2020/02/29

最新のIMMポジションから(2月29日)

最新のIMMポジションから(2月29日)

新型ウイルスの感染拡大に、ドル高思考が強まり通貨のショートポジションが急拡大。

集計日が2月25日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショートポジションの合計は、前週の-129,776(ドル換算155.6億ドル)から-184,735(ドル換算222億ドル)へと通貨のショートが急増しています。これで6週連続してショートが拡大し水準的には昨年12月10日の週(-196,236)に近づいています。

この数字はリアルタイムのデータとは異なり、集計日の25日から既に多くの時間がたっていますが、市場全体のセンチメント(ポジション)を考える上では、十分役立つデータと思います。

今回の特徴としては、集計日の25日時点ですでに世界的な急激な株安+債券利回り急落が始まっていたにも関わらず、安全資産の円はショートで拡大傾向にあります。ユーロのショートも大幅に拡大と、その後の急騰の引き金となった可能性もあります。

ネットポジションでは、ポンド、カナダドルとスイスのロングと円、ユーロ、豪ドル、NZドルのショートに変化は見られませんが、スイスはほぼニュートラルまでロングが減少しており、ポンドは+340と微量ながらロングが増加し、カナダドルは+6,807とロングが増加しドルに対して連れ高となっていたことがわかります。

詳しくは別表をご覧ください。

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2020年2月29日(土)昨日28日、海外市場の動き(午前6時半ごろの動き)

2020年2月29日(土)昨日28日、海外市場の動き(午前6時半ごろの動き)

新型ウイルスの世界的な感染拡大は止まらず、米国まで国内感染の拡大を警戒。為替相場は株価連動型でUSD高とJPYの急騰が続き、世界的の株価は続落、安全資産の債券買いに利回り続落、資源価格は続落し、VIXは続伸。ただし、終了間際には薄商いの中で意図的と思われる急速回復へ。

ダウは取引開始直後から一時1085ドルまで下落。その後は下げ幅を縮め上下変動しながらも、終盤にかけて買いが強まり-357.28(-1.39%)の下落にとどまり、Nasdaqはプラス圏を回復。米債利回りの低下は止まらず、10年債は1.167%、2年債も0.931%と下落。

原油価格(WTI)は一時43.85ドルまで下落し45ドル近くで推移、CRBは-2.25%、VIXは一時49.48まで上昇し40.11と前日比2.43%で、終盤にかけ株価の戻りもあり急速に落ち着きを取り戻す。

USDJPYは、新型ウイルスの世界的な感染拡大が米国はもとよりアフリカまで広まり、パンデミック状態。安全資産のJPY買いが選好され止まらず。アジア市場の109.68を高値にポイントの108.50近辺で下げ止まっていたが、米国市場に入り、米株が1000ドル超の下落となると107.76まで急落。一時株価が下げ幅を縮めると108.50まで反発するも、米株の下げに連動して107.50まで続落。終盤ギリギリで米株が急速に変われ下げ幅を縮めると108円台を回復中。また、JPYはクロスで全円高、特にAUDJPYは2.34%、NZDJPY2.33%の下落となっている。

前日に続き、中国経済と関連性が高く、資源価格とも連動性があり、中銀の利下げ期待が高い、AUDUSD、NZDUSDの弱さが目立つ。AUDUSDは早朝の0.6585を高値に米国市場に入り米株の急落に0.6434まで一機に値を下げ、終盤にかけては米株の下げ幅が縮小すると0.6533まで上昇するなど、米株と連動型ながら値の荒い展開となっている。

GBPUSDは新型ウイルスの感染拡大の影響は軽微と思っていたが、EUとの通商協議の先行き不安を意識してなのか、BOEの追加緩和を意識してなのか弱い。アジア・欧州市場までは1.2860~20のレンジで推移するも、米国市場に入ると米株安に一時1.2726まで急落、米株が下げ幅を縮めると1.2830まで値を戻している。EURGBPも昨年10月以降続いていた0.8650台の高値に並ぶ、0.8640台まで一時上昇している。

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【新型ウイルス関連】
マルバニー米大統領首席補佐官代行
①学校閉鎖や公共交通機関への影響といった形で米国民の日常生活に混乱が生じる可能性が高い
②市場を落ち着かせるため、テレビを24時間消すよう伝えたい

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長
①新型コロナウイルス感染例が今後米国内で増加する見通しとし、米国には検査に必要な十分なリソースがないと警鐘を鳴らした

WHO
①新型肺炎拡大リスク、世界で「非常に高い」に引き上げへ。
②サハラ以南のアフリカで初の新型コロナウイルス感染が確認されたこと受け、流行が「大規模」になりつつあり、大半の国に拡大する恐れがあるとして一層の警戒を促した。

イタリア
①新型ウイルスの死者21人に 感染者888人に増加

ビルゲイツ
①新型ウイルス「100年に1度」のレベル、抑止へ支援必要
②米慈善団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団は新型ウイルス対策に既に1億ドルを拠出している。

ユナイテッド航空
①東京・大阪・ソウル・シンガポール発着便を停止

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ゴールドマン・サックス
①新型コロナウイルスの感染拡大によりFRBは6月までに0.75%の利下げ、3月から合計3回の利下げが実施されると予想

ブラード・セントルイス連銀総裁
①パンデミックに発展なら金利引き下げを支持するが、昨年の利下げが景気を下支えしており、現段階では基本シナリオではない。

カプラン・ダラス連銀総裁
①新型コロナウイルス感染拡大への懸念でFRBが何らかの対応を取ると言うのは時期尚早

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は
①株安で、世界的な市場の反応は「行き過ぎ」で、投資家は過剰反応すべきではない
②市場の悪化は続くかもしれないが、トランプ政権が現時点で米経済に関する「急な」政策を講じる予定はない


3カ月物LIBOR
①0.118%低下の1.46275%で、1日の下げ幅としては世界金融危機のさなかにあった2008年12月以来の大きさ。
②新型コロナウイルスの経済的影響への対応として米金融当局が一段と積極的なペースで緩和を進めるとの見方を市場が織り込みつつあることを反映

短期金融市場のトレーダー
①新型コロナウイルス感染拡大がさらにずっと悪化すれば、米金融当局が緊急利下げを余儀なくされる可能性がある
②トレーダーらは3月のFOMCでの0.25ポイント以上の利下げを織り込んでいる。6月にも利下げが想定されている。前回の米緊急利下げは2008年。

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バイトマン独連銀総裁
①ドイツなどユーロ圏の経済成長率、ほぼ間違いなく低下するだろう
②ECBの昨年9月の措置がすでに「ある程度の保険」に
③供給ショックと需要ショックが重なった状況に直面している
④金融政策はすでにかなり緩和的だ。流動性も十分にあり、金利も相当低い

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁
①新型コロナウイルスの感染拡大でECBが直ちに行動を起こす必要はない

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ロシア
①トルコ軍兵士が27日にシリアのアサド政権軍の空爆で死亡したことを巡り、トルコ側の対応に問題があったと主張。また、シリア沖に巡行ミサイルを搭載した艦船2隻を派遣すると表明した。

2020/02/28

2020年2月28日(金)21:00時ごろの動き

2020年2月28日(金)21:00時ごろの動き

欧州市場に入っても、株安+債券利回り下落、ドル買い+円買いの流れは変わらず、より深刻度を増すだけ。

新型ウイルスの感染は米国へと波及し、前日はカリフォルニアでは8400人が監視中で、陽性反応も確認。ダウが下げ幅で記録を更新した流れは、アジア・欧州市場で止まらず。

仏GDPは前期比-0.1%とネガティブで、仏CPIは前年1.4%前回1.5%から軟化、独雇用統計の失業者数は-1万人と予想と前回から雇用の悪化が目立っている。

為替市場で弱さが目立つのは、前日海外市場に続きAUD+NZDで共に1%超の下落で、

AUDUSDは新型ウイルス感染拡大+中国経済の低迷に豪中銀の利下げ観測が強く残り、早朝の0.6585を高値に→0.6500を割り込み続落し前日比で1.1%近くの下げとなっている。

NZDUSDは早朝の消費者信頼感指数は低下し、AUDUSDの下げの影響を受けつれ安状態で、早朝の0.6318高値に一時0.6232まで下落と、前日比1.1%近く下げている。

EURUSDは、アジア市場の小動き状態から欧州市場に入り一時1.1053まで上昇するも、独経済省報道官が「現時点では刺激策についての計画はない」との報道に再び1.1000の大台を割り込む

USDJPYはクロスJPY全面高の影響もあり108円台半ば近くまで約0.8%近く下落し、200日MA近くで何とか下げ止まる。108.50が過去の動きを見ると重要なポイントに。

新型ウイルスの感染は米国へと波及し、前日はカリフォルニアでは8400人が監視中で、陽性反応も確認。ダウが下げ幅では過去最高を記録した流れは、アジア・欧州市場で止まらず。

原油価格(WTI)は45ドル台へと下落、欧州株は下落からスタート、独DAX、英FTSE100共に3%近くの下落。米債利回りは軟化し、10年債は1.2%台へ、2年債も1%を割り込み歴史的安値を更新中。

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16:00    GBP 2月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比2.3%(予想2.3% 前回1.9%)→ 前年比は予想通りながら前回を上回り2018年7月以来の大幅伸び率

16:30    CHF 1月 実質小売売上高=前年比-0.1%(予想 前回0.1→0.8%)

16:45    FRN 第4四半期GDP・改定値=前期比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1%)、前年比0.9%(予想0.8% 前回0.8%

16:45    FRN 2月 消費者部物価指数・速報値=前年比0.0%(予想0.0 前回-0.4%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5%)、HICP前月比0.0%(予想-0.3% 前回-0.5%)、HICP前年比1.6%(予想0.4% 前回1.7%)

17:00    CHF 2月 KOF景気先行指数=100.9 (予想97.0 前回100.1)

17:55    GER 2月 雇用統計:失業率=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比-1.0万人(予想0.3万人 前回-0.2→-0.4万人)→ 失業者数は予想を上回る

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カーニーBOE総裁
①新型コロナウイルスが原因で英経済成長率が低下することあり得る
②観光客が減少、企業のサプライチェーンは若干逼迫しつつある
③英中銀はすでに経済活動の減速を認識しているが、英国がどの程度の影響受けるか判断するのは時期尚早
④世界の経済成長率は従来の想定よりも低下する見込み、英経済に連鎖的影響に

独経済省報道官
①現時点では刺激策についての計画はない




2020年2月28日(金)午後2時半ごろの動き

2020年2月28日(金)午後2時半ごろの動き

ご存じの通り! 日本と中国株は続落に歯止めがかからず、米債利回りの低下に歯止めはかからず、10年債は1.25%台、2年債も1.06%台へ軟化し、結果JPY高が続く。

為替相場は前日の反動色が強くドル高へと動き、リスク回避にJPY買いが再燃しUSDJPY一時109.00の大台を割り込みJPY高へ。AUDUSDとNZDUSDは0.7~1.1%近いく下げ幅が拡大、EURUSDとGBPUSDも弱く、結果的にクロスでは大幅なJPY高で、AUDJPY+NZDJPYは1.3~1.7%近く下落へ。

これからの欧米市場では、独CPIと米個人所得・個人消費、カナダGDP、米シカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感指数と、米国発の景況感指数が注目されている。

AUDUSDは、昨日モリソン豪首相は「新型肺炎はパンデミックの可能性が高い」とリスクを懸念。2019年第4四半期の民間設備投資額は前期比-2.8%と大幅に減少し、豪中銀の利下げ観測が広まっており、早朝の0.6585を高値に0.6510台まで値を下げている。

一方、NZDUSDは、早朝発表となったANZ消費者信頼感が-0.5%と前回と変わらず弱く指数は低下、現行指数も弱く新型肺炎の感染拡大による警戒感が広まっており、早朝の0.6318を高値に0.6230台まで下落と、こちらもNZ中銀の利下げ観測が強まっている。

EURUSDは、今のところ1.1000の大台で上げ渋り上値も抑えられており、1.0982~1.1105のレンジで動けず。

GBPUSDは、今のところ1.2871~97の狭いレンジで、昨日「英国は6月までに条件が明らかにされない場合、No deal準備を開始、EUとのBREXIT移行期間を延長しない」とのネガティブ発言もあり弱含みで推移していたが、英GfK消費者信頼感調査は予想外にマイナス幅が縮小。GBP売りの一因となっていたEURGBPの買いも0.8523~39のレンジで動きは鈍く弱まり、0.8550超の上値が重いような気がしてならない。

USDJPYは、株安+債券利回りの続落に、まさにリスク回避のJPY買い。早朝の109.68を高値にあっさりと109円の大台を割り込み108.80台まで下落。個人的には108.50がボトムとみているが、株価が急落すれば考えを変えざるを得ず。

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6:00    NZD 2月 ANZ 消費者信頼感=前月比-0.5%(予想 前回-0.5%)、指数122.1(予想 前回122.7)、現況指数=127.7(予想 前回129.9)、期待指数=118.4(予想 前回117.9)→ 前月比は前回と変わらないが指数は低下、現況指数は前回から低下へ、新型コロナウイルス感染拡大を受け、経済と企業の見通しに対する警戒感が広がったことが要因。

8:30    JPY 1月 失業率=2.4%(予想2.2% 前回2.2%)、有効求人倍率=1.49(予想1.57 前回1.57)→ 失業率は予想外に増加し友好求人倍率は低下へ

8:30    JPY 2月 東京都区部消費者物価指数=0.4%(予想0.5% 前回0.6%)、コア0.5%(予想0.6% 前回0.7%)、コアコア0.7%(予想0.8% 前回0.9%)→ 低下傾向が強まる
8:50    JPY 1月 鉱工業生産・速報値=前月比0.8%(予想0.3% 前回1.2%)、前年比-2.5%(予想-3.1% 前回-3.1%)→ 予想を上回るも前回からは下落へ。

9:01    GBP 2月 GfK消費者信頼感調査=-7(予想-8 前回-9)→ 予想と前回からマイナス幅が縮小し1年半ぶりの高水準


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2020年2月28日(金)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年2月28日(金)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

テドロスWHO事務局長いわく「新型ウイルスはパンデミックの可能性がある」。米国内を含め感染の世界的拡大に、景気低迷と中銀の追加緩和策を意識した動き。

為替市場は、米株価続落+米債券利回り続落+資源価格続落+VIX指数続伸とリスク回避の流れは止まらず、むしろ加速。結果、米成長見通しの下方修正が強まり、FRBの3月~7月までに複数回の利下げ期待を織り込みドルはGBPとCADを除き全面安。

EURUDは1%近くの上昇、AUDUSD、NZDUSDも上昇し、USDJPYもリスク回避に110円の大台を割り込む。一方、逆にGBPUSDは小幅下落し、USDCADはドル安連動と資源価格の下落に0.3%近く上昇(CAD安)へ。

原油価格(WTI)は一時45.88ドルまで下落し46.80台で推移。欧州株は続落、米株は一時ボトムから下げ幅を縮めるも終盤にかけて売り圧力が再燃。ダウは終盤にかけて下げ幅を加速しコメントを書いている最中でも続落傾向を強め、前日比-1000ドル超(-4%超)、NasdaqとS&P500も-4.5%近くと大幅下落。

米債利回りの軟化も止まらず、10年債は安値を更新し続け一時1.24%台まで下落し1.28%台で、2年債も1.08%台で推移。VIXは一時36.36まで上昇し34.20近くで推移と前日比24%超の上昇へ。

USDJPYは、早朝の110.46をピークに、新型ウイルスの感染拡大報道が続き、株安+金利低下にリスク回避のヘッジ通貨として109.70まで下落。米国市場に入り、米株がボトムから下げ幅を縮めると110.35まで値を戻すも、米株は再び下げ幅を広め米債利回りが続落すると、再び110の大台を割り込み109.86まで下落中。

EURUSDは、イタリアの感染拡大や域内の感染拡大を意識しながらも、財政出動を期待してなのかリスクヘッジなのかEURGBPの買いなのかは不明ながら、最も底堅い動きで強さが目立っている。早朝の1.0876をボトムに米国市場に入り1.1006まで続伸。米株がボトムから下げ幅を縮めると一時1.0965まで値を下げるも、米株は再び下げ幅を広め米債利回りが続落すると、1.0995まで上昇。ただし、1.100の上値は重くなり、EURGBPは一時0.8543まで上昇するなど、0.8500の大台を上回り、やり過ぎ感を強く感じる。

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【新型ウイルス関連】
テドロスWHO事務局長
①新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について「パンデミック(世界的流行)の可能性がある。
②自国には感染しないという考えは「致命的な誤り」と各国に一段の警戒を促す

カリフォルニア州
①感染の可能性で8400人を監視中
②これまで33人の陽性反応を確認。うち5人は既に州外に移動

CDC米疾病対策センター
①米国内で感染源不明の新型ウイルス症例を確認

イラン
①新型ウイルス死者26人・患者245人に増加 副大統領も感染

マクロン仏大統領
①新型コロナウイルスについて政府は万全の対策を進めているが、感染拡大は回避できない可能性がある

IMF
①新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界経済見通しを下方修正する公算が大きい

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ホールデンBOE理事チーフエコノミスト
①積極的な予算効果と英国のEU離脱を巡る不透明感解消に、今年は英企業が支出に前向きになる可能性が十分ある
②公共投資と民間投資がいずれも勢いづく」と予想する正当な理由がある

ユーロ圏短期金融市場
①7月のECB理事会で利下げが決定される可能性を完全に織り込む。
②ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)先物はこの日、7月のECB理事会での0.1%の利下げを完全に織り込み、同日序盤の確率は約80%だった

シュナーベル専務理事&クノット・オランダ中銀総裁
①染拡大による影響に懸念を表明するも、追加利下げを急ぐ兆候は出ていない。→ イタリアを中心に感染が拡大する中、ユーロ圏全体がリセッションに陥る恐れがあるとの懸念が台頭しECBが年内に小幅な追加利下げを決定するとの予想も多い。

シュナーベル専務理事
①ユーロ圏経済の性質が変化したことで、ECBによるインフレ目標達成が難しくなっており、より忍耐が必要と

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FRB利下げ観測が強まる
①新型コロナウイルスの感染拡大の影響から米経済を守るためにFRBが早くて来月のFOMCで利下げを決定し、その後は7月末までにあと2回の利下げを実施するとの観測が金融市場で出ている。

JPモルガン
①コンピューターを駆使するトレーダーやオプションでヘッジするトレーダーによる約1500億ドル(約16.55兆円)相当の株式の売りが、S&P500種株価指数の急落を引き起こした
②オプションでヘッジするトレーダーや商品投資顧問業者(CTA)は「今後は売るよりも買う可能性が高い」
③月末の資金の流れを考慮すると、短期的な反発の可能性が高まっている。

ゴールドマン
①中国発の新型コロナウイルスの感染拡大により、米企業の2020年の利益成長率は平均で横ばいになる

 バンク・オブ・アメリカ
①新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、2020年の世界経済成長率見通しを3.2%から2.8%に下方修正

エバンズ・シカゴ連銀総裁
①FRBが今後の深刻な景気低迷に対抗する上で、「異例の緩和」と目標を上回るインフレ率を許容する姿勢が不可欠。

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 サウジアラビア
①中国に対する原油輸出を3月は少なくとも日量50万バレル削減することが、複数の関係筋の話で明ら

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2020/02/27

2020年2月27日(木)22:30時ごろの動き

2020年2月27日(木)22:30時ごろの動き

新型ウイルスの感染拡大は止まらず、米国内での感染拡散リスクも危惧へ。FRBの緩和の可能性も意識されドル売りが加速し、リスク回避にJPY買いは止まらず。

ユーロ圏の景況感指数(ESI)は103.5(予想102.8 前回102.6)と強く、米耐久財受注は前月比-0.2%(予想-1.5% 前回2.9%)と予想外にマイナス幅が縮小、米第4四半期GDP改定値は前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)と変わらずだが、デフレーターとコアPCEデフレーターは予想と前回を下回る。

USDJPYは110円台を割り込み軟化、EURUSDは予想外に強い景況感指数と雇用期待指数に1.0970台へと続伸。クレディ・スイスの2020年版グローバル投資リターン年鑑では、豪州株は1900年以降の自国通貨建て実質年率リターンがプラス6.8%のトップとなった。そのAUDUSDは前日のポイントとなった0.6580台まで上昇。NZDUSDも売られすぎの反動なのか強くNZDUSDは前日の高値を上回り0.6330台へ一時上昇。

一方、GBPUSDは財政出動の思惑後退とEUとの通商交渉の難航を予想しているのか小幅な上昇にとどまり強さは見られず、結局のところEURGBPは0.85台の大台まで駆け上がり、USDCADも原油安とドル売りの余波を受け下げ幅な限定的。

欧州株は全面安でユーロストックス600は-3.3%台、英FTSE-2.85%近く、独DAX-2.8%近く下落へ。ダウ先物も-1.4%近く下落。欧州債の利回りは軟化し、米10年債利回りは1.28%割れへ、2年債も1.08%台へ下落。原油価格(WTI)は47ドル台前半まで続落、

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【新型ウイルス関連】
中国人民銀行
①適切な時期に的を絞った預金準備率の引き下げを行うことで潤沢な流動性を確保すると表明

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クレディ・スイス
①2020年版グローバル投資リターン年鑑」によれば、豪州株は1900年以降の自国通貨建て実質年率リターンがプラス6.8%となった。
②豪州株は米ドル換算のリターンで調査対象の他の22の株式市場を上回った。豪州に次ぐ2位が米国。それから南アフリカ共和国、ニュージーランド(NZ)と続いた。

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19:00    EUR 2月 消費者信頼感・確定値=-6.6(予想 前回-6.6→-8.1)、19:00    EUR 2月 経済信頼感(景況感指数)ESI=103.5(予想102.8 前回102.8→102.6)、製造業景況感指数=-6.1(予想-7.5 前回7.3→-7.0)、サービス業景況感指数=11.2(予想11.0 前回11.0) 業況指数=予想-0.3 前回-0.23、消費者インフレ期待指数=21.1(予想 前回21.1)長期平均18.6を上回る。雇用期待指数(EEI)=105(予想 前回105.3)→ 予想外に改善へ

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.9万件(予想21.2万件 前回21.0→21.1万件)

22:30    USD 1月 耐久財受注=前月比-0.2%(予想-1.5% 前回2.4→2.9%)、除輸送機器・前月比0.9%(予想0.2% 前回-0.1→0.1%)→ 予想外にマイナス幅は縮小

22:30    USD 第4四半期GDP・改定値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比1.7%(予想1.7% 前回1.8%)、デフレーター(GDP Price Index)=前期比1.3%(予想1.4% 前回1.5%)、コア価格指数(コアPCEデフレーター)=前期比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)

22:30    USD 第4四半期 経常収支=-87.6億カナダドル(予想-90.0 前回-98.6→-108.6億カナダドル)

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2020年2月27日(木)14:45時ごろの動き

2020年2月27日(木)14:45時ごろの動き

ついにNYまでに波及した新型ウイルス感染。結果としてリスク回避の流れ止まらず。トランプ氏は同対策の責任者にペンス副大統領を指名、モリソン豪首相はパンデミックの可能性を示唆。

これからの欧米市場では、ユーロ圏の各種景況感指数、米耐久財受注に続き、本命の米GDP改定値が控えている。

日経平均株価は一時20,000を割り込み2%近く下落、上海総合は一時3,000を回復するも続かず、米債は弱く10年債は1.30%台に低下、2年債も1.12%台へ低下。原油価格(WTI)一時48ドル割れへ低下、金価格上昇。

結果、為替相場はリスク回避の動きにJPY高傾向は変わらずUSDJPYは110.00の大台へと下落。米国内の感染拡大を懸念してなのかUSD売り傾向が続き、前日に下落幅が目立っていた、GBP+AUDの買い戻しが見られ、EURは前日に続き続伸中。

USDJPYは、下げ止まらぬ日経平均株価の下げに、前日の安値110.13を割り込み110円の大台まで下落してようやく下げ止まるも、株価連動のJPY相場だけにボトムとみていいのか疑問も残る。

EURUSDは、EURGBPの強い買いの影響が背景にあると思われるも、前日にショルツ独財務相が「債務に苦しむ地方州政府の歳出余地を広げるため、憲法に基づく借入制限の一時的な解除を検討」との発言や、ジェンティローニ欧州委員会委員(経済担当)の「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているイタリアなどユーロ圏各国は、EUの財政規則の適用が免除され、緊急事態対策として財政出動が可能になるだろう」との発言も影響している可能性も。早朝の1.0876をボトムに一時前日の高値を上回り1.0915まで上昇と緩やかな上昇傾向が続く。

AUDUSDは、前日の売りから0.6542をボトムに買いに反発するも、高値は0.6561止まりで、豪10年債利回りは過去最低を記録するなど上昇幅は限定的。

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6:45    NZD 1月 貿易収支=-3.4億NZドル(予想-5.49億NZドル 前回5.47→3.84億NZドル)、前年比-38.66億NZドル(予想-39.40億NZドル、前回-43.09→-44.6億NZドル)、輸出予想=47.3億NZドル(44.4億NZドル 前回55.4→55.0億NZドル)、輸入50.7億NZドル(予想=50億NZドル 前回50→51.2億NZドル)→ 予想外にマイナス幅が減少

9:00    NZD 2月 ANZ企業経済見通し=12.0%(予想24.7 前回17.2)、企業信頼感=-19.4(予想-7.9 前回-13.2)

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トランプ米大統領(26日)
①新型コロナウイルスが米国人にもたらすリスクは「依然として非常に低い」
②政府の新型ウイルス対策の責任者にペンス副大統領を指名すると発表した。
③政府の対応の妥当性を主張し、感染が拡大すれば保健当局は迅速に行動する用意があり、それが可能で、感染が拡大すれば、われわれは状況に適応し、あらゆる必要策を講じる用意がある

アザー厚生長官
①感染者が累計で59人、うち42人はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からの退避者。

モリソン豪首相
①新型肺炎はパンデミックの可能性が高い
②緊急のパンデミック計画を始める

韓国中銀総裁
①第1四半期の韓国GDP、マイナスもあり得る。

韓国中銀総裁
①韓国の成長にとって最大のリスクは新型ウイルスの感染拡大

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豪10年債利回
①過去最低水準を下回り一時0.845%に低下。

豪民間設備投資弱まる
①2019年第4四半期民間設備投資額は、前期比-2.8%と物・構造物への投資が大幅に減少し弱い。

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2020年2月27日(木)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月27日(木)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型ウイルスの感染はNYにも拡散し世界中にまん延。

欧州株は米株の急伸スタートに連れ高で終了するも、肝心の米株の上昇も続かず、ダウは450ドル超の上昇から逆にマイナス圏に下落し26,957.59ドルで終了、S&P500も小幅安だが、Nasdaqは逆に小幅上昇へ。

米債利回りは軟調で安値を更新中。10年債は一時1.3%の下落から終盤にかけ下げ幅を縮めるも1.33%近くで推移、2年債も1.16%近くで推移。原油価格(WTI)も軟調で48.70台で推移。

為替相場は新型ウイルス感染による世界的経済の低迷リスクにドルが選好され、12年半ぶりとなる強い米新築住宅販売もありドル全面高で、GBPとAUDの弱さが突出し、EURはEURGBPも買いもあり健闘、USDJPYは110.13~70のレンジ推移し、110.40台近くと小幅上昇。

GBPUSDは、アジア市場の1.3008を高値に一日を通じて1.2900まで約100ポイント近く続落しようやく下げ止まる。EUのバルニエ首席交渉官が来週から始まるEUとの貿易交渉への懸念を示し、シンクタンクが英財政出動に疑問を呈したこともあり、EURGBPは0.8356から0.8442までの続伸につながり、GBPJPYは143.73から142.24まで急落となった。

EURUSDは、逆に予想外に底堅く、ドイツが地方政府の救済に向け、憲法上の債務抑制条項の効力を一時停止することを計画していたことを意識したのか、米債利回りは底堅く推移し、欧州市場では一時1.0909まで上昇後、米国市場に入り一時1.0850台まで値を下げるも底堅く1.0880台で推移。ただし、ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)先物はECBの利下げを示唆。

AUDUSDは、早朝の0.6607を高値に米国市場では0.6552まで続落。新型ウイルスの感染拡大のリスクと、中国経済への悪影響に加え、豪中銀の利下げ期待が強まり、テクニカル的にもベアで買い戻しも限定的。


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0:00    USD 1月 新築住宅販売件数=前月比7.9%(予想2.7% 前回-0.4→2.3%)、76.4万件(予想71.3万件 前回69.4→70.8万件)→ 予想・前回を上回り、12年半ぶりの高水準、温暖な気候と3回の住宅金利の低下が支援

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EUのバルニエ首席交渉官
①英国が公正な競争と漁業に対するEU側の要求に同意しない限り、貿易取引は行われないと警告

ショルツ独財務相→ 一時独債利回りは小幅上昇
①債務に苦しむ地方州政府の歳出余地を広げるため、憲法に基づく借入制限の一時的な解除を検討
②欧州最大の経済国であるドイツが、限定的な財政刺激策への道を開く可能性がある
③地方政府が抱える債務の一定分を連邦政府に移すもので、地方政府はより多くの予算を必要な投資に充当できるようになる。
④ラガルド総裁は歓迎の意を表明、メルケル独首相は異議をとなえた。

ホルツマン・オーストリア中銀総裁
①物価目標見直しで、政策当局者は白熱した議論を実施。
②目標は大きく変わらないだろうが、物価目標を引き下げるべきか、引き上げるべきか、上下対称にすべきか、非対称にすべきか。先週、理事会内で白熱した議論があった
③1.5%の目標が好ましい

マクルーフ・アイルランド中銀総裁
①、一般との意思疎通改善に向け、ECBはより明確でシンプルなインフレ目標が必要かもしれない

ジェンティローニ欧州委員会委員(経済担当)
①新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているイタリアなどユーロ圏各国は、欧州連合(EU)の財政規則の適用が免除され、緊急事態対策として財政出動が可能になるだろう

 国連試算(日経新聞)
①英国のEU輸出、合意なき離脱で3.5兆円減少

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【新型ウイルス関連】

シュパーン独保健相
①国内2州で新型コロナウイルスの新たな感染が確認されたことから、新型コロナウイルスの流行が始まった段階の兆候がある。
②感染が確認されたのはノルトライン・ウェストファーレン、バーデン・ビュルテンベルクの2州

クオモNY州知事
①ウイルス感染の可能性27件の検査は全て陰性で、1件は結果待ち
②いずれ州内で感染例が出ると予想

イラン、新型肺炎の死者19人に増加 感染者は139人に

イタリア、新型ウイルスで12人目の死者 感染者370人超

米上院民主トップ、85億ドルの新型ウイルス対策を提案

米、新型ウイルス感染59人に 伊・イラン渡航の警戒引き上げ

ブラジルで新型ウイルス感染確認、中南米で初 5大陸に拡大

大阪の女性、退院後再び新型コロナ陽性 国内初

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2020/02/26

2020年2月26日(木)19:00時ごろの動き

2020年2月26日(木)19:00時ごろの動き

新型ウイルスの感染拡大リスクは消えず。日経平均株価は下げ幅を縮めるも、中国株、欧州主要国株は弱く、米債利回りも軟化気味でリスク回避の動きは変わらないが、急落の懸念は弱まっているように見えてならない。

日経平均株価は、一時前日比470近くの下落から持ち直し-179.22(-0.79%)で終了。上海総合は、一時前日比+15近く上昇するも、終盤にかけ失速し-25.121(-0.83%)で終了。欧州株も弱いがボトムからやや回復し、独DAXは-1.6%台、FTSE100 も-0.7%台の下落となっている。

米10年債利回りは、一時1.379%まで上昇するも、続かず、1.34%台まで下落。原油価格(WTI)は欧州市場に入り需要減速リスクに一時49ドル割れまで軟化。

為替市場は、EURGBPは0.8356をボトムに欧州市場に入り0.8405まで上昇と25日の高値0.8407に並ぶ。その動きに連動してなのかGBPUSDは前日の上昇幅を全て失い1.2955まで下落、EURUSDは前日の高値を上回り1.0897まで上昇と、真逆の動きへ。

USDJPY、リスク回避の流れにも110円以下の買いの厚さを実感。110.13~58のレンジで110.10~20は固く、60超はリスクを意識した売りに押され気味。

AUDUSD、中銀の緩和や中国経済の伸び悩みを意識しているのか0.6607を高値に0.6569まで下落と、上値の重さは変わらず。NZDUSDも利下げ期待が強く、AUDUSDに連動しながら0.6322を高値に一時0.6305まで下落。

USDCADは前日から続く大枠1.3270~05のレンジで、積極的に1.33台を買う気にもなれず。

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新型コロナ感染 世界マップ(日経)
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/

サンフランシスコ市
①新型コロナウイルスの感染拡大に備え、非常事態を宣言、感染の確認はない。

米疾病対策センター(CDC)(25日)
①国内での新型コロナウイルス感染拡大の場合に政府が講じる可能性のある一連の措置を説明
②市中での感染は時間の問題。

イタリア感染拡大
①国内での新型コロナウイルス感染拡大の場合に政府が講じる可能性のある一連の措置を説明

新型ウイルス
①メール仏経済財務相は、仏GDP0.1%下押し、

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2020年2月26日(木)昨日25日、海外市場の動き(午前6時半ごろの動き)

2020年2月26日(木)昨日25日、海外市場の動き(午前6時半ごろの動き)

ご覧の通り、新型ウイルスはアジアから、中東、欧州、そして、米国内での感染拡大のリスクを懸念。米CDCは新型ウイルスの米国内流行に備え注意を喚起。金融市場は前日に続き株大幅安+債券利回り大幅低下+JPY高は止まらず。

欧米株は続落、ダウは-874.6(-3.15%)と2日続け大幅下落し、NasdaqとS&P500 も大幅安。米債利回りも大幅低下し10年債は1.33%台へ低下。WTIは50ドルを割り込み下落、

為替相場は、新型ウイルスの感染拡大によるリスク回避に、アザー米厚生長官による米国内での感染拡大を予想に、米CDCは新型ウイルスの米国内流行に備え注意を喚起とありJPYは全面高。感染の影響の少ないGBPも選好され最も強く、EURも健闘。逆に資源価格の低下に、AUD+NZDは弱い。

USDJPYは、東京市場の仲値前後でつけた110.04を高値に、株安+債券利回りの軟化とリスク回避の動きにJPYが選好され、米国市場に入り前日の安値110.33を割り込み終盤近くでは一時110円を割り込み109.89まで値を下げてようやく下げ止まり110.10台で推移。JPYはクロスではGBPJPYを除きJPY高傾向は止まらず。

GBPUSDは、新型ウイルス感染の影響が少ない国の一つとして選好されているのか、アジア市場の1.2914をボトムに欧州市場の終盤、米国市場では1.3000台を回復し1.3018まで続伸し1.3000近辺で推移。クロスでもGBPJPYを含めGBP高の流れを維持。

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16:00    GER 第3四半期GDP・改定値=前期比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比=0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、季調前前年比=0.3%(予想0.3% 前回0.3%)→ 予想と前回と変わらず

23:00    USD 12月 ケース・シラー米住宅価格指数=前年比2.9%(予想2.8% 前回2.6→2.5%)、指数218.73(予想 前回218.68→218.65)→ 予想を上回り2019年1月以来の上昇幅

23:00    USD 12月 FHFA 住宅価格指数=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.2→0.1%)、前期比1.3%(予想 前回1.1%)、指数予想 前回281.2、第4四半期 住宅価格指数=1.3%(予想0.4% 前回1.1%)→ 予想を上回り昨年9月以来の上昇幅。

0:00    USD 2月 リッチモンド連銀製造業指数=-2(予想10 前回20)

0:00    USD 2月 CB 消費者信頼感指数=130.7(予想132 前回131.6→130.4)、現況指数=165.1(予想 前回175.3→137.9)、期待指数=107.8(予想 前回102.5→101.4)→ 前回が大幅に下方修正され予想を下回るも、個人消費は順調なペースへ、期待指数は7か月ぶりの高水準。

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米当局者
①中国指導部が2月14日の合意発効に伴い、米国からの家禽(かきん)・家禽(かきん)製品の輸入規制を撤廃したと表明。
②中国は貿易合意によって、2年間で米農産品の輸入を320億ドル(約3.5兆円)増やすことを義務づけられている。米当局者は、中国が合意した約2000億ドルの輸入目標のうち、どの程度を達成済みかには言及しなかった。

アザー米厚生長官
①新型コロナウイルスの米国内の感染が今後増えるとの見方を示し、議会に25億ドル規模の対策費を要請

CDC
①新型ウイルスの米国内流行に備え注意を喚起

FRB公定歩合議事要旨
①12地区連銀すべてが公定歩合の据え置きを求めていた
②地区連銀は「現在の経済情勢は順調で、経済成長は緩やかなペースで継続する」との見方

クラリダFRB副議長
①米金融当局者は新型コロナウイルスの感染拡大を注視しているが、それが見通しの大幅な変更につながるか判断するのは「依然として時期尚早だ」

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2020/02/25

2020年2月25日(火)午後3時半ごろの動き

2020年2月25日(火)午後3時半ごろの動き

株価の下落はいつまで、どこまで続くのか? それが問題!

前日の欧米株急落、債券利回り急低下とリスク回避の流れに、日経平均株価、上海総合指数も下落からスタートするも、前日の日経先物のボトムからは小幅反発し中国株の下げ幅は限定的で、債券利回りもボトムから若干ながら回復。 

為替相場はリスク回避のJPY買い+流れが続くのか、それとも一時的な動きなのか? 市場参加者の判断は分かれるが、ひとまず前日の株安=ドル買い+JPY買いの流れは鈍く、急落も続かない状況にアジア市場はドルが小幅安でJPY高も一服。

日経平均株価は一時1000超の下げから-781.33(-3.34%台)の下落にとどまり、上海総合は-80.846(-1.02%)の下落にとどまり、米10年債利回りは1.4%弱まで小反発。

USDJPYは、先週の112.20台の急騰から、先週末から値を下げ昨日は110.30台まで2円弱の急落となった。今日は110.64をボトムに日経平均株価の下げも一服すると111.04まで値を戻し、110.80近辺で停滞気味。

日本国内の新型ウイルスの感染拡大は止まらず、潜在的なリスクは残ったままで、このような状態でJPY高がどこまで加速するのかは疑問が残る。もちろん、世界的な株安が止まらず継続すれば話は別だが、米国発の株安が継続するリスクは周りを見渡してみても少ないのでは?

他の主要通貨も変動幅は限定的で、EURUSDは1.0845~68、GBPUSDは1.2914~42、AUDUSDは0.6600~22、NZDUSDは0.6332~58、USDCADは1.3280~00と小動きで、欧米市場の株価が続落するのか、それとも、反発するのかそれを見極める動きとなっている。

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米当局者
①ファーウェイ向けの販売を制限する措置を引き続き検討。→トランプ氏は先週記者団に、米半導体メーカーが他国へ製品を販売できるようにすべきと指摘した。ただ、ファーウェイをどのように扱うかは明言しなかった。
②トランプ氏は、25日、米企業がビジネスを行うことが許される状況を望んでいるとツイッターに投稿。半導体企業などを含め、国の安全保障と何ら関わりのない案件が私に提出される」と述べ、国家安全保障を理由に他国の米国製品の輸入を制限すべきでない、との考えを示した。
③現行規制では、他国から中国に輸出するハイテク製品の多くについて、米国で製造された部品の価値が全体の25%以上の場合、米国はライセンスを要求することができるか、もしくは輸出を禁止できる。米商務省はこの水準をファーウェイ向け輸出に限り10%に引き下げ、家電製品などのハイテク製品以外も対象にすることを提案している。


米政府(24日)
①新型コロナウイルス対策として25億ドルの予算案を議会に要請


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2020年2月25日(火)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月25日(火)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型ウイルスの世界的感染拡に金融市場は大混乱。

アジア・欧州は株価急落。資金逃避に債券利回り急低下し、安全資産の金価格は7年ぶりの高値を更新、ドル高・円高が強まる。米国市場ではやや落ち着きを取り戻し、NYダウも下げ幅を縮めドル高・円高も弱まるが、終了間際に米株売りが再燃し大変動。日経平均先物の急落に、今日の日本株の動きになる。

米10年債利回りは1.38% を割り込み2016年7月以来の低水準へ低下。ダウは一時1000ドル超の下落から一時下げ幅を縮めるも終盤にかけ再び1000ドル超の下落へ。WTIは51.30台と1月以来の安値圏、VIXは一時26.35まで上昇し、23.80台(+39.40%)近くで推移。

為替相場は、オセアニア・アジア・欧州市場で急変したドル高+円高の流れも、米国市場に入りボトムから反発局面も見られ、DXYは99.60台→99.11までの下落からやや値を戻し99.30台で推移。

USDJPYは、アジア市場の111.68を高値に、日本国内はもとより中国での新型ウイルスの感染拡大も弱まらず、中東、イタリアなど世界的な感染拡大に、株安が加速し債券利回りが急低下。先週末まで続いた円売りの反動も加わりJPY買いが加速。米国市場に入り、米現物株が急落して取引が開始しダウは一時1000ドル超の下げ、米10年債利回りも1.37%台と2016年7月以来の低水準へ下落。一時110.33まで値を下げ、終盤にかけては米株がやや下げ幅を縮小し110.80まで値を戻すもそれでも、戻りは限定的で、終盤にかけダウは1000ドル超の下げで、今日の日経平均株価を注視した動きへ。

USDCADは、ギャップを空けてCAD安から取引が開始。早朝の1.3242をボトムに欧州市場では1.3307まで上昇、米国市場に入り1.3252~95のレンジで上昇力一服。1.3320~50の水準が大きな壁に。

EURUSDは、独ハンブルク議会選(23日)にCDUが敗北。新型ウイルスの感染拡大に欧州経済の低迷リスクが高まり、ギャップを空けEUR安から取引が開始、1.0842を高値に1.0805まで下落。欧州市場では予想外に強い独IFOに1.0842まで値を戻すも、欧州株安に上値は限定的。米国市場に入り、米株の急落と米債利回りの軟化に、。EUR売りから買いへと変化、先週末の高値を上抜け一時1.0872まで急伸し1.0850台で推移。

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中国全人代
①3月5日に開幕を予定していた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の延期を決定。

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メルケル独首相のキリスト教民主同盟(CDU)
①辞意を表明したクランプカレンバウアー党首の後任選びを加速。4月25日にベルリンで特別会合を開き、次期党首を選出する。

独ハンブルク議会選(23日)
①メルケル首相の国政与党、キリスト教民主同盟(CDU)が敗北。緑の党は、地球温暖化を巡る懸念の高まりを背景に躍進、SPDと緑の党は連立を維持する可能性が高い。

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メスター・クリーブランド連銀総裁
①現行政策は適切、米経済は良好だが新型肺炎がリスクで経済への影響を慎重に見守っている
②不均衡生み出す恐れがあり、利下げ支持せず。

米大手金融機関
①新型コロナウイルスの影響で1-3月期のGDPが1%強と見通しを下方修正。

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ホールデンBOE政策委員
①バランスシートは10年前よりも健全、世界的に過度な拡大はしていない。
②大きな資産バブルも見込んでいない
③企業のグローバル化の縮小は見られていない

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2020/02/24

2020年2月24日(月)22:30時ごろの動き

2020年2月24日(月)22:30時ごろの動き


日本が休日の週明け月曜日。新型肺炎の国内感染拡大のみならず、世界的拡大による世界経済への悪影響を懸念し、株急落+債券利回り急落+ドルとJPYは全面高。

CME 日経平均先物は一時1000円近く(約4.5%)下落、中国株は下げ幅を縮めるも前週末比では下落、独DAX、英FTSE100、仏CAC40は3%超の急落し、伊FTSE MIBは5%近くの下げと欧州株は総崩れ。ダウ先物も2.7%近くの下げで、 米債利回りは1.38%台まで急落。

為替相場はJPYを除きドルは全面高。JPYは株安+米債利回り低下とまさにリスクオフの流れ。USDJPYは一時111.20まで円高が進み、クロスでも前日比0.5%程度のJPY高傾向で取引が続いている。。

逆に、AUDUSDは長引く中国での新型肺炎の感染拡大に、早朝のオセアニア市場で11年ぶりの安値となる0.6585まで急落して取引が始まり、0.6619まで値を戻すも、安値圏で大枠0.6585~10のレンジ相場が続いている。

NZDUSDは、オセアニア市場で下落し0.6310まで急落して取引が開始。第4四半期の小売売上高も予想外に弱く戻りも0.6330と限定的で、欧州市場の序盤では0.6304まで値を下げ、0.6325近辺で推移している。

EURUSDは、1.0813まで急落して取引が開始。一時1.0842まで値を戻すも、欧州市場の序盤に1.0805まで下落し、独IFOが予想外に強く出ると1.0842まで値を戻すも、欧州株の急落に上値は重く1.0820台で推移。

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6:45    NZD 第4四半期 小売売上高=前期比0.7%(予想0.8% 前回1.6→1.7%)、除自動車・前期比0.5%(予想 前回1.8→1.9%)→ 前回・予想を下回る

18:00    GER 2月Ifo業況(総合)指数=96.1(予想95.3 前回95.9→96.0)、現況指数=98.9(予想98.6 前回99.1→99.2)、期待指数=93.4(予想92.1 前回92.9)→ 予想より強く直後はEUR買いが強まるも続かず

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NZ中銀は、9月までに1.0→0.75%への利下げを織り込み、豪中銀は、7月までに0.75→0.5%への利下げを織り込む。

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習近平国家主席
①新型ウィルスによる肺炎の拡大が経済や社会に比較的大きな影響を及ぼすのは避けられない、中国にとって、これは危機であると同時に大きな試練
②経済に影響が及ぶのは不可避で、影響を軽減するため政策調整を強化。

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黒田日銀総裁(G20)
①新型ウィルスの問題が我が国の経済・物価および金融市場に与える影響については、最大限の注意を払っていく
②現時点で金融政策面からの対応について具体的に議論する段階にはないと考えているが、必要があれば躊躇なく追加的措置を講じる考えだ。

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独Ifo
①現時点では新型コロナウイルスの感染拡大は調査結果に完全には反映されていない
②中国のGDPが1%鈍化しても、ドイツの成長の影響はは0.1%以下
③新型ウィルスがドイツにも感染拡大した場合、輸出国として大きな打撃受ける

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2020/02/23

今週の為替相場を考える(2月24~28日)

今週の為替相場を考える(2月24~28日)

先週は冒頭で、【新型コロナウイルスの感染は終息するのか、それとも拡大を続けるのか? その答えにより主要国の金融政策やさらには財政政策まで影響を与えかねず、為替相場にも当然ながら影響を及ぼすことになる。】と書いたが、今週も大枠で大きな違いはない。

日本はGDPの大幅なマイナスで、この数字は上方修正される可能性は残るも、昨年の自然災害、消費増税、そして、年初から続く新型肺炎の世界的な感染拡大は当然ながら世界経済にとってマイナス影響であることは間違いなく、特に日本国内での感染拡大は日本経済にとっては最悪。先週USDJPYが簡単に112円台に達し、昨年4月の高値112.40をとらえる位置まで急伸するとは、まさにサプライズ。ただし、日本株はそれほど大きく値を下げていないのが慰めで(もちろん今後は不明)、日銀の追加緩和を先取りした動きの可能性も。

2月に入り、タイ中銀利、インドネシア中銀、フィリピン中銀は利下げを実施し、シンガポール中銀は据え置くも情勢の変化で利下げする余地を示唆。欧州中銀、英中銀のみならず、カナダ中銀、豪中銀、NZ中銀も緩和スタンスに変化し、利下げか財政出動を期待する動きが今後は注目材料になりそうで、ドル高ムードを強めている。

FRBはタカ派とハト派の意見があるも、総じて金利据え置きを示唆する発言が目立つ。一方、CMEのFedWatch Toolでは4月以降で利下げ支持期待が残るも、米大統領選を11月に控え、中間層の減税措置の可能性など、トランプ政権の積極的な大統領選の再選措置が期待できドルに対してはプラス評価。ただし、米企業業績の悪化が顕在化すれば話は別。

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【USDJPY】
Dailyチャートでは、117.50~110.50のレンジ相場を上抜けし、新たなレンジ相場を模索中。

Weeklyチャートでは、昨年4月の高値112.40を視野に入れながら、111.00~112.50のレンジ入りとなるのか、それとも114.50の2018年10月の水準をめざすのか? 可能性は両方に。

【EURUSD】
Dailyチャートでは、昨年末の1.1240高値から続落傾向は止まらないが、先週末は一週間分の下げ幅が全戻しとなり、反発を期待したくなるが、1.0870台超の上値は重そう。

Weeklyチャートでは、2018年2月の高値1.2556からの下落傾向は止まらず、今年に入っても1.1200台を高値に上げ止まり安値を更新中で、ついに2017年4月の安値圏へ。下値リスクは変わらず。

【GBPUSD】
Dailyチャートでは、1.3500の大台から続く戻り売りの流れは変わらず。直近では1.2900割れをボトムに反発する動きも見られたが続かず、ボトムは1.2850に下方修正されただけ。1.2900割れの状態が継続すると1.26~1.2900の新たなベアレンジへ動く可能性もあるが、実需筋の買いが旺盛なのか急落度合いは少なく下落リスクは強くは感じられず。

Weeklyチャートでは、1.28~1.35のレンジの動きを継続中。2019年9月の1.1958をボトムに反発傾向も変わらず。

【AUDUSD】
Dailyチャートでは、昨年末の高値0.7030台から続く下落基調は変わらず。一時0.6660台で下げ止まり反発も見られたが、先週は逆に0.6600の大台を割り込み一時0.6586まで下落。ただし、下髭の長い転換線の可能性もあるので、0.6650をクリアに上抜けできるか、それとも失敗して続落なのか、分かれ目。

Weeklyチャートでは、続落傾向は変わらず、先週は週足で過去3週間のボトムを下回り、0.70台から続く下落傾向は変わらず。

【USDCAD】
Dailyチャートでは、1.2950をボトムに1.3330まで反発。直近は1.3200~1.3300のレンジに入り、他の主要国通貨で弱さが見える中では健闘している。

Weeklyチャートでは、年始に一時1.3000の大台を割り込み下落続かず、中銀の予想外の弱気姿勢に上昇しながらも、引き続き中期的に1.3~1.34のレンジが続く。

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今週の主な材料(2月24~29日)

今週の主な材料(2月24~29日)

今週のポイント

1.新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、先週末に下落した米株の動きと、米債利回りの軟化は一時的か? 新型コロナウイルスは日本国内の感染拡大はもとより、世界中に広まりつつあり、死者も増加傾向で変わらず、金融市場においては最大のリスク。先週末には米株は高値圏であることは間違いないが、久々に大きく値を下げ、米債利回りは安値圏にあり、今週は世界で最も強く今後も強いことが期待される米経済だが、期待通りなのか? 動向を注視したい。

2.米国発の経済指標はいつもながら重要で、特に米GDPや景況感指数が気になる。
24日 シカゴ連銀活動指数、ダラス連銀製造業活動指数、
25日 米ケース・シラー米住宅価格指数、住宅価格指数、リッチモンド連銀製造業指数、CB消費者信頼感指数
26日 米新築住宅販売件数
27日 週間新規失業保険申請件数、耐久財受注、第4四半期GDP・改定値
28日 個人所得・個人消費支出、シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数

3.EU景況感指数な軟化が予想され、仏独CPIは改善が見込まれるが?
24日 独IFO
25日 独GDP
27日 ユーロ圏消費者信頼感、経済信頼感
28日 仏GDP、仏CPI、独雇用統計、独CPI

4.28日のカナダGDP前月比予想0.1%と前回と変わらないが結果は? 弱気見通しのカナダ経済が再確認できるのか? 予想外の数字にCAD相場の変動は高い。

5.要人発言が多数
24日 ホーランオドBOEチーフエコノミスト、メスタークリーブランド連銀総裁、ラガルドECB総裁(23日)
25日 レーンカナダ中銀副総裁、クラリダFRB副議長、
26日 マウロフ・アイルランド中銀総裁、ラガルドECB総裁、
27日 シュナベルECB理事、クンリフBOE副総裁、レーンECB理事、デギンドスECB副総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁、レーンECB専務理事、
28日 ブラード・セントルイス連銀総裁

詳細は別表をご覧ください。

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最新のIMMポジションから(2月23日)

最新のIMMポジションから(2月23日)

集計日が2月18日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショートポジションの合計は、-114,045コントラクト(ドル換算142億ドル)から、-129,776(ドル換算155.6億ドル)と通貨のショートが5週連続で増加し、市場はドルロングポジションに傾斜していることがわかります。

この数字はリアルタイムのデータとは異なり、集計日の18日から既に多くの時間がたっていますが、市場全体のセンチメント(ポジション)を考える上では、十分役立つデータと思います。

個別で見るとかドルが選好される中で、7通貨の中で唯一ポンドが前週比でロングとなり、長期的な流れの変化なのか、財政拡張姿勢のナスク新財務相が就任したことを好感してなのか不明ながら、12月24日の週から9週連続でネットポジションはロングを維持しています。

一方ネガティブなのはNZドルで、前週比で-8,111のショートと取引量が少ない通貨としては大幅な変化です。2019年3月19日から45週間続いたネットショートポジションは先月1月21日にロングへ転じたのですが、2月4日にわずか2週間の命でショートに逆戻りし3週連続でショートが拡大しています。

ユーロは、前週比でも-5,838コントラクトとショートが拡大し、ネットでは-85,669→-91,507コントラクトと、7通貨全体の-129,776コントラクトの多くをユーロのショートが占めており、為替市場で取引量が最も多いことが要因なのかは不明ですが、7通貨の中で売りポジション突出していることは間違いありません。

さて、円ですが、前週比で-1,033コントラクトと小幅ですがショートが拡大し、ネットポジションは-26,188→-27,221コントラクトと低水準にとどまっています。2019年10月15日にネットショートに転じてから19週連続でショートポジションとなっていますが、水準的にはドル換算で約31億ドルのショートにとどまり、昨年末以降でもポジション的には大きな変化は見られません。

詳しくは別表をご覧ください。

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2020/02/22

2020年2月22日(土)、昨日21日 海外市場の動き

2020年2月22日(土)、昨日21日 海外市場の動き

米景況感の悪化に、債券利回り軟化+株価下落=ドル売りが加速。新型肺炎の中国での感染拡大や、他国への拡散の増加、米経済への悪影響の危惧も要因の一つ。

直接的には、米総合PMIが53.3→49.6と50を割り込み2013年来の水準に低下したことで、ユーロ圏総合PMI51.3→51.6と強かったことのギャップ拡大も影響。

結果、米株は下落、ダウは一時300ドル超の下げから-227.10(-0.78%) 、Nasdaq-174.37(-1.79%9、S&P500-35.53(-1.05%)と総崩れ。

一方、米債利回りも軟化し、10年債は一時1.44%を割り込1.46%台へ、2年債は一時1.32%を割り込み1.35%台、30年債は一時1.89%台と過去最低を記録し1.91%台で推移。

為替市場は、ドルは主要通貨に対して全面安で、ドルインデックスは99.865→99.327へ軟化。米株の下げが一時的なのそれとも継続するかによってドルへの信認度を測ることになるが、米債利回りの軟化傾向が止まらないことが気になる。

USDJPYは、弱すぎる米PMI直後の米株安+米債利回りの軟化を受け111.90台から、欧州市場の序盤の安値111.49に並ぶ111.47まで下落。週末金曜日と言うこともあり、欧州勢不在の中で買いも限定的で111.50台と安値圏で推移している。24日(月)は日本が連休となり、イメージとしてはJPY高リスクが気になるも(連休時にJPY高になるイメージが強い)、仮に連休明けに現在の水準近くで戻ってくればJPYベア相場は再開のリスクも。

EURUSDは、欧州市場で予想外に強いユーロ圏各国のPMI(速報値)を受け、EU景況感悪化も限定的との思惑に1.0820まで上昇。欧州市場では1.0795をボトムに下げ止まり、弱い米PMIを受け急伸を開始、減速が続く米中古住宅販売を経て、フィキシングには1.0864まで上昇し1.0850近辺で推移。20日の安値1.0778から緩やかに上昇しているが、上昇幅は予想外に少なくスピードも穏やか。

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メスター・クリーブランド連銀総裁
①金融市場の予測とFRB当局者の考えとの間に乖離がある時、政策当局者は難しい立場に置かれると指摘。対策の1つとして、FOMC声明により多くの情報を盛り込むことを挙げた。

ボスティック・アトランタ連銀総裁
①今年の米経済成長率は年率2~2.5%と予想。
②FRBのバランスシート拡大が株式市場の資金流入に繋がっているとは思えない
③新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の混乱は一時的

クドローNEC委員長
①米国債利回り低下は安全資産への逃避を反映

ブラード・セントルイス連銀総裁
①イールドカーブには、懸念している
②新型コロナウイルスの影響は一時的
③かつての住宅市場やドットコムのようなバブル崩壊のリスクはない

ブレイナードFRB理事
①金利やインフレ率が低水準で、労働市場の変化に対する感応度が過去と比べて低下していることを考慮すると、FRBは将来の景気後退に対応するために予防的かつ積極的な措置が必要になる

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レーンECB専務理事
①マイナス金利政策を擁護しながらも、リスクは認識しており、ECBが副作用について注視。政策緩和が逆効果を招き、銀行の信用状態が逼迫する事態を引き起こす、いわゆるリバーサルレートという政策金利の水準がある可能性に注意している
②コロナウイルスは封じ込めまで明確なダウンサイドリスクになる
③ECBは賃金が成長し、インフレも徐々に改善すると予想

メルケル独首相
①EU予算が合意に至るまでは解決すべきことが多い、EU首脳間の予算に対する見解に大きな開きがある

テンレイBOE政策委員
①新型コロナウイルスの経済に対する影響は大きくなる可能性がある

EU中期予算を協議しているブリュッセルで緊急会合
①英国がEUを離脱した今、失った拠出額の穴埋めを巡り各国の意見が対立し、協議は難航し合意が成立する公算は小さい。

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中国財政次官
①新型コロナウイルスの経済に対する影響は大きくなる可能性がある

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2020/02/21

2020年2月21日(金)、21時30分ごろの動き

2020年2月21日(金)、21時30分ごろの動き

アジア市場では、日本株、中国株と軟化。欧州市場では、下落幅を縮めるも前日終値を超えられず、米株先物は小幅低下。欧州市場国の債券利回りは下落幅を縮めて小幅低下で米債利回りも軟化。

為替市場は、EUR+GBP+JPYの買い戻しと、AUD+NZDはボトムからやや反発するも弱さが目立ってる。

アジア市場では、日本のCPIは前年比とコアコアは前回を下回り、コアは上回る。注目の欧州各国の総合PMIは強く、EURの買い材料となっており、英国のPMIは前回と変わらず。

USDJPYは、JPY安の流れ期待は変わらないが、軟調な株価と週末のポジション調整もあり、欧州市場の序盤に一時111.50を割り込む水準まで一時下落。欧州市場では逆に112円近くまで買い戻しが入っている。

EURUSDは、アジア市場の1.0780台をボトムに緩やかに底値を切り上げ上昇。欧州市場の序盤では強さが見られるユーロ圏各国のPMIに1.0820まで続伸。大枠1.0780~65のレンジからEURの買い戻しが目立っている。

AUDUSDは、アジア市場の0.6624を高値に、日本株安、上海総合の伸び悩みに、米10年債利回りは1.5%を割り込みリスク回避の動きに一時0.6592まで下落。米国市場の序盤では0.6586まで値を下げる局面も見られたが、何とか下げ止まり0.6600台で推移。

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8:30    JPY 1月 全国消費者物価指数=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.8%)、除く生鮮前年比0.8%(予想0.8% 前回0.7%)、除く生鮮エネルギー前年比0.8%(予想0.8% 前回0.9%)→ 前年比とコアコアは前回を下回り、コアは上回る

13:30    JPY 12月 全産業活動指数=前月比0.0%(予想0.3% 前回0.9%)→ 前回と予想を下回る
17:15    FRN 2月 総合PMI・速報値=51.9(予想51.0 前回51.1)、製造業PMI・速報値=49.7(予想50.8 前回51.1)、サービス業PMI・速報値=52.6(予想51.3 前回51.0)→ サービス業が強く、製造業が弱く、総合は前回と予想を上回る

17:30    GER 2月 総合PMI・速報値=51.1(予想50.8 前回51.2)、製造業PMI・速報値=47.8(予想44.8 前回45.3)、サービス業PMI・速報値=53.3(予想53.9 前回54.2)→ 製造業が強く、サービス業が弱く、総合は前回を下回るも予想より強い

18:00    EUR 2月 総合PMI・速報値=51.6(予想51.0 前回51.3)、製造業PMI・速報値=49.1(予想47.5 前回47.9)、サービス業PMI・速報値=52.8予想52.3 前回52.5)→ 製造業、サービス業共に強く。総合も予想と前回を上回る

18:30    GBP 2月 総合PMI・速報値=53.3(予想52.8 前回53.3)、製造業PMI・速報値=51.9(予想49.7 前回50.0)、サービス業PMI・速報値=53.3(予想53.4 前回53.9)→ 製造業が強く、サービス業が弱く、総合は前回を下回るも予想より強く、2018年9月以来の高水準

19:00    EUR 1月 消費者物価指数(HICP)改定値=前月比-1.0%(予想-1.0% 前回-1.0%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)、コア前年比1.1%8(予想1.1% 前回1.1%)、コア(除く品・エネルギー・アルコール・たばこ)前年比予想1.1% 前回1.1%→ 予想通りながら、大きな変化は見られず。

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2020年2月21日(金)昨日20日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年2月21日(金)昨日20日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

欧州株は失速、米株もボトムからやや回復するも弱く、米債利回りは軟化し、為替相場はドル高傾向が続く。

NYダウ+S&P500は最高値圏ではあるが伸び悩み前日比で0.4~0.8%近く低下、3連騰のNasdaqもついに-0.8弱の低下へ。米10年債利回りは1.522%台、2年債も1.387%へと軟化。原油価格(WTI)は一時54.50台へ上昇するも上昇幅を縮め53.70台と上昇傾向を維持。

経済指標は予想を上回る発表が多く、英小売売上高は前年比0.8%と前回0.9%から軟化するも予想0.7%を上回る。米フィラデルフィア連銀景況感指数は36.7(予想12.0)と予想外強くでて2017年2月以来の高水準で、米景気先行指数も+0.8%(予想0.4%)と強い。ユーロ圏消費者信頼感も強く出て-6.6(予想-8.2)から予想外のマイナス幅が縮小。

気になっていたECB理事会議事要旨では、「景気に関する過度の楽観に対して警鐘を鳴らす」動きに。クラリダFRB副議長は「先物が示す利下げ期待は、テクニカル要因」で、「FRBウォッチャー調査では利下げを予想せず」と強気姿勢。

為替相場は総じてドルは強く、米株+米債利回りの軟化に、AUD+NZDの下落が目立ち、逆に急落したJPYは回復へ。

USDJPYは、米株+米債利回りの軟化に、さすがの112.20台を高値に伸び悩むも、111.70をボトムに再び112円台を回復。市場は予想外に下落した日本のGDP+新型肺炎の感染拡大の影響を危惧した流れが市場を支配。つい最近までの円高思考は影を潜めるが、さすがに112円台は2019年4月後半の高値112.40を意識せざるを得ず、株価が軟調な状態では積極的に買うこともできず。さらに、逆張り支持者からは売り志向も見られる。

AUDUSDは、アジア早朝の豪失業率の上昇を意識した売りからスタートし、0.6694を高値に米国市場では0.6610と、豪中銀の緩和期待も強まり、豪雨、干ばつ、山林火災、中国の新型肺炎の感染による経済の悪化リスクに、2009年3月来の安値圏に下落中。

EURUSDは、実需筋のEURGBPやストレートの需要の影響なのか欧州・米国市場序盤では上下変動が激しく、大枠1.0780~20のレンジで変動。強いユーロ圏消費者信頼感・速報値は予想外にマイナス幅が縮小、1.0778のボトムから若干ながら改善するも1.0780台で推移と、2017年4月の水準へ逆戻りし底値を模索中。

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.0万件(予想21.0万件 前回20.5→20.6万件)

22:30    USD 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=36.7(予想12.0 前回17.0)→ 予想外に強く、2017年2月以来の高水準

0:00    EUR 2月 消費者信頼感・速報値=-6.6(予想-8.2 前回-8.1)→ 予想外にマイナス幅が縮小

0:00    USD 1月 景気先行指数:前月比0.8%(予想0.4% 前回-0.3%)→ 予想外に強い

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世界債務残高は世界最高に(S&Pグローバル)
①2020年に世界で8.1兆ドルの国債が発行され、年末の債務残高は53兆ドルと過去最高を更新するとの報告書を発表した。
②国債発行額の約70%に当たる5.8兆ドルが満期を迎える長期債の借り換えで、新発債の発行額は2.3兆ドルと見込まれるが、世界のGDPの少なくとも2.6%に相当する。

トランプ政権は20日に議会に提出した大統領経済報告
①過去最長の景気拡大となった米経済を「大いなる成長」と評価。政権発足3年で家計所得が平均1800ドル(約20万円)上振れしたと試算。11月の選挙を前に、減税や規制緩和の効果を誇った。民主党が主張する「国民皆保険」には「民間部門の競争を強めれば新たに1300万人が保険を得られる」と反論した。

クラリダFRB副議長
①金利先物の動向は利下げを示唆しているが、そのような数値はテクニカル要因の影響を受けているとし、FRBウォッチャーを対象とした別の調査では利下げを予想していない。
②米国のファンダメンタルズは強く、好ましい状況。
③新型肺炎の感染拡大に、少なくとも今年第1四半期は、中国の成長に恐らく顕著な影響を及ぼすことは確かだ」

米大統領経済諮問委員会(CEA)のフィリップソン委員長代行
①貿易交渉に起因する不確実性が投資を抑制したとあり、2019年をほぼ通して多くのエコノミストが確信していた状況を、ホワイトハウスが追認した格好

バーキン・リッチモンド連銀総裁
①通商に関する不透明感の減少が投資回復の手助けとなっている
②米経済はとても順調

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日本 外資出資規制
①全保障で特に重要として原子力や鉄道、電力など12業種を指定し、1%以上の株式取得に事前の届け出を求める。400~500社の上場企業が対象になるとみられる。一定の条件を満たす金融機関などは届け出を免除する。安保の強化と投資呼び込みの両立が課題だ。

米疾病対策センター(CDC)19日
①新型コロナウイルスの感染が拡大しているとして、日本と香港への渡航者に注意を呼び掛けた

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ECB議事要旨
①ECB当局者は1月の政策委員会で、景気に関する過度の楽観に対して警鐘を鳴らしていた。
②新型コロナウイルス感染が広がる前から既に、警戒感を抱いていたことが1月22、23両日の政策委員会の議事要旨で明らかになった。
③当局者らは楽観的な論調が市場金利を押し上げ、ECBの緩和措置の効果を弱めることを懸念した。
④前向きなリスク評価は回復への自信を育み、景気を後押しする可能性があるが、経済についてのより楽観的な見通しを示すに当たっては慎重さが求められる

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中国の不良債権 S&P
①新型コロナウイルスの感染拡大が4月までにピークを迎えなえれば、中国の銀行セクターは今年、最大7.7兆元(1.1兆ドル)の不良債権に直面する可能性がある。

中国商務省
①新型コロナウイルスの感染拡大が国内の消費に「比較的大きな影響」を与えているとした上で、政府は自動車販売の促進を含めさらなる支援措置の発動を検討すると表明した。

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2020/02/20

2020年2月20日(木)23:00時ごろの動き

2020年2月20日(木)23:00時ごろの動き


欧州株は小幅安で推移し、欧州債利回りは総じて小幅軟化。中国の1年・5年のローンプライムレートを小幅に引き下げた。

為替相場は総じてドルは堅調で、AUDUSDは早朝に豪失業率は悪化し0.6694を高値に欧州市場では0.6618と11年ぶりの安値まで下落。

NZDUSDはAUDUSD下落につれ安と弱い第4四半期PPIもあり弱さが目立ち0.6325まで安値を更新中。

EURUSDは、アジア市場で一時1.0778まで下落から、1.0806まで値を戻し、米国市場の序盤では1.0820直前まで急伸するなど、上下の変動が高まっている。

USDJPYは、サプライズ! アジア市場の111.12をボトムに欧州市場では112.19まで一時続伸。2019年4月の高値112.40まで今一歩とのところまでJPYが進行と、長い間レンジ相場で慣れている目にとっては激しい相場に。

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ECB議事要旨
①英国の食い違いは従来の想定よりも広範に及ぶ見込み
②経済が安定化する兆しがみられる
③賃金は上昇しているが、インフレへの波及は遅い

クラリダFRB副議長
①労働市場は非常に力強く堅固で、米経済のファンダメンタルズは2020年のいぜんとして堅調。

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豪雇用者数は拡大するも、失業率は5.1→5.3%に上昇、結果、金融市場は利下げ確立を4月の0.25%利下げの確率は、18(19日)→26%へ。5月の利下げ確率は44→60%、それぞれ織り込む。

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2020年2月20日(木)14:30時ごろの動き


2020220日(木)14:30時ごろの動き

日経平均株価は伸び悩むも前日比では高値水準を維持。ハンセンは弱いが上海は強く、中国株の底堅さも再確認。

為替相場はドル全面高で、AUDUSDは豪雇用統計の失業率が悪化し0.6630まで一時下落、NZDUSDは連れ安で下げが目立っている。一方、昨日久々の急騰となったUSDJPYは何とか上げ止まり、GBPUSDは一時昨日の安値を更新するも何とか下げ止まっている。

EURUSDは戻り高値も1.08151.10800を上回るも限定的。1.0800以下では相変わらず買いが見られ下げ止まっているようにも見えるが、戻りも非常に限定できで自信を持てず。EURGBP0.89370まで上昇後は伸び悩むも高値圏で推移と強さが感じられる。

USDCADは、昨日のカナダCPIは強く、今日は1.3212で下げ止まり小反発。ただし、トレンドとして気が付けば緩やかに上値を切り下げ下落。戻り売りを狙いたくなる動きへ。

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中国の銀行(全国銀行間同業拆借センター)
20日には計26行が「新型ウイルスNCD」を発行し、約170億元(24.3億ドル)を調達する。

人民銀行金利引き下げへ
1年ローンプライムレート=4.05%(予想4.05% 前回4.15%)、5年=4.75%(予想4.75% 前回4.8%)

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6:45       NZD 第4四半期 生産者物価指数=前期比0.4%(予想 前回1.0%)

9:30       AUD 1月 雇用統計:失業率=5.3%(予想5.2% 前回5.1%)、新規雇用者数=1.35万人(I予想1.0万人 前回2.89→2.87万人)、フルタイム雇用者数=46200人(予想 前回-3000→1800人)、パートタイム雇用者数=-32700人(予想 前回29200→30500人)、労働参加率=66.1I(予想66.0 前回66.0%) 失業率は上昇し悪化しるも、新規雇用者数は予想を上回る

10:30     CNY 2月 1年ローンプライムレート=4.05%(予想4.05% 前回4.15%)、5年=4.75%(予想4.75% 前回4.8%)

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JPモルガンの日本株ETFから大規模な資金流出-欧州ETFは好調
    JPモルガンが日本株から欧州株へのローテーションを進めたいと考えている公算が大きい。

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2020年2月20日(木)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月20日(木)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎のリスクやアップルショックは何のその! 世界的な株高の流れは不変。コモディティ価格は強く、米債は小幅変動にとどまり、資金は米国へ!

為替相場はUSDの強さが目立ち(除くEUR&CAD)、リスクオンに箍が外れJPY大幅安で、GBPも弱い。USDJPYは超凪相場から別世界の111.50を上回りJPYはクロスでも1~1.5%超の下落、GBPUSDは一時1.2900台へ下落し、EURGBPは0.8360台まで急伸。

FOMC議事要旨は、政策金利を予想通り据え置き、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う新たなリスクを認める一方、米経済の緩やかな成長が続くと予測し、年内の金利据え置きについて慎重ながらも楽観的。サプライズはなく為替相場の動きは極めて限定的。

目立ったのは、英CPIが前年比1.8%に上昇しPPIも強い。米建設許可・住宅着工は予想を大幅に上回り、カナダCPIは前年比2.4%に上昇、米PPIは前年比2.1%に上昇と総じて強いことと、サンダース氏の支持率が拡大し他者を大幅に引き離していること。

USDJPYは、WSJ紙の「日本の消費税の大失態」と酷評が示す通り。新型肺炎の感染拡大は中国政府発では弱まり、大規模な経済対策の実施に中国リスクはひとまず弱まる。逆に大幅なマイナスとなった日本のGDPと新型肺炎の感染拡大。それを抑えていたのが、アップルリスクだったが、中国リスクが少ない他の米企業の株価は堅調で、リスクは杞憂だったことが株高で判明すると、一気にJPYロングの切りが拡大し、110.30の壁がブレークするとストップの買いが拡散。111.50のストップをもつけ111.60直前まで続伸しようやく上げ止まる。

GBPUSDは、USDJPYに次いで弱さが目立ち、スナック英財務相による予算案発表(3月11日)のプラス評価は何処へ? EUとの通商協議の不安やファーウェイをめぐり米国との不調和感を意識したのか、GBPロングの切りなのか不明ながら、欧州市場で強い英CPIとPPIにつけた1.3023を高値に米国市場では1.2908まで下落。EURGBPも前日の高値0.8348を上回り一時0.8364まで上昇しようやく上げ止まる。

USDCADは、アジア市場の早朝につけた1.3260を高値に、強いカナダCPI直後につけた1.3215をボトムに午前零時には1.3253まで急伸。結局は上下変動しながらも小幅高で推移。

AUDUSD、NZDUSDはそろって0.05~0.15%程度のコア幅安でドル高へと動いている。

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FOMC議事要旨
①政策金利(FF)金利1.5~1.75%に据え置くことを決定。
②新型コロナウイルスの感染拡大に伴う新たなリスクを認める一方、米経済の緩やかな成長が続くと予測し、年内の金利据え置きについて慎重ながらも楽観的。
③世界の動向が支出決定への重しとなっている中、現行の政策スタンスを当面維持することが米国の経済活動と雇用を支える上でいかに有用となり得るかを参加者は議論した
④インフレ目標の大幅な再考について懐疑的
⑤貿易政策をめぐる不確実性が和らぎ、世界経済にも安定の兆しがみえる
⑥米中貿易交渉の前進やカナダ・メキシコとの新貿易協定の承認、英国による合意なき欧州連合(EU)離脱の可能性の後退など「リスクがやや和らいだ」と指摘し

米国防総省
①同省のナンバー3であるジョン・ルード次官(政策担当)が月末に辞任すると発表

民主党予備選WSJ/NBC調査
①サンダース上院議員が支持率で単独首位に立っている
②サンダース氏の支持率は27→27%、バイデン氏26→15%。ブルームバーグ氏とエリザベス・ウォーレン上院議員14% 、ブティジェッジ前市長が13%。

関係者
①バー米司法長官は側近らに対し、司法長官の座を降りることを検討していたと伝えていた。捜査中の犯罪案件についてツイートしないようドナルド・トランプ米大統領に求めたものの、要請が受け入れられないためだったという。

ドルの名目実効レート上昇、安全資産」として世界のマネーを引き寄せている。99.70まで上昇した(日経)
①市場で新型肺炎への警戒が強まった1月下旬から上昇を強め、1カ月で約2%上昇した。米中対立が強まっていた19年10月初めの水準を超え、17年5月以来、2年9カ月ぶりの高値となった。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
①中国を発生源とする新型コロナウイルスは米経済に対するリスクの1つ。
②年央まで金利を現行水準にとどめる公算が大きいものの、その後は利下げに動く必要が出てくる可能性がある

テキサス州の連邦地裁
①製品を米連邦政府機関が調達することを禁じた「2019年国防権限法」について、私権剥奪法に当たり、違憲だとして同社が提訴した裁判で、テキサス州の連邦地裁は18日、同社の主張を退ける判断を示した

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欧州委員会、通商担当欧州委員
①EU・中国投資協定について、中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大により、計画通りの9月の締結は難しい。

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WSJ紙 日本の消費税の大失態
①日本政府はかなり以前から消費税率引き上げの取り組みを続けてきたが、今回の引き上げが「三度目の正直」になることはなかった。17日に発表された2019年10~12月のGDP伸び率は、消費増税が景気を圧迫したことでマイナスとなった。これは多くの人々が警告していた通りの展開であり、1989年の消費税導入後、1997年と2014年に実施された2回の税率引き上げの際と似たような状況だ

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2020/02/19

2020年2月19日(水)23:15時ごろの動き

2020年2月19日(水)23:15時ごろの動き

アップルリスクを乗り越え上昇するアジア・欧州株に続く米株。為替市場はリスクオンにJPYは下落し全面安でドルは通貨間で強弱混在。

明日未明のFOMC議事録を前にして発表された、英CPI・PPIは強く直後はGBPUSDの買いに1.3023まで上昇するも上げ止まり、米国市場では強い米経済市場もあり逆に1.2950台へ下落。

カナダCPIも強く、USDCADは早朝の1.3260を高値に1.3220台まで下落から、CPIの発表を受け直後は1.3210台まで値を下げCADドル買いが強まる。

USDJPYはアジア市場の109.84をボトムに、株高でリスク選好の流れに、アジア・欧州では底値を切り上げ、米国市場に入り強い米経済指標もあり株高の流れが強く110.80まで続伸。

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18:00    EUR 12月 経常収支:季調前=512億ユーロ(予想 前回366億ユーロ)、季調済=326億ユーロ(予想 前回339億ユーロ)

18:30    GBP 1月 消費者物価指数(HICP)=前月比-0.3%(予想-0.4% 前回0.0%)、前年比1.8%(予想1.6% 前回1.3%)、コア前年比1.6%(予想1.5% 前回1.4%)、小売物価指数(RPI)=前月比-0.4%(予想-0.6% 前回0.3%)、RPI前年比2.7%(予想2.6% 前回2.2%)、RPIX(除く住宅ローン利払い)=前年比2.8%(予想2.6% 前回2.2%)→ 予想より強い数字となった。前年比は6か月ぶりの高水準。

18:30    GBP 1月 生産者物価指数=出荷前月比0.3%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回0.9%)、出荷コア前月比=0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、コア前年比0.7%(予想0.8% 前回0.9%)、仕入前月比0.9%(予想-0.4% 前回0.1%)、仕入前年比1.1%(予想-0.1% 前回-0.1%)

20:00    TRY トルコ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ、11.25→10.75%を決定、予想通り。利下げは6会合連続。

22:30    USD 1月 建設許可件数=前月比9.2%(予想2.1% 前回-3.9→-3.7%)、155.1万件(予想145万件 前回141.6→142万件)→ 予想を大幅に上回る

22:30    USD 1月 住宅着工件数=前月比-3.6%(予想-12.3% 前回16.9→17.7%)、156.7万件(予想143万件 前回160.8→162.6万件)→ 予想を大幅に上回る

22:30    CAD 1月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比2.4%(予想2.3% 前回2.2%)、コア前年比1.8%(予想2.0 前回2.0%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)2.2%(予想2.2% 前回2.2%)、コア・トリム前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)→ 予想より強い数字となる

22:30    USD 1月 卸売物価指数=前月比0.5%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比2.1%(予想1.6% 前回1.3%)、コア前月比0.5%(予想0.1% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.3% 前回1.1%)

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 ロイターが把握したドイツ連邦統計庁のデータ
①2019年のドイツの英国向け輸出は、4年連続で減少した。
②ポンド安で需要が低迷したほか、英国のEU離脱後の通商関係を巡る不透明感がサプライチェーンに悪影響

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2020年2月19日(水)午後2時ごろの動き

2020年2月19日(水)午後2時ごろの動き

アップル・サプライズも他のGAFAには影響は及ばす、底堅い米株の動きに、リスク選好の動きへ。

日経平均株価は強く上海総合も底堅く推移し、ダウ先物も強く、米10年債利回りも底堅く推移。為替相場は、ドルは小幅安でリスク選好にJPYも弱い。


USDJPYは、早朝の貿易収支は予想よりマイナス幅が縮小するも3か月連続で赤字と貿易立国は過去のもの? 米国市場の底堅い株価に日本株が上昇し、中国株も底堅く推移する中で、110円の大台を上抜け一時110.11まで上昇するも動きは鈍い。民主党の大統領選ではカルフォルニア州でサンダースが優勢で、仮に勝利すれば代議員10%を確保することになりドルに対して不安定要因も残る。

AUDUSD、NZDUSDは底堅くUSDCADは上値が重い。新型肺炎の感染拡大の早期終息期待や、中国政府の経済対策を期待、さらに、一部の対米輸入関税実施の先送りを表明するなど、対応に躍起。中国株も底堅く推移しリスク選好パターンに、AUD+NZD+CADは弱いながらも底堅く推移。

GBPUSDは、1.2994~05の極めて狭いレンジで同意は乏しい。ただし、スナック英財務相は予定通り3月11日に予算案を発表とあり、財政拡大期待=GBP買いの潜在的な思いは変わらず。押し目買いの圧力は強そう。

EURUSDは、1.0790をボトムに一時1.0830まで上昇と、底堅い動きながらトレンドの反転とは言い難い。

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サンダース氏
①加州でも32%と圧倒的優位-勝利なら代議員の10%獲得
②バイデン氏の支持率は14%、ウォーレン氏は13%と誤差率の範囲内で、ブルームバーグ氏とブティジェッジ氏はいずれも12%

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2020年2月19日(水)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月19日(水)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

アップルは1~3月期の売上高ガイダンス達成できず。新型ウイルス流行で業績悪化の懸念が強まり米株は下落するも下げ幅は限定的で、リスク回避の動きも限定的。(AAPL 319.27-5.68-1.75%)

ダウは一時280ドル近くの下げから終盤にかけて下げ幅を縮め前日比-160ドル台で推移。S%P500 も弱いが、Nasdaqはプラス圏を回復。米債利回りは強い米経済指標を受け一時1.57%近くまで回復するも続かず、結局は1.55%台で推移。

AUDUSDは、ハト派の豪中銀議事要旨を受けた売りの流れを回復できず弱さが目立ち、欧州市場の序盤には0.6674まで下落し安値圏で推移。米国市場に一時0.6700まで値を戻し0.6680台で推移。

EURUSDは、弱すぎるZEW景況感に下落し、強い米NY連銀製造業景気指数についに1.0800の大台を割り込み一時1.0786まで下落。米株や米債利回りの影響をうけながらフィキシングにかけて1.0826まで値を戻すも続かず再び1.0800を割り込み下落へ。

GBPUSDは、欧州市場の序盤にはEUとの通商交渉の難航や対米次世代通信をめぐる対立もあり一時1.2970まで下落。スナック英新財務相は就任後初の予算案を3月11日に発表し、財政拡大を期待し1.2995→1.3050近くまで続伸。これをピークに1.2995の振り出しまで続落し、1.3000近くで推移。

USDJPYや、何と言いったらいいのだろうか? 株安のリスク回避に選好され、米債利回りの低下にも109.66をボトムに下げ幅は限定的。強い米NY連銀製造業景気指数に、米債の上昇もあったが前日高値圏の109.95まで急伸し再び109.80台で推移し円高支持者は失望。結局はクロスで円高傾向となっているが、USDJPYストレートでは方向感定まらず。

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22:30    USD 2月 NY連銀製造業景気指数=12.9(予想5.0 前回4.8)→ 予想と前回を大幅に上回り昨年5月来の高水準で、新規受注は2017年9月以来の高水準に、出荷は18年以来の高水準へとそれぞれ上昇

22:30    CAD 12月 製造業出荷=前月比-0.7%(予想0.5% 前回-0.6→-1.0 %)

0:00    USD 2月 NAHB住宅市場指数=74(予想75 前回75)→ 予想・前回に届かないが高水準を維持

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トランプ米大統領
①中国へのジェットエンジン販売を支持、制限を主張する強硬派をけん制。
②注文がどこか他にいくことになるだけだ

アップル
①1-3月期の売上高ガイダンスを達成できない見通しを表明。新型ウイルス流行による企業収益や経済成長への打撃への懸念が強まり米株下落
②中国で業務が再開され始めているが、われわれは当初の予想よりも、通常の状況に戻るのが遅いと理解
③アイフォーンの供給が一時的に抑制

バンク・オブ・アメリカ、ファンドマネジャー調査
①米ドルが割高だとみているファンドマネジャーが半分以上
②割合はネットで54%と、前回より1ポイント上昇。2002年以降で2番目の高水準

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スナック英財務相
①予定通り3月11日に予算案を発表する準備。

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2020/02/18

2020年2月18日(火)22:30時ごろの動き


新型コロナウイルスに世界経済が低迷するで、アップルショックにアジア株に続き欧州も下落。米債利回りは軟化し、原油価格は一時51ドルを割り込み流れはリスク回避。 為替相場は総じてドル高へと動きAUD+EUR+CADは弱い。リスク回避のJPY買いが優勢ながらJPY高も限定的で

USDJPYは、株安にも下げは109.65が限度で、大枠109.65~90の狭いレンジ、休み明けの

GBPUSDは、スナック英新財務相は就任後初の予算案を3月11日に発表。財政拡大を期待し1.2995→1.3050近くまで続伸。

EURUSDは、予想外の弱さとなったZEW景況感にも1.0820台をボトムに下げ止まっていたら、徐々に上値を切り下げて下落。米国市場に入り強いNY連銀製造業景気指数に直後は1.0790台まで続落へ。

弱さが目立ったのはAUDで、AUDUSDはややハト派の豪中銀議事録に反応し流れを継続。アジア市場の0.6715→一時0.6674まで低下し反発力は鈍い。

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18:30    GBP 1月 雇用統計: 失業率=3.4%(予想 前回3.5%)、失業者数増減=0.55万件(予想 前回1.49万件)、12月 ILO失業率=3.8%(予想3.8% 前回3.8%)、ボーナスを含む平均賃金=3か月前年比2.9%(予想3.0%  前回3.2%)、除くボーナス平均値=3か月前年比3.2%(予想3.3% 前回3.4%)

19:00    EUR 2月 ZEW景況感調査=10.4(予想 前回25.6)→ 予想外の落ち込みへ

19:00    GER 2月 ZEW景況感調査: 期待指数=8.7(予想21.5 前回26.7)、現況指数=-15.7(予想-10.0 前回-9.5)→ 予想外の落ち込みへ

22:30    USD 2月 NY連銀製造業景気指数=12.9(予想5.0 前回4.8)

22:30    CAD 12月 製造業出荷=前月比-0.7%(予想0.5% 前回-0.6→-1.0 %)

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中国財政省、対米関税免除を発表
①第3弾696品目 2020年2月18日から実施へ。

中国の国有資産監督管理委員会(SASAC)
①新型コロナウイルスの感染拡大について、国内の様々な産業への影響は主に2月に表れる。

習中国国家主席
①新型コロナウイルスによる中国経済への影響は一時的であり、中国は2020年の経済成長目標を達成できる

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米アップル
①1―3月期の売上高について会社予想に届かない見通しと発表。

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スナック英新財務相
①就任後初の予算案を3月11日に発表。GBP買いへと反応。
②英国民の生活水準の向上、英国の潜在能力の解放を約束する

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2020年2月18日(火)午後2時頃の動き

2020年2月18日(火)午後2時頃の動き

中国の新型肺炎の感染拡大の影響に、アップルは1月28日に公表した1~3月期の売上高見通しを達成できず、下方修正の程度は示していない。

ネガティブな雰囲気が広まる中で、株安+債券利回り低下、為替相場はリスク回避のJPYが選好され、豪中銀議事録はハト派部分に焦点が当てられ、豪債利回りは低下しAUD売りが強まりAUDUSDは一時0.6684まで下落、NZDも連れ安で弱い。

日経平均株価は1.5%近く下落、上海総合も当局のサポートにもかかわらず下落、債券利回りは軟化し10年債利回りは1.542%台まで下落し、2年債は一時1.4%を割り込む。

USDJPYは、昨日の弱い日本のGDPにもJPY売りは限定的、株安にも下げ幅は限定的、上下でロックされながらも、米債利回りの低下やアップルの決算で売上高見通しを達成できないことのリスクを考えれば当然ながらリスク警戒せざるを得ない。結局のところどこまで円高が進むのか?

EURUSDは、市場センチメントは弱気が続くも、EURGBPの買いも影響しているのか1.0830台で目先は底堅くも見えるが、積極的にロングにする気も起きず。

GBPUSDは、1.3000の大台を割り込み一時1.2992まで下落するも熱狂間は感じられず。次の下値は1.2940台がターゲットになるのだろうが、ショートポジションを作る水準にも思えず。潜在的なGBP買い需要も気になる。


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アップル(17日)
①中国での生産、販売両面で影響が出ているとして、1月28日に公表した1~3月期の売上高見通しを達成できない見込みだと発表した。どの程度の下方修正になるのか、具体的な額は示していない。
②アップルは1月28日、1~3月期の売上高予想の範囲は、630億ドル(約6兆9200億円)~670億ドル(約7兆3600億円)だと発表していた。

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豪中銀議事要旨
①理事会では追加利下げの妥当性について協議したが、利下げに伴うリスクが利点を上回ると判断
②政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.75%に据え置き、追加利下げへのハードルが高いことを示唆。
③今後も労働市場などの動向を注視するとともに、必要に応じ追加緩和を行う用意が引き続きあり、一段の利下げが雇用とインフレの目標達成を早める可能性がある
④追加利下げを行えば家計の借り入れを促し、すでに高水準にある家計債務が一段と膨らむ恐れがあると指摘
⑤長期にわたる森林火災や新型コロナウイルスの感染拡大も見通しを不透明に。
⑥新型ウイルスの影響について、中国経済に対する重大なリスク。

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2020年2月18日(火)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月18日(火)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国・カナダと北米市場が休場の週明け月曜日。新型肺炎の感染拡大に揺れながらも、複数の有効薬発見との報道や、中国政府の感染拡大改善との報道や大規模景気刺激策もあり、中国では落ち着きを取り戻すも、実情は不透明。

結果、欧州市場では株価は総じて反発。報道では新型肺炎リスクに米債市場へ資金流入が続くとの観測も。

為替相場は閑散な出会いの中でGBPUSDは弱さが目立つ。コンサルタント会社調査では英企業7社に1社が本社を他国に移転する計画とあり、離脱に向けフロスト英欧州担当補佐官のタカ派発言は気になる。GBPUSDは先週末の安値に並ぶ1.3000の大台まで下落、仮に重要なポイントがブレークしたらどこまで下げ幅を拡大できるか?

USDJPYは、日本のリセッション懸念が強まるが、米国市場不在で薄商いの中の動きで円売り傾向を無視していいのか、それとも次の流れの始まりなのかは不明。動きは先週末の高値109.12を上抜け109.96まで上昇し、クロスでもGBPJPYを除き全面安で気になる。

EURUSDは1.1100直前から続く下げは止まらないが、1.0830割れで下げ止まり、EURGBPも0.8300割れで下げ止まり、EUR売り圧力も弱まりつつある。ただし、市場参加者のEUR先安感は変わらず。

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米トランプ政権、ファーウェイ向け半導体の製造、ライセンス制に規定変更案
①ファーウェイを標的として、主要な半導体関連技術への中国のアクセスを断ち切る狙いに、中国による米国産半導体チップ製造設備利用を制限することを検討。

新型肺炎リスクに米国債へ資金流入
①米国債は合理的なレジリエンスプレーだ」と債券ストラテジスト
②年金基金と債券投信、ヘッジファンドも米国債の持ち高を積み上げ


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ユーロ圏財務相会合議長
①新型コロナウイルスによる肺炎の影響は一時的で、注意してみる必要はあるが、我々はもっと長期の展望に目を向けるべき。

ドイツ経済
①経済報告で、輸出低迷と中国の新型コロナウイルスの影響で第1・四半期のドイツ経済成長は弱さが続く
②新型ウイルスが世界の価値連鎖の混乱や独企業による製品供給の障害になる恐れ

ソフトウエアコンサルティング会社のソートワークスが英企業1000社余りを対象に実施した調査
①英企業の7社に1社が本社を他国に移転する計画

フロスト英・欧州担当補佐官(移行期間は20年末で終了)
①英との持続可能な関係を望むのならば、EUは対等な関係を受けれるべき
②開かれた公正な競争を基本としたEUとの通商合意を期待


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香港政府観光局が発表した2月の到着者数データ(暫定値)
①1日当たり平均訪問者数が3000人割り込み、ブルームバーグ・データでは、20万人弱だった前年の同じ時期から約99%減。1月は1日平均10万人だった。

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中国で新型肺炎に新療法相次ぐ
①中国科学技術省生物センターは、新型コロナウイルスに抗マラリア薬「リン酸クロロキン」が有効
②上海公衆衛生臨床センターは、すでに回復した患者の血漿を投与したところ、試験的な段階だが効果が出ている

新型肺炎の感染拡大
①感染者が7万人を超え、発生源とされる湖北省では再び感染ペースが加速。
②国国内の企業活動の停止などの影響で、日本とシンガポールがリセッションに陥るとの懸念が強まる。

中国3月全人代延期案を2月24日に討議
①中国が3月5日の開幕を予定している全人代の延期を検討

李克強中国首相
①国内での新型コロナウイルスの感染拡大抑制が改善傾向を示している

 中国人民銀行
①1年物中期貸出制度(MLF)を通じて金融機 関に2000億元(297.5億ドル)を供給。金利は0.1%引き下げ、3.15%とした。

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ムーディーズ(南アGDP引き下げへ)
①0.7%に引き下げへ。

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2020/02/17

2020年2月17日(月)22:45時ごろの動き

2020年2月17日(月)22:45時ごろの動き

米国・カナダと北米市場が休場で後のない欧州市場。中国新築住宅価格は落ち込み2018年2月来の伸び率となるも、中国政府の景気刺激策と中国国内での新型肺炎の感染終息期待に中国株は強い。

この流れを受けて、欧州株は上昇からスタートし何とか前日比プラス圏で推移。為替相場は、中国と関連性の強いAUDが選好され、逆にGBPは弱いが共に小幅でトレンドのある動きとは思えず、北米市場不在を意識した流れへ。

GBPUSDは、1.3050台を高値に上値は重く、欧州市場に入り先週末の安値1.3010まで一時下落するなど、先週末の安値1.3000を試す動きが続いている。

AUDUSDは、週末のニュースで中国政府は新型肺炎のダメージ回復策として、中国は自国の銀行に14日までに約8.4兆円の融資を実行。中国株高の中で新型肺炎の感染拡大も終息に向かう期待感も残り、人民元高で小幅ながら一時0.6733まで上昇、0.6715まで下落と上下しながらも、前週末比では小幅な上昇を維持している。

USDJPYは、日本のGDPは予想外にマイナス幅が拡大し、リスク回避の円買いと、実体経済の弱さの円売りが混在。結果は、早朝の109.70をボトムに欧州市場は109.89まで上昇と、狭いレンジながらテクニカルでのドル買いと株高もあり小幅上昇週。

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 不動産経済研究所、1月の首都圏マンション価格
①首都圏(東京都、神奈川、埼玉、千葉各県)新築マンション発売の1戸あたり価格は8360万円となり、1990年11月(7497万円)を上回り、過去最高を記録

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アーダーンNZ首相
①新型コロナウイルスの影響でGDP伸び率が2─2.5%程度に鈍化へ。
②財務省予想では、2.2~2.8%となりこれを下方修正した形となる。

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独連銀月報
①中国での新型コロナウイルス感染拡大がドイツ製造業への新たな脅威として浮上していると警告し
②経済成長を支えるため大規模な財政黒字を活用するよう政府に呼び掛けた
③第1四半期のドイツ経済のファンダメンタルズ見通しに変更はない

英首相報道官
①EUとは今すぐに交渉を始める用意があり、友好的な協力に基づく関係を望む

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2020年2月17日(月)15:45時ごとの動き

2020年2月17日(月)15:45時ごとの動き

米国市場がプレジデンツデーで休場の週明け月曜日。日本では大幅悪化が予想されていた第4四半期GDPは、前期比-1.6%(予想-0.9% 前回0.4→0.1%)、前年比-6.3%(予想-3.7% 前回1.8%→0.5%)と予想外の悪化となった。

ただ、悪化予想が大勢を占めていたこともあり、日経平均株価は下落からスタートするも、中国株は追加刺激策の実施を受け続伸したこともあり下げ幅を縮める。

為替相場は、取引開始直前から弱いGDPを意識したJPY売りに109.85まで上昇。新型肺炎の国内感染拡大と、予想外に弱いGDPを受けた株安に、一時109.72まで円高が進むも、結局は109.80台の動きを抜け出せず。特にコメントもなし。

WTIは52ドルを中心に小動き、米債先物は米国市場が休場のため取引はなく、他の主要通貨では大きな動きは見られず。EURUSDは1.0834~42の狭いレンジで、米国は「EU製航空機への追加関税率10→15%に引き上げ」との報道も特に影響は見られず。

EURUSDは1.3033~54のレンジ、AUDUSDは0.6715~33のレンジ、USDCADは1.3233~50のレンジで推移。

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中国財政相
①新型肺炎受け景気てこ入れで、追加刺激策実施を表明

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8:50    JPY 第4四半期GDP・第一次速報値=前期比-1.6%(予想-0.9% 前回0.4→0.1%)、前年比-6.3%(予想-3.7% 前回1.8%→0.5%)→ 前回も下方修正され予想外にマイナス幅が拡大へ。 5四半期ぶりのマイナス成長となり、減少幅は2014年4─6月期以来の大きさとなった。

9:01    GBP 2月 ライトムーブ住宅価格=前月比0.8%(予想 前回2.3%)、前年比2.9%(予想 前回2.7%)
10:30    CNY 1月 新築住宅価格=前月比0.2%(予想  前回0.35%)→2018年2月以来の低い伸び、前年比6.3%(予想 前回6.6%)

13:30    JPY 12月 設備稼働率=前月比-0.4%(予想 前回-0.3%)

13:30    JPY 12月 鉱工業生産・確報値=前月比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)、前年比-3.1%(予想 前回-3.0%)

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中国の新型肺炎の企業融資8兆円(日経)
①新型肺炎で打撃を受けた企業を支援するため、中国の銀行が14日までに計5370億元(8兆4千億円)の融資を実行。
②監督当局も新型肺炎が深刻な湖北省では、不良債権が増えても銀行の責任を問わないことで企業の資金調達を後押しする。新型肺炎の収束が見えないなか、中小企業の倒産加速を防ぐねらいだ。

トランプ政権はGE Ventureの中国へのエンジン配送を停止検討(2月14日)
①中国で開発中の新しい旅客機のためにゼネラル・エレクトリック社が共同生産するジェットエンジンの配送を停止する提案を検討
②政府関係者は、GEとフランスのサフランSAの合弁会社であるCFM International が、LEAP 1Cジェットエンジンの多くを中国に輸出することを許可するライセンスの発行を拒否する可能性がある

米国は、EU製航空機への追加関税率15%に引き上げ(2月14日)
①3月18日から、フランス、ドイツ、スペイン、英国の飛行機は、10月に施行された10%→15%の関税の対象。
②EUによる欧州航空機メーカー、エアバスへの不当な補助金で米ボーイングに被害が生じたとして、米国が講じている対抗措置の一環
③スコッチウイスキーやフランス産ワインなど他のEU産品の一部に対する関税率を25%のままとし、発表済みのリストに小さな変更を加えるとしている。
④WTOは昨年10月、最大75億ドル(約8230億円)相当のEU産品に報復関税を課すことを米国に認めた。米政府は同月18日、エアバス機への10%の輸入関税のほか、チーズやスペイン産オリーブなどに対する25%の関税を発動していた。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長(2月14日)
①    トランプ政権が9月に中間層10%減税など追加減税を発表する意向。

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2020/02/16

今週の為替相場を考える(2月17~21日)

今週の為替相場を考える(2月17~21日)

新型コロナウイルスの感染は終息するのか、それとも拡大を続けるのか? その答えにより主要国の金融政策やさらには財政政策まで影響を与えかねず、為替相場にも当然ながら影響を及ぼすことになる。

先週までの動きを振り返ると、日経平均は23600~24000のレンジで伸び悩むが、中国株は春節前の水準近くまで値を戻し、米株は高値を更新、独DAX、豪S&P/ASX200も目先高値を更新し、リスクを危惧した動きには程遠い。

一方、米10年債利回りは1.5%で何とか下げ止まり、1.5~1.7%のレンジで推移、2年債は2017年9月の上昇スタート地点となる1.30で何とか下げ止まっているが、FRBの緩和姿勢を意識しているのか? リスク回避の安全資産として買いが強いのか(利回り低下)? ただし、利回りの上昇を指摘する声もぼちぼち聞こえてくる。

余談ながらミュンヘン安全保障会議の報道も流れてくる。
米国は中国の軍事的拡大を危惧、2040年台までにアジアを支配する考えとあり、ファーウェーの危険性を指摘。中国は「西側は制度の異なる中国への偏見を捨てるべき」と反論するなど、米国対中国の対立は変わらず。2月14日にやっと、米中双方で一部の関税引き下げを実施したが、根本は何も変わっていないのでは?

USDJPYは、新型コロナウイルスの感染拡大が国内で広まる中、2月17日(月)の日本第4四半期GDP・第一次速報値=前期比予想-0.9% 前回0.4%、前年比予想-3.7% 前回1.8%とあり、また2月21日(金)のCPIは前年比0.7%に低下が予想され、材料としてはJPY売りながら、株安=JPY高、リスク回避のヘッジ通貨のJPYがどこまで有効なのか、それとも無効なのかを試す週になりそう。

Dailyチャートでは、109.50~110.20の70ポイントレンジ、中期的にも108.30~110.30の200ポイントレンジ。110.30をクリアに上抜けできなければ上値トライも時間切れ。Weeklyチャートでも110円110.30がJPY安に向かうかを占う重要なポイントで、余裕を見れば110.50を超えられるかが勝負。失敗なら下落のJPY高が見えてくる。

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EURUSDは、14日の独GDPは前期比0.0%(前回0.2%)と何とかマイナス成長を回避したが、今年の第1四半期でリセッション入りの可能性を指摘する声も。また、レーンECB専務理事は「ECBは政策の限界には達していないが近づいている」と指摘、ラガルド総裁も政府に財政支出を求める声は強く、ECBの債券購入枠の拡大も視野に。

2月10日、メルケル独首相の有力な後継者のクランプカレンバウアー氏は次期首相候補になることを諦め、党首も退任すると表明(ドイツ東部チューリンゲン州の首相選出で指導力を発揮できなかったことが要因とある)。12日にドイツ社会民主党(SPD)はメルケル首相が退陣したら、与党キリスト教民主同盟(CDU)との連立を離脱することを示唆する中で、ちょっと先になるが23日の独ハンブルグ州議会選挙は気になる。

EURUSDは、続落傾向止まらず。12月31日の1.1239から1.0830まで下落し、1.1239までの上昇スタート地点の2017年4月の水準に逆戻り。悪材料をすべて織り込み済みでこの水準でボトムアウするのだろうか? 底値は見えず底値を試す動きへ。

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GBPUSDは、退陣間際のカーニーBOE総裁は「総裁在任中に金利をゼロ以下に引き下げなくてすんだことは幸運」とあり、「金利をマイナスにしていれば、英経済に打撃を及ぼしていただろう」とある。2月13日にジョンソン政権発足から2か月を待たずに、財務規律を目指したジャビド英財務相が自信の政治顧問全員の交代を求められたことで、突然辞任を表明。代って財政拡大路線を支持するナスク氏を新財務長官に指名され、財政拡大期待にGBP買いが強まっていたことは記憶に新しい。

GBPUSDは、2月に入り1.2900割れも一時的で、今のところ1.2870~1.3200のレンジ相場を継続中。直近では1.2870~1.3070の200ポイントのレンジでこの継続と底堅い動きが予想され上値を期待したくなる。

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