2020/02/04

2020年2月4日(火)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月4日(火)昨日3日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大の中、週明け月曜日の米国市場は株高へと動き、強い米ISM製造業景況指数もあり米債利回りも上昇し、USDは急伸するもピークからやや軟化気味。

為替相場は、GBPの急落が目立っている以外は、新型肺炎の感染拡大に選好されたJPY+CHFは弱く、EUR+CADも弱い。逆に、AUD+NZDは小幅ながら強含んでいる。

中国発の新型肺炎の感染拡大による中国経済への影響を抑えるため躍起。人民銀行は18.8兆円規模の資金供給や、政府は一部の投資信託のファンドマネジャーに株式を売却しないよう求めたとの報道や、GDPに対する財政赤字比率の上限を引き上げ特別国債の発行を増やすなど、追加の景気てこ入れ策も検討との報道。中国は米国に通商協議の合意の柔軟性をもとめたとの報道も(USTRは否定)。

GBPUSDは先週末の宴の反動と、FTAを巡りジョンソン英首相の強気発言、EUのバルニエ首席交渉官のやや弱気発言もあり、前週末終値1.3209から日中はアジア市場の1.3183を高値に、アジア・欧州・米国市場と値を下げ1.300の大台を割り込み一時1.2983までと予想外に大きく値を上げている。

USDJPYは、先週末のNY市場の安値108.30台を割り込めず、早朝の108.32をボトムにアジア市場では日経平均株価は急落するも、先週末のNY市場の先物水準からは強く、上海総合が下げ止まると108.70まで上昇。欧州市場は株高もあり108.42をボトムに米国市場に入り強いISM製造業景況指数に、米債利回りの上昇もあり一時108.80まで上昇。強い米株もあり108.52をボトムに底堅く推移。

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23:45    USD 1月 製造業PMI・改定値=51.9(予想51.7 前回51.7)→ 予想と前回を上回るが、前月からは減少へ

0:00    USD 12月 建設支出=-0.2%(予想0.5% 前回0.6→0.7%)→ 予想を下回りマイナスへ。

0:00    USD 1月 ISM製造業景況指数=総合指数50.9(予想48.5 前回47.8)→ 予想と前回を上回り昨年7月以来、初めて50を上回る

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トルコ・インフレ率加速
①1月のインフレ率は前年比12.15%(予想11.9 前回11.84%)と予想を上回り、ウイサル・トルコ中銀総裁は、データに基づいて次を決めるとあり、今月後半の中銀政策会合は議論を呼ぶ決定となりそう。

中国当局
①新型コロナウイルス流行が政府の計画に及ぼす影響を幅広く検証し、2020年の経済成長率目標を引き下げるべきかどうかを検討
②匿名情報では、GDPに対する財政赤字比率の上限を引き上げ特別国債の発行を増やすなど、追加の景気てこ入れ策も検討

中国証券監督管理委員会(証監会)
①複数の関係者によれば、一部の投資信託のファンドマネジャーに対し、投資家への償還の必要がない限り、株式を売却しないよう求めたもよう

金融時報
①新型コロナウイルスによる肺炎が中国経済にもたらす影響は一時的かつ限定的であり、中国金融市場は長期的に平常に戻る

中国政府
①新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、米国が「第1段階」の米中通商合意での一部確約について柔軟となることを望んでいる

米通商代表部(USTR)
①新型肺炎を理由に中国から貿易合意の変更要請ない

テドロスWHO事務局長
①新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた「旅行や貿易を不必要に阻害する」措置は必要ない

バイトマン独連銀総裁
①戦略見直しは刺激策の巻き戻し方を考慮すべき
②理解可能なフォワード・ルッキング、現実的目標が必要

ジョンソン英首相
①EUとの将来の関係を巡る交渉でEUルールを受け入れるつもりはないと強調し、早くも対立姿勢を鮮明にした。

EUのバルニエ首席交渉官
①EUが関税やクオータ制のない野心的な通商合意を求めている。
②英国とEU加盟国のオープンで公正な競争が条件
③社会的支援、補助金、環境基準を巡り長期的に公正な条件が必要
④他に解決策がない分野もあり、貿易や漁業がそれに当たる
⑤英国に拠点を置く金融機関によるEU市場へのアクセスは、英国との通商交渉の全体的な結果に関係す

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