2020/02/08

最新のIMMポジションから(2月8日)

最新のIMMポジションから(2月8日)

集計日が2月4日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショート・ポジションの合計は、-64,571コントラクト(ドル換算約94.4億ドル)から-105,998コントラクト(ドル換算約128.3 億ドル)とショートが41,427 コントラクトへ急拡大し、2018年9月18日の-56,742以来の大幅な売り越しとなっている。

全体のポジションでは、ポンド、スイス、カナダドルのネットロングは変わらないが、NZドルはロングからショートへと陥落し、円とユーロはショートで常連客の座を維持。一方、前週比の変化だけを見ると、JPYとCHFのロングが拡大し、新型肺炎の感染拡大にリスク回避通貨が選好され、逆に、カナダドル、豪ドル、NZドルはショートが拡大。ユーロも景気の鈍化を懸念してマイナス幅が拡大している。


円は、2019年10月15日から続くネットショートは変わらないが、前週比+14,127コントラクトで、2週連続して前週比でロングが拡大。新型肺炎の感染拡大が世界経済に及ぼす影響を危惧した円買いが強まっているが、円ロングへ方向転換するような動きも感じられず。

ユーロは、長期のネットショートは変わらず、前週比-16,218コントラクトで、2週連続しショートが急拡大。ネットポジションは-75,080コントラクトで昨年10月15日以来の水準となっており、欧州経済を危惧した動きが続く。

ポンドは、2019年12月24日から続くネットロングは変わらず、前週比-4,702コントラクトで、3週連続しショートが拡大。英国はEUから離脱し移行期間に突入し、EUとのFTAが年内に合意できるか心配。歴史的にも発のEU離脱にBOEの緩和継続の期待感も強い。

カナダドルは、2019年7月2日から続くネットロングは変わらず、前週比-16,027コントラクトで、2週連続しショートが拡大。2018年12月24日以来のショートの拡大に市場センチメントは急変。

AUDUSDは、長期のネットショートは変わらず、前週比-15,777 コントラクトで、2週連続しショートが拡大。豪ドルの先安観は強い。


詳しくは別表をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X