2016/10/15

2016年10月15日(土曜)14日、海外市場の動き

2016年10月15日(土曜)14日、海外市場の動き

週末金曜日の為替市場の動きは多様化。

USDJPYは104円台で終了、これで3日連続し104.50円近辺を高値とした攻防が続く。JPYは、株高+原油高に、EUR+GBPに対し強く、AUD+NZD+CADに対し弱い。

米ドルは総合的に12月の利上げを信じ強い。発表の米小売売上高は予想通りながら前回から改善、ミシガン消費者信頼感指数は予想・前回を下回るも、企業在庫や生産者物価は強く、ローゼングレン・ボストン連銀総裁は12月の利上げの可能性を示唆。ドルインでクスも上昇している。

英国のEU離脱によるハードエグジットリスクを懸念する「EUR+GBP」は弱く、原油・資源価格の上昇+株高の影響に「AUD+NZD+CAD」は強い。

EURUSDは来週のECB理事会を気にしながらも売りの流れは止まらず。変動率は高まりしボリューム膨らみ、再び1.1000の大台を割り込み、1.0970台と安値引け。結果、EURAUDは1.4610台→1.4380台へと急落。

GBPUSDも売りが続く。週末の金曜日で、EURGBPも弱く前日の安値1.2130台まで試す勢いは見られなかったが、1.2260台を回復後に再び1.2170台まで値を下げ、戻り売りの流れが続いている。

AUDUSDの買が目立ち取引量が拡大し続伸。欧米市場で一時0.7650近くへと上昇、EURAUDでAUD買いが目立っていたが、AUDJPY+GBPAUDも含め全面高の流れとなっている。

USDJPYは、他の主要国とやや状況は異なるも、原油高+株高=円安の方程式は変わらず。105円の壁を試すまではいかないまでも、押し目買いの流れが強く、104.50円近辺の高値攻防を3日間続けており、来週早々にでも攻防の結果が出ることを期待したい。


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ローゼングレン・ボストン連銀総裁=雇用率が持続可能な水準を超えて上昇し物価上昇が進んだ場合、FRBが経済を阻害する形で利上げを行わざるを得ない状況に陥ることを懸念。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=市場では12月の利上げの可能性がかなり高い確率で織り込まれているようだ。市場の織り込みは適切だと考えている。失業率は2017年末に4.5%と予想。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=政策変更はイエレン議長の記者会見が予定される会合で決まる傾向がある(12月の利上げの可能性を示唆)

カーニーBOE総裁=BOEの職務は為替レートではなくインフレをターゲットとすると。だからといってポンドの水準を意に介さないわけではない。金融政策運営にとっても重要な問題。

カーニーBOE総裁=雇用と成長を支援するためにインフレ率が目標を上回ることを容認。→ EU離脱決定を受けたポンド安により、インフレ率は来年、目標とする2%を超えるとみられている。

米為替報告書=主要な貿易相手国で為替操縦を行っている国はない。スイスを中国、日本、ドイツ、韓国、台湾に続き、監視対象に加える。

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USD 9月 小売売上高=0.6%(予想0.6% 前回-0.3→-0.2%)、除く自動車前月比=0.5%(予想0.4% 前回-0.1→-0.2%)→ 予想通りながら前月はマイナス幅が減少し、発表直後はドル買いへと動くも続かず。

USD 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=87.9(予想92.0 前回91.2)→ 予想と前回を下回り、直後はドル売りが強まるも動きは鈍い

USD 8月 企業在庫=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)→ 前回より増加するも予想と変わらず

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