2020/02/12

2020年2月12日(水)16:00時ごろの動き

2020年2月12日(水)16:00時ごろの動き

パウエルFRB議長もリスクとして危惧している、新型肺炎の感染拡大のリスクは消えないが、早期収束を示唆する発言を好感。中国の執拗な景気底入れ策に上海総合は強く、日経平均株価も続伸。米債利回りも上昇し商品価格も強く、流れは小幅なリスク選好パターンに。ただし、為替相場はタカ派のNZ中銀に急進したNZDUSDを除き、動きは鈍い。

NZDUSDは、NZ中銀は市場の予想通り政策金利1.0%を据え置くも、賃金上昇圧力の可能性に留意し、経済の先行きに自信を示した。また、必要なら追加緩和するとの文言を削除し、今年の想定政策金利パスも、従来の0.9→1%に引き上げ、利下げの可能性を排除したことでNZDUSDは0.6410→0.6477まで急伸。バンクオブNZは中銀は政策金利を2021年第1四半期に引き上げる可能性を示唆するなどタカ派に傾き0.6450台をボトムとした動きが続いている。

USDJPYは、早朝の109.77をボトムに株高の影響もありリスク選好の動きに109.89まで上昇するも続かず、基本は蚊帳の外。ただし、クロスではJPYは弱含みで推移。

EURUSDは、相変わらず独政局不安とユーロ圏経済の弱さが主テーマで強さは感じられず。早朝の1.0920を高値に欧州市場の序盤では1.0900台まで値を下げ売り圧力が続く。

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8:30    AUD 2月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比2.3%(予想 前回-1.8%)、95.5(前回93.4)→ 森林火災の縮小で上昇へ

10:00    NZD NZ中銀 金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想通り




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NZ中銀
①政策金利(OCR)を1.0%に据え置き決定。経済の先行きに自信を示し、必要なら追加緩和するとの文言を削除し、今年の想定政策金利パスも、従来の0.9→1%に引き上げ、利下げの可能性を排除したことでNZDは急伸。

②雇用は最大持続レベル以上であり、インフレ率は目標範囲の2%の中間点に近づき、雇用とインフレを目標に近づけるためには、低金利が必要。
③経済成長は、2020年後半に加速すると予想。政府投資の見通しはより強く、家計支出の伸びが増加する兆候もある。
④COVID-19(コロナウイルス)のアウトブレイクは、新たな下振れリスク
⑤金利の低下と家計資産の増加により、家計支出の伸びが加速すると予想されることに留意
⑥一部のメンバーは、消費の伸びの増加は予測よりも持続的である可能性があると指摘
⑦強い労働市場に注目し、それが金融刺激策の予想される結果であることに同意
⑧賃金の圧力と消費者物価インフレへの流れに対する厳しい労働市場の寄与について議論し、最近の最低賃金の引き上げ、賃金衡平の解決、公共部門における大規模な労働協約の影響に留意。
⑨一部のメンバーは、さらなる賃金上昇圧力の可能性に留意した。
⑩GDP成長率は上昇すると予想されていたが、一部のメンバーは、短期生産に対する下振れリスクを指摘し
⑪ビジネス投資の見通しについて議論し、最近の改善にもかかわらず、ビジネス環境は低いままであることに留意。
⑫継続的な低金利による金融安定性リスクについて議論した。メンバーは、OCRへのわずかな変更が現時点でこれらのリスクに実質的に影響を及ぼさないという世銀の評価に留意した。
⑬追加の財政刺激策が金融政策の負担を軽減することを前提として、予測における政策刺激策のより良い組み合わせについて議論


バンクオブニュージーランド(BNZ)
①NZ経済にもたらす悪影響が短期間で終わり、政府が追加の財政刺激策を実施すれば、中銀は政策金利のを2021年第1四半期に引き上げるというシナリオに説得力が増してくる。


オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)
①新型肺炎が中国との「第1段階」の通商合意に影響する可能性がある。

S&P
①新型肺炎、中国の今年のGDP伸び率を0.7%ポイント押し下げ5.0%に 第1四半期に影響ピーク
②中国GDP、第3四半期に持ち直し始め失われた生産はすべて2021年末までに回復すると予想
③ 新型肺炎、2020年の世界のGDP伸び率を0.3%ポイント押し下げへ


末日聖徒イエス・キリスト教会(通称・モルモン教会)は半世紀以上かけ、ひそかに世界有数の投資ファンドを築き上げた。教会関係者以外でそれを知る者はほぼいなかった。

ミステリーの一端が明るみに出た
①「エンサイン・ピーク・アドバイザーズ」と名づけられたこのファンドが1000億ドル(約11兆円)もの資金を集めていることを、元従業員の一人が内国歳入庁(IRS)に提出した告発状で明らかにした。この告発者は、エンサイン・ピークの資金の一部を教会が不正流用した疑いがあることも指摘した。モルモン教会側はこの主張を否定している。



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