2020/02/29

最新のIMMポジションから(2月29日)

最新のIMMポジションから(2月29日)

新型ウイルスの感染拡大に、ドル高思考が強まり通貨のショートポジションが急拡大。

集計日が2月25日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショートポジションの合計は、前週の-129,776(ドル換算155.6億ドル)から-184,735(ドル換算222億ドル)へと通貨のショートが急増しています。これで6週連続してショートが拡大し水準的には昨年12月10日の週(-196,236)に近づいています。

この数字はリアルタイムのデータとは異なり、集計日の25日から既に多くの時間がたっていますが、市場全体のセンチメント(ポジション)を考える上では、十分役立つデータと思います。

今回の特徴としては、集計日の25日時点ですでに世界的な急激な株安+債券利回り急落が始まっていたにも関わらず、安全資産の円はショートで拡大傾向にあります。ユーロのショートも大幅に拡大と、その後の急騰の引き金となった可能性もあります。

ネットポジションでは、ポンド、カナダドルとスイスのロングと円、ユーロ、豪ドル、NZドルのショートに変化は見られませんが、スイスはほぼニュートラルまでロングが減少しており、ポンドは+340と微量ながらロングが増加し、カナダドルは+6,807とロングが増加しドルに対して連れ高となっていたことがわかります。

詳しくは別表をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X