2020/02/07

2020年2月7日(金)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月7日(金)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型肺炎の感染拡大を封じ込めるのか? 治療法開発ラッシュ! 中国の超大規模な景気刺激策や対米輸入関税の一部軽減措置を発表するなど、国家の威信をかけた対応が目立つ。

一方、米経済指標は底堅く、トランプ大統領の弾劾裁判では無罪判決が決まり、米民主党党大会はどんぐりの背比べでとてもトランプ氏に対抗できそうにない。為替相場はドル全面高へ動き、米債利回りの上昇は一服、株価の上昇は止まらず。

WTIは52.20ドルの高値から値を下げ一時50.24ドルまで下落し、51ドル近くへやや反発。欧州株は強く米株も強く、急伸とは言えないが、ダウは0.3%弱と小幅上昇。米債利回りは小幅低下し1.64%近くで推移。

EURUSDは、ラガルドECB総裁は「金融危機との闘いで、金融政策の手段は消耗」とネガティブ。独製造業新規受注は予想外の落ち込みの中、独政局不安は変わらず。欧州序盤の1.1014高値に1.100を中心とした小幅な変動から、米国市場に入るとオプションカット、フィキシングと値を下げ一時1.0965まで下落し、ようやく下げ止まる。

GBPUSDは、ジョンソン首相のEU規則にとらわれない強硬姿勢は変わらず、EUとのFTAは難航し、ハト派は英国の合意なきEU離脱のリスクを盾にGBP売りへ。アジア、欧州市場では1.3000台の回復叶わず、米国市場に入り1月14日の安値1.2954を割り込み1.2920台まで値を下げ、1.2900の大台が次のポイントに。ただし、中長期のポンド高を支持する声は変わらず。

USDJPYは、株高+米債利回りの上昇に連動したJPY売りは止まらず、アジア市場の109.74を安値に、底値を切り上げながら、米国市場に入ると念願の110.00をワンタッチ。一日を通じて110のか壁は有効。実需筋・投機筋の売り、オプション勢の売りなど想定できるが、仮にクジラの売りなら強気な円安も望めず。クロスではGBPJPYで円高が目立っている以外は大きな変化は見られず。

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.2万件(予想21.5 前回21.6→21.7万件)

22:30    USD 第4四半期 単位労働コスト・速報値=前期比1.4(予想1.4% 前回2.5%)、労働生産性・速報値=前期比1.4%(予想1.6% 前回-0.2%)

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 ムニューシン米財務長官
①中国は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第1段階の通商合意の災害関連条項を適用することを検討している可能性が高いというが、中国が「第1段階」の通商合意で交わしたコミットメントを堅持すると想定。
②トランプ政権は感染拡大を大きく問題視していないが注視している。

カプラン・ダラス連銀総裁
①通商問題の緊張緩和に、世界的な経済成長や製造業活動、企業投資に対する圧力が軽減し、米経済は今年は「堅調な」成長が見込まれるが、新型肺炎の感染拡大は短期的には深刻な影響を受けるが長期化せずと予想、ワイルドカード。

トラス英国際貿易相
①米国との通商交渉において大幅な関税引き下げを求める
②英国は今後数カ月以内に米国や日本、オーストラリア、ニュージーランドとの通商交渉を開始する予定

米製薬リジェネロン
①新型コロナウイルスの治療法開発に向けた取り組みを強化しており、数カ月以内には一部の患者に対して使用可能と想定。

仏製造業の企業経営者
①20年の投資成長見通しは13年以来の低水準

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