2020/07/01

2020年7月1日(水)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年7月1日(水)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

本日も米株は終盤にかけ上げ幅を拡大、ダウは+0.85%(+216.74)で終了。米10年債利回りは0.662%と小幅上昇、原油価格(WTI)は39.44ドルと一時40.08まで上昇するも伸びきれず。

中国全人代常務委は香港国家安全維持法案を可決、米国は香港の優遇措置の見直しを表明、米中間の対立懸念は変わらず。コロナウイルスでは主要国で封鎖措置の緩和を進める経済活動が加速し、景気回復への期待が高まる中で、米国を含め感染拡大の再燃が懸念材料。

ただし、米株高+米債利回りの若干の上昇、原油価格の一時40ドル台を回復するなどもあり、為替相場はUSDJPYが108直前でなんとか上げ止まり、JPYは含めクロスでの全面安でGBPJPYは前日比で1%超の上昇。強さが目立っていたEURUSDは1.1191~1.1262のレンジで、EURGBPは前日比-0.83%と下落、今日は利食いに押され強さは見られず。

GBPUSDは、英第1四半期GDPは-2.2%と速報値の-2.0%から赤字額が拡大したが、ハールデンBOEチーフエコノミストは「英経済がV字型回復を遂げつつある兆候がある」とポジティブ発言。ジョンソン英首相は経済立て直しで50億ポンド規模のインフラ投資計画を発表。これを受けたGBP買いは限定的だったが、フィキシングのGBP買い影響もありGBPショートの買い戻し、EURGBPやGBPJPYなどのクロスでもGBP買いが目立っており、欧州市場の安値1.2258をボトムに米国市場では1.2400直前まで上昇し上げ止まっているが、EUと英国の通商協議の不安材料は変わらないが、水準的には上値を狙いやすい位置にとどまっている。

EURUSDは、ECBの大規模な景気刺激策もあり、イタリア国債利回りは3月以来の低水準と改善。懸念の独憲法裁判所が下したECBのPSPPに独連銀が参加するための合法性は、ショルツ独財務相が必至にバックアップし解消にむけた動きが期待されている。アジア市場の1.1252をピークに、クロスを含めたロングの利食いが強く、デギンドスECB副総裁や独商工会議所のややネガティブ発言もあり、欧州市場では1.1200を割り込み一時1.1191まで下落し、ユーロ圏CPI前年比は0.3%と前回0.1%から加速もあり何とか反発。フィキシング直後には1.1262まで上昇し1.1230台で推移している。

USDCADは、1.3700をダブルとトップに売りへと変化し、1.3500ー50~1.3700のレンジ入りなのか?

USDJPYは、20日MAを上抜け5連騰。107.98を高値に108を試しきれず上げ止まっているが、日本の弱気見通し派が増加し、リスク懸念時にもJPY買いは見られず、上値トライは時間の問題に見えてならない。CHFJPY、GBPJPY、AUDJPYでの円売りが再燃し、JPYは一人負けの状態。強い流れが続く中では流れに逆らわず、売り転換するまでじっと待つことにしたい。