きで、CADJPYやUSDCADなどの、カナダドルのポジションを持っている人は要注意。


それ以外では、

ボロズ・カナダ中銀総裁講演(11/1)、ウィルキンス・カナダ中銀副総裁講演(11/2)、フィッシャーFRB副議長講演(11/4)も注目したい。



詳しくは、今週の予定表をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※