2019/12/31

2019年12月31日(火)昨日30日、海外市場の動き(午前6時半ごろの動き)

2019年12月31日(火)昨日30日、海外市場の動き(午前6時半ごろの動き)

ようやく、ようやく本決まりと思われる米中通商協議の第1弾合意署名。ナバロ氏は「貿易合意は完了し署名式が間もなく行われる」とあり、劉鶴氏は「週末に渡米し署名する」とある。

しかし、年末ぎりぎりの実需筋不在で、投機筋の独断場で正しい方向性に動くとは限らないこの時季。市場の反応は株安で、USDは全面安で、リスクオンに回避されるJPYは逆に久々に上昇し、クロスでもJPYは小幅ながら全面高。

USDJPYは、アジア市場で株安の中で、一時109.07まで下落。109.00~20のレンジから109.20台を高値に109.00をブレークし一時108.77まで下落(200日MA=108.70)。ようや下げ止まるも、109.00に戻すのが精いっぱい。実需不在のこの時期、ほぼ100%テクニカルだけで動く相場になりそうで、108.70、109.20がポイントで、どこまで下げるか試す相場になりそう。

EURUSD、アジア市場の安値1.1170台から一時1.1220と1.12の大台を達成から、利食いの売りに押されて上値が重くなるも1.1200を何とか維持。前日に200日MA=1.1143を終値ベースで久々に超え、1.1200台での終了と、200MAを割り込むまでは上値を期待したくなる。

USDCADは、アジア市場の1.3084を高値に米国市場では一時1.3050まで下落。底堅かった1.3050~60の底値を試し3日連続の下落で、10月29日の安値1.3042を割り込み、大台の1.3000を割れと試せるか? それとも1.3050~1.3320のレンジに逆戻りか? いつもながらこの水準は悩ましい。

米株は弱く、ダウは米中通商協議の第1弾合意に迫る見通しにも上昇せず。すでに織り込み済みの反応でサプライズもなく利食いの売りに一時200ドル超下落、上昇力は弱く28,462.14と前日比-183.12(-0.64%)へ。

米10債利回りは、一時1.9385%と上昇するも、米中通商協議の第1弾合署名が合意に迫る見通しに失速。結局は1.88%台で推移。2年債は弱く1.567%台へ下落。

原油価格(WTI)は米国の対テロ組織への報復攻撃などの中東の地政学的リスクに一時62.34まで上昇するも、逆に一時61.09まで下落するなど乱高下しながら、結局は61.60台で推移。

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22:30    USD 11月 卸売在庫・速報値=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.1→0.0%)小売在庫=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.5%)、

0:00    USD 11月 シカゴ購買部協会指数=48.9(予想48.0 前回46.3)

0:00    USD 11月 NAR 住宅販売保留件数=前月比1.2%(予想1.3% 前回-1.7→-1.3%)、前年比5.6%(予想7.4% 前回3.9→4.4%)

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米国防総省
〇イラク北部の基地が攻撃を受けて米国人が死亡したことへの報復として、イランの支援を受けるイスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」がイラクとシリアに持つ拠点を空爆

ロシア大統領府(プーチン・ロシア大統領とメルケル独首相電話会談)
〇天然ガス輸送パイプライン「ノルドストリーム2」に対して一段の支援を行うことで合意し

ナバロ大統領補佐官(FOXニュース)
〇米中による第1段階の貿易合意は完了している、署名式が間もなく行われる。

中国の劉鶴副首相(サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP))
〇劉鶴副首相が貿易交渉の代表団を率いて、今週末に訪米し合意書に署名する見通し

イラン( 国営イラン通信(IRNA))
〇イランはホルムズ海峡の入り口付近で密輸燃料を積んだタンカーを拿捕。タンカーは130万リットルの密輸燃料を積載し、アブムサ島付近を航行中に拿捕されたという。

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2019/12/29

今週の為替相場を考える(12月30日~1月3日)

今週の為替相場を考える(12月30日~1月3日)

今週は年末・年始にあたり、年始は3日(金)まで東京市場が休場となることもあり、一週間の予想は割愛し、全体的な流れを考えてみたいと思います。

市場参加者の声は、2020年中ごろまでは「株高+ドル高」との意見が多いように感じられます。ただし、こう言っては身も蓋もないのですが、年末の来年に向けた予想は当たらないのがセオリーで、予想するということは難しいものです。

相場変動の材料は? 新たな材料が突然現れる可能性はあるものの、今まで継続し現時点でも重要と思われる材料は、「米中通商協議」、「ブレグジット」、「米金利(FRBの金融政策)」、を主に、さらに追加するならば、「欧州経済の悪化」、「世界的な株高」、ではなかったでしょうか?

【米中通商協議】は、期待通り年末ぎりぎりで米中共に不本意ながら妥協しています。部分的な制裁解除の動きや米中首脳は電話会談を行うなど、1月予定の第1弾署名は再延長されればサプライですが、現状は表面的にせよ市場は安心感が広まっていることも確かです。株高+円売り材料。

【ブレグジットの影響】
総選挙で与党保守党が大勝し、ハード・ブレグジットの回避=GBP高から、1月末のEU離脱協定が締結される可能性+2020年末まででEUとの協議で合意できずに移行期間が終わる可能性に下落しました。ただし、今までの暗中模索から朝霧の中を歩く状態へと改善していることも事実で、GBP高傾向を期待しています。

【米金利(FRBの金融政策)】
緩和は終了し目先はニュートラルで様子見。通常なら株安要因ながら、世界主要国中銀の資産買い入れの終了は見受けられず、米大統領選を控えて引き締めもできず、しばらくは株価も安定へ。相対的にドル高傾向が続きそうで、トランプ氏のドル安への強硬発言がサプライズ要因となっています。

余談になりますが、大きなレンジ内での動きとは言え、緩やかな円売りの流れが続く中で、スイスフランは上昇しています。JPYとおなじ安全資産として見られるCHFは強く、USDCHFは昨年9月以来の水準へ。 また、CHFJPYも昨年12月の112.30台近くへ上昇と、JPYとCHFの異なる動きは気になってしかたありません。

また、NZDUSDが9~10月の0.6200台をボトムに今年7月の水準まで上昇、AUDUSDも0.6670台をボトムに0.6980台を回復と、米中通商協議の一部合意や、資源価格の上昇と(CRBは185を超え4~5月ごろの水準へと上昇)流れに乗っている可能性も否定できません。

それで皆さん、良い正月をお迎え下さい。

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今週の主な材料(12月30~1月3日)

今週の主な材料(12月30~1月3日)

今週は年末・年始にあたり、国内では30日に大納会で、東京市場は本格的な年末を迎え、1月1日~3日は正月でお休みとなります、新年の本格的な始動は1月6日(月)となることでしょう。

一方、海外市場の多くは12月31日まで取引を行っており、1月2日から取引が始まります。昨年の正月休みにアップルが売り上げ見通しを下方修正したことを材料にして、急激なJPY高となったフラッシュ・クラッシュを思い出す人も多いと思います。

「柳の下にドジョウが2匹」の例え通りに、今年もサプライズの動きがあるのでしょうか? 激変が頻繁にあるとは考えられませんが、100%ないとは言い切れないないのが相場の世界です。

さて、今週の予定ですが、注目はこの時期にあえて発言する可能性は少ないと思いますが、米中通商協議とブレグジット関連に絡む要人の発言です。トランプ氏、ジョンソン氏はおとなしくしてくれるのでしょうか?

米国発のFOMC議事録と経済指標も重要です。
1月3日のFOMC議事録は12月11日開催分で、「経済活動は緩やかなペースで拡大しているとして、政策金利を2020年いっぱい据え置くことを示唆」し、ドットチャートでも2020年に利下げも利上げの予想がなく、7月、9月、10月と3連続して政策金利を引き下げが続いた後に、方針転換をしており注目しています。

経済指標の発表は多くはありませんが、12月31日のCB消費者信頼感指数、1月3日のISM製造業景況指数が重要で、1月3日はFOMC議事録を合わせ、重要な日と考えられます。

詳しくは別表をご覧ください。

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2019/12/28

2019年12月28日(土)昨日27日、海外市場の動き

2019年12月28日(土)昨日27日、海外市場の動き

欧米と勢ぞろいしたクリスマス休暇明け、本格的な始動はドル売りの流れが止まらず。

株高の流れは、アジア・欧州市場と続くも米国市場では上げ渋り、Nasdaqは小幅低下。米10年債は1.9%の高値から一時1.868%まで軟化。

為替相場は、クリスマス休暇前のポジション調整の巻き戻しの反動も加わり、ドルは全面安で、特にAUDUSD+NZDUSDは200日MAを上抜けしてから上昇傾向は止まらず、7月下旬の高値水準近くへ到達。

GBPUSDは、フォンデアライエン欧州委員長も「残された時間がわずかしかないことを深く憂慮」と発言するなど、2020年末でEU離脱を懸念する声は強い。その中でアジア市場の1.2969をボトムに米国市場では1.3117まで上昇と、13日の高値1.3515→23日の安値1.2901の1/3近くまで値を戻している。

EURUSDも1.1100の大台割れをボトムに終盤にかけては1.1188まで上昇、終値ベースでは11月4日以来の高値に上昇。USDCADも一時1.3086まで下落と、10月29日以来の高値圏で推移。ECB月報では年末にかけては安定化の兆候が見られ、「中銀預金金利の追加利下げを見込んでいない」とある。

USDJPYは5週続けて200週MA109.74を上限として伸び悩む動きが続いている。今日もアジア市場の109.68を高値に米国市場の終盤には、米株の伸び悩みと米債利回りの低下と共に一時109.39まで値を下げるも何とか下げ止まっている。

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フォンデアライエン欧州委員会委員長
〇残された時間がわずかしかないことを深く憂慮
〇短期間に全ての交渉が実現可能であるかどうか、英国とEUはいずれも真剣に自問する必要がある。
〇必要に応じて移行期間の延長で合意する必要があるだろう
〇欧州の競争力を促すため、EUは競争法の規制を改定する

ノバク・ロシアエネルギー相
〇OPECプラス」が協調減産を終了することを2020年に検討する可能性がある
〇減産に関する限り、無期限のプロセスではないということをもう1度言っておく。市場シェアを維持し、企業が将来のプロジェクトを提供し、実行できるよう、終了の決定を段階的に下していかなければならない

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2019/12/27

2019年12月27日(金)23:30時ごろの動き

2019年12月27日(金)23:30時ごろの動き

長いクリスマス休暇明けの欧州市場。欧州株は総じて強く、債券利回りは軟調に推移。為替市場はGBP+EURの上昇を主にドルは全面安で、逆にJPY+CHFは弱くJPY安相場。

米価先物も強く現物株は続伸、米債利回りは10年、2年債共に軟化。

特に材料は見当たらないものの、クリスマスの長期休暇前のリスク回避に調整した巻き戻しが、GBP+EUR+AUD+NZDの買い戻しの一因に。為替相場は、リスクオンの流れが続いており、JPY+CHFの弱さが続く。

USDJPYは、米中通商協議の進展、ブレグジットの進展、株高の流れにUSDJPYストレートではレンジ相場を抜け出せずにいるが、クロスではJPY売りが続いており、底値を固くしている。今日は、早朝の109.60台を高値に一時109.43まで下落。結局は109.45~55の10ポイントレンジの安定相場。

GBPUSDは、2020年末にEU離脱期限となることを懸念した動きにGBPUSDは1.2905まで下落した反動が強く出て、今日の欧州市場はアジア市場の安値1.2969→1.3106近辺まで上昇している。

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ホルツマン・オーストリア中銀総裁
〇2020年は英国のEU離脱問題が再び懸念要因になり、ECBが政策金利をプラスに引き上げられることはない。
〇英国のEU離脱後の移行期間の期限を迎える来年12月に懸念が再び高まると予想。
〇英とEUの将来の関係について交渉する時間は乏しく、交渉の結果はオープンだ

中国人民銀行は預金準備率の引き下げ観測が広まる。
〇今週李克強首相が、中小企業の借り入れコスト引き下げに向け、預金準備率の「目標を絞った」引き下げなど追加措置を検討する方針を示した。

ECB月報
〇ユーロ圏を除く世界の実質GDPは2019年上半期に弱含んだが、年末にかけては安定化の兆候が見られる。
〇中銀預金金利の追加利下げを見込んでいな
〇2019年成長は1.2%、2020年は1.1%、2021年と22年は1.4%に

2019年12月27日(金)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年12月27日(金)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

欧州勢は不在、為政者も不在の中で、クリスマス明けの米国市場は活況。この流れがどこまで続くのか?

為替相場は、ドル売りの流れが強くGBP+AUD+NZDが上昇する反面、株高+資源価格の上昇のリスクオンにリスクヘッジ通貨のJPYとCHFは弱さが目立ち、特にJPYは他通貨でも全面安。

米株は上昇傾向止まらず!Nasdaqは高値を更新し9000ドルの大台を達成、ダウもS&Pも上昇へ。米10年債利回りは一時1.919%まで上昇後に1.8927%まで下落するも、結局は1.9%の大台を復活。原油価格(WTI)は需給を反映したのか61.83ドルまで一時上昇。年末年始はガソリン価格の上昇が気になる。

具体的で新鮮味は落ちるも、トランプ氏は「米中は貿易合意に関して署名式を行う」とあったし、耿爽報道官は「両国の交渉チームが合意文署名に向けた具体的手配などの事務連絡を密接に取り合っている」とあり、米中通商交渉の進展が市場に与える材料と安心感が相場を支配。

USDJPYは、クリスマス休暇前の109.30台からアジア市場は上昇でスタートし欧州勢不在の中で、米国市場に入り株高+原油高のリスクオンに一時109.68まで上昇と、クロスでもCADJPYの+0.7%の上昇をベストにJPY売りが目立っている。ただし、12月16日から続く、109.20~70のレンジ内での動きは今のところ抜け出せず。

さて、投機筋中心のこの時期、どこまでJPY売りをリードすることができるか? FXの取引の70%近くがアルゴリズムを使ったシステム取引との記事もあったが、テクニカルだけ見るとJPY売りの流れは変わらず。上下共に実需筋のオーダーが不在で一度変化すると止まらなくなる可能性も。

GBPUSDは1.3000の大台を何とか復活。英議会は休会中で材料も見当たらないが。1月末のEU離脱協定が締結される可能性と、2020年末までで移行期間が終わる可能性を市場は意識。現在の水準を標準として意識するより、議会明けの1月上旬からGBP相場がどのように変化するのかが気になってします。それまでは短期投機筋の独断場になりそうだが。

USDCADは18日終値1.3114を割り込み1.3108近辺で推移。この流れで終われば10月末の1.3087以来の安値(CAD高)で終わることになりそう。16日から続く大枠1.3100~80のレンジ内での動きながら、引き続きCAD高を期待中。

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中国社債の不履行(日経新聞)
〇2019年の社債の債務不履行額は1600億元(2.5兆円)と過去最高を更新。
〇財政負担の膨張を恐れる中国当局が経営への過度の介入を控えた結果、地方政府系や国有企業の不履行額が400億元と前年の3倍以上に膨らんだ。
〇22年末までに満期を迎える社債は1.6兆ドル上り、借金依存の成長は限界が近づいている

FOMCメンバーは11連銀(除くNY連銀)の内、4人が持ち回りで交代、7人の理事は投票権維持(2名空席)
〇投票メンバーは毎年輪番制となっており、来年1月からは、メスター・クリーブランド連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が新たに投票権を得る。

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2019/12/26

2019年12月26日(木)22:45時ごろの動き

2019年12月26日(木)22:45時ごろの動き

欧州市場の主要市場はボクシングデーで休場の中で、ドル買いからスタートしたアジア市場は緩やかに値を戻すも、米国市場を前にして再びドル高が復活。

これからは、米中通商協議の早期署名の合意期待を背景に、リスクオンの流れが本当に続くのか? 見極め次の流れに乗る準備が必要と思われる。

USDJPYは、クリスマス休暇前から続いたJPYショートのポジション調整も109.30台がボトムで底値は限定的。、底値の硬さを確認し、リスクとしては上値を再度試す流れを継続中。

唯一発表となった米新規失業保険申請件数は、22.2万件(予想22.0 前回23.5万件)と予想に届かないものの前回から雇用の改善が確認された。

今後始まる、米現物株と米債利回りを見ながら、次を考えたい。

2019年12月26日(木)16:30時ごろの動き

2019年12月26日(木)16:30時ごろの動き

クリスマス休暇明けの日経平均株価は上昇、上海総合も終盤にかけては上昇幅を拡大。米10年債利回りは小幅上昇、原油価格(WTI)も強含みで推移。

海外FX業者の中には欧州勢の参加までプライスを提示せず取引できない業者も見られたが、本邦勢や大手外銀の一部では通常通りの取引きが行われ、USDJPYは109.37~57、EURUSDは1.1086~95、GBPUSDは1.2967~98、AUDUSDは0.6920~30、USDCADは1.3151~61と、USDJPYの20ポイントレンジをベストに期待通り動けず、今のところ特にコメントは見当たらず。

これからも、ボクシングデーで休場となる欧州勢も多いが、米国勢はフルに活動することで、目先の相場の流れを占うことできることを期待したい。非常に楽しみ。

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中国外交部の耿爽報道官
〇米国との貿易協議「第1段階合意」について署名の日程や場所の見通しを示さず、「双方の交渉チームが合意文署名に向けた具体的手配などの事務連絡を密接に取り合っている」と述べるにとどめた。
〇米中首脳は先週、電話協議した。電話協議の中で双方は第1段階合意に言及しており、関連状況は発表済みだ」と述べるにとどめた。

黒田日銀総裁
〇金融緩和進める下で財政政策活用すれば景気刺激はより強力に。
〇世界経済は引き続き下振れリスクが大きい

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2019年12月26日(木)昨日25日、海外市場の動き サプライズ!!!!????

2019年12月26日(木)昨日25日、海外市場の動き サプライズ!!!!????

クリスマス。もちろん、世界中の金融市場は休場と言っても過言ではない。

ただ、これを見て唖然とした!
2019年12月26日 0:52 JST

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-12-25/Q32P21DWLU6G01

〇ニューヨーク時間25日午前9時半過ぎ現在、ポンドは対ドルで0.8%安い1ポンド=1.2845ドル。午前3時15分頃には4.5%下げて1.2360ドルを付けた

〇ドル・円は3銭高い1ドル=109円42銭。午前4時42分頃には2.7%下げて106円47銭を付けた

誰もいない中で、だれがこのような取引をするのだろうか? この記事の信ぴょう性を疑うが、クリスマスの冗談なら許せない。もし、もしも、本当ならサプライズだが!

今日の東京市場の動きは、真面に戻っていてほしい!


2019/12/25

2019年12月25日(水)15:00時ごろの動き

2019年12月25日(水)14:45時ごろの動き

クリスマス休日で、日本を除き主要国は休日。後のない金融市場は動けず、為替相場はお騒がせなGBPUSDも24ポイントのレンジと緩慢。

日経平均株価は小幅低下、上海総合は小幅上昇するも、昨日のNY市場以降は大きな材料も見られず、過去の材料の巻き戻しだけ。

USDJPYは、109.38~41の3ポイント、EURUSDは1.1185~88の3ポイント、GBPUSDは1.2940~68の18ポイント、AUDUSDは0.6919~23の4ポイント、USDCADは1.3150~67の17ポイントで、経済市場の発表や発言の予定もなく、休眠状態。

明日26日の欧州はボクシングデーで休場ですが、米国市場はフルに取引を開始し、事実上の年始相場のゴングが鳴らされ、薄商いの中で相場が動き始めるリスクがありますので、油断大敵。

2019年12月25日(水)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月25日(水)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

世の中はクリスマス全開。経済指標の発表や発言もほぼ見られず(トランプ氏+リッチモンド連銀景況観指数を除く)。今日もクリスマスで市場はほぼ休場状態。あ

欧州各国の多くは休場、米国市場は株・債券市場は短縮取引。原油価格(WTI)はロシアがOPECとの協調減産を継続と米中通商協議の第1弾署名を直前にアジア市場の60.47→61.16。

米10年債利回りは堅調な5年債入札受け1.947→1.9%割れまで急低下。ダウは前日比-36.08(-0.13%)で下落し、短縮取引の中で終了した。

トランプ大統領は、米中は貿易合意に関して署名式を行と記者団に発言。米リッチモンド連銀製造業景況指数12月は、-6と予想1前回-1と、予想外に悪化。

海外市場の為替相場は、クリスマス休暇の中で動きは緩慢。USDJPYは米株や米債利回りの変化にも動ぜず、109.33~42の9ポイントレンジで動きは見られず。

EURUSDは、欧州時間で一時前日の安値1.1070とほぼ同水準まで値を下げるも、結局は1.1093とアジア市場の高値1.1094近くへ値を戻し、終値ベースでも前日とほぼ変わらず。

GBPUSDは、1.2922をボトムに薄商いの中で終盤には1.2970まで上昇するも、特に材料は見当たらず超閑散な中での動き。

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トランプ大統領(米中は貿易合意に関して署名式を行う)
〇中国の習近平国家主席と第1段階の米中通商合意に署名する調印式を行う
〇われわれは署名を望んでいるためより迅速に署名を行うだろう。合意は完了している。目下翻訳中。

メキシコの業界団体、USMCAの微修正による輸出鈍化を懸念
〇1994年のNAFTAに代わる新協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」は今月、メキシコでより厳しい労働基準を確保するために行われた数カ月間にわたる協議の後、条件を改定して合意された。
〇米国は、メキシコが不当に米国の競合企業より安売りしないようにするため、メキシコの労働慣行を監視する検査官の派遣を提案していた。メキシコはこの提案に抵抗し、両国は最終的にメキシコの労働法順守を監視する委員会設置を付属文書にすることで合意した。
〇しかし、メキシコ企業は委員会を通じた紛争の解決方法が、輸出活動を妨げる可能性を懸念している。

堅調な5年債入札受け米債利回り低下
〇米債券市場ではクリスマスを控え商いが細る中、5年債入札が堅調な需要に、国債価格が上昇。
〇10年債利回りは1.947→1.9%割れまで急低下。

原油価格上昇
〇クリスマス休暇を控えた閑散相場の中で上昇した。ロシアがOPECとの協調減産を継続するとの見方を示したことを受けた。米中通商合意を巡る楽観も支援材料
〇WTIはアジア市場の60.47→61.16まで上昇。

米リッチモンド連銀製造業景況指数
〇12月は-6と予想1前回-1と、予想外に悪化。

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2019/12/24

2019年12月24日(火)15:45時ごろの動き

2019年12月24日(火)15:45時ごろの動き

さすがにクリスマスイブ。上海総合は小幅上昇、原油価格(WTI)は小幅高、米10年債利回り軟調に推移。ただし、日経平均株価は動けず、為替相場も動けず。

USDJPYは、109.36~44の8ポイントレンジ。EURUSDは1.1085~94の9ポイントレンジ。GBPUSDは1.2931~47の16ポイントレンジで売りの勢いはようやく沈静化。AUDUSDも0.6913~30の17ポイント。USDCADは1.3141~58の17ポイント。

特にコメントはありません。

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金融政策決定会合議事要旨
〇日銀が10月30─31日に開催した金融政策決定会合で、多くの委員が、「相応の長い期間」にわたって緩和方向を意識した政策運営が必要であることが確認されたと指摘していたことが24日、日銀が公表した議事要旨で明らかになった。
〇日銀はこの会合で、政策金利について「物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している」とする新たなフォワードガイダンスを導入した。

米国の福音派の雑誌「クリスチャニティー・トゥデイ」
〇再びトランプ大統領を批判する論評を掲載。大統領の「権力の乱用」を指摘し、信者に対して大統領に対する忠誠心についてよく考えるよう促した。同誌は前週、トランプ大統領の罷免を求める論評を掲載して議論を巻き起こしたばかり。前週掲載された論評は、トランプ大統領が「大いに不道徳」な行動を取っていると糾弾。これに対してトランプ大統領はすぐさま反論し、数十人の福音主義派の指導者らも反発した。

オーストラリアのモリソン首相
〇国内を襲う森林火災への対応に当局が追われているさなかに休暇で米ハワイ州に家族と滞在していたことが明らかになり、国内のソーシャルメディアでは辞任を求める声が広がっている。
〇モリソン氏が気候変動対策の強化に否定的な見方を示したことも国民の不評を買っており、24日はツイッターで「#NotMyPrimeMinister(私の首相ではない)」や「#MorrisonMustGo(モリソンは辞任すべき)」、「#ScoMoResign(スコット・モリソンは辞任しろ)」といったハッシュタグがトレンド入りした。

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2019年12月24日(火)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月24日(火)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

メリー・クリスマス! 
クリスマス休暇の相場の中、米株は上昇からスタートし100ドル超の上昇と強く、米債利回りも上昇し10年債利回りは一時1.938%、2年債も1.656%まで上昇と、材料だけはドル買い。

弱い米耐久財受注、強い米新築住宅販売と強弱混在、中国発の材料では王毅外相が「米国の対中制裁」と「中国領土主権の干渉と中傷」を批判。また、中国政府は850品目の関税引き下げの発表と、人民銀行は銀行の預金準備率(RRR)の広範な「目標を絞った」引き下げを示唆。

為替相場は、クリスマス休暇で市場参加者が激減する中で、GBPの下落とAUD+NZDの上昇が目立ち、結果論ではGBPNZDが-0.9%近く下落している。

GBPUSDの下落は薄商いの中で、英総選挙の与党保守党大勝と材料出尽くに、クリスマス休暇・年末のポジション調整と思われるGBP売りは止まらず。アジア市場の1.3032を高値に欧米市場では1.2905をボトムにようやく下げ止まるも、1.2959を戻り高値に買い戻しも限定的。

USDJPYは、米中首脳の電話会談を受けたリスクオン期待と株高の流れに、アジア市場の早朝に109.54の高値を付けるも、欧米市場では投機筋不在に109.34~45の10ポイントレンジで、米株高+米債利回りの上昇にも動けず。

USDCADは、アジア市場の1.3141をボトムにし1.3145~60の狭い動きから、米国市場に入り、予想を下回るカナダGDPの発表を受け一時1.3177まで上昇するも続かず。米国市場の終盤にかけて1.3143まで値を下げ、結局は前週終値水準とほぼ変わらず。

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22:30    CAD 10月 月次GDP=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.6→1.5%)

22:30    USD 11月 耐久財受注=前月比-2.0%(予想1.5% 前回0.5→0.2%)、除く輸送機器=0.0%(予想0.1% 前回0.5→0.6%)

0:00    USD 11月 新築受住宅販売=前月比1.3%(予想-0.5% 前回-0.7→2.7%)、71.9万件(予想3.5万件 前回73.3→71万件)

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中国の王毅外相(23日国営TV)
〇国の中国に対する貿易、経済、科学分野での制約や中国統治権への「中傷」が世界の安定と発展に影響を与えている。
〇米国は経済、貿易、科学、技術など様々な分野で中国に引き続き制約を課し、圧力をかけているほか、中国の領土主権に関する一連の問題においても干渉し、中傷している

中国の李克強首相
〇中小企業の借り入れコスト引き下げに向けた一段の措置を検討する方針で、銀行の預金準備率(RRR)の広範な「目標を絞った」引き下げなどが含まれる

他の中国関連
〇中国政府は850品目の関税引き下げ、来年1月1日から冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品など産品への輸入関税を引き下げると発表した。
〇中国人民銀、低金利による資産バブルリスクを警戒-金融時報
〇中国、広範なセクターで一段と市場開放-民間企業の資金調達支援
〇中国、日本産牛肉輸入を18年ぶり一部解禁-30カ月未満の骨なし肉対象

ロシア産天然ガスをドイツへ直送する海底パイプライン「ノルドストリーム2」
〇米国では20日、ノルドストリーム2事業に参画する企業に制裁を科す法案がトランプ大統領の署名を経て成立した。
〇CDUのペーター・ベイヤー議員は独公共ラジオの番組で「制裁はノルドストリーム2パイプラインの完成を一時的に遅らせるだろう

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2019/12/23

2019年12月23日(月)23:00時ごろの動き

2019年12月23日(月)23:00時ごろの動き

金融市場は欧州市場に入っても、クリスマス休暇ムード満点。英FTSEは強い反面、独DAXの強さは見られず。独10年債利回りは前日とほぼ変わらず、独英米の10年債利回りも前日と大きな変化は見られず。

為替相場では英総選挙で与党保守党の勝利で目先の材料出尽くしと、GBPロングの巻き戻しと思われるが、GBPの弱さが目立ちGBPUSDは1.3032→1.2900台まで下落。

カナダGDP前年比はマイナス0.1%、前年比1.2%と弱く出たことでUSDCADも小幅高で推移。

米耐久財受注の前月比はマイナス2.0%と弱さが目立つも、ドル売りは盛り上がらず。

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22:30     CAD 10月 月次GDP=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.6→1.5%)

22:30     USD 11月 耐久財受注=前月比-2.0%(予想1.5% 前回0.5→0.2%)、除く輸送機器=0.0%(予想0.1% 前回0.5→0.6%)

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2019年12月23日(月)16:30時ごろの動き

2019年12月23日(月)16:30時ごろの動き

日経平均株価は上昇からスタートするも、終盤にかけて先週末とほぼ同水準まで値を下げる。中国株は弱く上海総合も弱含みで推移。

今週はクリスマス・ウィークで、明日のクリスマスイブを前にして政治的な発言や経済指標の発表もみられず、実需筋の動向で相場が動くことになりそうだが、いつもながら大きな変化は期待でき難い。

終末には、習近平国家主席とトランプ米大統領が20日に電話協議をした。トランプ氏は「とても良い話ができた中国と正式署名の準備中」とあり、習氏は「米中合意について米中と世界の繁栄にプラス」と歓迎するも、「中米が連携を進めるうちに、いくつかの食いちがいが生まれた」とある。また、新華社(21日)は中国米議会で可決された国防権限法(NDAA)案を「内政干渉」として批判している。

ロス商務長官は、米中の「第1段階」貿易合意は「出発点にすぎない」とあり、米中の第1段階合意に関する米政府の説明によると、中国は米国からのモノ・サービスの購入を向こう2年間で2000億ドル以上増やすことに同意したとある。いずれにしても、ポジティブな材料ではるが市場はすでに織り込み済みで、新たな展開とはなりにくい。

為替相場は市場参加者の多くがクリスマスムード全開で取引は閑散。得に材料は見当たらず動きを説明できる状態とは言い難い。

USDJPYは、早朝の109.54を高値に、欧州市場の早出は109.36まで値を下げるも、大きな変化は見られず。EURUSDは、DIWは独第4四半期がマイナス成長の可能性と発表するも、アジア市場は1.1073をボトムに1.1086まで小幅上昇へ。

GBPUSDは先週末に1.3000の大台を割り込み弱気なムードが漂っているが、早朝の1.2985をボトムに1.3024まで小幅上昇へ。USDCADは早朝の1.3141をボトムに1.3160まで上昇、特に材料は見当たらず。

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「含む週末」


ブルームバーグ トランプ氏、習主席と電話会談-中国と「正式署名」準備中とツイート
〇トランプ米大統領は20日、中国の習近平国家主席と「とても良い話し合い」をしたとし、貿易合意の正式な署名の準備が進んでいると述べた。

日経新聞 米中首脳、第1段階の貿易合意を評価
〇新華社は21日、習近平国家主席とトランプ米大統領が20日に電話協議。米中が貿易交渉の「第1段階の合意」を発表後、両首脳が協議したのは初めて。習氏は米中合意について「中米と世界の繁栄にプラスだ」と歓迎。トランプ氏も20日、習氏と「とても良い話し合いを持った」と発表した。
〇習氏は「中米が連携を進めるうちに、いくつかの食いちがいが生まれた」と言明。トランプ氏は「米中でコミュニケーションを密にとり続け、できるだけ早く第1段階の合意に署名し、実施しよう」と話した。
〇トランプ氏は20日、習氏と北朝鮮や香港情勢を巡って意見交換し「進展があった」と指摘。
〇トランプ氏は「既に中国が農産品などの大量購入を始めた」とも強調。中国が米農産品を年最大500億ドル購入で合意と説明。中国側は具体的に言及していないが、トランプ氏は習氏との協議に関連して既成事実化することで、支持基盤の農業者に成果を訴える狙いとみられる。"
"ブラジル大統領、米追加関税を回避と表明
〇ブラジルのボルソナロ大統領は20日、トランプ米大統領と電話協議し、ブラジルが米国に輸出する鉄鋼とアルミニウムへの追加関税を回避したと明らかにした。

ロイター: 独経済、第4四半期はマイナス成長の公算 製造業低迷=DIW
〇イツ経済研究所(DIW)は20日、輸出依存度が高い製造業の低迷が続いたことで、ドイツ経済の第4・四半期はマイナス成長に陥る可能性があるとの見方を示した。
〇DIWは第4・四半期のGDP伸び率は-0.1%になる可能性があると予想。DIWのエコノミスト、クラウス・ミヒェルゼン氏は「最も良い場合でも停滞となる」と述べた。

ブルームバーグ 米中の「第1段階」貿易合意は出発点にすぎない-ロス米商務長官
〇ロス長官は、米通商法301条に基づく対中関税に対する中国側の報復で米国の農業が不当な扱いを受けたと指摘。「われわれは特に農業の問題に取り組みたかった」と発言した。通商法301条は貿易相手国の不公正な取引慣行に対する制裁を認めるもの。
〇米中の第1段階合意に関する米政府の説明によると、中国は米国からのモノ・サービスの購入を向こう2年間で2000億ドル(約21兆8900億円)以上増やすことに同意した。


新華社(21日)
〇中国米議会で可決された国防権限法(NDAA)案を「内政干渉」として批判。
〇全人代外交委員会のYou Wenze報道官は、NDAA法案に「強い不満」を表明。台湾関連部分について、中台間の平和と安定を脅かすと批判。米国が台湾の軍事力を支援する内容が盛り込まれ、香港の抗議デモ参加者への支持を呼び掛けたほか、新疆ウイグル自治区のイスラム教少数民族ウイグル族を巡る対応について報告書をまとめることを求めている。
〇報道官は「『民主主義』や『人権』の名の下に他国の内政に干渉する米国の計画は決して成功しない」と言明。「新疆ウイグル自治区の問題は決して人権や民族、宗教に関するものではなく、対テロや分裂回避の問題だ」と反発した。

クノット・オランダ中銀総裁
〇インフレに関する一般通念が時代遅れになっている。過去と異なるやり方で企業が価格決定を行っているように見える。
〇賃金上昇に伴うコストが産出物価に転嫁されていない、ECBは刺激策を強化するのではなく、産出物価を現時点で決定している要因がどれかを「徹底的」に検証する必要がある
〇低金利の期間がさらに5年続く可能性も否定できない

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2019/12/22

今週の為替相場を考える(12月23~27日)

今週の為替相場を考える(12月23~27日)

メリークリスマス! 

今週は23日が週明け月曜で、24日がクリスマスイブ、25日がクリスマス、26日ボクシングデーで27日の週末金曜日を迎え、一週間を通じて市場参加者が激減することが予想されます。突発的なサプライズの材料が出れば極端に反応する可能性は否定できませんが、そうでなければ、株、債券、為替市場の動きは限られてきます。

経験則から、日本ではクリスマス、年末・年始とお正月気分で多くは年始の1月6日から新たなスタートと考えている方が多いようですが、海外勢はクリスマス明けとなる26日以降が新年の始まりで、ポジションを作り相場を動かし、日本勢が参戦したその方向に動きが加速したときに利食いを入れ、結局は元の水準に逆戻りすることも多いと記憶しています。

先週一週間を振り返ってみると、米中通商協議の第1弾署名で合意があり世界的に株価は上昇。他方、英国のEU離脱問題は英総選挙で与党保守党が大勝し、秩序だった英国のEU離脱を市場は期待していました。

ところが、GBPUSDは離脱の移行期間を2020年に限定することでEUとFTAの成立できずに離脱するハードブレグジットのリスクもあり、最も積みあがったポンドロングの巻き戻しがクリス休暇直前の調整とあいまって、前週の高値1.3500から1.3000の大台割れまで下落し元の振り出しに逆戻り。

GBPUSD1.3000は、10月中旬以降続いた大枠1.28~1.30のレンジ相場の上限にあたり、今週この水準を大まかなボトムに下げ止まり上昇できるのか? それとも、1.3000を上限として過去の1.28~1.30のレンジに逆戻りするのか? 個人的にGBPの再上昇を期待していますが、重要な分岐点にあります。

EURUSDも連動し前週の高値1.1200から1.1060台まで逆戻りしEURの上昇期待が完全に裏切られた週となりました。ただ、1.1050をボトムとした流れを継続していると思われ、1.1050~1.1150のレンジに入りやすいのではないでしょうか?

一方、NZDUSDは12月5日に200日MAを上抜けしてからは上昇傾向を維持し、先週も他の主要通貨が下落する中で底堅く推移しています。USDCADもUSMCAの期待感も強く4週連続の陰線引けで上値を切り下げCADの強さを維持していますが、念願の1.3000の壁を割り込むまで安心できず。

問題のUSDJPYは、かつてない低取引量となり、一週間を通じたレンジは109.18~69と約50ポイントに収まり週間レンジ幅は0.46%と惨憺たる結果で、今週のクリスマス休暇シーズンはさらに記録を塗り替える可能性も市場は意識しています。もちろん、TRYJPY、ZARJPYなど円クロスの取引は拡大しているようですが、日本の市場参加者として材料はともかくUSDJPYが動いてほしいと願っています。

今週は一年間を通じて市場参加者が最も減少し、動きが超閑散になることもあり、予想レンジの掲載はお休みいたします。

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今週の主な材料(12/23~12/27) 

今週の主な材料(12/23~12/27) 

年に一度、金融市場が一年で最も閑散となるクリスマス休日を迎え、今週は重要なイベントや経済指標の発表も予定はなく、気分は「メリークリスマス!」

欧米の主要国では議会は長期休暇入りしており、米国では上院が1月3日に再開しますが6日まで採決ができず、下院がトランプ大統領の弾劾訴追決議の上院に送付できるのは早くても休会上げの1月7日になる見込みとのこと。

ちなみに、日本ではクリスマス、年末・年始とお正月気分で多くは年始の1月6日から新たなスタートと考えている方が多いようですが、海外勢はクリスマス明けが新年の始まりとでチャンスとみて、ポジションを膨らませる市場参加者も多いので注意が必要です。

今週の予定は、24日(火)はクリスマス・イブの休日で欧州、アジア市場の多くは休場となり、米国市場は株PM1:00、債券PM2:00で終了します

翌日の25(火)はクリスマスで日本を除き世界中が休日と言っても過言ではないため、サプライズがなければ為替市場も休業状態と言えそうです。

26日(木)はボクシングデーで英国と欧州市場の多くは休場となり、米国市場は通常取引で、翌27日(金)には世界中で通常n取引が再開へ。

為替相場への影響は考えにくいが、イベントとしては23日に中国で日中韓の3か国による首脳会議があり、安倍首相と習近平国家主席との個別の首脳会談が予定されています。

詳しくは別表をご覧ください(材料は極めて限定的)。

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2019/12/21

最新のIMMポジションから (12月21日)

最新のIMMポジションから (12月21日)

集計日が12月17日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は-196,236(12月10日)→-168,214(12月17日)と+28,022で3週連続して通貨のショートポジションが減少しています。

ネットポジションでは、引き続きカナダドルを除く通貨のショートは変わらず、総じてドル高思考にありますが、前週比では、ポンド(+16,859)とNZドル(+17,123)の増加と目立っており、逆にカナダドル(-9,550)と豪ドル(-9,770)と減少が目立つのが特徴とも言えそうです。

もっとも、FX相場で集計日の終値を比較すると、GBPUSD1.3155→1.3194と上昇していますが、集計後には逆に値を下げ先週は1.2995で終了。NZDUSDも0.6545→0.6574と上昇し先週は0.6602で終了してはいますが上昇幅は限定的でした。

そのポンドですが、総選挙で与党保守党が大勝した影響を強く受け、ネットポジションは-5,780コントラクトまで減少、歴史的なショートからロングへ変化する期待が高まっています。ポンドは4月16の週に一週間だけネットでロングになっていましたが、大勢は昨年の6月19日から長期間続いた流れが変わるのでしょうか?

円は2週連続でショートが減少していますが、トータルのショートポジションは-42,062コントラクトと大きな変化は見られません。

ユーロの2週連続でショートが減少していますが、ネットポジションは-65,694コントラクトとこちらも大きな変化は感じられません。

詳しくは別表をご覧ください。

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2019年12月21日(土)昨日20日、海外市場の動き

2019年12月21日(土)昨日20日、海外市場の動き

週末の金曜日。英米の議会はクリスマス休暇の休会入りとなり、ブレグジットや米中通商関連の材料は乏しくなるはずだが、年末ぎりぎりの相場変動の可能性も否定できず。

米中首脳は電話会談をし、貿易交渉の第1段階の合意に達したことをアピールするも、習主席は最近の米国による内政干渉を批判。米英議会はクリスマス休暇の休会入りでテーマの多くは来年に持ち越しとなる。

米経済指標は総じて強く、為替相場は総じてドル買いへと動き、USDCHFとEURUSDの上昇率が目立っている。

EURUSDは1.1100の壁を再び割り込み下落。前日の安値1.1107を割り込むと1.1066まで続落、1.1100の大台を回復することもなく1.1170台で終了している。

GBPUSDは英第3四半期GDP改定値が前年比1.1%と強く、米国市場に入り強い米経済指標の中でも一時1.3080まで上昇するもBOEの追加緩和の可能性を示唆する発言もあり続かず。1.3000の大台を再び割り込み、前日の安値1.2990を割り込み一時1.2980まで下落し1.2995で終了。

USDJPYはアジア市場の109.25をボトムに109.25~40の狭いレンジで推移していたが、米国市場に入り株高とドル高の流れの中で109.53まで上昇し、109.43で終了と、前日終値と大きな変化はみられず相変わらず上下の売り・買いのオーダーに抑えられている。

米株の上昇は止まらず、米10年債利回りは一時1.945%まで上昇していたが、米国市場に入り1.91%台まで下落と前日ほぼ同水準へ。

米第3四半期GDPの確定値は前年比2.1%で米国の経済は緩やかに成長を続けており、米個人所得は強く、個人支出もまずまずで、ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値も99.3と前回を若干上回る。

一方、カナダの小売売上高は前月比-1.2%と前回0.1%から悪化し予想をも下回り1.3140台から一時USDCADは1.3181まで上昇するも続かず、1.3140台元の水準まで値を下げている。

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22:30    USD 第3四半期 GDP確定値=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比3.2%(予想2.9% 前回2.9%)、デフレータ(GDP Price Index)前期比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)、コアPCE・デフレータ前期比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)→ 市場予想と一致した。堅調な労働市場の動向に支えられ

22:30    CAD 10月 小売売上高=前月比-1.2%(予想0.5% 前回-0.1%)、除く自動車前月比-0.5%(予想0.3% 前回0.2→-0.1%)、
22:30    CAD 10月 新築住宅価格指数=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比-0.1%(予想0.1 前回0.1%)

0:00    USD 11月  個人所得=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.0→0.1%)、個人支出=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3%)、PCEデフレータ=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.4% 前回1.3→1.4%)、コアPCEデフレータ=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.6%(予想1.5% 前回1.6→1.7%)

0:00    USD 12月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=99.3(予想99.2 前回99.2)
0:00    EUR 12月 消費者信頼感指数・速報値=-8.1(予想-7.6 前回-7.2)

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BOE次期総裁
〇ベイリー氏(英金融行動監視機構長官、元イングランド銀副総裁)が就任。
〇ベイリー氏は来年3月16日に就任する。カーニー総裁の任期は1月末までだったが、よりスムーズに引き継ぐため延長される。英国は1月31日にEUを離脱する予定。

習国家主席とトランプ大統領が電話会談
習国家主席
〇中国国営の新華社は、は米中が第1段階の合意に達したことを「中米と世界の繁栄にプラスだ」と歓迎した。そのうえで台湾、香港、新疆ウイグル、チベットの4つの名前を挙げて「米国の最近の否定的な言動は内政干渉だ」と強く批判した。→習氏が合意に言及するのは初めて。
トランプ大統領
〇貿易交渉で達した「第1段階の合意」に関して「とても良い話し合いを持った」、合意文書の正式署名はまだ調整中としつつも「既に中国が農産品などの大量購入を始めた」と成果をアピールした。北朝鮮や香港についても話し合った。
〇トランプ氏はツイッターで「巨大な貿易合意」を議論したと指摘し、今回の交渉結果を改めて自賛した。

中国の有力コンサルティング会社JCI
〇中国が米国との「第1段階」の通商合意で交わした年間最低400億ドル相当の米農産物購入の確約を履行するとの見通し

BOEハスケル委員
〇英中銀は直ちに利下げを実施し、中銀が対応不能になるまで経済が減速するリスクを冒すべきではない
〇ハスケル委員はソーンダーズ委員とともに、労働市場に失速の兆候が出ていることに中銀は先手を打って対応する必要があるとして利下げを主張した

米議会休会
〇米議会は20日、年明け1月に開始される見通しのトランプ大統領弾劾裁判の手続きを巡り与野党の合意をみないまま、クリスマス休暇の休会に入った。

英議会下院
〇米議会は20日、年明け1月に開始される見通しのトランプ大統領弾劾裁判の手続きを巡り与野党の合意をみないまま、クリスマス休暇の休会に入った。

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2019/12/20

2019年12月20日(金)21:30時ごろの動き

週末の金曜日。日経平均株価は小幅低下、上海総合は続伸。欧州株は総じて堅調で、米CPIと個人所得・個人支出の結果待ち。

英総選挙、米中通商協議第1弾の署名合意と、リスクオンの流れを意識しながらも、クリスマス休暇突入の為替相場は通貨間で動きは異なり中で、大きな動きの変化は見られず。

日本のCPIの伸びは引き続き低いものの、コアコア前年比0.8%と前回・予想の0.7%を上回る。英GDP改定値は前年比1.1%と予想・前回1.0%を上回る。

USDJPYは、109.40を戻り高値に上値は重く109.25~40の狭いレンジで推移。今までの109.40~80のレンジから円高方向へとシフト。

EURUSDは、欧州市場に入り下げが進み、前日の安値を割り込み一時1.1090までと2月11日の水準まで低下し、ようやく下げ止まる。

GBPUSDは、前日に1.3000の壁を一時割り込み1.2990まで下落するも、今日は1.3000~50のレンジに収まるも上値の重さは変わらず。引き続き1.3000の大台をめぐる攻防が続きそう。

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6:00    NZD 12月 ANZ 消費者信頼感=2.2%(予想 前回1.9%)、123.3(予想 前回120.7)

8:30    JPY 11月 全国消費者物価指数=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.2%)、除く生鮮・前年比0.5%(予想0.5% 前回0.4%)、除く生鮮エネルギー・前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)

9:01    GBP 12月 GFK消費者信頼感調査=-11(予想-14 前回-14)

10:30    CNY 1年ローン プライムレート=4.15%(予想4.15% 前回4.15%)、5年4.8%(予想4.8% 前回4.8%)

16:00    GER 1月 Gfk消費者信頼感調査=9.6(予想9.8 前回9.7

18:00    EUR 10月 経常収支:季調前410億ユー(予想 前回358億ユーロ、)季調済324億ユーロ(予想 前回282億ユーロ)
18:30    GBP 第3四半期経常収支=-159億ポンdの(予想-160億ポンド 前回-252→-242億ポンド)

18:30    GBP 第3四半期 GDP・改定値=前期比0.4%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.0%)

18:30    GBP 11月 Public Finances (PSNCR) =99億ポンド(予想 前回4億ポンド)、Central Government NCR=96億ポンド(予想 前回1億ポンド)、Public Sector Net Borrowing=52億ポンド(予想50億ポンド 前回105億ポンド)、PSNB ex Banking Groups(公共部門の銀行を除く公共部門の純借入)=56億ポンド(予想61億ポンド 前回112億ポンド)

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中国社債
〇中国で今年、民間企業の社債デフォルト率が過去最高を記録した。米中貿易摩擦の影響で、中国の経済成長率が約30年ぶりの低水準に減速したことが背景にある。

中国人民銀行
〇 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を据え置いた。

新興国の債務6000兆円となり、世銀は50年で最も深刻。
〇世界銀行は19日、世界の新興国の債務に関する報告書を公表した。それによると、公的部門と民間部門を合わせた新興国の債務残高は2018年時点で55兆ドル(約6000兆円)に達し、過去最大を更新した。世銀は債務の規模や拡大のペースが「過去50年で最も深刻だ」と指摘し、新興国発の金融危機が再発するリスクへの懸念を示した。

中国の短期金融市場
〇1月に流動性ひっ迫の公算 預金準備率引き下げも
〇中国の短期金融市場では例年、12月は年末を控えた金融機関の資金需要の高まりで流動性を巡る懸念が浮上する時期だが、投資家の間では、来年1月に流動性が一段とひっ迫する可能性があるとの見方が出ている。

米中通商協議の第1弾でも米中摩擦のコストはカバーしきれぬ可能性も。

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2019年12月20日(金)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年12月20日(金)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

弱さが目立つ米経済指標に、米債利回りは低下し、GBPを除きドル売りの流れが強まる。ただし、米株高の流れだけは変わらず。

米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が0.3%(予想9.0 前回10.4)と予想外に弱い数字にドル売りが強まり、米中古住宅販売件数も前月比-1.7%(予想-0.2% 前回1.9→1.5%)、米景気先行指数も前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.1→-0.2%)も弱さが目立つ。

政策金利では、日本は-0.1%を据え置き、スウェーデンは0.0%(+0.25%)に利上、ノルウェーは1.5%で据え置き、英国は0.75%で据え置き、メキシコは7.25%(-0.25%)へ利下げ。

ドル売りのながれの中でGBPUSDは一人負け。BOEの金利据え置きと2名の利下げ主張を織り込み直後は短期的な上下変動にとどまる。ハードブレグジットのリスクを危惧したのか? クリスマス休暇前のGBPロングの巻き戻しが継続し1.3050を割り込みストップの売りが加速し一時1.2990まで下落と人負け。GBPJPYもアジア市場の高値143.86→141.98まで一時下落し142.20近辺で推移。

逆に中国は関税免除の第2リスト公表し米中間の通商摩擦緩和も見られAUD+NZDの上昇が目立つ。NZDUSDは早朝のGDPは予想外に強く出るも、積極的な買いは見られず0.6596を高値に欧米市場では0.6573まで下落。弱い米フィラデルフィア連銀製造業景気指数を引き金に0.6609まで続伸中。

USDJPYはアジア市場の109.68をピークに13日の安値109.20台に並ぶ水準へとJPY高が進む。欧米市場では株高にも上値の重い展開の中で、109.45まで下落。変動したのは弱い米フィラデルフィア連銀製造業景気指数で、米債利回りが低下し米国市場では109.18まで下落し、ようやく下げ止まり109.30台まで反発するも反撥力も弱い。

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22:30    USD 新規失業保険申請件数=23.4万件(予想22.5 万件 前回25.2万件)→ 予想を上回るが前回から減少へ

22:30    USD 12月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=0.3%(予想9.0 前回10.4)→ 予想外に弱い数字にドル売りが強まる

22:30    USD 第3四半期 経常収支=-1241億ドル(予想-1220億ドル 前回-1282億ドル)

22:30    CAD 10月 卸売売上高=前月比-1.1%(予想-0.1% 前回1.0%)

0:00    USD 11月 中古住宅販売件数=前月比-1.7%(予想-0.2% 前回1.9→1.5%)、535万件(予想544万件 前回546→544万件)→ 予想外に低下へ

0:00    USD 11月 景気先行指数総合=前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.1→-0.2%)→ 予想を下回り前回も下方修正へ。

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米商務省(レパトリエーション)
〇レパトリエーション(国外滞留資金の本国環流)の総額はただ、トランプ大統領が2017年の税制改革の結果戻ってくると約束した4兆ドルを大きく下回る。第3四半期の資金還流は953億ドルで、前四半期の704億ドルから増加。これで2017年末以降の総額は1.4兆ドルに達した。
〇投資銀行やシンクタンクは米企業が海外に保有する資金について、税制改革が成立した時点で1.5~2.5兆ドルと見積もっていた。
〇レパトリエーションの数字は第3四半期の経常収支統計の一部として公表された。第3四半期の経常赤字は1241億ドルと、前四半期の1252億ドル(速報値1282億ドル)から11億ドル縮小した。

中国国務院の関税税則委員会
〇米国からの一部化学品に対する関税免除の第2リスト公表
〇リストによると、ポリエチレンなど米国製の化学製品6品目の関税が免除される。

バーキン米リッチモンド連銀総裁
〇FRBの政策は依然として緩和的

ブラード米セントルイス連銀総裁
〇FRBは2019年に政策をかなり大きく調整した、2020年に金利を変更する理由は見られない。

ムニューシン米財務長官
〇米中が来年1月初旬に「第1段階」の通商合意に署名する
〇第1段階の合意を受けて、中国は米産農産物の購入を倍増する
〇合意文書は翻訳されており、再交渉はない。署名は1月初旬で、第2段階に向けても準備する。
〇中国による米農産物の輸入拡大などを盛り込んだ「第1段階」の合意履行が優先課題とし、中国が米国からの農産物や工業製品、エネルギーなどの購入拡大によって、米成長率は今後2年で約0.5%ポイント押し上げられる見通しとした。

メキシコ中銀
〇政策金利0.25%引き下げ7.25%を決定、利下げは全会一致ではなく、1人のメンバーは7.00%への利下げを主張。低いインフレ率や経済の緩みの拡大が利下げ理由。
〇利下げは4会合連続だ。経済の停滞で金融緩和の必要性が高まるなか、物価上昇や通貨ペソの動きが安定していることから連続利下げの環境が整っていると判断した。

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2019/12/19

2019年12月19日(木)23:00時ごろの動き

2019年12月19日(木)23:00時ごろの動き

予想外に弱い米フィラデルフィア連銀製造業景気指数を引き金に、米債利回りは軟化しドル売りへと動く。BOEは期待通り政策金利の据え置きを決定するも、政策委員2名は利下げを主張。スウェーデンは0.25%引き上げ0.0%に。ノルウェー中銀は1.5%の据え置きを決定。

為替相場は、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が0.3%(予想9.0 前回10.4)と予想外に弱い数字に、米債利回りは軟化し、ドル売りへと動く。

USDJPYは、アジア市場の高値109.68をピークに緩やかにって以下し109.40台をボトムに下げ止まっていたが、JPY買いが強まり、109.50台→109.30台へ下落。米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想外に弱い数字でJPYのショートカバーが広まり、最近のレンジ下限を下回っている。

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BOE金融政策委員会
〇政策金利0.75%、資産買い入れプログラム4350億ポンド、社債喜入枠100億ポンドの据え置きを決定、EU離脱新段階で政策余地を温存。
〇メンバー2人は再び利下げを主張

スウェーデン中銀
〇政策金利-0.25→0.0%に予想通り引き上げた。
〇景気と物価は勢いを欠くが、家計の債務膨張に歯止めがかからず、異例の緩和策をこれ以上続けられないと判断。
〇マイナス金利に動いたのは、副作用が無視できない水準まで高まってきたためだ。
→ マイナス金利政策を断念して利上げに動けば、通貨高が進んで景気や物価に悪影響を及ぼすという問題もある。通貨高への警戒が強いユーロ圏や日本では、マイナス金利脱却へのハードルは高くなる

ノルウェー中銀
〇政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。
→ ノルウェー中銀は過去15カ月で計4回の利上げを実施したが、国内外で成長が鈍化するなか、タカ派的バイアスを徐々に修正している。
〇オルセン総裁は「先行きの見通しとリスクバランスに関する理事会の現在の評価は、政策金利が当面は現行水準で維持される可能性が高いことを示唆している」

黒田日銀総裁
〇海外経済面には若干明るい兆しがみられるものの、リスクは全体としてはなお高水準
〇引き続き緩和方向を意識した政策運営が適当。
〇現在の超長期金利がもう少し上昇しても「おかしくない」
〇金融政策は必要があればマイナス金利の深掘りもあり得るとしたが、低金利長期化による金融機関経営への影響など副作用にも配慮する考えを改めて説明
〇日本経済については「特に製造業のマインドに慎重な面がみられ、輸出生産に弱めの動きがみられるのは事実」
〇設備投資が底堅く推移していることに加え、10月からの消費税率引き上げの需要面への影響も前回の増税時より小さいとの認識
〇大型の経済対策が「国内需要を大きく下支えし、日本経済の持続的な成長につながることが期待される」

中国商務省の高峰報道官19日
〇米国との「第1段階」通商合意文書の署名を巡り、米中両国が緊密に連絡を取り合っている。
〇合意内容について発表すべき情報は今のところない。

エリザベス女王
〇1月31日にEUを離脱することが政府の最優先
〇政府は世界の先進国と貿易交渉を行うだろう

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2019年12月19日(木)15:30時ごろの動き

2019年12月19日(木)15:30時ごろの動き

市場はクリスマス相場に動きは緩慢。米下院はトランプ大統領の「議会妨害」と「権力乱用」の二つの条項で弾劾訴追決議案を可決し上院で弾劾裁判へと移行。日銀は期待通り政策金利の据え置を決めた。為替相場は強い雇用統計を反映しAUDの一人勝ち状態。

日経平均株価は前日比-69.58安で終了し上海総合も下落へ。原油価格(WTI)は60.90台と上昇傾向を維持。米10年債利回りは弱く一時1.904%まで値を下げて1.916%近くで推移。

為替相場は、豪州の失業率は低下し、新規雇用者数も予想外の増加したことでAUDUSDは0.6850→80までフライングぎみに急伸。0.6860台まで値を下げるも再び0.6880を試すなど、強さが目立っている。

NZのGDPは前年比2.3%と強くでるもNZD買いの動きは見られず、むしろAUDUSDの上昇に連動した動きとなり一時0.6596まで上昇するも上値も限定的。

USDJPYは、またも仲値の109.68を高値に上値は重く、結局は109.53~68の狭いレンジ相場へ。

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6:45    NZD 11月 貿易収支=-7.53億NZドル(予想-7億NZドル 前回-10.13→-10.39億NZドル)、輸出=前月比52.3億NZドル(予想51億NZドル 前回50.3→50.1億NZドル)、輸入=前月比59.8億NZドル(予想58億NZドル 前回60.5億NZドル)

6:45    NZD 第3四半期GDP=前期比0.7%(予想0.5% 前回0.5→0.1%)、前年比2.3%(予想2.3% 前回2.1%)→ 前年比は予想通りで前回を上回る

9:30    AUD 雇用統計: 失業率=5.2%(予想5.3% 前回5.3%)、新規雇用者数=3.99万人(予想1.5万人 前回-1.9→-2.48万人)、フルタイム雇用者数=4200人(予想 前回-1.03万人)、パートタイム雇用者数=35700人(予想 前回-8700→-14300人、労働参加率=66.0(予想66.0% 前回66.0%)→ 失業率は低下し、新規雇用者数も予想外の増加となるが前回は下方修正へ。パートタイム雇用の増加が目立つ。

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日銀金融政策決定会合
〇金融政策の維持を決定。長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる現行の政策運営方針の維持を賛成多数で決めた。
〇景気の先行きについて、金融緩和や積極的な政府支出を受け、内需は増加基調をたどるとの判断を示した。
〇金融政策運営は、現行のマイナス0.1%の短期政策金利と「ゼロ%程度」の長期金利目標を維持するとともに、ETFと不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ方針も据え置いた。前回10月の会合で修正した政策金利のフォワードガイダンス(指針)も維持し、引き続き緩和方向を意識した政策運営を行っていく姿勢を示した。

トランプ大統領の弾劾に関して
〇米下院、トランプ大統領の「議会妨害」と「権力乱用」の二つの条項で弾劾訴追決議案を可決。上院で弾劾裁判へ。(賛成票を投じた共和党議員は皆無)
〇トランプ氏は、次の段階への準備ができており、上院弾劾裁判で完全に潔白を証明できると確信。

ブレグジット関連
〇スコットランド自治政府首相でもあるスタージョン氏は11月、21年の選挙でSNPがスコットランド議会を制すれば、住民投票を実施する「民主的な委任」を付託されたことになると発言している。
〇分裂の危機に追い込むかもしれない。イングランド、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドという連合王国の解体だ。

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2019年12月19日(木)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月19日(木)昨日18日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

早くもクリスマスムード満点。米国はスーパーチューズデーの売り上げ増を期待する中、トランプ大統領は弾劾訴追される見通しを意識。米株の上昇も続かず結局は大きな変化は見られず、米10年債利回りは一時1.93%まで上昇し1.92%台を維持。原油価格(WTI)は伸び悩むも61ドル近くで推移。

為替相場はクリスマス休暇シーズンを前にして通貨間で動きは異なる。USDCADがCPIの影響を受け下落、ジョンソン氏の2020年末で延期せず離脱表明にハードブレグジットの不安再燃でGBPUSDは弱いが何とか下げ止まり、EURUSDもフォロー。CAD高の影響なのかAUDUSD+NZDUSDは米国市場で上昇するも続かず。

EURUSDは、独IFOは96.3と予想95.4 前回95.1を上回るも、1.1140台に戻すのが精いっぱいで、逆に1.1110台まで値を下げる。米国市場に入り一時1.1134まで値を戻すも続かず、1.1110台をボトムにしながらも反発力は鈍い。

GBPUSDは、英総選挙で与党保守党が大勝し上昇していたが、今週は3日連続で下落。特にジョンソン氏が「EUとFTA成立の有無に関わらず移行期間が20年末で終了すると表明」してからは、GBPの利食い売りが続きアジア市場の1.3134をピークに1.3060まで下落。引き続き1.3050~00をボトムとして反発できるか? JPモルガンはハードブレグジットの確立は25%と「不快なほど高い」と予測しているが、一方では新たな貿易協定が締結される可能性の方は30→50%と上方修正している。引き続き期待感は健在。

USDCADは、カナダCPIの前年比は予想通りながら前回より強く、コアが強くでたことで売りに変化し、米国市場では1.3100台まで下落しようやく下げ止まる。10月29日の安値1.3042を視野にいれながらも、1.300~1.340のレンジ下限に近付きつつあり、今回はどうなるのか? 興味満点。

USDJPYは、終わってみれば大枠109.40~65のレンジで、大きな目では108~110のレンジを継続。今日はクロスでも円売り方向に動いていることもありビット気味ながら、直接的には米債利回りと株価の動きに連動。

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22:30    CAD 11月  消費者物価指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.3%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回1.9%)、コア前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、コア・中央値 前年比(除く食品・エネルギー)=2.4%(予想 前回2.2%)、コア・トリム前年比=2.2% (予想 前回2.1%)→ 前月比は弱いが前年比、コアが上昇しCAD買いへと動く

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トランプ大統領弾劾訴追
〇ウクライナ疑惑でトランプ大統領の罷免を求める弾劾訴追の決議案の審議が議会下院の本会議始まる。日本時間の19日朝にも下院の多数派を握る野党・民主党の賛成多数で可決され、トランプ大統領は弾劾訴追される見通し。
〇決議案は一般の刑事事件の起訴状にあたり、トランプ大統領がみずからの政治的利益のためにウクライナに圧力をかけた「権力乱用」と、疑惑をめぐる議会の調査を妨害した「議会妨害」の2つを柱に、大統領の罷免を求める。

【米中関連】
〇中国、米製品輸入拡大でエタノール購入計画-香港通さない貿易採用も
〇中国:米農産品輸入への報復関税、免除措置を定期的に提供へ-関係者
〇ハイテク業界が震撼、米政府がファーウェイへの新たな販売制限を検討
〇中国地方債務の「連鎖反応」に警鐘-人民銀の馬駿委員
〇中国の流動性不安再燃か-春節控え債券市場にまた試練
プルの中国でのiPhone販売、11月に約30%減-ローゼンブラット
〇ビーガン米北朝鮮担当特別代表が19-20日に訪中、当局者と会談へ


【FRB関連】
ウィリアムズNY連銀総裁
〇今年の米経済の進展を非常に満足に感じており、来年の動向についても自信を持っている。
〇来年の米成長率見通しは約2%、失業率3.5%近辺にとどまり、インフレ率はFRBの目標である2%に近付くと予想。
〇通常年末にかけ、さまざまな要因から特定のレポ金利や金利を動かす圧力が台頭する。今年も同様の状況が発生するだろう

エバンズ・シカゴ連銀総裁
〇活力のある労働市場や消費動向を背景に米経済は「際立って堅調」との認識を示した。しかし、インフレ率が2%を下回り依然として懸念すべき低水準にあると

ブレイナードFRB理事
〇ソーシャルメディアのフェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」には犯罪を手助けする潜在性があり、消費者と金融の安定を脅かしかねないと警告

バーキン・リッチモンド連銀総裁
〇FRBの政策はなお緩和的。第1段階の貿易合意が不確実性を和らげる可能性。信用の質劣化の兆候は見られていない。

【ECB関連】
〇ECBはより理解しやすいインフレ目標を導入し、より柔軟に達成を目指す必要がある。

【ブレグジット関連】
〇ジョンソン氏はEUとの新自 由貿易協定(FTA)の成立の有無に関わらず移行期間が20年末で終了すると表明して おり、離脱のあり方が再び不安視されている。

JPモルガン
〇EU離脱後の移行期間の期限である2020年12月末までに合意が得られない確率は25%と「不快なほど高い」が、新たな貿易協定が締結される可能性の方は30→50%と上方修正。移行期間が21年に延長される確率は40%から20%に引き下げた。→ ジョンソン英首相がEU離脱後の移行期間を20年以降に延長しない方針を示したことで、貿易協定が締結されないまま離脱するリスクが再燃。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチが資産運用担当者を対象に実施した12月の調査
〇世界経済の成長見通しがここ2カ月で25年ぶりの大幅改善となったほか、世界の株式に対する投資配分が1年ぶりの高水準となった。
〇 背景には、足元で米中などの経済指標が改善していることに加え、米中貿易協議や英国のEU離脱問題で一定の進展が見られ、地政学リスクが後退していることがある。

JPモルガン・アセット・マネジメント
〇世界的なリセッション(景気後退)の脅威が後退する中、新興国市場の債券と通貨に強気になっている。
〇リセッション確率を40%から25%に引き下げたと、ボブ・マイケル最高投資責任者(CIO)が四半期見通しリポートで指摘。米中貿易摩擦の緩和や、世界各国・地域の中央銀行が今年に入り金融緩和を進めたことを理由に挙げた。このため同社は新興国債券を最高の選択肢としており、ロシア、メキシコ、インドネシアやペルーの国債などを選好している。

早川元日銀理事
〇日本経済は軽い景気後退局面にある
〇来年前半には持ち直してくるとみているが、力強い成長は期待できない「実感のない回復」になると予想。
〇景気動向指数をみれば明らかに昨年の秋がピークだ
〇基調判断は3、4、8、9、10月と1年間のうち5カ月が悪化。10、12月もほぼ確実に悪化するので、どう考えてもこれはリセッションだ。


予測精度首位ストラテジスト
〇来年上半期の外国為替予想について、予測精度ランキング首位のストラテジストは、米ドルの強気相場はまだ終わっていないとみている。
〇7ー9月期の予想調査で予測精度が最も高かったラボバンクの為替戦略責任者ジェーン・フォーリー氏は、「テーマを1つ選ばなければならないとしたら、それはまだドルだろう」と指摘。「2020年の最初の数カ月間、ドルは市場が予想しているよりも強さを保ち、その後弱含む可能性があるが、それは市場が予想するほどではないだろう」
〇主要10通貨で予測精度が2番目に高かったウエストパック銀行も、ドルが来年、堅調なスタートを切って、やがて勢いを失うと予想。同予測ランキング第3位のバークレイズは、来年を通し、ドルは対ユーロで上昇すると見ている。

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2019/12/18

2019年12月18日(水)15:15時ごろの動き

2019年12月18日(水)15:15時ごろの動き

日経平均株価は下落し、上海総合は上下しながら大きな変化は見られず。米10年債利回りは小幅低下。為替相場は小幅ながらドル買いへ。変動率は低いままで、USDJPY+AUDUSD+USDCADは小幅な変動の中、前日終値とほぼ同水準で推移。

市場のセンチメントは米中通商協議の第一弾合意の署名が1月に行われても、結局のところ新たな火種は消えずと判断しているのか? 英総選挙の与党保守党の大勝にも、ジョンソン英首相の年内の移行期間終了を示唆し、ハードブレグジットのリスクを意識したのか?

個人的には共に、ポジション巻き戻しの言い訳に使われている可能性は否定できず。トランプ大統領の弾劾決議案(19日午前中に採決)を意識しているようには感じられず。

USDJPYは、日本の貿易収支は赤字幅が予想を下回るも、赤字を脱却出来なかったが、USDJPY相場の影響は見られず。仲値に向けたドル買いと終了後のドル売りの流れだけが目立ち、クロスでJPY買い戻しに109.50超えが重い展開となっている。

GBPUSDは、週明けの英総選挙後の上昇スタート地点を下回る。早朝の1.3134を高値に1.3100を割り込み軽いストップの売りに1.3072まで下落。戻り高値も1.3110が限界で上値の重い展開となっている。欧州市場の英CPI、PPIと米国市場の動きを確認するまでは積極的な買いの動きは期待できず。

EURUSDは、早朝の1.1154を高値に1.1130台と前日の安値圏まで下落してようやく下げ止まる。結局は1.1130~75のレンジを抜け出せず。先週金曜日の安値1.1112が次の下値ターゲットになるが、独IFO、ユーロ圏CPIの数字を気にしたい。

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6:45    NZD 第3四半期 経常収支=-63.51億NZドル(予想-63.18億NZドル 前回-11.06→-10.37億NZドル)、経常赤字のGDP比=-3.3%(予想-3.4% 前回-3.4%)
8:30    AUD 11月 ウェストパック景気先行指数=前月比-0.09%(予想 前回-0.07%→ -0.15%)

8:50    JPY 11月 通関ベース貿易収支=季調済-608億円(予想-564億円 前回-347億円)、季調前=-821億円(予想-3690億円 前回173→157億円)、輸出=前年比-7.9%(予想-8.8% 前回-9.2%)、輸入=前年比-15.7%(予想-12.8% 前回-14.8%)→ 予想外にマイナス幅が拡大へ


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ジョーダン・スイス中銀総裁
〇現時点で追加の利下げは必要ない

USMCA
〇米下院歳入委員会は17日、NAFTAに代わる新たな米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の修正文書について、発声投票を行い承認、19日の下院本会議の採決でも幅広い支持が得られる見通。
〇歳入委の承認により、トランプ米大統領が推進してきた新NAFTA締結への3年に及ぶ取り組みは、批准に向け前進する。
〇メキシコの上院は前週、同文書を承認している。
〇カナダ議会は来年1月27日まで再開しない。また、トルドー首相の与党・自由党は10月の総選挙で過半数を失い、法案の批准を得る上で野党との協力が一層必要になっている。

S&Pとフィッチ、英国格下げの警告を取り下げ
〇週の総選挙でジョンソン英首相が圧勝し、来年1月に合意なきEU離脱を強行するリスクが低下した。

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2019年12月18日(水)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年12月18日(水)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

「英総選挙」と、「米中通商協議の第1弾署名」に舞い上がった酔いも醒め気味! クリスマスモードに突入したのか? 米株は上昇幅を縮め、米債利回りは下げから値を戻し終盤にかけて共に前日とほぼ同水準に逆戻り。

為替相場は、GBPUSDが-1.5%、GBPJPY-1.5%超、EURGBP+1.6%超のGBP安と一人負けで、AUDUSD-0.55%近く、NZDUSD-0.44%近く下落と弱さが目立つが、他の主要通貨は総じて動きは予想外に鈍い。

GBPUSDは、英離脱改定法案で「EU離脱後の移行期間が2020年以降への延長を阻止する法案の成立を目指す」とあり、再び合意なきEU離脱のリスクが意識され、早朝の1.3330台から、英雇用統計直後は1.3155で一時下げ止まるも、米国市場に入り売りが再開され1.3100まで続落。

ただし、1.3050~00は12月5日以降のボトム圏内に位置しておりこの水準で下げ止まる可能性も。GBPJPYも早朝の146.10台を高値に143.48まで大幅に低下へ。

USDJPYは、アジア・欧州・米国市場では109.60台をトップに週明け16日に英総選挙の結果と、米中通商協議の第1弾合意署名のリスクオンに、JPY売りがスタートした地点の109.40台まで続落。今日はGBPJPYを中心としたJPY買いの影響をうけながらも、JPY買い戻しは限定的で大枠109.40~65のレンジ内での取引が続く。

米経済指標では、米鉱工業生産&設備稼働率は予想と前回から強く出て、JOLT労働調査(求人件数)も前月の1年半ぶりの低水準から回復したほか、レイオフ・解雇件数が大きく減少へ。

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22:30    USD 11月 建設許可件数=前月比1.4%(予想-2.9% 前回5.0%)、148.2万件(予想141.8万件 前回146.1万件)→ 予想を大幅に上回るも前回からは大幅低下へ

22:30    USD 11月 住宅着工件数=前月比3.2(予想2.3% 前回3.8→4.5%)、136.5万件(予想134万件 前回131.4→132.3万件)→ 住宅着工の許可件数は12年半ぶりの高水準をつけた。住宅ローン金利の低下が、引き続き住宅市場と広範な経済を下支えしている。

22:30    CAD 10月 製造業出荷=前月比-0.7%(予想0.0% 前回-0.2%)、。
23:15    USD 11月 鉱工業生産=前月比1.1%(予想0.9% 前回-0.8→-0.9%)、設備稼働率=77.3%(予想77.4% 前回76.7→76.6%)

0:00    USD 10月 JOLT労働調査(求人件数)-前月比726.7万件(予想701.8万件 前回702.4万件→703.2万件 求人件数が前月の1年半ぶりの低水準から回復したほか、レイオフ・解雇件数が大きく減少した。

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WSJ=トランプ氏、「米国第一」通商政策の成果は?
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVkhRTLLcnLMPGRqTVtnmhQ
〇米通商政策の再構築を目指すドナルド・トランプ米大統領は先週、焦点となる複数の分野で勝利を宣言した。メキシコと中国から商業上の譲歩を新たに引き出したほか、そうするために同氏が用いた戦術を制限するWTOの権限を奪った。

ロイター=英首相、EU離脱後の移行期間延長阻止へ 貿易協定締結迫る
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPmkvcnPkNFcPkxQwcTMQ
〇ジョンソン英首相は、欧州連合(EU)離脱後の移行期間について、2020年以降への延長を阻止する法案の成立を目指す。これにより、EUに来年末までの包括的な貿易協定締結を迫る狙いだ。

ロイター: 米上院が国防権限法案を可決、宇宙軍創設へ
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrQKvcLCrRXSrfTwjNx
〇米上院は17日、7380億ドル規模の国防予算を定める国防権限法(NDAA)案を可決した。同案はホワイトハウスに送付され、トランプ米大統領の署名により成立する見込み。
〇賛成84、反対8の圧倒的賛成多数で可決された。米下院は前週、連邦政府全職員向けの育児休暇導入や宇宙軍創設が盛り込まれた同案を賛成377、反対48で可決。トランプ大統領は議会を通過し次第、署名すると表明していた。

ロイター: 米追加利下げ、短期的には不要 「経済は良好」=ボストン連銀総裁
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrQRcSLkVXXvDThPVSH
〇 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は17日、米経済見通しに「大幅な変更」がない限り、連邦準備理事会(FRB)は短期的に追加利下げを実施する必要はないと述べた。
〇また、最近入手されるデータが堅調であること、金融・財政政策が支援的であることを踏まえると、2020年に景気が悪化する公算はほとんどないとの見方も示した。
〇ローゼングレン総裁はフォーキャスターズ・クラブ・オブ・ニューヨークで行った講演で、現在3.5%と約半世紀ぶりの低水準にある米失業率について「現在の水準近辺の狭い範囲内で推移する」と予想。インフレ率についても、力強い労働市場に支えられFRBが目標とする2%に向けて上昇していくとの見方を示した。

ロイター: 米、対EU関税引き上げも 貿易赤字の削減必要=USTR代表
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrZVGsXJncRKpVpdqCP
〇ワシントン 17日 ロイター] - ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は17日、欧州との恒常的な貿易赤字の削減に向け、欧州製品に対する関税引き上げの可能性を示唆した。

ライトハイザー代表はFOXビジネス・ネットワークのインタビューに対し、航空機大手エアバス(AIR.PA)への補助金を巡る75億ドルの欧州製品に対する関税措置について、欧州との交渉の過程で引き上げる可能性があると表明。「(関税を)引き上げる可能性がある。われわれは交渉を通して結果を得ることを目標としている」とし、「欧州との通商関係は極めて不均衡だ」と述べた。

ロイター: 来年の米金利変更想定せず、現行水準維持が適切=ダラス連銀総裁
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrZWNNKbKqwRztJXpMN
〇[17日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は17日、米政策金利は来年、現行水準にとどまるとの見解を示した。さらに、インフレ高進を招くことなく、労働市場は従来予想よりも引き締まる可能性があると予想した。
〇カプラン総裁は「現状維持が政策の適切な軌道」とし、来年の金利変更は「想定していない」と語った。
〇米連邦準備理事会(FRB)が今年実施した利下げは経済に対するリスクの均衡に寄与したと述べ、堅調な雇用情勢が継続する限り、来年も個人消費が米経済を主導するというのが自身の基本見通しとした。

ロイター: 米中貿易摩擦は緩和も解消せず、「第1段階」合意で=フィッチ
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrZbjMfNtrShDWVjRQf
〇[17日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは17日、米中の「第1段階」の通商合意が貿易摩擦を緩和させたとしつつも、摩擦は解消されたわけではなく、再燃するリスクが残っているとの認識を示した。
〇とりわけ技術の分野を巡る対立は貿易戦争の完全な解決への主要な障害になると指摘した。
〇また、第1段階の合意を踏まえ、中国の2020年成長率見通しを6%近辺とし、従来の5.7%から修正した。
〇米中両政府は前週、「第1段階」の通商合意に到達。トランプ米大統領は15日に予定していた対中追加関税の発動を見送り、発動猶予と引き換えに中国は米農産物の購入を拡大していくと強調。さらに「第2段階」の合意に向けた交渉を直ちに開始すると表明した。

ロイター: トランプ氏、FRBに利下げと量的緩和を再要求 「輸出急増へ」
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrZdvHSnwrvSXzQVSGd
〇[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、連邦準備理事会(FRB)に対し、追加利下げと量的緩和を実施するようあらためて要求した。
〇トランプ大統領はツイッターへの投稿で「FRBが追加利下げや量的緩和を実施すれば、非常に素晴らしい。ドルが他の通貨に対し非常に強く、インフレもほぼ存在しない今こそ実施する時だ。輸出は急増するだろう!」と述べた。

ロイター: 米中「第1段階」の通商合意、詳細を文書化=USTR代表
https://mail.google.com/mail/u/3/#inbox/FMfcgxwGCQVmPnrZgCcBpnCvQlXqFPlW
〇[ワシントン 17日 ロイター] - ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は17日、米中が通商交渉で達した「第1段階」の合意について、中国が輸入する米国の農産品、工業品、エネルギー、サービスの詳細を文書化することを明らかにした。
〇FOXビジネス・ネットワークのインタビューに対し「すべてが文書化される」と述べた。ただ文書がいつ公表されるかについては明らかにしなかった

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2019/12/17

2019年12月17日(火)23:00時ごろの動き

2019年12月17日(火)23:00時ごろの動き

アジア市場では日経平均株価+上海総合は上昇するも、欧州市場に入り独DAXは弱く英FTSEも強さは見られず。ダウ先物は持ち直し前日ほぼ変わらず、米債利回りは小幅低下。

為替相場は直近ヒーローのGBPUSDは、早朝の1.33230を高値にクロスを含め利食いのGBP売りが集中し1.3130台まで続落。 欧州市場の序盤では英政府が「ブレグジットの移行期間を延長せず」との発言や「英雇用統計」を材料とした利食いが集中し弱さが目立ち、AUD+NZDも右に同じ。結局は英総選挙の与党保守党有利の流れにのり、GBP先高期待のロングポジションの巻き戻しが主と思われ、GBP高の流れは変わらず。

EURGBPがアジア・欧州・米国市場の序盤と上昇傾向を維持し0.8354→0.8500まで続伸し、この影響もありEURUSDは1.1129をボトムに1.1170台まで上昇している。

USDJPYは動かず蚊帳の外で、大枠109.49~63(共にアジア市場で達成)のレンジを抜け出せず。クロスではGBPJPYの下落が目立っている。

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5:00    NZD 第4四半期 ウェストパック消費者信頼感=109.9(予想 前回103.1)→ 前期から大幅に改善へ

9:00    NZD 12月 ANZ企業信頼感=-13.2(予想 前回-26.4)、企業景況感=17.2(予想 前回12.9)

9:30    AUD 豪中銀 議事要旨公表
18:30    GBP 11月 雇用統計:失業率=3.5%(予想 前回3.4%)、失業者数増減=2.88万人(予想2.45 前回3.3→2.64万人)、ILO失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.8%)、ボーナスを含む平均賃金=3か月前年比3.2%(予想3.4% 前回3.6→3.7%)、除くボーナス平均値=3か月前年比3.5%(予想3.4% 前回3.6%)→ 失業率は予想を下回るも前回と変わらず、失業者数は予想と前回を上回る、含むボーナスの平均賃金は予想外に低下。

19:00    EUR 10月 貿易収支=季調前280億ユーロ(予想170億ユーロ 前回187億ユーロ)、季調済245億ユーロ(予想200億ユーロ 前回183→137億ユーロ)

22:30    USD 11月 建設許可件数=前月比1.4%(予想-2.9% 前回5.0%)、148.2万件(予想141.8万件 前回146.1万件)→ 予想を大幅に上回るも前回からは大幅低下へ

22:30    USD 11月 住宅着工件数=前月比3.2(予想2.3% 前回3.8→4.5%)、136.5万件(予想134万件 前回131.4→132.3万件)

22:30    CAD 10月 製造業出荷=前月比-0.7%(予想0.0% 前回-0.2%)、。

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レーン・フィンランド中銀総裁
〇予想インフレ率が明確に2%近くまで戻り、コアインフレへの影響が目に見えるようになるまで、ECBの金融緩和政策は続く。
〇ユーロ圏諸国は経済の支援で果たすべき責務をほとんど顧みず、ECBに対応を要請するばかりだ。
〇ECBは、債務危機などにさまざまな政策対応を講じてきた。その処置は概ね成功したが、非伝統的措置には財政ファイナンスとの指摘もつきまとう。
〇ユーロ圏のインフレ率は、今後低下する見通し

ミュラー・エストニア中銀総裁
〇インフレ目標に柔軟性を持たせる必要があると主張、目標バンドの設定を検討することも可能。
〇一定の状況下では、2%前後で、おそらくこれまで以上の柔軟性を持たせてもよい。
〇ECBはインフレ率を「2%に近いが2%を下回る」水準に維持することを目標にしているが、インフレ率は2013年以降、目標を下回っている

英政府
〇EUと現在の経済的関係を維持する「移行期間」を延長せず、予定通り2020年12月末に終える条項を追加する見通し。
〇ただ移行期間終了までにEUとの交渉がまとまらなければ、混乱に陥る恐れもある。
〇英政府は20年1月末までのEU離脱を目指している。離脱後は貿易ルールなどの急変による混乱を防ぐため、EUの貿易や関税のルールが適用される移行期間に入る。原則20年12月末で終了するが、英とEUの合意で最長2年間延長できる。

英首相報道官
〇2021年1月までにEUとの新たな関係を構築する。
〇EU離脱後、直ちにEUとの将来の関係について交渉を開始する

カプラン・ダラス連銀総裁
〇マイナス金利が有効なのかは疑問で、マイナス金利は金融セクターを害する
〇2020年の米成長は2%前後に、失業率は3.5%前後に

ハーパー豪中銀政策委員
〇さらなる利下げを急ぐことは景気過熱を招く恐れ

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2019年12月17日(火)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月17日(火)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

1月末のブレグジットに向けた動き、米中通商協議の第1弾合意と、クリスマス&年末を直前とした金融市場は、株高が止まらず。債券利回りも上昇止まらず、ドル売りの流れも止まらず、JPYは一人負け。

GBPUSDは、英総選挙で与党保守党が大勝し、ジョンソン氏は20日にEU離脱法案を議会に提出し、クリスマスまでに採決に向けた手続きを開始し、来年1月末のブレグジットの実現性が強まったことでGBPの買い戻しの流れは止まらず。ただ、一日を通じてはアジア市場の1.3422を高値に利食いの売りが強く1.3221まで値を下げるいつもながらワイルドな動きとなっているが、終値ベースでは上昇傾向が続く。ポジショントークなのかは別として市場では1.35~1.40までの上昇を見込む声も。

AUDUSD、NZDUSDは、中国国家統計局は「経済は大きな下振れ圧力に直面」とあるも、強い中国の鉱工業生産+小売売上高と最近のPMIの強さに加え、米中通商協議の第1弾で合意。署名来年1月予定で第2弾に向けた不安も残るが中国の景況感の改善に動く可能性のあるクリスマスプレゼント。中国との通商関係の強いAUDや連動性の高いNZDも強さを維持。

USDCADは、原油価格(WTI)が60ドル台を維持し、USMCAの署名への動きとプラス材料がある中で、カナダ財務省(最新の経済・財政見通し)は財政赤字の拡大を示唆したことが影響しているのか不明ながら、アジア市場の1.3186を高値に、欧米市場では1.3115まで下落後に1.3159まで値を戻している。期待は1.3050~1.3200のCAD高のレンジ。

さて、USDJPYは、株高+米債利回りの上昇、リスクオンの流れに円はクロスで全面安となり別格の弱さ。ただし、13日の高値109.61、今日の米国市場での高値109.68と、110円の大台がどうしても意識され、109.60~70台を抜けきれず。テクニカルでは円売り相場が継続する中で、押し目買いは有効ながら早めの利食いも多くみられる。年末年始が目の前に迫るなかで、円売り相場がタイムアウトで円高へ向かうのか、取引量が縮小する中で110円の大台をクリアし続伸するのか? 期待は円売りなのだが年末・年始だけに固執できず。

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22:30    USD 12月 NY連銀製造業景気指数=3.51(予想4.0 前回2.9)

23:45    USD 12月 総合PMI・速報値=52.2(予想 前回52.0)、製造業PMI・速報値=52.5(予想52.6  前回52.6)、サービス業PMI・速報値=52.2(予想52.0 前回51.6)→ サービス業は予想と前回を上回り、総合も前回から上昇へ

0:00    USD 12月 NAHB 住宅市場指数=76(予想70 前回70)→ 予想と前回を上回る

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カドロー米国家経済会議(NEC)委員長
〇米中による「第1段階」の通商合意は確実に完了した。合意を受け米国の対中輸出は倍増するという見通し
〇合意文書の署名は引き続き来年1月の第1週を期待。
〇「第2段落」の合意に向けた交渉については「間もなく」始まる見通しとし。
〇「ある意味、第2段落の合意は第1段落の合意の成果にかかっている。双方はつながってくる予定だ」

トランプ大統領
〇弾劾訴追されるアメリカ史上3人目の大統領となる見通し。
〇野党民主党が多数を占める下院本会議は今週、トランプ氏が来年の米大統領選で対立候補になるかもしれない民主党のバイデン前副大統領について、ウクライナに捜査させようと圧力をかけたとする弾劾訴追状案を採決する。
〇採決は18日に行われる見込み。可決されれば共和党が過半数を占める上院が、弾劾裁判を開いて大統領を罷免するかどうかを判断することになる。

ジョンソン英首相の報道官
〇政府が20日にEU離脱法案を議会に提出し、クリスマスまでに採決に向けた手続きを開始したい。

メキシコのエブラルド外相
〇メキシコのエブラルド外相は16日、同国の労働改革を監視する米国の査察官を巡る対立が新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」を頓挫させることはないとの認識
〇米下院に13日提出されたUSMCA施行に関する付属文書では、メキシコの労働改革の順守状況を監視する米専門家を最大5人指名する案が示された。これを受け、メキシコのセアデ北米担当外務次官は前日反発し、「なりすまし」査察官を受け入れないと表明した。

ゴールドマン・サックス・グループ
〇北極開発融資を打ち切りへ、米銀大手で初めて石油・ガス業界への融資について明確な自主規制を発表。

カーニーBOE総裁(金融安定化報告)
〇合意なき離脱のリスクは後退した
〇金融機関は同時リセッションに弾力的になっている

BOE年次ストレステスト
〇審査対象の7行全てが合格

カナダ財務省(最新の経済・財政見通し)
〇今年度(来年3月まで)と続く4年度の財政赤字予想は合計で1115億カナダドルと、3月の2019年予算案で示した予想を50%近く上回った。今年度の財政赤字は198→266億カナダへ拡大を見込む。
〇財政赤字予想の上振れは、再選を果たした自由党が先の選挙で公約していた減税の原資とすることが一因で、トルドー政権は景気支援のために財政支出を拡大する意向を示している。

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2019/12/16

2019年12月16日(月)22:45時ごろの動き

2019年12月16日(月)22:45時ごろの動き

欧州は株高の流れは変わらず、米株先物も強い。米債利回りは上昇傾向にあり、WTIは60ドル台へ突入。為替相場は、リスクオンを意識してかJPY+CHFの勢いは削がれ、逆に他の主要通貨はドルに対して全面高。

先週末に続き、ドル売り傾向となっており、GBPUSDのポンド高を別格にしても、AUD+NZD+CADと、コモディティ関連通貨の上昇が目立っている。GBPの上昇を主にしたこの流れが継続する可能性が高くなっている。

アジア市場で発表となった、中国の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資と予想外に強い数字に加え、米中通商協議の第一弾の合意が成立し、中国経済の底入れ感を意識した流れへ。

一方、欧州市場で発表となった、欧州主要国のPMIは、 総じて製造業は弱く逆にサービス業は強い数字となった。また、英PMIはブレグジットの相場混乱を意識してなのか、製造業とサービス業PMIは予想外に弱い。

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17:15    FRN 12月 総合PMI・速報値=52.0(予想52.0 前回52.1)、製造業PMI・速報値=50.3(予想51.5 前回51.7)、サービス業PMI・速報値=52.4(予想52.1 前回52.2)→ 製造業は弱いがサービス業は強い

17:30    GER 12月 総合PMI・速報値=49.4(予想49.9 前回49.4)、製造業PMI・速報値=43.4(予想44.5 前回44.1)、サービス業PMI・速報値=52.0(予想52.0 前回51.7)→ 製造業は弱いがサービス業は強い

18:00    EUR 12月 総合PMI・速報値=50.6(予想50.7 前回50.6)、製造業PMI・速報値=45.9(予想47.3 前回46.9)、サービス業PMI・速報値=49.0(予想49.5 前49.3)→ 製造業は弱いがサービス業は強い

18:30    GBP 12月 総合PMI・速報値=48.5(予想49.5 前回49.3)、製造業PMI・速報値=47.4(予想49.3 前回48.9)、サービス業PMI・速報値=49.0(予想49.5 前回49.3)→ 全てで予想外に弱い

22:30    USD 12月 NY連銀製造業景気指数=3.51(予想4.0 前回2.9)、

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 ライトハイザーUSTR代表(正式に合意文書に署名する日程はまだ未定)
〇米中の「第1段階」の通商合意により米国の対中輸出は今後2年間に2倍近くに拡大する。
〇合意文書の翻訳や修正が必要なものの、合意は「完全に成立」した。
〇米中両政府は13日、「第1段階」の通商合意に至った。米国は対中関税の一部を引き下げ、中国は今後2年間に米農産物、工業製品、エネルギー製品の購入を約2000億ドル拡大する。
〇中国は米知的財産権の保護強化や、中国企業への技術移転の強要抑制、金融サービス市場の開放、為替操作の回避なども約束した。
〇米国は、15日に予定していた1600億ドル相当の中国製品に対する関税発動を見送る。同時に1200億ドル相当の製品に対する関税を従来の15%から7.5%に引き下げる
〇USTRと米財務省は、米交渉担当官が3600億ドル相当の製品全ての関税を半分に引き下げる提案を行ったとの報道について「完全に誤っている」と指摘。共同声明で「米国がそのような提案を中国に示したことはない」とした。
〇今回の通商合意では2500億ドル相当の中国製品への25%の関税が維持

中国国家統計局
〇経済は大きな下振れ圧力に直面

英財務省
〇英国をEUから離脱させる準備を全て確実に整えるため、EU離脱協定法案のクリスマス前の議会提出を政府が予定している

独連銀
〇ドイツ経済は2019年第4四半期に失速しつつある

2019年12月16日(月)14:45時ごろの動き


20191216日(月)14:45時ごろの動き

英総選挙で与党保守党の圧勝でブレグジットがつつがなく実施され、米中通商協議の第1弾の合意にこぎつき米中貿易戦争の緩和期待が強まるとみるのか? この読みの程度次第で今後の相場展開は大きく変わってくる。

少なくとも、その後も反応は株高+債権利回り上昇+ドル売りで、直近でも株価の上昇傾向が反転する様子は見られず、米債利回りは緩やかに上昇を続けている。

問題は為替相場で、英総選挙の結果に今日を含めGBPUSDでポンド買い強くドル売りをリードしている可能性も捨てきれないが、全体的にドル買いへ動くのか、ドル売りへ動きたいのか、今一つはっきりしない。

リスク回避の動きを意識するなら、JPYCHF売りが強まることになりそうだが、110円を超える気配は今のところ感じられず。

これが年末に向けた特殊な反応なら致し方ないが、米中の第1弾の合意署名が1月にずれ込み、不透明感が続くような事態だけは避けてほしい。

今日の中国の鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資は全て予想と前回を上回り予想外に強い数字となるも、上海総合は積極的な強さ見られず、AUDUSDも直後に一瞬上昇するも、すぐに元の水準に逆戻り。

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9:01       GBP 12月ライトムーブ住宅価格=前月比-0.9%(予想 前回-1.3%)、前年比0.8%(予想 前回0.3%) 予想と前回を上回る

11:00     CNY 11月 鉱工業生産=前年比6.2%(予想5.0% 前回4.7%) 予想と前回を上回る

11:00     CNY 11月 小売売上高=前年比8.0%(予想7.6% 前回7.2%) 予想と前回を上回る

11:00     CNY 11月 固定資産投資=前年比5.2%(予想5.2% 前回5.2%) 予想と前回を上回る

13:30     JPY 10月 第三次産業活動指数=前月比-4.6%(予想-3.6% 前回1.8→2.3%) 前回が上方修正されるも予想を下回る

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エルドアン・トルコ中銀総裁
〇約1世紀前のオスマン帝国によるアルメニア人殺害事件を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定する決議案を米上院が可決したことについて、対抗措置として米国の核弾頭が配備されているトルコ南部インジルリク空軍基地を閉鎖する可能性があると述べた。

日銀短観の企業物価見通し
〇企業が想定する消費者物価の前年比上昇率は、平均で1年後が0.9→0.8%に低下。3年後1.0→1.0%、5年後1.1→1.1%。

豪政府(201920年度(197月~206月)の年央経済財政見通し)
GDPや賃金、財政黒字の見通しを下方修正。
1920年度の成長率見通しは、2.75→2.25%に下方修正。2021年度の見通しは2.75→2.75%に据え置いた。
〇賃金上昇率見通しは1920年度が2.75→2.25%に引き下げた。
〇失業率見通しは19202021年度ともに従来の5→5.25%に修正した。
1920年度の財政黒字見通しは71→50億豪ドルに引き下げた。

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