2020/07/31

2020年7月31日(金)15:00時ごろの動き

2020731日(金)15:00時ごろの動き

 FOMCと米GDPが過ぎ去った終末と月末の金曜日。米景気鈍化を気にしながら、トランプ氏から大統領選延期をほのめかすサプライズを気にしながら、米債利回りは軟化。一方、日本ではコロナ感染者が増加し、東京では463人に拡大に戸惑いを隠せず、株価も影響を。

 日経平均株価は続落し-629(-2.82%)、上海総合は強い中国PMIもあり前日ひとほぼ変わらず、米10年債利回りは0.524%まで軟化。原油価格(WTI)は上昇幅を縮め40.00ドル近くで推移。金価格は1990ドル台へ上昇。

 肝心の為替相場は、主要通貨でドル売りがやまず、昨日弱かったCADAUDなどの資源関連通貨も強く、まさにドル全面安の相場。

 ドルブル派は、EURUSD1.1900USDJPY104.10台、GBPUSD1.3140台、AUDUSD0.7220台と、ここまでドル売りが進むと、ドル買いに反転する可能性が高いと期待したいのであろうが、ドルに対する信頼感はいまだ回復できず。

 EURUSDEU復興基金の歴史的成立あり、利食いの売りが厚かった1.1800を上抜け1.1900を達成し、1.191.20までの売り圧力を意識しながらも、1.2000の大台を試す動きを期待したくなる。

 USDJPYだって、105.00円割れを積極的に売ること先週まで考えていなかったことだろう。しかし、現実は105.00をクリアに割り込み、104.10台まで値を下げた現時点で積極的な円売りも感じられないのが現実。

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 6:00       NZD 7月 ANZ消費者信頼感=104.3(予想 前回104.5)、現況指数=101.3(予想 前回104.5)、期待指数=106.3(予想 前回104.6

8:30       JPY 6月 失業率=2.8%(予想3.0% 前回2.9%)、有効求人倍率=1.11(予想1.15 前回1.20

 8:30       JPY 6月 鉱工業生産・速報値=前月比2.7%(予想1.2% 前回-8.9%)、前年比-17.7%(予想-19.3% 前回-26.3)

 10:00     CNY 7月 中国国家統計局/物流購買連合会 総合PMI54.1(予想 前回54.2)、製造業PMI51.1(予想50.8 前回50.9)、サービス業PMI54.2(予想 前回54.4

 14:30     FRN 第2四半期GDP・速報値=前期比-13.8%(予想-15.2% 前回-5.3→5.9%)、前年比-19.0%(予想-20.0% 前回-5.0→5.7%)

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 JPY        マネックスグループ傘下のコインチェックで、仮想通貨の取引量が急増していることが分かった。コインチェックによると、取り扱い通貨の総計で前週比2倍から3倍になっているという。足元の市況高が背景。米中対立などを背景に、ビットコインの価格は急上昇している。市場関係者によると、安全資産の代表格である金に代わる投資先として、ビットコインにも資金が流入しているという。

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過去4日間の前日比(%)を表しています。ご参考まで。







2020年7月31日(金)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年7月31日(金)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米雇用の改善は弱まり、米成長は過去最悪、おまけに大統領選の延期の動きも加わる。市場はリスク回避の動きで、米株安は弱まるが米債利回りは軟化しドル売りへ。

米新規失業保険申請件数は143.4万件と悪化、米GDPは予想より良かったが前年比-32.9%は1947年の統計開始以来の最悪。 そして、トランプ氏から「大統領選延期」の可能性が突如浮上し、米株は急落。報道官から「単に疑問を提起したまで」と釈明と、両党議員から反対の声も多数でるも、ポンペオ米国務長官は「司法省は法的見地で判断を発表できる」とある。(どういう意味?)

ダウは一時500ドル近くから−225.92(-0.85%)まで持ち直し、Nasdaqは下げ幅を跳ね返し+44.87(+0.43%)と上昇へ。米10年債利回りは0.549%(-0.028)と軟化。原油価格は38.72をボトムに40ドルを回復するも、依然として資源価格は軟化が続く。

一方、独は失業者数は予想外の減少で、GDP前年比は-11.7%と過去最悪となるもこれでも米国より良いことは歴然。

肝心の為替相場は明確に2極化。ドル売りのなかでも資源価格の低迷に関連する通貨は弱い。目立ったのはGBPの上昇とCADの下落で、GBPCADは1.58%の大幅高。

USDJPYは、米GDPの結果を受けても109.90~30のレンジが続いたが、トランプ氏から「「人々が適切かつ確実、そして安全に投票できるようになるまで、大統領選を延期すべきではないだろうか」とのツイートを受けた米株安に反応しドル売りが強まる。終盤にかけては104.60台まで続落。ただし、クロスでは、AUDJPYとCADJPYを除きJPY安が目立っている。

EURUSDは、独GDPは前年比-10.1%と過去最悪で、独CPIは前年比で−0.1%となったが、ユーロ圏景況感指数は改善へと動き、独失業者数は予想外の減少と米国よりベター。欧州市場の1.1730をボトムに引き続き1.1700を割り込むこともなく、米GDPに1.1809まで上昇し、トランプ氏のツイートにリスク回避に1.1840台まで上昇と、クリアに1.1800の大台を上抜けさらなる上昇の声も。

USDCADは、資源価格の低迷なのか? アジア市場の1.3330台をボトムにドル売りの流れの中で一人弱さが目立っている。弱い米GDPにも1.3396をボトムに下げ幅は限定的で一時1.3460まで上昇。トランプ氏のツィート後の株安や米債利回りの低下にも1.3400を割り込むこともなく、一人負け状態。ただし、1.3500のポイントを超え値ければ再上昇も期待薄。

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21:00    GER 7月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.5%(予想-0.3% 前回0.6%)、前年比-0.1%(予想0.1% 前回0.9%)、HICP前月比-0.5%(予想-0.3% 前回0.7%)、HICP前年比0.0%(予想0.4% 前回0.8%)→ 前年比でマイナスに陥り、HICP前年比は4年ぶりの低水準

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=143.4万件(予想140万件 前回141.6→142.2万件)→ 予想より悪化しドル売りの材料となる

21:30    USD 第2四半期 GDP・第1次速報値=前期比年率-32.9%(予想-34.0% 前回-5.0%)、個人消費=前期比-34.6%(予想-34.5% 前回-6.8%)、デフレーター=前期比-1.8%(予想-0.1% 前回1.4%)、コアPCEデフレーター前期比-1.1%(予想-0.9% 前回1.7→-1.6%)→ 予想よりマイナス幅は縮まるが、1947年の統計開始以来の低水準で、米株安、米金利低下、資源価格下落し、緩やかなドル売りが強まる。

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トランプ氏は30日のツイートで、2020年の選挙は最も不正確で不正なものになるだろう、「人々が適切かつ確実、そして安全に投票できるようになるまで」、大統領選を延期すべきではないだろうかと問いかけた。郵便投票では不正が起きるとあらためて主張したが、証拠は示さなかった。

→ ホワイトハウスのギドリー報道官は声明で、大統領はパンデミック中の郵送投票の拡大を目指す民主党の取り組みに対して「単に疑問を提起したまでだ」と説明した。

→ 両党議員らが直ちに反対 ただし、ポンペオ米国務長官はこれについて、「司法省は法的見地で判断を発表できる」とある。

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CNY    中国では今後、経済発展の方向を協議するハイレベルの政治会合が続く。現旧指導層は例年8月初めに、避暑地として有名な北戴河で政策を議論する。新華社によると、党中央政治局は向こう5年間の発展計画や2035年までの長期展望の概略を打ち出すことを目指し、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を10月に開催することも決定した。

CNY    中国国家主席、経済情勢はなお「重大」と警告-改革推進を訴え 中国の習近平国家主席は、経済情勢が依然として「複雑かつ重大」だとして、高まるリスクと深まる難局を乗り切るために、内需と経済を刺激する改革の推進へさらに力を入れるよう呼び掛けた。 経済政策を議論する共産党中央政治局の会合で、習主席は内需を主な原動力としつつ外国投資を呼び込み貿易を安定させる「双循環」の成長モデルを加速させるべきだと主張した。国営新華社通信が30日報じた。

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2020/07/30

2020年7月30日(木)23:00時ごろの動き

2020730日(木)23:00時ごろの動き

 ドル安+株安+債券利回り軟化+原油安、そして、ドル売りとリスク回避が目立つ。

 注目の米GDPは-32.9%と予想-34.0%を上回るも前回-5.0%から大幅に悪化。米週間新規失業保険申請件数も予想・前回を上回り悪化。

 一方の、独CPIは前年比-0.1%と下落、独GDP前期比は-10.1%と予想外に弱くでるも、ユーロ圏経済信頼感は82.3と予想外に強く、独失業者数は予想外に減少。

 欧州株は大幅安で、EUROSTOXX50は-2.91%の低下、米株も弱くダウは−1.8%近く下落し、米10年債利回りは0.554%と下落。原油価格(WTI)は40.03まで軟化。

 GDPを受けた反応は株安+債券利回り低下=ドル売りへと動き、EURGBPの買いにGBPUSD1.3000の大台をクリアにブレークして1.3060まで続伸。

 EURUSDは、弱い独CPIGDP1.1730台まで一時値を下げるも、弱い米GDPを受け1.1810台まで続伸。

 AUDUSDNZDUSDUSDCADは、資源価格と株株安の影響を受けドル買いが強まり、流れは強弱し2極化。

 USDJPYは、国内コロナ感染拡大は気になるも為替相場に影響は見られず。弱い米GDP後に一時104.91まで値を下げるも、結局のところ104.9030のレンジを継続。クロスでもGBPJPYの買いをベストに、EURJPYCHFJPYが上昇するも、AUDJPYNZDJPYCADJPYと資源関連通貨は下落しこれも2極化。

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 21:00     GER 7月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.5%(予想-0.3% 前回0.6%)、前年比-0.1%(予想0.1% 前回0.9%)、HICP前月比-0.5%(予想-0.3% 前回0.7%)、HICP前年比0.0%(予想0.4% 前回0.8%)

 21:30     USD 週間新規失業保険申請件数=143.4万件(予想140万件 前回141.6→142.2万件)、

 21:30     USD 第2四半期 GDP・第1次速報値=前期比年率-32.9%(予想-34.0% 前回-5.0%)、個人消費=前期比-34.6(予想-34.5% 前回-6.8%)、デフレーター=前期比-1.8%(予想-0.1% 前回1.4%)、コアPCEデフレーター前期比-1.1%(予想-0.9% 前回1.7→1.6%) 予想より悪化し1947年の統計開始以来の低水準へ

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 トルコ中央銀行と国営銀行はリラ安定に向け昨年初めから約1100億ドルを売却。ここ数カ月で為替介入が活発化している。

 トランプ米大統領  人々が適切に、安全に、支障なく投票できるまで選挙を遅らせてはどうか?

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は29日、米銀の資本は十分だが、レバレッジ比率の一時的緩和が米経済における信用供与の支援に役立つ可能性があるとの認識を示した。パウエル議長は記者会見で、資本基準の幅広い緩和に向けた法案の可能性について言及し、「銀行にバランスシート拡大を認める能力がわれわれに与えられるだろう」と述べた。FRBは既に、米国債保有を計算から一時的に外す限定的な措置を実施している。

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2020年7月30日(木)16:45時ごろの動き

2020年7月30日(木)16:45時ごろの動き

月末の実需や利食いなのか、FOMC後の調整なのか、日本株・中国株は弱く、資源価格も弱く、米債利回りも低下し、ドル買いへと動くも、米GDPを前にして今のところドル買いも限定的。

日経平均はプラス圏を維持できず失速(-57.88-0.26%)、上海総合も小幅ながら低下へ。米10年債利回りは0.562%と軟化している。

資源価格は失速し、原油価格(WTI)は40.90近くまで-1%近く、金価格も1962ドル台と-0.5%近く、銀価格も-4.32%の低下。

為替相場は、USDJPYは一時105.30近くまで上昇、EURUSDも1.1750台まで軟化、GBPSUDも1.2940台まで軟化。資源価格の軟化にUSDCADは1.3330→1.3410近くまで一時上昇、NZDUSDが0.6672→0.6620まで一時下落、AUDUSDは0.7190→0.7120台まで一時値を下げるなど、ドルに対して弱さが目立っている。ただし、ドルの上昇幅も今のところ限定的で、米国市場のGDPが大きな変化の材料に。

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7:45    NZD 6月 住宅建設許可件数=前月比0.5%(予想 前回35.6→41.7%)

10:00    AUD 7月 ANZ企業信頼感=-31.8(予想-29.8 前回-34.4→-29.8)、企業経済見通し=-8.9%(予想-6.8 前回-25.9→-6.8%)

10:30    AUD 6月 住宅建設許可件数=前月比-4.9%(予想-2.0% 前回-16.4→-15.8%)、前年比-15.8%(予想 前回-11.6%)

16:00    CHF 7月 KOF景気先行指数=85.7(予想75.0 前回59.4→60.6)

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USD    パウエルFRB議長は29日、米銀の資本は十分だが、レバレッジ比率の一時的緩和が米経済における信用供与の支援に役立つ可能性があるとの認識を示した。パウエル議長は記者会見で、資本基準の幅広い緩和に向けた法案の可能性について言及し、「銀行にバランスシート拡大を認める能力がわれわれに与えられるだろう」と述べた。FRBは既に、米国債保有を計算から一時的に外す限定的な措置を実施している。

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2020年7月30日(木)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年7月30日(木)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

FOMCは金利据え置き、パウエルFRB議長はできる限りの手段を活用。ドルは売りと買いに反応するも、結局は元に戻りドル安水準にとどまる。

FOMCは予想通り、政策金利0.00~0.25%で据え置きと、量的緩和政策も米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)は同400億ドルを買い入れる現状の資産購入を維持すると決定。(ロイターFOMC声明全文 https://jp.reuters.com/article/fed-fomc-statement-idJPKCN24U30W)

別な声明では、前日発表した緊急融資プログラムを3カ月延長し12月31日まで継続したのに続き、ドル流動性スワップラインと、外国の中央銀行にドルを供給する暫定的なレポファシリティーを2021年3月31日まで延長へ。

パウエルFRB議長は、できる限りの手段を活用することを約束し続けるとあり、9月のFOMCで緩和期待が続く。(日経新聞 パウエルFRB議長会見 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62069050Q0A730C2000000/)

米株はFOMC前からの上昇傾向を維持し、ダウ+160.29(+0.61%)上昇。原油価格は41.20台で推移し、金価格はFOMC直後に1,998.40ドルまで上昇するもまたも失敗し1985近辺で推移。米10年債利回りはFOMC後に軟化し0.571%(-0.011)近辺で推移。

為替相場は、米貿易赤字の縮小、NAR中古住宅販売保留の仮契約指数の予想外の上昇にも、ドル買い戻しは逆に、逆にFOMC前にドル売りが強まり、FOMCで直後ドル買い、パウエル発言でドル売りへと動き流れはドル売りを継続中。

USDJPYは、104.80~105.20のレンジから、FOMCとパウエル発言を受け104.77~105.16へと上下するも、結局は元の水準に逆戻りで、水準的にはJPY売りが予想外に弱いことも事実。

EURUSDは、アジア市場の1.1710台をボトムに、FOMC直後は1.1806までと1.1800の壁を試す動きとなり、パウエルFRB議長発言後は利食いの売りに1.1755まで値を下げるも、上昇力を維持しテクニカルにも上昇トレンドは変わらず。

GBPUSDは、FOMC後に1.3014とこれも1.30の大台を達成。AUDUSDは0.7150~00、NZDUSDは0.6640~80、USDCAD1.3330~80のレンジを継続中。


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21:30    USD 6月 米貿易収支・速報(財モノの貿易収支)=-706.4億ドル(予想 前回-743.4→-753億ドル)→ 数カ月減少していた輸出が持ち直し、赤字が縮小した。

23:00    USD 6月 NAR中古住宅販売保留の仮契約指数=前月比16.6%(予想15.0% 前回44.3%)、指数116.1(前回99.6)、前年比6.3%(予想 前回-5.1%)→ 予想を上回り、指数は116.1と14年ぶりの高水準

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USD    日経新聞 パウエルFRB議長会見 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62069050Q0A730C2000000/

USD    ロイターFOMC声明全文 https://jp.reuters.com/article/fed-fomc-statement-idJPKCN24U30W

USD    FOMCは、市場予想通りに政策金利0.00~0.25%で据え置きと、量的緩和政策も米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)は同400億ドルを買い入れる現状の資産購入を維持すると決定した。 声明では、急低下した米経済は幾分か持ち直したが、年初の水準を大きく下回っている。 経済の道のりはウイルスの行方に著しく左右される。景気の下支えに向けてすべての措置を講じると再表明し、必要な限り事実上のゼロ金利政策を継続すると改めて強調した。新型コロナウイルス感染のパンデミックからの回復が安定しない中、米経済を支援するためにあらゆる手段を活用するとあらためて表明した。→ 量的緩和の拡充や、ゼロ金利を長期にわたって維持すると約束する「フォワードガイダンス」の導入の検討に既に入っている。9月の次回会合で、追加緩和を決定する可能性がある。 別の声明 ドル流動性スワップラインと、外国の中央銀行にドルを供給する暫定的なレポファシリティーを2021年3月31日まで延長したと発表した。

USD    パウエルFRB議長記者会見 ◎できる限りの手段を活用することを約束し続ける ◎この数カ月、経済再開で経済活動は持ち直し ◎企業の設備投資はまだ回復せず ◎4~6月のGDPは過去最悪になりそう ◎雇用は5~6月に増加 ◎失業は低賃金労働者、女性、ヒスパニックで特に深刻 ◎コロナは6月半ばから急拡大。ウイルス封じ込めは新たな局面に ◎この数週間、感染防止のための策が経済に影響を与え始めている。消費支出は6月下旬以降減少 ◎幅広い活動を再開しても問題がないと思えるまで完全な経済回復は望めない ◎金融政策の枠組み見直しの議論を再開。近い将来審議をまとめる ◎中銀間のドルスワップを延長。導入後、ドル市場は正常化したが必要とされるなら利用できるよう保つ ◎経済再開しても、レストラン、バー、ホテルなどで解雇された人の多くは復職が難しく、支援が必要だ ◎資産購入で米国債、MBSの市場機能は回復。世界の金融市場の絶対的な基盤で、うまく機能することが不可欠 ◎コロナの流行後、店舗や銀行の閉鎖で硬貨の流通が停止。造幣局と協力し対応 ◎事実上無制限といえるクレジットや流動性支援の制度を通じて経済を支えることができる。プログラムの中身やフォワードガイダンス(将来の指針)も調整できる ◎需要の大きなショックを受けており、しばらくディスインフレ(物価上昇の鈍化)圧力と闘うことになる ◎株式購入について何の作業も意図も持っていない ◎フォワードガイダンスは前回の会議で議論し、今後も議論されるが、まだ決定していない。ガイダンスは特定の期間と結びつけることもあるし、物価や雇用の目標達成と結びつけることもできる。状況に応じてそれぞれ魅力がある ◎銀行は高い流動性とともに強固な資本を積んでいる。この危機下の強さの源だ ◎金融政策の枠組み見直しは本来6月に完了予定だったがコロナで遅れ。非常に優先度の高いテーマだ(日経新聞)

USD    トランプ米大統領 新型コロナウイルスに対応した次の景気刺激策について、共和党と民主党の対立は解決からほど遠いと述べ、支援が失効しないよう議会は暫定措置を成立させる必要があるだろう。 ムニューシン財務長官はこれより先に記者団に対し、共和・民主両党の意見は「相当かけ離れて」おり、議会は失業保険の上乗せ給付と保護の短期延長で合意する必要がある

USD    エスパー米国防長官は29日、ドナルド・トランプ大統領の決定に伴いドイツの駐留米軍を1万2000人減削減する計画を発表した。米軍欧州司令部をドイツのシュトゥットガルトからベルギーに移転し、F16戦闘機をイタリアにある米軍基地に再配置することも明らかにした。

EUR    ドイツ経済研究所(DIW)は29日、第3四半期の国内経済が前期比3%の成長になるという見通しを示した。新型コロナウイルス危機から一部で回復するという。「明らかに回復の兆候がある。ただ成長は力強いものの、今春の歴史的な落ち込みから元通りになるには、おそらく2年はかかるだろう」と指摘した。

EUR    ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」の終了時期について、ECBが主にインフレ動向に基づいて決定すると述べ、PEPPが当初の予想より長期化する可能性を示唆した。 総額1.35兆ユーロ(約166兆円)のPEPPの購入枠をECBが使い切ることになると予想。世界の幾つかの地域での新型コロナウイルスの感染再拡大は心配の種だが、ユーロ圏経済がECBの予測に沿って回復しているとの認識を示した。

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2020/07/29

2020年7月29日(水)21:30時ごろの動き

2020年7月29日(水)21:30時ごろの動き

コロナウイルス感染や米中対立の根本的な問題に加え、FOMC、決算や月末要因が相場の変動要因に。

FOMCを前にして動き難いことは変わらず。政策金利の据え置き見通しは変わらずだが、次回のFOMCは9月16日と夏休みを挟み間があり過ぎることを考えれば、フォワードガイダンスの見直しや金融政策決定の枠組みを議論するなど、何らかの安全策を残しほのめかす可能性は残る。

原油価格は41.50台まで一時上昇、金価格も19710ドル台と小幅上昇。欧州株は小幅高で、EUROSTOXX50は+0.1%と若干の上昇へ。主要国の債券利回りは上昇気味で上昇、米10年債も0.586%と一時0.595%まで上昇。

相場には関係ないが、在日米軍のシュナイダー司令官は、尖閣諸島周辺における中国公船による「前例のない侵入」の監視を米軍が支援することが可能とあった。これに対し、中国外務省は、同島中国固有の領土であり、この地域で法執行活動を行う権利を有すると表明し、米中リスクから中国対日米のリスクも。

為替相場は、FOMCを前にして大きな変化はみられず。どのような結果が発表となるかは別としても、FOMCやパウエル議長の発言を材料にして相場を動かそうとする投機筋による短期的な相場変動のリスクだけはいつもながら高い。

EURUSDは相変わらず1.1800の壁が意識され、欧州市場に入ると一時1.1770まで上昇するもすぐにぎり返され1.1720台まで下落。1.1700~1.1800の両ポイントを意識。

USDJPYは欧州市場の序盤にドル売りが加速した流れを受け104.80まで円高が進も失敗。105.20近くまで戻る局面があるも引き続きこの水準での動きとしては上値の重さだけが残る。JPYクロスでは統一性がなく強弱混在。

USDCADは1.3387を高値に欧州市場の序盤では1.3340まで下落してやや反発中。期待感はCAD高なのだが、結局のところ先週後半から1.33~1.3450のレンジを継続中。

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17:30    GBP 6月 BOE住宅ローン承認件数=40,010件予想33,000件 前回9,273→9,270件

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USD    在日米軍のシュナイダー司令官は29日、尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺における中国公船による「前例のない侵入」の監視を米軍が支援することが可能との見解を示した。これに対し、中国外務省は、釣魚島は中国固有の領土であり、この地域で法執行活動を行う権利を有すると表明した。

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2020年7月29日(水)15:30時ごろの動き

2020年7月29日(水)15:30時ごろの動き

FOMCを前にアジア市場は緩やかなドル売りを継続。日経平均株価は下落、上海総合は上昇、原油価格+金価格は小幅高を維持、米10年債利回りは0.58%やや軟化。

市場は日本株安の要因を、予想を下回る企業決算、円高、米国の景気不安と見てるが、フィッチは急激な経済縮小に日本の格付け見通しを安定的→ネガティブに引き下げたが、コロナ以降の世界経済はどこを見ても同じ状況では?

ゴールドマンのストラテジストらは、米金融当局が「インフレ・バイアス」の方向にシフトする可能性や政治的不確実性の増大、新型コロナウイルスの米国での再拡大を巡る懸念などをドルが直面するリスクとして挙げている。

ちなみに、本日のFOMC(日本時間明日の未明午前3時)では、金利や資産購入のフォワードガイダンスの見直しや金融政策決定の枠組みを議論する一方で、最終決定を公表する用意はなさそと言うのが大勢の予想。これが反れるようであればサプライズ。

USDJPYは、104.96~24の狭いレンジながら、現時点の位置を考えれば、FOMCを材料にして相場を動かいたいと考えている市場参加者が多く、ダウンサイドリスクが高いと思わざるを得ないが、105円割れから積極的に円ロングを取る気にもなれず。

EURUSDは、歴史的な共通債に流れは変化しており1.1714をボトムに上昇トレンドは変わらず。1.1800を前にしてEURロングの調整が続いているが、押し目が限定的であること+1.1800をクリアに上抜けるとロングが再燃する可能性が高いのでは。

AUDUSDは、弱い豪CPIにつけた0.7149をボトムに0.7180まで一時上昇。短期・中期的に上昇トレンドが続き0.71台に跳ね返されながらも、資源価格のフローもありこの傾向は変わらず。

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10:30    AUD 第2四半期 消費者物価指数=前期比-1.9%(予想-2.0% 前回0.3%)、前年比-0.3%(予想-0.4% 前回2.2%)、RBAトリム平均値=前期比-0.1%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.8%)、RBA加重中央値=前期比0.1%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比1.3%(予想1.2% 前回1.7%)→ 四半期ベースで過去最大の落ち込み

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OTH    コロナ感染の再拡大、もろい世界経済回復にリスク-アジアが黄信号  中国が今週発表した本土での感染症例はこの4カ月余りで最多となり、北京では21日ぶりに新たな感染者が確認された。東京や香港、メルボルンもそれぞれ記録的な感染者数となっており、100日近くにわたって国内で新規感染者が出ていなかったベトナムも感染拡大と闘っている。

USD    ゴールドマンのストラテジストらは、米金融当局が「インフレ・バイアス」の方向にシフトする可能性や政治的不確実性の増大、新型コロナウイルスの米国での再拡大を巡る懸念などをドルが直面するリスクとして挙げた。新型コロナ対策のための債務膨張で、ドルの通貨価値が劣化する恐れもあると付け加えた。 ゴールドマンは1年先の金相場予想を1オンス=2300ドルと、従来の2000ドルから引き上げた。 一方、ブルームバーグ・ドル・スポット指数はここ10年で最悪の7月を終えようとしている。

USD    FOMC。今回の会合では、金利や資産購入のフォワードガイダンスの見直しや金融政策決定の枠組みを議論する一方で、最終決定を公表する用意はなさそうだ。7月に入り失業保険申請やクレジットカード支出、航空旅行が横ばい状態となっていることを示すデータを踏まえ、パウエル議長は当局が景気回復支援のため何でもやる姿勢をあらためて示しつつ、議会への財政支援要請を繰り返す見通しだ

USD    米FRB、緊急融資プログラムを3カ月延長-12月31日まで継続。FRBは28日の声明で、「3カ月の延長により、プログラム利用を検討している場合に事前の計画が容易になるとともに、COVID19のパンデミックから経済が回復するのを促進するプログラムが、引き続き利用可能だという確実性を提供する」と説明した。 ムニューシン財務長官は別の声明で、プログラムの3カ月延長を承認した。  FRBは3月半ば以降、計9つの緊急融資プログラムを整備。①プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)向け連銀貸出制度(PDCF)、②マネーマーケット・ミューチュアルファンド流動性ファシリティー、③プライマリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(PMCCF)、④セカンダリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(SMCCF)、⑤ターム証券貸出制度(TSLF)、⑥中小企業支援制度(給与保障プログラム、PPP)を対象にしたPPP流動性ファシリティー(PPPLF)、⑦中小企業向けメインストリート融資制度(MSLP)7つのプログラムが今回延長されることとなった。元々12月31日までだった「①地方自治体流動性ファシリティー(MLF)」と、2021年3月17日までの「②コマーシャルペーパー資金供給ファシリティー(CPFF)」を除く

USD    新型コロナウイルスで打撃を受けた米経済を支えるための包括的経済対策案を巡るトランプ米政権と民主党の28日の交渉は行き詰まった。マコネル共和党上院院内総務が求めている企業や学校などを新型コロナに関連した賠償請求訴訟から守る免責条項が対立点となった。ペロシ下院議長(民主)は、マコネル氏が同条項を修正なしで盛り込むよう強硬に主張していることについて、同氏が合意成立に向け真剣に取り組んでいないことを示すと指摘した。

JPY    財務省幹部はきょう午前、「為替の安定は重要なので、緊張感を持って為替市場動向を注視している」と述べた。「久々の当局者発言なので、海外勢などの間でどう受け止められるか注目したい」

JPY    日本株安 キヤノンの4~6月期は初の赤字、ファナックの今期営業益は56%減に-日産は今期営業赤字4700億円企業決算が相次いでいる。 決算が予想を下回る企業が多数、円高や、米国の景気不安が要因、輸送用機器や電機など輸出関連、鉄鋼や非鉄金属などの景気敏感業種中心に安い。決算失望のキヤノンやファナックなどは急落。

JPY    フィッチ・レーティングスは急激な経済縮小に日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。「外貨建て長期発行体デフォルト格付けは「A」に据え置いた。「当社が予想する2020、21年の急激な財政赤字拡大は日本の公的債務残高を大幅に膨らませることになるだろう」とも分析した。フィッチは日本経済が今年5%縮小し、2021年は3.2%のプラス成長となると予想。GDPは21年10-12月(第4四半期)までは新型コロナ流行前の水準を回復しないとみている。

CNY    ブルームバーグの曲天石エコノミストは今週のリポートで、「需要が上向かなければ供給サイドで回復の勢いが落ち込む恐れがあるというのが今の懸念だ」と指摘。「最近の米中対立激化も、長期的に回復を一段と抑えかねない経済的足かせを生むリスクがある」との見方も示した。

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2020年7月29日(水)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年7月29日(水)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

FOMCを直前に控える中で、金・白金価格の上下変動が目立ち、債券利回りも上昇から低下へ、米株価は軟調で、為替相場はUSD+JPY+GBPの上昇と、NZD+EURの弱さが目立ち、EURJPY−0.56%、EURGBP−0.67%と動きは大きい。

米上院共和党は27日に、総額1兆ドル規模の新型コロナウイルス追加対策法案を発表。今月末に期限を迎える失業保険の給付額上乗せ措置を減額したうえで延長することもあり、民主党のほか一部の共和党議員からも反対があり、合意に時間がかかるリスクを市場は懸念する流れが続く。

米国市場に入り、米CB消費者信頼感指数は92.6(予想95.0、前回98.3)と予想外に弱く、現況指数は大幅上昇、期待指数は大幅指数とドルにとってはネガティブ。一方、FRBが緊急貸し出しプログラムを12月まで延長すると発表、経済回復の鈍化懸念に米債利回り低下と、29日のFOMCで緩和的な姿勢を再び強調するリスクを市場は懸念し、ドル買いも弱まる。

米株は決算の発表が本格化する中で、ポジション調整なのか終盤にかけ下げ幅を拡大、ダウは−205.49(-0.77%)、Nasdaq−1.27%、S&P500−0.63%。金価格は一時2,000の大台達成から急落するも、1971.50(+16.10)と小幅高。原油価格(WTI)は41ドルを割り込み軟化。米10年債利回りは0.586%(-0.026)とFRBが緊急貸し出しプログラムを年末まで延長することを発表し、29日のFOMCで緩和的な姿勢を再開する可能性を市場は意識し軟化。

USDJPYは、弱い米CB消費者信頼感指数もあり、フィキシングを前にして一時104.96と105円の大台を割り込むが、実需筋の円売りも見られクロスでの円買いのフォローもなく、105.19まで値を戻している。ただし、ダウントレンドに変化はなく、下値を試す動きは変わらず。EURJPYは123~124のレンジの流れを継続中でどちらにブレークするのか注目。

GBPUSDは強さが目立っている。EURGBPロングの巻き戻しなのか、0.9050台と7月22日の安値水準まで下落と、EUR売り・ポンド買いが目立つ。GBPUSDは1.2900~10を上抜けてから買いが加速し1.2953まで上昇し強さが目立っている。英EU通商協議の行方が不透明でリスクは残るも、月末に向けた実需筋の動きなのか?

EURUSDは、金価格の下げに連動し1.1700を安値に何と下げ止まるも、FOMCを前にして積極的な買いも見られず。1.1700~45の狭いレンジで、上昇トレンドは変わらないものの、ポジション的にはロングが多いのが気になる。


2020/07/28

2020年7月28日(火)22:30時ごろの動き

2020年7月28日(火)22:30時ごろの動き

金価格は歴史的2000ドルを瞬間達成してからは軟調で、銀先物も一時2013年8月以来の高値を達成するも、こちらも失速気味。

欧州株は軟調で独DAXは小幅安、一方、英FTSは小幅高。ダウ先物も小幅低下で、原油価格(WTI)は41.17ドルと軟調に推移。米10年債利回りは上昇幅を縮めまたも0.6%の大台を割り込む。

明日のFOMCを前にして、金融政策は据え置きが固いと思われており、パウエル議長の会見でもYCCに具体的に触れることはないと思われる。ただ市場では、年内で金融融資プログラムを拡大する可能性が指摘されている。

為替相場は、ドル高と円高が久々の同居。USDJPYは105.00の壁に跳ね返され、米債利回りの上昇や資源価格の上昇もあり一時105.69まで値を戻すも続かず。米国市場の序盤では、逆に米債リ利回りは弱く、資源価格も弱く、株価も強さが見られず105.00円の壁を試さずにはいれない。また、これをボトムに急反発するより戻り売りの流れに変化。

EURUSDは、1.1700~50のレンジで今までの上昇から小休止。GBPUSDは0.9135を高値に0.9080台と底値を切り下げている。AUDUSDは0.7177をピークに欧州市場では一時0.7113まで下落するも、米国市場の序盤では0.7160台を回復。

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2020年7月28日(火)15:30時ごろの動き

2020年7月28日(火)15:30時ごろの動き

日経平均株価は後場にかけて軟化、前日比-61.46(-0.27%)で終了。上海総合も上昇幅を縮めて、原油価格(WTI)は41.90を高値にやや軟化。一報、米債利回りの上昇は大きく10年債は一時0.635%まで上昇し0.627%(+0.015)で推移している。注目の金価格は2000ドルの大台をついに達成。米共和党のコロナ法案、失業給付加算を週400ドル減額と協議難航している。

肝心の為替相場は、米金利の上昇もあるが、明日のFOMCでは大きな変化が見込めないことも強く意識している。

USDJPYは、105.22をボトムに105.00の大台割れを試す勢いも全く見られず、105.50を上抜けてからは短期ショートの巻き戻しが見られたが、JPYはクロスでは大きな変化は見られず。

EURUSDは、独Ifo経済研究所が輸出は7月に拡大を予測と自動車セクターが最大の上げ幅になっている。1.1770台を高値に前日の高値1.1781を試す動きもみられず。前日のNY市場で上昇がスタートした地点の1.1720台で何とか下げ止まっているが、1.1800のターゲットを前にしてFOMCを意識して短期的には調整が続く可能性も。

GBPUSDも、1.2904を高値に1.2845まで下落。1.3000の大台がどうなるか、楽しみにしていたが、先は険しそうで持ち越されている。

NZDUSDは、0.6703の高値から0.6650割れまで下落と、下落率だけを見ると最も大きくなっている。AUDUSDは、ウエストパックが豪デフレに陥る可能性を指摘。0.7167の高値から0.7130割れまで下落して何とか下げ止まっている。

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2020年7月28日(火)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)



ご存じの通りで、トランプ大統領の補佐官も感染するなど、米コロナ感染再燃や給付金問題、米中緊張拡大リスクに加え、FOMCで金融政策の据え置きを予想するも、パウエルFRB議長のハト派(フォワードガイダンスやYCCなど)発言を意識したドル売りを継続。

為替相場はEUR買い止まらずドル全面安でJPYも続伸。米株は強く、ダウは0.43%上昇、Nasdaqは1.67%と伸び率を拡大。原油価格(WTI)は一時40.48まで値を下げるも41.82の高値を付け41.60台で推移。金価格の続伸は止まらず一時1971.30まで上昇。米10年債利回りは0.6%台を回復。

米耐久財受注のコア資本財は前月比3.3%と強く、2018年7月以降で最大の伸びとなった。(GDPの設備投資の算出に利用)

EURUSDは、米中対立リスクのヘッジもあるが、復興基金の合意が潜在的な買い要因となる中でEURが選択。独Ifo業況指数は90.5と強く3か月連続の上昇と強い。フィキシングでは1.1781の高値を付けてから上値が重くなり1.1740台で推移。

GBPUSDは、アジア市場の1.2777をボトムにフィキシングでは1.2900台を達成し1.2870台で推移。バルニエEU首席交渉官は、英国とのEU離脱後の関係を巡る非公開協議で、合意は得られると確信を示すとの報道もGBP買いを後押し。

USDJPYは、106.16を高値にフィキシングでは105.12まで続落し下げ止まり105.40台で推移と、反発力は弱く積極的な買いも見られず。市場ではリスク回避のJPYの先高を期待するコメントも目立つが、EURJPYはまだ上昇トレンドからの変化が見られず、USDCHFでのドル売りも弱い。

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17:00    GER 7月 Ifo業況(総合)指数=90.5(予想89.3 前回86.2→86.3)、現況指数=84.5(予想85.0 前回81.3)、期待指数=97.0(予想93.9 前回91.4→91.6)→ 3か月連続の上昇で、過去最大の上昇を記録した6月からさらに改善した。

21:30    USD 6月 耐久財受注=前月比7.3%(予想7.2% 前回15.7→15.1%)、除く輸送機器・前月比3.3%(予想3.5% 前回3.7→3.6%)→ 民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比3.3%増と、市場予想の2.3%増を上回り、2018年7月以降で最大の伸びとなった。GDPの設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷も伸びが加速した。