2020/02/13

2020年2月13日(木)昨日12日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月13日(木)昨日12日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

COVID-19(コロナウイルス)感染リスクを織り込みながらも、大幅な経済対策と感染の早期終息の期待もあり株の上昇は止まらず。感染リスクの懸念は何処へ!? 

原油高(WTI一時51.73まで上昇)、アジア市場に続き欧州・米国市場でも株高の流れは止まらず、NYダウは+1.0%近く上昇し、Nasdaq+S&P500も強い。米10年債は1.63%近くと上昇。

流れはリスク選好で、為替相場はドル売りの流れの中で、NZDの強さとEURの弱さが目立ち、結果論としてEURNZDは1.7060→1.6816まで急落。リスク回避通貨のJPY+CHFは弱く、AUDUSDは新型コロナウイルスの感染の早期終息期待と、NZDUSDの上昇と伴につれ高へ。

NZDUSDは、早朝のNZ中銀のタカ派発言に利下げ観測は弱まり逆に利上げ期待を示唆するコメントも。この結果を受け一時0.6488まで上昇し、0.6460台で推移し前日比で1%近くの上昇を維持。

逆にEURUSDは、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクに加え、弱い独経済はリセッションリスクを意識され、独政治的リスクも顕在。ECBの利下げ期待も強まり、昨年10月1日の安値1.0879を割り込み1.0866まで下落と、2017年5月以来の安値へ。

USDJPYは、欧州市場の序盤に、JPYロングの巻き戻しが主役と思われるが上値の重要な壁となっていた110.00を上抜け110.10台へ急伸した流れを受け、110円を中心に109.90~10のレンジながら、米株高+米債利回りの上昇に底堅く、クロスでも円売りの流れは止まらず。日経先物も上昇し今日の日経平均株価の上昇も期待され底堅い動きを維持。

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パウエルFRB議長(上院銀行委員会で証言)
①新型コロナウイルス感染拡大による影響が近く表面化する可能性を想定するも、11年目に突入した過去最長の米経済拡大局面が持続することに改めて自信。低水準の失業率、賃金の上昇、雇用創出の増加という現在の状況が継続しない理由はない、米経済の現状に不調も不均衡も存在しない
②低水準の失業率、賃金の上昇、雇用創出の増加という現在の状況が継続しない理由はない
③米経済の現状に不調も不均衡も存在しない
④インフレ圧力の高まりではなく、低下の方がより差し迫った問題となりそうな経済環境に触れ、FRBは政策設定手法の見直しを検討している
⑤世界的な低インフレと低金利はFRBに与えられた責務の遂行が困難となる状況を生み出している
⑥低インフレ・低金利の下では景気の下降局面での利下げ余地が限られ、この問題は欧州や日本で定着している。
⑦FRBは別のインフレ目標を検討しているわけではないが、こうしたリスクの高まりに対処するために、金融政策の枠組みをどのように変更するべきかで模索を続けている。

ナバロ米補佐官(FT)
①医薬品や医療用品の中国などからの輸入について制限を検討している。
②コロナウイルスによる新型肺炎の被害拡大を受け、国内の生産体制を強化して薬やマスクを安定調達できる仕組みを整える

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ドイツ社会民主党(SPD)
①メルケル首相が退陣に追い込まれた場合、与党キリスト教民主同盟(CDU)との連立を離脱することを示唆
②CDUが次期党首候補を選ぶ上で解散総選挙を避ける選出をするように圧力をかけた。

ドイツ連邦統計局
①2019年の対米貿易黒字が輸入増を受けやや縮小したと発表

ドイツ連邦統計庁
①2019年のドイツの実質賃金は6年連続で増加
②名目賃金は2.6%増、消費者物価は1.4%上昇で、実質賃金は平均18年1.3→1.2%の増加。実質賃金は2010年以降、毎年平均1.2%増加している。

ラガルドECB総裁(欧州議会)
①各国政府に財政政策による景気支援をあらためて訴えた。
②「緩和措置が長く続くほど、顕著な副作用が表れるリスクが大きくなる」が、財政政策は「ユーロ圏の成長の勢いを支えることができ、それが物価上昇圧力を強め最終的には金利上昇につながる」

レーンECB専務理事
①マイナス金利は明らかに奏功しており、インフレ回復のために必要
②新型コロナウイルスに、投資計画が中止されたり延期されたりするため「短期的に極めて深刻な打撃」を経済に及ぼす恐れがある

シュナーベルECB理事
①ECBの政策への批判について、「金融政策に関する議論の多くは、注意深く分析すれば根拠が薄い」

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デイリーSF連銀総裁
①米経済が多くの向かい風に直面しつつも、FRBの講じた政策措置を背景に良好な状況にあり、苦境を乗り切る

ムニューシン財務長官
①新型肺炎で、中国との第1段階合意の履行は減速

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