2019/07/31

2019年7月31日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月31日(水)欧州・米国市場序盤の動き

さすがに月末、それぞれにインパクトのある指標の発表は多いが、FOMCの発表を前にしては、その威力も限定的。

独DAXをはじめ欧州株は総じて強く、英FTSEは弱い。独債利回りは軟調で安値を更新。為替相場はFOMCを前にしてポジションの調整なのか、昨日に続きドルは主要通貨で強弱混在。

GBPUSDの上昇が目立っており、期末要因なのかFOMC前のポジションの調整なのか? 欧州市場の序盤から買いが強まり一時1.2230台まで上昇。

欧州市場に入ってからは、仏HICPは前年比1.3%(前回1.2%)とやや強く、ユーロ圏GDPは前年比1.1%(予想1.0%)、ユーロ圏CPI前年比1.1%(予想1.1%)と変わらず。イタリアGDP前年比0.0%(予想-0.1%)と何とかプラス圏で2期連続のマイナス=リセッションを免れたが、EURUSDの相場への影響は限定的。ただ、独債利回りの低下などもあり、米国市場に入るとEUR売りの流れが強まっている。

カナダのGDPは強く前年比1.4%(予想1.3%)、前月比0.2%(予想0.1%)と強くでてCADが急伸している。

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15:00    GBP 7月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比0.3%(予想0.1% 前回0.5%)

15:45    FRN 7月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.2%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.2%)、HICP前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.3%)、HICP前年比1.3%(予想1.2% 前回1.4%)→ 予想を下回る

16:55    GER 7月 雇用統計:失業率=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比0.1万人(予想0.2万人 前回-0.1→
0.0万人)→ 失業率は変わらず、失業者は予想を下回る
18:00    EUR 6月 失業率=7.5%(予想7.5% 前回7.5→7.6%)

18:00    EUR 第2四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.2%)

18:00    EUR 7月 消費者物価指数・速報値=HICP前月比予想 前回0.2%、HICP前年比1.1%(予想1.1% 前回1.3%)、コア(除くエネルギー)前年比1.1%(予想 前回1.2%)、コア(除く食品・エネルギー・アルコール・たばこ)前年比0.9%(予想1.0% 前回1.1%)→ 予想を下回る

19:00    ITL 第2四半期GDP・速報値=前期比0.0%(予想-0.1% 前回0.1%)、前年比0.0%(予想-0.1% 前回-0.1%)→ マイナスを脱却し0.0%と予想を上回る

21:15    USD 7月 ADP雇用統計=前月比15.6万人(予想15万人 前回10.2万人)→ 予想を上回る

21:30    USD 第2四半期 雇用コスト指数=前期比0.6%(予想0.7% 前回0.7%)→ 予想と前回を下回る

21:30    CAD 5月 月次GDP=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比1.4%(予想1.3% 前回1.5→1.6%)→ 予想を上回る

21:30    CAD 6月 鉱工業製品価格=-1.4%(前月比予想 前回0.1→-0.1%)、原材料価格指数=前月比-5.9%(予想 前回-2.3→-2.4%)→ ともに予想外に低下

22:45    USD 7月 シカゴ購買部協会景気指数=44.4(予想51.5 前回49.7)

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2019年7月31日(水)アジア・欧州市場の動き

2019年7月31日(水)アジア・欧州市場の動き


FOMCを控えた月末31日、流れの本質は見えず。

日経平均株価は弱く一時200円超の下落からやや値を戻すも弱く、中国株も弱い米債利回りは小幅安で推移。WTIは58.53ドルまで上昇。

為替相場は、主要国通貨でドルは強弱混在。昨日まで売り込まれたGBPUSDとAUDUSDは小幅ながら反発。


AUDUSDは、中国PMIは製造業が強くサービス業は弱い。豪CPIは総合の前期比と前年比は予想を上回り、昨日まで続いた下落基調に変化も、0.6863をボトムに3→0.6890まで急伸後0.6900を目指す動きが続いている。

USDJPYは、108.50~65の15ポイントの狭いレンジで、FOMCを前にして動きにくい状態であることは変わらず。特にいうことはなし、希望的な観測は109.00を超えどこまで円安がすすむのかを確認後円高へ動くこと。

USDCADは、1.3135をボトムに原油価格の上下に連動しているが1.3140台を高値に上値は重く、売り圧力の継続を期待している。


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8:01    GBP 7月 GfK消費者信頼感調査=-11(予想-13 前回-13)

10:00    CNY 7月 総合PMI=53.1(予想 前回53.0)、製造業PMI=49.7(予想49.6 前回49.4)、サービス業PMI=53.7(予想54.0 前回54.2)→ 製造業は前回と予想を上回るもサービス業は弱い

10:00    NZD 7月 ANZ企業信頼感=-44.3(予想 前回-38.1)、企業経済見通し=5(予想 前回8)

10:30    AUD 第2四半期 消費者物価指数=オールグループ前期比0.6%(期比予想0.5% 前回0.0%)、前年比1.6%(予想1.5% 前回1.3%)、RBAトリム平均値=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想1.5% 前回1.6%)、RBA加重中央値=前期0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、 前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2→1.4%)→ 総合の前期比と前年比は予想を上回る


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ポンペオ長官米国務長官(米国として日韓に「前向きな道筋を見つけるよう促す)
◎ASEAN地域フォーラム(ARF)出席のためバンコクに向かう機内で記者団に対し、河野太郎外相と康京和韓国外相と個別に会談後、日米韓の外相による3者会談を行う予定だと言明


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2019年7月31日(水)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月31日(水)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

相変わらず明日のFOMC待ちで、市場のコンセンサスは0.25%の利下げで、今後の緩和継続の有無が焦点。

米中通商協議は、トランプ氏が「任期満了まで時間稼ぐな」と非難し、なんらかの期待度が大きく低下する中で、「中国の習主席と最近話をした」との報道も。

ユーロ圏の景況感指数は強さが見られず、独CPIは予想を上回るもHICPは弱い。米コアPCEデフレータの前年比は1.6%とまずまずで、CB消費者信頼感指数は135.7(予想125.0)と強く出て一時ドル買いの材料となる。

米株は大幅安からスタートし小幅安にとどまる、米債利回りは下げから一時上昇するも小幅な下げで推移。WTIは上昇し58ドル台を維持。

為替相場は、FRBの0.25%の利下げは織り込み済みで、GBP+AUD+NZDの弱さが目立ちドル高傾向で変わらず。逆に、EUR+JPY+CHFは強く2極化する流れが続いている。

GBPUSDは、アジア市場の1.2119をボトムに欧米市場では1.2135~90のレンジで推移するも、前日比では4日続落し合意なきブレグジットリスクの高まりに2016年10月の最安値(ボトムは所説あり)に向けGBP売り圧力は止まず。それにしても合意なきEU離脱を主張するジョンソン氏の支持が強いことも気になる。合意の下での離脱は選択肢にはなく、解散総選挙、合意なきEU離脱、離脱の延期、どうなるのか?

USDJPYは、アジア市場の早朝に109.00超えのストップを狙ったのか、一時108.95まで上昇するも失敗。何らかの緩和策を決定するのではと期待された日銀の金融政策決定会合は不発に終わり、108.50台まで続落。欧米市場に入ると、米債利回りに連動し108.45まで下落、反発すると108.70まで値を戻し、終盤にかけて債券利回りの低下に108.55まで値を下げている。クロスでのAUDJPY、NZDJPYで円高が目立つ中で、FOMCを前にして108.45~70のレンジで取引が続いている。107~109円のレンジ上限をめぐる攻防が続いていいるが、本音は上値をブレークし、継続するのか、それとも失敗するのか見てみたい。

EURUSDは、EURGBPの買いなどクロスでのEUR買いが要因と思われるも、1.1100をボトムとした流れを継続中。ただし、取り巻く要因からはボトムアウト達成感は感じられず。

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21:30    USD 6月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5→0.4%)、個人支出=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.5%)、PCEデフレータ=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2→0.1%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5→1.4%)、コアPCEデフレータ=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%) 前年比1.6%(予想1.7% 前回1.6→1.5%)→ ほぼ予想の範囲内

22:00    USD 5月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏)=前年比2.39(予想2.4% 前回2.54→2.53%)、216.94万件(予想216.9 前回215.68→215.66万件)

23:00    USD 6月 NAR住宅販売保留件数=前月比2.8%(予想0.3% 前回1.1%)、前年比-0.6%(予想0.7% 前回-0.8%)→ 前月比は予想外に増加、前年比は逆に予想外に低下

23:00    USD 7月 CB消費者信頼感指数=135.7(予想125.0 前回121.5)、前月比予想 前回-9.8、現況指数=170.9(予想 前回162.6→164.3)、期待指数=112.2(予想 前回94.1→97.6)、

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トランプ大統領
◎最近、中国の習主席と話をした

トランプ大統領
◎中国が通商協議で時間稼ぎしていることを非難。

米政府当局者
◎NSC当局者が先週、キム委員長に写真を渡すためDMZを訪れた最に、非核化に向けた実務レベルの協議が「極めて近い将来」に再開されると伝えていた。

ジョンソン英首相はウェールズ訪問中
◎離脱期限前にEUと再交渉は一切行われない可能性がある
◎合意なき離脱は望んでいないが、念のため備える必要がある
◎EUが妥協することができなければ、合意なき離脱に向けた準備を進めなければならないことは明らか、EU次第でEUが決めること。

中国共産党中央政治局(新華社通信)
◎中国経済の発展は新たなリスクや課題に直面しており、経済への下押し圧力が強まっている
◎財政政策を強化するとともに、潤沢な流動性を確保するため穏健な金融政策を維持。

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日銀金融政策決定会合
◎長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決めた。政策金利のフォワードガイダンスも据え置いたが、発表文で、物価目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れが高まる場合は「ちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」との文言を新たに追加した。
◎長期金利がゼロ%程度で推移するよう国債買い入れを行い、ある程度の金利変動を許容する方針と、マイナス0.1%の短期政策金利を維持。指数連動型上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ方針にも変更はなかった。

四半期に一度の経済・物価情勢の展望(展望リポート)
◎消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の前年度比見通しを19年度が1.1%→1.0%、20年度は1.4%→1.3%に下方修正。
◎GDP成長率の見通しも、19年度が0.8%→0.7%、21年度は1.2%→1.1%に引き下げた。
◎経済・物価とも「下振れリスクの方が大きい」と評価

黒田日銀総裁会見
◎追加的な手段はいくつもあり得る
◎現時点でマイナス金利を協議しているわけではない
◎足もとでモメンタムが失われる恐れが高まっているわけではない
◎欧米の利下げが適切に行われれば日本経済にはプラス
◎海外経済の下振れリスクは大きい

豪州株は続伸し過去最高を更新
◎S&P/ASX200指数は、終値は6845.1で約12年ぶりに終値ベースで最高値。

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2019/07/30

2019年7月30日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月30日(火)欧州・米国市場序盤の動き

相変わらず明日のFOMC待ちで、市場のコンセンサスは0.25%の利下げで、今後の緩和継続の有無が焦点。米中通商協議は、期待度が大きく低下しどこか蚊帳の外に。

経済指標では、独CPIは前年比1.7%と予想を上回るも、HICP前年比1.1%と弱さが目立っている。米国市場に入ってコアPCEデフレータの前年比や1.6%と前回より増加しているが予想い届かず。CB消費者信頼感指数は135.7(予想125.0)と強さが目立っている。

為替相場はEURとJPYを除きドルは全面高で推移し、JPYは日銀の緩和期待が削がれ、米中通商協議で何等かの合意期待も薄れ、クロスでも上昇傾向を強めている。

EURUSDは、EURショートの巻き戻しなのか月末の特殊要因なのか不明ながら、1.1110台をボトムにし徐々に底値を切り上げてはいるが、200時間MA=1.1170台を上抜けるだけの勢いがあるか疑問。

独DAX、英FTSE共に下落、米株も下落からスタート。米債利回りは軟化し、WTIは高値から値を下げるも一時57.55ドルまで上昇。 

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GER 7月 消費者物価指数・速報値=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.7%(予想1.5% 前回1.6%)、HICP前月比0.4%(予想0.5 前回0.3%)、HICP前年比1.1%(予想1.3 前回1.5%)→ 予想を上回る

USD 6月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5→0.4%)、個人支出=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4→0.5%)、PCEデフレータ=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2→0.1%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5→1.4%)、コアPCEデフレータ=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%) 前年比1.6%(予想1.7% 前回1.6→1.5%)→ ほぼ予想の範囲内

USD 5月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏)=前年比2.39(予想2.4% 前回2.54→2.53%)、216.94万件(予想216.9 前回215.68→215.66万件)

USD 6月 NAR住宅販売保留件数=前月比2.8%(予想0.3% 前回1.1%)、前年比-0.6%(予想0.7% 前回-0.8%)→ 前月比は予想外に増加、前年比は逆に予想外に低下

USD 7月 CB消費者信頼感指数=135.7(予想125.0 前回121.5)、前月比予想 前回-9.8、現況指数=170.9(予想 前回162.6→164.3)、期待指数=112.2(予想 前回94.1→97.6)、

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トランプ大統領
◎中国が通商協議で時間稼ぎしていることを非難。

2019年7月30日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月30日(火)アジア・欧州市場序盤の動き


FOMCと月末を明日に控えた30日のアジア市場、基本は待ちの姿勢。

日経平均株価と上海総合は共に上昇するも上げ幅を縮め、豪州株(S&P/ASX200指数)は続伸し、終値は6845.1で約12年ぶりに終値ベースで最高値。米債利回りも強さは見られず小幅低下、原油価格は底堅く推移。

為替相場は、昨日に続きGBPUSDの下げ幅は比較的強く、他の主要国はペアでドル高の流れを維持している。USDJPYは早朝に108.95まで上昇するも、109.00の大台を抜けられず、日銀金融政策決定会合では、一部で期待されたフォワードガイダンスの変更や緩和策もなく円高へと舵を取り一時108.56まで下落。個人的にはレンジの上限を上抜けどのような結果になるかを試してみたいが、相変わらず107~109のレンジの上限がサポートされている。

消極的派にとっては、月末要因は不明ながら、上海で明日から本格的に開始となる米中通商協議、1日からワシントンで始まる日米貿易交渉、それと、明日のFOMCを見守る動きとなっており、一部では円先高を期待する動きも消えず。

GBPUSDは、ポジション的に大きく売り越しになっていることは間違いないが、聞こえてくる報道は10月31日のハードブレグジットを示唆していることもあり、そのリスクを考えればGBPロングは取れない。2016年末から2017年序盤まで続いた1.1900~1.200をボトムとした流れを再開なのか、それとも、より大幅な下落につながるのか? 期待は下落なのだか!

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7:45    NZD 6月 住宅建設許可件数=前月比-3.9%(予想 前回13.2→13.5%)→ 前月比でマイナスに落ち込む

8:30    JPY 6月 雇用統計:失業率=2.3%(予想2.4% 前回2.4%)、有効求人倍率=1.61(予想1.62 前回1.62)→ 失業率は予想・前回より改善へ、有効求人倍率は低下

8:50    JPY 6月 鉱工業生産・速報値=前月比-3.6%(予想-1.8% 前回2.0%)、前年比-4.1%(予想-2.0% 前回-2.1%)→ 前回からマイナス幅が拡大し予想をも下回る

10:30    AUD 6月 住宅建設許可件数=前月比-1.2%(予想0.2% 前回0.7→0.3%)、前年比-25.6%(予想-24.3% 前回-19.6→-19.2%)→ 予想を大幅に下回る

14:30    FRN 第2四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.2%)→ 前期比は予想と前回を下回り、前年比は前回を上回るも予想通り

15:00    GER 8月 GfK消費者信頼感調査=9.7(予想9.7 前回9.8)→ 予想通りながら2017年4月以来の低水準。
15:30    JPY 黒田日銀総裁記者会見

16:00    CHF 7月 KOF景気先行指数=97.1(予想93.3 前回93.6→93.8)

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日銀金融政策決定会合
◎長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決めた。政策金利のフォワードガイダンスも据え置いたが、発表文で、物価目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れが高まる場合は「ちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」との文言を新たに追加した。
◎長期金利がゼロ%程度で推移するよう国債買い入れを行い、ある程度の金利変動を許容する方針と、マイナス0.1%の短期政策金利を維持。指数連動型上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ方針にも変更はなかった。

四半期に一度の経済・物価情勢の展望(展望リポート)
◎消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の前年度比見通しを19年度が1.1%→1.0%、20年度は1.4%→1.3%に下方修正。
◎GDP成長率の見通しも、19年度が0.8%→0.7%、21年度は1.2%→1.1%に引き下げた。
◎経済・物価とも「下振れリスクの方が大きい」と評価

黒田日銀総裁会見
◎追加的な手段はいくつもあり得る
◎現時点でマイナス金利を協議しているわけではない
◎足もとでモメンタムが失われる恐れが高まっているわけではない
◎欧米の利下げが適切に行われれば日本経済にはプラス
◎海外経済の下振れリスクは大きい

豪州株は続伸し過去最高を更新
◎S&P/ASX200指数は、終値は6845.1で約12年ぶりに終値ベースで最高値。

20190730 前日との比較

20190730 前日との比較

いや~、ポンドの下げは止まらず、ジョンソン首相も欧州委員会もいまのところ妥協せずと宣言! どこまでポンド売りが続くのだろうか?
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2019年7月30日(火)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月30日(火)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場はドル買いの流れは変わず。31日のFOMCは0.25%の利下げでほぼ間違いないと思われるも利下げ続投の有無や、0.5%の利下げや据え置きの可能性もゼロではなく、結果を注意深く見守る動きが続く。30~31日の米中通商協議の再開、8月1日~2日の日米貿易交渉の再開は、大きな進展は期待薄でサプライズのリスクだけは残る。

S&P500、Nasdaqは小幅安、ダウは小幅ながら何とかプラス圏を維持。WTIは57ドル台と小幅高、FRBとECBの金融緩和期待もあり、米10年債利回りは小幅安で、独、英、豪集、NZと他の主要国の利回り低下も止まらず。

EURUSDは欧州経済の低迷にECBは利下げ傾向を示し年内の利下げの可能性を意識、スペインの政局不安とブレグジットリスクは変わらず。その中で米国市場に入り、EURGBPの上昇がリードしEURUSDが下落から上昇へと変化し1.1140台と前日比でも上昇。

逆にGBPUSDはラーブ英外相、英首相報道官、欧州委員会報道官とブレグジット交渉で妥協する意思は見られず、合意なきEU離脱へ前進し下落は止まらず。アジア市場の高値1.2380台を高値に続落傾向は止まらず、前日比-1.2%台の1.2210台まで続落。EURGBPは+1.48%と大幅な上げとなった。

USDJPYも前日の高値108.83を上回ったが、107~109のレンジ相場の上限を意識した動きや、日米ハイレベル貿易交渉が8月1日から2日にワシントンで開催されることもあり、108.80~00の売り圧力は変わらず強い。また、GBPJPYの売り圧力も影響しているのか不明ながら108.90を高値に上げ止まる。

一方、AUDUSD、NZDUSD、USDCADは各国の債券利回りの低下やドル高傾向が続くも変動率は限定的で、AUDUSDは一日を通じて0.6895~17のレンジ、NZDUSDも0.6616~42のレンジ、USDCADは1.3149~83のレンジで大きな変化は見られず。

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 ポンペオ米国務長官
◎米朝首脳会談は計画されていない、実務者レベルの協議の「極めて近い将来」の再開を望む

トランプ大統領
◎FRBの小幅な利下げでは不十分。
→ 市場予想を超える利下げを決定するよう圧力を掛ける。

英首相報道官
◎ブレグジットの合意が変わらなければ、合意なき離脱の準備に焦点移す
◎ブレグジットの再交渉をせずとのEUの考え方が変化することを望む。

欧州委員会報道官
◎EUは合意なきブレグジットの用意がある。秩序あるブレグジットがベストな結果。

日米貿易交渉、
◎茂木経済再生相は、8月1、2日にワシントンで閣僚級協議を開催へ。
◎先行きのリスクは通商問題、中国経済などに留意

ラーブ英外相
◎政府が合意なきEU離脱の準備を加速させており、10月31日に合意の有無に関係なく離脱する準備が整うだろう。
◎EUのパートナーとの良いディールを望んでいるが、EUはこれまで非常に強情な姿勢をとってきた。合意なし離脱を回避するには、EUはブレグジットに対する強情な姿勢を改める必要がある

中国国家外為管理局(SAFE)
◎外貨準備の多様化を着実かつ慎重に進めていく方針。
◎外貨準備の構成が明らかにされ、2014年時点のドル建て資産の比率が58%と、1995年の79%から低下したが、2014年以降は国家機密とみなされ公開されず。

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2019/07/29

2019年7月29日(月)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月29日(月)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを控え動きにくい中、ポンドは合意なきEU離脱のリスクに一人負けで大幅安。

欧州株は強く、独に英FTSEは2%近い上昇となり、米債利回りは小幅ながら軟化している。WTIは56ドル台前半で動けず。

為替相場はGBPUSDの0.9%台の下落を筆頭にドル高の流れとなっているがUSDCHFだけは小幅ながらドル売りへと動き、リスク回避のCHF買いが強まっている。一方のリスクヘッジ通貨のJPYは欧州市場に入り大枠108.60~70の狭いレンジで前日終値とほぼ同水準で動きが感じられず。

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トランプ大統領
◎FRBの小幅な利下げでは不十分。

英首相報道官
◎離脱合意が変わらなければ、合意なき離脱の準備に焦点移す

日米貿易交渉、
◎茂木経済再生相は、8月1、2日にワシントンで閣僚級協議を開催へ。
◎先行きのリスクは通商問題、中国経済などに留意


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ラーブ英外相
◎政府が合意なきEU離脱の準備を加速させており、10月31日に合意の有無に関係なく離脱する準備が整うだろう。

中国国家外為管理局(SAFE)
◎外貨準備の多様化を着実かつ慎重に進めていく方針。
◎外貨準備の構成が明らかにされ、2014年時点のドル建て資産の比率が58%と、1995年の79%から低下したが、2014年以降は国家機密とみなされ公開されず。

豪州株価続伸
◎2007年11月の過去最高値に迫る

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週末の動き

クドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎大統領は安定的なドルを求めている。

米政治メディアのポリティコ(ドル安誘導の提案は拒否)
◎ナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)がトランプ大統領に対し、通商交渉で中国に圧力をかけるためのドル安誘導に関して提案したが、即座に拒否されたという。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎来週に上海で再開する米中通商協議について、重要な合意が得られるとは予想していないが、米交渉団は貿易障壁の引き下げに向けた建設的な交渉を改めて開始する地合いを整えたいと考えている。

米第2四半期・速報値の詳細
◎個人消費支出(PCE)、連邦政府支出、ならびに州および地方自治体の支出が増加。
◎民間在庫投資、輸出、非住宅固定投資および住宅固定が減少。
◎国内総購入の物価指数は、前期0.8→2.2%、PCE物価指数0.4→2.3%、コア1.1→1.8%へ上昇。

アイルランドのコーブニー外相
◎ブレグジットを巡りジョンソン英首相がEUと衝突する方向に突き進んでいる、首相の姿勢を「全く役に立たない」と批判。"

アイルランドのバラッカー首相
◎ブレグジットを巡るジョンソン英首相の「譲れない一線」を理解するために会談。

ジョンソン新英首相
◎支出を後押しするために景気刺激策や減税政策を導入する"

格付け会社フィッチ
◎南アフリカの信用格付けに対する見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
◎格付けはジャンク級(投機的等級)の「BBプラス」を維持。"

ECB公表の専門家による四半期調査
◎インフレ期待は低下、成長率予想は据え置きへ。
◎失業率予測、2019年7.8→7.6%、2020年7.6→7.4%
◎成長率予測、2019年1.2→1.2%、2020年1.4→1.3%
◎インフレ予測、2019年1.4→1.3%、2020年1.5→1.4%

エルドアン・トルコ大統領
◎トルコ中銀の利下げは十分でない。単会的な利下げの継続が必要。

スペイン議会は前日25日
◎暫定首相を務めるペドロ・サンチェス氏の首相就任を巡る信任投票を行い、反対多数で否決した。サンチェス氏は再選挙を避けたいとした上で、急進左派ポデモスと連立政権交渉を続ける意向はない




2019年7月29日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月29日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日、発言や経済指標の発表予定は見られず。日経平均株価は小幅安、上海総合も弱く、欧州市場に入りFTSE100は上昇するも、独DAXはマイナス圏を抜け出せず。米10年債利回りは軟調に推移。

為替相場は、緩やかなドル買いが続く中で、英外相発言で合意なきEU離脱リスクを意識したGBPUSDの下落が目立つ。金融市場はFOMCの0.25%の利下げを織り込みながら、米雇用統計もありこれら焦点が絞られ事前に新たに大きくポジションを傾けることもできず、短期的なテクニカルシグナルで相場が動く状態となっている。

相場全体では債券利回りに連動した為替相場となっているが、その連動制もやや弱まっている。余談ながら豪州株価続伸し2007年11月の過去最高値に迫る。

USDJPYは、前日の安値108.56で108.50の壁は固いと思われていたが、週末にはクジラのGPIFが「為替リスク回避取引を開始」との報道を意識したのか、108.50を割り込むと108.42まで下落するも、結局は108.60台までと、元の水準まで逆戻り。

EURUSDは、一時1.1139まで上昇するも続かず1.1110台となんとか前日の安値1.1110台を死守するも、取り巻くリスクとECBの緩和期待は変わらず、強さも感じられず。

GBPUSDは、前日の安値1.2370台を割り込み、1.2330台へ続落。ラーブ英外相の「10月31日に合意の有無に関係なく離脱する準備が整うだろう」との発言も一因に。年初の安値を割り込み1.2330台と2年ぶりの安値へ下落。


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ラーブ英外相
◎政府が合意なきEU離脱の準備を加速させており、10月31日に合意の有無に関係なく離脱する準備が整うだろう。

中国国家外為管理局(SAFE)
◎外貨準備の多様化を着実かつ慎重に進めていく方針。
◎外貨準備の構成が明らかにされ、2014年時点のドル建て資産の比率が58%と、1995年の79%から低下したが、2014年以降は国家機密とみなされ公開されず。

豪州株価続伸
◎2007年11月の過去最高値に迫る

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2019/07/28

今週の為替相場を考える (7月29~8月2日)

今週の為替相場を考える (7月29~8月2日)

ようやく30日~31日に再開される米中ハイレベル通商協議は、中国側から米農産物の輸入拡大など改善策は見られるも、トランプ氏の要求を満たすことができるのでしょうか? クドローNEC委員長は「重要な合意が得られるとは予想していない」との発言がありましたが、いずれにしても米中通商協議の再開はドルにとってポジティブ材料。また、最近のドル高傾向に対してトランプ政権は「ドル安誘導せず」とあり、為替介入の排除を明言していることもあり、ドル高傾向に対しての安心感が強まっていることも確かです。

一方、何が飛び出すか予測不可能なトランプ節のリスクと、FOMCと米雇用統計を受け米債利回りが変化し、為替と株が変化することになりそうです。

ただし、どちらも結果を事前に知ることはできず予想するだけなのですが、米10年債利回りが大枠2.0~2.1%のレンジで方向性がなく上下しているのに反して、米株は上昇を続けS&P500とNasdaqは最高値を更新し他国との違いが感じられます。

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【今週の為替相場は、FOMCと米雇用統計の結果で上下いずれの方向にでも変動することを前提として考えて下さい。】

USDJPYは107~109のレンジの上限で上げ止まるのか、それとも、直接的な影響は別として日米通商交渉の再開もあり円高支持者は根強い中で、上限をブレークし109~111円のレンジにかさ上げされるのでしょうか? 

EURUSDは1.12000の下限を割り込みながらも、1.1100~1.1400のレンジをキープしています。ユーロ圏主要国の成長鈍化、特にドイツの経済指標の低迷が目立っており、25日のECB理事会の声明で「利下げとQEを示唆」したことや、とドラギ総裁発言で「大規模な追加金融緩和の舞台を整えたとあり、ユーロ圏の景気減速は深刻との認識に、9月の利下げは必至と思われ、トランプ政権の「ドル安誘導せず」にどこまで信じていいかは別として、ユーロ安阻止に向けたドル売り介入はなさそうです。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会は現在の緩和策を継続することは間違いなく、年初の薄商いで急落した1.2370台を7か月費やして再トライ中となっています。10月31日に合意なきEU離脱のリスクを考えればGBPを買う材料は見当たりませんが、IMMシカゴのポジションの積み上がりを見てもわかるように、ポジション的にはGBPショートが積みあがっていることは間違いなさそうで、調整局面を経ながらも売り方向に大きな変化はなさそうです。もちろん、EUと英国がなんらかの合意の下で離脱することにでもなればGBPは急騰することも間違いないことです。

AUDUSDは予想外に弱い経済指標が続き、ロウ豪中銀総裁の「必要ならば追加緩和策を講じる用意がある」との発言など、さらなる利下げを市場は織り込みながら、200日MA近くの0.7075を高値に7月10日の安値に並ぶ0.69000まで下落しています。この0.6900~0.6980、0.6900~0.7080のレンジ内で推移するのか、0.6900を割り込み6月18日の安値0.6830台まで続落するのか、米国のFOMCと雇用統計の影響を強く受けることは間違いありませんが、中国発のPMIや豪第2四半期CPIも大きなきっかけとなりそうです。

USDCADはIMMシカゴのポジションからもわかる通り、CADは主要通貨の円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの中で唯一買い越しとなっており、根強い支持者がいます。ただ、7月に入ってからのUSDCADは1.3000をボトムにし7月19日から6日間連続で上昇し、先週末には一時1.3200直前まで上昇するなど底堅く推移していることを考えれば、今週は新たなレンジにスライドするのか、上限となり再下落するのかいずれかを期待したくなります。

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今週の主な材料(7月29~8月2日)

今週の主な材料(7月29~8月2日)

今週は8月入りで本格的な夏に突入へ。今週は月末・月初に当たり需給面での相場変動に加え、CPI、GDPや金融政策と最重要案件が多数控えており熱い一週間になりそうです。特に、7/31(水)のFOMC、8/2(金)の米雇用統計は最重要で相場が動くことは間違いありません。

また、26日に日米事務レベルの通商交渉も終わり、8月の上旬には日米のハイレベル交渉がスタートする予定となっています。一方、米中貿易交渉は30日から31日の二日間にわたり上海でハイレベル交渉が予定されていますが、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は「米中通商協議について、重要な合意が得られるとは予想していない」ともあり、どうなるのでしょうか?

米国発、FOMC 7/31(水)
政策金利0.5%の利下げより0.25%の利下げ予想が主流になっていますが、さらに年内の追加利下げ必至と思われ、相場に織り込み済みと考えてもいいでしょう。 パウエル議長の会見ではトランプ大統領の利下げ圧力に屈したとは思いませんが、ハト派的な発言が目立っていたことは事実で、今回の記者会見でその流れを修正しドル買いが強まるのか? それともハト派色をさらに強め、債券利回りの低下=ドル売り圧力が加速するのでしょうか? 

米国発、米雇用統計 8/2(金)
「雇用とインフレ」の両面で市場は反応し、その強弱は市場の期待感とその際のポジションによって変わってくることもあります。いつもながら非農業部門雇用者数(予想17.0万人)と平均時給(前月比0.2%、前年比3.2%)の両方の数字を注視してください。それらが同じ方向ならば積極的にポジションをとることができますが、強弱相反する場合には米債利回りの反応を見ながら取引をするのも一案です。

それ以外では、

日銀金融政策決定会合と黒田総裁発言  7/30(火)
現行の政策金利の据え置きを予想しており、ほぼ間違いないと思われます。今回は海外経済の減速を背景に拡大する経済・物価の下振れリスクについて集中的に議論が行われる見通しで、その結果を注目しています。

BOE金融政策委員会 8/1(木)
政策金利の据え置きが予想されていますが、インフレを意識した利上げ期待は払しょくされており、10月31日の英国のEU離脱の動きを見極めるまで大きな変化は期待できそうにありません。また、ハト派と思われていたカーニー総裁も「合意なきEU離脱は英経済に大きなリスク」と公言しており、結果待ちの姿勢と思われます。

◎CPI(インフレ関連)の発表
30日の独CPI速報値は、前年比予想1.5%(前回1.6%)と若干の低下が見込まれています。米コアPCEデフレータは前年比予想1.7% 前回1.6%と2%を下回るも若干の上昇が見込まれています。31日の豪CPIは前年比予想1.5%(前回1.3%)と上昇が、仏CPIは前年比予想1.1%(前回1.2%)と若干の低下が、ユーロ圏CPIは前年比予想1.1%(前回1.3%)と弱い数字は織り込み済みではないでしょうか。

◎GDPの発表
30日の仏GDP予想1.3%(前回1.2%)、31日のユーロ圏GDPは前年比予想1.0%(前回1.2%)と弱さが目立っていますが、先週の時点で相場にある程度織り込まれていると思います。イタリアGDPは前年比予想-0.1%(前回-0.1%)と景気後退リスクが目立っています。カナダ月次GDP予想0.1%(前回0.3%)、前年比予想1.3%(前回1.5%)と弱い数字が予想されています。

それ以外にも結果を受けて変動するリスクが高い経済指標も多数控えていますので、別表をご覧になり注意してください。

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最新のIMMポジションから見えること(7月28日)

最新のIMMポジションから見えること(7月28日)

集計日が7月23日の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週の-179,751→ー169,612(10,139減少)と通貨の売りが減少しており、カナダドルの買い+ポンドの売り志向が続いています。

5月7日からの計12週で、9週間も通貨のショートが減少し、その合計も197,155コントラクトと大きく、ドル換算では396億ドルから161億ドルまで大きく変化しています。つまり、米国の利下げ期待が強まってからはドルに対する信頼感が低下していることになります。

この間の変化をドルに換算し通貨別にみると、円売りポジションは、104→11億ドルに減少、ユーロ売り148→54億ドルに減少、豪ドル売り40→34億ドルに減少。ポンド売り6→61億ドルに増加、カナダドル売り34→買い23億ドルへと変化、豪ドル売り40→34億ドルに減少しています。

前週との変化を通貨別にみると、ユーロ、ポンド、スイスはショートでショートがさらに拡大し、円、豪ドル、NZドルはロングでトータルのショートは減少、カナダドルはロングが拡大しています。トータル・ポジションでは前週に続きカナダドルだけがロングを維持しており、ポンドはブレグジットのリスクから前週に続き最もショートが多い状態に変化はありません。

詳しくは別表をご覧ください。

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2019/07/27

2019年7月27日(土)昨日26日、海外市場の動き

2019年7月27日(土)昨日26日、海外市場の動き

週末金曜日、米第2四半期GDPもまずまず、米国はドル安を止める為替介入をせずとのクドロー氏の発言に一日を通じ世界的な株高とドル高へ。また、彼は米中通商協議で重要な合意が得られるとは予想できずとも発言。

米株もアルファベットの好決算に強く、ダウ、S&P500、Nasdaq(最高値更新)共に上昇。米債利回りは米GDPが2.1%と予想1.8%を上回るも前回3.1%より低下、個人消費が4.3%と予想4.0%(前回1.1%)強く出て、直後に一時2.09%台まで上昇するも続かず、結局は元の水準近くの2.07%へ。

トランプ政権は貿易問題で、「為替介入を排除した」とクドローNEC委員長の発言や、米政治メディアのポリティコで、ナバロ氏が中国に圧力をかけるためのドル安誘導を提案したが即座に拒否との報道に、ドル高傾向が強まる。特に、AUD+NZD+GBPの弱さが目立っており、USDJPYはほぼ変わらず。

USDJPYは、テクニカルでも底堅くなっており、107~109のレンジ相場の上限として109円をトップとした流れを継続できるか? それともあらたな 円安相場へ突入するのか? それを試す動きへ。一日を通じで108.50台をボトムに底堅く推移している反面、米GDP直後の109.83、クドローNEC委員長のCNBCインタビューが原因なのか? 108.81をトップにし引き続き108.80~00の上値も相当重い。

EURUSDは、スペインの政局不安は変わらず、イタリア財政問題は収束したとは言え完全に消えず、フランスは対米IT企業課税問題でマクロンとトランプ両氏の対立、ブレグジットリスクも顕在化。次回のECB理事会で緩和的措置がほぼ確実とみられる中で、トランプ政権は為替介入を否定、材料からEUR売りの流れは変わらず。一日を通じてアジア市場の1.1151を高値に、上値を切り下げなら1.1112まで続落、1.1120台で終了している。

AUDUSDも弱く、豪中銀の追加緩和を織り込みながら、アジア市場の0.6955を高値に米国市場では終盤にかけて0.6903と0.6900の大台直前で何とか下げ止まるも0.6910台まで反発するのが精いっぱい。

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USD 第2四半期GDP・速報値=前年比2.1%(予想1.8% 前回3.1%)、個人消費=前年比4.3%(予想4.0% 前回0.9→1.1%)、デフレーター前年比2.4%(予想2.0% 前回1.1→0.9%)、コアPCE・デフレーター=前年比1.8%(予想2.0% 前回1.2→1.1%)→ 前年比は前回を下回るも予想より強く、個人消費は予想外の強さで、直後はドル買いが強まるも続かず。

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トランプ大統領(何をしたいのか不明)
◎中国は通貨安を誘導している
◎強いドルはすばらしい。
◎私はドルに対して何もしないとは言っていない。

トランプ大統領(フランスの対米IT企業課税について)
◎フランスに対し近く「大規模な」対応策を講じる
◎フランスが米IT大手に対してデジタル課税を課そうとしている。もし、課税した場合はマクロン大統領の愚かな行為に直ちに報復措置を取る。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長(為替介入は排除と明言)CNBCとのインタビューで
◎トランプ政権は為替介入によるドル安誘導は行わない、「過去1週間に大統領と経済担当の高官らで会合し、いかなる為替介入も排除した」と「安定した、信頼性のある、頼もしいドルは世界中の資金を引きつけている」
◎トランプ大統領は、短期的に通商で優位に立つため自国・地域の通貨を安い方向に誘導している可能性のある諸外国について懸念
◎大統領がドル安を求めているという主張を否定。
→ 関係者は、参加者らは口先介入でドルを押し下げることに加え、米財務省の為替安定化基金(ESF)を通じた直接的な為替介入について検討したという。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎大統領は安定的なドルを求めている。

米政治メディアのポリティコ(ドル安誘導の提案は拒否)
◎ナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)がトランプ大統領に対し、通商交渉で中国に圧力をかけるためのドル安誘導に関して提案したが、即座に拒否されたという。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎来週に上海で再開する米中通商協議について、重要な合意が得られるとは予想していないが、米交渉団は貿易障壁の引き下げに向けた建設的な交渉を改めて開始する地合いを整えたいと考えている。

米第2四半期・速報値の詳細
◎個人消費支出(PCE)、連邦政府支出、ならびに州および地方自治体の支出が増加。
◎民間在庫投資、輸出、非住宅固定投資および住宅固定が減少。
◎国内総購入の物価指数は、前期0.8→2.2%、PCE物価指数0.4→2.3%、コア1.1→1.8%へ上昇。

アイルランドのコーブニー外相
◎ブレグジットを巡りジョンソン英首相がEUと衝突する方向に突き進んでいる、首相の姿勢を「全く役に立たない」と批判。

アイルランドのバラッカー首相
◎ブレグジットを巡るジョンソン英首相の「譲れない一線」を理解するために会談。

ジョンソン新英首相
◎支出を後押しするために景気刺激策や減税政策を導入する

格付け会社フィッチ
◎南アフリカの信用格付けに対する見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
◎格付けはジャンク級(投機的等級)の「BBプラス」を維持。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ECB公表の専門家による四半期調査
◎インフレ期待は低下、成長率予想は据え置きへ。
◎失業率予測、2019年7.8→7.6%、2020年7.6→7.4%
◎成長率予測、2019年1.2→1.2%、2020年1.4→1.3%
◎インフレ予測、2019年1.4→1.3% ,
2020年1.5→1.4%

エルドアン・トルコ大統領
◎トルコ中銀の利下げは十分でない。単会的な利下げの継続が必要。

スペイン議会は前日25日
◎暫定首相を務めるペドロ・サンチェス氏の首相就任を巡る信任投票を行い、反対多数で否決した。サンチェス氏は再選挙を避けたいとした上で、急進左派ポデモスと連立政権交渉を続ける意向はない

2019/07/26

2019年7月26日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月26日(金)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は上昇、独10年債利回りは軟化。ダウは上昇からスタートするも続かず、米債利回りはGDPの発表直後は上昇するもすぐ下落し再上昇と上下変動へ。為替相場は相変わらずドル買いで変わらず、利下げ観測の高まりにAUD+NZDの弱さが目立ち、JPYは米債利回りも伸び悩み、小幅変化にとどまっている。

米第2四半期GDPの速報値は前年比2.1%(前回3.1%)と弱いが予想の1.8%を上回る。ECBの四半期調査では、インフレ率は低下、成長率は変わらずとの結果。

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21:30    USD 第2四半期GDP・速報値=前年比2.1%(予想1.8% 前回3.1%)、個人消費=前年比4.3%(予想4.0% 前回0.9→1.1%)、デフレーター前年比2.5%(予想1.9% 前回1.1→0.9%)、コアPCE・デフレーター=前年比1.8%(予想2.0% 前回1.2→1.1%)→ 前年比は前回を下回るも予想より強く、個人消費は予想外の強さで、直後はドル買いが強まるも続かず。
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ECB公表の専門家による四半期調査
◎インフレ期待は低下、成長率予想は据え置きへ。
◎失業率予測、2019年7.8→7.6%、2020年7.6→7.4%
◎成長率予測、2019年1.2→1.2%、2020年1.4→1.3%
◎インフレ予測、2019年1.4→1.3% ,
2020年1.5→1.4%

エルドアン・トルコ大統領
◎トルコ中銀の利下げは十分でない。単会的な利下げの継続が必要。


2019年7月26日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月26日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

ドル高は止まらないということ以外に、特にいうことは見当たらず。

週末金曜日のアジア市場は特に目立った材料は見当たらないが、ドルに対しての信認がより強まったのか、為替相場はドルが強く全面高。前日の予想外のトルコ中銀の利下げ、ECBのQEと利下げを指摘する発言に、次回のFOMCで利下げ確立が高い中でもドル高傾向は止まらず。


日経平均株価は-98.4(-0.45%)下落、上海総合は小幅高、米10年債利回りは2.071%と小幅低下、WTIは小幅上昇。東京都区部のCPIは前年比0.9%(前回1.1%)、コアコア前年比0.8%(前回0.8%)と変わらず。

USDJPYは、昨日の高値108.75、今日のアジア市場の高値108.74と、108.80~00の売り圧力が強いことを確認ししているが、ボトムは108.56と限定的で、水準から考えるドル売りセンチメントが予想外に弱いことは驚き。

USDCADは1.3157をボトムに欧州市場の序盤では1.3170台と続伸は止まらず、AUDUSDも23日に0.700の大台を割り込み0.6920台とからは続落傾向は止まらず、多数のチャートポイントを割り込み続落傾向は続く。


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8:30    JPY 7月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.8% 前回1.1%)、除く生鮮=前年比0.9%(予想 0.8% 前回0.9%)、除く生鮮・エネルギー=前年比0.8%(予想0.8% 前回0.8%)


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20190726 前日との比較

20190726 前日との比較

ドル全面、USDJPYは109円台を達成できるのか、仮に達成した後はどうなるのか? 米経済指標は予想外に強く、予想外に10年債利回りは2.0%近くがボトムでJPYにとって分が悪いが。。。 相場感は107~109のレンジなのだが!?

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2019年7月26日(金)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月26日(金)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国発以外で材料は豊富。米株は下落からスタートしマイナス圏を回復できず、米債利回りは上昇し10年債は一時2.098%台へ、WTIは57ドル直前まで56ドル割れで元の水準に逆戻り。為替相場はEURを除きドルは全面高。

EURUSDは、ECBに翻弄! 政策金利の据え置きで瞬間1.1160台へEUR上昇。声明で1.1100台へ下落、総裁発言で1.1188まで続伸、結局は1.1127まで値を下げて元の水準に逆戻り。前日の弱いユーロ圏PMIと独Ifo業況指数と弱さが目立ち、9月のQEと利下げ可能性はより強まり、英国の合意なきEU離脱のリスクも変わらず。ネガティブ材料は織り込み済みながら変わらず。

AUDUSDは、アジア市場でロウ豪中銀総裁は「必要ならば追加緩和策を講じる用意がある」と発言、AUD売りがアジア市場で強まり、大枠0.6960~80のレンジから、米国市場に入り強い米経済市場に米債利回りが上昇すると0.6950まで下落、結局は豪州債利回りの低下+米債利回りの上昇=AUD売り圧力は変わらず、一時0.6940台まで続落し0.6950台で推移。

USDJPYは、アジア・欧州市場は脇役でECB理事会後のEURUSDのドタバタ劇にもかかわらず108.00をボトムに108.04~24の狭いレンジで推移。米国市場に入り強い米経済指標もあり米債利回りが上昇すると、108.30の壁を上抜け、オプションカット(オプション絡みなのか?)に向けて108.50近辺まで上昇。その後も円ロングの巻き戻しも続き108.755と7月10日の水準近くまで円安が進み108.60台で推移。109.00が重要なポイント。

◎独IFO業況指数は約6年ぶりの低水準へ、前日の弱いユーロ圏PMIに続き経済の低迷が目立つ。
◎米耐久財新規受注は2.0%と強く、コア資本財受注は1.9%と約1年ぶりの高水準で、米経済の相対的な強さが目立つ。
◎緩和策をとらず大統領により罷免された後のトルコ中銀新総裁は政策金利を、24.00→19.75%と予想外に引き下げた。エルドアン大統領への忖度!?
◎ロウ豪中銀総裁は「必要ならば追加緩和策を講じる用意がある」と発言、AUD売りがアジア市場で強まる。追加利下げ期待が強まる。
◎ECB理事会は、予想通り各政策金利の据え置きを決定。声明は利下げとQEを示唆し債券利回り低下し一時EUR急落。ドラギ総裁発言は「リセッションリスク低い、利下げは協議せず」に債券利回り上昇し一時EUR急伸。ただし、ユーロ圏の景気減速は深刻との認識、大規模な金融刺激が必要ともありに9月の利下げの下方性は変わらず、EUR売りが再開。
◎スペイン議会は2度目の首相就任で信任投票を行い、反対多数で否決、11月10日に総選挙が行われる可能性も。
◎ジョンソン新英首相は10月31日にEU離脱の考えを変えず。ブレグジットリスクは変わらず。

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21:30    USD 6月 耐久財受注・速報値=前月比2.0%(予想0.8% 前回-1.3→-2.3%)、除く輸送機器・前月比1.2%(予想0.2% 前回0.4→0.5%)

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.6万件(予想21.9 前回21.6万件)

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ECB理事会
◎政策金利のリファイナンス金利0.0%、限界貸出金利0.25%
、中銀預金金利-0.4%と据え置きを予想通り決定。

ECB理事会の声明(利下げとQEを示唆に、債券利回は低下しEUR一時急落)
◎フォワードガイダンスを現行またはそれ以下に変更するなど、追加緩和の選択肢を検討するようスタッフに指示
◎それ以外でも緩和策を検討と、早ければ9月にも利下げや追加的な資産購入を実施する可能性を示唆
◎金利が2020年半ばまで現在の水準もしくはより低い水準となる見通し。
◎2020年半ばまで主要政策金利を現行水準に据え置くとの方針を撤回し、金利は少なくとも来年上期にかけて現行水準もしくはそれを下回る水準で推移するとの見通し

ドラギECB総裁(債券利回りは上昇し一時EUR急伸)
◎ユーロ圏はリセッションのリスクは低い。
◎利下げは協議しなかった。
◎対称(シンメトリー)とは2%という上限を設けないことを意味し、インフレが上下に振れることはあり得る。

ドラギECB総裁(大規模な追加金融緩和の舞台を整えた。ユーロ圏の景気減速は深刻との認識)
◎第2、第3・四半期の成長は鈍化へ
◎インフレ圧力は依然抑制され、インフレ期待を示す指標は低下
◎中期的な総合インフレ動向を支えるため、引き続き大規模な金融刺激が必要だ。
◎地政学要因や保護主義の高まり、新興国市場の脆弱性に関連する不透明性が製造業部門を中心に経済を巡るセンチメントを圧迫
◎雇用の増加継続や賃金上昇は経済の弾力性を引き続き下支えしているが、世界景気の減速や低調な世界貿易はユーロ圏の見通しへの重し
◎9月には最新のマクロ経済予測も明らかにする。

ジョンソン英新首相の報道官
◎ケル欧州委員長と電話会談し、離脱協定案が現在の形で英議会を通過することはなく、合意なきEU離脱を回避するためにアイルランドとの国境問題に関するバックストップを撤廃する必要を伝えた。

スペイン議会
◎23日に続き、サンチェス(社会労働党首で暫定首相)の首相就任で信任投票を行い、反対多数で否決。サンチェス氏が再投票の実施を決定しない場合、もしくは再投票が実施されても再び否決された場合は、11月10日に総選挙が行われる。
→ 総選挙が実施されても分断化されたスペインの政治情勢が変わる可能性は少ない。い

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ロウ豪中銀総裁(この発言を受け、豪債利回りは低下し年内最安値を更新し、AUD売りが強まる)
◎必要ならば追加緩和策を講じる用意がある。
◎豪中銀の6月と7月の利下げは需要を支えている。
◎長期間にわたり金利を低めに抑えることが予測される。
◎中銀のインフレ目標を上下に調整する必要はない、現在の2~3%を堅持。
◎豪中銀がインフレ目標の見直しに関する議論に関心を持ち、定期的に分析している

トルコ中銀新総裁は予想外の大幅利下げを実施
◎政策金利の1週間物レポレートを24.00→19.75%とへ、翌日物借入金利22.50→18.25%と予想外の大幅な利下げを実施。
◎声明で経済見通しに強気、インフレの改善によるものとし、国内景気を押し上げるポジティブな利下げと判断して、直後のTRYJPY18.94→18.64と売りから逆に一時19.07と上昇へ。

スペインのサンチェス暫定首相
◎組閣に必要な十分は支持を得られず。

中国商務省
◎30~31日に上海で通商協議を行うと破票。

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2019/07/25

2019年7月25日(木)アジア・欧州市場の動き

2019年7月25日(木)アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は小幅上昇、上海総合も小幅上昇、欧州主要国の株価も上昇傾向を維持し、独債利回りはマイナス金利を更新し、米債利回りも弱含みで推移。為替相場はドル全面高で、21:30時のドラギECB総裁の記者会見待ち

EURUSDは、ECB理事会を前にしてアジア市場は大枠1.1130~45の狭いレンジで推移。欧州市場に入り予想外に弱いIFO企業景況感指数に直後は1.1120台まで下落するも、下げ止まり1.1149まで反発。注目のECB理事会は政策金利の据え置きを決定、発表直後は瞬間的に1.1160台まで上昇するも続かず。逆に独10年債券利回りは安値を更新したこともあり安値を割り込み1.1110台とEUR売りへ。

AUDUSDは、大枠0.6970~85の狭いレンジから、ロウ豪中銀総裁から追加緩和を示唆する発言に、0.6965まで下落し、その後は大枠0.6960~75のAUD安値圏で推移。

TRYJPYは、トルコ中銀は政策金利を24.0→19.75%へと予想外の大幅引き下げを実施。声明では、経済見通しは強気で、インフレの改善によるものとし、国内景気を押し上げるポジティブな利下げと判断して、直後のTRYJPY18.94→18.64に下落後は、逆に一時19.07と上昇へし、高値圏で推移。

USDJPYは、アジア市場の108.24を高値に、欧州市場の序盤では108.04まで下落、他の主要国通貨の変動が続く中、大枠108.00~15の狭いレンジで推移している。

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TRY トルコ中銀 金融政策発表=政策金利24.0%→19.75%へ大幅に引き上げを実施、市場予想は2%引下げ22.0%

EUR ECB理事会=政策金0.0%の据え置きを決定、予想通り


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ロウ豪中銀総裁(この発言を受け、豪債利回りは低下し年内最安値を更新し、AUD売りが強まる)
◎必要ならば追加緩和策を講じる用意がある。
◎豪中銀の6月と7月の利下げは需要を支えている。
◎長期間にわたり金利を低めに抑えることが予測される。
◎中銀のインフレ目標を上下に調整する必要はない、現在の2~3%を堅持。
◎豪中銀がインフレ目標の見直しに関する議論に関心を持ち、定期的に分析している

トルコ中銀予想外の大幅利下げを実施
◎政策金利の1週間物レポレートを24.00→19.75%とへ、翌日物借入金利22.50→18.25%と予想外の大幅な利下げを実施。
◎声明で経済見通しに強気、インフレの改善によるものとし、国内景気を押し上げるポジティブな利下げと判断して、直後のTRYJPY18.94→18.64と売りから逆に一時19.07と上昇へ。

スペインのサンチェス暫定首相
◎組閣に必要な十分は支持を得られず。


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20190725 前日との比較

20190725 前日との比較

昨日の特徴といえば、GBP高、AUD安で、欧米の債券利回りの低下が目立っている。また、ムニューシン米財務長官は「短期的なドル安を支持するつもりはなく、長期的には強く安定的なドルが国益にかなう」とあり、
ドルが米国に恩恵をもたらしている。とある。ドル安を目指すトランプ氏も同意しているのだろうか?
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2019年7月25日(木)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月25日(木)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場は強弱混在で、GBPは合意なきEU離脱のリスクが続く中、ショートポジション調整の買いに強く、逆に弱いユーロ圏PMI+ECB緩和策期待+EURGBPの売りにEURは弱く、原油価格の下落にCADも弱さが目立つ。JPYは米債利回りの軟化にも米中通商協議の再開=何らかの合意期待に108円台を割り込めず。NZDは大きな変動は見られず。

ダウはマイナス圏を脱することはできず、逆にS&P500とNasdaqは強く続伸。米10年債利回りは続落。WTIは原油在庫の大幅減少にも関わらず、需要低迷に一時55.33ドルまで下落。

米PMIのサービス業は強い反面、製造業は50と予想・前回に届かず10年ぶりの低水準。米新築住宅販売は前月比では前回のマイナスを脱却し+7.0%まで回復するも、販売件数は予想に届かず、過去2か月分は下方修正へと、米経済指標の弱さが目立つ。

GBPUSDは、ジョンソン新首相の10月31日のEU離脱を明言した発言。どのような合意策をEUから得ることができるのか? 市場は合意なきEU離脱のリスクを意識しながらも、GBPショートの巻き戻しが強まる。特にテクニカル面では売りに転じたEURGBPは16日、17日の0.9050をトップに続落、EURGBPの売りに、GBPUSDは買い、EURUSDは売りの圧力を意識。欧州市場では、ジョンソン新英首相は、シニアアドバイザーにEU離脱派の運動「ボート・リーブ」を指導した、カミングス氏を起用との報道もあり、離脱反対派を抑えることが可能ではとの期待感に一時1.2522まで続伸。その後は欧米市場では1.2475まで下落すも前日比では上昇傾向を維持。

EURUSDは、ユーロ圏主要国のPMIは予想外に弱く出たことで、主要国の債券利回りは低下し独10年債は一時-0.39%と最安値に近づく。今日のECB理事会で何らかの緩和策が発表されるリスクや、9月の利下げを織り込む動きを継続中。

USDJPYは、米中通商協議が30~31日に上海で、その後ワシントンで継続的な話し合いとなる予定。何らかの合意期待が広がる中でJPYにとってはネガティブ材料。ただ、米債利回りの低下は止まらず、金利差から円高余力を残しながらも、107.94をボトムに大枠で108.00~30のレンジを抜け出せず。週末からの日米通商協議の行方も気になる。

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22:45    USD 7月 総合PMI・速報値=51.6(予想 前回51.5)、製造業・PMI=50.0(予想50.9 前回50.6)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想51.8 前回51.5)→ 総合は前回を上回るも、製造業は50.0と弱く10年ぶりの低水準

23:00    USD 6月 新築住宅販売件数=前月比7.0%(予想5.3% 前回-7.8→-8.2%)、64.6万件(予想65.9万件 前回62.6→60.4万件)→ 件数は予想を下回り、過去2か月分を下方修正へ。

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ムニューシン米財務長官(CNBCインタビュー)
◎短期的なドル安を支持するつもりはなく、長期的には強く安定的なドルが国益にかなう。
◎世界の準備通貨としてのドルが米国に恩恵をもたらしている。

ホワイトハウス
◎両国間の貿易関係改善で、米中の通商交渉担当者が30日から上海で協議を再開する。

ハモンド財務相辞任
◎事前にジョンソン前外相が首相に就任した場合は辞任すると表明していた。

ジョンソン新英首相(正式に就任)
◎英国はEUを10月31日に利脱する。
◎期日までのブレグジットについて、疑う人、悲観的な人、悲しみに暮れている人は間違っている。
◎ジャビド氏を財務相に、ラーブ氏を外相に指名。

イラン革命防衛隊のデーガーン上級司令官
◎イランは米国といかなる状況でも交渉するつもりはなく、米国が戦争に突入するなら、地域にあるすべての米軍基地が標的になると警告。
◎アラブ首長国連邦(UAE)が和平協議のためイランに使節団を派遣した。

複数の関係筋
◎日銀が29―30日に開く金融政策決定会合では、海外経済の減速を背景に拡大する経済・物価の下振れリスクについて集中的に議論が行われる見通し。

米原油在庫
◎-1083.5万バレル(予想-401.1 万バレル)と予想外に減少へ。

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ムニューシン財務長官
◎ライトハイザー通商代表部(USTR)代表が29日に中国に向かい、30~31日に上海で対面による通商協議を行う。
◎協議はその後ワシントンで継続する方針。

欧州投資銀行(EIB)
◎キプロス沖でのトルコの石油・ガス掘削活動を、欧州委員会が「違法」とみなし、トルコ政府に関連する新規の融資を少なくとも年末まで凍結する。

ジョンソン新首相
◎シニアアドバイザーに、EU離脱への支持を有権者から取り付けたEU離脱派の運動「ボート・リーブ」を指導した、カミングス氏を起用

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2019/07/24

2019年7月24日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月24日(水)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は堅調に推移し、米債利回りは低下、WTIは57ドルを中心に上下から上昇へと変化。為替相場は通貨間で動きは異なり、GBP+NZDは上昇、逆にAUDは弱く、JPY+EURは、ほぼ変わらず。

米中通商協議はライトハイザー、ムニューシンの両氏は、30~31日に上海で中国高官と協議を行うと発表、何等かの合意期待にリスク選好の動きが期待したが、米株は下落からスタートし、米債利回りの低下は止まらず。米PMIはほぼ予想通りで変わらず、米新築住宅販売件数は予想より強い結果となった。

EURUSDは、欧州主要国の各PMIは予想外に弱く、明日25日のECB理事会で何らかの緩和策が発表される可能性を意識した、EUR売りに一時1.1127まで下落、その後も1.1150台をトップに買いも弱く戻りも限定的。

GBPUSDは、GBPショート巻き戻しが広まるタイミングで、ジョンソン新英首相は、シニアアドバイザーにEU離脱派の運動「ボート・リーブ」を指導した、カミングス氏を起用との報道もあり一時1.2522まで続伸し、1.2480台をボトムにGBP買いが強まる。

USDJPYは、アジア市場の108.28を高値に欧州市場の序盤では107.99まで下落。一時108.18まで値を戻すも、積極的な円売りも見られず、逆に米債利回りの低下にJPY買い圧力も存在。

USDCADは、1.3130~50のレンジから、米国市場に入り一時1.3110台まで下落と、原油価格の上昇もありやや上値が重くなっている。

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16:15    FRN 7月 総合PMI・速報値=51.7(予想52.5 前回52.7)、製造業・PMI=50.0(予想51.6 前回51.9)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想52.8 前回52.9)→ 予想を下回る

16:30    GER 7月 総合PMI・速報値=51.4(予想52.3 前回52.6)、製造業・PMI=43.1(予想45.2 前回45.0)、サービス業PMI・速報値=55.4(予想55.3 前回55.8)→ 予想を下回る

17:00    EUR 7月 総合PMI・速報値=51.5(予想52.1 前回52.2)、製造業・PMI=46.4(予想47.6 前回47.6)、サービス業PMI・速報値=53.3(予想53.5 前回53.6)→ 予想を下回る

22:45    USD 7月 総合PMI・速報値=51.6(予想 前回51.5)、製造業・PMI=50.0(予想50.9 前回50.6)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想51.8 前回51.5)→ ほぼ予想通り

23:00    USD 6月 新築住宅販売件数=前月比7.0%(予想5.3% 前回-7.8→-8.2%)、64.6万件(予想65.9万件 前回62.6→60.4万件)

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ムニューシン財務長官
◎ライトハイザー通商代表部(USTR)代表が29日に中国に向かい、30~31日に上海で対面による通商協議を行う。
◎協議はその後ワシントンで継続する方針。

欧州投資銀行(EIB)
◎キプロス沖でのトルコの石油・ガス掘削活動を、欧州委員会が「違法」とみなし、トルコ政府に関連する新規の融資を少なくとも年末まで凍結する。

ジョンソン新首相
◎シニアアドバイザーに、EU離脱への支持を有権者から取り付けたEU離脱派の運動「ボート・リーブ」を指導した、カミングス氏を起用




2019年7月24日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月24日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株と中国株は共に上昇。弱いユーロ圏各国のPMIにECB理事会の利下げ期待が拡大しEURは弱く、米10年債利回りは急落しJPYは米中通商協議の進展期待と合わせ強弱混在に動けず。

NZの貿易収支は予想外に増加、欧州市場に入り仏、独、ユーロ圏の各種PMIは、予想と前回を下回り弱く明日のECB理事会の緩和期待がより一層強まり、EURUSDが1.1130台まで下落し、AUDUSDとNZDUSDでもドル買いの流れが続く。逆に米債利回りの急落にUSDJPYは予想外に反応が鈍い。GBPUSDは、ジョンソン党首の出方次第ながら、ハント英外相は国防相就任を拒否し、ハードブレグジットの可能性を意識せざるを得ず、底値感はつかめず。

今日の米国市場では、米国のPMIが発表となる。米国全体をカバーする数字だけに、注目しているが、仮に弱いと米債利回りの低下に結びつく可能性もある。逆に強いとドル一人勝ちになる可能性も意識。

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7:45    NZD 6月 貿易収支=3.65億NZドル(予想1億NZドル 前回2.64→1.75億NZドル)→ 予想を大幅に上回る

16:15    FRN 7月 総合PMI・速報値=51.7(予想52.5 前回52.7)、製造業・PMI=50.0(予想51.6 前回51.9)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想52.8 前回52.9)→ 予想を下回る

16:30    GER 7月 総合PMI・速報値=51.4(予想52.3 前回52.6)、製造業・PMI=43.1(予想45.2 前回45.0)、サービス業PMI・速報値=55.4(予想55.3 前回55.8)→ 予想を下回る

17:00    EUR 7月 総合PMI・速報値=51.5(予想52.1 前回52.2)、製造業・PMI=46.4(予想47.6 前回47.6)、サービス業PMI・速報値=53.3(予想53.5 前回53.6)→ 予想を下回る


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ハント英外相は国防相就任を拒否
◎ジョンソン次期首相はハント外相に国防相就任を打診したが、ハント氏は拒否した。


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20190724 前日との比較

20190724 前日との比較


ご存じとの通りドル全面高! 米中通商協議は再開へ。週末スタートの日米通商協議はどうなるのだろうか? 結果は、株高、米金利上昇、脛に傷があるEURとGBPは弱く、ドル高の地合いが続くことになる。円は独自路線でレンジ相場で変わらず。

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2019年7月24日(水)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月24日(水)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

ライトハイザー氏は上海を訪問し米中通商協議の進展期待と、弱い米中古住宅販売に米利下げ期待は変わらず、IMFが経済見通しを下方修正する中で、米株は上昇し債券は売られ債券利回りは上昇とリスク選好の動きで、原油価格も上昇へ。

為替相場は、米中通商協議の進展期待が強まりドルは全面高で、USDJPYは米債利回りの上昇+株高に108円台を維持し、アジア市場の107.83をボトムに108.28まで上昇。イランとの緊張が続き、週末からの日米通商協議の再開もあり潜在的な円高期待も変わらず、米国市場は大枠108.00~30のレンジ相場を抜け出せず。

EURUSDは25日のECB理事会の何等かの緩和示唆や利下げ期待や、スペインとイタリアの政局不安も強く1.12の大台を割り込み1.1150台と5月31日以来の安値へ下落。

GBPUSDはジョンソン保守党党首の誕生にブレグジットリスクは気になるが織り込み済みなのか、党首選で勝利発表直後の1.2482高値に、1.2418~1.2482のレンジで推移と予想外に穏やか。ただし、10月31日のブレグジット期日に向けどのように変化するのか流動的で、潜在的なGBP売り圧力は変わらず。

AUDUSDはアジア市場の早朝を高値に米国市場まで続落。0.7035→0.70の大台を割り込み一時0.6996まで下落するも下げ止まり0.7000台で推移。

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22:00    USD 5月 FHFA住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比5.0%(予想 前回)

23:00    USD 6月 中古住宅販売件数=前月比-1.7%(予想-0.1% 前回2.5→2.9%)、527万件(予想535万件 前回534→536万件)→ 予想外の減少に一時ドル売りへと動く

23:00    EUR 7月 消費者信頼感指数・速報値=-6.6(予想-7.2 前回-7.2)→ 予想外に減少幅が縮小

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米中通商協議(ブルームバーグ)
◎ライトハイザーUSTR代表と数名の交渉担当者が来週29~31日に、貿易問題のハイレベル協議のため上海を訪問し、対面での協議へ。

カドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎ムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表が中国との直近の電話会談で、中国が米農産物を購入する約束を果たす必要があることを強調
◎保証はできないが、中国による米農産物購入を巡り明るいニュースが伝わっても驚きではない、楽観視している。
◎中国が速やかに米国産農産物の購入を開始するよう期待

米中央軍のマッケンジー司令官(中東地域担当)
◎米軍艦が前週、中東のホルムズ海峡で2機目のイランの無人機を撃墜していた可能性がある

英保守党党首選
◎ジョンソン氏、保守党党首選に勝利。
→ 24日に首相に就任し、合意の有無にかかわらず10月末にEUからの離脱実現を目指す。しかし、英議会がこれに反発すことは必至で、ジョンソン氏の首相就任によって、ブレグジットを巡る新たな攻防が始まる可能性が高い。

ロス米商務長官
◎トランプ政権はファーウェイへの販売再開を求める米企業の要請に数週間以内に対応。

イタリアとスペインの政治情勢悪化
◎イタリアでは連立政権を構成する「五つ星運動」と「同盟」の党首会談に関する憶測が出る中、連立政権の存続を巡る先行き不透明性が高まる

マルムストローム欧州委員会委員
◎トランプ米政権が欧州の自動車に対する関税措置を導入した場合、EUは報復として総額350億ユーロの米製品に追加関税を課す

スペイン下院
◎サンチェス暫定首相の正式就任を否決

フィッチ
◎英国の合意無き離脱のリスクは高まっている。
◎離脱期限の10月31日までに英政治は流動的な状況が激化する。

IMF四半期の経済見通し
◎世界成長率、今年3.3→3.2%、2020年3.6→3.5%へ下方修正
◎米中の関税や英国の無秩序なEU離脱などが成長の足かせとなり、投資やサプライチェーンが阻害される恐れがあると警告
◎ユーロ圏に関しては19年の見通しは据え置き、20年見通しを引き上げたものの、ドイツの19年見通しは0.1%ポイント引き下げた。

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サンダースBOE政策委員
◎英国のEU離脱で利上げを思いとどまる可能性がある。

7月英産業連盟(CBI)
◎5-7月の新規受注指数は、-34(予想-15、前月-15)で、金融危機以来の低水準

ゴールドマン・サックス
◎合意なき離脱の確率を15%から20%に上昇。

ロシアと中国機が韓国領空を侵犯。
◎韓国軍は領空に侵入したロシアの軍用機に警告射撃を行った。

ファーウェイ
◎ファーウェイテクノロジーが北朝鮮の無線通信網構築に関与とのニュースを否定

日銀の金融政策決定会合の思惑(複数の関係者)
◎29、30両日に開催する金融政策決定会合で、2019年度の物価見通しを下方修正する見通しで、29、30両日に開催する金融政策決定会合で、2019年度の物価見通しを下方修正する見通し。


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2019/07/23

2019年7月23日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月23日(火)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は堅調に推移、米債利回りは反発、原油価格は下げから回復へ、IMF世界経済見通し再度下方修正へ。

USDJPは米10年債利回りの上昇に一時108.28まで上昇するも続かず、予想を大幅に下回った米中古住宅販売件数を受けドル売りへと変化し108.10近辺で推移。

GBPUSDは、保守党党首選でジョンソン氏が選出され一時1.2480の高値水準まで買い戻しが強まるも続かず、1.2430~60のレンジで推移。

EURUSD、AUDUSDと続落。弱い米中古住宅販売件数にも、予想外にマイナス幅が減少したユーロ圏消費者信頼感指数にも売りの流れは止まらず、EURUSDは1.1150台へ、AUDUSDは0.7000の大台を割りこみ下落へ。

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22:00    USD 5月 FHFA住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比5.0%(予想 前回)

23:00    USD 6月 中古住宅販売件数=前月比-1.7%(予想-0.1% 前回2.5→2.9%)、527万件(予想535万件 前回534→536万件)

23:00    EUR 7月 消費者信頼感指数・速報値=-6.6(予想-7.2 前回-7.2)

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サンダースBOE政策委員
◎英国のEU離脱で利上げを思いとどまる可能性がある。

7月英産業連盟(CBI)
◎5-7月の新規受注指数は、-34(予想-15、前月-15)で、金融危機以来の低水準

ジョンソン氏、保守党党首選に勝利

ロシアと中国機が韓国領空を侵犯。
◎韓国軍は領空に侵入したロシアの軍用機に警告射撃を行った。

ファーウェイ
◎ファーウェイテクノロジーが北朝鮮の無線通信網構築に関与とのニュースを否定

日銀の金融政策決定会合の思惑(複数の関係者)
◎29、30両日に開催する金融政策決定会合で、2019年度の物価見通しを下方修正する見通しで、29、30両日に開催する金融政策決定会合で、2019年度の物価見通しを下方修正する見通し。

IMF世界経済見通し再度下方修正
◎世界成長率、今年3.3→3.2%、2020年3.6→3.5%
◎貿易や英国のEU離脱を巡る政策的な「誤り」が、想定されている回復をとん挫させるリスク
◎「2020年の成長加速予想にはリスクがある。現在ストレスにさらされている新興国経済・市場の安定化と貿易政策を巡る対立の解決進展が前提だ」

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2019年7月23日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月23日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は上昇、中国株は動かず、米債利回りも大きな変化は見られず。為替相場はドル全面高で推移。昨日に続き、今日も一日を通じて重要な発表は極めて少ない。

ドル買いの背景には、FOMCで大幅な利下げ期待が後退し0.25%の下げにとどまる可能性、米中通商協議で中国は米国から農産物の購入を開始へと再開期待が背景にあるのでは。それとお騒がせながら予想外に強いトランプ大統領の指示率。

結果、USDJPYも底堅くなりどこまで買い上げることができるかを試しながら(個人的には上値も限定的と思っているが)テクニカルでもやや円ベアぎみ。

他の主要通貨でも、EURUSDは25日のECB理事会の緩和期待を背景にベアで、GBPUSDはいつもながらのブレグジットリスクと最近のエコノミスト経済研究所のベア発言も背景に。USDCADは昨日を含め弱さが目立つ経済指標とベアな発言が続く原油価格のコメントも背景か?ただし、潜在的なCAD買いも引き続き続いているように思えてならない。

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ロシアと中国機が韓国領空を侵犯。
◎韓国軍は領空に侵入したロシアの軍用機に警告射撃を行った。

ファーウェイ
◎ファーウェイテクノロジーが北朝鮮の無線通信網構築に関与とのニュースを否定

20190723 先週末との比較

20190723 先週末との比較

結果は、ご存じの通りドルは全面高で特にCADの弱さが目立っている。株価は欧米株は堅調で逆にアジア・日本・新興国株は弱い2極化。債券利回りも大きな反動もない。が、取り巻くテーマは多数。梅雨明けはいつごろなのか?

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2019年7月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

25日のECB理事会、31日のFOMC、24~26日の日米通商協議、直接協議の再開が見込まれる米中通商協議を前にした週明けの月曜日。為替相場の動きは鈍く、米株は小幅高で、WTIは56.09と伸び悩み、米債利回りは小幅な変動にとどまる。

為替相場はUSDCADが弱い経済指標と伸び悩む原油価格に前日比+0.4%台の変動率(1.3040→1.3120まで上昇)を除き、同意の乏しい動きへ。

前日比では、EURUSD-0.11%(1.1200~25のレンジ)と、ECB理事会を前にして狭いレンジにとどまるなど、AUDUSD-0.094%(0.7031~57)、USDJPY+0.20%(107.71~07、米国市場107.77~00)と小幅な変動にとどまる。

ECB理事会では政策金利の据え置きと次回の緩和を示唆する発言を期待、FOMCは0.25%の利下げを織り込み、日米通商協議は米国からどのような要求が突き付けられるのか? 米中通商協議は事前に中国は米国から農産物の購入を開始するなど前向きな動きも。

また、ブレグジットをめぐりGBPの弱さは目立ち、英国立経済社会研究所(NIESR)は、英国のリセッションの確率25%と予想するなど、10月31日の離脱期限を前にしてGBP売りのリスクは変わらず。

米中通商協議の再開や主要国の緩和傾向は、新興国通貨にプラス、リスク通貨にとってもプラスで、逆にリスク回避通貨にとってはマイナス要因に。

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トランプ大統領
◎FRBの利上げと引き締めは行き過ぎで早すぎた
◎他国が自国通貨を操作して資金を注入しているのは不公平だ
◎金融引き締めの継続がわが国の競争力を低下させている

トランプ大統領
◎イランに対して、しばらくは様子見姿勢

シェルトンFRB理事候補
◎31日のFOMCで大幅な利下げを実施すべき。
◎私なら0.5%の利下げに賛成している。

米政府と議会
◎2021年7月31日までの債務上限の引き上げと、2年間の歳出増加でかなり合意に近づいている

黒田日銀総裁
◎最近の世界経済を巡る不確実性の高まりや、国際金融市場の神経質な動きが、日本の経済・物価に与える影響を十分に注視していく必要がある
◎日銀による「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」政策の下で「経済は大きく改善している。
◎「物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっている」

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中国の国営新華社通信
◎双方は18日に電話で、「交渉の次のステップ」について話し合った。これは直接交渉が近いことを示唆している
◎貿易を巡る米中の交渉担当者らの直接協議が近く再開される見込みだ。
◎中国企業は米国の輸出業者に農産品の購入について問い合わせた。また、それらについて中国の課す報復関税の対象外とすることを申請した。
◎週末に中国側の前向きな意向を示す複数の動きがあった。
◎こうした動きは中国側の「善意」と、米国との約束を果たすコミットメントを示唆。

英国立経済社会研究所(NIESR)レポート
◎リセッションの確立は25%
◎英国のEU離脱の可能性が約40%であり経済成長に対するリスクは下方向に大きく傾いている。
◎2019年1.4→1.6、20年は1.2→1.1%との成長率予想を下方修正。
◎2020年にマイナス成長となる可能性は30%。

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2019/07/22

2019年7月22日(月)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月22日(月)欧州・米国市場序盤の動き

米債利回りは軟化、欧州株は小幅上昇、ダウは上昇からスタートするも前日とほぼ同水準に軟化。為替相場は、いつもながら月曜日とNO.イベントでもあることで関心は今一つ。主要な経済指標の発表や発言もなく、リスク選好期待も強さを継続できず。

USDCADは、軟調な原油価格と予想外のマイナスに陥ったカナダ卸売売上高に1.3040→1.3095まで上昇。CADJPYは82.70台→82.30台まで続落。

USDJPYは、仲値近くから上昇が始まり一時108.07まで上昇、米債券利回りの軟化に、期待された米中通商協議の再開と週末から始まる日米通商協議で円高へ。ただし、いつもながら月曜日とNO.イベントでもあることで関心は薄い。

EURUSDは、ECBが11月までに国債買い入れ再開の可能性を指摘。25日のECB理事会を直前控え1.1207~1.1225と狭いレンジで推移し、早くも結果待ちムードへ。

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中国の国営新華社通信
◎双方は18日に電話で、「交渉の次のステップ」について話し合った。これは直接交渉が近いことを示唆している
◎貿易を巡る米中の交渉担当者らの直接協議が近く再開される見込みだ。
◎中国企業は米国の輸出業者に農産品の購入について問い合わせた。また、それらについて中国の課す報復関税の対象外とすることを申請した。
◎週末に中国側の前向きな意向を示す複数の動きがあった。
◎こうした動きは中国側の「善意」と、米国との約束を果たすコミットメントを示唆。

英国立経済社会研究所(NIESR)レポート
◎リセッションの確立は25%
◎英国のEU離脱の可能性が約40%であり経済成長に対するリスクは下方向に大きく傾いている。
◎2019年1.4→1.6、20年は1.2→1.1%との成長率予想を下方修正。
◎2020年にマイナス成長となる可能性は30%。


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ローゼングレン・ボストン連銀総裁【19日)
◎好調な株価動向や失業率が約50年ぶりの低水準にあることを踏まえ、利下げの必要はない。
◎もしくはユーロ圏のような状況にあれば、緩和について真剣に検討することは理にかなう。

日米通商交渉
◎ワシントンで7月24~26日開催、日本側はTPP等対策本部の渋谷和久政策調整統括官や、外務省・財務省・農林水産省・経済産業省の担当者が出席。

トランプ大統領(19日)
◎ムニューシン財務長官が中国の通商交渉団と「良好な対話」を行った、対面協議再開につながる可能性もあるとの期待を示した
◎ムニューシン長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は前日、中国側の高官らと電話会談を行った。

トランプ大統領(21日)
◎「4人の議員はわが国を愛することができるとは思えない。米国(とイスラエル)にこれまで言ってきたひどいことを謝罪すべきだ」

トランプ大統領(19日)
◎政策金利を巡り金融当局を再び批判


ECB、11月までに国債買い入れ再開の可能性(独シュピーゲル紙)
◎ドラギ総裁がユーロ圏経済の浮揚に向け国債買い入れを⑪月までに再開する意向。

ゴールドマン
◎S&P500種構成企業の4000件の決算発表・電話会議を分析、大企業の景況感悪化、少なくとも1年で最低。


EU(英タイムズ)
◎欧州委員会は、英国がEUと合意なく離脱した場合に北アイルランドに経済的打撃が及ぶことを想定し数十億ポンド規模の支援を準備。

ハモンド英財務相
◎ジョンソン氏が首相就任なら辞任。合意を伴わないEUからの離脱も辞さない首相を支えることはできない。

ジョンソン氏(英テレグラフ)
◎EUと合意した離脱協定で懸案となっている部分を盛り込まない自由貿易協定(FTA)をEUと結ぶことで、膠着する離脱問題を打開できる。


カンボジア
◎中国に海軍基地の一部利用を許可との報道を否定。

中国商務省
◎中国、EU・日本・韓国・インドネシアの一部ステンレス製品に23日から反ダンピング関税

新華社
◎米中が長期化する貿易戦争の終結を目指す中、一部の中国企業が米国産農産物の新たな購入を模索。
◎中国企業はこれまでに穀物や農産物を購入するため、米輸出企業に問い合わせを行ったほか、関税の適用免除を申請しており、国務院関税税則委員会が申請書を審査する専門家を手配するという。

2019年7月22日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月22日(月)アジア・欧州市場序盤の動き


31日のFOMCで大幅な利下げ期待は後退。市場は0.25%の利下げ予想が主流にとなり、リスク選好の動きがみられ円安の流れにクロスで円安へ。他の主要通貨では動きはばらばら。

参議院選挙は過半数を超えるも2/3に届かず、結局は中庸! 米中通商協議はトランプ氏いわく「ムニューシン財務長官が中国の通商交渉団と良好な対話を行った」。また、中国は一部企業が米国から農産物の購入を表明。事の進展を期待する動きも。また、日米通商協議も今週末から始まることもあり、JPY相場をより複雑にする可能性も否定できず。

原油価格は56ドル台で推移、日経平均株価は前日比を下回り回復できず、上海総合も強さは見られず。米10年債利回りは2.05%台と大きな変化は見られ、2年債は1.827%と小幅高で推移。為替相場は週明け月曜日の主体性の乏しい動きながら、USDJPYは108円台と前日の高値圏で推移。

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ローゼングレン・ボストン連銀総裁【19日)
◎好調な株価動向や失業率が約50年ぶりの低水準にあることを踏まえ、利下げの必要はない。
◎もしくはユーロ圏のような状況にあれば、緩和について真剣に検討することは理にかなう。

日米通商交渉
◎ワシントンで7月24~26日開催、日本側はTPP等対策本部の渋谷和久政策調整統括官や、外務省・財務省・農林水産省・経済産業省の担当者が出席。


トランプ大統領(19日)
◎ムニューシン財務長官が中国の通商交渉団と「良好な対話」を行った、対面協議再開につながる可能性もあるとの期待を示した
◎ムニューシン長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は前日、中国側の高官らと電話会談を行った。

トランプ大統領(21日)
◎「4人の議員はわが国を愛することができるとは思えない。米国(とイスラエル)にこれまで言ってきたひどいことを謝罪すべきだ」

トランプ大統領(19日)
◎政策金利を巡り金融当局を再び批判


ECB、11月までに国債買い入れ再開の可能性(独シュピーゲル紙)
◎ドラギ総裁がユーロ圏経済の浮揚に向け国債買い入れを⑪月までに再開する意向。

ゴールドマン
◎S&P500種構成企業の4000件の決算発表・電話会議を分析、大企業の景況感悪化、少なくとも1年で最低。


EU(英タイムズ)
◎欧州委員会は、英国がEUと合意なく離脱した場合に北アイルランドに経済的打撃が及ぶことを想定し数十億ポンド規模の支援を準備。

ハモンド英財務相
◎ジョンソン氏が首相就任なら辞任。合意を伴わないEUからの離脱も辞さない首相を支えることはできない。

ジョンソン氏(英テレグラフ)
◎EUと合意した離脱協定で懸案となっている部分を盛り込まない自由貿易協定(FTA)をEUと結ぶことで、膠着する離脱問題を打開できる。


カンボジア
◎中国に海軍基地の一部利用を許可との報道を否定。

中国商務省
◎中国、EU・日本・韓国・インドネシアの一部ステンレス製品に23日から反ダンピング関税

新華社
◎米中が長期化する貿易戦争の終結を目指す中、一部の中国企業が米国産農産物の新たな購入を模索。
◎中国企業はこれまでに穀物や農産物を購入するため、米輸出企業に問い合わせを行ったほか、関税の適用免除を申請しており、国務院関税税則委員会が申請書を審査する専門家を手配するという。


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2019/07/21

今週の為替相場を考える (7月22~26日)

今週の為替相場を考える (7月22~26日)

今週の主な材料でも説明していますが、今週も為替相場の変動要因は多々あります。 ①参議院選挙の結果、②来週のFOMC、③イラン情勢の悪化、④米中通商協議の行方、⑤イタリア政局不安。⑥ブレグジットを巡る動き。それと、⑦25日のECB理事会・ドラギECB総裁発言、⑧26日の米第2四半期GDPの速報値

①「参議院選挙の結果」、週末の参議院選挙の結果による相場変動ですが、予想通りの自公民勝利であれば強弱の差があっても円相場への影響は限定的と考えます。

②「来週のFOMC」、来週の相場変動要因ですが、これが今週のメインイベントといってもいいでしょう。すでに20日から「ブラックアウト期間」に入りFRB関係者からお騒がせ発言はなくなりますが、⑧の米GDPの結果も重要な材料で、これにサプライズがなければ0.25%の利下げ期待は織り込み済み。

③「イラン情勢の悪化」、イランが英国の石油タンカー拿捕(複数)したこともあり欧州各国の動きの変化と、トランプ大統領の態度硬化も、原油価格の上昇のリスク=CADドルにとっては好材料で、リスク回避ではJPYとCHFにとってもプラス材料です。

④「米中通商協議の行方」、はっきり言ってよくわからず。何らかの発表があるまでは動けず。

⑤「イタリア政局不安」、いつもながらのイタリア。財政赤字をめぐる動きも収まり政局混迷だけではEUR売り材料も限定的で弱いのでは?

⑥「ブレグジットを巡る動き」、保守党党首選は23日決着! ただし10月31日のブレグジット期日を前に合意ある離脱ができるのか? 具体的な解決策が出されるまではGBP売りはやみそうにない。

⑦「ECB理事会・ドラギECB総裁発言」、基本緩和期待! ECBも欧州委員会も経済とインフレを不安視。経済指標も弱く利下げを織り込む動きで、EURUSDはレンジ相場入りながら将来の底値感はつかめず。トランプ大統領のEUR安けん制発言の影響力は不明。

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予想レンジは、26日(金)の米GDPで変化する可能性も!

USDJPY (予想レンジ107.00~108.30)

「107円割れは買い、108.50超えは売り」のレンジ相場から抜け出せていない。FRB、ECB、を含め他の多くの中銀が利下げ圧力・傾向に動く中で、基本は円高傾向で変わらずと考えたい。円のポジションはニュートラルかやや円ロングに傾いているが、ポジション的には大きくはなく、材料次第でどちらにでも動けることもあり米GDPの新たな材料待ち。なお、参議院選挙の結果は想定外の結果にならない限り期待せず。


EURUSD (予想レンジ1.1150~1.1270)

ECBの緩和期待、イタリア政局不安、ドイツを中心とした経済の鈍化とインフレ圧力の低下、それと、ブレグジットリスクと、取り巻く材料はEUR売りに傾いているが、現実は「1.1200近辺は買い、1.1350超は売り(一時1.1400台の大台はあるが)」の大きなレンジ内での推移と予想外に底堅い。ただ、先週は1.1300台を維持できなかったこともあり緩やかなEUR安の継続を期待したい。


USDCAD (予想レンジ←1.3000~1.3100→)

イランとの緊張拡大=原油価格の上昇はカナダドルにとってはプラス材料ながらWTIは60ドル台を維持できず。USDCADは1.3000の大台が鉄壁で昨年10月からなかなかブレークできずにいる。大枠で1.3000~1.3150のレンジを6月27日以降、1.3000~1.3100のレンジを7月11日以降続けていることもあり、そろそろ上下いずれかの方向に動くことを期待したいが? だめなら元のレンジ相場の継続へ。


AUDUSD (予想レンジ 0.6980~0.7090)

6月18日の0.68317、7月10日の0.69105をボトムに上昇傾向を維持し、先週は200日MA=0.7090を試す0.7082まで一時上昇し失速。今週も引き続き0.7090~0.7100の壁は重そうでこの水準を今週突破できるのか? 失敗すれば0.69800~0.7090と元のレンジに逆戻りすることになるが。なお、EURAUDはユーロ圏から豪州に資金がシフトしているのか6月18日の1.6448をトップに先週末は一時1.5890台まで続落中。

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今週の主な材料(7月22~26日)

今週の主な材料(7月22~26日)

参議院選挙の結果、来週のFOMC、イラン情勢の悪化、米中通商協議の行方、イタリア政局不安。それと、25日のECB理事会・ドラギECB総裁発言、26日の米第2四半期GDPの速報値と今後の相場展開を左右する注目材料は多数。

7月31日のFOMCを前にして20日から情報発信を控えるブラックアウト期間に入り、先週のウィリアムズ氏、ブラード氏のようなハト派でお騒がせ発言はなくなります。今週の主な材料には該当しませんが、次週の最重要なFOMCを前にした思惑や米国発の経済指標に一喜一憂することは間違いなさそうです。

さて、今週ですが米国とイランを巡る緊張の高まりに一触即発の事態に陥るのでしょうか? それとも合意の糸口を見出すことができるのでしょうか? イランの英国船籍のタンカー拿捕や、米国がイラン無人偵察機を破壊する動きとなっても、為替相場は予想外に冷静であったことは驚きです。

米中通商協議は、両国のハイレベルの政府高官が、いつ、どこで、どのような話し合いをするのでしょうか? 7月28~29日のG20サミットからすでに3週間が過ぎ、トランプ大統領の腹の内は読めず進捗状況の遅さは気になります。

イタリアの連立政権「五つ星運動と同盟」の両党で、欧州委員長の支持をめぐる対立が止まず、今秋に解散・総選挙の可能性を指摘する声もあり気になります。

世界的な利下げ傾向にある中で、ECB理事会とドラギ総裁の記者会見を注目しています。今回のECB理事会では政策金利の据え置きが予想されるなか、直近ではECBスタッフが「物価目標の改訂に関して非公式に検討を開始」との報道や、欧州委員会の四半期経済予測では、ユーロ圏の成長とインフレ率予想を共に下方修正しています。何らかの緩和策や次回の会合で利下げを実施することを含む新たな動きを期待します。

米第2四半期GDPの速報値は、予想が前年比1.8%(前回3.1%)伸び悩み、逆にコアPCE・デフレーターは前年比予想2.0%(前回1.2%)拡大しています。これらの相反する動きの予想と、実際の数字はどうなるのでしょうか? 31日のFOMCに向けて試金石になりそうです。

詳しい予定は別表をご参照ください

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2019/07/20

最近のIMMポジションから見えること(7月20日)

最近のIMMポジションから見えること(7月20日)

集計日が7月9日の最新データのIMMポジションから。直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは売り越しでー179,751コントラクトと前週の-189,912からショートが10,161減少しています。

6月に入り今回の集計までの合計では、7通貨合計は164,152コントラクトとのロングで、トータルポジションでもショートの減少が続き、米金利低下の期待にドル買いのポジションが緩やかに減少していることがわかります。

前週からのポジション変化の特徴としては、円、ポンド、スイスのショートが拡大し、逆にユーロと豪ドル、NZドルなショートが減少し、カナダドルはロングが拡大となっています。

円は、7月2日の集計日でネットショートが-1,227まで減少、ようやくネットのショートから抜け出しロングへの変化が期待されながらも、2週続けてショートが拡大しており、ある程度の円高水準でさらに積極的に円を買う動きをためらっているように感じられます。

一方、カナダドルは7月2日にネットポジションがショートから唯一ロングへと変化し、今回のデータでもロングが拡大とカナダドル高期待が強く感じられます。

ポンドのネットポジションは-76,357と最も多く、10月31日に合意なきEU離脱をするのか、それとも再延長となるのでしょうか? ブレグジットリスクを市場は織り込みながら緩やかに売りポジションを拡大させていることがわかります。

詳しいデータは別表をご覧ください。
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2019年7月20日 昨日19日、海外市場の動き


2019年7月20日 昨日19日、海外市場の動き

NY市場の終盤にイランが英船籍のタンカーを拿捕。終盤にかけて米株は下落、上昇していた債券利回りは上げ幅を縮小、続落していた原油価格は急反発。

為替相場はFOMC待ちながらドル続伸。アジア市場では前日の連銀総裁(含むウイリアムズ氏)のハト派発言を受けFOMCで大幅利下げ期待を引き継ぎ、ドル売りからスタート。しかし、早朝にNY連銀がウイリアムズ総裁発言の超ハト派発言は月末のFOMCのことではないと「火消の趣旨説明」をしたことで「米債利回り上昇=ドル買い」に反応し、この流れはがアジア・欧州・米国市場と続いた。ブラード・セントルイス連銀総裁が0.25%の利下げを主張する中で、NY市場の終盤ではイランが「英船籍のタンカーを拿捕」との報道に加速し主要通貨で19日の最安値(ドル最高値)を示現。

EURUSDは、イタリアの連立政権「五つ星運動と同盟」の両党で、欧州委員長の支持をめぐる対立が止まず、今秋に解散・総選挙の可能性も。また、25日のECB理事会では利下げや緩和策の可能性が強まり、ある程度織り込み済みながらEUR売りの流れも止まらず。アジア市場の1.1282を高値にNY連銀の火消発言を受けて続落し、イランが英船籍タンカーを拿捕との報道では一時1.1203まで下落と、ここ数日間の安値付近で何とか下げと待っているも下値リスクは消えず。

USDCADは、基本的な推移はEURUSDと同じ展開となるも、カナダの小売売上高が前月比、除く自動車前月比共に予想外のマイナスとなり追加利下げ期待が再浮上し、直後は1.3050台→1.3110近くまで急伸。全体的にドル買いが続く中で、終盤にかけイランが英船籍タンカーを拿捕との報道をうけ原油価格が変転急上昇したこともあり、元の水準に逆戻りし1.3050台で推移。

AUDUSDも基本的な推移は他の主要通貨と変わりないが、EURUSDと同じ推移で、0.7082を高値に戻り売り圧力は強く、前日にウイリアムズNY連銀総裁のハト派発言に急伸スタート水準を割り込み、0.7030台まで値を下げている。

USDJPYは、基本的な推移は他の主要通貨と変わらず、昨日来の107.20台をボトムに、NY連銀の火消発言もあり米債利回りの上昇に107.98まで反発し、終盤にかけイランが英船籍を拿捕との報道に107.68まで値を下げ107.70近辺で推移と前日の急落前の水準に逆戻り。

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21:30    CAD 5月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.1→0.2%)、除く自動車前月比-0.3%(予想0.3% 前回0.1→0.0%)→ 予想外のマイナスにCAD売りが強まる

23:00    USD 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=98.4(予想98.4 前回98.2)

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イランがホルムズ海峡で英タンカーを拿捕
◎イスラム革命防衛隊は、「国際海洋規則に違反していた」ためイラン海上当局の要請に従い、タンカーを拿捕した表明。
◎トランプ大統領は英国との連携を言明。
→ NY市場の終盤に流れたこの報道で、WTIは54.99の安値から56ドル台台まで上昇。

トランプ政権当局者
◎イランの無人偵察機が米船舶に接近しすぎた場合は攻撃する。
◎18日にイラン無人偵察機を攻撃した明確な証拠がある。
◎イランのザリフ外相の、イランは一段と厳格な核査察の受け入れに関する文書に直ちに署名する用意発言で、米政府が「決定権のないザリフ氏の発言を真剣に考慮することはない」

ブラード・セントルイス連銀総裁
◎31日のFOMCで利下げを支持するも、0.25%を超える利下げは必要ない。

イタリア連立政権
◎ディマイオ副首相(「五つ星運動」党首)は連立政権の危機説を否定し解決に向けて「サルビーニ副首相(「同盟」党首)に和解協議を呼びかけ、サルビーニ氏は会談する方針を表明するも五つ星運動の一部議員からあからさまな妨害があったことを示唆。
→ サルビーニ氏がマッタレッラ大統領に面会を申し入れたと判明したことから現実味が帯、今秋に総選挙の可能性も。

トランプ大統領(ツイッター)
◎FRBの政策運営を「欠陥のある思考過程」と批判し、金利は「低下すべきだ」と主張。利上げは行き過ぎで、利上げペースは速過ぎたとし、FRBは「正気でない量的引き締め」を止める必要がある。

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ブラード・セントルイス連銀総裁
◎7月FOMCでの0.25%ポイントの利下げを支持。大幅な利下げは必要ない

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NY連銀報道官18日(NY市場で債券利回り上昇しドル売りにつながった発言に対して説明)
◎ウイリアムズ総裁による18日の講演についてFRBが7月に大幅な利下げを行う可能性を示唆する意図はなかったと説明。
→ この報道を受け米債利回りは上昇しドル買い戻しが強まる。

米国防総省はサウジに500人超の部隊を派遣。
◎イランや同盟組織からの脅威に対応できる体制をさらに強化する狙いに500人超の舞台を派遣

米議会からトルコ制裁を求める動きが強まる18日
◎ロシア製のミサイル防衛システム「S400」の搬入を始めたことに対して。

モルガン・スタンレー、ウォール街最大のトレーディング減収
◎株式トレーディング収入は前年同期比14%減り、大手米銀中で最大の減少となった。

イラン
◎米国の制裁解除を条件に踏み込んだ査察を提案。

イタリア連立与党は崩壊の可能性を警告
◎極右「同盟」とポピュリズム(大衆迎合主義)「五つ星運動」のそれぞれの党首は、欧州委員長の人事をめぐり、連立政権が崩壊する可能性について警告。

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2019/07/19

2019年7月19日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月19日(金)欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日、早朝にNY連銀が異例にも前日にドル売りへと動いたウイリアムNY連銀総裁のハト派発言をFOMCに向けた話ではないと否定。米債利回りは上昇しドル買い傾向が続いていた。

欧州市場は31日のFOMCで0.25%の利下げを完全に織り込む中で、独PPIは予想外に弱く、英財政赤字は拡大気味。カナダ小売売上高は予想外に弱くCAD売りの圧力が強まっていた。

USDJPYは、アジア市場にNY連銀がNY連銀総裁発言を否定し、米債利回りは上昇し、さらに日本株高にドル買いが続いた。欧州市場に入っても107.50台をボトムに底堅く推移し、米債利回りの上昇と連動しながら107.80直前まで上昇と、前日にドル売りがスタートした水準まで全戻したとなった。

EURUSDは、早朝の1.1282を高値に1.1240台まで下落し、アジア・欧州市場の序盤を通じて1.1260台まで値を戻す。米国市場に入りこちらも1.1220割れの水準まで下落と、前日にドル買いがスタートした水準まで逆戻り。

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17:00    EUR 5月 経常収支=季整済297億ユーロ(予想 前回209億ユーロ)、季調前予想 前回192億ユーロ

17:30    GBP 6月  Public Finances (PSNCR) =152.27億ポンド(予想 前回107億ポンド)、Central Government NCR=135億ポンド(予想 前回166億ポンド)、Public Sector Net Borrowing=65億ポンド(予想33 前回44.7億ポンド)、PSNB ex Banking Groups=71.5億ポンド(予想39 前回51→44.7億ポンド)

21:30    CAD 5月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.1→0.2%)、除く自動車前月比-0.3%(予想0.3% 前回0.1→0.0%)

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ブラード・セントルイス連銀総裁
◎7月FOMCでの0.25%ポイントの利下げを支持。大幅な利下げは必要ない

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NY連銀報道官18日(NY市場で債券利回り上昇しドル売りにつながった発言に対して説明)
◎ウイリアムズ総裁による18日の講演についてFRBが7月に大幅な利下げを行う可能性を示唆する意図はなかったと説明。
→ この報道を受け米債利回りは上昇しドル買い戻しが強まる。

米国防総省はサウジに500人超の部隊を派遣。
◎イランや同盟組織からの脅威に対応できる体制をさらに強化する狙いに500人超の舞台を派遣

米議会からトルコ制裁を求める動きが強まる18日
◎ロシア製のミサイル防衛システム「S400」の搬入を始めたことに対して。

モルガン・スタンレー、ウォール街最大のトレーディング減収
◎株式トレーディング収入は前年同期比14%減り、大手米銀中で最大の減少となった。

イラン
◎米国の制裁解除を条件に踏み込んだ査察を提案。

イタリア連立与党は崩壊の可能性を警告
◎極右「同盟」とポピュリズム(大衆迎合主義)「五つ星運動」のそれぞれの党首は、欧州委員長の人事をめぐり、連立政権が崩壊する可能性について警告。

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2019年7月19日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月19日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は週末の参議院選を直前にして選挙後の株高期待を先取りしたのか大幅高、上海総合も上昇、原油価格は伸び悩む。為替相場はウイリアムズショックの巻き戻しと米債利回りの上昇にドルの買い戻しが弱いながらも続く。週末で後のない相場の中で、欧米市場では最重要の経済指標や発言の予定もなく、基本はイラン情勢を気にしながら31日のFOMCの決定を見守る動きで、その思惑に上下変動するだけでは。

早朝では、NY連銀報道官は前日に債券利回りの低下とドル売り材料の一つとなっていた、ウイリアムズNY連銀総裁のハト派発言を抑制する動きに米債利回りは上昇しドルの買い戻しが強まった。

日本の全国CPIの総合前年比は0.7%と変わらず、コアは0.6%と前回0.8%から低下、コアコアは0.5%と変わらずで、相場への影響は見られず。独PPIは前年比1.2%と前回1.9%から低下し弱いインフレ率が気になる。

USDJPYは、早朝の107.22をボトムにNY連銀報道官のウイリアムズ氏の発言を訂正する動きに、債券利回りは上昇し、主要市場でドルの買い戻しが強まる中で107.60台を回復。一時107.33まで値を下げるも日本株の大幅高に107.60台での取引きが続く。ただし、円高の流れの収束は感じられず。

EURUSDは、NY連銀報道官の話に1.1282→1.1240まで急落後は、1.1250台~60台の狭いレンジで推移。米国市場の反応待ちで思惑に上下変動するも、基本は31日のFOMCの決定を見守る動き。


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8:30    JPY 全国消費者物価指数=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)、除く生鮮=前年比0.6%(予想0.6% 前回0.8%)、除く生鮮エネルギー=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)

13:30    JPY 5月 全産業活動指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.9→0.8%)

15:00    GER 6月 生産者物価指数=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回-0.1%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.9%)

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NY連銀報道官18日(NY市場で債券利回り上昇しドル売りにつながった発言に対して説明)
◎ウイリアムズ総裁による18日の講演についてFRBが7月に大幅な利下げを行う可能性を示唆する意図はなかったと説明。
→ この報道を受け米債利回りは上昇しドル買い戻しが強まる。

米国防総省はサウジに500人超の部隊を派遣。
◎イランや同盟組織からの脅威に対応できる体制をさらに強化する狙いに500人超の舞台を派遣

米議会からトルコ制裁を求める動きが強まる18日
◎ロシア製のミサイル防衛システム「S400」の搬入を始めたことに対して。

モルガン・スタンレー、ウォール街最大のトレーディング減収
◎株式トレーディング収入は前年同期比14%減り、大手米銀中で最大の減少となった。

イラン
◎米国の制裁解除を条件に踏み込んだ査察を提案。

イタリア連立与党は崩壊の可能性を警告
◎極右「同盟」とポピュリズム(大衆迎合主義)「五つ星運動」のそれぞれの党首は、欧州委員長の人事をめぐり、連立政権が崩壊する可能性について警告。

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20190719 前日との比較

20190719 前日との比較

ご覧の通りドルは全面安。それも最近でも比較的大きなドル売りとなった。米株は上昇傾向を残すも他の主要国の株価は弱く、米債利回りは軟化。韓国、南ア、インドネシアの各中銀は利下げを実施。。。日本は消費増税!

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2019年7月19日(金)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月19日(金)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場はウイリアムズNY連銀総裁を主にハト派発言が相次ぎ、イランはタンカーを拿捕、米国はイラン小型無人機を攻撃などイラン情勢の緊迫化も加わり、「米金利低下=ドル売り」の流れにドルは大幅安。
米株は終盤にかけ上昇、逆に米債利回りは終盤にかけて大幅低下、原油価格も緊迫するイラン情勢にも関わらず需給の改善に大幅下落。

ウイリアムズNY連銀総裁は早期利下げの必要性を強調、クラリダFRB副議長も景気刺激に早期に動く必要性を、ブラード・セントルイス連銀総裁は貿易をめぐる不確実性の長期化リスクに緩和につながる可能性を指摘。

米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は21.8と予想外の大幅な伸び、週間新規失業保険申請件数は21.6万件と予想通り、CB景気先行指数総合は-0.3%と予想外のマイナスに。

為替相場はドル売りが加速し、ドルは主要通貨に対して全面安。前日比率ではAUDUSDとGBPUSDが+0.9%台の上昇と目立っており、NZDUSDの+0.75%とそれに続く。

USDJPYは、アジアと欧州市場では107.60台をボトムに底堅く推移し、米国市場に入り、強い米景気指数を受け米債利回りが上昇し一時108.01まで上昇。イラン情勢の緊迫化が続く中でこれを高値に、ウイリアムズNY連銀総裁を主にクラリダ、ブラード両氏のハト派発言もあり、米10年債利回りは2.076%→2.02%まで下落、原油価格も中東情勢の悪化にも関わらず需給の改善に57.32→一時54.72ドルまで下落。107.60台を割り込み、多くのテクニカルポイントを割り込み終盤にかけては107.20台まで続落している。

EURUSDは欧州市場で、「ECBスタッフは物価目標の改訂に関して非公式に検討を開始」との報道に1.1230台→一時1.1205まで下落。米国市場に入り、強い米景気指数を受け米債利回りの上昇し売り圧力が続くも、イラン情勢の緊迫化、ハト派の米通貨当局者の発言に米債利回りは急低下し、終盤にかけては1.1280台まで上昇。

GBPUSDは、英議会が合意なき離脱を阻止するための修正案を315対274で可決、英予算局(OBR)は合意なきEU離脱はリセッションに陥りGBPは10%下落すると予測するなど取り巻く不透明感は変わらず。ただし、アジア市場の1.2423をボトムに欧州市場に入り、強い英小売売上高に反発し一時1.2498まで続伸。米国市場に入り強い米経済指標に戻り売り圧力が続く、イラン情勢の緊迫化、ハト派の米通貨当局者の発言に米債利回りは急低下し、終盤にかけては1.2558まで続伸している。

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21:30    USD 7月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=21.8(予想5.0 前回0.3)→ 予想を大幅に上回る

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想21.6 前回20.9→208万件)

23:00    USD 6月 CB景気先行指数総合指数=前月比-0.3%(予想0.1% 前回0.0%)、一致指数=前月比予想 前回0.2%、遅行指数=予想 前回0.2%

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ウイリアムズNY連銀総裁(早期利下げの必要性を強調)
◎金利がゼロ近辺のときに低すぎるインフレに早期に対応する追加刺激策が必要で、景気情勢の悪化まで待つことはできない。
◎インフレが目標を下回り続ければ、人々の期待がインフレを押し下げ、FRBの効力が低下する可能性。

クラリダFRB副議長
◎増大するリスクへの保険として、国内景気刺激へ早期に動く必要がある
◎事態が相当悪化して劇的な形で利下げに踏み切らざるを得ない時点まで待つ必要はない。

ボスティック・アトランタ連銀総裁
◎逆イールドによる警戒シグナルを重要視せず

ブラード・セントルイス連銀総裁
◎貿易を巡る不確実性は長期化が予想され、これがもたらす打撃は政策金利の引き下げによってある程度緩和につながる可能性がある
◎2、3回の利下げでイールドカーブが上向く可能性。

イラン革命防衛隊(タンカーを拿捕)
◎密輸燃料を積載していたとして、ペルシャ湾のホルムズ海峡にあるイラン領ララク島沖で、外国籍タンカー1隻を拿捕したと発表
→ 米政府はイラン側にタンカーの即時解放を要求。

トランプ大統領
◎トルコへの経済制裁はないだろう

トランプ大統領
◎中東のホルムズ海峡で米強襲揚陸艦「ボクサー」がイランの小型無人機を撃墜

ムニューシン財務長官
◎今後2年間の連邦政府の歳出上限と債務上限引き上げに関し、議会とトランプ政権が合意

ムニューシン財務長官
◎現時点では米国の為替政策に変更はない。

ムニューシン米財務長官
◎米中通商協議で閣僚級の電話協議を行っており、対面協議を行うべくライトハイザー米通商代表部(USTR)代表ともども中国訪問を期待したい。
◎ファーウェイについては、通商協議とは別個の問題とした。

ECBスタッフ(ブルームバーグ、インフレ目標の修正を検討)
◎ECBスタッフが物価目標の改訂に関して非公式に検討を開始し
たと報道。現行の「2%未満だがその近辺」という目標が依然適切かどうかを見直すもので、インフレ率の上振れを一定期間容認する可能性もある。
◎ドラギ総裁は物価目標について、2%を挟んで上下に幅を持たせた「対称的」な形が望ましいと考えている
⇒ EURUSD1.1230台→一時1.1205まで下落。

イタリアで総選挙実施の思惑
◎企業寄りの中道右派連立政権が誕生する可能性を意識。

英議会
◎合意なき離脱を阻止するための修正案を315対274で可決
⇒ ボリス・ジョンソン前外相は、合意なき離脱を強行するために議会を休会とする可能性を排除しておらず、親EU派の議員らはこれを阻止しようと取り組んでいる。

英予算局(OBR)
◎合意なきEU離脱はリセッションに陥りGBPは10%下落すると予測。企業景況感の悪化やEUとの貿易障壁の高まりで国内GDPが2.1%減少すると予測。
◎2020-21年度以降の借り入れが年300億ポンド増え、税収減を背景に23-24年度には純負債残高が対GDP比でさらに12%押し上げられると予測。

BBBCニュースのワット記者
◎議会の休会を利用して合意なきEU離脱を図ることを阻止するため、一部の閣僚が⑱日に辞任する可能性がある。

原油価格下落
◎緊迫化するイラン情勢にも関わらず、WTIは57.32ドルを高値に54.72ドルまで下落。メキシコ湾の産出拡大の観測や、ロシア最大の石油パイプライン会社であるトラスネフが操業を再開、世界情勢の先行き不透明感が強く、供給過剰の懸念が再燃。
                                         
南ア中銀(予想通り0.25%の利下げを実施)
◎政策金利を0.25%引き下げ6.5%に決定、予想通り。

南ア中銀総裁
◎政策の決定は全会一致で、さらなる決定はデーター次第。
◎ZARは若干過小評価されている。 

インドネシア中銀
◎政策金利を0.25%引き下げ6.0%に決定、予想通りで利下げは2017年9月以来  
◎インフレ率が低水準にとどまることが予想されるなか、金融政策を緩和する余地がある                   

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2019/07/18

2019年7月18日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年7月18日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は-464.91(-2.17%)と大幅下落、上海総合も現時点では-22.495(-0.77%)と下落。市場は31日のFOMCで0.5%の利下期待が薄らぎ0.25%になる可能性に加え、米中通商協議でトランプ大統領から強気発言や、再開・進展の遅さを要因とのコメントが多いが、正直なところ、31日のFOMCの結果待ちのように思えてならない。

米10年債利回りは一時2.03%と軟調に推移するも2.045%とほぼ前日と変わらず推移、2.0%の壁が再び復活。為替相場は小幅ながら、米債利回りの軟化にドルは全面安で推移し、AUDUSDは0.38%の上昇と強さが目立つ。USDJPYは107.80の壁を割り込み一時107.60台まで下落するも、108.50の大台を割り込むには今一つ材料不足。

日本の通関ベースの貿易収支は前回から黒字額は拡大するも、相場への影響は見られず。豪雇用統計の新規雇用者数は予想を下回るも、正規雇用者数は拡大、パートタイム雇用者数は減少と強弱混在で直後は0.7005~0.7027のレンジで推移。米債利回りの低下にジワジワ上昇傾向を続ける。

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8:50    JPY 6月 通関ベース貿易収支=季調前5895億円(予想4019億円 前回-9683億円)、季整済-144億円(予想-1531億円 前回-6091→-6215億円)

10:30    AUD 6月 雇用統計: 失業率=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、新規雇用者数=0.05万人(予想0.9万人 前回4.23→4.53万人)、正規雇用者数=2.11万人(予想 前回0.24→0.31万人)、パートタイム=-2.06万人(予想 前回3.98→4.22万人)、 労働参加率66.0%(予想65.9 前回66.0%)

10:30    AUD 第2四半期 NAB ビジネスコンフィデンス=6(予想 前回-1.0)

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BBCニュースのワット記者
◎議会の休会を利用して合意なきEU離脱を図ることを阻止するため、一部の閣僚が⑱日に辞任する可能性がある。

20190718 前日との比較

20190718 前日との比較

結果はドル売りで、NZDUSDの上昇率が目立つ(分母が小さいから)米株を含め世界的に株価は軟調で、米債利回りはともに軟化。

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2019年7月18日(木)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年7月18日(木)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米株は軟調に推移、米債利回りも軟化、為替相場はドルが小幅下落。前日比率ではNZDUSDの上昇率が目立ち、GBPUSDも何とか下げ止まり小幅反発。

余談ながら、気になるブルームバーグ記事があった。レバレッジドローンの価格急落しクレジット市場の重大リスクが鮮明。ローバー・テクノロジーズのローンは約48時間で3分の1の価値を失ったとある。サブプライムローンに二の舞にならないことを願いたい。

為替相場に関する発言や動きとしては、IMFは年次報告でドルは短期のファンダメンタルズから6~12%過大評価。ユーロ、円、人民元はファンダメンタルズに沿った水準とあった。また、モルガン・スタンレーは無秩序なブレグジットでGBPUSD=1.0~1.1まで下落するリスクを指摘。

先日の強い米コアCPI後から大幅な米利下げ期待度は低下するも、今日の米住宅着工は予想外に弱く-0.9%と2か月連続の低下、着工件数も-6.1%と約2年ぶりの弱さ。CME FedWatch Toolでは、7月の0.25%利下げ確立67.2%(前日72.9%)、0.5%利下げ確立32.8%(前日27.1%)と強弱は微妙に変化。

米中通商協議はG20サミットで再開期待が強まっていたが、トランプ大統領は追加制裁も辞さずと強気姿勢変わらず、先行き不透明感が強まる。環球時報編集長は「中国側は米中貿易合意に関して3つの原則を強く主張」とあった。

USDJPYは、前日の強い米小売売上高を受けて上昇した米債利回りと円売りの流れは、108.30台を高値に伸びなやみ、弱い米住宅着工・許可件数に米債利回りは2.05%台まで反落、USDJPYも108.01と108.00の大台まで低下。引き続き米金利と連動性は高く月末のFOMCが急変の引き金になりそう。

GBPUSDは、保守党党首の候補者2名はともにブレグジットの再延長を否定、合意なきEU離脱も辞さない姿勢を崩さず。一方、英国のバークレイEU離脱担当相は「変更のない離脱協定案が英議会で承認されるとは思えず」とあり、このことが最近のGBP売りの主材料で続落となっていた。ただし、昨日は1.2383をボトムに米国市場に入り1.2420を超え上昇、前日の戻り高値1.2438~40を超えるとポジションの巻き戻しと思われる買いに1.2456まで上昇しようやく上げ止まり、1.2430近辺で推移。

EURUSDは、トランプ大統領がEUR安をけん制する中、ユーロ、円、人民元はファンダメンタルズに沿った水準とあり、直近のEUR安を考えればやや不自然。一方、ドイツは実質有効為替レートが8~18%過小評価とありそうも理解できにくい。欧州市場序盤の1.1198と約1.1200を引き続きボトムに下げ止まり、米国市場は1.1234まで上昇と、1.1200はの壁を意識した動きが続きそう。

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21:30    USD 6月 輸入物価指数=前月比-0.9%(予想-0.6% 前回-0.3%)、前年比-2.0%(予想-2.3% 前回-1.5→1.1%)→ 前月比は予想外に弱い、前年比は予想よりマイナス幅は縮小するも前月からは大幅なマイナスへ。

21:30    USD 6月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5→0.4%)、除く自動車・前月比0.4%(予想0.1% 前回0.5→0.4%)→ 予想を上回り直後はドル買いが強まる

22:15    USD 6月 鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、設備稼働率=78.1%(予想78.1% 前回78.1%)
23:00    USD 7月 NAHB住宅市場指数=65(予想64 前回64)

23:00    USD 5月 企業在庫=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.5%)

5:00    USD 5月 対米証券投資: NET TIC Flow=329億ドル(予想131 前回-78→-90億ドル)、Net Long-term flows=35億ドル(予想32.3 前回469億ドル)

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レバレッジドローンの価格急落しクレジット市場の重大リスクが鮮明に(ブルームバーグ)
◎クローバー・テクノロジーズのローン、約48時間で3分の1の価値失う
◎利回り追求が借り入れ増大と緩い引き受け基準をもたらす。
⇒ クローバーのローンの規模はウォール街の基準では特に大きくはないが、その急激で大幅な値下がりはあらためて市場に警鐘を鳴らした

モルガン・スタンレー予測(GBPUSD=1.0のリスク)
◎保守党党首選候補者はEU離脱で強硬姿勢を示し、無秩序な離脱となれば英国の合意なきEU離脱で、GBPUSDは1.0~1.1まで下落する可能性。

ジョージ・カンザスチティー連銀総裁
◎直近のFOMCで金利据え置きを支持した
◎最近の指標は経済力の強さ継続と、リスクの高まりを示唆。
◎通商・関税の不確実性と世界的な成長鈍化と、下振れリスクを認識すれば見解を修正する準備も。

IMF、対外部門の安定性に関する年次報告書
◎ドルは短期のファンダメンタルズから6~12%過大評価。
◎ユーロ、円、人民元はファンダメンタルズに沿った水準。
◎ユーロは、ユーロ圏全体としては適切に評価されているとする一方、ドイツは実質有効為替レートが8~18%過小評価。
◎経常黒字がユーロ圏、シンガポール、他の先進国に引き続き集中、米国や英国、新興国では経常赤字が継続。
◎貿易摩擦の激化や無秩序な英EU離脱、それに伴うさらなる世界経済への余波やリスク回避が、外需と海外からの資金に大きく依存する他国経済に影響を与える恐れ。

ベージュブック(米景気が緩慢なペースで拡大)
◎米経済が過去数週間、引き続き「緩やか」に拡大し、貿易摩擦による影響にかかわらず全般的な見通しは「おおむね明るい」
◎雇用の伸びは幾分か減速しつつあり、インフレは引き続き安定もしくはわずかに鈍化。

人民日報系の環球時報編集長
◎私の認識に基づくと、中国側は米中貿易合意に関して3つの原則を強く主張。
◎米国が追加関税を全て取りやめるべき。
◎中国による米国製品の購入規模は現実的でなくてはならず、合意の文言はバランスが取れたものであるべき。

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クーレECB専務理事
◎インフレ率が目標に向かうのを支援するために、必要なら行動する用意がある

英国のバークレイEU離脱担当相
◎EUのバルニエ首席交渉官に対し、変更のない離脱協定案が英議会で承認されるとは予想していない。
◎合意なき離脱に至るリスクが「過小評価されている」

ジョンソン陣営(英タイムズ)
◎2020年夏の総選挙実施を計画

BOE高官
◎QEによって買い入れた英国債の売却を開始すれば、BOEのバランスシートは6000億ポンドから2750~3750億ポンドへ減少。

黒田日銀総裁
◎仮に物価安定目標に向けてのモメンタムが損なわれるなら、迅速に追加緩和を検討する

2019年7月17日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年7月17日(水)欧州・米国市場序盤の動き

米債利回りは軟化、NYダウも軟化、為替相場は米住宅着工と許可件数が弱く小動きの中で、小幅ながらドル売りへと変化。

英CPIは前年比2.0%と予想通り、小売物価指数は小幅低下、ユーロ圏CPI前年比1.3%と予想を上回り強く、カナダCPIは前年比2.0%と予想通りながら前回からは低下。

USDJPYは、弱い米住宅着工と許可件数を受けた米債利回りの軟化もあり108.10~33のレンジの下限を試す動きへ。

EURUSDは、ユーロ圏CPIは前年比が強いが全体的にほぼ予想通りで、1.1200をまたしてもボトムに下げ止まり、NY市場に入り1.1225まで小幅上昇。特に材料もなく小幅な変化にとどまる。

GBPUSDは、CPI前年比が2.0%と予想と前回と変わらず。ブレグジット関連では、英タイムズ氏が、ジョンソン陣営は2020年夏の総選挙実施を計画との報道のせいなのか、一時1.2382まで下落するも、NY市場に入り1.2430台まで上昇。

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17:30    GBP 6月  消費者物価指数(HICP)=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)、コア前年比1.8%(予想1.8% 前回1.7%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.1%(0.1% 前回0.3%)、前年比2.9%(予想2.9% 前回3.0%)、RPIX(除く住宅ローン利払い)=前年比2.0%(予想 前回3.0→3.1%)

18:00    EUR 5月 建設支出=前月比-0.27%(予想-0.7% 前回-0.8→-1.7%)、前年比予想 前回3.9%

18:00    EUR 6月 消費者物価指数(HICP)・改定値=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想1.2% 前回1.2%)、コア前月比0.4%(予想0.3% 前回0.3%)、コア前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1→0.8%)

21:30    USD 6月 住宅着工件数=前月比-0.9%(予想-0.7% 前回-0.9→-0.4%)、125.3万件(予想126万件 前回126.9→129.9万件)、住宅建設許可=前月比-6.1%(予想0.1% 前回0.7%)、122.0万件(予想130万件 前回129.9万件)→ ともに予想を下回り弱い

21:30    CAD 5月 製造業出荷=前月比1.6%(予想1.5% 前回-0.6→-0.4%)

21:30    CAD 6月 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.4%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回2.4%)、コア共通CPI前年比=1.8%(予想1.8% 前回1.8%)、コア中央値前年比=2.2%(予想2.1% 前回2.1%)、コアトリム前年比2.1%(予想2.2% 前回2.3%)

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クーレECB専務理事
◎インフレ率が目標に向かうのを支援するために、必要なら行動する用意がある

英国のバークレイEU離脱担当相
◎、EUのバルニエ首席交渉官に対し、変更のない離脱協定案が英議会で承認されるとは予想していない

ジョンソン陣営(英タイムズ)
◎2020年夏の総選挙実施を計画

BOE高官
◎QEによって買い入れた英国債の売却を開始すれば、BOEのバランスシートは6000億ポンドから2750~3750億ポンドへ減少。

黒田日銀総裁
◎仮に物価安定目標に向けてのモメンタムが損なわれるなら、迅速に追加緩和を検討する

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2019/07/17

20190717 前日との比較

20190717 前日との比較

周知の通りドルは全面高でGBPは全面安。米0.25%の利下げは織り込み済みで、他の主要国は追加の緩和策は避けられず。

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2019年7月17日(水)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019717日(水)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

強い米小売売上高に米債利回りは上昇し、ドルは全面高でポンドの下落が目立つ。ただし、トランプ大統領の対中貿易で強気発言と米通貨当局者のハト派発言に、米債利回の上昇とドル買いのアクセルも弱まる。

米輸入物価は低下が目立ち、鉱工業生産と設備稼働率は予想通りとなったが、小売売上高は前月比0.4%(予想0.2% 前回0.4%)と予想より強かったことを材料視し米債利回りの上昇+ドル買いが強まる。

トランプ大統領は「必要なら新たに3250億ドル相当の中国製品に関税を課す可能性」をあらためて指摘、カプラン・ダラス連銀総裁は「限定的な利下げの正当性を主張」、エバンス・シカゴ連銀総裁は「年内数回の利下げを見込む」。パウエルFRB議長は「米成長の下方リスクを注視」とのハト派意見も。加え潜在的には中国経済の伸び悩みも意識。

GBPUSDは、英保守党党首選を来週に控え、ジョンソン、ハント両首相候補から合意なきEU離脱の可能性を意識する発言に加え、市場ではリセッションリスクの指摘も目立つ。ジョンソン氏は「1031日の合意なきEU離脱を議会が阻止することを回避するため、議会を最大2週間休会させる可能性がある」と発言。さらに、インフレ進行と景気低迷にGBPUSDは一時1.2396まで下落し、このままでは1.2400近辺と終値ベースでは年初来安値を更新し続落へ。

USDJPYは、欧州市場までは積極的な動きは見られず、107.9000のレンジから、米国市場に入り強い米小売売上高に米債利回りが上昇、直後は、上値のポイントを抜け108.38まで一時上昇。トランプ大統領発言、ハト派の連銀総裁らの発言に米債利回りも伸び悩み、円売りも弱まるも、確り108.10台を維持。

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21:30     USD 6月 輸入物価指数=前月比-0.9%(予想-0.% 前回-0.3%)、前年比-2.0%(予想-2.3% 前回-1.5→1.1% 前月比は予想外に弱い、前年比は予想よりマイナス幅は縮小するも前月からは大幅なマイナスへ。

21:30     USD 6月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5→0.4%)、除く自動車・前月比0.4%(予想0.1% 前回0.5→0.4% 予想を上回り直後はドル買いが強まる

22:15     USD 6月 鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、設備稼働率=78.1%(予想78.1% 前回78.1%

23:00     USD 7月 NAHB住宅市場指数=65(予想64 前回64

23:00     USD 5月 企業在庫=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.5%

5:00       USD 5月 対米証券投資: NET TIC Flow329億ドル(予想131 前回-78→90億ドル)、Net Long-term flows35億ドル(予想32.3 前回469億ドル)

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トランプ大統領
◎自分が望めば中国からの輸入品に追加関税を課すことができる
◎中国との通商合意に向けた道のりはなお長い、必要なら新たに3250億ドル相当の中国製品に関税を課す可能性がある。

パウエルFRB議長(米成長の下方リスクを注視)
◎景気拡大を支えるために適切に行動する
◎貿易摩擦や2%を下回って推移するインフレなどを巡る懸念が、多少ながら一段の刺激策への根拠を強めていると多くのFRB当局者が会合で示す。
◎米経済見通しやインフレへの影響を見極め、景気拡大継続に向け、適切に行動する。
◎米経済が引き続き堅調に推移し、労働市場の力強さを持続させ、消費支出の回復を支援すると予想。
◎貿易摩擦や低水準のインフレ、世界経済成長の減速や米連邦政府債務上限を巡る協議、無秩序な英国のEU離脱などが不透明要因。

6月の公定歩合議事録
◎ブラード・セントルイス連銀総裁が利下げを主張。

カプラン・ダラス連銀総裁
◎米債利回りの急低下は、小幅かつ抑制的で、限定的な利下げを正当化している可能性がある。

エバンス・シカゴ連銀総裁
2019年は数回の利下げを見込む
◎FRBは過剰な緩和を行うべきではない
◎インフレが2%目標より上に行く可能性が重要

英政府統計局(ONS
◎賞与を除く平均基本給は前年同期比3.6%(予想+3.5%)。就業者数は2.8万人増加し、失業率は3.8%と44年ぶり低水準。
◎消費者物価の上昇率は35月で平均2%と、賃金はインフレを十分に上回るペースで増加したことが示された

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トランプ大統領(15日)
◎米政府は通商問題で中国に一段の圧力を加える可能性がある
◎景気減速に中国は米国との通商合意を望んでおり、最初の合意を頓挫させなければ良かったと思っている

耿爽中国外務省の報道官
◎トランプ大統領の発言は誤解を招くもので否定。

ナバロ通商製造政策局長(15日)
◎国産の鉄・スチール製品の原材料などの国内調達基準を引き上げる大統領令に署名する計画を発表。

次期英首相候補のジョンソン氏
◎首相に就任した場合、1031日の離脱で合意なきEU離脱を議会が阻止することを回避するため、女王演説前の1~2週間休会となり、10月に議会を最大2週間休会させる可能性がある。

ビルロワドガロー仏中銀総裁
◎市場の示唆を考慮には入れるが、市場に依存することがあってはならない
◎次回の政策委員会会合で、メンバーは実体経済のデータを評価し、必要かどうか、また必要な時期はいつかという判断に従って行動する

ジョンソン、ハント両首相候補
◎アイルランド国境問題でEUが大幅に譲歩しても不十分。
◎ジョンソン氏は離脱でバックストップは受いられなず。

英野党・労働党で「影の財務相」のマクドネル議員(サンデー・タイムズ紙)
◎総選挙で労働党が勝利すれば、GBPが上昇すると予想、資本流出の引き金になることはない。

豪中銀議事録(追加利下げの可能性を示唆するも、AUD売りは見られず)
◎政策金利0.25%引き上げ1.0%に決定した。
◎引き続き労働市場の状況を注視し、経済の持続可能な成長とインフレ目標の達成を支援するため、「必要であれば再び利下げを行う用意がある」

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